Oracle® Fusion Middleware Oracle Exalytics In-Memory Machineインストレーションおよび管理ガイドfor Linux Exalyticsソフトウェア・リリース2.0.0.0 for Exalytics X2-4、X3-4、X4-4およびX5-4 E64857-03 |
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この章では、Exalytics Domain Management Utilityを使用して、Exalytics Machine(仮想デプロイメントと非仮想デプロイメントの両方)上のExalyticsドメインのライフ・サイクル機能をインストール、構成および管理する方法について説明します。また、この章では、Exalytics MachineでOracle BI Applicationsをインストールおよび構成する方法についても説明します。最後に、Exalytics用のOracle Database In-Memoryをインストールおよび構成する方法についても説明します。
Exalyticsユーザーは、それぞれ固有のニーズに基づいて、ソフトウェア・コンポーネントのインストールまたはアップグレードを実行してください。通常、ユーザーは次のアプリケーションのうちの1つ(単一インスタンスまたは複数インスタンス)をExalytics Machineにデプロイします。
カスタム構築のOracle Business Intelligenceアプリケーション(Oracle BI EE)およびOracle TimesTen for Exalytics
事前構築のOracle BI Applications
Oracle Enterprise Performance Managementアプリケーション
Oracle Endeca
この章では、次の項目について説明します。
第6.4項「既存のBusiness Intelligenceインストール: ExalyticsドメインへのプライマリBusiness Intelligenceソフトウェア・インストールの登録」
第6.5項「Exalytics MachineでのOracle BI Applicationsのインストールおよび構成」
第6.6項「Oracle Enterprise Performance Managementアプリケーションのインストール」
Exalytics Domain Management Utilityによって、Exalytics Machine上にExalyticsドメインが作成されます。各Exalyticsドメインは、Oracle Business IntelligenceドメインとOracle TimesTenの組合せとして定義されます。Exalytics Domain Management Utilityでは、ドメインごとにOracle Business Intelligence、Oracle WebLogic Server、Oracle EssbaseおよびオプションでOracle TimesTen for Exalyticsのインストールおよび構成が自動化されます。各Exalyticsドメインには、特定のディレクトリ構造内にデプロイされ、中央の構成ファイルで追跡される固有のMiddlewareホームが含まれます。
注意: Exalytics Domain Management Utilityによって、完全版のソフトウェアがインストールされます(たとえば、Oracle Business Intelligence 11.1.1.7.0または11.1.1.9.0)。Exalytics Domain Management Utilityでは、パッチはインストールされません。最新のソフトウェア・パッチを適用するには、製品それぞれのREADMEを参照してください。 |
図6-1は、Exalyticsドメインのディレクトリ構造を示しています。
このため、1つのExalytics Machineに複数のドメインを作成することによって、Oracle Business Intelligence、Oracle WebLogic Server、Oracle EssbaseおよびOracle TimesTen for Exalyticsの複数のインストールを管理できるようになります。
注意: 1つのExalytics Machine上の複数のExalyticsドメインは、同一のオペレーティング・システム・ユーザーによって作成する必要があります。 |
前述の例(図6-1)では、1つのExalytics Machine上に、3つのExalyticsドメイン(Sales、FinanceおよびMarketing)が作成されています。各ドメインには、固有のサブディレクトリ(fmw、instances、user_projectsおよびTimesTen)があります。また、Financeドメインに示されているように、各サブディレクトリの下に、ドメインの様々なコンポーネントが配置されています。
注意: 各Exalyticsドメインのポートは、12000から開始して、100のブロックで割り当てられます。たとえば、最初のドメインのポートは12000から開始します。2番目のドメインのポートは12100から開始し、3番目のドメインのポートは12200から開始するというように続きます。 |
Exalytics Domain Management Utilityを使用すると、ドメインの起動と停止、ドメインのリスト作成およびExalyticsドメイン・ソフトウェア・コンポーネントのスケールアウトも実行できます。第6.3.5項「Exalyticsドメインの管理」を参照してください。
注意: Exalytics Machineにソフトウェアをインストールする場合は、Exalytics Domain Management Utilityを第一の方法として使用することをお薦めします。手動の手順を使用してソフトウェアをインストールする必要がある場合は、付録A「Exalytics Machineへのソフトウェアのインストールおよび構成の手動手順」を参照してください。 |
Exalytics MachineにOracle Business Intelligenceソフトウェアをインストールする準備ができたら、次の作業を実行します。
『Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート』のOracle Business Intelligenceに関する章を確認し、実際のOracle Business Intelligenceの機能とそのドキュメントに記載されている機能の違い、および現在のリリースに該当するその他の問題について理解します。
Oracle TimesTen In-Memory Databaseリリース・ノートを確認し、実際のOracle TimesTenの機能とそのドキュメントに記載されている機能の違い、および現在のリリースに該当するその他の問題について理解します。
第1章「インストールの概要」を確認し、Exalytics Machinへのソフトウェアのインストールに関連するオプションおよびアーキテクチャについて理解します。
この項は次のトピックで構成されています:
第6.3.3項「Exalytics Domain Management Utilityを使用したソフトウェアのインストール」
第6.3.7項「Exalytics MachineのBusiness Intelligenceソフトウェアのアンインストール」
Oracle Business IntelligenceをExalytics Machineにインストール前に、次の前提条件を満たす必要があります。
Exalytics Machineがラックに設置され、データ・センターに配備されている。
ネットワーク構成が完了し、ネットワークからコンピュータにアクセス可能である。
Oracle Business Intelligence Enterprise Edition 11.1.1.7.0をインストールしている場合、次のようにしてJAVA 6をダウンロードすること。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html
へ移動します。
ページの下部の「以前のリリース - Javaアーカイブ」セクションにスクロールして、「ダウンロード」をクリックします。
「Java SE6」をクリックします。
「Java SE Development Kit 6u45」をクリックします。
jdk-6u45-linux-x64.rpm.binをクリックして、ダウンロードします。
rpmファイルをインストールするには、rootユーザーとして次のコマンドを入力します。
# ./jdk-6u45-linux-x64.bin
JAVA_HOMEを、JAVA 6をインストールした場所に設定します。たとえば、JAVA 6を/usr/java/jdk1.6.0ディレクトリにインストールした場合、JAVA_HOME=/usr/java/jdk1.6.0_45のように設定します。
Oracle Business Intelligence Enterprise Edition 11.1.1.9.0をインストールしている場合、次のようにしてJAVA 7をダウンロードします。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html
に移動します。
ページの下部の「以前のリリース - Javaアーカイブ」セクションにスクロールして、「ダウンロード」をクリックします。
「Java SE7」をクリックします。
「Java SE Development Kit 7u76」をクリックします。
jdk-7u79-linux-x64.rpmをクリックして、ダウンロードします。
rpmファイルをインストールするには、rootユーザーとして次のコマンドを入力します。
# rpm -Uvh <rpm name>
JAVA_HOMEを、JAVA 7をインストールした場所に設定します。たとえば、JAVA 7を/usr/java/jdk1.7.0ディレクトリにインストールした場合、JAVA_HOME=/usr/java/jdk1.7.0_79のように設定します。
Oracle Exalyticsリリース2 (Oracle Exalytics Base Image 2.0.0.0.el5または2.0.0.0.el6)をインストールしている。
Exalytics Machineがベース・オペレーティング・システムでファクトリに構成されている。
支援が必要な場合、Exalytics Machineへのソフトウェアのインストールについて問合せ可能なAdvanced Customer Servicesが用意されています。
サポートされているデータベースが使用可能で(Oracle Database In-Memory)、かつExalytics Machineからアクセス可能であり、インストール・プロセスの一部としてExalytics Domain Management Utilityに必要なスキーマをホストする。インストール中はデータベースが稼働しており、セキュリティ上の目的でデータベースが強化されていないことを確認してください。強化されたデータベースへのOracle Business Intelligenceのインストールはサポートされていません。
データベースの強化の詳細は、Oracle Database Vault管理者ガイドを参照してください。
必要なパッケージをダウンロードするためにコンピュータ(Exalytics Machineとは限りません)からインターネットにアクセスする権限を持っている。
ソフトウェアをExalytics Machineにインストールする前に、構成スクリプトを実行して、Exalytics Machineのソフトウェアとネットワーク構成を検証する必要があります。
この項は次のトピックで構成されています:
exalytics_CheckSWProfile
スクリプトを実行して、現行のExalyticsソフトウェアと記憶域の構成を確認します。
Exalyticsソフトウェアと記憶域の構成を確認するには:
Exalytics Machineにログオンします。
/opt/exalytics/binディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力します。
./exalytics_CheckSWProfile
出力結果が次のように表示されていることを確認します。
[SUCCESS].......Has supported operating system [SUCCESS]........Has supported processor [SUCCESS]........Kernel is at the supported version [SUCCESS]........Has supported kernel architecture [SUCCESS]........Software is at the supported profile
exalytics_imageinfo
スクリプトを実行して、現在のExalyticsイメージとバージョン情報を確認します。
Exalyticsイメージ情報を確認するには:
rootユーザーとしてExalytics Machineにログオンします。
/opt/exalytics/binディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力します。
./exalytics_imageinfo
Linuxオペレーティング・システムに応じて、次のようにしてイメージを検証します。
Linux 5オペレーティング・システムでは、次のような出力が表示されます。
Image version : 2.0.0.0_el5
Creation timestamp : Wed 20 May 2015 06:41:03 AM EDT
Kernel version : 2.6.39-400.248.3.el5uek.x86_64
RPM versions:
kernel-uek-2.6.39-400.248.3.el5uek.x86_64
kernel-2.6.32-504.el5.x86_64
exalytics-container-bm-2.0.0.0-2_el5.x86_64
exalytics-scripts-2.0.0.0-8_el5.noarch
exalytics-flash-2.0.0.0-2_el5.x86_64
exalytics-domain-configure-2.0.0.0-4_el5.noarch
exalytics-deps-exact-2.0.0.0-2_el5.x86_64
exalytics-deps-minimum-2.0.0.0-2_el5.x86_64
Linux 6オペレーティング・システムでは、次のような出力が表示されます。
Image version : 2.0.0.0_el6
Creation timestamp : Tue 26 May 2015 07:41:00 AM EDT
Kernel version : 2.6.39-400.248.3.el6uek.x86_64
RPM versions:
kernel-uek-2.6.39-400.248.3.el6uek.x86_64
kernel-2.6.32-504.el6.x86_64
exalytics-container-bm-2.0.0.0-2_el6.x86_64
exalytics-scripts-2.0.0.0-9_el6.noarch
exalytics-flash-2.0.0.0-2_el6.x86_64
exalytics-domain-configure-2.0.0.0-4_el6.noarch
exalytics-deps-exact-2.0.0.0-2_el6.x86_64
exalytics-deps-minimum-2.0.0.0-2_el6.x86_64
[root@slck44003 bin]#
注意: ビルド番号が、ここに示したものとは異なる場合がありますが、更新されたカーネル・バージョンがここに示されているものと同じであることを確認してください。 |
Exalytics Machineへのソフトウェアのインストールでは、Exalytics Domain Management Utilityを実行します。Exalytics Domain Management Utilityでは、Exalytics Machineへのソフトウェアの自動インストールを実現でき、次のタスクが実行されます。
RCU BIPLATFORMおよびMDSデータベース・スキーマを作成します(必要な場合)。
Oracle WebLogic Serverをインストールします。
Oracle Business Intelligenceのソフトウェアのみのインストールを実行します。
Oracle Essbase Suiteをインストールします(必要な場合)。
Oracle Business Intelligenceインスタンスを作成します。
Oracle Business Intelligenceドメインを構成します。
必要に応じて、Exalytics Domain Management Utilityでは、Oracle TimesTen In-Memory DatabaseのインストールおよびOracle BI EEのソフトウェア・インストールとの通信の構成も自動化できます。
この処理の手順は次のとおりです。
リリース1パッチセット3以降のBase Imageが適用されているExalytics Machineにソフトウェアをインストールする場合、oracleという名前のユーザーおよびoinstallという名前のグループがすでに存在します。このため、ここではユーザーのパスワードを作成します。
パスワードを作成するには:
rootユーザーとしてログインします。
パスワードを作成するには、次のコマンドを入力します。
passwd oracle
パスワードを入力します。
要求されたら、パスワードを確認します。
注意: 1つのExalytics Machineに複数のExalyticsドメインを作成するには、同一のオペレーティング・システム・ユーザーを使用する必要があります。 |
この項内の手順では、ユーザーに「oracle」、グループに「oinstall」という名前を付けることを前提とします。
注意: 別のユーザーおよびグループを追加するには、rootユーザーとして次のコマンドを入力します。
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Oracle TimesTenをインストールする場合は、rootユーザーとしてログインした後に次のコマンドを入力して、Oracle TimesTenのインベントリを作成します。
mkdir /etc/TimesTen chmod 770 /etc/TimesTen chgrp oinstall /etc/TimesTen touch /etc/TimesTen/instance_info chmod 770 /etc/TimesTen/instance_info chgrp oinstall /etc/TimesTen/instance_info
このスクリプトを実行するグループに、/etc/TimesTenディレクトリへの書込み権限があることを確認してください。
Oracle TimesTenをインストールする場合は、次のタスクを実行して、Oracle TimesTenのリソース制限を設定します。
Oracle TimesTenのリソース制限を設定するには:
/etc/security/limits.confファイルに、次の変更を行います。
* hard nofile 131072 * soft nofile 131072 * hard memlock unlimited * soft memlock unlimited * hard core unlimited * soft core unlimited
/etc/security/limits.confファイルに、次の追加を行います。
* hard nproc 131072 * soft nproc 131072
Exalytics MachineのRAMの量によって、/etc/sysctl.confファイルで、次の共有メモリーのカーネル設定を行います。
kernel.shmmax = 1099511627776 (For an Exalytics Machine with 1 TB of RAM) kernel.shmmax = 2199023255552 (For an Exalytics Machine with 2 TB of RAM)
/etc/sysctl.confファイルで、次の共有メモリーのカーネル設定を追加します。
kernel.shmmni = 4096
/etc/sysctl.confファイルで、次のセマフォの設定を追加します。
kernel.sem = 2048 64000 256 128
マシンを再起動するか、rootユーザーとして次のコマンドを実行します。
/sbin/sysctl -p
新しいユーザーへユーザー制限を割り当てます。ユーザー制限は、ユーザーが同時に実行できるプロセッサの最大数です。新しいユーザーを追加すると、ユーザーに低いユーザー制限がデフォルトで、割り当てられます。ユーザーが十分なプロセッサを実行できるようにするには、ユーザー制限を新しく割り当てる必要があります。
新しいユーザーにユーザー制限を割り当てるには、次のようにします。
rootユーザーとしてログオンします。
/etc/sysconfig/limits.confファイルを編集して、次のラインを追加します。
<name of the user> soft nproc 131072
<name of the user> hard nproc 131072
<name of the user> soft nofile 131072
<name of the user> hard nofile 131072
ソフトウェアをインストールする前に、編成されたInstallersディレクトリ構造に必要なファイルをダウンロードする必要があります。次の手順3で示しているディレクトリ構造は必須ではなく、単なるサンプルであることに注意してください。ファイルを編成する任意の構造を選択できます。
ダウンロードするソフトウェアのバージョンの詳細は、次のリンク先のOracle Exalytics動作保証マトリクスを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
ディレクトリ構造にインストール・ファイルをダウンロードするには:
作成したユーザーとしてログインします。第6.3.3.1項「オペレーティング・システム上のパスワードの作成」を参照してください。
次の場所にあるOracle Software Delivery Cloudで、Linux X86-64用Oracle Business Intelligenceソフトウェアの下のOracle Exalyticsのメディア・パックおよびパッチから、次の必要なソフトウェア・インストーラをダウンロードします。
Oracle BI Enterprise Editionリリース11g
適切なOracle BI EEリリースに対応するリポジトリ作成ユーティリティ
Oracle TimesTenリリース11g
Oracle WebLogic Serverリリース10g
最新のOracle Exalyticsパッチのダウンロードおよび適用の詳細は、第2章「非仮想デプロイメントでのOracle Exalyticsリリース2 (2.0.0.0.el5)へのアップグレード」を参照してください。
ソフトウェア・インストール・プログラムをステージングするために、Oracle Exalyticsソフトウェアのインストールを所有するユーザーとしてInstallersディレクトリ構造を作成します。ユーザー名をoracle、ホーム・ディレクトリを/home/oracleとすると、次のような構造になります。
/home/oracle/Installers/rcu
リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)のzipファイルを/home/oracle/Installers/rcuディレクトリにコピーします。
次のコマンドを入力して、RCUのzipファイルの内容を/home/oracle/Installers/rcuディレクトリに解凍します。
unzip -q '*.zip'
/home/oracle/Installers/bi
Oracle BI EEインストールzipファイルをこのディレクトリにコピーし、次のコマンドを使用してそれらのファイルを解凍します。-qパラメータを指定すると、コンソールに送信される出力行数が削減されます。
unzip -q '*.zip'
解凍処理を行うと、bishiphomeというサブディレクトリが作成されます。この中には、さらにサブディレクトリDisk1からDisk5が含まれます。
/home/oracle/Installers/timesten
TimesTen for Exalytics配信ファイルをこのディレクトリにコピーしますが、解凍はしません。このファイルの拡張子は、.zipや.tar.gzなどです。インストール・スクリプトが、このいずれかの拡張子のファイルに対処します。
/home/oracle/Installers/wls
eDeliveryに移動して、Oracle WebLogic Server Oracle 11gR1 (10.3.6) Generic and Coherence (部品番号V29856-01)のzipファイルを取得し、このファイルをwls1036_generic.jarなどの名前でこのディレクトリに抽出します。
図6-2は、Installersディレクトリ構造を示しています。
次に、入力プロパティ・ファイルを作成します。入力プロパティ・ファイルは、コマンドを実行してExalyticsドメインを作成する際に参照します。入力プロパティ・ファイルには次のパラメータが含まれています。
Installersディレクトリの場所。第6.3.3.5項「ステージング・ディレクトリ構造へのOracleインストール・ファイルのダウンロード」の手順3を参照してください。
インストールを実行するユーザーのインストール・グループ。第6.3.3.1項「オペレーティング・システム上のパスワードの作成」を参照してください。
入力プロパティ・ファイルを作成するには:
この項の手順では、入力プロパティ・ファイルの名前をinput.propertiesとし、ファイルの場所を/home/oracleとしています。
テキスト・エディタを開きます。
テキスト・エディタで次の行を追加します。
EXALYTICS_INSTALLERS_DIR=<Installersディレクトリの場所>
例: EXALYTICS_INSTALLERS_DIR=/home/oracle/Installers
INST_GROUP=<インストールを実行するユーザーのインストール・グループ>
例: INST_GROUP=oinstall
次に、入力プロパティ・ファイルの例を示します。
EXALYTICS_INSTALLERS_DIR=/home/oracle/Installers
INST_GROUP=oinstall
選択したディレクトリに、このファイルを保存します。
サイレント・モードでExalytics Domain Management Utilityを実行するには、入力プロパティ・ファイルにさらにパラメータを追加する必要があります。サイレント・モードのプロパティ・ファイルnoprompts.exalytics.propertiesの例は、/opt/exalytics/domainconfig/propertiesディレクトリにあります。
次に、サイレント・モードの入力プロパティ・ファイルの例を示します。
注意: オプションで、レスポンス・ファイルからパスワードを除外できます。これによって、ユーザーは、サイレント・モードで入力プロパティ・ファイルを実行する際に、必要なパスワードの入力を求められることになります。 |
############################################################################### # This example input properties file allows a "silent" install without any prompts # # EXALYTICS_INSTALLERS_DIR - the repository containing all the shiphome installers # # # Download and Copy the WebLogic Linux X64 installer from Oracle EDelivery to the SHIPHOME_INSTALLERS_DIR/wls directory # Download and Copy the BISHIPHOME zip files from Oracle EDelivery to the SHIPHOME_INSTALLERS_DIR/bi directory and unzip the zips # Download and Copy the RCU zip file from Oracle EDelivery to the SHIPHOME_INSTALLERS_DIR/rcu directory and unzip it # # # INST_GROUP - The group name of the installing user eg. oinstall ################################################################################ EXALYTICS_INSTALLERS_DIR=/home/oracle/EXALYTICS_INSTALLERS INST_GROUP=oinstall ################################################################################ # Admin Credentials ################################################################################ ADMIN_USER_NAME=weblogic ADMIN_PASSWORD=welcome1 ################################################################################ # Schema details: # These are only required for "add_domain" action ################################################################################ # Specify whether you want to create new schemas or use existing schemas # Can be true or false. If you say yes, then the script will create the schemas using RCU DATABASE_CREATE_SCHEMAS=false #Connection string to the database DATABASE_CONNECTION_STRING=host:1521:orcl #Database type DATABASE_TYPE='Oracle Database' #------------------------------------------------------------------------------- # The following properties are only required if DATABASE_CREATE_SCHEMAS=false, ie. use existing schemas #------------------------------------------------------------------------------- DATABASE_SCHEMA_USERNAME_BI=EXAMPLE_BIPLATFORM DATABASE_SCHEMA_PASSWORD_BI=welcome1 DATABASE_SCHEMA_USERNAME_MDS=EXAMPLE_MDS DATABASE_SCHEMA_PASSWORD_MDS=welcome1 #------------------------------------------------------------------------------- # The following properties are only required if DATABASE_CREATE_SCHEMAS=true, ie. create new schemas using RCU #------------------------------------------------------------------------------- DATABASE_SCHEMA_CREATOR_USERNAME=sys DATABASE_SCHEMA_CREATOR_PASSWORD=welcome1 DATABASE_SCHEMA_CREATOR_ROLE=sysdba DATABASE_SCHEMA_PREFIX=EXAMPLE DATABASE_SCHEMA_PASSWORD_BI=welcome1 DATABASE_SCHEMA_PASSWORD_MDS=welcome1 ########################################################################################################## # These are only required for "scaleout_domain" action ########################################################################################################## DOMAIN_HOSTNAME=myhost.example.com DOMAIN_PORT=12000 #Other prompts CONFIGURE_ESSBASE_SUITE=true INSTALL_EXALYTICS_IN_MEMORY_SOFTWARE=true
構成スクリプトを実行する前に、スクリプトを実行するユーザーに/u01ディレクトリに対する書込み権限があることを確認します。
ユーザーが/u01ディレクトリに書き込むことができない場合は、rootユーザーとして次のコマンドを入力し、権限を変更します。
chown <name of the user>:<name of the group> /u01
chmod 775 /u01
例:
chown oracle:oinstall /u01
chmod 775 /u01
Exalytics Domain Management Utilityを実行して、Exalyticsドメインを作成できます。
Exalyticsドメインを作成するには:
ユーザーoracleまたは作成した新規ユーザーとして、Exalytics Machineにログインします。第6.3.3.1項「オペレーティング・システム上のパスワードの作成」を参照してください。
Exalyticsドメインを作成するには、次のコマンドを入力します。
/opt/exalytics/bin/exalytics-domain-management.sh --action=add_domain --input=<location and name of the input properties file> --domain=<domain_name>
例:
/opt/exalytics/bin/exalytics-domain-management.sh --action=add_domain --input=/home/oracle/Installers/input.properties --domain=menlo
Exalytics Domain Management Utilityからプロンプトが表示されたら、次のタスクを実行します。
Oracle WebLogic Server管理者として使用するユーザー名とパスワードを入力します。
次のリストからデータベース・タイプを選択します。
Oracle Database
Microsoft SQL Server
IBM DB2
新規スキーマを作成するか、それとも既存のスキーマを使用するかを選択します。
新規スキーマを作成する場合は、次の情報を入力します。
データベース接続文字列(host: port: servicenameの形式)
例: oracle.com:1521:orcl
sys/dbaのユーザー名およびパスワード
sys/dbaのロール
スキーマの接頭辞
BIPLATFORMおよびMDSスキーマのパスワード
既存のスキーマを使用する場合は、次の情報を入力します。
データベース接続文字列(host: port: servicenameの形式)
例: oracle.com:1521:orcl
Real Application Clustersデータベース(RAC DB)接続文字列(host1:port1:instance1^host2:port2:instance2@servicenameの形式)
例:
custdbhost1:1521:custdb1^custdbhost2:1521:custdb2@orcl
BIPLATFORMスキーマのユーザー名およびパスワード
MDSスキーマのユーザー名およびパスワード
Oracle Essbase Suiteをインストールして構成するかどうかを選択します。
このオプションを選択すると、Exalytics Domain Management Utilityによって、Oracle Essbaseが自動的にインストールおよび構成されます。
注意: Exalytics MachineにOracle BI Applicationsをインストールするには、Oracle Essbase Suiteをインストールして構成する必要があります。第6.5項「Exalytics MachineでのOracle BI Applicationsのインストールおよび構成」を参照してください。 |
Oracle Exalytics In-Memoryソフトウェアをインストールするかどうかを選択します。
Oracle Exalytics In-Memoryソフトウェアのインストールを選択すると、HardwareAcceleration MBean属性が有効になります。
Exalytics Domain Management Utilityによって、次のタスクが実行されます。
スキーマの作成(選択した場合)
Oracle BI EE、Oracle WebLogic Server、Oracle Essbase Suiteのインストールと構成(必要な場合)
インストールが完了すると、ドメインのステータスは次のように表示されます。
************************************************************************** Status report for the Exalytics Domain: menlo * * ************************************************************************** ========================================================================== OPMN Managed Processes Status ========================================================================== OPMN status report as of Thu Nov 07 14:12:33 2013 Processes in Instance: menlo ---------------------------------+--------------------+---------+--------- ias-component | process-type | pid | status ---------------------------------+--------------------+---------+--------- essbasestudio1 | EssbaseStudio | 23985 | Alive essbaseserver1 | Essbase | 15518 | Alive coreapplication_obiccs1 | OracleBIClusterCo~ | 14823 | Alive coreapplication_obisch1 | OracleBIScheduler~ | 15418 | Alive coreapplication_obijh1 | OracleBIJavaHostC~ | 15189 | Alive coreapplication_obips1 | OracleBIPresentat~ | 14994 | Alive coreapplication_obis1 | OracleBIServerCom~ | 14866 | Alive ========================================================================== WebLogic Servers Status ========================================================================== WebLogic status report as of Thu Nov 07 14:12:33 2013 Servers in this host for WebLogic domain bifoundation_domain: ------------+-------------------------+-----------+-------+--------- Server name | type | pid | port | status ------------+-------------------------+-----------+-------+--------- AdminServer | WebLogic AdminServer | 18223 | 12200 | RUNNING bi_server1 | WebLogic Managed Server | 19585 | 12201 | RUNNING ========================================================================== The script execution took 40 minutes and 13 seconds. For details, see the log file /u01/app/oracle/product/exalytics/logs/exalytics_domain_menlo_add_domain_2013-11-07_125423.log
必要に応じて、Exalytics Domain Management Utilityを使用して、既存のExalyticsドメインにOracle TimesTenをインストールできます。
Installersディレクトリ構造およびOracle TimesTenインストーラのダウンロード場所の詳細は、第6.3.3.5項「ステージング・ディレクトリ構造へのOracleインストール・ファイルのダウンロード」を参照してください。
Oracle TimesTenをインストールするには:
ユーザーoracleまたは作成した新規ユーザーとして、Exalytics Machineにログインします。第6.3.3.1項「オペレーティング・システム上のパスワードの作成」を参照してください。
既存のドメインのステータスを確認します。ドメインは稼働中である必要があります。第6.3.5.2項「Exalyticsドメインのステータスの表示」を参照してください。
Oracle TimesTenをインストールするには、次のコマンドを入力します。
/opt/exalytics/bin/exalytics-domain-management.sh --action=add_timesten --input=<location and name of the input properties file> --domain=<name of existing domain>
例:
/opt/exalytics/bin/exalytics-domain-management.sh --action=add_timesten --input=/home/oracle/input.properties --domain=menlo
Exalytics Domain Management Utilityによって、次のアクションが実行されます。
Oracle WebLogic Server管理者のユーザー名とパスワードの入力を求めます。
Oracle TimesTenインストーラを抽出します。
Oracle TimesTenをインストールして構成します。
インストールが完了したら、次のメッセージが表示されます。
[LOGMSG] [11-12-13 11:11:10] [INFO] [menlo] [add_timesten] TimesTen Installed Successfully
必要に応じて、Exalytics Domain Management Utilityを使用して、既存のExalyticsドメインにOracle Database In-Memoryをインストールできます。
Installersディレクトリ構造およびOracle TimesTenインストーラのダウンロード場所の詳細は、第6.3.3.5項「ステージング・ディレクトリ構造へのOracleインストール・ファイルのダウンロード」を参照してください。
インストールが正常に実行されたことを確認するには、Exalytics Domain Management Utilityの<list_domain>コマンドを実行します。このコマンドによって、既存のドメインがすべて表示されます。対象のドメインが表示されれば、インストールは成功しています。<list_domain>コマンドを実行する手順は、第6.3.5.3項「Exalyticsドメインのリスト作成」を参照してください。
インストールが成功した場合、出力は次のようになります。
Exalytics Domain: menlo ============================================================ Node type: Primary node Provisioning status: Completed Middleware Home: /u01/app/oracle/product/exalytics/exalyticsdomains/menlo/fmw BI Instance Home: /u01/app/oracle/product/exalytics/exalyticsdomains/menlo/instances/instance1 | Application URLs | ------------------- Oracle Enterprise Manager: http://<server-name>:12000/em Oracle WebLogic Admin Console: http://<server-name>:12000/console Oracle Business Intelligence: http://<server-name>:12001/analytics Oracle BI Publisher : http://<server-name>:12001/xmlpserver ------------ | WebLogic | ------------ Domain Home: /u01/app/oracle/product/exalytics/exalyticsdomains/menlo/user_projects/domains/bifoundation_domain Admin Server Host: <server-name> Admin Server Port: 12000 BI Managed Server Host: <server-name> BI Managed Server Port: 12001 ------------ | TimesTen | ------------ TimesTen enabled: Yes Timesten Instance Name: ttmenlo Instance Directory: /u01/app/oracle/product/exalytics/exalyticsdomains/menlo /TimesTen/ttmenlo Timesten Daemon Port: 12158 Timesten Server Port: 12159 ----------------- | Essbase Suite | ----------------- Essbase Suite enabled: Yes Workspace: http://<server-name>:12001/workspace APS: http://<server-name>:12001/aps EAS Console: http://<server-name>:12001/easconsole Essbase Port: 12016 ============================================================ Found 1 domain(s) in total
第10章「高可用性を実現するためのOracle Exalyticsのデプロイ」で説明しているように、インストール後の作業は、複数のコンピュータにデプロイするかどうかによって異なります。この作業には、ファイルの更新およびODBC接続の構成が含まれます。
単一ノード・インストールの場合、Exalytics Domain Management Utilityで構成タスクの多くが実行されます。複数ノード・システムの場合、構成作業を手動で実行する必要があります。この章の各項では、それぞれの作業を実行するコンピュータを示します。
注意: 仮想化用に構成されたExalytics Machineにソフトウェアをデプロイする場合、インストール後のタスクおよび様々なパラメータが異なる場合があります。 |
この項の内容は、次のとおりです。
第6.3.4.1項「Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールおよびアンインストール」
第6.3.4.7項「Oracle Business IntelligenceからOracle TimesTenへのODBC接続の構成」
第6.3.4.8項「Oracle BIリポジトリの物理レイヤーへのOracle TimesTenインスタンスのマッピング」
クラスタ内のコンピュータの台数にかかわらず、この作業を1回実行します。
Windowsコンピュータに、Oracle Business Intelligence管理ツール、Oracle Business Intelligenceジョブ・マネージャおよびOracle Business Intelligenceカタログ・マネージャをインストールする必要があります。『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のOracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールおよびアンインストールに関する項を参照してください。
次の手順を実行して、管理サーバーのboot.propertiesファイルを作成します。このファイルによって、管理者のユーザー名とパスワードの入力を求められることなく、管理サーバーを起動できます。
クラスタ内の各コンピュータでこの作業を実行します。
boot.propertiesファイルを作成するには:
次のディレクトリに移動します。
ORACLE_BASE/admin/domain_name/aserver/domain name/servers/AdminServer/security
このディレクトリに、テキスト・エディタを使用してboot.propertiesというファイルを作成し、ファイルに次の行を入力します。
username=Admin_Username
password=Admin_Password
ファイルを保存してエディタを閉じます。
構成の変更を行ったら、Exalytics Machineのコンポーネントを停止してから起動し、その変更を有効にします。
Exalytics Domain Management Utilityを実行して、Exalyticsドメインを起動または停止します。プライマリExalyticsドメインまたはスケールアウトしたExalyticsドメインを起動すると、そのドメインのすべてのコンポーネントが起動します。Oracle TimesTenがインストールされている場合、Oracle TimesTenサーバーが起動します。同様に、プライマリExalyticsドメインまたはスケールアウトしたExalyticsドメインを停止すると、そのドメインのすべてのコンポーネントが停止します。Oracle TimesTenがインストールされている場合、Oracle TimesTenサーバーが停止します。第6.3.5.1項「Exalyticsドメインの起動と停止」を参照してください。
デーモン構成スクリプトを実行して、Exalytics Machineを再起動するたびにOracle TimesTenサービスが開始するようにします。
クラスタ内の各コンピュータでこの作業を実行します。
次のコマンドを使用して、Oracle TimesTenのデーモン構成スクリプトをrootとして実行します。
<install_location>/TimesTen/tt1122/bin/setuproot -install
クラスタ内の各コンピュータでこの作業を実行します。
メモリー設定を構成する際には、次の点に注意してください。
256GBより大きいOracle TimesTen In-Memory Databaseが必要な場合は、ラージ・ページを構成し、使用する必要があります。
DSNでのOracle TimesTen In-Memory Databaseの定義と、limits.confファイルのカーネル・パラメータおよびセマフォの編集の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド』のラージ・ページに関する項を参照してください。
1つのマシン上のOracle TimesTen In-Memory Databaseで推奨される最大サイズは、X2-4 Exalytics Machineの場合は800GB、X3-4 Exalytics Machineの場合は1800GBで、これにはPermSize属性およびTempSize属性の値が含まれます。
注意: ラージ・ページの設定でメモリーを増やすと、他のアプリケーション(Oracle BI EE、Oracle Essbase)がメモリーを割り当てることができなくなります。物理メモリーの80%を超えないようにすることをお薦めします。さらに必要なPermSizeメモリー量に応じて、TempSizeからメモリーを移動できます。 |
/etc/sysctl.confファイルにnr_hugepagesパラメータを設定することで、ラージ・ページの数を構成してアクティブ化できます。たとえば、Oracle TimesTen In-Memory Databaseが800GBの場合は、次の計算に基づいて410122を超えるページを指定し、800GBの保存領域を作成する必要があります。
(PermSize + TempSize + LogBufMB + 20) / hugepage_size [All in bytes] (400*1024*1024*1024) + (400*1024*1024*1024) + (1024*1024*1024) + (20*1024*1024) = 860088172544 860088172544 / (2 * 1024 * 1024) = 410122
たとえば、予備容量を確保するには、/etc/sysctl.confファイルの設定を次のように変更します。
vm.nr_hugepages = 410200
その後、マシンを再起動するか、rootユーザーとして次のコマンドを実行します。
/sbin/sysctl –p
注意: 前述の計算は、Oracle TimesTenデータベースが800GBの場合の例です。デプロイされているOracle TimesTenデータベースのサイズおよびデプロイメント・タイプ(仮想または非仮想)に応じて、異なる計算を使用できます。 |
次のファイルを編集することによって、Oracle TimesTen In-Memory Databaseのラージ・ページを構成できます。
<install_location>/TimesTen/tt1122/info/ttendaemon.options
このファイルに次の行を追加します。
-linuxLargePageAlignment 2
Oracle TimesTen In-Memory Databaseにラージ・ページを構成した後は、既存のOracle TimesTen In-Memory DatabasesのPermSizeを増加できます。
既存のOracle TimesTen In-Memory DatabasesでPermSizeを増加するには:
Oracle BI EEを含むすべてのアプリケーションをOracle TimesTen In-Memory Databaseから切断します。
必要な場合は、RAMポリシーをinUseからManualに変更します。
次のコマンドを実行し、Oracle TimesTen In-Memory DatabaseからRAMメモリーをアンロードします。
ttAdmin -ramunload
<Your_TT_DSN>
例:
ttAdmin -ramunload TT_AGGR_STORE
Oracle TimesTen In-Memory Database内のtimesten-install-dir/info/sys.odbc.iniファイルを変更して、PermSizeを増加します。
次のコマンドを実行し、Oracle TimesTen In-Memory DatabaseにRAMメモリーをリロードします。
ttAdmin -ramload
<Your_TT_DSN>
例:
ttAdmin -ramload TT_AGGR_STORE
Oracle BI EEを含むすべてのアプリケーションをOracle TimesTen In-Memory Databaseに再接続します。
詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Databaseを参照してください。Oracle TimesTen In-Memory Databaseドキュメントへのリンクは、Oracle Exalyticsドキュメント・ライブラリで利用できます。
クラスタ内の各コンピュータでこの作業を実行します。最初のコンピュータについては、Exalytics Domain Management Utilityによってsys.odbc.iniファイルが更新されるので、その後に残りのタスクを手動で実行します。
Oracle TimesTen In-Memory Databasesは、次のディレクトリ内のsys.odbc.iniファイルに含まれるDSNを使用して定義されます。
<install_location>/TimesTen/tt1122/info
次の、Exalytics Machine上のサンプル・ファイルからの抜粋で示しているように、Exalytics Domain Management Utilityにより、Oracle TimesTenのsys.odbc.iniファイルが、Oracle Exalyticsのメモリー内集計ストアのデフォルト構成で、自動的に更新されます。
[ODBC Data Sources] TT_AGGR_STORE=TimesTen 11.2.2 Driver [TT_AGGR_STORE] Driver=/u01/app/oracle/product/TimesTen/tt1122/lib/libtten.so DataStore=/u01/app/oracle/product/aggregate_store/tt_aggr_store LogDir=/u01/app/oracle/product/aggregate_store/logs DatabaseCharacterSet=AL32UTF8 ConnectionCharacterSet=AL32UTF8 LogFileSize=1024 LogBufMB=1024 LogBufParallelism=16 Preallocate=0 PermSize=25000 TempSize=25000 MemoryLock=4 CkptFrequency=30 CkptLogVolume=0 CkptRate=20 PrivateCommands=1 RecoveryThreads=40
このDSNでは、25GBのOracle TimesTen In-Memory Databaseと全体で約50GBのメモリー消費をサポートします。より大きなインメモリー・データ・ストアをサポートするには、PermSizeおよびTempSizeパラメータの設定を増加します。このDSN定義をサポートするには、半自動化インストール処理でExalytics Machine上に次のディレクトリを作成します。
クラスタ内の最初のコンピュータ以外のコンピュータ上で、Oracle TimesTenのsys.odbc.iniファイルを手動で編集してDSN定義を追加します。このDSNをインストールする前に、sys.odbc.iniファイルでDataStoreおよびLogDirパラメータを定義している行に対応する、Exalytics Domain Management Utilityに含まれる行のコメント文字(#)を削除します。
データベースへの最初の接続が行われると、Oracle TimesTen In-Memory Databaseがインスタンス化されます。次のサンプル・コマンドで示すように、binディレクトリに移動して、ttIsqlユーティリティを実行し、ユーザーを作成します(たとえば、名前が「exalytics」でパスワードが「welcome1」など)。
cd /u01/app/oracle/product/TimesTen/tt1122/bin ./ttIsql connect dsn=TT_AGGR_STORE; create user exalytics identified by welcome1; grant create session to exalytics; grant create table to exalytics; grant select on SYS.OBJ$ to exalytics;
次のサンプル・コマンドを使用して、Oracle TimesTen In-Memory Databaseへの接続をテストします。この時点では返される構成済のデータの表はありません。
connect "DSN=TT_AGGR_STORE;uid=exalytics"; tables; exit
インストールされているWindows TimesTenクライアント・ドライバによって集計の記憶域に使用されるOracle TimesTenインスタンスに接続できる場合は、クライアント・コンピュータでSQL Developerなどのツールを使用できます。このツールにより、Oracle TimesTen In-Memory Databaseのコンテンツの表示が容易になるほか、Oracle Business Intelligenceリポジトリの物理レイヤーへのOracle TimesTenスキーマのマッピングを容易にするダミー表を作成できます。
クラスタ内の各コンピュータでこの作業を実行します。最初のコンピュータでは、Exalytics Domain Management Utilityによってこのタスクが実行されます。
Oracle TimesTenのクライアント/サーバーDSNはコンピュータの境界間を結び付けるため、リモートOracle TimesTenサーバーをDSNの一部として構成できます。次のファイルを変更して、2つのOracle TimesTenインスタンスのDSNを作成します。
/EXALYTICS_MWHOME/instances/instance1/bifoundation/OracleBIApplication/coreapplication/setup/odbc.ini
クラスタ内の2番目のコンピュータのディレクトリ名は、「instance1」という文字列部分が「instance2」になります。
次に、ファイルの変更例を示します。
[ODBC Data Sources] AnalyticsWeb = Oracle BI Server Cluster = Oracle BI Server SSL_Sample = Oracle BI Server TT_AGGR_STORE = TimesTen 11.2.2 Driver [TT_AGGR_STORE] Driver = /u01/app/oracle/product/TimesTen/tt1122/lib/libttclient.so TTC_SERVER_DSN = TT_AGGR_STORE TTC_SERVER = <tt_hostname> TTC_TIMEOUT = 0
次のファイルを変更してOracle TimesTenのDSNサーバーを定義するには:
<install_location>/TimesTen/tt1122/info/sys.ttconnect.ini
次に、ファイルの変更例を示します。
[tt_hostname] Description=TimesTen Server Network_Address=example1.com TCP_PORT=53397
複数ノード・クラスタでは、各コンピュータにOracle TimesTenインスタンスをインストールし、各インスタンスに他のコンピュータ上のOracle TimesTenインスタンスを確実に認識させることで、メモリー内集計の高可用性を実現します。Oracle Business Intelligenceのodbc.iniファイルを編集して、両方のOracle TimesTenインスタンスへの参照を追加します。2ノード・クラスタでは、各コンピュータ上のodbc.iniファイルに次の構成の詳細が含まれます。
[ODBC Data Sources] AnalyticsWeb = Oracle BI Server Cluster = Oracle BI Server SSL_Sample = Oracle BI Server TT_AGGR_STORE1 = TimesTen 11.2.2 Driver TT_AGGR_STORE2 = TimesTen 11.2.2 Driver [TT_AGGR_STORE1] Driver = /u01/app/oracle/product/TimesTen/tt1122/lib/libttclient.so TTC_SERVER_DSN = TT_AGGR_STORE TTC_SERVER = <tt_hostname1> TTC_TIMEOUT = 0 [TT_AGGR_STORE2] Driver = /u01/app/oracle/product/TimesTen/tt1122/lib/libttclient.so TTC_SERVER_DSN = TT_AGGR_STORE TTC_SERVER = <tt_hostname2> TTC_TIMEOUT = 0
この構成では、<install_location>/TimesTen/tt1122/infoディレクトリのsys.ttconnect.iniを編集して、次の例に示すようにodbc.iniファイルに対応するように変更します。
[tt_hostname1] Description=TimesTen Server Network_Address=<fully qualified hostname> TCP_PORT=53397 [tt_hostname2] Description=TimesTen Server Network_Address=<fully qualified hostname> TCP_PORT=53397
すべてのOracle TimesTenインスタンスをOracle BIリポジトリの物理レイヤーにマップする必要があります。インスタンスをマップするには、管理ツールを使用して必要なデータベース、接続プールおよび物理スキーマ・オブジェクトを手動で作成します。次に、Fusion Middleware Controlの「デプロイメント」ページの「リポジトリ」タブを使用して、変更したリポジトリをアップロードします。
Oracle TimesTenソースをOracle BIリポジトリの物理レイヤーにマップする際は、「データベース」ダイアログの「一般」タブの「データベース」フィールドでデータベース・タイプおよびバージョンを正しく設定する必要があります。また、「接続プール」ダイアログの「一般」タブの「コール・インタフェース」フィールドが正しく設定されていることを確認することも必要です。たとえば、Oracle TimesTenバージョン11.2.2では、ODBC 3.5コール・インタフェースを使用します。
詳細は、次を参照してください:
『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のデータベース・オブジェクトおよび接続プールの設定に関する項
『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のリポジトリの構成に関する項
クラスタ内の各コンピュータでこの作業を実行します。
『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のBI Composer for Oracle BI EEのインストールと構成に関する項を参照してください。
IBM DB2またはMicrosoft SQL Serverを使用している場合は、クラスタ内のコンピュータの台数にかかわらず、この作業を1回実行します。
『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のIBM DB2またはMicrosoft SQL ServerのDSNの作成に関する項を参照してください。
IBM DB2を使用している場合は、クラスタ内のコンピュータの台数にかかわらず、この作業を1回実行します。
『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のマルチバイト・データをサポートするようなIBM DB2の構成に関する項を参照してください。
クラスタ内の各コンピュータでこの作業を実行します。
『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のOracle BI Publisherのサンプル・レポートの構成に関する項を参照してください。
ドメインに対してこの作業を1回実行します。
Oracle Business Intelligenceをインストールするとき、Oracle Business Intelligenceのインストーラは、デフォルト・リポジトリ・パスワードをAdmin123としてSampleAppLite.rpdファイルを自動的にインストールします。本番システムでSampleAppLite.rpdファイルを使用する場合は、セキュリティ上の理由からデフォルト・パスワードを変更することをお薦めします。パスワードの変更の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のリポジトリ・パスワードの変更に関する項を参照してください。
サンプル・アプリケーション(完全版)をOracle Technology Networkの次の場所からダウンロードできます。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/bi-foundation/obiee-samples-167534.html
Essbaseがインストールされている場合は、ORACLEHARDWAREACCELERATION TRUEパラメータをessbase.cfgファイルに追加する必要があります。
ORACLEHARDWAREACCELERATION TRUEパラメータを追加するには:
essbase.cfgファイルを編集用に開きます。
essbase.cfgファイルは次の場所にあります。
ORACLE_INSTANCE/Essbase/essbaseserver1/bin/essbase.cfg
次のパラメータを追加して、essbase.cfgファイルを編集します。
ORACLEHARDWAREACCELERATION TRUE
ファイルを保存します。
次のアクションを実行して、Essbase Serverを停止して再起動します。
Fusion Middleware Controlにログインします。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のOracle Business Intelligenceを管理するためのFusion Middleware Controlへのログインに関する項を参照してください。
「Business Intelligence」を選択し、「coreapplication」を選択します。
「可用性」タブの「プロセス」ページを表示します。
たとえば、「Essbaseエージェント」を開いて、「プロセス」セクションのessbaseserver1を選択します。
これにより、Essbaseサーバーのプロセスのみを起動または停止できます。
「選択項目の停止」をクリックして、選択したプロセスを停止します。
「選択項目の起動」をクリックして、選択したプロセスを起動します。
BI Publisherのバースティングの最適化モードを有効にすると、BI Publisherスケジューラで実行されるバースティング・ジョブのパフォーマンスが大幅に向上します。
バースティングの最適化を有効にするには:
次の場所のxmlp-server-config.xmlファイルを開きます。
DOMAIN_HOME/config/bipublisher/repository/Admin/Configuration/xmlp-server-config.xml
次のプロパティと値の設定をファイルに追加します。
<property name="OPTIMIZE_BURST" value="true" />
xmlp-server-config.xmlを保存します。
BI Publisherアプリケーションを再起動します。
ボリュームの多いジョブ(通常のスケジュールされたジョブまたはバースティング・ジョブ)を処理するには、BI Publisherの管理ページで、システムの一時ディレクトリとJMS共有ディレクトリを構成します。最適なパフォーマンスを実現するには、RAMディスク(クラスタ化されていない環境のみ)または固定ドライブを使用するように、これらの一時ディレクトリを構成します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド』のシステム一時ディレクトリの設定に関する項と共有ディレクトリの構成に関する項を参照してください。
Oracle EssbaseまたはOracle Enterprise Performance (EPM)のみがインストールされている場合、HugePagesを無効化します。
次のようにして、HugePagesを無効化します。
rootユーザーとしてログオンします。
/etc/sysctl.confファイルに移動します。
次のラインを削除します。
vm.nr_hugepages
Exalytics Machineを再起動します。
Exalytics Domain Management Utilityを使用して、Exalyticsドメインを管理します。Exalyticsドメインの起動または停止、ドメインの現在のステータスの表示、Exalytics Machine上のすべてのドメインのリスト作成などの処理に、Exalytics Domain Management Utilityを使用できます。
この項は次のトピックで構成されています:
Exalytics Domain Management Utilityを使用して、Exalyticsドメインを起動および停止します。Exalyticsドメインの起動および停止によって、ドメイン上のインストールのすべてのサービス(WebLogic管理サーバー、WebLogic管理対象サーバー、OPMN管理対象プロセスおよびTimesTen)が開始および停止します。
Exalyticsドメインを起動するには:
ユーザーoracleまたは作成した新規ユーザーとして、Exalytics Machineにログインします。第6.3.3.1項「オペレーティング・システム上のパスワードの作成」を参照してください。
Exalyticsドメインを起動するには、次のコマンドを入力します。
/opt/exalytics/bin/exalytics-domain-management.sh --action=start_domain --input=<location and name of the input file> --domain=<domain_name>
例:
/opt/exalytics/bin/exalytics-domain-management.sh --action=start_domain --input=/home/oracle/Installers/input.properties --domain=menlo
このユーティリティでは、次のアクションが実行されます。
Oracle WebLogic Server管理者のユーザー名とパスワードの入力を求めます。
WebLogic管理サーバーを起動します。
WebLogic管理対象サーバーを起動します。
OPMNおよびすべての管理対象プロセスを開始します。
TimesTenを起動します(インストールされている場合)。
すべてのサービスが開始されます。ノード・マネージャが停止されていた場合、そのノード・マネージャは再起動します。
Exalyticsドメインを停止するには:
ユーザーoracleまたは作成した新規ユーザーとして、Exalytics Machineにログインします。第6.3.3.1項「オペレーティング・システム上のパスワードの作成」を参照してください。
Exalyticsドメインを停止するには、次のコマンドを入力します。
/opt/exalytics/bin/exalytics-domain-management.sh --action=stop_domain --input=<location and name of the input file> --domain=<domain_name>
例:
/opt/exalytics/bin/exalytics-domain-management.sh --action=stop_domain --input=/home/oracle/Installers/input.properties --domain=menlo
このユーティリティでは、次のアクションが実行されます。
Oracle WebLogic Server管理者のユーザー名とパスワードの入力を求めます。
TimesTenを停止します(インストールされている場合)。
OPMNおよびすべての管理対象プロセスを停止します。
WebLogic管理対象サーバーを停止します。
WebLogic管理サーバーを停止します。
すべてのサービスが停止されます。ノード・マネージャは停止されません。
Exalyticsドメインのステータスを表示するには:
ユーザーoracleまたは作成した新規ユーザーとして、Exalytics Machineにログインします。第6.3.3.1項「オペレーティング・システム上のパスワードの作成」を参照してください。
Exalyticsドメインのステータスを表示するには、次のコマンドを入力します。
/opt/exalytics/bin/exalytics-domain-management.sh --action=status --input=<location and name of the input file> --domain=<domain_name>
例:
/opt/exalytics/bin/exalytics-domain-management.sh --action=status --input=/home/oracle/Installers/input.properties --domain=menlo
このユーティリティでは、次のアクションが実行されます。
Oracle WebLogic Server管理者のユーザー名とパスワードの入力を求めます。
ドメインのTimesTen (存在する場合)、OPMN管理対象プロセス、WebLogic管理サーバーおよびWebLogic管理対象サーバーの各ステータスを表示します。
出力は、次のようになります。
******************************************************************* Status report for the Exalytics Domain: menlo ************************************************************************** ========================================================================= TimesTen Status ========================================================================== TimesTen status report as of Wed Nov 6 13:44:26 2013 Daemon pid 11265 port 12158 instance ttmenlo TimesTen server pid 11274 started on port 12159 ------------------------------------------------------------------------ Accessible by group oinstall End of report ========================================================================== OPMN Managed Processes Status ========================================================================== OPMN status report as of Wed Nov 06 13:44:29 2013 Processes in Instance: menlo ---------------------------------+--------------------+---------+--------- ias-component | process-type | pid | status ---------------------------------+--------------------+---------+--------- essbasestudio1 | EssbaseStudio | 14481 | Alive essbaseserver1 | Essbase | 26528 | Alive coreapplication_obiccs1 | OracleBIClusterCo~ | 26527 | Alive coreapplication_obisch1 | OracleBIScheduler~ | 26531 | Alive coreapplication_obijh1 | OracleBIJavaHostC~ | 26525 | Alive coreapplication_obips1 | OracleBIPresentat~ | 26524 | Alive coreapplication_obis1 | OracleBIServerCom~ | 26530 | Alive ========================================================================== WebLogic Servers Status ========================================================================== WebLogic status report as of Wed Nov 06 13:44:29 2013 Servers in this host for WebLogic domain bifoundation_domain: ------------+-------------------------+-----------+-------+--------- Server name | type | pid | port | status ------------+-------------------------+-----------+-------+--------- AdminServer | WebLogic AdminServer | 22224 | 12000 | RUNNING bi_server1 | WebLogic Managed Server | 22685 | 12001 | RUNNING ==========================================================================
Exalytics Machine上の既存Exalyticsドメインすべてのリストの表示に、Exalytics Domain Management Utilityを使用できます。
Exalyticsドメインをリストするには:
ユーザーoracleまたは作成した新規ユーザーとして、Exalytics Machineにログインします。第6.3.3.1項「オペレーティング・システム上のパスワードの作成」を参照してください。
既存のExalyticsドメインをリストするには、次のコマンドを入力します。
/opt/exalytics/bin/exalytics-domain-management.sh --action=list_domains --input=<location and name of the input file>
例:
/opt/exalytics/bin/exalytics-domain-management.sh --action=list_domains --input=/home/oracle/input.properties
このユーティリティでは、次のアクションが実行されます。
Exalytics Machine上の既存ドメインすべてをリストして、各ドメインの次の情報を表示します。
ノード・タイプ
プロビジョニング・ステータス
Middlewareホームの場所
BIインスタンス・ホームの場所
アプリケーションのURL
WebLogic管理サーバーのホスト名とポート番号
BI管理対象サーバーのホスト名とポート番号
Oracle TimesTen(インストールされている場合)のインスタンス名、インスタンス・ディレクトリ、デーモンおよびサーバー・ポート番号
ワークスペース、分析プロバイダ・サービス(APS)、Essbase管理サービス(EAS)コンソールの各URL、およびOracle Essbase Suite(インストールされている場合)のポート番号
出力は、次のようになります。
Exalytics Domain: menlo ============================================================ Node type: Primary node Provisioning status: Completed Middleware Home: /u01/app/oracle/product/exalytics/exalyticsdomains/menlo/fmw BI Instance Home: /u01/app/oracle/product/exalytics/exalyticsdomains/menlo/instances/instance1 | Application URLs | ------------------- Oracle Enterprise Manager: http://<server-name>:12000/em Oracle WebLogic Admin Console: http://<server-name>:12000/console Oracle Business Intelligence: http://<server-name>:12001/analytics Oracle BI Publisher : http://<server-name>:12001/xmlpserver ------------ | WebLogic | ------------ Domain Home: /u01/app/oracle/product/exalytics/exalyticsdomains/menlo/user_projects/domains/bifoundation_domain Admin Server Host: <server-name> Admin Server Port: 12000 BI Managed Server Host: <server-name> BI Managed Server Port: 12001 ------------ | TimesTen | ------------ TimesTen enabled: Yes Timesten Instance Name: ttmenlo Instance Directory: /u01/app/oracle/product/exalytics/exalyticsdomains/menlo /TimesTen/ttmenlo Timesten Daemon Port: 12158 Timesten Server Port: 12159 ----------------- | Essbase Suite | ----------------- Essbase Suite enabled: Yes Workspace: http://<server-name>:12001/workspace APS: http://<server-name>:12001/aps EAS Console: http://<server-name>:12001/easconsole Essbase Port: 12016 ============================================================ Exalytics Domain: greenwood ============================================================ Node type: Primary node Provisioning status: Completed Middleware Home: /u01/app/oracle/product/exalytics/exalyticsdomains/greenwoo d/fmw BI Instance Home: /u01/app/oracle/product/exalytics/exalyticsdomains/greenwo od/instances/instance1 ------------------- | Application URLs | ------------------- Oracle Enterprise Manager: http://<server-name>:12100/em Oracle WebLogic Admin Console: http://<server-name>:12100/console Oracle Business Intelligence: http://<server-name>:12101/analytics Oracle BI Publisher : http://<server-name>:12101/xmlpserver ------------ | WebLogic | ------------ Domain Home: /u01/app/oracle/product/exalytics/exalyticsdomains/greenwood/us er_projects/domains/bifoundation_domain Admin Server Host: <server-name> Admin Server Port: 12100 BI Managed Server Host: <server-name> BI Managed Server Port: 12101 ------------ | TimesTen | ------------ TimesTen enabled: Yes Timesten Instance Name: ttgreenwood Instance Directory: /u01/app/oracle/product/exalytics/exalyticsdomains/green wood/TimesTen/ttgreenwood Timesten Daemon Port: 12138 Timesten Server Port: 12139 ----------------- | Essbase Suite | ----------------- Essbase Suite enabled: Yes Workspace: http://<server-name>:12101/workspace APS: http://<server-name>:12101/aps EAS Console: http://<server-name>:12101/easconsole Essbase Port: 12116 Found 2 domain(s) in total
既存のOracle Business Intelligenceドメインをスケールアウトして、スケーラビリティとパフォーマンスを向上できます。既存のOracle Business Intelligenceドメインをスケールアウトする方法は、第10章「高可用性の構成」を参照してください。
Exalytics Machine上のドメインを削除すると、そのドメインのすべてのコンポーネントが自動的に削除されます。
注意: スケールアウトしたドメインを削除する場合は、まず、すべてのセカンダリ・ドメインを削除してから、プライマリ・ノードを削除する必要があります。 |
Exalyticsドメインを削除してソフトウェアをアンインストールする方法は、第6.3.7項「Exalytics MachineのBusiness Intelligenceソフトウェアのアンインストール」を参照してください。
この項では、次のトラブルシューティングに関する情報について説明します。
Exalytics Machineへのソフトウェアのインストールに関してなんらかの問題が発生した場合は、次の項目を確認してください。
/etc/hostsファイルを含む、マシンのネットワーク構成を確認します。
Exalytics Domain Management Utilityが失敗した場合は、次の手順を実行します。
/u01/app/oracle/product/exalytics/logsディレクトリにあるログ・ファイルを確認します。第6.3.6.2項「ログ・ファイルの表示」を参照してください。
エラーを確認して、修正します。エラーのタイプに応じて、Exalytics Domain Management Utilityを再実行します。
注意: list_domainsコマンドによって、ドメインのProvisioning StatusがFailedと表示された場合は、まずremove_domainコマンドを実行して、そのドメインを削除する必要があります。 |
ソフトウェアをインストールしたら、Exalytics Domain Management Utilityによって作成されたログ・ファイルを確認できます。このユーティリティでは、実行したアクションごとに固有のログ・ファイルが作成されます。たとえば、Exalytics Domain Management Utilityでは、ドメインの作成時とドメインのリスト作成時で、それぞれ異なるログ・ファイルが作成されます。アクションのログ・ファイルの形式は、次のとおりです。
exalytics_domain_<domain_name>_<action>_<timesstamp>.log
アクション・ログ・ファイルに加えて、Exalytics Domain Management Utilityでは、基礎となるプロセスのログ・ファイル(Oracle BI EEインストーラのログ・ファイルなど)の場所に関する情報も提示されます。たとえば、Oracle Business Intelligenceのインストール時と構成時のそれぞれ異なるログ・ファイルおよびOracle TimesTenのインストール時のログ・ファイルがあります。各プロセスのログ・ファイルの場所は、特定のアクション・ログ・ファイルに表示され、[LOGFILE]という接頭辞が付けられます。基礎となるプロセスのログ・ファイルの形式は、次のとおりです。
[LOGFILE] [<process>] <location>
実行された各アクションおよびOracle WebLogic Serverのインストールのログ・ファイルを表示するには:
/u01/app/oracle/product/exalytics/logsディレクトリに移動します。
各アクションのログ・ファイルは、次のように命名されます。
exalytics_domain_<domain_name>_<action>_<timestamp>.log
例:
exalytics_domain_menlo_list_domain_2013-11-13_005822.log
Oracle WebLogic Serverのログ・ファイルは、次のように命名されます。
weblogic_install_2013-11-21_162945.log
ソフトウェアのインストールおよび構成プロセスのログ・ファイルを表示するには:
/u01/app/oracle/product/exalytics/logsディレクトリに移動します。
<add_domain>アクションについて作成されたログ・ファイルを開きます。
例:
exalytics_domain_menlo_add_domain_2013-10-13_005822.log
[LOGFILE]という語を検索します。
BIインストーラおよびBI構成アシスタントのログ・ファイルの場所が表示されます。
例:
[LOGFILE] [BI Installer] /u01/app/oracle/product/exalytics/oraInventory/logs/install2013-11-21_11-26-49PM.log
[LOGFILE] [BI Config Assistant] /u01/app/oracle/product/exalytics/oraInventory/logs/install2013-11-21_04-51-20PM.log
TimesTenのインストールのログ・ファイルを表示するには:
/u01/app/oracle/product/exalytics/logsディレクトリに移動します。
特定のドメインに対する<add_timesten>アクションについて作成されたログ・ファイルを開きます。
例:
exalytics_domain_menlo_add_timesten_2013-10-14_005822.log
[LOGFILE]という語を検索します。
TimesTenのインストールのログ・ファイルの場所が表示されます。
例:
[LOGFILE] [TimesTen install] /u01/app/oracle/product/exalytics/exalyticsdomains/menlo/fmw/Oracle_BI1/bifoundation/exalytics/logs/bim-tt-install.log
ソフトウェアは再インストールできます。Exalytics Domain Management Utilityでは、Exalytics Machine上の、Oracle Business Intelligenceのインストールがすでに存在するディレクトリには、Oracle Business Intelligenceを再インストールできません。
Oracle Business Intelligenceを再インストールするには:
第6.3.7項「Exalytics MachineのBusiness Intelligenceソフトウェアのアンインストール」の説明に従って、ドメインを削除します。
Exalyticsドメインを新規作成します。第6章「Exalyticsドメインの作成」を参照してください。
BISHIPHOMEスキーマおよびMDSスキーマを作成していた場合は、それらのスキーマを削除するか、新しい接頭辞を使用してスキーマを作成します。
詳細は、次を参照してください:
『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のインストール・プロセスおよび構成プロセスのトラブルシューティングに関する項
Exalytics Machineのソフトウェアをアンインストールするには、Exalytics Domain Management Utilityを使用して、Exalyticsドメインを削除します。Exalyticsドメインを削除すると、そのドメインのすべてのソフトウェアがアンインストールされます。
Exalyticsドメインを削除するには:
ユーザーoracleとしてExalytics Machineにログインします。第6.3.3.1項「オペレーティング・システム上のパスワードの作成」を参照してください。
Exalyticsドメインを削除するには、次のコマンドを入力します。
/opt/exalytics/bin/exalytics-domain-management.sh --action=remove_domain --input=<location and name of the input file> --domain=<Domain_name>
例:
/opt/exalytics/bin/exalytics-domain-management.sh --action=remove_domain --input=/home/oracle/Installers/input.properties --domain=menlo
Exalytics Domain Management Utilityからプロンプトが表示されたら、次のタスクを実行します。
「はい」または「いいえ」を選択して、ドメインを削除するかどうかを確定します。
Oracle WebLogic Server管理者のユーザー名とパスワードを入力します。
Exalytics Domain Management Utilityによって、すべてのプロセスが停止され、Oracle Business Intelligenceドメインが削除され、Oracle TimesTen (インストールされていた場合)が削除され、すべてのソフトウェアがアンインストールされます。
Exalytics Domain Management Utilityが提供される前に手動でソフトウェアをインストールしていた既存のExalyticsユーザーの場合は、Exalytics Domain Management Utilityを使用してあらゆる既存のソフトウェア・インストールを登録できます。既存のインストールの登録後は、このユーティリティを使用してインストールを管理できます。第6.3.5項「Exalyticsドメインの管理」を参照してください。
既存のソフトウェア・インストールを登録するには、Oracle Exalyticsリリース2にアップグレードされている必要があります。
注意: 既存のインストールを登録する前に、Oracle Business Intelligence 11.1.1.7.xを実行していることを確認してください。 |
Exalytics Domain Management Utilityを実行してExalytics Machine上のドメインをリストすると、登録されているインストールは、Primary node (Registered Exalytics Domain) (プライマリ・ノード(登録済Exalyticsドメイン))として表示されます。
Exalyticsドメインに既存のソフトウェア・インストールを登録するには:
ユーザーoracleまたは作成した新規ユーザーとして、Exalytics Machineにログインします。第6.3.3.1項「オペレーティング・システム上のパスワードの作成」を参照してください。
既存のインストールを登録するには、次のコマンドを入力します。
/opt/exalytics/bin/exalytics-domain-management.sh --action=register_existing_domain --input=<location and name of the input file> --domain=<new_domain_name>
たとえば、既存のインストールをmenlo2として登録するには、次のコマンドを入力します。
/opt/exalytics/bin/exalytics-domain-management.sh --action=register_existing_domain --input=/home/oracle/Installers/input.properties --domain=menlo2
ユーティリティからプロンプトが表示されたら、次のアクションを実行します。
次の既存ディレクトリの場所を入力します。
Middlewareホーム
例:
/u01/app/oracle/product/fmw
Oracle BIホーム
例:
/u01/app/oracle/product/fmw/Oracle_BI1
WebLogicドメイン
例:
/u01/app/oracle/product/fmw/user_projects/domains/bifoundation_domain
Oracle BIインスタンス
例:
/u01/app/oracle/product/fmw/instances/instance1
TimesTenが対象のドメインにインストールされているかどうかを入力します。「1」または「2」を入力します。
「1」(インストールされている)を選択した場合は、既存のTimesTenインスタンス名および既存のTimesTenインストール・ディレクトリの場所を入力します。
Oracle WebLogic Server管理者のユーザー名とパスワードを入力します。
ドメインを再起動するかどうかを選択します。
ドメインを再起動するために「はい」を選択すると、ユーティリティによってこの新規ドメイン上のすべてのプロセスが停止されたのち再起動され、新規ドメインにインストールが登録されます。
既存のインストールがドメインとしてリストされることを確認するには、次のコマンドを入力します。
/opt/exalytics/bin/exalytics-domain-management.sh --action=list_domains --input=/home/oracle/input.properties
レポートには、既存のインストールがExalytics Machine上の登録済Exalyticsドメインとして表示されます。出力は、次のようになります。
============================================================ Exalytics Domain: menlo2 ============================================================ Node type: Primary node (Registered Exalytics Domain) Provisioning status: Completed Middleware Home: /u01/app/oracle/product/fmw BI Instance Home: /u01/app/oracle/product/fmw/instances/instance1 ------------------- | Application URLs | ------------------- Oracle Enterprise Manager: http://<server-name>:7001/em Oracle WebLogic Admin Console: http://<server-name>:7001/console Oracle Business Intelligence: http://<server-name>:9704/analytics Oracle BI Publisher : http://<server-name>:9704/xmlpserver ------------ | WebLogic | ------------ Domain Home: /u01/app/oracle/product/fmw/user_projects/domains/bifoundation_ domain Admin Server Host: <server-name> Admin Server Port: 7001 BI Managed Server Host: <server-name> BI Managed Server Port: 9704 ------------ | TimesTen | ------------ TimesTen enabled: Yes Timesten Instance Name: tt1122 Instance Directory: /u01/app/oracle/product/TimesTen/tt1122 Timesten Daemon Port: 53396 Timesten Server Port: 53397 Found 1 domain(s) in total
Oracle Business Intelligenceのソフトウェアのみのインストールの実行後に、Oracle BI Applicationsをインストールできます。
ExalyticsでのOracle BI Applicationsの最新の動作保証については、次のリンク先にあるOracle Exalytics動作保証マトリクスを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
Exalytics MachineにOracle BI Applicationsをインストールして構成するには:
Oracle Business Intelligenceをインストールします。第6.3.3項「Exalytics Domain Management Utilityを使用したソフトウェアのインストール」を参照してください。
注意: Exalyticsドメインを作成する際には、Oracle Essbase Suiteのインストールと構成を選択する必要があります。第6.3.3.8項「Exalytics Domainの作成」の手順3-6を参照してください。 |
Oracle BI Applicationsをインストールするためのハードウェア要件を確認します。Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Applicationsインストレーション・ガイドのハードウェア要件に関する項を参照してください。
Oracle Data Integrator (ODI)をインストールします。Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Applicationsインストレーション・ガイドのOracle BI Applicationsのインストールの前提条件に関する項を参照してください。
注意: ODIは、Oracle BI EEをインストールしたインベントリ・ディレクトリにインストールする必要があります。これを行うには、次のコマンドを使用して、ODIインストーラを実行します。
|
その他の前提条件として、Exalytics Domain Management UtilityでExalyticsドメインが作成される際に、このユーティリティによって、Oracle WebLogic Server 10.3.6、JDKまたはJRockit、およびOracle BI EEがインストールされ、構成されます。
BI Applicationsをインストールして構成します。Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Applicationsインストレーション・ガイドのOracle BI Applicationsのインストールと構成に関する項を参照してください。
注意: Oracle BI Applicationsは、Oracle BI EEをインストールしたインベントリ・ディレクトリにインストールする必要があります。これを行うには、次のコマンドを使用して、BI Applicationsインストーラを実行します。
|
BI Applicationsのインストールおよび構成で実行するタスクの1つとして、プラットフォーム・パッチの適用があります。Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Applicationsインストレーション・ガイドのプラットフォーム・パッチの適用に関する項の説明に従いますが、zipファイルをダウンロードして単一ディレクトリ(たとえばPATCH_HOME/patches)に抽出した後に、次の追加手順を実行します。
WebLogicフォルダおよびその内容をPATCH_HOME/patchesディレクトリの外部の場所に移動します。
PATCH_HOME/patchesディレクトリには、biappsshiphome、odiおよびoracle_commonの各フォルダのみを格納する必要があります。
Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Applicationsインストレーション・ガイドのプラットフォーム・パッチの適用に関する項の説明に従ってプラットフォーム・パッチを適用する前に、Exalytics Domain Management Utilityを使用して、すべてのサービスを停止します。第6.3.5.1項「Exalyticsドメインの起動と停止」を参照してください。
パッチの適用後に、Exalytics Domain Management Utilityを使用してすべてのサービスを再起動します。第6.3.5.1項「Exalyticsドメインの起動と停止」を参照してください。
注意: Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Applicationsインストレーション・ガイドのOracle Business Intelligenceの構成に関する項の手順を実行する必要はありません。これは、Oracle Business Intelligenceドメインは、Exalytics Domain Management Utilityによって作成されるためです。 |
Oracle BI Applicationsのインストールのインストール後タスクを実行します。Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Applicationsインストレーション・ガイドのインストール後のシステム設定タスクの実行に関する項を参照してください。
詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Applicationsインストレーション・ガイドの第3章「Oracle BI Applicationsのインストールと設定」を参照してください。
ExalyticsでのOracle Enterprise Performance Managementの最新の動作保証については、次のリンク先にあるOracle Exalytics動作保証マトリクスを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
Oracle Enterprise Performance Managementのアプリケーション(Oracle Hyperion Planning)をインストールするには、Oracle Exalyticsドキュメント・ライブラリから利用可能なOracle Enterprise Performance Management Systemのドキュメントを参照してください。
ExalyticsでのOracle Endecaの最新の動作保証については、次のリンク先にあるOracle Exalytics動作保証マトリクスを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
Oracle Endecaをインストールするには、Oracle Exalyticsドキュメント・ライブラリから利用可能なOracle Endeca Information Discoveryのドキュメントを参照してください。
Oracle Database In-Memoryは、Oracle Exalyticsリリース2以降が実行されているすべてのExalytics Machineでインストールおよび構成でき、あらゆる分析のユース・ケースで使用できます。Oracle Database In-Memoryは、Oracle Database 12cと互換性のある任意の既存のアプリケーションで簡単にデプロイできます。アプリケーションの変更は不要です。
注意: Oracleでは、すぐに使用可能な高可用性、障害時リカバリ、バックアップなどの、Exalytics MachineでのOracle Database In-Memoryの管理および可用性に関連した機能を提供しません。これらの機能およびその他の機能の詳細は、次のリンクのOracle Database 12cリリース1 (12.1)ドキュメントを参照してください。 |
この項は次のトピックで構成されています:
次のOracle Database In-Memory構成がOracle Exalytics上での動作を保証されています。
Oracle Database 12c Enterprise Editionリリース12.1.0.2.0 - In-Memoryオプション付きの本番環境(64ビット)。
データベース・タイプDATA_WAREHOUSE。
データ・ウェアハウス・アプリケーション。オンライン・トランザクション処理(OLTP)のアプリケーションは、サポートされていません。
ファイル・システムの記憶域オプション。Oracle Automatic Storage Management (ASM)はサポートされていません。
In-Memoryオプション付きのOracle Databaseの単一インスタンス。Oracle Real Application Cluster (RAC)およびOracle Grid Infrastructureはサポートされていません。
Oracle Exalytics上のOracle Database In-Memoryでは、次のユース・ケースがサポートされています。
次の集計を使用して、問合せを向上させることができます。
OBIEEによって生成または管理される集計
サマリー・アドバイザを使用して、Business Intelligenceのワークロードを分析し、推奨事項を生成します。
集計の永続性ウィザードを使用して、RPDファイルで論理モデルの集計を定義します。
Oracle Exalytics上のOracle Database In-Memoryをターゲットとして使用して集計スクリプト(サマリー・アドバイザによって推奨されるか手動で定義した集計)を実行できます。
データベース集計
Oracle Database In-Memoryで動作保証されたETL (Extract/Transform/Load)またはELT (Extract/Load/Transform)ツールを使用して集計を定義およびコーディングすることにより、集計を入力できます。これを行うには、RPDファイル内の集計表を手動でワイヤリングして、BIサーバーの集計ナビゲーションを活用します。
Exalytics上のOracle Database In-Memoryでデータ・ウェアハウスのレポート表全体を選択することも、レポート表のサブセットを選択することもできます。これを行うには、Oracle Database In-Memoryで動作保証されたETL (Extract/Transform/Load)またはELT (Extract/Load/Transform)ツールを使用してデータを構築(コーディング)します。
ロジカル・スタンバイまたはGoldenGateを使用してオンライン・トランザクション処理(OLTP)データベースからデータを複製したり、このデータベースを操作レポートに使用できます。
Enterprise Performance Management (EPM)リポジトリを作成することもできます。また、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用して、Metadata Services (MDS)スキーマおよびBusiness Intelligence Platform (BIPLATFORM)データベース・スキーマも作成できます。
1TBのRAMを持つX2-4 Exalytics MachineにインストールされているOracle Databaseの最大サイズは830GB、2TBのRAMを持つX3-4、X4-4またはX5-4 Exalytics MachineにインストールされているOracle Databaseの最大サイズは1TBに設定することをお薦めします。
注意: 次の手順は、1TBのRAMを持つX2-4 Exalytics Machineに830GBのOracle Database In-Memoryをインストールすることを前提としています。 |
この項は次のトピックで構成されています:
Exalytics用のOracle Database In-Memoryをインストールする前に、表6-1で、各カーネル・パラメータが表に示す最小値以上の値に設定されていることを確認します。
表6-1 カーネル・パラメータの最小値
カーネル・パラメータ | 最小値 | ファイル |
---|---|---|
semms1 |
250 |
/proc/sys/kernel/sem |
semmns |
32000 |
/proc/sys/kernel/sem |
semopm |
100 |
/proc/sys/kernel/sem |
semmni |
128 |
/proc/sys/kernel/sem |
shmall |
2097152 |
/proc/sys/kernel/shmall |
shmmax |
最小値: 536870912 最大値: 物理メモリーより1バイト少ない値 物理メモリーの半分よりも大きくすることをお薦めします。 shmmaxの設定の詳細は、My Oracle SupportのNote 567506.1を参照してください。 |
/proc/sys/kernel/shmmax |
shmmni |
4096 |
/proc/sys/kernel/shmmni |
file-max |
6815744 |
/proc/sys/fs/file-max |
ip_local_port_range |
最小値: 9000 最大値: 65500 |
/proc/sys/net/ipv4/ip_local_ port_range |
rmem_default |
262144 |
/proc/sys/net/core/rmem |
rmem_max |
4194304 |
/proc/sys/net/core/rmem_max |
wmem_default |
262144 |
/proc/sys/net/core/wmem_ default |
wmem_max |
1048576 |
/proc/sys/net/core/wmem_max |
aio-max-nr |
1048576 |
/proc/sys/fs/aio-max-nr |
表6-1に示す最小値よりカーネル・パラメータが小さい場合は、カーネル・パラメータを更新する必要があります。
カーネル・パラメータの更新の手順:
/etc/sysctl.confファイルを編集し、カーネル・パラメータを更新します。
カーネル・パラメータを更新した後、次のコマンドを入力し、更新したカーネル値を適用します。
# /sbin/sysctl -p
このコマンドの出力を調べて、更新したカーネル値が正しいことを確認します。
手動で、またはExalytics Domain Management Utilityを使用して、Oracle Database In-Memoryをインストールすることができます。
この項は次のトピックで構成されています:
Exalytics Domain Management Utilityを使用して、Oracle Database In-Memoryをインストールすることもできます。
Exalytics Domain Management Utilityを使用してOracle Database In-Memoryをインストールする前提条件は、次のとおりです。
Exalytics Domain Management Utilityを使用してOracle Database In-Memoryをインストールする前に、次のことが必要です。
Exalytics Domain Management Utilityについて理解します。第6.3.3項「Exalytics Domain Management Utilityを使用したソフトウェアのインストール」を参照してください。
Oracle Exalyticsリリース2にアップグレードされていることを確認します。
オペレーティング・システム上のパスワードを作成します。第6.3.3.1項「オペレーティング・システム上のパスワードの作成」を参照してください。
入力プロパティ・ファイルを作成します。第6.3.3.6項「入力プロパティ・ファイルの作成」を参照してください。
/u01ディレクトリに対するユーザー権限を検証します。第6.3.3.7項「/u01ディレクトリに対するユーザー権限の検証」を参照してください。
次のようなInstallersディレクトリ構造を作成し、Oracle Database In-Memoryファイルをステージングします。
/home/oracle/Installers/oracledb
Exalytics Domain Management Utilityを使用してOracle Database In-Memoryをインストールする手順:
ユーザーoracleまたは作成した新規ユーザーとして、Exalytics Machineにログインします。第6.3.3.1項「オペレーティング・システム上のパスワードの作成」を参照してください。
eDeliveryへ移動して、必要なOracle Database In-Memory zipファイルをダウンロードします。第6.8.3.2.2項「手動でのOracle Database In-Memoryのインストール」を参照してください。
Oracle Database In-Memoryファイルを、/home/oracle/Installers/oracledbディレクトリにコピーして解凍します。
次のコマンドを入力して、DISPLAY環境変数を設定します。
# export DISPLAY=localhost:0.0
次のコマンドを入力して、Oracle Database In-Memoryをインストールします。
/opt/exalytics/bin/exalytics-db-management.sh --input=/u01/<location and name of input properties file> --action=add_instance --instance_name=<name of database>
例:
/opt/exalytics/bin/exalytics-db-management.sh --input=/u01/home/oracle/Installers/input.properties --action=add_instance --instance_name=exampledb
Exalytics Domain Management Utilityからプロンプトが表示されたら、次のタスクを実行します。
DB_MEMORY_LIMITに、320000と入力します。
DB_PASSWORD_ALLに、<パスワードを指定します>。
DB_DATA_LOCATIONに、<データベース・データの場所を入力します>。
注意: 場所を入力する前に、手動でディレクトリを作成する必要があります。たとえば、/u01/app/oracle/oradataのように作成します。 |
DB_RECOVERY_AREA_LOCATIONに、<リカバリ領域の場所を入力します>。
注意: 場所を入力する前に、手動でディレクトリを作成する必要があります。たとえば、/u01/app/oracle/recovery_areaのように作成します。 |
EXALYTICS_INSTALLER_DIRに、/home/oracleと入力します。
INST_GROUPに、onstallと入力します。
Exalytics Domain Management Utilityは、Oracle Database In-Memoryをインストールおよび構成します。
インストールが完了すると、次のような出力が表示されます。
Oracle Database Installation completed. 03/26/2015 06:48:50 AM [INFO ] [exampledb] [add_instance] 03/26/2015 06:48:50 AM [INFO ] [exampledb] [add_instance] 03/26/2015 06:48:50 AM [INFO ] [exampledb] [add_instance] ################################################################ 03/26/2015 06:48:50 AM [INFO ] [exampledb] [add_instance] 03/26/2015 06:48:50 AM [INFO ] [exampledb] [add_instance] DATABASE DETAILS ################################################################ Oracle SID: exampledb Oracle Home: /u01/app/oracle/product/12.1.0/dbhome_exampledb Listener Port: 1521 Oracle Inventory: /u01/app/oracle/product/12.1.0/oraInventory/ Oracle Total Memory Limit: 320000M Oracle In-Memory Size: 192000M 03/26/2015 06:48:50 AM [INFO ] [exampledb] [add_instance] ################################################################ Successfully completed action 'add_instance'
手動でのOracle Database In-Memoryのインストールの手順:
https://edelivery.oracle.com
に移動します。
「製品パックを選択」リストで、「Oracle Database」を選択します。
「プラットフォーム」リストで、「Linux x86-64」を選択します。
「実行」をクリックします。
Linux x86-64用Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2.0)メディア・パックを選択します。
Microsoft Windows x64 (64ビット)用のOracle Database 12cリリース1クライアント(12.1.0.2.0)をダウンロードします。
注意: Microsoft Windows x64 (64ビット)用のOracle Database 12cリリース1クライアント(12.1.0.2.0)をダウンロードして、Exalytics Machineではなく、Windowsマシンにインストールします。Windows用のOracle Database 12cクライアントを使用して、データベース・スキーマなどをWindowsマシンに作成します。 |
Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2.0) (1/2)およびOracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2.0) (2/2)をダウンロードします。
zipファイルには、次のファイルが含まれています。
linuxamd64_12102_database_1of 2.zip
linuxamd64_12102_database_2of 2.zip
Oracleデータベースのインストーラ・ディスクを/home/oracle/EXALYTICS_INSTALLERS/12cdb/にステージングします。
/home/oracle/EXALYTICS_INSTALLERS/12cdb/database/に移動します。
次のコマンドを実行し、Oracle Universal Installerを起動します。
$ ./runInstaller
セキュリティ・アップデートの構成画面で、次のタスクを実行します。
「電子メール」フィールドに、電子メール・アドレス(できればMy Oracle Supportの電子メール・アドレス)およびユーザー名を入力します。
オプション: セキュリティ・アップデートを受信するには、「セキュリティ・アップデートをMy Oracle Support経由で受け取る」を選択します。My Oracle Support経由でセキュリティ・アップデートを受信する場合、「My Oracle Supportパスワード」フィールドにMy Oracle Supportパスワードを入力します。
「次」をクリックします。
インストール・オプションの選択画面で、データベースの作成および構成を選択し、「次へ」をクリックします。
システム・クラス画面で、サーバー・クラスを選択し、「次へ」をクリックします。
Gridインストール・オプション画面で、単一インスタンス・データベースのインストールを選択し、「次へ」をクリックします。
インストール・タイプの選択画面で、「拡張インストール」を選択して、「次へ」をクリックします。
「製品言語の選択」画面で、言語を選択して、「次へ」をクリックします。
データベース・エディションの選択画面で、「Enterprise Edition(6.4GB)」を選択し、「次へ」をクリックします。
「インストール場所の指定」画面で、次のタスクを実行します。
「Oracleベース」フィールドで、Oracleデータベースをインストールする場所を入力します。
「ソフトウェアの場所」フィールドで、Oracleデータベース・ソフトウェア・ファイルをインストールする場所を入力します。
注意: データベースおよびデータベース・ソフトウェア・ファイルは/u01ディレクトリにインストールすることをお薦めします。 |
「次」をクリックします。
インベントリの作成画面で、次のタスクを実行します。
「インベントリ・ディレクトリ」画面で、Oracleインベントリ・ディレクトリのフルパスを指定します。
orainventoryグループ名リストで、「oinstall」を選択します。
「次」をクリックします。
構成タイプの選択画面で、「データ・ウェアハウス」を選択して、「次へ」をクリックします。
データベース識別子の指定画面で、次のタスクを実行します。
「グローバル・データベース名」フィールドで、一意のグローバル・データベース名を入力します。
「Oracleシステム識別子(SID)」フィールドで、一意のデータベース識別子を入力します。
「コンテナ・データベースとして作成」の選択を解除します。
「次」をクリックします。
構成オプションの指定画面で、次のタスクを実行します。
「メモリー」タブを選択し、データベースにメモリーを割り当てます。
注意: データベースに割り当てられるメモリーは、Exalytics MachineのRAMメモリーの合計を超えることはできません。
|
「キャラクタ・セット」を選択し、「Unicode(AL32UTF8)を使用」を選択します。
「サンプル・スキーマ」タブを選択し、「サンプル・スキーマを使用してデータベースを作成します」を選択します。
「次」をクリックします。
オプション: 管理オプションの指定画面で、データベースを管理するためのOracle Enterprise Manager 12c Cloud Control構成の詳細を指定し、「次へ」をクリックします。
リカバリ・オプションの指定画面で、次のタスクを実行します。
リカバリの有効化を選択します。
「ファイル・システム」を選択し、「リカバリ領域の場所」フィールドで、データベースをリカバリできる場所を入力します(必要な場合)。
「次」をクリックします。
スキーマ・パスワードの指定画面で、スキーマのパスワードを指定し、「次へ」をクリックします。
注意: アカウントごとに異なるパスワードを使用することも、すべてのアカウントに対して単一のパスワードを使用することもできます。 |
「権限のあるオペレーティング・システム・グループ」画面で、「oinstall」を選択して各オペレーティング・システム・グループのoinstallユーザー・グループにシステム権限を付与し、「次へ」を選択します。
「前提条件チェックの実行」画面で、すべての前提条件チェックが成功したことを確認し、「次へ」を選択します。
「サマリー」画面で、情報を確認して、「インストール」をクリックします。
「製品のインストール」画面に、データベース・インストールの進捗状況が表示されます。
「製品のインストール」画面で、求められたら、次のタスクを実行します。
「構成スクリプトの実行」画面上の指示に従い、rootユーザーとして構成スクリプトを実行します。
「Database Configuration Assistant」画面を開き、データベース情報を確認します。インストール・プロセスが完了したら、EM Database ExpressのURLを書き留めます。
注意: 必要に応じて、「Database Configuration Assistant」画面で、「パスワード管理」をクリックしてアカウントをロック解除します。 |
「OK」をクリックします。
「終了」画面で、Oracle Databaseのインストールが成功したことを確認し、「閉じる」をクリックします。
詳細は、次のリンク先の『Oracle Databaseクイック・インストレーション・ガイド 12cリリース1 (12.1) for Linux x86-64』を参照してください。
http://docs.oracle.com/database/121/LTDQI/toc.htm#CEGHFFGG
インストール後のタスク
次のインストール後の作業を実行します。
環境変数の設定
ORACLE_HOMEおよびORACLE_SID環境変数を設定します。
ORACLE_HOMEおよびORACLE_SID環境変数の設定の手順:
rootユーザーとしてログオンします。
次のコマンドを入力し、ORACLE_HOMEおよびORACLE_SID環境変数を設定します。
$ export ORACLE_HOME=/u01/
<location of ORACLE_HOME>
$ export ORACLE_SID=
<name of the unique system identifier>
Oracle Database In-Memoryの構成
この項は次のトピックで構成されています:
INMEMORY_SIZEパラメータの確認
INMEMORY_SIZEパラメータがゼロに設定されていることを確認します。
INMEMORY_SIZEパラメータの確認の手順:
次のコマンドを入力して、Oracle_HOME/binフォルダに移動します。
$ cd $ORACLE_HOME/bin
次のコマンドを入力して、SYSDBAとしてOracle Database SQLPlusクライアントに接続します。
$ ./sqlplus sys/
<password>
AS SYSDBA
次のような出力結果が表示されます。
SQL*Plus: Release 12.1.0.2.0 Production on Mon Sep 1 17:56:50 2014 Copyright (c) 1982, 2014, Oracle. All rights reserved. Connected to: Oracle Database 12c Enterprise Edition Release 12.1.0.2.0 - 64bit Production With the Partitioning, OLAP, Advanced Analytics and Real Application Testing options SQL>
次のコマンドを入力して、INMEMORY_SIZEパラメータを確認します。
SQL> show parameter INMEMORY_SIZE
次のパラメータが表示されます。
NAME TYPE VALUE inmemory_size big integer 0
INMEMORY_CLAUSE_DEFAULTパラメータの設定
IN_MEMORY_CLAUSE_DEFAULTパラメータを設定し、後で作成される表がメモリー内に自動的に保持されるようにします。
INMEMORY_CLAUSE_DEFAULTパラメータの設定の手順:
次のコマンドを入力して、IN_MEMORY_CLAUSE_DEFAULTパラメータを設定します。
SQL> ALTER SYSTEM SET INMEMORY_CLAUSE_DEFAULT = 'INMEMORY MEMCOMPRESS FOR QUERY LOW PRIORITY HIGH' scope = BOTH
次のような出力結果が表示されます。
System altered. SQL>
INMEMORY_CLAUSE_DEFAULTパラメータを有効にするには、データベースを停止して再起動する必要があります。
データベースを停止するには、次のコマンドを入力します。
SQL> shutdown abort
次のような出力結果が表示されます。
ORACLE instance shut down.
データベースを再起動するには、次のコマンドを入力します。
SQL> startup
次のような出力結果が表示されます。
Total System Global Area 6.5445E+11 bytes Fixed Size 7697568 bytes Variable Size 2.1475E+10 bytes Database Buffers 1.1704E+11 bytes Redo Buffers 529170432 bytes In-Memory Area 5.1540E+11 bytes Database mounted. Database opened. SQL>
次のコマンドを入力して、INMEMORY_CLAUSE_DEFAULTパラメータが設定されていることを確認します。
SQL> show parameter INMEMORY_CLAUSE_DEFAULT;
次のような出力結果が表示されます。
NAME TYPE VALUE inmemory_clause_default string INMEMORY MEMCOMPRESS FOR QUERY LOW PRIORITY HIGH SQL>
INMEMORY_SIZEパラメータの計算および設定
INMEMORY_SIZEパラメータがゼロに設定されているため、Database In-Memoryが有効でないことに注意してください。In-Memoryオプションを有効にするには、INMEMORY_SIZEパラメータを設定する必要があります。
INMEMORY_SIZEパラメータは、作成したOracle Databaseのサイズ(830GB)に基づいて設定します。INMEMORY_SIZEパラメータはOracle Databaseのサイズの60%を超えないようにすることをお薦めします。
注意: INMEMORY_SIZEパラメータを設定する場合、SGA_TARGETパラメータがINMEMORY_SIZEパラメータの110%であり、PGA_AGGREGATEパラメータがINMEMORY_SIZEパラメータの50%であることを確認してください。たとえば、INMEMORY_SIZEパラメータを400GBに設定する場合、SGA_TARGETパラメータが440GBであり、PGA_AGGREGATEパラメータが200GBであることを確認します。 |
INMEMORY_SIZEパラメータを設定する前に、次のコマンドを入力し、SGA_TARGETおよびPGA_AGGREGATE_TARGETサイズ・パラメータを確認します。
SQL> show parameter SGA_TARGET;
SQL> show parameter PGA_AGGREGATE_TARGET;
注意: SGA_TARGETパラメータの値に注意してください。この値よりINMEMORY_SIZEパラメータを大きくすることはできません。 |
INMEMORY_SIZEパラメータの設定の手順:
INMEMORY_SIZEパラメータを480GB (830GBの60%)に設定するには、次のコマンドを入力します。
SQL> ALTER SYSTEM SET INMEMORY_SIZE = 480G SCOPE = SPFILE;
次のような出力結果が表示されます。
System altered. SQL>
INMEMORY_SIZEパラメータを有効にするには、Oracleデータベースを停止して再起動する必要があります。
データベースを停止するには、次のコマンドを入力します。
SQL> shutdown abort;
次のような出力結果が表示されます。
ORACLE instance shut down.
データベースを再起動するには、次のコマンドを入力します。
SQL> startup
次のような出力結果が表示されます。
ORACLE instance started. Total System Global Area 6.5445E+11 bytes Fixed Size 7697568 bytes Variable Size 2.1475E+10 bytes Database Buffers 1.1704E+11 bytes Redo Buffers 529170432 bytes In-Memory Area 5.1540E+11 bytes Database mounted. Database opened. SQL>
INMEMORY_SIZE設定を確認するには、次のコマンドを入力します。
SQL> show parameter INMEMORY_SIZE
次のような出力結果が表示されます。
NAME TYPE VALUE inmemory_size big integer 480G SQL>
インメモリー領域のサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。
SQL> select name , value from v$sga;
次のような出力結果が表示されます。
NAME VALUE Fixed Size 7697568 Variable Size 2.1475E+10 Database Buffers 1.1704E+11 Redo Buffers 529170432 In-Memory Area 5.1540E+11 SQL>