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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース5.0
E64891-02
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2.1 Oracle Application Expressアプリケーションの理解

この項では、Oracle Application Expressアプリケーションの概要、データベース・アプリケーションとWebシート・アプリケーションの違い、およびアプリケーションの作成ウィザードの実行方法について説明します。

2.1.1 Oracle Application Expressアプリケーションとは

アプリケーションは表またはプロシージャのようなデータベース・オブジェクトの上部に存在するHTMLインタフェースです。アプリケーションの作成ウィザードを使用して、データベース・アプリケーションとWebシート・アプリケーションの両方を作成します。これらの2タイプのアプリケーションにおける主な違いは、対象ユーザーです。データベース・アプリケーションは主にアプリケーション開発者を対象として開発されており、Webシート・アプリケーションは開発経験のないエンド・ユーザーを対象として作成されています。

2.1.2 データベース・アプリケーションとWebシート・アプリケーションの違い

Oracle Application Expressアプリケーションでは、Oracle Databaseからのデータを管理および表示できます。アプリケーション・ビルダーを使用して、アプリケーションを構築できます。アプリケーション・ビルダーを使用して、2つの異なるタイプのアプリケーション(データベース・アプリケーションおよびWebシート・アプリケーション)を作成できます。この項では、これらのアプリケーション・タイプの違いについて説明します。

2.1.2.1 データベース・アプリケーションについて

データベース・アプリケーションは、ナビゲーション・メニュー、タブ、ボタンまたはハイパーテキスト・リンクを使用して相互にリンクされたページの集合です。アプリケーションのページは、共通のセッション・ステートおよび認証を共有します。

データベース・アプリケーションを作成するには、アプリケーションの開発者はウィザードを実行して宣言的にページおよびナビゲーションを編成します。個々のページはリージョンと呼ばれるコンテナを使用して編成されます。リージョンには、テキスト、カスタムPL/SQL、レポート、チャート、マップ、カレンダ、Webサービス・コンテンツまたはフォームを含めることができます。フォームは、数多くの組込みタイプ(テキスト・フィールド、テキスト領域、ラジオ・グループ、選択リスト、チェック・ボックス、日付ピッカー、ポップアップLOVなど)から選択可能なフィールド(アイテムと呼ばれる)で構成されます。

また、開発者はプラグインを使用して独自のカスタム・アイテム・タイプを作成することもできます。セッション・ステート(アプリケーション・コンテキスト)は透過的に管理され、ユーザー・インタフェース・プレゼンテーションはアプリケーション・ロジックから分離されているため、開発者はアプリケーションのルック・アンド・フィールを別のテーマを選択することで簡単に変更できます。

2.1.2.2 Webシート・アプリケーションについて

Webシート・アプリケーションを作成すると、開発者の支援がなくても、エンド・ユーザーが構造化データおよび非構造化データを管理できます。ページ・セクションには、WYSIWYGエディタを使用して編集できる非構造化データが含まれます。データ・グリッドによって、SQLを記述しなくても構造化データを管理できます。ユーザーは実行時ダイアログ・ボックスを使用して、列の追加、列の名前の変更および検証を実行できます。各ページおよびデータ・グリッドの各行は、ファイル、タグ、ノートおよびリンクで注釈を付けることができます。ページには、セクション、レポートおよびデータ・グリッドを含めることができ、ナビゲーションを使用してすべてをリンクできます。すべての情報は、検索可能でエンド・ユーザーによって完全に制御されます。

2.1.3 アプリケーションの作成ウィザードの実行について

Oracle Application Expressアプリケーションを作成するには、開発者はアプリケーションの作成ウィザードを実行します。アプリケーションの作成ウィザードを実行するには、アプリケーション・ビルダーのホームページで「作成」ボタンをクリックします。

アプリケーションの作成ウィザードを実行すると、作成するアプリケーションのタイプを選択するよう求められます。デスクトップとモバイル・ユーザー・インタフェースの両方が定義されているデスクトップおよびモバイル・データベース・アプリケーションは、自動検出を使用して、デバイスの画面サイズに基づいた最適なユーザー・インタフェースを実行できます。アプリケーションがパーソナル・コンピュータから開始される場合は、デスクトップ・ユーザー・インタフェースを使用します。アプリケーションがスマートフォンで実行される場合は、モバイル・ユーザー・インタフェースを使用します。複数のユーザー・インタフェースのあるアプリケーションを開発するには、1つのユーザー・インタフェースでアプリケーションを定義した後で、「ユーザー・インタフェース」属性から他のユーザー・インタフェースを追加します。

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図create_app_wiz.pngの説明

主なデシジョン・ポイントは、次のとおりです。