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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース5.0
E64891-02
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8.4 ページ・デザイナでのページ属性の編集

この項では、ページ・デザイナのプロパティ・エディタでページ属性を表示および編集する方法について説明します。編集可能な共通のページ属性には、ページの名前またはタイトル、ヘッダーおよびフッター・テキスト、選択した認可スキームが含まれます。

8.4.1 プロパティ・エディタでのページ属性の表示

プロパティ・エディタでページ属性を表示するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。「ページ・デザイナでのページの表示」を参照してください。

    ページ・デザイナが表示されます。

  2. 「レンダリング」ツリーまたはグリッド・レイアウトのいずれかで、ページ名を選択します。ページ名は、ページの編集時にデフォルトで選択されます。

    プロパティ・エディタにページ属性が表示されます。

  3. 対象となる属性を編集します。

    属性の詳細は、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックして、参照してください。「ヘルプ」ペインをアクティブ化すると、別の属性を選択するたびに表示されるコンテンツが変わります。

8.4.2 プロパティ・エディタ - ページ

デフォルトでは、プロパティ・エディタにすべての属性が表示されます。

pd_pg_attribute.pngの説明が続きます
図pd_pg_attribute.pngの説明

ペイン上部にある次のコントロールを使用して、属性の表示方法を制御できます。

  • 共通の表示 - デフォルト値が変更されていたり、よく編集される属性のみを表示します。

  • すべて表示 - すべての属性が表示されます。

  • すべて閉じる - 機能グループ・ヘッダーのみを表示します。

  • すべて開く - 各グループ・ヘッダーの下にすべての属性を表示します。

必須属性は、属性ラベルの左上隅に赤の三角形が表示されます。

属性の詳細は、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックして、参照してください。「ヘルプ」ペインをアクティブ化すると、別の属性を選択するたびに表示されるコンテンツが変わります。

8.4.3 ページ・デザイナを使用したJavaScriptの組込み

JavaScriptグループの属性を編集することによって、ページにJavaScriptを含めることができます。これは、ページに固有のファンクションに有効な方法であり、ファンクションを.jsファイルに組み込む前にテストを行う有効な方法です。

次の例では、コードを追加することによって、カレント・ページの任意の場所からtestファンクションにアクセスできるようにしています。

JavaScriptコードをJavaScript属性に追加するには、次のステップを実行します。

  1. プロパティ・エディタにページ属性を表示します。「プロパティ・エディタでのページ属性の表示」を参照してください。

  2. 「すべて閉じる」アイコンをクリックして、「JavaScript」を見つけて展開します。

  3. 「JavaScript」で、次の属性にコードを入力します。


    ヒント:

    属性の詳細を参照したり、例を表示するには、プロパティ・エディタで属性を選択して、中央ペインの「ヘルプ」タブをクリックします。

    • ファイルURL: このページにロードするコードのJavaScriptファイルURLを入力します。各URLを新しい行に記述する必要があります。ファイルの縮小バージョンを指定する場合、置換文字列#MIN#を使用して.minを、または#MIN_DIRECTORY#使用してminified/を通常ページ・ビューのファイルURLに含めたり、ページをデバッグ・モードで表示する場合は空の文字列を含めることができます。アプリケーションのバージョンをファイルURLに含める場合、置換文字列#APP_VERSION#にアクセスすることもできます。

    • ファンクションおよびグローバル変数の宣言 - このページで参照されるファンクションまたはグローバル変数宣言などのJavaScriptコードを入力します。複数のページで同じJavaScriptが必要な場合、重複を避け、ブラウザで静的ファイルをキャッシュするため、外部JavaScriptファイルにコードを挿入することを検討してください。

      ここに入力したコードによって、ページ・テンプレート内の#PAGE_JAVASCRIPT#置換文字列が置き換えられます。

      注意: スクリプトの開始タグや閉じタグを含めないでください。JavaScriptコードのみ含めます。

      ショートカットを参照するには、次の方法を使用します。

      "SHORTCUTNAME"
      
    • ページ・ロード時に実行: ページのロード時に実行するJavaScriptコードを入力します。このコードはOracle Application Expressによって生成されたJavaScriptコードの後に実行されます。

    たとえば、「ファンクションおよびグローバル変数の宣言」属性に次を追加すると、カレント・ページのすべての場所からアクセス可能なファンクションをテストします。

      function test(){
        alert('This is a test.');
      }
    
  4. 「保存」をクリックします。

8.4.4 ページ・デザイナでのセッションの再結合の構成

リージョンの再結合属性は、既存のセッションの結合(ディープ・リンクと同等)に対するサポートを制御します。技術的に、この属性は、このアプリケーションに対するURLにセッションIDを含むかどうかを決定します。


警告:

セッションの再結合を有効にすると、攻撃者が既存のエンド・ユーザー・セッションを乗っ取ることが可能になるため、アプリケーションのセキュリティが侵害される可能性があります。詳細は、「「セッションを再結合」について」を参照してください。

セッションの再結合を使用するには、管理者がインスタンス・レベルでセッションの再結合を有効化する必要があります。インスタンス・レベルでのセッションの再結合のより制限的な値は、アプリケーションおよびページ設定をオーバーライドします。

ページ・デザイナでセッションの再結合を構成するには、次のステップを実行します。

  1. プロパティ・エディタにページ属性を表示します。「プロパティ・エディタでのページ属性の表示」を参照してください。

  2. 「すべて閉じる」アイコンをクリックして、「セキュリティ」を見つけて展開します。

  3. 「セッションを再結合」から、次のオプションを選択します。

    • アプリケーション・デフォルト - アプリケーション・レベルで定義されている設定を継承します。「ブラウザ・セキュリティ」を参照してください。

    • 無効 - URLにセッションIDが含まれていない場合、Application Expressは新しいセッションを作成します。

    • パブリック・セッションに対して有効 - URLがパブリック・ページのもので、セッションIDが含まれていない場合、Application Expressはそのアプリケーションに対して確立された既存のセッションCookieの利用を試みます。Application Expressは、セッションがまだ認証されていない場合にのみCookieを使用して結合します。

      オプション「パブリック・セッションに対して有効」では、「フレームへの埋込み」を「同じ起点から許可」または「拒否」に設定する必要があります。これはURLペイロードの条件に関連付けられませんが、セッション・ステート保護されるURLにも適用されます。

    • すべてのセッションに対して有効 - URLにセッションIDが含まれておらず、次の条件が満たされる場合、Application Expressはそのアプリケーションに対して確立された既存のセッションCookieの利用を試みます。

      セッション・ステート保護がそのアプリケーションに対して有効で、URLに有効なチェックサムが含まれています。パブリック・ブックマークの場合、最も制限的なアイテム・レベルの保護は「制限なし」または「チェックサムが必要 - アプリケーション・レベル」である必要があります。

      URLにペイロード(リクエスト・パラメータ、クリア・キャッシュまたはデータ値ペア)は含まれません。この設定でも、アプリケーションの「フレームへの埋込み」を「同じ起点から許可」または「拒否」に設定する必要があります。

  4. 「保存」をクリックします。


関連項目:

「ブラウザ・セキュリティ」「「セッションを再結合」について」および『Oracle Application Express管理ガイド』のセッションの再結合の構成に関する項

8.4.5 ページ・デザイナでのダイアログ属性の構成


ヒント:

ダイアログ・ページの作成は、複数ステップのプロセスです。詳細は、「ダイアログ・ページの作成」を参照してください。

ページ・デザイナでダイアログ属性を構成するには、次のステップを実行します。

  1. プロパティ・エディタにページ属性を表示します。「プロパティ・エディタでのページ属性の表示」を参照してください。

  2. 「すべて閉じる」アイコンをクリックします。

  3. 「外観」を展開して、「ページ・モード」が「モーダル・ダイアログ」または「非モーダル・ダイアログ」のいずれかに設定されていることを確認します。詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。

  4. 「ダイアログ」を展開して、表8-1に示す属性を構成します。

    表8-1 ページ属性: ダイアログ

    属性 説明

    ダイアログの幅をピクセルまたはパーセント単位で入力します。この設定は、ページ・テンプレート・レベルで指定されたデフォルトのダイアログ幅を上書きします。

    デスクトップ・ユーザー・インタフェースを使用しているページの場合、値は500などのピクセル単位で設定する必要があります。jQueryモバイル・スマートフォン・ユーザー・インタフェースを使用しているページの場合、値は80%などのパーセント単位で設定する必要があります。

    ページ・テンプレートのダイアログ初期化コード内の置換文字列#DIALOG_WIDTH#は、このアイテムに入力した値で置換されます。

    高さ

    ダイアログの高さを500などのピクセル単位で入力します。

    ページ・テンプレートのダイアログ初期化コード内の置換文字列#DIALOG_HEIGHT#は、このアイテムに入力した値で置換されます。

    最大幅

    ダイアログの最大幅をピクセル単位で入力します。この設定は、ページ・テンプレート・レベルで指定されたデフォルトのダイアログ最大幅を上書きします。

    jQueryモバイル・スマートフォン・ユーザー・インタフェースを使用しているページの場合、最大幅は500です。ページ・テンプレートのダイアログ初期化コード内の置換文字列#DIALOG_MAX_WIDTH#は、このアイテムに入力した値で置換されます。

    属性

    Oracle Application Expressのダイアログ・サポートは、ページのユーザー・インタフェースによって異なり、jQuery UIダイアログはデスクトップ・ユーザー・インタフェースに使用され、jQuery Mobileダイアログ・ウィジェットはモバイル・ユーザー・インタフェースに使用されます。Oracle Application Expressでは、ダイアログ属性のサブセットとして、高さ、幅および最大幅がサポートされます。

    ダイアログの追加属性を定義するには、名前/値のペアをカンマ区切りリストに入力します。

    ページ・テンプレート・レベルで定義されたダイアログ初期化コード内の置換文字列#DIALOG_ATTRIBUTES#は、このアイテムに入力された任意の値で置換されます。

    詳細は、ヘルプを参照してください。

    CSSクラス

    ダイアログに適用する追加のCSSクラスをスペース区切りリストとして入力します。次に例を示します。

    ui-dialog--wizard
    

    ページ・テンプレートに出現した置換文字列#DIALOG_CSS_CLASSES#は、このフィールドで指定した値で置換されます。この値はページ・テンプレート・レベルで設定された値を上書きします。

    チェーン・ダイアログ

    このダイアログが別のダイアログによって開かれ、同じダイアログ・ウィンドウを再利用する場合、「はい」を選択します。たとえば、このダイアログが複数ページ・ダイアログ・ウィザードの一部で、ウィザードの各ステップにダイアログ・ウィンドウを再利用する場合です。

    このダイアログが別のダイアログによって開かれ、新規ダイアログ・ウィンドウで開かれる必要がある場合、「いいえ」を選択します。たとえば、このダイアログがモーダルで、親モーダル・ダイアログ・ウィンドウ内で開く場合です。


  5. 「保存」をクリックします。