プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware Oracle Exalytics In-Memory Machineインストレーションおよび管理ガイドfor Linux
Exalyticsソフトウェア・リリース2.0.0.0 for Exalytics X2-4、X3-4、X4-4およびX5-4
E64857-03
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

5 Exalytics Machineの仮想化用の構成

この章では、X2-4、X3-4、X4-4またはX5-4 Exalytics Machineを仮想化用に構成する際に実行するタスクについて説明します。この作業には、Exalytics MachineへのOracle Virtual Machine Server (Oracle VM Server)のデプロイ、Oracle VM ServerのOracle Virtual Machine Manager (Oracle VM Manager)との構成およびVMテンプレートのデプロイが含まれます。

この章では、次の項目について説明します。

5.1 新規インストールの仮想化用の構成


注意:

X5-4サーバーはOracle VM 3.3.3で動作確認されていますが、それ以前のすべてのサーバーはOracle VM 3.2.9でのみ動作確認されています。

この項には次のトピックが含まれます:

5.1.1 Exalytics Machineを仮想化する前に

Exalytics Machineを仮想化する前に、次の各項を確認してください。

5.1.1.1 確認するドキュメント

Exalytics Machineの仮想化を準備する際には、次のことを行ってください。

  • Oracle VMリリース・ノートを確認し、実際のOracle Virtual Machineの機能とそのドキュメントに記載されている機能の違い、および現在のリリースに該当するその他の問題について理解します。

  • 『Oracle VMインストレーションおよびアップグレード・ガイド リリース3.2』および『Oracle VMユーザーズ・ガイド リリース3.2』を確認し、Oracle Virtual Machine Serverのインストール方法と構成方法、ネットワークの設定方法、および仮想マシンの作成方法について理解します。

  • 『Oracle Exalytics In-Memory Machineオーナーズ・ガイド』を確認して、データ・センターでExalytics Machineが正しく構成およびコミッショニングされているか確認します。

5.1.1.2 Exalytics Machineの仮想化用の構成の前提条件

Exalytics Machineを仮想化する前に、次の前提条件を満たす必要があります。

  • Exalytics Machineがラックに設置され、データ・センターに配備されている。

  • Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM) 3.1.2.24以降が構成され、Webインタフェースを使用してネットワークからアクセス可能な状態にある。

  • ホスト名、IPアドレス、サブネット、ゲートウェイおよびDNSなどのネットワーク情報がすべて揃っている。

  • サーバー・プールおよびExalytics Machine上にデプロイされている各仮想マシン用に、余分な未割当てのIPアドレスが用意されている。

  • Oracle VM Managerのインストール先としてLinux環境が用意されている。

  • 必要なソフトウェアをダウンロードするために、コンピュータ(Exalytics Machineとは限りません)からインターネットにアクセスする権限を持っている。

5.1.1.3 既存のパーティションの削除

必要に応じて、/u01にマウントされている/dev/sdbの既存パーティションをExalytics Machineから削除します。パーティションが含まれるOracle Virtual Machineディスクにリポジトリを作成することはできません。


注意:

既存のパーティションを削除する前に、sdb1上のすべてのデータをバックアップすることを忘れないでください。新しいマシン上の既存のパーティションを削除する場合は、データのバックアップは必要ありません。

既存のパーティションを削除するには:

  1. rootユーザーとしてログインし、次のコマンドを入力して、ディスク・パーティション・ユーティリティを実行します。

    # parted /dev/sdb

    出力は次のようになります。

    GNU Parted 1.8.1
    Using /dev/sdb
    Welcome to GNU Parted! Type 'help' to view a list of commands.
    
  2. 既存のパーティションを表示するには、次のコマンドを入力します。

    # print

  3. 既存のパーティションを削除するには、次のコマンドを入力します。

    # rm 1

  4. 既存のパーティションが削除されたことを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # print

    既存のパーティションは削除されました。

5.1.1.4 Exalytics Machineにおける既存のRAID構成の再構成

この項は次のトピックで構成されています。

5.1.1.4.1 X2-4 Exalytics Machineにおける既存のRAID構成の再構成

X2-4 Exalytics Machineは6つのハード・ドライブからなり、それぞれの容量は600GBです。そのうちの2つのドライブはRAID1構成で、残りの4つのドライブはRAID5構成です。ディスク領域の使用を最適化するには、Exalytics Machine上でRAID1およびRAID5を再構成する必要があります。RAID1を、100GBと457GBの容量を持つ2つの仮想ドライブから構成されるように再構成します。RAID5は、残りのドライブから構成されます。

X2-4 Exalytics Machine上の既存のRAID構成を再構成するには:

  1. Integrated Lights Out Manager (ILOM)を使用して、Exalytics Machineを再起動します。

  2. [Ctrl]キーを押しながら[Y]キーを押して、Exalytics Machineの再起動中にRAID CLI(コマンド行インタフェース)を入力します。


    注意:

    RAID CLI.を入力できる状態になったら、再起動シーケンス中に「Copyright LSI Logic Corporation」と表示されます。このメッセージは短期間の間表示されるため、画面を注意して観察してください。これにより、マシンの再起動が再度必要になる事態を回避できます。

  3. 次のMegaRAIDコマンドを入力して、既存のRAID構成を削除します。

    # -CfgLdDel -LALL -a0

  4. 次のコマンドを入力して、RAID1パーティションを100GBおよび457GBの2つの仮想ドライブで作成します。

    # -CfgLdAdd -r1[252:0, 252:1] WB Direct NoCachedBadBBU -sz102400 -sz467968 -a0

  5. 次のコマンドを入力して、RAID5パーティションを残りのドライブで作成します。

    # -CfgLdAdd -r5[252:2, 252:3, 252:4, 252:5] WB Direct NoCachedBadBBU -a0

  6. ILOMの左側のペインで、ホスト管理を開いて、電源制御を選択します。「アクションの選択」リストで、電源サイクルを選択し、「保存」をクリックします。

    Exalytics Machineが再起動します。

5.1.1.4.2 X3-4 Exalytics Machineにおける既存のRAID構成の再構成

X3-4 Exalytics Machineは6つのハード・ドライブからなり、それぞれの容量は900GBです。2つのドライブがRAID1として構成され、4つのドライブがRAID5として構成されます。ディスク領域の使用を最適化するには、Exalytics Machine上でRAID1およびRAID5を再構成する必要があります。RAID1を、100GBと657GBの容量を持つ2つの仮想ドライブから構成されるように再構成します。RAID5は、残りのドライブから構成されます。

X3-4 Exalytics Machine上の既存のRAID構成を再構成するには:

  1. Integrated Lights Out Manager (ILOM)を使用して、Exalytics Machineを再起動します。

  2. [Ctrl]キーを押しながら[Y]キーを押して、Exalytics Machineの再起動中にRAID CLI(コマンド行インタフェース)を入力します。


    注意:

    RAID CLI.を入力できる状態になったら、再起動シーケンス中に「Copyright LSI Logic Corporation」と表示されます。このメッセージは短期間の間表示されるため、画面を注意して観察してください。これにより、マシンの再起動が再度必要になる事態を回避できます。

  3. 次のMegaRAIDコマンドを入力して、既存のRAID構成を削除します。

    # -CfgLdDel -LALL -a0

  4. 次のコマンドを入力して、RAID1パーティションを100GBおよび657GBの2つの仮想ドライブで作成します。

    # -CfgLdAdd -r1[252:0, 252:1] WB Direct NoCachedBadBBU -sz102400 -sz734688 -a0

  5. 次のコマンドを入力して、RAID5パーティションを残りのドライブで作成します。

    # -CfgLdAdd -r5[252:2, 252:3, 252:4, 252:5] WB Direct NoCachedBadBBU -a0

  6. ILOMの左側のペインで、ホスト管理を開いて、電源制御を選択します。「アクションの選択」リストで、電源サイクルを選択し、「保存」をクリックします。

    Exalytics Machineが再起動します。

5.1.1.4.3 X4-4 Exalytics Machineにおける既存のRAID構成の再構成

X4-4 Exalytics Machineは6つのハード・ドライブからなり、それぞれの容量は1.2TBです。そのうちの2つのドライブはRAID1構成で、残りの4つのドライブはRAID5構成です。ディスク領域の使用を最適化するには、Exalytics Machine上でRAID1およびRAID5を再構成する必要があります。RAID1を、100GBと1000GBの容量を持つ2つの仮想ドライブから構成されるように再構成します。RAID5は、残りのドライブから構成されます。

X4-4 Exalytics Machineにおける既存のRAID構成の再構成の手順:

  1. Integrated Lights Out Manager (ILOM)を使用して、Exalytics Machineを再起動します。

  2. [Ctrl]キーを押しながら[Y]キーを押して、Exalytics Machineの再起動中にRAID CLI(コマンド行インタフェース)を入力します。


    注意:

    RAID CLI.を入力できる状態になったら、再起動シーケンス中に「Copyright LSI Logic Corporation」と表示されます。このメッセージは短期間の間表示されるため、画面を注意して観察してください。これにより、マシンの再起動が再度必要になる事態を回避できます。

  3. 次のMegaRAIDコマンドを入力して、既存のRAID構成を削除します。

    # -CfgLdDel -LALL -a0

  4. 次のコマンドを入力して、RAID1パーティションを100GBおよび1000GBの2つの仮想ドライブで作成します。

    # -CfgLdAdd -r1[252:0, 252:1] WB Direct NoCachedBadBBU -sz102400 -sz999000 -a0

  5. 次のコマンドを入力して、RAID5パーティションを残りのドライブで作成します。

    # -CfgLdAdd -r5[252:2, 252:3, 252:4, 252:5] WB Direct NoCachedBadBBU -a0

  6. ILOMの左側のペインで、ホスト管理を開いて、電源制御を選択します。「アクションの選択」リストで、電源サイクルを選択し、「保存」をクリックします。

    Exalytics Machineが再起動します。

5.1.1.4.4 X5-4 Exalytics Machineにおける既存のRAID構成の再構成

X5-4 Exalytics Machineは6つのハード・ドライブからなり、それぞれの容量は1.2TBです。そのうちの2つのドライブはRAID1構成で、残りの4つのドライブはRAID5構成です。ディスク領域の使用を最適化するには、Exalytics Machine上でRAID1およびRAID5を再構成する必要があります。RAID1を2つの仮想ドライブから構成されるように再構成します。RAID5は、残りのドライブから構成されます。

X5-4 Exalytics Machine上の既存のRAID構成を再構成する手順:

  1. Integrated Lights Out Manager (ILOM)を使用して、Exalytics Machineを再起動します。

  2. 「WebBIOSの場合は[Ctrl] > [R]を押してください」のプロンプトで、Exalytics Machineの再起動中に[Ctrl] + [Y]を押して、LSI MegaRAIDユーティリティにアクセスします。


    注意:

    「WebBIOSの場合は[Ctrl] > [R]を押してください」のメッセージは短期間の間表示されるため、画面を注意して観察してください。これにより、マシンの再起動が再度必要になる事態を回避できます。

    仮想ドライブの管理画面が表示されます。

  3. 次のアクションを実行して、既存のRAID構成を削除します。

    1. 最初の仮想ドライブを選択して、[F2]を押します。

    2. VDの削除を選択します。

    3. プロンプトで、「はい」を押します。

    4. 前述の手順(aからc)を繰り返して、2番目の仮想ドライブを削除します。

  4. 次のアクションを実行して、2つの仮想ドライブのRAID1パーティションを作成します。

    1. 仮想ドライブの管理画面で、[F2]を押します。

    2. 仮想ドライブの作成を選択します。

      新規VDの作成画面が表示されます。

    3. 「RAIDレベル」ドロップダウン・フィールドで、RAID1を選択します。

    4. 「基本設定」の「サイズ」フィールドに、100を入力します。

    5. 「拡張」を選択します。

      仮想ドライブ(拡張)の作成画面が表示されます。

    6. 「初期化」を選択して、「OK」を選択します。

      「VD 0の初期化が完了しました」のメッセージが表示されます。

    7. 「OK」を選択します。

      仮想ドライブの管理画面に、作成した100GBの仮想ディスクが表示されます。

    8. 2番目の仮想ドライブを作成するには、ドライブ・グループ: 0, RAID1を選択して、[F2]を押し、新規VDの作成を選択します。

    9. 「RAIDレベル」ドロップダウン・フィールドで、RAID1を選択します。

    10. 「基本設定」の「サイズ」フィールドで、デフォルト・サイズをそのままにし、「拡張」を選択します。

    11. 「初期化」を選択して、「OK」を選択します。

      「VD 1の初期化が完了しました」のメッセージが表示されます。

    12. 「OK」を選択します。

      仮想ドライブの管理画面に、作成した2つの仮想ドライブのRAID1パーティションが表示されます。

  5. 次のアクションを実行して、残りのドライブでRAID5パーティションを作成します。

    1. 仮想ドライブの管理画面で、LSI MegaRAIDを選択して、[F2]を押し、仮想ドライブの作成を選択します。

      新規VDの作成画面が表示されます。

    2. 「RAIDレベル」ドロップダウン・フィールドで、RAID5を選択します。

    3. 4つの仮想ドライブ(02、03、04、05)を選択します。


      注意:

      仮想ドライブごとに、ドライブのデフォルト・サイズをそのままにします。

    4. 「拡張」を選択します。

    5. 「初期化」を選択して、「OK」を選択します。

      「VD 2の初期化が完了しました」のメッセージが表示されます。

    6. 「OK」を選択します。

      仮想ドライブの管理画面に、作成した4つの仮想ドライブのRAID5パーティションが表示されます。

  6. ILOMの左側のペインで、ホスト管理を開いて、電源制御を選択します。「アクションの選択」リストで、電源サイクルを選択し、「保存」をクリックします。

    Exalytics Machineが再起動します。

5.1.1.4.5 RAID構成のリセット(オプション)

仮想Exalyticsによる仮想化を使用しているときに、非仮想Exalyticsデプロイメントに戻る場合、次の手順を実行して、RAID構成をリセットする必要があります。

RAID構成をリセットするには:

  1. Integrated Lights Out Manager (ILOM)を使用して、Exalytics Machineを再起動します。

  2. [Ctrl]キーを押しながら[Y]キーを押して、Exalytics Machineの再起動中にRAID CLI(コマンド行インタフェース)を入力します。


    注意:

    RAID CLI.を入力できる状態になったら、再起動シーケンス中に「Copyright LSI Logic Corporation」と表示されます。このメッセージは短期間の間表示されるため、画面を注意して観察してください。これにより、マシンの再起動が再度必要になる事態を回避できます。

  3. 次のMegaRAIDコマンドを入力して、既存のRAID構成を削除します。

    # -CfgLdDel -LALL -a0

  4. 次のコマンドを入力して、RAID1パーティションをExalyticsデプロイメントにリストアします。

    # -CfgLdAdd -r1[252:0, 252:1] WB Direct NoCachedBadBBU -a0

  5. 次のコマンドを入力して、RAID5パーティションを残りのドライブで作成します。

    # -CfgLdAdd -r5[252:2, 252:3, 252:4, 252:5] WB Direct NoCachedBadBBU -a0

  6. ILOMの左側のペインで、ホスト管理を開いて、電源制御を選択します。「アクションの選択」リストで、電源サイクルを選択し、「保存」をクリックします。

    Exalytics Machineが再起動します。

5.1.2 Exalytics Machineの仮想化用の構成

この項には次のトピックが含まれます:

5.1.2.1 Oracle VM Serverのインストールと構成

この項には次のトピックが含まれます:

5.1.2.1.1 Oracle VM Server 3.2.9のインストール

Oracle VM Server 3.2.9をインストールするには:

  1. 次のリンクのOracle Software Delivery Cloud Webサイトに移動します。

    http://edelivery.oracle.com

  2. 製品パックの選択リストから「Oracle Business Intelligence」を選択します。

  3. 「プラットフォーム」リストで、「Linux X86-64」を選択します。

  4. 「実行」をクリックします。

  5. Linux x86-64用Oracle Exalyticsソフトウェア・メディア・パック(リリース2.0.0.0)を選択します。

  6. 「続行」をクリックします。

  7. ローカル・ディレクトリに、Oracle Exalytics Base Image 2.2.0.0.0 for Exalytics Oracle VM x86-64 (部品番号: V76307-01)をダウンロードし、解凍します。

    zipファイルには、次のisoファイルが含まれています。

    • Exalytics_2.2.0.0.0_X3-4_OVS3.2.9_751_<DATE>.iso: このisoファイルを使用して、X2-4またはX3-4 Exalytics MachineにOracle VM Server 3.2.9をインストールします。

    • Exalytics_2.2.0.0.0_X4-4_OVS3.2.9_751_<DATE>.iso: このisoファイルを使用して、X4-4 Exalytics MachineにOracle VM Server 3.2.9をインストールします。

  8. Exalytics Machineで、Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)に接続してログオンします。


    注意:

    X2-4またはX3-4 Exalytics MachineでOracle VM Server 3.2.9をインストールする場合、ILOM 3.1.2.24.dを使用する必要があります。X4-4またはX5-4 Exalytics MachineでOracle VM Server 3.2.9をインストールする場合、ILOM 3.2.4.18以降を使用する必要があります。

    動作保証された最新バージョンのExalyticsについては、次のリンク先のOracle Exalytics動作保証マトリクスを参照してください。Oracle Exalytics動作保証マトリクスは、次のリンク先にあります。

    http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html


  9. サマリー情報画面の「アクション」で、「起動」をクリックしてリモート・コンソールを起動します。

    ILOMリモート・コンソールが表示されます。

  10. Exalytics Machineの構成に応じて、次のいずれかのアクションを実行します。

    • X2-4またはX3-4 Exalytics Machineの場合、メニュー・バーから「デバイス」「CD-ROMイメージ」の順に選択し、ILOMでリモート仮想CD-ROMとしてX2-4またはX3-4マシン用のOracle VM Server 3.2.9イメージ(xalytics_2.2.0.0.0_X3-4_OVS3.2.9_751_<DATE>.iso)をリンクします。

    • X4-4またはX5-4マシンの場合、メニュー・バーから「KVM」「記憶域」を選択します。「追加」をクリックし、ILOMでリモート仮想CD-ROMとしてX4-4またはX5-4マシン用のOracle VM Server 3.2.9イメージ(Exalytics_2.2.0.0.0_X4-4_OVS3.2.9_751_<DATE>.iso)にリンクします。「接続」をクリックします。

  11. ILOMの左側のペインで、ホスト管理を開いて、ホスト制御を選択します。次のブート・デバイス・リストで、CDROMを選択し、「保存」をクリックします。

  12. ILOMの左側のペインでホスト管理を開いて、電源制御を選択し、マシンを再起動します。「アクションの選択」リストで、電源サイクルを選択し、「保存」をクリックします。

    Exalytics Machineが再起動し、Oracle VM Server画面が表示されます。

  13. [Enter]キーを押して、Oracle VM Serverをインストールします。

    Oracle VM ServerがExalytics Machineにインストールされます。Oracle VM Serverがインストールされたら、Exalytics Machineが自動的に再起動します。

5.1.2.1.2 X5-4マシンへのOracle VM Server 3.3.3のインストール

Oracle VM Server 3.3.3をインストールするには:

  1. My Oracle Support(MOS)に移動し、パッチ番号22546910をダウンロードします。

  2. パッケージをダウンロードして、ローカル・ディレクトリに解凍します。

    ダウンロードしたzipファイルには、Exalytics_2.2.0.0.0_X5-4_OVS3.3.3_<DATE>.isoおよびパッチ・ファイルp20431965_20001_Linux-x86-64.zipが含まれます。

  3. Exalytics Machineで、Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)に接続してログオンします。


    注意:

    動作保証された最新バージョンのExalyticsについては、次のリンク先のOracle Exalytics動作保証マトリクスを参照してください。Oracle Exalytics動作保証マトリクスは、次のリンク先にあります。

    http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html


  4. サマリー情報画面の「アクション」で、「起動」をクリックしてリモート・コンソールを起動します。

    ILOMリモート・コンソールが表示されます。

  5. メニュー・バーから「KVM」「記憶域」の順に選択します。「追加」をクリックし、ILOMでリモート仮想CD-ROMとしてX5-4マシン用のOracle VM Server 3.3.3イメージ(Exalytics_2.2.0.0.0_X4-4_OVS3.3.3<DATE>.iso)にリンクします。「接続」をクリックします。

  6. ILOMの左側のペインで、ホスト管理を開いて、ホスト制御を選択します。次のブート・デバイス・リストで、CDROMを選択し、「保存」をクリックします。

  7. ILOMの左側のペインでホスト管理を開いて、電源制御を選択し、マシンを再起動します。「アクションの選択」リストで、電源サイクルを選択し、「保存」をクリックします。

    Exalytics Machineが再起動し、Oracle VM Server画面が表示されます。

  8. [Enter]キーを押して、Oracle VM Serverをインストールします。

    Oracle VM ServerがExalytics Machineにインストールされます。Oracle VM Serverがインストールされたら、Exalytics Machineが自動的に再起動します。

5.1.2.1.3 インストール後の手順

次のインストール後の手順を実行して、Oracle VM Serverでネットワークを構成します。

/etc/sysconfig/networkファイルの編集

/etc/sysconfig/networkファイルを編集し、マシンのホスト名とネットワークのゲートウェイおよびネットマスクを追加します。

/etc/sysconfig/networkファイルの編集の手順:

  1. /etc/sysconfig/networkファイルに移動し、これをテキスト・エディタで開きます。

  2. HOSTNAMEをマシンの名前に変更します。

  3. ネットワークのGATEWAYおよびNETMASKを入力します。

    例:

    NETWORKING=yes

    NETWORKING_IPV6=no

    GATEWAY=xx.xxx.xxx.x

    NETMASK=xxx.xxx.xxx.x

    HOSTNAME=<name of the machine>

  4. ファイルを保存します。

bond0の構成

ifcfg-bond0ファイルを編集してbond0を構成します。

ifcfg-bond0ファイルの編集の手順:

  1. /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-bond0ファイルに移動し、これをテキスト・エディタで開きます。

  2. BOOTPROTOをstaticに変更します。

    例:

    BOOTPROTO=static

  3. マシンのIPアドレスを追加します。

    例:

    IPADDR=xx.xxx.xx.xxx

hostsファイルの編集

hostsファイルの編集の手順:

  1. /etc/hostsファイルに移動し、これをテキスト・エディタで開きます。

  2. ホストのIPアドレス、ホスト名および別名を追加します。

    例:

    xx.xxx.xx.xxx exalyticsHost1.mycompany.com.exalytics Host1


    注意:

    ホストのIPアドレスが、ifcfg-bond0ファイルに入力したIPアドレスと同じであることを確認してください。

resolv.confファイルの編集

resolv.confファイルの編集の手順:

  1. /etc/resolv.confファイルに移動し、これをテキスト・エディタで開きます。

  2. DNSサーバー名および検索ベースを入力します。

    例:

    nameserver xxx.xxx.xxx.xxx

    search xxx.mycompany.com


    注意:

    サーバーが登録された後、結合された追加ポートをOracle VM Managerから作成できます。「仮想マシンの新規ネットワーク・チャネルの作成」を参照してください。

Exalytics Machineの再起動

Exalytics Machineの再起動の手順:

  1. ILOMの左側のペインで、ホスト管理を開いて、電源制御を選択します。

  2. 「アクションの選択」リストで、電源サイクルを選択し、「保存」をクリックします。

5.1.2.1.4 Exalytics Base Imageのアップグレード

Oracle VM Serverにパッチを適用することによって、Exalytics Base Image for Oracle VMを2.2.0.0.0にアップグレードします。このパッチにより、Base Imageが2.2.0.0.0にアップグレードされ、Flashドライバおよびユーティリティがインストールされます。

Oracle Exalytics Base Image for Oracle VMの2.2.0.0.0へのアップグレードの手順:

  1. マシンに適したパッチを使用します。

    1. Oracle VM Server 3.3.3を使用しているX5-4マシンの場合、第5.1.2.1.2項「X5-4マシンへのOracle VM Server 3.3.3のインストール」でダウンロードしたパッチ・ファイルp20431965_20001_Linux-x86-64.zipを使用します。

    2. X4-4以前のマシンの場合、My Oracle Supportに移動し、パッチ番号20431965 (Linux x86-64用のExalytics Base Image 2.2.0.0.0 Oracle VMのパッチセット・アップグレード・ユーティリティ)をダウンロードします。パッチには、p2.6.39-400.248.3.el6uek x86_64.zipファイルが含まれます。zipファイルには、FlashドライバおよびFlashコンフィギュレータ・スクリプトが含まれます。

  2. rootユーザーとしてExalytics Machineにログオンします。

  3. Exalytics Machine上の適切なディレクトリに、このファイルの内容を抽出します。

  4. ファイルを一時(/tmp)ディレクトリに解凍します。

    次のディレクトリが作成されます。

    exalytics_ovs_server_base_image_upgrade_to_2.2.0.0.0.

  5. 次のコマンドを入力してこのディレクトリに移動します。

    # cd exalytics_ovs_server_base_image_upgrade_to_2.2.0.0.0

  6. Base Imageを2.2.0.0.0にアップグレードし、Flashをインストールするには、次のコマンドを入力します。

    # ./update.sh

    出力は、次のようになります。

    current_kernel_version=2.6.39-400.215.9.el5uek 
    minimum_kernel_version=2.6.39-400.215.9.el5uek
     
    OS Version check passed..
    Update to 2.2.0.0.0.ovs-3.2.9 starting at DAY-DD-MM-YYYY HR:MIN:SEC
    Removing unnecessary packages...
    Skipping removing rpm kernel-ib-devel as it doesn't exist...
     
    Skipping removing rpm kernel-ib as it doesn't exist...
    Skipping removing rpm ibvf-config as it doesn't exist...
    Removing RPM OpenIPMI-tools ...
    Done
     
    Running new install steps...
    Preparing...         ################################################## [100%]
    exalogic.tools       ################################################## [100%]
    --------------------------------------------------------
     
           Successfully installed exalogic.tools
     
    --------------------------------------------------------
    .....[exalogic.tools] := Post Transaction called...............
    Running update...
    Applying libibumad
    Preparing...          ################################################## [100%]
    libibumad             ################################################## [100%]
    Preparing...          ################################################## [100%]
    libibmad              ################################################## [100%]
    Preparing...          ################################################## [100%]
    openib                ################################################## [100%]
    Preparing...          ################################################## [100%]
    opensm-libs           ################################################## [100%]
    opensm                ################################################## [100%]
    error: Failed dependencies:
    infiniband-diags is needed by ovsvf-config-1.0-10.noarch
     
    Preparing...          ################################################## [100%]
    infiniband-diags      ################################################## [100%]
    Preparing...          ################################################## [100%]
    exalytics-flash       ################################################## [100%]
    postInstall (exalytics-flash) 1 ...
    [EXALYTICS_INFO:GENERAL] Updating exalytics-flash-config file to set FLASH_INSTALL_TYPE=OVS ...
    postInstall (exalytics-flash) 1; done
    Preparing...          ################################################## [100%]
    Installing....
    Lib_Utils             ################################################## [100%]
    MegaCli               ################################################## [100%]
    Preparing...          ################################################## [100%]
    hesiod                ################################################## [100%]
    autofs                ################################################## [100%]
    sas_snmp              ################################################## [100%]
    Starting snmpd
    Starting snmpd: [  OK  ]
     
    Registering Service lsi_mrdsnmpd
    Starting LSI SNMP Agent
    Starting LSI SNMP Agent:LSI MegaRAID SNMP Agent Ver 3.18.0.2 (Oct 30th, 2012) Started
    [  OK  ]
    Preparing...          ################################################## [100%]
    policycoreutils-1.33.12-14.8.el5
    oracle-hmp-libs       ################################################## [100%]
    oracle-hmp-hwmgmt     ################################################## [100%]
    /usr/sbin/semanage: SELinux policy is not managed or store cannot be accessed.
    ipmiflash             ################################################## [100%]
    ipmitool              ################################################## [100%]
     
    mstflint              ################################################## [100%]
    oracle-hmp-snmp       ################################################## [100%]
    oracle-hmp-tools      ################################################## [100%]
    oracle-hmp-tools-biosconfig############################################# [100%]
    oracle-hmp-tools
    ubiosconfig           ################################################## [100%]
    QConvergeConsoleCLI   ################################################## [100%]
    Preparing...          ################################################## [100%]
    package glibc-common-2.5-123.0.1.el5_11.1.x86_64 is already installed
    package glibc-2.5-123.0.1.el5_11.1.x86_64 is already installed
    package glibc-2.5-123.0.1.el5_11.1.i686 is already installed
    package nscd-2.5-123.0.1.el5_11.1.x86_64 is already installed
     
    Removing bm flash scripts...
    Running post install script...
    Running post patch script
    
    Setting SET_IPOIB_CM=yes
    file /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-bondib0 not found
    /usr/lib/init-exalogic-node/init-ipoib.sh not exist in /etc/rc.local , nothing to delete
    Completed post patch script
    
    Enabling services...
    Updating dom0 memory to 16G.. 
    Copying Exa* files...
    Updating imageinfo...
    Image name in imageinfo is already uptodate
    finished; DAY-DD-MM-YYYY HR:MIN:SEC
    finished; DAY-DD-MM-YYYY HR:MIN:SEC
    
  7. アップグレードが正常に実行されたことを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # imageinfo

    出力は、次のようになります。

    Exalytics 2.2.0.0.0.ovs-3.2.9 (build:r20150409.1)
     
    Image version       : 2.2.0.0.0.ovs-3.2.9
    Image build version : 20150409.1
    Creation timestamp  : 2015-04-22_11-30-58
    Kernel version      : 2.6.39-400.215.9.el5uek
    Image activated     : 2015-04-22_11-30-58
    Image status        : SUCCESS
    
  8. FlashがインストールされたことおよびインストールされたFlashカードの数を確認するには、次のコマンドを入力します。

    # ddcli

    X2-4またはX3-4構成の場合、6枚のFlashカードが表示されます。出力は、次のようになります。

    ****************************************************************************
       LSI Corporation WarpDrive Management Utility
       Version  107.00.00.04 (2012.06.05)
       Copyright (c) 2011 LSI Corporation. All Rights Reserved.
    ****************************************************************************
     
    ID    WarpDrive     Package Version    PCI Address
    --    ---------     ---------------    -----------
    1     ELP-4x100-4d-n    08.05.01.00        00:11:00:00
    2     ELP-4x100-4d-n    08.05.01.00        00:21:00:00
    3     ELP-4x100-4d-n    08.05.01.00        00:31:00:00
    4     ELP-4x100-4d-n    08.05.01.00        00:a1:00:00
    5     ELP-4x100-4d-n    08.05.01.00        00:c1:00:00
    6     ELP-4x100-4d-n    08.05.01.00        00:d1:00:00
     
    Select the WarpDrive [1-6 or 0:Quit]: 0
    

    注意:

    X4-4およびX5-4構成の場合、3枚のFlashカードが表示されます。

5.1.2.2 Oracle VM Server のインストールと構成

次の項で説明するように、Oracle VM Managerをインストールおよび構成します。

5.1.2.2.1 Exalytics X2-4、X3-4およびX4-4マシンへのOracle VM Manager 3.2.9のインストール

Oracle VM Managerは、Exalytics Machineとは別のマシンにインストールすることをお薦めします。特に、同じ地理的な場所にあるOracle VM Server内に配置しておくと最適です。

Oracle VM Manager 3.2.9をインストールするには:

  1. パッチ番号16410417を、次の場所にあるMy Oracle Support Webサイトからダウンロードします。

    http://support.oracle.com

  2. Oracle VM Manager 3.2.9をインストールします。手順については、『Oracle VMインストレーションおよびアップグレード・ガイド リリース3.2』の第4章「Oracle VM Managerのインストール」を参照してください。このガイドは、次の場所にあります。

    http://docs.oracle.com/cd/E35328_01/E35330/html/index.html

5.1.2.2.2 Exalytics X5-4マシンへのOracle VM Manager 3.3.3のインストール

Oracle VM Managerは、Exalytics Machineとは別のマシンにインストールすることをお薦めします。特に、同じ地理的な場所にあるOracle VM Server内に配置しておくと最適です。NVMeハードウェアはOVM Manager 3.2.9での互換性がないため、OVM Manager 3.3.3はX5-4サーバーでのみサポートされます。

Oracle VM Manager 3.3.3をインストールするには:

  1. Oracle VM Managerパッチ番号20492250を次のリンクからダウンロードします。

    http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/vm/downloads/index.html

  2. ダウンロードしたファイルを解凍します。これにはインストーラISOファイルが含まれています。

  3. rootとして次のコマンドを使用して、ISOファイルをディレクトリにマウントします。

    #mkdir /OVMCD

    #mount –o loop ovmm-3.3.3-installer-OracleLinux-b1085.iso /OVMCD

  4. 次のコマンドを使用してOracle VM Managerインストーラを実行します。

    #cd /OVMCD

    #./ createOracle.sh

    #./runInstaller.sh

  5. Oracle VM Manager 3.3.3をインストールします。手順については、『Oracle VMインストレーションおよびアップグレード・ガイド リリース3.2』のOracle VM Managerのインストールに関する項を参照してください。このガイドは、次の場所にあります。

    http://docs.oracle.com/cd/E35328_01/E35330/html/index.html

5.1.2.2.3 Oracle VM Serverの検出

Oracle VM Manager環境へのOracle VM Serverの追加は、Oracle VM Serverの検出と呼ばれます。サーバーの検出は、仮想化環境の構成における最初のステップです。

Oracle VM Serverを検出するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle VM Managerに接続します。

  2. サーバーおよびVMタブを選択します。

  3. 左側のペインで、サーバー・プールを右クリックして、サーバーの検出を選択します。

    検出ダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. 次のサーバーに関する情報を入力します。

    1. Oracle VMエージェントのポート。デフォルトのポート番号は8899です。

    2. Oracle VMエージェントのパスワード。デフォルトのパスワードはoracleです。

    3. IPアドレス。

  5. 「OK」をクリックします。

    Oracle VM Serverとその詳細(プロセッサの数、IPアドレス、プロセッサの速度、RAM、ネットワーク・ポートおよびその構成を含む)が検出され、「未割当てのサーバー」フォルダに追加されます。

詳細は、『Oracle VMユーザーズ・ガイド リリース3.2』の第6章「サーバー・プールおよびOracle VM Serverの管理」を参照してください。

5.1.2.2.4 仮想ネットワーク・インタフェース・コントローラの作成

仮想ネットワーク・インタフェース・コントローラ(VNIC)は、仮想マシンによってネットワーク・カードとして使用されます。各VNICに使用するMACアドレスの範囲を定義することで、仮想ネットワーク・インタフェースを作成します。各MACアドレスは単一の仮想ネットワーク・インタフェース・コントローラ(NIC)に対応し、仮想マシンによって使用されます。

仮想ネットワーク・インタフェース・コントローラを作成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle VM Managerにログオンします。

  2. サーバーおよびVMタブを選択します。

  3. 左側のペインで、サーバー・プールを右クリックして、VNICの作成を選択します。

    MACセレクタ・パネルが表示されます。

  4. 「次へ」をクリックして、次の使用可能なMACアドレスを検出します。

  5. 作成するアドレスの数を選択して、作成をクリックします。


    注意:

    デプロイする仮想マシンの数と同じ個数のアドレスを選択します。

    VNICが作成され、「仮想NIC」表にリストされます。

  6. 「閉じる」をクリックします。

詳細は、『Oracle VMユーザーズ・ガイド リリース3.2』の第7章「仮想マシンの管理」を参照してください。

5.1.2.2.5 サーバー・プールの作成とサーバーの追加

サーバー・プールは、少なくとも1つのOracle VM Serverからなります。仮想マシンを実行できる十分なリソース(CPU、メモリーなど)がサーバー・プールにない場合は、Oracle VM Serverを追加することによってサーバー・プールを拡張できます。

サーバー・プールを作成する前に、次が必要です。

  • サーバー・プールのIPアドレス

  • 各仮想マシンのIPアドレス

  • Oracle VM ServerにインストールしたOracle VMエージェントにアクセスするためのパスワード

サーバー・プールの作成およびサーバーの追加の詳細は、『Oracle VMユーザーズ・ガイド リリース3.2』の第6章「サーバー・プールおよびOracle VM Serverの管理」を参照してください。


注意:

サーバー・プールを作成する際には、「クラスタのアクティブ化」オプションの選択を解除する必要があります。

5.1.2.2.6 Exalyticsリポジトリの作成

リポジトリには、仮想マシン、仮想マシンの作成用テンプレート、仮想マシン・アセンブリなどのOracle VMリソースが格納されます。


注意:

使用する物理ディスクごとにリポジトリを作成することをお薦めします。Oracle VMテンプレートとクローニングされた仮想マシンの格納用には小さなリポジトリを、仮想マシンに割り当てられた仮想ドライブの格納用には大きなリポジトリを使用します。

Exalyticsリポジトリを作成および構成してから、そのリポジトリをOracle VM Serverに提示するには、Oracle VM Managerを使用します。

Exalyticsリポジトリを作成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle VM Managerにログオンします。

  2. 「リポジトリ」タブを選択します。

  3. ツールバーの新規リポジトリの作成を選択して、データ・リポジトリの作成ダイアログを表示します。

  4. 次の手順を実行します。

    1. 「リポジトリ名」フィールドに、リポジトリの名前を入力します。

    2. リポジトリの場所を見つけるには、「物理ディスク」を選択してから「検索」をクリックします。

    3. ドロップダウン・リストから、ローカルのストレージ・アレイを選択し、2つのストレージ・ドライブのうちの小さいほうを選択します。

    4. 「OK」をクリックします。

    5. リポジトリ用のサーバー・プールを選択します。

    6. 「次」をクリックします。

      Oracle VM Serverに提示する新しいリポジトリが用意されました。Oracle VM Serverでのリポジトリの使用を有効化するには、Oracle VM Serverに対してリポジトリを提示する必要があります。

  5. Oracle VM Serverを選択して、「サーバー」フィールドから「サーバーに提示」フィールドへ移動してから、「終了」をクリックします。

    リポジトリは、「リポジトリ」タブにリストされます。

詳細は、『Oracle VMユーザーズ・ガイド リリース3.2』の第4章「ストレージの管理」を参照してください。

5.1.2.2.7 VMネットワーク・チャネルの作成

Oracle VM ManagerでVMネットワーク・チャネルを作成することにより、サーバー・プール内のOracle VMゲストが相互に通信したり外部ネットワークと通信できるようにします。VMネットワーク・チャネルは、Oracle VMゲストとのネットワーク・トラフィックのやり取りを制御するXenブリッジを作成するようOracle VM Serverに命令します。

Oracle VM ManagerとOracle VM Server間の通信を可能にするサーバー管理ネットワーク・チャネルはOracle VM Managerによって自動的に作成されます。この既存のサーバー管理ネットワーク・チャネルを使用して、仮想マシンと通信したり、新規ネットワーク・チャネルを作成できます。


注意:

仮想マシンの新規ネットワーク・チャネルを作成することをお薦めします。

VMネットワーク・チャネルを作成するには、次のトピックの1つで説明されている手順に従います。

仮想マシンの既存のサーバー管理ネットワーク・チャネルの使用

簡易ネットワーク・デプロイメントの場合、デフォルトのサーバー管理ネットワーク・チャネルを使用して仮想マシンと通信できます。

仮想マシンの既存のサーバー管理ネットワーク・チャネルの使用の手順:

  1. Oracle VM Managerにログオンします。

  2. 「ネットワーキング」タブを選択します。

  3. サーバー管理ネットワーク・チャネルのアドレスを選択します。


    注意:

    サーバー管理ネットワーク・チャネルのアドレスは、入力したゲートウェイ・アドレスと似ていますが、アドレスの末尾にある数字がゼロである点が異なります。たとえば、ゲートウェイ・アドレスとして10.244.138.1を入力した場合、サーバー管理ネットワーク・チャネルのアドレスは10.244.138.0として表示されます。

  4. 「編集」アイコンをクリックします。

    「ネットワークの編集」画面が表示されます。

  5. 仮想マシンがサーバー管理ネットワーク・チャネルに接続できるようにするには、「仮想マシン」を選択します。

  6. 「次」をクリックします。

  7. デフォルトのサーバー設定のままにして、「次へ」をクリックします。

  8. デフォルトのポート設定のままにして、「次へ」をクリックします。

  9. 終了をクリックします。

    サーバー管理ネットワーク・チャネルのアドレスに対する「仮想マシン」列に、仮想マシンがネットワークに接続されていることを示すチェック・マークが表示されます。

仮想マシンの新規ネットワーク・チャネルの作成

新規ネットワーク・チャネルを作成する前に、追加のイーサネット・ケーブルをギガビット・イーサネット・コネクタ・ポートに接続し、Oracle VM Managerユーザー・インタフェースを介して結合ポートを新しく作成する必要があります。


注意:

次の手順では、ネットワーク・チャネルの結合ポートを作成および使用する方法について説明します。必要な場合、チャネル用として結合のかわりに単一のイーサネット・ポートを使用することもできます。結合ポートを使用することをお薦めします。

結合ポートおよびネットワーク・チャネルの作成の手順:

  1. Oracle VM Managerにログオンします。

  2. サーバーおよびVMタブを選択します。

  3. 結合ポートを新しく作成するには、次の手順を実行します。

    1. 左側のペインで、「サーバー・プール」を開いて、Oracle VM Serverが実行されているExalytics Machineを選択します。

    2. パースペクティブ・リストで、結合ポートを選択します。

    3. 結合ポートの作成をクリックします。

      結合ポートの作成ページが表示されます。

    4. 「アドレッシング」リストで、「IPアドレス」を選択します。

    5. 「IPアドレス」フィールドで、結合用のIPアドレスを入力します。

    6. 「マスク」フィールドで、結合用のネットマスクを入力します。

    7. 「MTU」フィールドはデフォルトの数値のままにします。

    8. 結合の説明を入力します。

    9. 「使用可能なポート」セクションで、接続されているポートを選択し、選択したポート・セクションに移動します。

    10. 「OK」をクリックします。

  4. 新規ネットワーク・チャネルを作成するには、次のタスクを実行します。

    1. 「ネットワーキング」タブを選択します。

    2. 新規ネットワークの作成をクリックします。

      「ネットワークの作成」ページが表示されます。

    3. 「結合/ポートのみを使用してネットワークを作成」を選択し、「次へ」をクリックします。

    4. 「名前」フィールドで、ネットワークの名前を入力します。

    5. 説明を入力します。

    6. 「仮想マシン」を選択し、「次へ」をクリックします。

    7. 「使用可能なサーバー」セクションで、Oracle VM Managerが実行されているサーバーを選択し、これを「選択したサーバー」セクションに移動し、「次へ」をクリックします。

    8. 「使用可能なポート exalyticsmsg.java Java List」セクションで、手順3で作成した結合ポートを選択し、これを選択したポート・セクションに移動し、「次へ」をクリックします。

      「ポート」ページが表示されます。

    9. 「ポート」ページで設定を確認し、「終了」をクリックします。

詳細は、『Oracle VMユーザーズ・ガイド リリース3.2』の第5章「ネットワークの管理」を参照してください。

5.1.2.3 仮想化環境でのOracle Exalyticsリリース2へのアップグレード

新規ユーザーは、仮想化環境でOracle Exalyticsリリース2 (2.0.0.0)にアップグレードする必要があります。手順については、「仮想デプロイメントでのOracle Exalyticsリリース2 (2.2.0.0.0.ovs-3.2.9)へのアップグレード」を参照してください。

5.1.2.4 仮想マシンの作成

仮想マシンの作成には、仮想テンプレートを使用します。テンプレートから仮想マシンを作成するプロセスは、クローニングと呼ばれています。仮想マシンを作成する前に、次のリソースが使用できることを確認してください。

  • サーバー・プール

  • Oracle VM Server

  • VMテンプレート

テンプレートから仮想マシンを作成するプロセスは、次の手順からなります。

5.1.2.4.1 VMテンプレートのダウンロード

VMテンプレートをダウンロードするには、次の手順を実行します。

  1. 次の手順を実行し、Exalytics Oracle リリース2 VM Template (2.2.0.0.0) for Exalytics Oracle VM x86-64をダウンロードして保存します。

    1. 次のリンクのOracle Software Delivery Cloud Webサイトに移動します。

      http://edelivery.oracle.com

    2. 製品パックの選択リストから「Oracle Business Intelligence」を選択します。

    3. 「プラットフォーム」リストで、「Linux X86-64」を選択します。

    4. 「実行」をクリックします。

    5. Linux x86-64用Oracle Exalyticsソフトウェア・メディア・パック(リリース2.0.0.0)を選択します。

    6. 「続行」をクリックします。

    7. Linuxオペレーティング・システムに応じて、次のいずれかの手順を実行します。

      • VMテンプレートをLinux 5オペレーティング・システムにインストールするには、Oracle Exalytics Oracle VM Template 2.2.0.0.0.el5 (部品番号: V76308-01)をダウンロードします。

      • VMテンプレートをLinux 6オペレーティング・システムにインストールするには、Oracle Exalytics Oracle VM Template 2.2.0.0.0.el6 (部品番号: V76309-01)をダウンロードします。

    8. テンプレートをWebサーバーに保存します。

5.1.2.4.2 Oracle VM ManagerへのVMテンプレートのインポート

テンプレートをダウンロードしたら、Oracle VM Managerにインポートします。

VMテンプレートをOracle VM Managerにインポートするには:

  1. Oracle VM Managerにログオンします。

  2. 「リポジトリ」タブを選択します。

  3. 左側のペインで、テンプレートを保存するリポジトリを選択します。

  4. VMテンプレートを選択します。

  5. ツールバーのVMテンプレートのインポートをクリックして、VMテンプレートのインポート・ダイアログを表示します。

  6. Oracle VM Serverを選択し、WebサーバーにダウンロードしたVMテンプレートのHTTPまたはFTP URLを入力します。

  7. 「OK」をクリックして、VMテンプレートをインポートします。

5.1.2.4.3 VMテンプレートからの仮想マシンの作成

Oracle VM Managerにテンプレートをインポートしたら、そのテンプレートを使用して仮想マシンを作成します。


注意:

Oracle VM Managerを使用して、システムに必要なサイズの仮想ドライブを大きいほうのリポジトリに作成することをお薦めします。これらの仮想ドライブを、システムにデプロイされている仮想マシンと関連付けます。これらの仮想ドライブには、Exalyticsソフトウェアや、Exalytics Machineに関連付けられている様々なファイルをインストールするための十分な容量が確保されています。

仮想マシンを作成する前に、次のガイドラインを確認します。

  • Oracle VMサーバーでハイパースレッディングが無効化されていること。


    注意:

    新しい仮想マシンを作成する際に、ハイパースレッディングを無効化しておくことをお薦めします。

  • X2-4、X3-4、X4-4およびX5-4 Exalytics Machineの非InfiniBand構成では、最大10の仮想マシンが作成できる。

  • X2-4、X3-4、X4-4およびX5-4 Exalytics MachineのOracle VM Serverでは、最大10の仮想プロセッサ(vCPUs)を割り当てることができる。

  • X2-4、X3-4、X4-4およびX5-4 Exalytics MachineのOracle VM Serverでは、最大16GBのメモリーを割り当てることができる。

  • 表5-1を参照して、すべての仮想マシンに割り当てられるvCPUおよびメモリーの総計およびそれぞれの仮想マシンに割り当てられるvCPUsおよびメモリーの最大数を確認すること。

表5-1 仮想マシンで使用可能なvCPUおよびメモリーの総数および最大数

システム すべての仮想マシンのvCPUの総数 ひとつの仮想マシンのvCPUの最大数 すべての仮想マシンのRAMの総数 ひとつの仮想マシンのRAMの最大数

X2-4

40

28

984GB

800GB

X3-4

40

28

984GB

800GB

X4-4

60

28

1984GB

800GB

X5-4

72

28

1984GB

800GB



注意:

X2-4およびX3-4 Exalytics Machineでは、Oracle VM Server (16GB)およびすべての仮想マシン(984GB)のメモリー総数が1000GBを超えないようにしてください。X4-4およびX5-4 Exalytics Machineでは、Oracle VM Server (16GB)およびすべての仮想マシン(1984GB)のメモリー総数が2000GBを超えないようにしてください。

VMテンプレートから仮想マシンを作成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle VM Managerにログオンします。

  2. サーバーおよびVMタブを選択します。

  3. 左側のペインのツールバーの仮想マシンの作成をクリックします。

    仮想マシンの作成ダイアログが表示されます。

  4. 既存のVMテンプレートからのクローニングを選択します。

  5. 次の手順を実行します。

    1. クローニング数リストで、クローニングするマシンの数を選択します。

    2. リポジトリ・リストで、マシンに使用するリポジトリを選択します。

    3. VMテンプレート・リストで、仮想マシンの作成元とするVMテンプレートを選択します。

    4. 仮想マシンの名前を入力します。

    5. サーバー・プール・リストで、サーバー・プールを選択します。

    6. 仮想マシンの説明を入力します。

  6. 終了をクリックします。

    仮想マシンが作成され、いつでも構成できる状態になります。

    仮想マシンの構成および起動、仮想マシンでのネットワークの構成、および仮想マシンでのSWAPの構成の手順は、第5.6項「仮想マシンの保守」を参照してください。

詳細は、『Oracle VMユーザーズ・ガイド リリース3.2』の第7章「仮想マシンの管理」を参照してください。

5.2 既存インストールの仮想化用の構成

Oracle VM 3.0.3以降のバージョンを実行している既存のユーザーは、次のタスクを実行する必要があります。

5.3 Oracle VM ManagerおよびOracle VM Serverの3.2.9へのアップグレード

この項には次のトピックが含まれます:


注意:

同じリリース・バージョンのOracle VM ManagerとOracle VM Serverを使用することをお薦めします。この項は、Exalytics X2-4、X3-4およびX4-4サーバーのみに適用されます。

5.3.1 Oracle VM Server 3.0.3 (Base Image 2.0.1.1)以降のバージョンのOracle VM Server 3.2.9へのアップグレード

Oracle VM Server 3.0.3以降のバージョンを実行している新規または既存のユーザーは、Oracle VM Server 3.2.9にアップグレードする必要があります。手順については、第3.5.2項「Oracle VM Server 3.0.3 (Base Image 2.0.1.1)以降のバージョンのOracle VM Server 3.2.9へのアップグレード」を参照してください。

5.3.2 Oracle VM Manager 3.0.3以降のバージョンのOracle VM Manager 3.2.9へのアップグレード


注意:

Oracle VM Manager 3.2.9がすでにインストールされている場合は、この項は無視してください。

Oracle VM Manager 3.0.3以降のバージョンを実行している既存のユーザーは、Oracle VM Manager 3.2.9にアップグレードする必要があります。手順については、第3.5.1項「Oracle VM Manager 3.0.3以降のバージョンのOracle VM Manager 3.2.9へのアップグレード」を参照してください。

5.4 仮想化環境でのOracle Exalyticsリリース2へのアップグレード

新規および既存ユーザーは、仮想化環境でOracle Exalyticsリリース2にアップグレードする必要があります。手順については、「仮想デプロイメントでのOracle Exalyticsリリース2 (2.2.0.0.0.ovs-3.2.9)へのアップグレード」を参照してください。

5.5 仮想マシンでのアプリケーション・ソフトウェアのインストールおよび構成


注意:

既存のユーザーであり、仮想Exalytics Machineにすでにソフトウェアをインストールして、構成済である場合は、この項は無視できます。

仮想マシンにExalyticsソフトウェアをインストールするプロセスは、非仮想Exalytics Machineにそのソフトウェアをインストールする場合と同じですが、仮想マシンではExalyticsメモリー全体にアクセスできない点が異なります。共有メモリー関連のカーネル・パラメータを設定する場合や大きなページを作成する場合は、この制限を念頭に置いてください。

この項は次のトピックで構成されています:

5.5.1 仮想マシンにExalyticsソフトウェアをインストールして構成する際の前提条件

Exalyticsソフトウェアを仮想マシンにインストールする前に、次の前提条件を満たす必要があります。

  • 仮想マシンを作成していること。

  • 仮想ディスクを作成した後、仮想マシンに関連付けていること。

    仮想マシンおよび仮想ディスクの作成の詳細は、『Oracle VMユーザーズ・ガイド リリース3.2』の第7章「仮想マシンの管理」を参照してください。

5.5.2 仮想マシンへのExalyticsソフトウェアのインストールと構成

この項は次のトピックで構成されています:

5.5.2.1 /u01パーティションの作成とマウント

Exalyticsソフトウェアをインストールするには、まず仮想ディスクに/u01パーティションを作成してマウントする必要があります。


注意:

次の手順では、/u01パーティションのサイズが1.6TBであることが前提となっています。特定のニーズや構成に応じて、/u01パーティションに異なるサイズを使用できます。

/u01パーティションを作成してマウントするには、次の手順を実行します。

rootユーザーとしてログインしたら、次のようなコマンドを使用して仮想ディスク上に/u01ディレクトリを構成します。

  1. パーティションを作成するには、次のコマンドを入力します。

    parted /dev/xvdb

    GNU Parted 1.8.1

    Using /dev/xvdb

    Welcome to GNU Parted! Type 'help' to view a list of commands.

    (parted) mklabel msdos

    (parted) mkpart primary 0 1600GB

    (parted) print

    Model: Xen Virtual Block Device (xvd)

    Disk /dev/xvdb: 1600GB

    Sector size (logical/physical): 512B/512B

    Partition Table: msdos

    Number Start End Size Type File system Flags

    1 32.3kB 1600GB 1600GB primary

    (parted) quit

  2. 論理ボリュームを作成するには、次のコマンドを入力します。

    lvm pvcreate /dev/xvdb1

    Physical volume "/dev/xvdb1" successfully created

    lvm vgcreate VolGroup01 /dev/xvdb1

    Volume group "VolGroup01" successfully created

  3. VolGroup01の使用されていないエクステントを表示するには、次のコマンドを入力します。

    vgs -o +vg_free_count,vg_extent_count

    VG #PV #LV #SN Attr VSize VFree Free Ext

    VolGroup01 1 0 0 wz--n- 1.46T 1.46T 381469 381469

    lvm lvcreate --extents 381469 --name LogVol00 VolGroup01

    Logical volume "LogVol00" created

  4. ファイル・システムを作成するには、次のコマンドを入力します。

    mkfs.ext4 /dev/VolGroup01/LogVol00

  5. 次の行を/etc/fstabファイルに追加します。

    /dev/VolGroup01/LogVol00/u01 ext4 defaults 0 0

  6. ディレクトリをマウントするには、次のコマンドを入力します。

    mkdir /u01

    mount /u01

  7. 次のコマンドを入力して、パーティションが作成されたことを確認します。

    df –lh

5.5.2.2 Oracleユーザーの変更および権限の付与

Virtual Machineテンプレートには、オペレーティング・システムのユーザー名としてoracleが含まれています。このユーザー名を「oinstall」グループに関連付けてから、そのパスワードを作成します。

この項内の手順では、ユーザーに「oracle」、グループに「oinstall」という名前を付けることを前提とします。


注意:

別のユーザーおよびグループを追加するには、rootユーザーとして次のコマンドを入力します。

groupadd <name of the group>

useradd -g <name of the group> <name of the user>


Oracleユーザーを変更して権限を付与するには:

  1. rootユーザーとしてログインします。

  2. 次のコマンドを入力して、ユーザー名「oracle」をグループ「oinstall」に関連付けてからパスワードを作成します。

    groupadd oinstall

    usermod –g oinstall oracle

    passwd oracle

  3. 次のコマンドを入力して、ソフトウェアのインストール先である/u01ドライブに対する権限を付与します。

    chown oracle:oinstall /u01

    chmod 775 /u01

  4. 仮想マシンでVNCサーバーを起動します。

5.5.2.3 アプリケーション・ソフトウェア・コンポーネントのインストール

仮想Exalytics Machineへのアプリケーション・ソフトウェア・コンポーネントのインストール・プロセスは、非仮想化Exalytics Machineへのこれらのインストールと同様です。第6章「Exalytics Machineへのソフトウェアのインストール」を参照してください。

5.6 仮想マシンの保守

この項には次のトピックが含まれます:

5.6.1 仮想マシンの情報およびイベントの表示

仮想マシンの詳細および仮想マシンに関連付けられているジョブを表示できます。

仮想マシンの詳細を表示するには:

  1. Oracle VM Managerにログオンします。

  2. サーバーおよびVMタブを選択します。

  3. 左側のペインで、仮想マシンの常駐先のサーバー・プールを選択します。

  4. パースペクティブ・リストから、仮想マシンを選択します。

  5. 管理ペインで、仮想マシンを選択します。

  6. 選択した仮想マシンの左にある拡張矢印をクリックします。

    表示されるタブは次のとおりです。

    • 構成:メモリーとプロセッサの最小および最大サイズ、オペレーティング・システム、ドメイン・タイプ、高可用性の状態などの仮想マシンに関する一般情報が表示されます。

    • ネットワーク: 仮想マシンで使用されているネットワークおよびVNICが表示されます。

    • ディスク: 仮想マシンに接続されている仮想ディスクおよび物理ディスクが表示されます。

仮想マシンのイベントを表示するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle VM Managerにログオンします。

  2. サーバーおよびVMタブを選択します。

  3. 左側のペインで、仮想マシンの常駐先のサーバー・プールを選択します。

  4. パースペクティブ・リストから、仮想マシンを選択します。

  5. 管理ペインで、仮想マシンを選択します。

  6. ツールバーの選択したVMイベントの表示をクリックします。

    イベント・ダイアログが表示されます。

  7. 仮想マシンに関連付けられているジョブを確認します。

詳細は、『Oracle VMユーザーズ・ガイド リリース3.2』の第7章「仮想マシンの管理」を参照してください。

5.6.2 仮想マシンの構成と起動

仮想マシンはOracle VM Managerから起動します。

仮想マシンを構成して起動するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle VM Managerにログオンします。

  2. サーバーおよびVMタブを選択します。

  3. 左側のペインで、仮想マシンの常駐先のサーバー・プールを選択します。

  4. パースペクティブ・リストから、仮想マシンを選択します。

  5. 管理ペインで、仮想マシンを選択し、ツールバーの編集をクリックします。

    仮想マシンの編集ダイアログが表示されます。

  6. 「構成」タブを選択します。

  7. 仮想マシンの必要な構成を選択して、「OK」をクリックします。

  8. 「ネットワーク」タブを選択します。

  9. VNICを選択して仮想マシンに割り当てた後、「OK」をクリックします。

  10. 「ディスク」タブを選択します。

  11. 仮想ディスクを選択して仮想マシンに割り当てます。

  12. 「OK」をクリックします。

  13. ツールバーの起動をクリックします。

    仮想マシンが起動します。


    注意:

    初回に仮想マシンを起動すると、仮想マシンが初期化するまでに約15分かかります。

詳細は、『Oracle VMユーザーズ・ガイド リリース3.2』の第7章「仮想マシンの管理」を参照してください。

5.6.3 仮想マシン上のネットワークの構成

仮想マシンを起動したら、仮想マシン上のネットワークを構成して、仮想マシンがネットワークにアクセスできるようにします。

仮想マシン上のネットワークを構成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle VM Serverにログオンします。

  2. 次のコマンドを入力します。

    xm list

    仮想マシンのDomain-0およびUUID番号が表示されます。

  3. 次のコマンドを実行します。

    xm console <UUID_NUMBER_FOR_VIRTUAL_MACHINE>

    仮想マシンのコンソールが表示されます。

  4. デフォルトのパスワード「ovsroot」を使用して、rootユーザーとしてログインします。

  5. 次のコマンドを入力します。

    system-config-network

  6. 次の情報を入力して、eth0デバイスを編集します。

    • IPアドレス

    • ネットマスク

    • ゲートウェイ

    • DNS設定

  7. 保存と終了をクリックします。

  8. 次のコマンドを実行して、ネットワーク構成をリロードします。

    service network reload

  9. /etc/hostsファイルを編集して、マシン名とIPアドレスを追加します。

5.6.4 仮想マシン上のSWAPの増加

各VMゲストを1GBのデフォルトスワップ領域で作成します。Exalytics MachineでOracle Database In-Memoryを実行するには、スワップ領域を最低でも16GBに増やす必要があります。


注意:

次の手順では、20GBの新しい仮想ディスク(/dev/xvdd)を作成して、スワップ領域を増やす方法について説明します。

仮想マシン上にSWAPを増やす手順:

  1. 次のアクションを実行して、VMゲストに新しい仮想ディスクを追加します。

    1. Oracle VM Managerにログオンします。

    2. サーバーおよびVMタブを選択します。

    3. 左側のペインで、仮想マシンの常駐先のサーバー・プールを選択します。

    4. 「パースペクティブ」リストから、「仮想マシン」を選択します。

    5. ツールバーで、「停止」をクリックして仮想マシンを停止します。

      仮想マシンが停止したことを確認します。

    6. ツールバーの編集をクリックします。

      仮想マシンの編集ダイアログが表示されます。

    7. ディスク・タブをクリックします。

    8. 「ディスク・タイプ」で「仮想ディスク」を選択します。

    9. 「アクション」で「追加」をクリックします。

      「仮想ディスクの作成」ダイアログが表示されます。

    10. 「仮想ディスク名」フィールドで仮想ディスクの名前を入力し、「サイズ」フィールドで20と入力してから、「OK」を2回クリックします。

    11. ツールバーで、「起動」をクリックして仮想マシンを起動します。

  2. 次のアクションを実行して、VMゲストに論理ボリュームを追加し、追加のスワップを作成します。

    1. Oracle VM Serverにログオンします。

    2. 新しい仮想ディスクの詳細を確認するには、次のコマンドを入力します。

      fdisk -l

      新しい仮想ディスクの詳細が表示されます。たとえば、新しい仮想ディスクが/dev/xvddである場合、次のような出力結果が表示されます。

      .... 
      Disk /dev/xvdd: 21.4 GB, 21474836480 bytes
      255 heads, 63 sectors/track, 2610 cylinders
      Units = cylinders of 16065 * 512 = 8225280 bytes
      
    3. 新しいパーティション/dev/xvdd1を作成するには、rootユーザーとして次のコマンドを入力します。

      # fdisk /dev/xvdd

      次のような出力が表示されます。

      Device contains neither a valid DOS partition table, nor Sun, SGI or OSF disklabel
      Building a new DOS disklabel. Changes will remain in memory only,
      until you decide to write them. After that, of course, the previous
      content won't be recoverable. 
      The number of cylinders for this disk is set to 2610.
      There is nothing wrong with that, but this is larger than 1024,
      and could in certain setups cause problems with:
      1) software that runs at boot time (e.g., old versions of LILO)
      2) booting and partitioning software from other OSs
         (e.g., DOS FDISK, OS/2 FDISK)
      Warning: invalid flag 0x0000 of partition table 4 will be corrected by w(rite)
      
    4. コマンド・プロンプトで、nと入力します。例:

      Command (m for help): n

      次のような出力結果が表示されます。

      Command action
         e   extended
         p   primary partition (1-4)
      p
      
    5. パーティション番号プロンプトで、1と入力します。例:

      Partition number (1-4): 1

    6. 最初のシリンダ(1-2610、デフォルトは1)プロンプトで、[Enter]を押してデフォルト値を使用します。

      次のような出力結果が表示されます。

      Using default value 1
      
    7. 最後のシリンダまたは+sizeまたは+sizeMまたは+sizeK(1-2610、デフォルトは2610)プロンプトで、[Enter]を押してデフォルト値を使用します。

      次が表示されます。

      Using default value 2610
      
    8. コマンド・プロンプトで、tと入力します。例:

      Command (m for help): t

      次が表示されます。

      Selected partition 1
      
    9. 16進コード(コードを一覧表示するには、Lと入力)プロンプトで、8eと入力します。

      次が表示されます。

      Changed system type of partition 1 to 8e (Linux LVM)
      
    10. コマンド・プロンプトで、wと入力します。例:

      Command (m for help): w

      次が表示されます。

      The partition table has been altered!
      Calling ioctl() to re-read partition table.
      Syncing disks.
      
    11. パーティション/dev/xvdd1に物理ボリュームを作成するには、次のコマンドを入力します。

      # pvcreate /dev/xvdd1

    12. 新しくフォーマットされたディスクを既存のボリューム・グループに追加するには、次のコマンドを入力します。

      # vgextend VolGroup00 /dev/xvdd1

    13. 論理ボリュームを作成するには、次のコマンドを入力します。

      # lvcreate -L 20G VolGroup00 -n LogVol03

    14. スワップ用の論理ボリュームをフォーマットするには、次のコマンドを入力します。

      # mkswap /dev/VolGroup00/LogVol03

    15. スワップを有効にするには、次のコマンドを入力します。

      swapon /dev/VolGroup00/LogVol03

    16. 更新したスワップ領域を確認するには、次のコマンドを入力します。

      # cat /proc/swaps

      次のような出力が表示されます。

      Filename                            Type         Size                   Used    Priority
      /dev/mapper/VolGroup00-LogVol01     partition    1048572    0       -1
      /dev/mapper/VolGroup00-LogVol03     partition    20971516   0       -2
      
    17. 次の行を/etc/fstabファイルに追加します。

      /dev/VolGroup00/LogVol03 swap swap defaults 0 0

5.6.5 仮想マシン上のルート・パーティションのサイズの増加

各仮想マシンは、デフォルトで10GBのルート・パーティションで作成されます。必要に応じて、仮想マシンのroot "/"ディレクトリにマウントされたデフォルトの論理ボリュームVolGroup00-LogVol00のサイズを増やすことができます。

仮想マシン上にルート・パーティションのサイズを増やす手順:

  1. 仮想マシンにrootユーザーとしてログインします。

  2. 仮想マシンの現在の物理ボリュームを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # cat /proc/partitions

    次のような出力が表示されます。

    major                        minor  #blocks   name
     
     202        0   10485760    xvda
     202        1     257008    xvda1
     202        2   10225372    xvda2
     252        0    7340032    dm-0
     252        1    1048576    dm-1
     252        2     102400    dm-2
    
  3. 次のアクションを実行して、VMゲストに新しい仮想ディスクを追加します。


    注意:

    次の手順では、10GBの新しい仮想ディスク(/dev/xvdd)を作成する方法について説明します。

    1. Oracle VM Managerにログオンします。

    2. サーバーおよびVMタブを選択します。

    3. 左側のペインで、仮想マシンの常駐先のサーバー・プールを選択します。

    4. 「パースペクティブ」リストから、「仮想マシン」を選択します。

    5. ツールバーで、「停止」をクリックして仮想マシンを停止します。

      仮想マシンが停止したことを確認します。

    6. ツールバーの編集をクリックします。

      仮想マシンの編集ダイアログが表示されます。

    7. ディスク・タブをクリックします。

    8. 「ディスク・タイプ」で「仮想ディスク」を選択します。

    9. 「アクション」で「追加」をクリックします。

      「仮想ディスクの作成」ダイアログが表示されます。

    10. 「仮想ディスク名」フィールドで仮想ディスクの名前を入力し、「サイズ」フィールドで100と入力してから、「OK」を2回クリックします。

    11. ツールバーで、「起動」をクリックして仮想マシンを起動します。

  4. 仮想マシンの現在のパーティショニングを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # df -h

    次のような出力が表示されます。

    Filesystem   Size  Used Avail Use%  Mounted on /dev/mapper/VolGroup00-LogVol00
                 6.8G  2.9G 3.7G   44%   /dev/xvda1            
                 244M  35M  197M   15%   /boottmpfs                  
                 50G    0   50G    0%    /dev/shm/dev/mapper/VolGroup00-LogVol02
                 97M  5.6M  87M    7%    /shared_agent_instance_home
    
  5. 仮想マシンの使用可能な新しい物理ボリュームを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # cat /proc/partitions

    次のような出力が表示されます。

    major     minor    #blocks       name
     
     202        0     10485760       xvda
     202        1     257008         xvda1
     202        2     10225372       xvda2
     202       16     104857600      xvdb
     252        0     7340032        dm-0
     252        1     1048576        dm-1
     252        2     102400         dm-2
    

    注意:

    前述の例で、/dev/xvdbが新しく接続されたディスクです。

  6. 新しく接続されたディスクをパーティション化するには、次のアクションを実行します。

    1. 次のコマンドを入力します。

      # fdisk /dev/xvdb

      次のような出力が表示されます。

      Device contains neither a valid DOS partition table, nor Sun, SGI or OSF disklabel
      Building a new DOS disklabel. Changes will remain in memory only,
      until you decide to write them. After that, of course, the previous
      content won't be recoverable. 
      The number of cylinders for this disk is set to 13054.
      There is nothing wrong with that, but this is larger than 1024,
      and could in certain setups cause problems with:
      1) software that runs at boot time (e.g., old versions of LILO)
      2) booting and partitioning software from other OSs
         (e.g., DOS FDISK, OS/2 FDISK)
      Warning: invalid flag 0x0000 of partition table 4 will be corrected by w(rite)
      
    2. コマンド・プロンプトで、pと入力します。例:

      Command (m for help): p

      次のような出力結果が表示されます。

      Disk /dev/xvdb: 107.3 GB, 107374182400 bytes
      255 heads, 63 sectors/track, 13054 cylinders
      Units = cylinders of 16065 * 512 = 8225280 bytes
       
      Device Boot      Start         End      Blocks   Id  System
      
    3. コマンド・プロンプトで、nと入力します。例:

      Command (m for help): n

      次のような出力結果が表示されます。

      Command action
         e   extended
         p   primary partition (1-4)
      p
      
    4. パーティション番号プロンプトで、1と入力します。例:

      Partition number (1-4): 1

    5. 最初のシリンダ(1-13054、デフォルトは1)プロンプトで、[Enter]を押してデフォルト値を使用します。

      次のような出力結果が表示されます。

      Using default value 1
      
    6. 最後のシリンダまたは+sizeまたは+sizeMまたは+sizeK(1-13054、デフォルトは13054)プロンプトで、[Enter]を押してデフォルト値を使用します。

      次が表示されます。

      Using default value 13054
      
    7. コマンド・プロンプトで、tと入力します。例:

      Command (m for help): t

      次が表示されます。

      Selected partition 1
      
    8. 16進コード(コードを一覧表示するには、Lと入力)プロンプトで、8eと入力します。

      次が表示されます。

      Changed system type of partition 1 to 8e (Linux LVM)
      
    9. コマンド・プロンプトで、pと入力します。例:

      次が表示されます。

      Disk /dev/xvdb: 107.3 GB, 107374182400 bytes
      255 heads, 63 sectors/track, 13054 cylinders
      Units = cylinders of 16065 * 512 = 8225280 bytes
       
      Device Boot      Start      End    Blocks        Id    System
      /dev/xvdb1         1       13054   104856223+    8e    Linux LVM
      
    10. コマンド・プロンプトで、wと入力します。例:

      Command (m for help): w

      次が表示されます。

      The partition table has been altered!
      Calling ioctl() to re-read partition table.
      WARNING: Re-reading the partition table failed with error 16: Device or resource busy.
      The kernel still uses the old table.
      The new table will be used at the next reboot.
      Syncing disks.
      
    11. 次のアクションを実行して、仮想マシンを再起動します。

      • Oracle VM Managerに接続します。

      • サーバーおよびVMタブを選択します。

      • 左側のペインで「サーバー・プール」を開いて、仮想マシンを含むサーバー・プールを選択します。

      • 仮想マシンを右クリックして、「再起動」を選択します。

    12. 物理ボリュームを作成するには、次のコマンドを入力します。

      # pvcreate /dev/xvdb1

      次のような出力が表示されます。

      Writing physical volume data to disk "/dev/xvdb1"
      Physical volume "/dev/xvdb1" successfully created
       
      
    13. ボリューム・グループVolGroup00を物理ボリューム/dev/xvdb1に拡張するには、次のコマンドを入力します。

      # vgextend VolGroup00 /dev/xvdb1

      次のような出力が表示されます。

      Volume group "VolGroup00" successfully extended
      
    14. 論理ボリュームLogVol00を拡張するには、次のコマンドを入力します。

      # lvextend -l +100%FREE /dev/VolGroup00/LogVol00

      次のような出力が表示されます。

      Extending logical volume LogVol00 to 105.22 GB
      Logical volume LogVol00 successfully resized
      
    15. ファイル・システムのサイズを変更するには、次のコマンドを入力します。

      # resize2fs /dev/VolGroup00/LogVol00

      次のような出力が表示されます。

      resize2fs 1.39 (29-May-2006)
      Filesystem at /dev/VolGroup00/LogVol00 is mounted on /; on-line resizing required
      Performing an on-line resize of /dev/VolGroup00/LogVol00 to 28481536 (4k) blocks.
      The filesystem on /dev/VolGroup00/LogVol00 is now 28481536 blocks long.
      
    16. サイズを変更したルート・パーティションを確認するには、次のコマンドを入力します。

      # df -h

      次のような出力が表示されます。

      Filesystem  Size  Used Avail Use% Mounted on/dev/mapper/VolGroup00-LogVol00
                  106G  2.9G   97G  3%    //dev/xvda1            
                  244M   35M  197M  15%   /boottmpfs                  
                  50G     0   50G   0%    /dev/shm/dev/mapper/VolGroup00-LogVol02
                  97M  5.6M   87M   7%    /shared_agent_instance_home