注意: 管理サービス・アプリケーションの機能は、Oracle Database Cloud Service (Database Schema)では利用できません。 |
ユーザーがOracle Application Expressにサインインするためには、Oracle Application Expressにサインインし、ワークスペースと呼ばれる共有の作業領域にサインインします。管理者は、手動でワークスペースを作成することも、自動化されたアプローチを利用することもでき、その場合ユーザーがログイン・ページでリンクをクリックします。このセクションでは、インスタンス管理者がワークスペースを作成する方法について説明します。
ユーザーがOracle Application Expressにサインインする場合、ワークスペースという作業用の共有領域にサインインします。ワークスペースでは、オブジェクト、データおよびアプリケーションをプライベートに保持しながら、同一のOracle Application Expressのインストール内で複数のユーザーが作業できます。各ワークスペースには、一意の数値IDおよび名前が含まれます。
ワークスペースに変更を加えるためには、ワークスペース管理者がサービスまたは変更リクエストをインスタンス管理者に送信する必要があります。変更リクエストの承認または新しいワークスペースの割当てを行うことができるのはインスタンス管理者のみです。
インスタンス管理者は、特定のOracle Application Expressインスタンスでのワークスペースの割当て(または作成)プロセスの動作方法を決定できます。割当ての動作方法を決定するには、インスタンス管理者は、インスタンスの設定ページで次のいずれかのオプションを選択します。
「手動」 - このモードでは、インスタンス管理者が新しいワークスペースを作成し、ワークスペース管理者にログイン情報を通知します。
リクエスト - ユーザーがセルフ・サービス方式で直接ワークスペースをリクエストします。ユーザーはログイン・ページのリンクをクリックしてリクエスト・フォームにアクセスします。ワークスペース・リクエストが承認されると、該当するログイン情報が電子メールで自動的にユーザーに送信されます。
電子メールの検証でのリクエスト - このモードでは、ユーザーがログイン・ページでリンクをクリックしてワークスペースを直接リクエストし、リクエスト・フォームにアクセスします。各ユーザーは、検証リンクを含む電子メールを最初に受信します。ユーザーが検証リンクをクリックすると、リクエストが処理されます。ユーザーは、この後サインイン・ページを使用してワークスペースにアクセスできます。
注意: ログイン・ページのリンクを使用してユーザーがワークスペースをリクエストできるようにするには、前の手順で説明した「リクエスト」または「電子メールの検証でのリクエスト」セクションの割当てステータスを選択する必要があります。割当てステータスが「手動」に設定されている場合、ログイン・ページにリンクが表示されません。 |
割当てモードを選択するには、次の手順を実行します。
Oracle Application Express管理サービスにサインインします。「Oracle Application Express管理サービスへのアクセスの無効化」を参照してください。
「インスタンスの管理」をクリックします。
「インスタンスの設定」で、「インスタンスの設定」をクリックします。
「セルフ・サービス」で、割当てステータスを選択します。
手動: インスタンス管理者が新しいワークスペースを手動で作成し、ワークスペース管理者にログイン情報を通知します。
リクエスト - ユーザーがセルフ・サービス方式で直接ワークスペースをリクエストします。このオプションを選択することにより、ログイン・ページにユーザーがワークスペースをリクエストできるリンクが表示されます。ユーザーがワークスペースをリクエストすると、各リクエストは承認用のキューに送信されます。リクエストが承認されると、ユーザーにログイン資格証明(ワークスペース名、ユーザー名およびパスワード)を含む電子メールが送信されます。
電子メールの検証でのリクエスト - このモードでは、ユーザーがサインイン・ページでリンクをクリックしてワークスペースを直接リクエストし、リクエスト・フォームにアクセスします。各ユーザーは、検証リンクを含む電子メールを最初に受信します。ユーザーが検証リンクをクリックすると、リクエストが処理されます。ユーザーは、この後サインイン・ページを使用してワークスペースにアクセスできます。
「リクエスト」または「電子メールの検証でのリクエスト」を選択した場合は、次のステップを実行します。
開発サービスURL: サービスのURLを入力します(オプション)。この値は、リクエスト承認時の電子メールで使用されます。この設定を行わなかった場合、このURLはご使用の環境から導出されます。
検証コードが必要: リクエスト処理時に検証コードを表示して必要とするかどうかを決定します。「はい」または「いいえ」を選択します。
「変更の適用」をクリックします。
注意: ログイン・ページのリンクを使用してユーザーがワークスペースをリクエストできるようにするには、前の手順で説明した「リクエスト」または「電子メールの検証」の割当てステータスを選択する必要があります。割当てステータスが「手動」に設定されている場合、ログイン・ページにリンクが表示されません。 |
インスタンス管理者が新しいスキーマを使用してワークスペースを新規に作成する場合、新しい表領域およびデータ・ファイルがそのスキーマに作成されます。Oracle-Managed Filesが有効な場合、新しい表領域のデータ・ファイルを管理します。
Oracle Managed Filesを使用すると、Oracle Databaseの管理が簡単になり、データベースを構成するオペレーティング・システム・ファイルをデータベース管理者(DBA)が直接管理する必要がなくなります。DBAは、Oracle Managed Filesを使用して、ファイル名ではなくデータベース・オブジェクトごとに操作を指定します。新しい表領域のデータファイルには、Oracle Managed Filesの表記規則に従って名前が付けられます。また、それらのファイルの配置は、データベース初期化パラメータDB_CREATE_FILE_DEST
によって決定されます。
Oracle Managed Filesを有効にしていない場合は、Oracle Application Expressがインストールされた表領域の最初のデータファイルと同じディレクトリにデータファイルが作成されます。
参照: 『Oracle Database管理者ガイド』のOracle Managed Filesの使用 |
インスタンス管理者は、完全開発環境またはランタイム環境のいずれかで手動でワークスペースをプロビジョニングできます。
ワークスペースを手動で作成するには、次の手順を実行します。
Oracle Application Express管理サービスにサインインします。「Oracle Application Express管理サービスへのアクセスの無効化」を参照してください。
「ワークスペースの管理」をクリックします。
「ワークスペース・アクション」で、「ワークスペースの作成」をクリックします。
ワークスペースの作成ウィザードが表示されます。
「ワークスペースの指定」では、次の情報を入力します。
ワークスペース名: 一意のワークスペース名を入力します。
ワークスペースID: 「ワークスペースID」を空のままにすると、新しいワークスペースIDが自動的に生成されます。ワークスペースIDは、100000よりも大きい正の整数である必要があります。
ワークスペースの説明: ワークスペースの説明を入力します。
「次へ」をクリックします。
「ワークスペースの指定」で、ワークスペース名および説明を入力し、「次へ」をクリックします。
「スキーマの指定」で、既存のスキーマを再利用するか、新しく作成するかを指定します。
既存のスキーマを使用する場合
「既存のスキーマを再利用」 - 「はい」を選択します。
「スキーマ名」 - リストからスキーマを選択します。
「次へ」をクリックします。
新しいスキーマを作成する場合
「既存のスキーマを再利用」- 「いいえ」を選択します。
「スキーマ名」 - リストからスキーマを選択します。
スキーマ・パスワード - パスワードを入力します。
「領域割当て制限」 (MB) - 領域割当て制限を入力します。
「次へ」をクリックします。
「管理者の指定」で、ワークスペース管理者の情報を入力して、「次へ」をクリックします。
選択内容を確認して、「ワークスペースの作成」をクリックします。
ランタイム環境にワークスペースを追加するには、次の手順を実行します。
SQL*Plusを起動して、SYS
としてOracle Application Expressがインストールされているデータベースに接続します。次に例を示します。
Windowsの場合:
SYSTEM_DRIVE:\ sqlplus /nolog SQL> CONNECT SYS as SYSDBA Enter password: SYS_password
UNIXおよびLinuxの場合:
$ sqlplus /nolog SQL> CONNECT SYS as SYSDBA Enter password: SYS_password
次の文を実行します。
ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = APEX_050000
次の例に、ADD_WORKSPACE
プロシージャを使用して、HRおよびOE用の追加のスキーマ・マッピングとともにSCOTT
というプライマリ・スキーマを使用するMY_WORKSPACE
という新しいワークスペースを追加する方法を示します。
BEGIN APEX_INSTANCE_ADMIN.ADD_WORKSPACE ( p_workspace_id => 8675309, p_workspace => 'MY_WORKSPACE', p_primary_schema => 'SCOTT', p_additional_schemas => 'SCOTT' ); END;
参照: Oracle Application Express APIリファレンスの「ADD_WORKSPACEプロシージャ」 |
インスタンス管理者は、「複数のワークスペースの作成」ウィザードを実行することで、複数のワークスペースを割り当てることができます。
複数のワークスペースを作成するには、次の手順を実行します。
Oracle Application Express管理サービスにサインインします。「Oracle Application Express管理サービスへのアクセスの無効化」を参照してください。
「ワークスペースの管理」をクリックします。
「ワークスペース・アクション」で、「複数のワークスペースの作成」をクリックします。
「複数のワークスペースの作成」ウィザードが表示されます。
「ワークスペースのプロビジョニングで使用」で、次のいずれかを選択します。
システム生成のワークスペース名
固定の接頭辞と整数連番の接尾辞が付いたワークスペース名
ワークスペース名として電子メール・ドメイン名を使用し、重複に対しては整数連番の接尾辞を指定
前述の手順で選択したオプションに応じて、次を選択します。
ヒント: 特定のフィールドの詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。 |
システム生成のワークスペース名
ワークスペース数
サンプル・アプリケーションのインストール
サンプルWebシートのインストール
サンプルのDEPT表とEMP表のインストール
領域割当て制限(MB)
リソース・マネージャ・コンシューマ・グループ
ワークスペースの自動パージを許可
ワークスペースの説明
固定の接頭辞と整数連番の接尾辞が付いたワークスペース名
ワークスペース接頭辞
ワークスペース数
サンプル・アプリケーションのインストール
サンプルWebシートのインストール
サンプルのDEPT表とEMP表のインストール
領域割当て制限(MB)
リソース・マネージャ・コンシューマ・グループ
ワークスペースの自動パージを許可
ワークスペースの説明
ワークスペース名として電子メール・ドメイン名を使用し、重複に対しては整数連番の接尾辞を指定
サンプル・アプリケーションのインストール
サンプルWebシートのインストール
サンプルのDEPT表とEMP表のインストール
領域割当て制限(MB)
リソース・マネージャ・コンシューマ・グループ
ワークスペースの自動パージを許可
電子メール・アドレス
ワークスペースの説明
「次へ」をクリックします。
選択した項目を確認して、「ワークスペースのプロビジョニング」をクリックします。