メディア検証 (MV) 機能を使用して T10000 カートリッジの整合性を検証するには、T10000C または D ドライブのプールを定義する必要があります。このプールはパーティションとはみなされず、カートリッジが格納されないため、ホストはプール内のドライブにアクセスできません。
注記:
ライブラリは、ライブラリの自動クリーニングステータスに関係なく MV ドライブを自動的にクリーニングします。Oracle の保守担当者は、クリーニングカートリッジがライブラリ内に存在していることを確認してください。最小の SL8500 ファームウェア FRS_8.31 および SLC FRS_6.25
TTI レベル 5.40 以上で T10000C または T10000D ドライブに指定されたプール
ハイメモリー HBT カード
メディア検証を自動化するための最小の STA 2.0 (オプション)
注記:
ホストはメディア検証プール内のデバイスにアクセスできません。ライブラリコンプレックスの場合、コンプレックス内の任意のライブラリにログインして MV プールを変更できます。コンプレックス内のすべてのライブラリがオンラインになっていることを確認します。
プールに追加するドライブがホストで使用されていないことを確認します。
SLC で「Tools」 > 「Media Validation」を選択します。「Slot Selection」タブをクリックします。
「Refresh」をクリックして、最新の構成を表示します。
プールに最大 10 台のドライブを配置します。ドライブスロットを強調表示したあとに、「Apply」または「Remove」をクリックします。
注記:
MV プールにドライブを追加すると、ライブラリ (または影響を受けるパーティション) がオフラインになります。「Apply」をクリックします。
パーティション分割されたライブラリを使用する場合は、プールから削除されたドライブスロットをパーティションに再度割り当てます (ライブラリのパーティション分割を参照してください)。
ホストアプリケーションを再構成します (MV プール変更後のホスト情報の更新を参照してください)。
SLC ドライブアイコン | 意味 |
---|---|
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空のドライブスロット |
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スロットに無効なドライブタイプが含まれているか、無効な状態の適切なドライブタイプが含まれています |
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有効な状態の適切なドライブタイプ (T10000C または T10000D) |
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ドライブスロットのパーティション番号 |
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ドライブスロットがメディア検証プール内にあります |
SLC セッションごとに、一度に 1 つのカートリッジのみを検証できます。プロセスを自動化するには、StorageTek Tape Analytics 2.0 以上を使用します (STA のドキュメントを参照してください)。
ライブラリにログインします。ライブラリコンプレックスの場合は、検証に使用するドライブが含まれているライブラリにログインします。
SLC で「Tools」 > 「Media Validation」を選択します。「Media Validation」タブをクリックします。
ドライブを選択します。ドライブが一覧表示されていない場合は、メディア検証プールの定義を参照してください。
注記:
ドライブを選択できない場合は、不正なタイプであるか、無効な状態になっている可能性があります。リストからカートリッジを選択するか、またはカートリッジラベルフィールドに VOLSER を入力します。
検証タイプを選択します (説明については、検証タイプを参照してください)。
注記:
停止した場所から検証を再開するには、「Resume」または「Complete Plus Resume」を選択します。「Start」をクリックします。カートリッジが正常にロードされると、検証が開始されます。
検証が完了すると、カートリッジが元の場所に戻ります。元の場所が失われている場合、ホスト回復のためライブラリはカートリッジをシステムスロットに移動します。
検証タイプ |
説明 |
開始位置 |
1 カートリッジあたりの所要時間 |
---|---|---|---|
Basic Verify | マウントまたはマウント解除して、MIR が読み取り不能状態または非同期状態であるのかを判断します | 該当なし | 2 分 |
Standard Verify | 次を読み取ります。
- テープの先頭から 1000 レコード - EOD を含む折り返しから EOD まで - バンドの上端と下端のもっとも外側の折り返し (端部を確認するため) |
テープの開始位置 | 最大 30 分 |
Rebuild MIR | テープ速度でデータを読み取ります | MIR 内の無効な位置 | T10000C — 5 時間
T10000D — 9 時間 |
Complete BOT | テープ速度でデータを読み取ります | テープの開始位置 | T10000C — 6 時間
T10000D — 最大 9 時間 |
Complete Plus BOT脚注 1 | データ整合性の検証 CRC をチェックして、これが存在するのかどうかを確認します | テープの開始位置 | T10000C — 圧縮率が 2.5:1 未満の場合、6 時間。
T10000D — 圧縮率が 3:1 未満の場合、9 時間。 |
脚注 1 圧縮解除および Oracle Key Manager が必要です。
ホストが現在検証中のカートリッジを要求すると、検証が停止します。SLC を使用して検証を停止することもできます。
検証を開始したユーザーとしてログインします。
SLC で「Tools」 > 「Media Validation」を選択します。
「Media Validation」タブを選択します。
「Stop」をクリックします。
検証を停止すると、カートリッジが元の場所に戻されます。元の場所が失われている場合、ホスト回復のためライブラリはカートリッジをシステムスロットに移動します。
ACSLS の場合、MV プールを変更したあとに、再構成を開始する必要があります。config drives <panel_id>
ユーティリティーを使用します。詳細は、『ACSLS 管理者ガイド』を参照してください。
ELS の場合、MV プールを変更したあとに何のアクションも必要ありません。ELS ホストによって自動的に再構成されます。
MV プールにドライブを追加すると、ライブラリ (または影響を受けるパーティション) がオフラインになります。影響を受けるホストは、ライブラリから「Configuration Changed」、「LSM Ready」、「Not Ready」の順にメッセージを受信します。ELS によって自動的に、MV プールに移動したドライブがその構成から削除されます。ACSLS によって自動的に、MV プールに移動したドライブがオフライン状態に更新されますが、ACSLS では再構成を開始する必要があります。
MV プールからドライブを削除しても、ライブラリおよびパーティションはオンラインのままです。パーティション分割されていないライブラリの場合、ドライブスロットはすぐにホストで使用可能になります。ELS ホストは再構成を開始しますが、ACSLS ホストではユーザーが再構成を開始する必要があります。パーティション分割されたライブラリの場合、MV プールから削除されたドライブスロットをパーティションに割り当てる必要があります (ライブラリのパーティション分割を参照してください)。