プライマリ・コンテンツに移動
Oracle(c) Data Minerインストレーションおよび管理ガイド
リリース4.1
E62043-01
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

2 データベースのインストールによるOracle Data Minerのサポート

この章では、Oracle Data MinerをサポートするOracle Databaseのインストールおよび構成方法について説明します。この章には次のトピックが含まれます:

2.1 Oracle Data Minerのデータベース要件

Oracle Data Miner 4.1には、Oracle Database Enterprise EditionまたはPersonal Editionの11.2以上が必要です。データベースがこの要件を満たしているかどうかは、database_compatible_level設定を問い合せれば確認できます。この値が11.2以上である必要があります。

SELECT VALUE FROM database_compatible_level;

注意:

Oracle Data Miner 4.1の一部の機能には、Oracle Database 12.1が必要です。

表2-1に、Oracle Data Minerに関するデータベースのインストールおよび構成の要件を示します。

表2-1 Oracle Data Minerのデータベース要件チェックリスト

機能 要件 詳細な情報へのリンク

データベースのバージョン

11.2.0.1以上。

Oracle Database 11.2または12.1のインストール


Oracle Advanced Analytics

Oracle Data Minerのインストールに必要。

Oracle Data MinerとOracle Advanced Analytics


Oracle Text

Oracle Data Minerのインストールに必要

Oracle TextとOracle Data Miner


XML DB

Oracle Data Minerのインストールに必要

XML DBとOracle Data Miner


記憶域構成

データベースのバージョンにより、バイナリXML記憶域またはオブジェクト・リレーショナル記憶域に構成が必要

Oracle Data Minerの記憶域構成


AL32UTF8キャラクタ・セット

マルチバイト文字データや、その他のデータ形式に必要

データベースは、AL32UTF8をサポートするように構成することを推奨

Oracle Database 12.1: Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド

Oracle Database 11.2: Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド

Oracle R Enterprise

Oracle Data MinerのSQL問合せノードで埋め込みRスクリプトの実行に必要

『Oracle R Enterpriseインストレーションおよび管理ガイド』


Oracle Database Examples

Oracle Data Minerのサンプル・データに必要Oracle Textのナレッジ・ベースで必要になる可能性あり

Oracle Database 12.1: Oracle Database Examplesインストレーション・ガイド

Oracle Database 11.2: Oracle Database Examplesインストレーション・ガイド

サンプル・スキーマ

Oracle Data Minerの一部のサンプル・データに必要

Oracle Database 12.1: Oracle Databaseサンプル・スキーマ

Oracle Database 11.2: Oracle Databaseサンプル・スキーマ


2.2 Oracle TextとOracle Data Miner

Oracle Data Minerは、Oracle Textを利用してテキスト・マイニングをサポートします。Oracle Textは、Oracle Database Enterprise Editionにデフォルトで付属しており、Oracle Data Minerのインストールに必須です。

テキスト変換中のテーマ生成をサポートするには、Oracle Textナレッジ・ベースが必要です。Oracle Textのこの機能をサポートする場合、Oracle Databaseでデフォルトでは使用できず、Oracle Database Examplesのインストールで入手できます。Oracle Textナレッジ・ベースは、英語とフランス語で使用できます。


関連項目:

Oracle Database 12c:
  • 『Oracle Textアプリケーション開発者ガイド』

  • 提供されるナレッジ・ベースの拡張の詳細は、『Oracle Textリファレンス』を参照してください。

  • 『Oracle Database Examplesインストレーション・ガイド』

Oracle Database 11g:


2.3 XML DBとOracle Data Miner

Oracle Data Minerは、XML DBを使用して、ワークフローをOracle Data Minerリポジトリに格納します。XML DBは通常、Oracle Database Enterprise Editionにデフォルトで付属しており、Oracle Data Minerのインストールに必須です。

XML DBがデータベースに存在するかどうかを確認する、あるいはXML DBを手動でインストールする手順は、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。

Oracle Data Minerリポジトリにあるワークフロー・ドキュメントは、XMLType型であり、これは次の記憶域モデルを提供する抽象データ型です。

  • オブジェクト・リレーショナル記憶域 - XMLTypeデータは、一連のオブジェクトとして格納されます。

  • バイナリXML記憶域 - XMLTypeデータは、XMLデータ専用に設計された事後解析のバイナリ形式で格納されます。

Oracle Data Minerは以前のバージョンのOracle Databaseではオブジェクト・リレーショナル記憶域を使用し、一定のバージョン以降ではバイナリXML記憶域を使用します。

2.4 Oracle Data Minerの記憶域構成

Oracle Data Minerで使用される記憶域の形式は、データベースのバージョンによって異なります。

  • Oracle Database 11.2.0.1から11.2.0.3では、Oracle Data Minerはオブジェクト・リレーショナル記憶域を使用します。

    およそ200MBから700MBのXML DBオブジェクト・リレーショナル記憶域が必要です。

  • Oracle Database 11.2.0.4以降では、Oracle Data MinerはバイナリXML記憶域を使用します。

    バイナリ記憶域では、200MBの表領域割当てに、およそ1000の適度に複雑なワークフロー(およそ35のノード)を格納できます。

    バイナリ記憶域を使用するには、ODMRSYSを、Automatic Segment Space Management (ASSM)で管理される表領域に作成する必要があります。

    次の文は、Oracle ASSM表領域の作成方法を示しています。

    CREATE TABLESPACE DMUSER_AUTO DATAFILE 'DMUSER_AUTO.dat' size 20m 
         autoextend on next 32m maxsize UNLIMITED extent management local
         AUTOALLOCATE SEGMENT SPACE MANAGEMENT AUTO;
    

関連項目:

Oracle Database管理者ガイド

2.5 Oracle Database 11.2または12.1のインストール

Oracle Databaseをインストールするには、ご使用のプラットフォームのインストール手順に加え、「Oracle Data Minerのデータベース要件」で指定されているすべての手順にも従ってください。

一部のOracle Databaseインストレーション・ガイドのリストを次に示します。

他のプラットフォームにOracle Databaseをインストールするには、http://docs.oracle.comにあるOracle Help Centerを検索し、ご使用のプラットフォームに固有のインストール手順に従ってください。