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Oracle® Fusion Middleware Oracle Exalytics In-Memory Machineインストレーションおよび管理ガイドfor Linux
Exalyticsソフトウェア・リリース2.0.0.0 for Exalytics X2-4、X3-4、X4-4およびX5-4
E64857-03
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4 Exalytics MachineでのOracle Exalyticsリリース2の非仮想Base Imageのインストールおよび構成

この章では、次のいずれかのOracle Exalyticsリリース2の非仮想Base Imageをインストールおよび構成する方法について説明します。

この手順では、Linux管理、ネットワーキングおよびOracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)の概念に関する知識があることを前提にしています。

この章の項目は次のとおりです。

4.1 Oracle Exalytics MachineでOracle Exalyticsリリース2のBase Image (2.0.0.0.el5または2.0.0.0.el6)をインストールおよび構成するための前提条件

Exalytics MachineでOracle Exalyticsリリース2のBase Imageをインストールおよび構成する前に、次の前提条件を満たす必要があります。

  • Exalytics Machineがベース・オペレーティング・システムでファクトリに構成されている。

  • Exalytics Machineがラックに設置され、データ・センターに配備されている。

  • ネットワーク構成が完了し、ネットワークからコンピュータにアクセス可能である。

  • 必要なパッケージをダウンロードするためにコンピュータ(Exalytics Machineとは限りません)からインターネットにアクセスする権限を持っている。

4.2 Exalytics Machineにおける既存のRAID構成の再構成

Exalytics Machineの構成に応じて、X2-4、X3-4、X4-4またはX5-4 Exalytics Machineで既存のRAID構成を再構成します。

この項の内容は次のとおりです。

4.2.1 X2-4 Exalytics Machineにおける既存のRAID構成の再構成

X2-4 Exalytics Machineは6つのハード・ドライブからなり、それぞれの容量は600GBです。そのうちの2つのドライブはRAID1構成で、残りの4つのドライブはRAID5構成です。ディスク領域の使用を最適化するには、Exalytics Machine上でRAID1およびRAID5を再構成する必要があります。RAID1が1つ作成されるように最初の2つのドライブを再構成し、RAID5仮想ドライブが1つ作成されるように残りのドライブを再構成します。

X2-4 Exalytics Machine上の既存のRAID構成を再構成するには:

  1. Integrated Lights Out Manager (ILOM)を使用して、Exalytics Machineを再起動します。

  2. [Ctrl]キーを押しながら[Y]キーを押して、Exalytics Machineの再起動中にRAID CLI(コマンド行インタフェース)を入力します。


    注意:

    RAID CLI.を入力できる状態になったら、再起動シーケンス中に「Copyright LSI Logic Corporation」と表示されます。このメッセージは短期間の間表示されるため、画面を注意して観察してください。これにより、マシンの再起動が再度必要になる事態を回避できます。

  3. 次のMegaRAIDコマンドを入力して、既存のRAID構成を削除します。

    # -CfgLdDel -LALL -a0

  4. 次のコマンドを入力して、1つの仮想ドライブのRAID1パーティションを作成します。

    # -CfgLdAdd -r1[252:0, 252:1] WB Direct NoCachedBadBBU -a0

  5. 次のコマンドを入力して、RAID5パーティションを残りのドライブで作成します。

    # -CfgLdAdd -r5[252:2, 252:3, 252:4, 252:5] WB Direct NoCachedBadBBU -a0

  6. ILOMの左側のペインで、ホスト管理を開いて、電源制御を選択します。「アクションの選択」リストで、電源サイクルを選択し、「保存」をクリックします。

    Exalytics Machineが再起動します。

4.2.2 X3-4 Exalytics Machineにおける既存のRAID構成の再構成

X3-4 Exalytics Machineは6つのハード・ドライブからなり、それぞれの容量は900GBです。2つのドライブがRAID1として構成され、4つのドライブがRAID5として構成されます。ディスク領域の使用を最適化するには、Exalytics Machine上でRAID1およびRAID5を再構成する必要があります。RAID1が1つ作成されるように最初の2つのドライブを再構成し、RAID5仮想ドライブが1つ作成されるように残りのドライブを再構成します。

X3-4 Exalytics Machine上の既存のRAID構成を再構成するには:

  1. Integrated Lights Out Manager (ILOM)を使用して、Exalytics Machineを再起動します。

  2. [Ctrl]キーを押しながら[Y]キーを押して、Exalytics Machineの再起動中にRAID CLI(コマンド行インタフェース)を入力します。


    注意:

    RAID CLI.を入力できる状態になったら、再起動シーケンス中に「Copyright LSI Logic Corporation」と表示されます。このメッセージは短期間の間表示されるため、画面を注意して観察してください。これにより、マシンの再起動が再度必要になる事態を回避できます。

  3. 次のMegaRAIDコマンドを入力して、既存のRAID構成を削除します。

    # -CfgLdDel -LALL -a0

  4. 次のコマンドを入力して、1つの仮想ドライブのRAID1パーティションを作成します。

    # -CfgLdAdd -r1[252:0, 252:1] WB Direct NoCachedBadBBU -a0

  5. 次のコマンドを入力して、RAID5パーティションを残りのドライブで作成します。

    # -CfgLdAdd -r5[252:2, 252:3, 252:4, 252:5] WB Direct NoCachedBadBBU -a0

  6. ILOMの左側のペインで、ホスト管理を開いて、電源制御を選択します。「アクションの選択」リストで、電源サイクルを選択し、「保存」をクリックします。

    Exalytics Machineが再起動します。

4.2.3 X4-4 Exalytics Machineにおける既存のRAID構成の再構成

X4-4 Exalytics Machineは6つのハード・ドライブからなり、それぞれの容量は1.2TBです。そのうちの2つのドライブはRAID1構成で、残りの4つのドライブはRAID5構成です。ディスク領域の使用を最適化するには、Exalytics Machine上でRAID1およびRAID5を再構成する必要があります。RAID1が1つ作成されるように最初の2つのドライブを再構成し、RAID5仮想ドライブが1つ作成されるように残りのドライブを再構成します。

X4-4 Exalytics Machineにおける既存のRAID構成の再構成の手順:

  1. Integrated Lights Out Manager (ILOM)を使用して、Exalytics Machineを再起動します。

  2. [Ctrl]キーを押しながら[Y]キーを押して、Exalytics Machineの再起動中にRAID CLI(コマンド行インタフェース)を入力します。


    注意:

    RAID CLI.を入力できる状態になったら、再起動シーケンス中に「Copyright LSI Logic Corporation」と表示されます。このメッセージは短期間の間表示されるため、画面を注意して観察してください。これにより、マシンの再起動が再度必要になる事態を回避できます。

  3. 次のMegaRAIDコマンドを入力して、既存のRAID構成を削除します。

    # -CfgLdDel -LALL -a0

  4. 次のコマンドを入力して、1つの仮想ドライブのRAID1パーティションを作成します

    # -CfgLdAdd -r1[252:0, 252:1] WB Direct NoCachedBadBBU -a0

  5. 次のコマンドを入力して、RAID5パーティションを残りのドライブで作成します。

    # -CfgLdAdd -r5[252:2, 252:3, 252:4, 252:5] WB Direct NoCachedBadBBU -a0

  6. ILOMの左側のペインで、ホスト管理を開いて、電源制御を選択します。「アクションの選択」リストで、電源サイクルを選択し、「保存」をクリックします。

    Exalytics Machineが再起動します。

4.2.4 X5-4 Exalytics Machineにおける既存のRAID構成の再構成

X5-4 Exalytics Machineは6つのハード・ドライブからなり、それぞれの容量は1.2TBです。そのうちの2つのドライブはRAID1構成で、残りの4つのドライブはRAID5構成です。ディスク領域の使用を最適化するには、Exalytics Machine上でRAID1およびRAID5を再構成する必要があります。RAID1が1つ作成されるように最初の2つのドライブを再構成し、RAID5仮想ドライブが1つ作成されるように残りのドライブを再構成します。

X5-4 Exalytics Machine上の既存のRAID構成を再構成する手順:

  1. Integrated Lights Out Manager (ILOM)を使用して、Exalytics Machineを再起動します。

  2. 「WebBIOSの場合は[Ctrl] > [R]を押してください」のプロンプトで、Exalytics Machineの再起動中に[Ctrl] + [Y]を押して、LSI MegaRAIDユーティリティにアクセスします。


    注意:

    「WebBIOSの場合は[Ctrl] > [R]を押してください」のメッセージは短期間の間表示されるため、画面を注意して観察してください。これにより、マシンの再起動が再度必要になる事態を回避できます。

    仮想ドライブの管理画面が表示されます。

  3. 次のアクションを実行して、既存のRAID構成を削除します。

    1. 最初の仮想ドライブを選択して、[F2]を押します。

    2. VDの削除を選択します。

    3. プロンプトで、「はい」を押します。

    4. 前述の手順(aからc)を繰り返して、2番目のドライブを削除します。

  4. 次のアクションを実行して、1つの仮想ドライブのRAID1パーティションを作成します。

    1. 仮想ドライブの管理画面で、LSI MegaRAIDを選択して、[F2]を押し、仮想ドライブの作成を選択します。

      新規VDの作成画面が表示されます

    2. 「RAIDレベル」ドロップダウン・フィールドで、RAID1を選択します。

    3. 最初の2つのドライブ(00および01)を選択します。

    4. 「基本設定」で、構成のデフォルト・サイズをそのままにします。

    5. 「拡張」を選択します。

      仮想ドライブ(拡張)の作成画面が表示されます。

    6. 「初期化」を選択して、「OK」を選択します。

      「VD 0の初期化が完了しました」のメッセージが表示されます。

    7. 「OK」を選択します。

      仮想ドライブの管理画面に、作成した2つのドライブのRAID1パーティションが表示されます。

  5. 次のアクションを実行して、残りのドライブでRAID5パーティションを作成します。

    1. 仮想ドライブの管理画面で、LSI MegaRAIDを選択して、[F2]を押し、仮想ドライブの作成を選択します。

      新規VDの作成画面が表示されます。

    2. 「RAIDレベル」ドロップダウン・フィールドで、RAID5を選択します。

    3. 4つのドライブ(02、03、04、05)を選択します。

    4. 「基本設定」で、構成のデフォルト・サイズをそのままにします。

    5. 「拡張」を選択します。

    6. 「初期化」を選択して、「OK」を選択します。

      「VD 2の初期化が完了しました」のメッセージが表示されます。

    7. 「OK」を選択します。

      仮想ドライブの管理画面に、作成した4つのドライブのRAID5パーティションが表示されます。

  6. ILOMの左側のペインで、ホスト管理を開いて、電源制御を選択します。「アクションの選択」リストで、電源サイクルを選択し、「保存」をクリックします。

    Exalytics Machineが再起動します。

4.3 Oracle Exalyticsリリース2のBase Image (2.0.0.0.el5または2.0.0.0.el6)のインストール

必要に応じ、Base Image (2.0.0.0.el5)をLinux 5オペレーティング・システムに、またはBase Image (2.0.0.0.el6)をLinux 6オペレーティング・システムにインストールします。

Exalytics MachineでOracle Exalyticsリリース2のBase Image (2.0.0.0.el5または2.0.0.0.el6)をインストールするには、eDeliveryから新しいBase Image (ISOファイル)をダウンロードする必要があります。


注意:

Base Imageを再インストールすると、Exalytics Machine上のすべてのソフトウェアと構成が削除されます。したがって、必要となる重要ファイルはすべてバックアップ・コピーを作成することをお薦めします。

次のようにして、Oracle Exalytics Base Imageをインストールします。

  1. https://edelivery.oracle.comに移動します。

  2. 製品パックの選択リストから「Oracle Business Intelligence」を選択します。

  3. 「プラットフォーム」リストで、「Linux X86-64」を選択します。

  4. 「実行」をクリックします。

  5. Linux x86-64用Oracle Exalyticsソフトウェア・メディア・パック(リリース2.0.0.0)を選択します。

  6. Linuxオペレーティング・システムに応じて、次のいずれかの手順を実行します。

    • Base ImageをLinux 5オペレーティング・システムにインストールするには、Oracle Exalytics X2-4/X3-4/X4-4 Base Image 2.0.0.0.el5 for Linux x86-64、部品番号V76310-01をダウンロードします。

    • Base ImageをLinux 6オペレーティング・システムにインストールするには、Oracle Exalytics X2-4/X3-4/X4-4 Base Image 2.0.0.0.el6 for Linux x86-64、部品番号V76311-01をダウンロードします。

  7. Exalytics Machineで、Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)に接続してログオンします。

  8. 「ILOM」の左側のペーンで、「リモート・コントロール」を拡張して「リダイレクション」を開き、「リモート・コンソールの起動」をクリックします。

  9. Exalytics Machineの構成およびLinuxオペレーティング・システムに応じて、次のいずれかのアクションを実行します。

    • Base ImageをLinux 5オペレーティング・システムにインストールするには、次のいずれかのアクションを実行して、ILOMでリモートCD-ROMデバイスにBase ImageのISOファイルをリンクします。

      • X2-4およびX3-4マシンの場合、メニュー・バーから「デバイス」CD-ROMイメージを選択し、ILOMでリモート仮想CD-ROMとしてBase Image ISOファイルをリンクします。

      • X4-4マシンの場合、メニュー・バーからKVMS「記憶域」を選択します。「追加」をクリックし、ILOMでリモート仮想CD-ROMとしてBase Image ISOファイルにリンクします。「接続」をクリックします。

    • Base ImageをLinux 6オペレーティング・システムにインストールするには、次のいずれかのアクションを実行して、ILOMでリモートCD-ROMデバイスにBase ImageのISOファイルをリンクします。

      • X2-4およびX3-4マシンの場合、メニュー・バーから「デバイス」CD-ROMイメージを選択し、ILOMでリモート仮想CD-ROMとしてBase Image ISOファイルをリンクします

      • X4-4マシンの場合、メニュー・バーからKVMS「記憶域」を選択します。「追加」をクリックし、ILOMでリモート仮想CD-ROMとしてBase Image ISOファイルにリンクします。「接続」をクリックします。

  10. ILOMの左側のペインでホスト管理を開いて、電源制御を選択し、マシンを再起動します。「アクションの選択」リストで、電源サイクルを選択し、「保存」をクリックします。

  11. 次の手順を実行して、次のブート・デバイスをCD-ROMに設定します。

    • ILOMの左側のペインで、ホスト管理を開いて、ホスト制御を選択します。次のブート・デバイス・リストで、CDROMを選択し、「保存」をクリックします。

  12. ILOMの左側のペインでホスト管理を開いて、電源制御を選択し、マシンを再起動します。「アクションの選択」リストで、電源サイクルを選択し、「保存」をクリックします。

    Exalytics Machineが再起動します。

  13. [Enter]を押して、インストールを開始します。

    Exalytics Machineでは、CD-ROM内のExalytics ISOイメージを使用してExalytics Linux Base Imageをインストールします。

    インストール・プロセスにより、Exalytics Machineのすべてのコンポーネントが検出され、ディスク・ドライブがフォーマットされ、イメージが転送されてインストールが完了します。


    注意:

    Base Imageが正常にインストールされた後、Exalytics Machineが2回自動的に再起動されます。

  14. インストールが正常に完了したことを確認してから、ILOMでCDROMを選択解除します。

  15. ILOMの左側のペインでホスト管理を開いて、電源制御を選択し、マシンを再起動します。「アクションの選択」リストで、電源サイクルを選択し、「保存」をクリックします。

  16. Exalytics Machineでログイン・プロンプトが表示されます。

  17. 次のユーザー名とデフォルトのパスワードを使用してExalytics Machineにログインします。

    • ユーザー名: root

    • パスワード: welcome1

    これで、Exalytics Machineでネットワークを構成できるようになります。

  18. /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0ファイルのeth0ネットワークがデフォルトでONBOOT=Yesに設定されているため、eth0ネットワークをONBOOT=NOに設定してから、ネットワークを構成する必要があります。Oracle ExalyticsパッチセットのBase Imageでネットワークを構成するには、第4.4項「Oracle Exalyticsリリース2のBase Image (2.0.0.0.el5または2.0.0.0.el6)におけるネットワークの構成」を参照してください。

4.4 Oracle Exalyticsリリース2のBase Image (2.0.0.0.el5または2.0.0.0.el6)でのネットワークの構成

Oracle Exalyticsリリース2のBase Image (2.0.0.0.el5または2.0.0.0.el6)でネットワークを構成するには、Oracle Exalytics構成スクリプト(exalytics-config-network.sh)を実行します。

Oracle Exalyticsネットワーク・スクリプトにより、Exalytics Machineでマシン時間、タイムゾーン、マシン名、ドメインおよびドメイン・ネーム・サーバー(DNS)が割り当てられます。また、ネットワーク構成スクリプトを使用して、Exalytics InfiniBandインタフェース、Exalytics 10GbEインタフェースおよびQLogicカードを構成できます。


注意:

構成スクリプトを実行する前に、Exalytics MachineのNet0ポートにネットワーク・ケーブルが接続されていることを確認してください。

Oracle Exalytics Base Imageにおけるネットワークの構成の手順:

  1. rootユーザーとしてログオンします。

  2. 次のコマンドを入力して、ネットワークを構成します。

    # /opt/exalytics/bin/exalytics_configure-network.sh

  3. Oracle Exalyticsネットワーク・スクリプトから求められたら、構成要件に応じて次のタスクを実行します。

    1. Exadata接続のためにInfiniBandを構成するかどうかを選択します。

    2. 10Gネットワークを構成するかどうかを選択します。

    3. QLogic GanymedeカードのためにEthernetネットワークを構成するかどうかを選択します。

    4. 1Gネットワークを構成するかどうかを選択します。

    5. ボンディングを構成するかどうか選択します。

    6. 結合を構成することを選択する場合、bond2 IPアドレスを入力して確認します。

    7. bond2ネットマスク・アドレスを入力して確認します。

    8. ホスト名を構成するかどうかを選択します。

    9. ホスト名を構成することを選択する場合、ホスト名を入力して確認します。

    10. ドメイン名を入力して確認します。

    11. タイムゾーンを構成するかどうかを選択します。

    12. タイム・サーバーを構成するかどうかを選択します。

    13. 日付と時間を構成するかどうかを選択します。

    14. DNSを構成するかどうかを選択します。

    15. DNSを構成することを選択する場合、DNSアドレスを入力して確認します。

    16. 別のDNSを構成するかどうかを選択します。

    17. 変更をコミットするかどうかを選択します。

    変更をコミットすることを選択すると、Exalytics Machineでネットワークが構成されて有効になります。

4.5 インストール後の手順

この項の内容は次のとおりです。

4.5.1 rootパスワードのリセット

Oracle Exalyticsリリース2のBase Image (2.0.0.0.el5または2.0.0.0.el6)のデフォルトrootパスワードは、welcome1です。

Oracle Exalyticsリリース2のBase Imageをインストールし、Exalytics Machineでネットワークを構成したら、rootパスワードを変更する必要があります。

rootパスワードの変更の手順:

  1. rootユーザーとしてExalytics Machineにログインします。

  2. パスワードを変更するには、次のコマンドを入力します。

    # passwd

  3. 新規パスワードを入力します。

  4. 要求されたら、パスワードを確認します。

    パスワードが正常に変更された場合は、次のメッセージが表示されます。

    passwd: all authentication tokens updated successfully.
    [root]#
    

4.5.2 オペレーティング・システム上のパスワードの作成

Oracle Exalyticsリリース2のBase Image (2.0.0.0.el5または2.0.0.0.el6)の場合、oracleという名前のユーザーおよびoinstallという名前のグループがすでに存在します。このため、ここではユーザーのパスワードを作成します。

パスワードを作成するには:

  1. ルート・ユーザーとしてログインします。

  2. パスワードを作成するには、次のコマンドを入力します。

    # passwd oracle

  3. パスワードを入力します。

  4. 要求されたら、パスワードを確認します。

    パスワードが正常に作成された場合は、次のメッセージが表示されます。

    passwd: all authentication tokens updated successfully.
    [root]#
    

    注意:

    別のユーザーおよびグループを追加するには、rootユーザーとして次のコマンドを入力します。

    groupadd <name of the group>

    useradd -g <name of the group> <name of the user>


4.5.3 新しいユーザーへのユーザー制限の割当て

ユーザー制限は、ユーザーが同時に実行できるプロセッサの最大数です。新しいユーザーを追加すると、ユーザーに低いユーザー制限がデフォルトで、割り当てられます。ユーザーが十分なプロセッサを実行できるようにするには、ユーザー制限を新しく割り当てる必要があります。

新しいユーザーにユーザー制限を割り当てるには、次のようにします。

  1. rootユーザーとしてログオンします。

  2. /etc/sysconfig/limits.confファイルを編集して、次のラインを追加します。

    <name of the user> soft nproc 131072

    <name of the user> hard nproc 131072

    <name of the user> soft nofile 131072

    <name of the user> hard nofile 131072

4.5.4 /u01ディレクトリに対するユーザー権限の付与

ソフトウェアをインストールするユーザーが/u01ドライブに対する権限を持っていることを確認してください。

ユーザーが/u01ディレクトリに書き込むことができない場合は、rootユーザーとして次のコマンドを入力し、権限を変更します。

chown <name of the user>:<name of the group> /u01

chmod 775 /u01

たとえば、ユーザー名がoracleで、ユーザー・グループがoinstallである場合は、次のコマンドを入力します。

chown oracle:oinstall /u01

chmod 775 /u01

4.5.5 2.0.0.0.el6 Base Imageでのセキュリティ強化されたLinux (SELinux)の無効化

Linux 6オペレーティング・システムにBase Image (2.0.0.0.el6)をインストールした後に、SELinuxを無効にします。

SELinuxを無効化する手順:

  1. /etc/selinux/configファイルに移動して、テキスト・エディタで開きます。

  2. このファイルを次のように編集します。

    SELINUX=disabled

  3. ファイルを保存します。

4.5.6 Exalytics Machineの構成の検証

ソフトウェアをExalytics Machineにインストールする前に、構成スクリプトを実行して、Exalytics Machineのディスク、ソフトウェアおよびハードウェア構成を検証する必要があります。

この項の内容は次のとおりです。

4.5.6.1 ディスク構成の確認

Exalytics Machineで/u01ディスクのサイズを確認します。X2-4 Exalytics Machineの場合、ディスクのサイズは約1.7TB、X3-4 Exalytics Machineの場合、ディスクのサイズは約2.4TB、X4-4 Exalytics Machineの場合、ディスクのサイズは約3.5TBです。X5-4 Exalytics Machineの場合、ディスクのサイズは約7.2TBです。

ディスク構成の確認の手順:

  1. rootユーザーとしてログインします。

  2. 次のコマンドを入力します。

    # df -h

    Exalytics Machineの構成に応じて、次の出力が表示されます。

    • X2-4 Exalytics Machineの場合、次のようなディスク構成が表示されます。

      Filesystem Size  Used Avail Use% Mounted on/dev/mapper/VolGroup00-LogVol00
                 447G  4.8G  420G   2% //dev/mapper/VolGroup01-LogVol00
                 1.6T  197M  1.6T   1% /u01/dev/sdal
                  99M   25M   70M   27% /boot
      tmpfs      505G     0  505G   0% /dev/shm
      
      [root]#
      
    • X3-4 Exalytics Machineの場合、次のようなディスク構成が表示されます。

      Filesystem  Size  Used Avail Use% Mounted on/dev/mapper/VolGroup00-LogVol00
                  729G  4.2G  688G   1%  //dev/mapper/VolGroup01-LogVol00
                  2.5T  203M  2.3T   1%  /u01/dev/sdal
                        485M   63M   397M  14% /boot
      tmpfs       505G     0  505G   0%  /dev/shm
      
       [root]#
      
    • X4-4 Exalytics Machineの場合、次のようなディスク構成が表示されます。

      Filesystem  Size  Used Avail Use% Mounted on/dev/mapper/VolGroup00-LogVol00
                 1004G   4.0G 949G 1% //dev/mapper/VolGroup01-LogVol00
                 3.3T  198M  3.1T 1% /u01/dev/sda1 
                 485M    63M  397M  14% /boot
      tmpfs     1010G    4.0G 1010G  1% /dev/shm
       
      [root]#
      

4.5.6.2 Base Imageのバージョンの確認

次に、Exalytics MachineでBase Imageを確認します。

Base Imageの確認の手順:

  1. rootユーザーとしてExalytics Machineにログインします。

  2. 次のコマンドを入力します。

    # /opt/exalytics/bin/exalytics_imageinfo

    Image version : 2.0.0.0_el5
    Creation timestamp : Wed 20 May 2015 06:41:03 AM EDT
    Kernel version : 2.6.39-400.248.3.el5uek.x86_64
     
    RPM versions:
    kernel-uek-2.6.39-400.248.3.el5uek.x86_64
    kernel-2.6.32-504.el5.x86_64
    exalytics-container-bm-2.0.0.0-2_el5.x86_64
    exalytics-scripts-2.0.0.0-8_el5.noarch
    exalytics-flash-2.0.0.0-2_el5.x86_64
    exalytics-domain-configure-2.0.0.0-4_el5.noarch
    exalytics-deps-exact-2.0.0.0-2_el5.x86_64
    exalytics-deps-minimum-2.0.0.0-2_el5.x86_64
    

    Linux 6オペレーティング・システムでは、次のような出力が表示されます。

    Image version : 2.0.0.0_el6
    Creation timestamp : Day Date Month YEAR HOUR:MIN:SEC
    Kernel version : 2.6.39-400.248.3.el6uek.x86_64
     
    RPM versions:
    kernel-uek-2.6.39-400.248.3.el6uek.x86_64
    kernel-2.6.32-504.el6.x86_64
    exalytics-container-bm-2.0.0.0-2_el6.x86_64
    exalytics-scripts-2.0.0.0-9_el6.noarch
    exalytics-flash-2.0.0.0-2_el6.x86_64
    exalytics-domain-configure-2.0.0.0-4_el6.noarch
    exalytics-deps-exact-2.0.0.0-2_el6.x86_64
    exalytics-deps-minimum-2.0.0.0-2_el6.x86_64
    

注意:

ビルド番号が、ここに示したものとは異なる場合がありますが、更新されたカーネル・バージョンがここに示されているものと同じであることを確認してください。

4.5.6.3 Exalytics Machineにおけるソフトウェアおよびハードウェア構成の検証

最後に、Exalytics Machineでソフトウェアおよびハードウェア構成を検証します。

ソフトウェアおよびハードウェア構成の検証の手順:

  1. rootユーザーとしてExalytics Machineにログインします。

  2. ソフトウェア構成を検証するには、次のコマンドを入力します。

    # /opt/exalytics/bin/exalytics_CheckSWProfile

    出力結果が次のように表示されていることを確認します。

    [SUCCESS].......Has supported operating system
    [SUCCESS]........Has supported processor
    [SUCCESS]........Kernel is at the supported version
    [SUCCESS]........Has supported kernel architecture
    [SUCCESS]........Software is at the supported profile
    
  3. ハードウェア構成を検証するには、次のコマンドを入力します。

    # /opt/exalytics/bin/exalytics_CheckHWnFWProfile

    X4-4構成の場合に次のような出力が表示されることを確認します。

    Verifying Hardware...
    System product name: SUN SERVER X4-4
    System product manufacturer: Oracle Corporation
    [EXALYTICS_INFO:GENERAL] System product SUN SERVER X4-4 is supported.
    [EXALYTICS_INFO:GENERAL] Oracle Exalytics Software 2.0.0.0.0
    [EXALYTICS_INFO:GENERAL] ILOM firmware update disabled for Oracle Exalytics
    [EXALYTICS_INFO:GENERAL] ====START SERIAL NUMBERS====
    [EXALYTICS_INFO:GENERAL] ==Motherboard==
    [EXALYTICS_INFO:GENERAL] System serial: 1415NM9003
    [EXALYTICS_INFO:GENERAL] Motherboard serial: 489089M+13500W008F
    [EXALYTICS_INFO:GENERAL] Chassis serial: 1415NM9003
    [EXALYTICS_INFO:GENERAL]
    [EXALYTICS_INFO:GENERAL] ==Infiniband HCA==
    [EXALYTICS_INFO:GENERAL] ID: CX354A - ConnectX-3 QSFP
    [EXALYTICS_INFO:GENERAL] PN: 7046442
    [EXALYTICS_INFO:GENERAL] EC: XX
    [EXALYTICS_INFO:GENERAL] SN: 465774U-1402700681
    [EXALYTICS_INFO:GENERAL] V0: PCIe Gen3 x8
    [EXALYTICS_INFO:GENERAL] V1: N/A
    [EXALYTICS_INFO:GENERAL] YA: N/A
    [EXALYTICS_INFO:GENERAL] ====END SERIAL NUMBERS====
    [EXALYTICS_INFO:GENERAL]
    ProcessorInformation:
    Cores: 36
    Processors: 72
    Intel(R) Xeon(R) E7-8895 v2 2.80GHz
    stepping : 7
    Has supported CPU model
     
    PhysicalMemory (GB) : 2068
     
    Verifying BIOS Vendor...
    BIOS Vendor: American Megatrends Inc.
    BIOS is from the supported vendor
     
    Verifying InfiniBand devices...
    Has required number of Infiniband devices
    Infiniband device id: d0:00.0
    Infiniband device width: 8
     
    Has supported disk controller LSI MegaRAID SAS 9261-8i
    Verifying Firmware...
    Supported BIOS Version: 16040102-04/18/2012
    Current BIOS Version : 24030400-08/22/2014
    BIOS is at the supported version
     
    Supported ILOM Version: 3.1.2.24 r73820
    Current ILOM Version : 3.2.4.18 r93492
    ILOM is at the supported version.
     
    Supported Infiniband Firmware Version: 2.7.8130
    Current Infiniband Firmware Version : 2.11.1280
    Infiniband Firmware is at the supported version.
     
    Supported disk controller Version: 12.12.0-0048
    Current disk controller Version : 12.12.0-0178
    Disk controller is at the supported firmware version.
     
    bios : 1
    ilom : 1
    ibfw : 1
    dcfw : 1
    

4.6 Exalytics Machineへのソフトウェアのインストール

Exalytics Machineにソフトウェアをインストールする場合は、Oracle Exalytics Domain Management Utilityを使用します。詳細は、第6.3.3項「Exalytics Domain Management Utilityの使用によるソフトウェアのインストール」を参照してください。