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Oracle® Fusion Middleware Oracle Exalytics In-Memory Machineインストレーションおよび管理ガイドfor Linux
Exalyticsソフトウェア・リリース2.0.0.0 for Exalytics X2-4、X3-4、X4-4およびX5-4
E64857-03
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3 仮想デプロイメントでのOracle Exalyticsリリース2 (2.2.0.0.0.ovs-3.2.9)へのアップグレード

この章では、仮想デプロイメントでのOracle Exalyticsリリース2 (2.2.0.0.0.ovs-3.2.9)へのアップグレードについて説明します。非仮想デプロイメントでOracle Exalyticsリリース2にアップグレードする詳細は、第2章「非仮想デプロイメントでのOracle Exalyticsリリース2 (2.0.0.0.el5)へのアップグレード」を参照してください。


注意:

Oracle Exalytics Release 2は、Oracle Exalyticsリリース1パッチセット5 (Oracle Exalytics Base Image 1.0.0.7)にのみ適用できます。以前のパッチセットを使用している場合は、Oracle Exalyticsリリース2にアップグレードする前に、Oracle Exalyticsリリース1パッチセット5 (Oracle Exalytics Base Image 1.0.0.7)にアップグレードする必要があります。

この章の内容は次のとおりです。

3.1 仮想デプロイメントでのOracle Exalyticsリリース2について

X2-4、X3-4、X4-4およびX5-4 Exalytics Machines用のOracle Exalyticsリリース2には、次のシステム・ソフトウェア・コンポーネントが含まれます。

  • Oracle VM x86-64用Exalytics Base Image (2.2.0.0.0.ovs-3.2.9)

  • Linux 5用Exalytics VMアップグレード・パッチ(2.0.0.0.el5) (ゲスト)

  • Linux 5用Exalytics VMテンプレート(2.2.0.0.0.el5) (ゲスト)

  • Linux 6用Exalytics VMテンプレート(2.2.0.0.0.el6) (ゲスト)

仮想デプロイメントでのOracle Exalyticsリリース2は、システム・コンポーネントに適用される更新で構成されており、これらは表3-1に示されています。

表3-1 システム・コンポーネントとOracle Exalyticsリリース2でサポートされるバージョン

システム・コンポーネント リリース2のバージョン カーネル・バージョン

Oracle VM用Oracle Exalytics Base Image

2.2.0.0.0.ovs-3.2.9

2.6.39-400.215.9.el5uek x86_64

Oracle Exalytics VMアップグレード・パッチ(ゲストLinux 5)

2.2.0.0.0.el5

2.6.39-400.248.3.el5uek x86_64

Oracle Exalytics VMテンプレート(ゲストLinux 5)

2.2.0.0.0.el5

2.6.39-400.248.3.el5uek x86_64

Oracle Exalytics VMテンプレート(ゲストLinux 6)

2.2.0.0.0.el6

2.6.39-400.248.3.el6uek x86_64


Oracle Business Intelligence、Oracle Enterprise Performance Management、Oracle TimesTen for Exalytics、Oracle Database In-MemoryおよびOracle Endecaの各ソフトウェア・リリースは、Exalyticsリリース2に対して動作保証されています。これらのソフトウェア更新には、Exalytics専用に構築された新機能が含まれる場合があります。動作保証された最新バージョンのExalyticsでアプリケーション・ソフトウェア・スタックを更新することをお薦めします。

システム・コンポーネントおよびサポートされているアプリケーション製品コンポーネントの詳細は、次のリンク先にあるOracle Exalytics動作保証マトリクスを参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

3.2 仮想デプロイメントでのOracle Exalyticsリリース2へのアップグレードのガイドライン

Oracle Exalyticsリリース2にアップグレードする前に、次のガイドラインを確認します。

  • 現在Oracle Exalyticsリリース1パッチセット5 (Oracle Exalytics Base Image 1.0.0.7)を使用していることを確認してください。

  • アップグレードする前に、現在のインストール、構成ファイルおよびユーザー固有のすべてのアーティファクトをバックアップし、適用可能なすべてのサービスを停止していることを確認します。

  • Exalytics MachineにOracle Enterprise Performance Managementコンポーネントをインストールしている場合は、アップグレードする前に、すべてのEnterprise Performance Managementサービスを停止します。また、アップグレードした後は、すべてのサービスを確実に起動してください。詳細は、次のリンク先の『Oracle Enterprise Performance Management Systemインストレーションおよび構成ガイド、リリース11.1.2.3』の第12章「EPM System製品の起動と停止」を参照してください。

    http://docs.oracle.com/cd/E40248_01/epm.1112/epm_install.pdf

  • Oracle Exalyticsリリース1パッチセット5からアップグレードする場合は、nqcmdユーティリティを使用してOracle TimesTenの集計を削除してください。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のOracle BIサーバーの問合せ用の集計の作成と維持に関する項を参照してください。

  • 最新情報は、『Oracle Exalytics In-Memory Machine for Linuxリリース・ノート』を参照してください。

3.3 仮想化用に構成されたExalytics MachineでOracle Exalyticsリリース2にアップグレードする必要があるユーザー

このアップグレードは、バージョン3.0.3以降のOracle VM Serverおよびバージョン3.0.3以降のOracle VM Managerを実行しているすべてのExalytics仮想化ユーザーが適用できます。このアップグレードは、OVMマネージャおよびOVMサーバー3.0.3以降を現在実行しているExalytics X2-4、X3-4およびX-4サーバーで可能です。X5-4サーバーを仮想化用に構成するには、OVMマネージャおよびOVMサーバー3.3.3をインストールする必要があります。


注意:

現在Exalytics仮想化を実行しているすべてのユーザーがOracle Exalyticsリリース2にアップグレードすることをお薦めします。X5-4サーバーはリリース2へアップグレードすることはできませんが、第5章「Exalytics Machineの仮想化用の構成」の手順に従って再イメージ化することができます。

3.4 仮想化用に構成されたExalytics MachineでOracle Exalyticsリリース2にアップグレードするための前提条件

仮想化用に構成されたExalytics MachineでOracle Exalyticsリリース2にアップグレードするには、次の前提条件を満たす必要があります。

  • 1つ以上のExalytics Machineが仮想化用に構成されていること。

  • Oracle VM Server 3.2.9およびOracle VM Manager 3.2.9以降のバージョンにアップグレードされていること。

  • Oracle VM ServerがOracle VM Manager環境に追加されていること。Oracle VM ServerをOracle VM Managerに追加する手順は、第5.1.2.2.3項「Oracle VM Serverの検出」を参照してください。

3.5 Oracle VM 3.0.3以降のバージョン用のOracle ExalyticsのOracle VM 3.2.9用へのアップグレード


注意:

すでにOracle VM 3.2.9にアップグレードしている場合は、この項を無視し、第3.6項「仮想化環境でのOracle Exalyticsリリース2アップグレードの適用」に直接移動できます。


注意:

現在、OVM 3.3.3へのアップグレードはサポートされていません。第5章「Exalytics Machineの仮想化用の構成」の手順に従って、NVME Flashカードを使用するために、X5-4でOVM 3.3.3を再イメージ化またはインストールすることをお薦めします。

この項の内容は次のとおりです。

3.5.1 Oracle VM Manager 3.0.3以降のバージョンのOracle VM Manager 3.2.9へのアップグレード

Oracle VM Managerでは、Oracle VM Server、仮想マシンおよびリソースを管理するためのグラフィカル・ユーザー・インタフェースを提供します。


注意:

初めてOracle VM Managerをインストールする場合は、Oracle VM Manager 3.2.9を直接インストールできます。詳細は、第5.1.2.2項「Oracle VM Managerのインストールと構成」を参照してください。

Oracle VM Manager 3.0.3以降のバージョンの3.2.9へのアップグレードの手順:

  1. http://edelivery.oracle.com/oraclevmに移動し、次の手順を実行します。

    1. 「製品パックを選択」リストで、「Oracle VM」を選択します。

    2. 「プラットフォーム」リストで、x86-64ビットを選択します。

    3. 「実行」をクリックします。

    4. x86-64ビット用Oracle VM 3.2.9を選択し、「続行」をクリックします。

    5. Oracle VM Manager 3.2.9 - アップグレードのみ(部品番号V74421-01)をダウンロードします。

  2. Oracle VM Managerのアップグレードは、READMEの手順に従ってください。

3.5.2 Oracle VM Server 3.0.3 (Base Image 2.0.1.1)以降のバージョンのOracle VM Server 3.2.9へのアップグレード


注意:

Exalytics Machineを初めて仮想化用に構成する場合は、Oracle VM Server 3.2.9を直接インストールできます。Oracle VM Server 3.2.9のインストールの詳細は、第5.1.2.1項「Oracle VM Serverのインストールと構成」を参照してください。

Oracle VM Server 3.0.3 (Base Image 2.0.1.1)以降のバージョンのOracle VM Server 3.2.9へのアップグレードは、次の手順からなります。

  1. 「アップグレード前のタスク」

  2. 「Oracle VM Server 3.0.3 (Base Image 2.0.1.1)以降のバージョンのOracle VM Server 3.2.9へのアップグレード」

アップグレード前のタスク

この項の内容は次のとおりです。

メモリーを増やすためのGrub構成ファイルの編集

Grub構成ファイルを編集して、割り当てられたメモリーを2GBから16GBに増やします。

メモリーを増やすためのGrub構成ファイルの編集の手順:

  1. rootユーザーとしてログオンします。

  2. /etc/grub.confファイルをテキスト・エディタで開きます。

  3. 割り当てられたメモリーを2GBから16GBに変更します。

  4. grub.confファイルのkernel /xen.gz行を変更すると、次のように表示されます。

    kernel /xen.gz dom0_mem=16384M allowsuperpage dom0_vcpus_pin dom0_max_vcpus=20 no-bootscrub

  5. grub.confファイルのmodule/vmlinuz行を変更すると、次のように表示されます。

    module /vmlinuz-2.6.39-300.32.6.el5uek ro root=UUID=5d6c3568-1894-41cd-80d9-5d190b4529f5 no-bootscrub swiotlb=131072

  6. Oracle VM Serverを停止して起動します。詳細は、「Oracle VM Serverの停止と起動」を参照してください。

Oracle VM Serverの停止と起動

Oracle VM Serverの停止と起動の手順:

  1. Oracle VM Serverを停止して起動するには、次の手順を実行します。

    1. Exalytics Machineで実行中の該当プロセスをすべて停止します。

    2. サーバーで実行中のすべての仮想マシンを停止します。

    3. Oracle VM Managerに接続します。

    4. 「サーバー」および「VM」タブを選択します。

    5. 左側のペインで、「サーバー・プール」を開いて、Exalytics Machineが含まれるサーバー・プールを選択します。

    6. Exalytics Machineを右クリックして、「サーバーの再起動」を選択します。

      Oracle VM Serverが自動的に停止して起動します。

  2. Oracle VM Serverが再起動したことを確認します。

Oracle VM Server 3.0.3 (Base Image 2.0.1.1)以降のバージョンのOracle VM Server 3.2.9へのアップグレード

Oracle VM Serverをアップグレードする前に、Oracle VM Managerがアップグレードされていることを確認してください。

Oracle VM Server 3.0.3 (Base Image 2.0.1.1)以降のバージョンのOracle VM Server 3.2.9へのアップグレードの手順:

  1. 次の手順を実行して、Oracle VM Serverを停止します。

    1. Exalytics Machineで実行中の該当プロセスをすべて停止します。

    2. サーバーで実行中のすべての仮想マシンを停止します。

    3. Oracle VM Managerに接続します。

    4. サーバーおよびVMタブを選択します。

    5. 左側のペインで、サーバー・プールを開いて、exalytics_server_poolを開きます。

    6. Exalytics Machineを右クリックして、サーバーの停止を選択します。

    詳細は、『Oracle VMユーザーズ・ガイド リリース3.2』のOracle VM Serverの停止に関する項を参照してください。

  2. 次のリンクのOracle Software Delivery Cloud Webサイトに移動します。

    http://edelivery.oracle.com

  3. 製品パックの選択リストから「Oracle Business Intelligence」を選択します。

  4. 「プラットフォーム」リストで、「Linux X86-64」を選択します。

  5. 「実行」をクリックします。

  6. Linux x86-64用Oracle Exalyticsソフトウェア・メディア・パック(リリース2.0.0.0)を選択します。

  7. 「続行」をクリックします。

  8. ローカル・ディレクトリに、Oracle Exalytics Base Image 2.2.0.0.0 for Exalytics Oracle VM x86-64ファイル(部品番号: V76307-01)をダウンロードし、解凍します。

    zipファイルには、次のisoファイルが含まれています。

    • Exalytics_2.2.0.0.0_Upgrade_OVS-3.2.9-751_<DATE>.iso: このisoファイルを使用して、Oracle VM Server 3.2.9にアップグレードします。

  9. Exalytics Machineで、Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)に接続してログオンします。


    注意:

    X2-4またはX3-4 Exalytics MachineでOracle VM Server 3.2.9にアップグレードする場合、ILOM 3.1.2.24.dを使用する必要があります。X4-4またはX5-4 Exalytics MachineでOracle VM Server 3.2.9にアップグレードする場合、ILOM 3.2.4.18以降のバージョンを使用する必要があります。

    動作保証された最新バージョンのExalyticsについては、次のリンク先のOracle Exalytics動作保証マトリクスを参照してください。Oracle Exalytics動作保証マトリクスは、次のリンク先にあります。

    http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html


  10. サマリー情報画面の「アクション」で、「起動」をクリックしてリモート・コンソールを起動します。

    ILOMリモート・コンソールが表示されます。

  11. Exalytics Machineの構成に応じて、次のいずれかのアクションを実行します。

    • X2-4またはX3-4 Exalytics Machineの場合、ILOMバージョン3.1.2.24.dで、メニュー・バーから「デバイス」CD-ROMイメージを選択し、ILOMでリモート仮想CD-ROMとしてOracle VM Server 3.2.9アップグレード・イメージ(Exalytics_2.2.0.0.0_Upgrade_OVS-3.2.9-751_<DATE>.iso)をリンクします。

    • X4-4またはX5-4 Exalytics Machineの場合、ILOMバージョン3.2.4.18で、メニュー・バーから「KVM」「記憶域」の順に選択します。「追加」をクリックし、ILOMでリモート仮想CD-ROMとしてOracle VM Server 3.2.9アップグレード・イメージ(Exalytics_2.2.0.0.0_Upgrade_OVS-3.2.9-751_<DATE>.iso)にリンクします。「接続」をクリックします。

  12. ILOMの左側のペインで、ホスト管理を開いて、ホスト制御をクリックします。次のブート・デバイス・リストで、CDROMを選択し、「保存」をクリックします。

  13. ILOMの左側のペインでホスト管理を開いて、電源制御をクリックし、マシンを再起動します。「アクションの選択」リストで、電源サイクルを選択し、「保存」をクリックします。

    Exalytics Machineが再起動し、「CDが検出されました」画面が表示されます。

  14. OKを押して、メディア・テストを開始します。

    メディア確認画面が表示されます。

  15. テストを押して、ドライブ内のCDをテストします。

    テストが完了すると、メディア確認結果画面が表示されます。

  16. 「OK」を押します。

    メディア確認画面が表示されます。

  17. 「続行」を押します。

    キーボード選択画面が表示されます。

  18. Exalytics Machineに接続されているモデル・キーボードを選択して、OKをクリックします。

    OVS EULA画面が表示されます。

  19. 「承認」を押します。

    「アップグレードするシステム」画面が表示されます。

  20. 現在インストールされているOracle VM Serverを選択し、「OK」を押します。

    「ブート・ローダー構成のアップグレード」画面が表示されます。

  21. ブート・ローダー構成の更新のスキップを選択して、「OK」を押します。

  22. 「OK」を押します。

  23. アップグレードが正常に完了したことを確認し、再起動を押します。

    Exalytics Machineが再起動します。

  24. 次の手順を実行して、アップグレードされたOracle VM Serverを再検出します。

    1. Oracle VM Managerに接続します。

    2. サーバーおよびVMタブを選択します。

    3. 左側のペインで、サーバー・プールを開いて、exalytics_server_poolを開きます。

    4. 対象のExalytics Machineを右クリックして、サーバーの再検出を選択します。

    5. 次のサーバーに関する情報を入力します。

      - Oracle VMエージェントのポート。デフォルトのポート番号は8899です。

      - Oracle VMエージェントのパスワード。デフォルトのパスワードはoracleです。

      - IPアドレス。

    6. 「OK」をクリックします。

詳細は、『Oracle VMユーザーズ・ガイド リリース3.2』のOracle VM Serverの停止に関する項を参照してください。

3.6 仮想化環境でのOracle Exalyticsリリース2アップグレードの適用

この項の内容は次のとおりです。

3.6.1 Exalytics Base Image for Oracle VMの2.2.0.0.0へのアップグレード

Oracle VM Serverにアップグレード・パッチを適用することによって、Exalytics Base Image for Oracle VMを2.2.0.0.0にアップグレードします。このパッチにより、Base Imageが2.2.0.0.0にアップグレードされ、Flashドライバおよびユーティリティがインストールされます。


注意:

この手順は、リリース2.0.0.0.0をインストールする場合にすべてのExalytics仮想化サーバーに必須です。

Oracle Exalytics Base Image for Oracle VMの2.2.0.0.0へのアップグレードの手順:

  1. My Oracle Supportに移動し、パッチ番号20431965 (Linux x86-64用のExalytics Base Image 2.2.0.0.0 Oracle VMのパッチセット・アップグレード・ユーティリティ)をダウンロードします。パッチには、p2.6.39-400.248.3.el6uek x86_64 .zipファイルが含まれます。

    zipファイルには、FlashドライバおよびFlash構成スクリプトが含まれます。

  2. rootユーザーとしてExalytics Machineにログオンします。

  3. Exalytics Machine上の適切なディレクトリに、このファイルの内容を抽出します。

  4. ファイルを一時(/tmp)ディレクトリに解凍します。

    次のディレクトリが作成されます。

    exalytics_ovs_server_base_image_2.2.0.0.0.ovs-3.2.9

  5. 次のコマンドを入力してこのディレクトリに移動します。

    # cd exalytics_ovs_server_base_image_upgrade_to_2.2.0.0.0

  6. Base Imageを2.2.0.0.0にアップグレードし、Flashをインストールするには、次のコマンドを入力します。

    # /update.sh

    出力は、次のようになります。

    current_kernel_version=2.6.39-400.215.9.el5uek 
    minimum_kernel_version=2.6.39-400.215.9.el5uek
     
    OS Version check passed..
    Update to 2.2.0.0.0.ovs-3.2.9 starting at DAY-DD-MM-YYYY HR:MIN:SEC
    Removing unnecessary packages...
    Skipping removing rpm kernel-ib-devel as it doesn't exist...
     
    Skipping removing rpm kernel-ib as it doesn't exist...
    Skipping removing rpm ibvf-config as it doesn't exist...
    Removing RPM OpenIPMI-tools ...
    Done
     
    Running new install steps...
    Preparing...         ################################################## [100%]
    exalogic.tools       ################################################## [100%]
    --------------------------------------------------------
     
           Successfully installed exalogic.tools
     
    --------------------------------------------------------
    .....[exalogic.tools] := Post Transaction called...............
    Running update...
    Applying libibumad
    Preparing...          ################################################## [100%]
    libibumad             ################################################## [100%]
    Preparing...          ################################################## [100%]
    libibmad              ################################################## [100%]
    Preparing...          ################################################## [100%]
    openib                ################################################## [100%]
    Preparing...          ################################################## [100%]
    opensm-libs           ################################################## [100%]
    opensm                ################################################## [100%]
    error: Failed dependencies:
    infiniband-diags is needed by ovsvf-config-1.0-10.noarch
     
    Preparing...          ################################################## [100%]
    infiniband-diags      ################################################## [100%]
    Preparing...          ################################################## [100%]
    exalytics-flash       ################################################## [100%]
    postInstall (exalytics-flash) 1 ...
    [EXALYTICS_INFO:GENERAL] Updating exalytics-flash-config file to set FLASH_INSTALL_TYPE=OVS ...
    postInstall (exalytics-flash) 1; done
    Preparing...          ################################################## [100%]
    Installing....
    Lib_Utils             ################################################## [100%]
    MegaCli               ################################################## [100%]
    Preparing...          ################################################## [100%]
    hesiod                ################################################## [100%]
    autofs                ################################################## [100%]
    sas_snmp              ################################################## [100%]
    Starting snmpd
    Starting snmpd: [  OK  ]
     
    Registering Service lsi_mrdsnmpd
    Starting LSI SNMP Agent
    Starting LSI SNMP Agent:LSI MegaRAID SNMP Agent Ver 3.18.0.2 (Oct 30th, 2012) Started
    [  OK  ]
    Preparing...          ################################################## [100%]
    policycoreutils-1.33.12-14.8.el5
    oracle-hmp-libs       ################################################## [100%]
    oracle-hmp-hwmgmt     ################################################## [100%]
    /usr/sbin/semanage: SELinux policy is not managed or store cannot be accessed.
    ipmiflash             ################################################## [100%]
    ipmitool              ################################################## [100%]
     
    mstflint              ################################################## [100%]
    oracle-hmp-snmp       ################################################## [100%]
    oracle-hmp-tools      ################################################## [100%]
    oracle-hmp-tools-biosconfig############################################# [100%]
    oracle-hmp-tools
    ubiosconfig           ################################################## [100%]
    QConvergeConsoleCLI   ################################################## [100%]
    Preparing...          ################################################## [100%]
    package glibc-common-2.5-123.0.1.el5_11.1.x86_64 is already installed
    package glibc-2.5-123.0.1.el5_11.1.x86_64 is already installed
    package glibc-2.5-123.0.1.el5_11.1.i686 is already installed
    package nscd-2.5-123.0.1.el5_11.1.x86_64 is already installed
     
    Removing bm flash scripts...
    Running post install script...
    Running post patch script
    
    Setting SET_IPOIB_CM=yes
    file /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-bondib0 not found
    /usr/lib/init-exalogic-node/init-ipoib.sh not exist in /etc/rc.local , nothing to delete
    Completed post patch script
    
    Enabling services...
    Updating dom0 memory to 16G.. 
    Copying Exa* files...
    Updating imageinfo...
    Image name in imageinfo is already uptodate
    finished; DAY-DD-MM-YYYY HR:MIN:SEC
    finished; DAY-DD-MM-YYYY HR:MIN:SEC
    
  7. アップグレードが正常に実行されたことを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # imageinfo

    出力は、次のようになります。

    Exalytics 2.2.0.0.0.ovs-3.2.9 (build:r20150409.1)
     
    Image version : 2.2.0.0.0.ovs-3.2.9
    Image build version : 20150409.1
    Creation timestamp : DAY-DD-MM-YYYY HR:MIN:SEC
    Kernel version : 2.6.39-400.215.9.el5uek
    Image activated : DAY-DD-MM-YYYY HR:MIN:SEC
    Image status : SUCCESS
    
  8. Flashがインストールされていることと、インストールされているFlashカードの数を確認するには、X2-4、X3-4およびX4-4構成で次のコマンドを入力します。

    # ddcli

    X4-4構成の場合、3枚のFlashカードが表示されます。X2-4またはX3-4構成の場合、6枚のFlashカードが表示されます。出力は、次のようになります。

    ****************************************************************************
    LSI Corporation WarpDrive Management Utility
    Version 107.00.00.04 (2012.06.05) 
    Copyright (c) 2011 LSI Corporation. All Rights Reserved.
    ****************************************************************************
     
    ID    WarpDrive     Package Version    PCI Address
    --    ---------     ---------------    -----------
     1     ELP-4x100-4d-n    06.05.09.00    00:11:00:00
     2     ELP-4x100-4d-n    06.05.09.00    00:21:00:00
     3     ELP-4x100-4d-n    06.05.07.00    00:31:00:00
     4     ELP-4x100-4d-n    06.05.07.00    00:a1:00:00
     5     ELP-4x100-4d-n    06.05.01.00    00:c1:00:00
     6     ELP-4x100-4d-n    06.05.01.00    00:d1:00:00
    

    X5-4構成でのFlashカードのリストを表示するには、次のコマンドを入力します。

    #nvmead list

    出力が次のように表示されます。

    SUNW-NVME-1
    SUNW-NVME-2
    SUNW-NVME-3
    

3.6.2 Oracle VMゲストの2.0.1.4へのアップグレード

Oracle VMゲストの2.2.0.0.0へのアップグレードまたはOracle VMゲスト2.2.0.0.0の作成を行うことができます。第3.6.3項「Oracle VMゲスト2.2.0.0.0の作成」を参照してください。


注意:

同一のLinuxオペレーティング・システム上でのみOracle VMゲストをアップグレードできます。たとえば、Linux 5オペレーティング・システムにインストールされたOracle VMゲストを、Linux 6オペレーティング・システムにインストールされたOracle VMゲスト2.2.0.0.0にアップグレードすることはできません。

システム内の各Oracle VMゲストにパッチを適用することによって、Oracle VMゲストを2.2.0.0.0にアップグレードします。このパッチでOracle VMゲストが2.2.0.0.0にアップグレードされます。


注意:

この項で説明しているパッチは、各Oracle VMゲストに適用する必要があり、Oracle VM Serverに適用してはいけません。

Oracle VMゲストの2.2.0.0.0へのアップグレードの手順:

  1. My Oracle Supportに移動し、パッチ番号20618011: p20618011_10060_Linux-x86-64.zipファイルを含むExalytics仮想化ゲスト用2.0.1.4.0から2.2.0.0.0へのアップグレード・ユーティリティをダウンロードします。

  2. rootユーザーとしてOracle VMゲストにログインします。

  3. FTPを使用して、Exalytics Oracle VMゲスト上の一時(/tmp)ディレクトリに移動します。

  4. 次のコマンドを入力して/tmpディレクトリに移動し、zipファイルを解凍します。

    # cd/tmp

    # unzip p20618011_10060_Linux-x86-64.zip

  5. 次のアクションを実行して、既存のすべてのyumリポジトリ(存在する場合)を無効化します。

    1. 次のコマンドを入力して、すでにリポジトリが存在しているかどうか確認します。

      Check /etc/yum/repos.d/ directory

    2. 既存のリポジトリごとにenabled=0を設定します。

  6. 次のコマンドを入力して、アップグレード・スクリプトを実行します。

    # ./update.sh

  7. Oracle VM Managerを使用してOracle VMゲストを再起動します。

  8. 次のコマンドを入力して、現在のRPMバージョンを確認します。

    • # uname - rm

      次のような出力結果が表示されます。

      2.6.39-400.248.3.el5uek x86_64
      
    • # cat /etc/oracle-release

      次のような出力結果が表示されます。

      Oracle Linux Server release 5.11
      
  9. アップグレードが正常に実行されたことを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # imageinfo

    • Linux 5オペレーティング・システムでは、次のような出力が表示されます。

      Exalytics 2.2.0.0.0.el5 (build:r04102015.1)
      Image version : 2.2.0.0.0.el5
      Image build version : 04102015.1
      Creation timestamp : DAY-DD-MM-YYYY HR:MIN:SEC
      Kernel version : 2.6.39-400.248.3.el5uek
      Image activated : DAY-DD-MM-YYYY HR:MIN:SEC
      Image status : SUCCESS
      
    • Linux 6オペレーティング・システムでは、次のような出力が表示されます。

      Exalytics 2.2.0.0.0.el6 (build:r04102015.1)
      Image version : 2.2.0.0.0.el6
      Image build version : 04102015.1
      Creation timestamp : DAY-DD-MM-YYYY HR:MIN:SEC
      Kernel version : 2.6.39-400.248.3.el6uek
      Image activated : DAY-DD-MM-YYYY HR:MIN:SEC
      Image status : SUCCESS
      

3.6.3 Oracle VMゲスト2.2.0.0.0の作成


注意:

Oracle VMゲストを2.2.0.0.0にアップグレードした場合は、この項は無視してください。第3.6.2項「Oracle VMゲストの2.2.0.0.0へのアップグレード」を参照してください。

この項には、次の項目が含まれます。

VMテンプレートのダウンロード

Oracle VM Guest 2.2.0.0.0をインストールして構成するには、最新のVMテンプレートをダウンロードする必要があります。

VMテンプレートをダウンロードするには、次の手順を実行します。

  1. 次のリンクのOracle Software Delivery Cloud Webサイトに移動します。

    http://edelivery.oracle.com

  2. 製品パックの選択リストから「Oracle Business Intelligence」を選択します。

  3. 「プラットフォーム」リストで、「Linux X86-64」を選択します。

  4. 「実行」をクリックします。

  5. Linux x86-64用Oracle Exalyticsソフトウェア・メディア・パック(リリース2.0.0.0)を選択します。

  6. 「続行」をクリックします。

  7. Linuxオペレーティング・システムに応じて、次のいずれかの手順を実行します。

    • VMテンプレートをLinux 5オペレーティング・システムにインストールするには、Oracle Exalytics Oracle VM Template 2.2.0.0.0.el5 (部品番号: V76308-01)をダウンロードします。

    • VMテンプレートをLinux 6オペレーティング・システムにインストールするには、Oracle Exalytics Oracle VM Template 2.2.0.0.0.el6 (部品番号: V76309-01)をダウンロードします。

  8. テンプレートをWebサーバーに保存します。

Oracle VM ManagerへのVMテンプレートのインポート

テンプレートをダウンロードしたら、Oracle VM Managerにインポートします。

VMテンプレートのOracle VM Managerへのインポートの手順:

  1. Oracle VM Managerにログオンします。

  2. 「リポジトリ」タブを選択します。

  3. 左側のペインで、テンプレートを保存するリポジトリを選択します。

  4. 「VMテンプレート」を選択します。

  5. ツールバーのVMテンプレートのインポートをクリックして、VMテンプレートのインポート・ダイアログを表示します。

  6. Oracle VM Serverを選択し、WebサーバーにダウンロードしたVMテンプレートのURLまたはFTPサーバーを入力します。

  7. 「OK」をクリックして、VMテンプレートをインポートします。

VMテンプレートからの仮想マシンの作成

Oracle VM Managerにテンプレートをインポートした後、テンプレートを使用して仮想マシンを作成します。

仮想マシンを作成する前に、次のガイドラインを確認します。

  • Oracle VMサーバーでハイパースレッディングが無効化されていること。


    注意:

    新しい仮想マシンを作成する際に、ハイパースレッディングを無効化しておくことをお薦めします。

  • X2-4、X3-4、X4-4およびX5-4 Exalytics Machineの非InfiniBand構成では、最大10の仮想マシンが作成できる。

  • X2-4、X3-4、X4-4およびX5-4 Exalytics MachineのOracle VM Serverでは、最大10の仮想プロセッサ(vCPUs)を割り当てることができる。

  • X2-4、X3-4、X4-4およびX5-4 Exalytics MachineのOracle VM Serverでは、最大16GBのメモリーを割り当てることができる。

  • 表3-2を参照して、すべての仮想マシンに割り当てられるvCPUおよびメモリーの総計およびそれぞれの仮想マシンに割り当てられるvCPUsおよびメモリーの最大数を確認すること。

表3-2 仮想マシンで使用可能なvCPUおよびメモリーの総数および最大数

システム すべての仮想マシンのvCPUの総数 ひとつの仮想マシンのvCPUの最大数 すべての仮想マシンのRAMの総数 ひとつの仮想マシンのRAMの最大数

X2-4

40

28

984GB

800GB

X3-4

40

28

984GB

800GB

X4-4

60

28

1984GB

800GB

X5-4

72

28

1984GB

800GB



注意:

X2-4およびX3-4 Exalytics Machineでは、Oracle VM Server (Dom0) (16GB)およびすべての仮想マシン (984GB)のメモリー総数が1000GBを超えないようにしてください。X4-4およびX5-4 Exalytics Machineでは、Oracle VM Server (Dom0) (16GB)およびすべての仮想マシン(1984GB)のメモリー総数が2000GBを超えないようにしてください。

VMテンプレートからの仮想マシンの作成の手順:

  1. サーバーおよびVMタブを選択します。

  2. Oracle VM Managerにログオンします。

  3. 左側のペインのツールバーの仮想マシンの作成をクリックします。

    仮想マシンの作成ダイアログが表示されます。

  4. 既存のVMテンプレートからのクローニングを選択します。

  5. 次の手順を実行します。

    1. クローニング数リストで、クローニングするマシンの数を選択します。

    2. リポジトリ・リストで、マシンに使用するリポジトリを選択します。

    3. VMテンプレート・リストで、仮想マシンの作成元とするVMテンプレートを選択します。

    4. 仮想マシンの名前を入力します。

    5. サーバー・プール・リストで、サーバー・プールを選択します。

    6. 仮想マシンの説明を入力します。

  6. 終了をクリックします。

    仮想マシンが作成され、いつでも構成できる状態になります。

    仮想マシンの構成および起動、仮想マシンでのネットワークの構成、および仮想マシンでのSWAPの構成の手順は、第5.6項「仮想マシンの保守」を参照してください。


    注意:

    初回に仮想マシンを起動すると、仮想マシンが初期化するまでに約15分かかります。

    詳細は、『Oracle VMユーザーズ・ガイド リリース3.2』の第7章「仮想マシンの管理」を参照してください。

3.7 仮想化用に構成されたExalytics MachineでのFlashの構成

この項は、Flashストレージを使用している次のユーザーのみを対象としています。

  • Exalytics X3-4、X4-4またはX5-4マシンを実行しているユーザー

  • アップグレード・キット(フラッシュ・アップグレード・キットまたはメモリーおよびフラッシュ・アップグレード・キット)を適用済のExalytics X2-4マシンを実行しているユーザー


    注意:

    次のユーザーはこの項を無視できます。
    • アップグレード・キット(フラッシュ・アップグレード・キットまたはメモリーおよびフラッシュ・アップグレード・キット)を適用していないOracle Exalytics X2-4ユーザー

    • すでにFlashを構成し、アップグレード・キットを適用済のOracle Exalytics X3-4またはX2-4ユーザー

      Flashがすでに構成されていることを確認するには、Oracle VM Managerに移動して、Oracle VM Manager内のFlashドライブの名前がFlashDriveMappingsファイルで指定されている名前と同じであることを確認します。


この項の内容は次のとおりです。

3.7.1 X2-4、X3-4およびX4-4マシンのOracle VMサーバーでのFlashの構成

各X2-4およびX3-4 Exalytics Machineには、6枚の400GB Flashカードが含まれます。各Flashカードには、4つの100GBドライブが含まれており、24のドライブで合計容量が2400GBになります。各X4-4 Exalytics Machineには、3枚の800GB Flashカードが含まれます。各Flashカードには、4つの200GBドライブが含まれており、12のドライブで合計容量が2400GBになります。各X5-4 Exalytics Machineには、3枚の1600GB Flashカードが含まれます。各Flashカードには、4つの400GBドライブが含まれており、12のドライブで合計容量が4800GBになります。次に、Oracle VM Server上のFlashドライブの名前をOracle VM Managerで読み取ることができるようにFlashを構成します。


注意:

フラッシュ・アップグレード・キットを適用済のOracle Exalytics X2-4ユーザーは、Flashを構成する前に、仮想化に使用するExalytics Machineに6枚のFlashカードをインストールするようOracleフィールド・サービス・エンジニアに依頼する必要があります。

Oracle VM ServerでFlashを構成するには:

  1. rootユーザーとしてExalytics Machineにログオンします。

  2. FlashDriveMappingsファイルを作成するには、次のコマンドを入力します。

    # /opt/exalytics/bin/exalytics_flashovsrepos.sh -script > ~/flashDriveMappings

    FlashDriveMappingsファイルによって、Oracle VM Server上のFlashドライブの名前がテキスト・ファイルに抽出されます。

  3. /rootディレクトリに移動して、このテキスト・ファイルを確認します。

  4. Oracle VM Serverで、FlashDriveMappingsファイルを/opt/exalytics/bin/exalytics_ovm_scripts/フォルダにコピーし、次のコマンドを入力することによって、FlashDriveMappingsファイルにtarを実行します。

    # cd /opt/exalytics/bin/

    # tar -cvf exalytics_ovm_scripts.tar exalytics_ovm_scripts/

  5. Oracle VM Managerがインストールされているマシンに、tarファイルをコピーします。

  6. Oracle VM Managerがインストールされているマシンに接続します。

  7. スクリプトおよびFlashDriveMappingsファイルをコピーしたディレクトリに移動します。

  8. ファイルにuntarを実行するには、次のコマンドを入力します。

    # tar -xvf exalytics_ovm_scripts.tar

  9. expectパッケージが使用可能であることを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # rpm -qa | grep expect

    expectパッケージが使用可能でない場合は、手順10に進む前にexpectパッケージをインストールします。

  10. Oracle VM Manager上のFlashドライブの名前を変更するには、exalytics_ovm_scriptsフォルダに移動して、次のコマンドを入力します。

    # ./exalytics_ovm_rename_flash.sh <path_to _flashmappingfile> <Oracle VM Manager Username> < Oracle VM Manager Password> <Exalytics_Machine_Configuration>

    Exalytics_Machine_Configurationは、x2-4、x3-4、x4-4またはx5-4です。

    Oracle VM Manager上のFlashドライブの名前が、FlashDriveMappingsファイルで指定されているものと同じになります。

  11. 次のタスクを実行して、Oracle VM ManagerにFlashドライブを接続します。

    1. Oracle VM Managerで、サーバーおよびVMタブを選択します。

    2. 左側のペインで、仮想マシンの常駐先のサーバー・プールを選択します。

    3. パースペクティブ・リストから、仮想マシンを選択します。

    4. 管理ペインで、仮想マシンを選択します。

    5. ツールバーの編集をクリックします。

      仮想マシンの編集ダイアログが表示されます。

    6. ディスク・タブをクリックします。

    7. ディスク・タイプで、物理ディスクを選択します。

    8. アクションで、仮想マシン・ディスクの選択を選択します。

      物理ディスクの選択ページが表示されます。

    9. Oracle VMゲスト・マシンに接続するFlashカードを選択して、OKをクリックします。

    10. 前の手順を繰り返して、その他のFlashカードをOracle VMゲスト・マシンに接続します。

  12. Oracle VM Managerで、サーバーおよびVMタブを選択します。

  13. 左側のペインで、サーバー・プールを開いて、exalytics_server_poolを選択します。

  14. パースペクティブ・リストから、仮想マシンを選択します。

  15. 管理ペインで、仮想マシンを選択します。

  16. 選択した仮想マシンの左にある拡張矢印をクリックします。

  17. ディスク・タブをクリックします。

  18. Oracle VMゲスト・マシンに接続したFlashドライブが表示されていることを確認します。

3.7.2 X2-4、X3-4およびX4-4マシンのOracle Virtual MachineでのFlash用のRAID1の構成

RAIDレベル1は通常、ミラーリングと言われます。RAIDレベル1によって、データがドライブ間で複製されるため、いずれかのドライブに障害が発生した場合にデータが失われることがなくなります。これは、データ・ストレージ容量より信頼性の方が重要な場合に役立ちます。

次の手順では、FlashドライブがOracle VM Managerに接続されていることが前提となっています。


注意:

この例では、RAID1は、2枚の異なるFlashカードに含まれる2つのFlashドライブ(xvdbとxvdc)に対して構成されます。構成内容によって、RAID1を構成できるFlashドライブの数が異なります。

Oracle Virtual Machine内のFlashにRAID1を構成するには:

  1. Flashドライブを接続したOracle Virtual Machineにrootユーザーとして接続します。

  2. Flashドライブを特定します。

    たとえば、xvdbおよびxvdcなどです。

  3. RAID1を2つのFlashドライブ(xvdbとxvdc)に構成するには、次のコマンドを入力します。

    # /sbin/mdadm --create /dev/md2 --level=1 --raid-devices=2 /dev/xvdb /dev/xvdc

  4. RAID1構成をRAID構成ファイルに追加するには、次のコマンドを入力します。

    # mdadm --detail --scan --verbose >> /etc/mdadm.conf

    これによって、Oracle VM Managerの再起動時に、RAID構成が認識されるようになります。

  5. 新しいRAID1デバイスにファイル・システムを作成するには、次のコマンドを入力します。

    # mkfs -t ext4 /dev/md2

  6. 仮想ディスクに新しいディレクトリ(/u02)を作成するには、次のコマンドを入力します。

    # mkdir -p /u02

  7. このディレクトリにRAID1をマウントするには、次のコマンドを入力します。

    # mount /dev/md2 /u02

    /u02が、新しいFlashドライブとして作成されます。

  8. このファイル・システムを更新するには、次のコマンドを入力します。

    # echo "/dev/md2 /u02 ext4 defaults 0 0" >> /etc/fstab

3.7.3 X5-4マシンのOracle Virtual MachineでのFlash用のRAID1の構成

次の手順では、FlashドライブがOracle VM Managerに接続されていることが前提となっています。この手順は、X5-4マシンで実行しているOracle VM Server 3.3.3にのみ適用されます。


注意:

この例では、RAID1は、2枚の異なるFlashカードに含まれる2つのFlashドライブに対して構成されます。構成内容によって、RAID1を構成できるFlashドライブの数が異なります。

Oracle Virtual Machine内のFlashにRAID1を構成するには:

  1. Flashドライブを接続したOracle Virtual Machineにrootユーザーとして接続します。

  2. Flashドライブを特定します。

    2つの異なるFlashコントローラからFlashドライブを選択します。たとえば、Flashカードがnvme1n1p1、nvme2n1p1と表示されます。nvme1およびnvme2の値がコントローラを示します。RAID構成用にnvme1n1p1およびnvme2n1p1を選択します。

  3. RAID1を2つのFlashドライブ(nvme1n1p1とnvme2n1p1)に構成するには、次のコマンドを入力します。

    # /sbin/mdadm --create /dev/md1 --level=1 --raid-devices=2 /dev/nvme1n1p1 /dev/nvme2n1p1

    mdadm: /dev/nvme1n1p1 appears to be part of a raid array:
    level=raid1 devices=3 ctime=Tue Nov 10 11:15:30 2015
    mdadm: Note: this array has metadata at the start and
    may not be suitable as a boot device. If you plan to
    store '/boot' on this device please ensure that
    your boot-loader understands md/v1.x metadata, or use
    --metadata=0.90
    mdadm: /dev/nvme2n1p1 appears to be part of a raid array:
    level=raid1 devices=3 ctime=Tue Nov 10 11:15:30 2015
    Continue creating array? yes
    mdadm: Defaulting to version 1.2 metadata
    mdadm: array /dev/md1 started.
    
  4. RAID1構成をRAID構成ファイルに追加するには、次のコマンドを入力します。

    # mdadm --detail --scan >> /etc/mdadm.conf

    これによって、Oracle VM Managerの再起動時に、RAID構成が認識されるようになります。

  5. /etc/mdadm.confファイルを編集して、次の変更を適用します。

    1. 次のエントリの行を削除します: # DEVICE /no/device

    2. nvmeデバイス用の次のエントリを追加します:

      DEVICE /dev/nvme0n1p* /dev/nvme1n1p* /dev/nvme2n1p*

  6. 次のコマンドを入力して、新しいRAID1デバイスにパーティションを作成します。

    # parted /dev/md1p1

    (parted) mklabel msdos
    (parted) mkpart primary 1MiB -1MiB
    (parted) unit s print (to validate partition was created correctly)
    (parted) quit
    

    パーティションの範囲は、ユーザーの必要に応じて、1 MiBから任意のGB値までです。

  7. RAIDデバイスをマウントするVM Guestに対応するvm.cfgファイルを探します。

    1. Oracle VM Managerに移動します。

    2. 「リポジトリ」タグを選択し、システムのメイン・リポジトリを選択します。

    3. リポジトリIDを確認します。

    4. サーバーおよびVMタブを選択します。

    5. OVM Guestを編集し、「構成」タブを選択して、VM IDを確認します。

      vm.cfgファイルはリポジトリID番号およびVM ID番号のディレクトリの下にあります。/OVS/Repositories/<repository ID number>/VirtualMachines/VM ID number/vm.cfgのようになります。

  8. 新しく作成したパーティションmd1p1vm.cfgに追加します。これによりゲストが開始するときに/dev/xvdbがVMゲストに作成されます。


    注意:

    次の手順aからcではサンプルのリポジトリID番号およびVM ID番号を示します。ユーザーのリポジトリIDおよびVM ID番号は様々で、次に示すサンプル・コマンドでは特定のVMに応じたIDを使用する必要があります。

    1. 元の/OVS/Repositories/0004fb0000030000b25b4b2848c959f4/VirtualMachines/0004fb000006000043ee01db14c067f2/vm.cfgvm.oriに保存します。

    2. 次のコマンドを使用して、vm.cfgファイルを編集します。

      vi /OVS/Repositories/0004fb0000030000b25b4b2848c959f4/VirtualMachines/0004fb000006000043ee01db14c067f2/vm.cfg
      
    3. 仮想ディスクが以前に割り当てられている場合、次の行を追加または変更します(ハイライト表示されたテキスト):

      disk = ['file:/OVS/Repositories/0004fb0000030000b25b4b2848c959f4/VirtualDisks/0004fb0000120000afd68c2d37f266a2.img,xvda,w', 'phy:/dev/md1p1,xvdb,w']
      
    4. ディスクが以前に割り当てられていない場合、次の行を追加します:

      disk = [ 'phy:/dev/md1p1,xvdb,w']
      
    5. 次のコマンドを入力して、変更後のvm.cfgのコピーを保存します。

      cp vm.cfg vm.cfg_PostFlash
      
  9. Oracle VM Guestを開始し、デバイスxvdbをマウントします。

    1. rootユーザーとしてOracle VMゲストにログインします。

    2. 次のコマンドを使用してパーティションを作成します。

      parted /dev/xvdb
      
      (parted) mklabel msdos
      (parted) mkpart primary 0 -1MiB
      (parted) quit
      
    3. 次のコマンドを使用して、パーティションをフォーマットします。

      mkfs -t ext3 /dev/xvdb1
      
    4. ディレクトリが存在しない場合、次のコマンドを入力して、新しいディレクトリ(/u02)を作成します。

      # mkdir -p /u02
      
    5. 次のコマンドを入力して、このディレクトリにRAID1をマウントします。

      # mount /dev/md2 /u02
      
  10. Oracle VMゲストで/etc/fstabを更新して、ゲストが再起動されるときにデバイスが再マウントされるようにします。

    1. Oracle VMゲストで/etc/fstabを編集するには:

      vi /etc/fstab
      
    2. 次の行を追加します。

      /dev/xvdb1/u02 ext3 defaults 0 0
      

3.8 仮想化用に構成されたExalytics Machineのアプリケーション・ソフトウェア・コンポーネントのアップグレードおよびパッチ適用


注意:

この項は、すでにアプリケーション・ソフトウェア・コンポーネントを実行している既存のExalytics仮想化ユーザーを対象としています。新規Exalytics仮想化ユーザーは、第6章「Exalytics Machineへのソフトウェアのインストール」に進んでください。

使用しているデプロイメントに応じて、このリリースに対して新規に動作保証されたアプリケーション・ソフトウェア・コンポーネントのアップグレードおよびパッチ適用を実行します。

アプリケーション・ソフトウェア・コンポーネントのアップグレードおよびパッチ適用を実行する前に、インストールしようとしているものが、最新バージョンのExalytics動作保証済ソフトウェア・アプリケーションであることを確認してください。最新の動作保証については、Oracle Exalytics動作保証マトリクスを参照してください。Oracle Exalytics動作保証マトリクスは、次のリンク先にあります。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

仮想マシンでのアプリケーション・ソフトウェア・コンポーネントのアップグレードおよびパッチ適用のプロセスは、非仮想化Exalytics Machineでのこれらのアップグレードおよびパッチ適用と同様です。詳細は、次を参照してください。

3.9 Oracle Business Intelligenceソフトウェアのアップグレードまたはパッチ適用のためのインストール後の手順


注意:

この項は、Oracle Business Intelligenceソフトウェアにアップグレードまたはパッチ適用を実行しようとしている既存のユーザーを対象としています。新規ユーザーは、第6章「Exalytics Machineへのソフトウェアのインストール」に進んでください。

Oracle Business Intelligence Enterprise EditionとOracle TimesTenのデータ型マッピングやその他の最適化に整合性があり、それらを活用できるようにするには、次のOracle Exalyticsコンポーネントのインストール後の手順を実行する必要があります。

3.9.1 Oracle TimesTen In-Memory Database

この項の内容は次のとおりです。

3.9.1.1 Oracle TimesTenのチェックポイント頻度の構成

Oracle Business Intelligence Enterprise EditionがOracle TimesTenのチェックポイント頻度を設定するようにするには、Oracle TimesTen In-Memory Databaseをアップグレードした後に次の構成手順を実行します。この構成を実行しなかった場合は、Oracle TimesTenのパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。

Oracle TimesTenのチェックポイント頻度を構成するには:

  1. timesten-install-dir/info/sys.odbc.iniファイルを開きます。

  2. 集計の永続性に使用されるスキーマのDSNエントリを検索します。

  3. 次のいずれかを行います:

    • Oracle TimesTenデータベースに集計の永続性を使用してデータをロードする場合は、次のように3つのパラメータを編集します。

      • CkptFrequency=-1

      • CkptLogVolume=0

      • CkptRate=0

    • Oracle TimesTenデータベースに集計の永続性を使用しないでデータをロードする場合は、別のサーバーDSNを使用してから、次のように3つのパラメータを編集します。

      • CkptFrequency=30

      • CkptLogVolume=0

      • CkptRate=0

3.9.1.2 その他のインストール後の手順

Oracle TimesTenでその他のインストール後の手順を実行するには:

  1. Oracle TimesTenの既存のデータストアを再作成します。

  2. Oracle Exalyticsリリース1パッチセット5にOracle Exalyticsリリース2をインストールする場合は、nqcmdユーティリティを使用して集計を再構築します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のOracle BIサーバーの問合せ用の集計の作成と維持に関する項を参照してください。

3.9.2 Oracle Business Intelligence Enterprise Edition

この項の内容は次のとおりです。

3.9.2.1 opmn.xmlファイルの編集

集計を高速化し、パフォーマンスを向上させるために、opmn.xmlファイルを編集して適切な要素を追加することをお薦めします。可用性の高い、クラスタ化された環境で構成された各Exalytics Machine上でopmn.xmlファイルを編集するようにしてください。

opmn.xmlファイルを編集して集計とパフォーマンスを向上させるには:

  1. opmn.xmlファイル(MW_HOME/instances/instance1/config/OPMN/opmnに配置されている)を開きます。

  2. 次の子要素を<ias-component id="coreapplication_obis1" inherit-environment="true"><environment>の下に挿入します。

    1. <variable id="ORACLE_BI_TT_DISABLE_REDO_LOGGING" value="1"/>

      これにより、集計が高速化されます。

    2. <variable id="ORACLE_BI_TT_PARALLEL_INDEX_CREATION" value="1"/>

      インデックスをパラレルに作成することで、集計を高速化します。

    3. <variable id="ORACLE_BI_TT_BACKGROUND_CHECKPOINT_INTERVAL" value="6"/>

      このBIサーバーによって管理されるパラメータによって、Oracle TimesTenのデータストアがディスクに格納される頻度(データストアの永続性)が決定されます。デフォルト値は10秒ごとです。値の数値が小さくなるほど、Oracle TimesTenではデータストアがディスクに格納される頻度が高くなります。

  3. 通知サーバーを停止してから起動します。

    1. OPMNコマンド行ツールを含む次のディレクトリに移動します。

      MW_HOME/instances/instance1/bin

    2. 次のコマンドを入力します。

      ./opmnctl stopall

      OPMNおよびすべてのOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントが停止します。

    3. 次のコマンドを入力します。

      ./opmnctl startall

      OPMNおよびすべてのOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを起動します。

3.9.2.2 Oracle Business Intelligenceクライアント・インストーラの再インストール

Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のOracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールおよびアンインストールに関する項を参照してください。

3.10 Oracle Exalyticsリリース2のアンインストール手順

アップグレード終了後に問題が発生する場合、すべてのOracle Exalyticsコンポーネントのパッチをロールバックすることをお薦めします。1つまたは2つのコンポーネント・パッチを個々にロールバックしないでください。ロールバックの手順は、個々のコンポーネントのREADMEファイルに記載されています。

アップグレードを適用している際に問題が発生した場合は、Oracleサポートにご連絡ください。