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Oracle® Database Appliance管理およびリファレンス・ガイド
リリース12.1.2.3.0 for Linux x86-64
E64883-01
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4 Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェース

この章では、Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェース(Oracle Appliance Kitコマンドライン・インタフェース(OAKCLI)とも呼ばれるoakcliコマンド)の内容と使用について説明します。最新のコマンド・セット、それぞれの構文および使用上の注意が含まれ、多数のコマンドについて例を示しています。この章は次の項で構成されています:

Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースについて

Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースを使用して、Oracle Database Appliance管理タスク(ソフトウェアのデプロイ、コア・キーの構成、パッチの適用、監視とトラブルシューティング、仮想マシンの管理、Oracle Databaseホームとデータベースの作成など)を実行します。Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースを使用して実行できるタスクは次のとおりです。

  • コア構成キーの適用

  • Oracle Database Applianceデプロイメント用のネットワークの構成

  • デプロイメント構成ファイルのコピー

  • Oracle Database Applianceのデプロイ

  • Oracle Database Applianceでのディスクの検索

  • Oracle Database Applianceリポジトリの管理

  • Oracle Database Appliance診断収集結果の管理

  • Oracle Database Applianceの更新

  • Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェース・リポジトリへのパッケージの解凍

  • Oracle Database Applianceの検証

Oracle Appliance Managerとハードウェアのバージョンによっては、この章で説明されているコマンドの一部を使用できない場合があります。ご使用のバージョンのOracle Appliance ManagerでサポートされているOracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースを確認するには、コマンドoakcli -hを入力してください。

Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースの操作上の注意

使用方法

Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースは次のディレクトリにあります。

/opt/oracle/oak/bin/oakcli 

rootユーザー・アカウントには、このディレクトリのパス名として定義されたoakcli環境変数が必要です。

Oracle Database Applianceでは、oakcliコマンド出力のログが次のディレクトリに保管されます。

/opt/oracle/oak/log/hostname/client/oakcli.log

Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースのヘルプの使用方法

すべてのoakcliコマンドの使用方法に関する情報を表示するには、次のコマンドを実行します。

oakcli -h

特定のoakcliコマンドに関する詳細なヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。

oakcli command -h

特定のoakcliコマンドのオブジェクトおよびそのオプションに関する詳細なヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。

oakcli command object -h

権限およびセキュリティ

Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースは通常、Oracle Database Applianceにrootユーザーとしてログインしている場合に使用します。rootとしてログインしていない場合は、特定のタスクを実行できません。たとえば、ストレージ情報の表示はできますが、ストレージ構成の変更はできません。

Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースのコマンド・リファレンス

Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースのコマンドおよびパラメータでは大文字と小文字を区別しません。oakcliでは次のコマンド構文を使用します。

oakcli command object [parameters]

oakcli構文では次のようになります。

  • commandは、showlocateapplyなどの動詞です。

  • object (名詞とも呼びます)はディスクやコントローラなどの、oakcliコマンドが操作を実行する対象のターゲットまたはオブジェクトです。オブジェクトの短縮形も使用できます。

  • parametersは、コマンドの追加オプションを使用できるようにすぐ前のコマンドの組合せの使用範囲を拡大します。パラメータ名には先頭にダッシュが付きます(すべてのコマンドで使用可能なヘルプ・パラメータの-hなど)。

以降では、このリリースで使用可能なoakcliコマンドの構文およびその他の詳細について、次の表に示すようにアルファベット順で説明します。

表4-1 Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースのコマンド

コマンド 説明

oakcli add disk -local


障害ディスクを物理的に交換した後、システムにローカル・ディスクを追加します。このコマンドはV1、X4-2およびX3-2にのみ使用できます。

oakcli apply


Oracle Database Applianceコア容量を再構成します。

oakcli clone


仮想コンポーネントをクローニングします。

oakcli configure


Oracle Database Applianceコンポーネントを構成します。

oakcli copy


デプロイ中に使用する構成ファイルのコピーを用意します。

oakcli create


Oracle Database Applianceコンポーネントを作成します。

oakcli delete


Oracle Database Applianceコンポーネントを削除します。

oakcli deploy


Oracle Database Applianceをデプロイします。

oakcli diskwritecache


ディスク書込みキャッシュを管理します。

oakcli import vmtemplate


仮想マシン・テンプレートをインポートします。

oakcli locate


ディスクを検索します。

oakcli manage diagcollect


主にOracleサポートと協力して作業する場合に使用するために、診断情報および統計を収集します。

oakcli modify


仮想マシンまたはテンプレートの構成に対して、ネットワークを追加、更新、削除します。

oakcli orachk


構成設定を監査します。

oakcli resize dbstorage


ACFSストレージ構造に使用する領域のサイズを変更します。

oakcli restart oda_base


ローカル・ノードでODA_BASEを再起動します

oakcli show


各種のOracle Database Applianceコンポーネントに関する情報を表示します。

oakcli start


ドメインUまたはODA_BASE仮想マシンを起動します。

oakcli stop


ドメインUまたはODA_BASE仮想マシンを停止します。

oakcli stordiag


ストレージ・シェルフまたはストレージ拡張シェルフ・デバイスでテストを実行します。

oakcli test asr


Oracle Auto Service Request (Oracle ASR)が正常に機能しているかどうかチェックします。

oakcli unpack


対象のパッケージをOracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェース・リポジトリに解凍します。

oakcli update


Oracle Database Applianceを更新します。

oakcli upgrade


1つ以上のデータベースを新しいバージョンにアップグレードします。

oakcli validate


Oracle Database Applianceを検証します。


oakcli add disk -local

oakcli add disk -localコマンドを使用して、障害ディスクを物理的に交換した後、システムにローカル・ディスクを追加します。

構文

oakcli add disk -local

使用上の注意

  • 1ノード当たり2つを超えるディスクを追加することはできません。

  • oakcli add disk -localコマンドはベア・メタル・デプロイメントでのみ使用できます。

oakcli apply

oakcli applyコマンドを使用して、Oracle Database Applianceコア容量を再構成します。

構文

次の構文を使用します。core_config_key_fileは、My Oracle Supportで生成されてOracle Database Applianceにコピーされた構成キー・ファイルのフル・パス名です。

oakcli apply core_configuration_key core_config_key_file [-h]

パラメータ

表4-2 oakcli applyコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-h

ヘルプを表示します。

core_config_key_file

構成キー・ファイルのフル・パスと名前を特定します。


使用上の注意

  • oakcli applyコマンドは、rootとしてOracle Database Applianceの最初のノードから実行します。

  • oakcli applyコマンドを実行すると、Oracle Database Applianceは両方のノードを再起動します。

構成キー・ファイル/tmp/set8cores.confを使用して、新規コア数でOracle Database Applianceを再構成します。

oakcli apply core_configuration_key /tmp/set8cores.conf
...................done
INFO: Cluster will be rebooted after applying the core_configuration_key successfully
INFO: ....................................

INFO: Applying core_configuration_key on '192.0.2.21'
INFO: ........................................................................
INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.21 /tmp/tmp_lic_exec.pl
INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.21 /opt/oracle/oak/bin/oakcli enforce core_configuration_key /tmp/.lic_file
INFO: Applying core_configuration_key on '192.0.2.20'

INFO: ........................................................................
INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.20 /tmp/tmp_lic_exec.pl
INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.20 /opt/oracle/oak/bin/oakcli enforce core_configuration_key /tmp/.lic_file
INFO: Applying core_configuration_key on '192.0.2.20'

oakcli clone

oakcli cloneコマンドを使用して、仮想マシンまたは仮想ディスクをクローニングします。

表4-3 oakcli cloneコマンド・サマリー

コマンド 説明

oakcli clone


既存の仮想ディスクのクローンを作成します。

oakcli clone vm


既存の仮想マシンのクローンまたはスナップショット・クローンを作成します。


oakcli clone vdisk

oakcli clone vdiskコマンドを使用して、仮想マシンのクローンを作成します。

構文

oakcli clone vdiskコマンドの次の構文を使用して、仮想ディスクのクローンを作成します。

oakcli clone vdisk new_vdisk_name -repo repo_name -src source_vdisk_name [-h]

new_vdisk_nameはクローン仮想ディスクに付ける名前、repo_nameはクローニング対象の仮想ディスクのリポジトリ・ソースの名前、source_vdisk_nameはクローニング対象の仮想ディスクの名前で、-hはこのコマンドのヘルプの使用方法をオプションで表示します。

vrepo1という名前のリポジトリに格納されているvdisk1という名前の既存の仮想ディスクからmy_vdisk2という名前の仮想ディスクをクローニングします。

oakcli clone vdisk my_vdisk2 -repo vrepo1 -src vdisk1

oakcli clone vm

oakcli clone vmコマンドを使用して、仮想マシンのクローンおよびスナップ・クローンを作成します。

構文

oakcli clone vmコマンドの次の構文を使用して、テンプレートから仮想マシンを作成します。

oakcli clone vm vm_name -vmtemplate template_name -repo repo_name [-node 0|1]

oakcli clone vmコマンドの次の構文を使用して、既存の仮想マシンのスナップショット・クローンを作成します。

oakcli clone vm vm_name -vm src_name -snap

oakcli clone vmコマンドの次の構文を使用して、テンプレートから仮想マシン・スナップショットを作成します。

oakcli clone vm vm_name -vmtemplate template_name -snap

パラメータ

表4-4 oakcli clone vmコマンド・パラメータおよび変数

パラメータ 説明

vm_name

vm_nameは、クローニングされた仮想マシンに付ける名前です。

-vmtemplate vmtemplate_name

vmtemplate_nameは、クローニングする仮想マシンが含まれているテンプレートの名前です。

-repo repo_name

repo_nameは、クローニングするテンプレートが含まれているリポジトリの名前です。

-node 0 | 1

仮想マシンがクローニングされる共有リポジトリが含まれているOracle Database Applianceノードを指定します。

-nodeパラメータは、共有リポジトリからクローニングするときに使用する必要があり、非共有リポジトリに対しては無効です。

-vm src_name

src_nameはクローニングされる仮想マシンの名前です。

-snap

ソース仮想マシンまたは仮想マシン・テンプレートのスナップショットを作成します。


例1

myol15u_testという名前の仮想マシン・イメージを、ノード0のリポジトリ内に格納されているmyol15uという名前の仮想マシン・テンプレートから作成します。

oakcli clone vm myol15u_test -vmtemplate myol5u -repo odarepo1

例2

ノード0のrepo2という名前の共有リポジトリに格納されているmyol6u_15gb1という名前の仮想マシン・テンプレートから、myol6u_testという名前の仮想マシン・イメージを作成します。

oakcli clone vm myol6u_test -vmtemplate myol6u_15gb1 -repo repo2 -node 0

oakcli configure

oakcli configureコマンドを使用して、Oracle Database Applianceでコンポーネントを構成します。

表4-5 oakcli configureコマンド・サマリー

コマンド 説明

oakcli configure asr


Oracle Database Appliance用にOracle Auto Service Requestを構成します。

oakcli configure cpupool


CPUプールを構成します。

oakcli configure firstnet


初期ネットワーク情報を構成します。

oakcli configure network


ネットワーク・カードを交換した後またはパブリック・ネットワークを銅線からファイバー(またはその逆)に入れ替えた後に、ネットワークを構成します

oakcli configure oda_base


ODA_BASE用にCPUコア数、メモリー割当て、仮想ローカル・エリア・ネットワークを構成します。

oakcli configure repo


サイズを大きくして共有リポジトリを構成します。

oakcli configure vm


仮想マシンを構成します。

oakcli configure vmtemplate


仮想マシン・テンプレートを構成します。


oakcli configure asr

oakcli configure asrコマンドを使用して、Oracle Database ApplianceにOracle Auto Service Request (Oracle ASR)を構成します。

構文
oakcli configure asr [-h]

ここで、-hを指定すると、コマンドのオンライン・ヘルプが表示されます。

使用上の注意

  • oakcli configure asrコマンドは、Oracle ASRをOracle Database Applianceに実装するための次の情報を要求する対話型スクリプトを開始します。

    • 実行されるアクション(内部または外部インストール、アンインストールまたは再構成)

    • PROXYサーバー名、ポート、ユーザーIDおよびパスワード

    • ASRユーザーIDおよびパスワード

    • ASRマネージャのIPおよびポート

oakcli configure cpupool

oakcli configure cpupoolコマンドを使用して、1つのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードでCPUプールを構成します。

構文
oakcli configure cpupool poolname -numcpu cpu_count -node nodenum [-h]
パラメータ

表4-6 oakcli configure cpupoolコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

poolname

CPUプールの一意の名前を指定します。

-numcpu cpu_count

CPUプールのCPUの数を定義します。

-node nodenum

CPUプールが作成されるノード(0または1)を定義します。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


例1   2つのコアのCPUプールの構成:

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノード1に2つのコアを含むCPUプールを構成します。

oakcli configure cpupool twonode -numcpu 2 -node 1

oakcli configure firstnet

oakcli configure firstnetコマンドを使用して、デプロイメント・ソフトウェアをダウンロードするための初期ネットワークをOracle Database Applianceで構成します。

構文
oakcli configure firstnet

例1   ベア・メタルOracle Database Applianceでの初期ネットワークの構成

次のコマンドでは、次に示すように対話型スクリプトを使用して新規Oracle Database Applianceで初期ネットワークを作成します。

oakcli configure firstnet
Select the interface to  configure network on [bond0 bond1 bond2 xbond0]:bond0
Configure DHCP on bond0?(yes/no):no
       INFO: Static configuration selected
       Enter the IP address to configure:192.0.2.18
       Enter the netmask address to configure:255.255.252.0
       Enter the gateway address to configure:192.0.2.1
Plumbing the IPs now
Restarting the network
:::::::::::::::::

注意:

oakcli configure firstnetコマンドは、Oracle Database Applianceで1回のみ使用することをお薦めします。初期ネットワークの構成後に使用すると、ネットワーク設定が予期せず変更される可能性があります。

oakcli configure network

oakcli configure networkコマンドを使用して、ネットワーク・カードを交換した後またはパブリック・ネットワークを銅線からファイバー(またはその逆)に入れ替えた後に、ネットワークを構成します。コマンドの意味は、使用するパラメータによって変化します。

構文
oakcli configure network [-changeNetCard|-publicNet]
パラメータ

表4-7 oakcli configure networkコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-changeNetCard

ネットワーク・カードの交換後にネットワーク・カードを構成します。各ノードでネットワーク・カードが交換された場合、各ノードでoakcli configure network -changeNetCardコマンドを実行する必要があります。このパラメータは、すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデルでサポートされます。このコマンドは、仮想化プラットフォーム上のdom0から実行する必要があります。

-publicNet

パブリック・ネットワークを銅線からファイバー(またはその逆)に入れ替えるのに使用します。各ノードでoakcli configure network -publicNetコマンドを実行する必要があり、それにはスタックを停止する必要があります。スタックにはGIとRDBMSが含まれます。仮想化モードで実行されている場合、特にVLANが使用されている場合、仮想マシンを停止する必要があり、また一部の構成を変更しなければならないことがあります。このパラメータは、Oracle Database Appliance X4-2およびX5-2ハードウェア・モデルでのみサポートされます。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


oakcli configure oda_base

oakcli configure oda_baseコマンドを使用して、デプロイメント・ソフトウェアをダウンロードできるようにするOracle Database Applianceの初期ネットワークに対して、ODA_BASEに割り当てられたCPUコア数の変更、仮想ローカル・エリア・ネットワークの追加または削除を実行します。

  • ODA_BASEに割り当てられたCPUコア数の変更

  • ODA_BASEに割り当てられたメモリー容量の変更

  • ODA_BASEへの仮想ローカル・エリア・ネットワークの追加

  • ODA_BASEからの仮想ローカル・エリア・ネットワークの削除

構文
oakcli configure oda_base

例1   ODA_BASEのCPUコア数の変更

ODA_BASEのCPUコア数を次のように6から8に変更します。

# oakcli configure oda_base
Core Licensing Options:
        1. 2 CPU Cores
        2. 4 CPU Cores
        3. 6 CPU Cores
        4. 8 CPU Cores
        5. 10 CPU Cores
        6. 12 CPU Cores
        Current CPU Cores       :6
        Selection[1 : 6](default 12 CPU Cores) : 4
        ODA base domain memory in GB(min 8, max 88)(Current Memory 64G)[default
32]     :
INFO: Using default memory size i.e. 32 GB
Additional vlan networks to be assigned to oda_base? (y/n) [n]:
Vlan network to be removed from oda_base (y/n) [n] INFO: Node 0:Configured oda base pool INFO: Node 1:Configured oda base pool INFO: Node 0:ODA Base configured with new memory INFO: Node 0:ODA Base configured with new vcpus INFO: Changes will be incorporated after the domain is restarted on Node 0 INFO: Node 1:ODA Base configured with new memory INFO: Node 1:ODA Base configured with new vcpus INFO: Changes will be incorporated after the domain is restarted on Node 1

oakcli configure repo

oakcli configure repoコマンドを使用して、共有リポジトリのサイズを大きくします。

構文
oakcli configure repo reponame -incsize size [M|G]

reponameは共有リポジトリの名前であり、sizeは後に続くMでMBのサイズ、またはGでGBのサイズを定義できる数値です。

例1   共有リポジトリのサイズの増加

repo1共有リポジトリのサイズを2GB変更します。

# oakcli configure repo repo1 -incsize 2G

Configured Shared Repo : repo1 with new size 3712.0.

oakcli configure vm

oakcli configure vmコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで仮想マシンを構成します。

構文
oakcli configure vm name [-vcpu cpucount -maxvcpu maxcpu -cpuprio priority 
-cpucap cap -memory memsize -maxmemory max_memsize -os sys -keyboard lang -mouse 
mouse_type -domain dom -network netlist -autostart astart -disk disks -bootoption
bootstrap -cpupool pool -prefnode 0|1 -failover true|false]
パラメータ

表4-8 oakcli configure vmコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

name

仮想マシンに割り当てられる名前。

-vcpu cpucount

仮想マシンに割り当てられるノード数。この数はOracle Database Appliance構成によって異なります。

  • Oracle Database Appliance X5-2: 範囲は1から72です。

  • Oracle Database Appliance X4-2: 範囲は1から48です

  • Oracle Database Appliance X3-2: 範囲は1から32です。

  • Oracle Database Appliance: 範囲は1から24です。

-maxvcpu maxcpu

仮想マシンが使用できるCPUの最大数。この数はOracle Database Appliance構成によって異なります。

  • Oracle Database Appliance X5-2: 範囲は1から72です。

  • Oracle Database Appliance X4-2: 範囲は1から48です。

  • Oracle Database Appliance X3-2: 範囲は1から32です。

  • Oracle Database Appliance: 範囲は1から24です。

-cpuprio priority

CPU使用の優先度。値が大きいほど優先度が高くなります(1から256)。

-cpucap cap

仮想マシンが利用できるCPUのパーセンテージ(1から100)。

-memory memsize

仮想マシンに与えられるメモリー容量: 1から88Gまたは1から90112M。デフォルトはMです。

-maxmemory max_memsize

仮想マシンで使用できるメモリーの最大容量。1から88Gまたは1から90112M。デフォルトはMです。

-os sys

仮想マシンで使用されるオペレーティング・システム(WIN_2003、WIN_2008、WIN_7、WIN_VISTA、OTHER_WIN、OL_4、OL_5、OL_6、RHL_4、RHL_5、RHL_6、LINUX_RECOVERY、OTHER_LINUX、SOLARIS_10、SOLARIS_11、OTHER_SOLARISまたはNONE)。

-keyboard lang

仮想マシンで使用されるキーボード(en-us、ar、da、de、de-ch、en-gb、es、et、fi、fo、fr、fr-be、fr-ca、hr、hu、is、it、ja、lt、lv、mk、nl、n--be、no、pl、pt、pt-br、ru、sl、sv、thまたはtr)。

-mouse mouse_type

仮想マシンで使用されるマウス・タイプ(OS_DEFAULT、PS2_MOUSE、USB_MOUSEまたはUSB_TABLET)。

-domain dom

ドメイン・タイプ(次のオプション):

  • ハードウェア仮想化ゲスト(XEN_HVM)

    - カーネルまたはオペレーティング・システムが仮想化対応ではなく、変更せずに実行できます。

    - デバイス・ドライバがエミュレートされます。

  • 準仮想化ゲスト(XEN_PVM)

    - このゲストは仮想化対応であり、仮想化環境に最適化されています。

    - PVゲストは一般の理想的なデバイス・ドライバを使用します。

  • ハードウェア仮想化ゲスト(XEN_HVM_PV_DRIVERS)

    PVドライバはハイパーバイザー対応であり、エミュレートされたデバイスの入力/出力を大幅に減少します。

-network netlist

仮想マシンによって使用されるMACアドレスとネットワークのリスト。

-autostart astart

仮想マシンの起動オプション(always、restoreまたはnever)。

-disk disks

仮想マシンによって使用されるディスク(スロット、ディスクタイプおよび内容)のリスト。

-bootoption bootstrap

仮想マシンのブートストラップに使用されるブート・オプション(PXE、DISKまたはCDROM)。

-cpupool pool

指定したCPUプールを仮想マシンに割り当てます。

-prefnode 0|1

仮想マシンの起動を試行する、ノード0または1を定義します。このパラメータは、共有リポジトリに作成された仮想マシンに対してのみ有効です。

-failover true|false

-prefnodeパラメータで定義したノード以外のノードで、仮想マシンの起動または再起動を許可(キーワードtrueを使用)または禁止(キーワードfalseを使用)します。このパラメータは、共有リポジトリに作成された仮想マシンに対してのみ有効です。


使用上の注意

  • すべてのパラメータ(nameを除く)は、オプションです。

  • コマンドが動作するには、1つ以上のオプションのパラメータを含める必要があります。


関連項目:

前述の表に関するオプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01でOracle VM Release 3.1のドキュメントを参照してください。たとえば、-domain domオプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01/E27309/html/vmusg-ovm-vms.htmlを参照してください。

例1   仮想マシンの数と仮想メモリー・サイズの変更

次のコマンドを入力して、sample_odarep01という名前の仮想マシンの仮想CPUの数を3に、仮想メモリー・サイズを4GBに変更します。

oakcli configure vm sample_odarep01 -vcpu 3 -memory 4196 

oakcli configure vmtemplate

oakcli configure vmtemplateコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで仮想マシン・テンプレートを構成します。

構文
oakcli configure vmtemplate name [-vcpu cpucount -maxvcpu maxcpu -cpuprio
 priority -cpucap cap -memory memsize -maxmemory max_memsize -os sys -keyboard
 lang -mouse mouse_type -domain dom -network netlist -disk disks]
パラメータ

表4-9 oakcli configure vmtemplateコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

name

仮想マシン・テンプレートに割り当てられた名前。

-vcpu cpucount

テンプレートからクローニングされた仮想マシンに割り当てられるノードの数。

  • Oracle Database Appliance X5-2: 範囲は1から72です。

  • Oracle Database Appliance X4-2: 範囲は1から48です。

  • Oracle Database Appliance X3-2: 範囲は1から32です。

  • Oracle Database Appliance: 範囲は1から24です。

-maxvcpu maxcpu

テンプレートからクローニングされた仮想マシンが消費できるCPUの最大数。

  • Oracle Database Appliance X5-2: 範囲は1から72です。

  • Oracle Database Appliance X4-2: 範囲は1から48です。

  • Oracle Database Appliance X3-2: 範囲は1から32です。

  • Oracle Database Appliance: 範囲は1から24です。

-cpuprio priority

CPU使用の優先度。値が大きいほど優先度が高くなります(1から256)。

-cpucap cap

テンプレートからクローニングされた仮想マシンが利用できるCPUのパーセンテージ(1から100)。

-memory memsize

テンプレートからクローニングされた仮想マシンに割り当てられるメモリー容量(1から88GBまたは1から90112MB)。

-maxmemory max_memsize

テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用可能なメモリーの最大容量。

-os sys

テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるオペレーティング・システム(WIN_2003、WIN_2008、WIN_7、WIN_VISTA、OTHER_WIN、OL_4、OL_5、OL_6、RHL_4、RHL_5、RHL_6、LINUX_RECOVERY、OTHER_LINUX、SOLARIS_10、SOLARIS_11、OTHER_SOLARISまたはNONE)。

-keyboard lang

テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるキーボード(en-us、ar、da、de、de-ch、en-gb、es、et、fi、fo、fr、fr-be、fr-ca、hr、hu、is、it、ja、lt、lv、mk、nl、n--be、no、pl、pt、pt-br、ru、sl、sv、thまたはtr)。

-mouse mouse_type

テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるマウス・タイプ(OS_DEFAULT、PS2_MOUSE、USB_MOUSEまたはUSB_TABLET)。

-domain dom

ドメイン・タイプ(次のオプション):

  • ハードウェア仮想化ゲスト(XEN_HVM)

    - カーネルまたはオペレーティング・システムが仮想化対応ではなく、変更せずに実行できます。

    - デバイス・ドライバがエミュレートされます。

  • 準仮想化ゲスト(XEN_PVM)

    - このゲストは仮想化対応であり、仮想化環境に最適化されています。

    - PVゲストは一般の理想的なデバイス・ドライバを使用します。

  • ハードウェア仮想化ゲスト(XEN_HVM_PV_DRIVERS)

    PVドライバはハイパーバイザー対応であり、エミュレートされたデバイスの入力/出力を大幅に減少します。

-network netlist

テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるMACアドレスとネットワークのリスト。

-disk disks

テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるディスクのリスト(スロット、ディスクタイプおよび内容)。


使用上の注意

  • すべてのパラメータ(nameを除く)は、オプションです。

  • コマンドが動作するには、1つ以上のオプションのパラメータを含める必要があります。


関連項目:

前述の表に関するオプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01でOracle VM Release 3.1のドキュメントを参照してください。たとえば、-domain domオプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01/E27309/html/vmusg-ovm-vms.htmlを参照してください。

例1   仮想マシン・テンプレートの構成

myol5u7_10gbという名前の仮想マシン・テンプレートで次の構成値に値を設定します。

  • 仮想マシンの起動時に割り当てられるCPUの数(vcpu)

  • 仮想マシンに割り当てることができるCPUの最大数(maxvcpu)

  • 仮想マシンに割り当てられるCPUの容量の最大比率(cpucap)

  • 仮想マシンの起動時に割り当てられるメモリー容量(memory)

  • 仮想マシンに割り当てることができるメモリーの最大容量(maxmemory)

  • 仮想マシンへのアクセスに使用されるネットワーク(network)

  • 仮想マシンで使用されるオペレーティング・システム(os)

oakcli configure vmtemplate myol5u7_10gb
-vcpu 2 -maxvcpu 4 -cpucap 40 -memory 1536M -maxmemory 2G
-network "['type=netfront,bridge=net1']" -os OTHER_LINUX

oakcli copy

oakcli copyコマンドを使用して、Oracle Database Applianceの構成中に使用する構成ファイルのコピーを用意します。

構文

oakcli copyコマンドを次のように実行します。absolute_conf_fileは既存の構成ファイルのフル・パス名です。

oakcli copy -conf absolute_conf_file [-h]

パラメータ

表4-10 oakcli copyコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-conf absolute_conf_file

構成ファイルのフル・パス名を指定します。

-h

(オプション)ヘルプを表示します。


例1   構成ファイルのコピーの用意

以前に構成ファイルを作成し、このファイルをOracle Database Applianceにコピーした場合は、構成プロセス中に使用する構成ファイルを用意します。たとえば、ファイルmyserver1.conf/tmpにコピーした場合は、次のコマンドを入力します。

oakcli copy -conf /tmp/myserver1.conf

oakcli create

oakcli createコマンドを使用して、Oracle Database Applianceでコンポーネントを作成します。

表4-11 oakcli createコマンド・サマリー

コマンド 説明

oakcli create cpupool


新規CPUプールを作成します。

oakcli create database


新規データベースを作成します。

oakcli create dbhome


新規データベース・ホームを作成します。

oakcli create dbstorage

新しいACFSストレージ構造を作成します

oakcli create db_config_params


データベース構成ファイルを作成します。

oakcli create repo


Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノードで仮想ローカル・エリア・ネットワークを作成します。

oakcli create snapshotdb


既存のデータベースからスナップショット・データベースを作成します。

oakcli create vdisk


Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの共有リポジトリで仮想ディスクを作成します。

oakcli create vlan


Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノードで仮想ローカル・エリア・ネットワークを作成します。


oakcli create cpupool

oakcli create cpupoolコマンドを使用して、1つのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードでCPUプールを作成します。

構文
oakcli create cpupool poolname -numcpu cpu_count -node nodenum [-h]
パラメータ

表4-12 oakcli configure cpupoolコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

poolname

CPUプールの一意の名前を指定します。

-numcpu cpu_count

CPUプールのCPUの数を定義します。

-node nodenum

CPUプールが作成されるノード(0または1)を定義します。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


例1   2つのコアのCPUプールの作成

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノード1で2つのCPUを含むCPUプールを作成します。

oakcli create cpupool twonode -numcpu 2 -node 1

oakcli create database

oakcli create databaseコマンドを使用して、Oracle Database Applianceでデータベースを追加作成します。

oakcli create databaseを実行すると、追加入力を求めるメッセージが表示されます。例の項の「プロンプトを表示する新規データベースの作成」を参照してください。

構文
oakcli create database -db db_name [[[-oh home] | [-version version]] [-params params_file] [-cdb]]
パラメータ

表4-13 oakcli create databaseコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-db db_name

db_nameは、作成するデータベースの名前です。

-oh home

(オプション) homeは、データベースの作成時に使用する既存のOracleホームの名前です。デフォルトでは、新規のデータベース・ホームが作成されます。

-version version

(オプション) versionは、作成するデータベースのバージョンです。デフォルトでは、ダウンロードした最新バージョンが使用されます。

-params params_file

(オプション) params_fileは、構成ファイルです。デフォルトでは、デフォルトの構成ファイルが使用されます。

-cdb

(オプション)データベースは、コンテナ・データベースとして作成されます。


使用上の注意
  • -ohおよび-versionパラメータは相互に排他的です。同じコマンドで両方を使用しようとすると、エラーが生成されます。

  • Oracleホームを指定せずにデータベースを作成すると、標準のネーミング規則を使用して(OraDb11203_home3など)Oracleホームが新規作成されます。名前の末尾の数字は、同じバージョン番号でホームが新規作成されるたびに1つずつ増えます。

  • データベース、インフラストラクチャおよびOracle Grid Infrastructureをアップグレードする場合は、既存のホームを指定して新規データベースを作成する必要があります。

  • 特定のバージョンのDBクローン・ファイルをダウンロードして解凍する前にオプション-version versionを使用してデータベースを作成しようとすると、このコマンドは失敗します。

  • oakcli create db_config_paramsコマンドを使用して構成ファイルを作成できます。

  • 「Do you want to keep the data files on FLASH storage: [ Y | N ]」というメッセージは、OLTPデータベース・タイプを選択した場合およびフラッシュ・ストレージに空き領域がある場合にのみ表示されます。このオプションの詳細は、「データベース・ファイルのI/Oパフォーマンスの向上」を参照してください。

プロンプトを表示する新規データベースの作成

oakcli create databaseを実行すると、いくつかの入力を求めるメッセージが表示されます。リクエストされた各入力に示されるオプションは、コマンドを実行するプラットフォームによって異なります。たとえば、「Database Class」オプションの9と10は、Oracle Database Appliance X5-2でのみ利用できます。

oakcli create database -db mydb -oh OraDb12102_home1
 
Please enter the 'root'  password :
Please re-enter the 'root' password:
 
Please enter the 'oracle'  password :
Please re-enter the 'oracle' password:
 
Please enter the 'SYSASM'  password : (During deployment we set the
SYSASM password to 'welcome1'):
Please re-enter the 'SYSASM' password:
Please select one of the following for Database type  [1 .. 3]:
1    => OLTP
2    => DSS
3    => In-Memory
1
Selected value is : OLTP
Please select one of the following for Database Deployment  [1 .. 3]:
1    => EE : Enterprise Edition
2    => RACONE
3    => RAC
3
Selected value is : RAC

Do you want to keep the data files on FLASH storage: [ Y | N ]?N
 
Specify the  Database Class (1. odb-01 '1 core, 8 GB memory'   2.
Others) [1]:2
 
Please select one of the following for Database Class    [1 .. 10]:
1    => odb-01s  (   1 cores ,     4 GB memory)
2    =>  odb-01  (   1 cores ,     8 GB memory)
3    =>  odb-02  (   2 cores ,    16 GB memory)
4    =>  odb-04  (   4 cores ,    32 GB memory)
5    =>  odb-06  (   6 cores ,    48 GB memory)
6    =>  odb-12  (  12 cores ,    96 GB memory)
7    =>  odb-16  (  16 cores ,   128 GB memory)
8    =>  odb-24  (  24 cores ,   192 GB memory)
9    =>  odb-32  (  32 cores ,   256 GB memory)
10    =>  odb-36  (  36 cores ,   256 GB memory)

既存のOracleホームでの新規データベースの作成

次のコマンドでは、sales1というデータベースがOraDb11203_home2に作成されます。

oakcli create database -db sales1 -oh OraDb11203_home2

テンプレートからの新規データベースの作成

次のコマンドを実行すると、sales2という名前のデータベースがsalesdbtemplated.dbconfファイルから作成されます(指定したファイル名にデフォルトのファイル拡張子が追加されます)。また、Oracleホームも新規作成されます。

oakcli create database -db sales2 -params salesdbtemplate

コンテナ・データベースとしての新規データベースの作成

次のコマンドでは、sales3というコンテナ・データベースが作成されます。

oakcli create database -db sales3 -version 12.1.0.2 -cdb

oakcli create dbhome

oakcli create dbhomeコマンドを使用して、Oracle Database Applianceで新規データベース・ホームを作成します。

構文

oakcli create dbhome [-version version] [-h]

パラメータ

表4-14 oakcli create dbhomeコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-version version

(オプション) versionは、インストールするバージョンです。指定しないと、Oracle Database Applianceでは最新の使用可能なバージョンを使用します。

-h

(オプション)このコマンドの使用方法のヘルプを表示します。


例1   バージョン11.2.0.2の新規データベース・ホームの作成

次のコマンドでは、バージョン11.2.0.2を使用してsales1というデータベースが作成されます。

oakcli create dbhome -version 11.2.0.2

oakcli create dbstorage

oakcli create dbstorageコマンドを使用して、データベースをASMからACFSに移行するためのストレージ構造を作成します。

構文
oakcli create dbstorage -db db_name [-cdb]
パラメータ

表4-15 oakcli create dbstorageコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-db dbname

作成するdb_nameという名前のデータベースの必須ACFSストレージ構造を設定します

-cdb

マルチテナント・コンテナ・データベースを作成する場合は、渡す必要があります。

-h

(オプション)このコマンドの使用方法のヘルプを表示します。


oakcli create dbstorageコマンドは、次の例のように作成するストレージ構造のサイズを決定するユーザー入力をリクエストします。

oakcli create dbstorage -db sales
 
Please enter the 'root' password :
Please re-enter the 'root' password:
 
Please enter the 'oracle' password :
Please re-enter the 'oracle' password:
 
Please enter the 'SYSASM' password : (During deployment we set the SYSASM password to 'welcome1'):
Please re-enter the 'SYSASM' password:
 
Specify the Database Class (1. odb-01 '1 core, 8 GB memory' 2. Others) [1]:2
 
Please select one of the following for Database Class [1 .. 8] :
1 => odb-01s ( 1 cores , 4 GB memory)
2 => odb-01 ( 1 cores , 8 GB memory)
3 => odb-02 ( 2 cores , 16 GB memory)
4 => odb-04 ( 4 cores , 32 GB memory)
5 => odb-06 ( 6 cores , 48 GB memory)
6 => odb-12 ( 12 cores , 96 GB memory)
7 => odb-16 ( 16 cores , 128 GB memory)
8 => odb-24 ( 24 cores , 192 GB memory)
 
 
Selected value is: odb-01s ( 1 cores , 4 GB memory)
...

oakcli create db_config_params

oakcli create db_config_paramsコマンドを使用して、データベース構成ファイルを生成します。構成ファイルは/opt/oracle/oak/install/dbconfに作成されて、デフォルト拡張子の.dbconfが付きます。

構文
oakcli create db_config_params -conf filename -h
パラメータ

表4-16 oakcli create db_config_paramsコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-conf filename

filenameは、構成ファイルに付ける名前(パス名なし)です。

-h

(オプション)このコマンドの使用方法のヘルプを表示します。


例1   新規にデータベース構成ファイルを作成

次のコマンドによって、データベース・パラメータ・ファイル/opt/oracle/oak/install/dbconf/newconf.dbconfを作成します。

# oakcli create db_config_params -conf newconf

Please select one of the following for Database Block Size  [1 .. 4]:
1 ==> 4096
2 ==> 8192
3 ==> 16384
4 ==> 32768
2
Selected value is: 8192

Specify the  Database Language (1. AMERICAN 2. Others) [1]:
Selected value is: AMERICAN

Specify the  Database Characterset (1. AL32UTF8 2. Others) [1]:2

Please select one of the following for Database Characterset [0 .. 10] :
0 => Others
1 => AL32UTF8
2 => AR8ADOS710
3 => AR8ADOS710T
4 => AR8ADOS720
5 => AR8ADOS720T
6 => AR8APTEC715
7 => AR8APTEC715T
8 => AR8ARABICMACS
9 => AR8ASMO708PLUS
10 => AR8ASMO8X
1
Selected value is: AL32UTF8

Specify the  Database Territory (1. AMERICA 2. Others) [1]:2

Please select one of the following for Database Territory [0 .. 10] :
0 => Others
1 => ALBANIA
2 => ALGERIA
3 => AMERICA
4 => ARGENTINA
5 => AUSTRALIA
6 => AUSTRIA
7 => AZERBAIJAN
8 => BAHRAIN
9 => BANGLADESH
10 => BELARUS
3
Selected value is: AMERICA

Specify the  Component Language (1. en 2. Others) [1]:2

Please select one of the following for Component Language [0 .. 10] :
0 => Others
1 => en : English
2 => fr : French
3 => ar : Arabic
4 => bn : Bengali
5 => pt_BR : Brazilian Portuguese
6 => bg : Bulgarian
7 => fr_CA : Canadian French
8 => ca : Catalan
9 => hr : Croatian
10 => cs : Czech
1
Selected value is: en
Successfully generated the Database parameter file 'newconf'

oakcli create repo

oakcli create repoコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで新規共有リポジトリを作成します。

構文
oakcli create repo repo_name -size size [M|G] -dg DATA|RECO  -h

repo_nameは共有リポジトリに割り当てる名前で、パラメータについては次の表(表4-17)で説明します。

パラメータ

表4-17 oakcli create repoコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-size size [M|G]

共有リポジトリに割り当てる記憶域の量であり、MオプションでMB、またはGオプションでGBとして定義できます。

-dg DATA|RECO

共有リポジトリが格納されるASMディスク・グループ、DATA+ディスク・グループまたはRECO+ディスク・グループです(それぞれDATAまたはRECOオプションを使用して選択します)。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


使用上の注意
  • -sizeパラメータにはサイズの整数値が必要です。

  • sizeの最小値は、サイズの単位にMを使用した場合は500、Gを使用した場合は1です。

  • sizeのデフォルトのサイズの単位はG (GB)です。

  • 共有リポジトリは仮想マシンにのみ使用し、ファイル・ステージング領域としては使用しないでください。ファイルを共有リポジトリにコピーまたは移動するのは避けてください。

例1   新規共有リポジトリの作成

次のコマンドでは、DATA+ディスク・グループにrepoprod1という名前の25GBの共有リポジトリが作成されます。

oakcli create repo repoprod1 -dg DATA -size 25

oakcli create snapshotdb

oakcli create snapshotdbコマンドを使用して、既存のデータベースからスナップショット・データベースを作成します。

構文
oakcli create snapshotdb [-db snap_dbname -from dbname] | [-h]

snap_dbnameは作成するスナップショット・データベースの名前、dbnameはソース・データベースの名前で、パラメータについては次の表(表4-18)で説明します。

パラメータ

表4-18 oakcli create snapshotdbコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-db

このパラメータは、新規スナップショット・データベースに付ける名前の前に付けます。

-from

このパラメータは、スナップショット・データベースの作成元のデータベースの名前の前に付けます。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


例1   スナップショット・データベースの作成

次のコマンドでは、prodという名前のデータベースからsnapprodという名前の新規スナップショット・データベースが作成されます。

oakcli create snapshotdb database -db snapprod -from prod

oakcli create vdisk

oakcli create vdiskコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの共有リポジトリで新規仮想ディスクを作成します。

構文
oakcli create vdisk vdisk_name -repo repository_name -size size -type shared|local -h

vdisk_nameは、指定リポジトリ内で一意の仮想ディスクに割り当てる名前で、パラメータについては、次の表(表4-20)で説明します。

パラメータ

表4-19 oakcli create vdiskコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-repo repository_name

repository_nameは、仮想ディスクが作成される共有リポジトリの名前で、そこから記憶域が取得されます。

-size size

sizeは、共有リポジトリから共有ディスクに割り当てる記憶域の量であり、デフォルトの単位はG (GB)で最小サイズは500Mです。

-type shared | local

仮想ディスクを複数の仮想マシンで共有する(shared)、または1つの仮想マシンのみで使用する(local)オプションを設定します。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


例1   新規仮想ディスクの作成

次のコマンドでは、repoprod1という名前の共有リポジトリでt2gという名前の仮想ディスクが、そのリポジトリで一度に1つの仮想マシンでのみ使用されるように作成されます。

oakcli create vdisk t2g -repo repoprod1 -type local -size 2G

oakcli create vlan

oakcli create vlanコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノードで新規仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)を作成します。

構文
oakcli create vlan vlan_name -vlanid tag_id -if interface_name -node 0|1 -h

vlan_nameは、VLANに割り当てられる名前です。パラメータについては、次の表(表4-20)で説明します。

パラメータ

表4-20 oakcli create vlanコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-vlanid tag_id

tag_idは、パケット・ルーティングに使用される、2から4096 (境界値を含む)のタグ番号です。ノードのVLANを一意に識別します。両方のノードで同じタグ番号を使用できます。

-if interface_name

interface_nameは、VLANネットワークが作成されるインタフェースの名前です。

-node 0 | 1

VLANが作成されるノード(1または2)です。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


例1   新規仮想ローカル・エリア・ネットワークの作成

次のコマンドでは、bond1インタフェースと番号10のタグを使用して、ノード1でsample10という名前のVLANが作成されます。

oakcli create vlan sample10 -vlanid 10 -if bond1 -node 1
例2   第2ノードでの仮想ローカル・エリア・ネットワークの複製

次のコマンドでは、ノード0で例1と同じ(sample10という名前の) VLANが作成されます。

oakcli create vlan sample10 -vlanid 10 -if bond1 -node 0

oakcli delete

oakcli deleteコマンドを使用して、コンポーネントをOracle Database Applianceから削除します。

表4-21 oakcli deleteコマンド・サマリー

コマンド 説明

oakcli delete cpupool


既存のCPUプールを削除します。

oakcli delete database


既存のデータベースを削除します。

oakcli delete dbhome


既存のデータベース・ホームを削除します。

oakcli delete dbstorage


ACFSストレージ構造を削除します

oakcli delete db_config_params


データベース構成ファイルを削除します。

oakcli delete repo


既存の共有リポジトリを削除します。

oakcli delete vdisk


共有リポジトリから仮想ディスクを削除します。

oakcli delete vlan


既存の仮想マシンを削除します。

oakcli delete vm


既存の仮想マシンを削除します。

oakcli delete vmtemplate

既存のVMテンプレートを削除します。


oakcli delete cpupool

oakcli delete cpupoolコマンドを使用して、1つのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードからCPUプールを削除します。

構文
oakcli delete cpupool poolname -node nodenum [-h]
パラメータ

表4-22 oakcli configure cpupoolコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

poolname

削除するCPUプールの名前を指定します。

-node nodenum

CPUプールが削除されるノード(0または1)を定義します。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


例1   CPUプールの削除:

twonodeという名前のCPUプールをOracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノード1から削除します。

oakcli delete cpupool twonode -node 1

oakcli delete database

oakcli delete databaseコマンドを使用して、データベースをOracle Database Applianceから削除します。

構文

oakcli delete database -db db_name [-h]

このコマンドの使用方法のヘルプを表示します。

例1   データベースの削除

次のコマンドでは、sales1という名前のデータベースが削除されます。

oakcli delete database -db sales2

oakcli delete dbhome

oakcli delete dbhomeコマンドを使用して、データベース・ホームをOracle Database Applianceから削除します。

構文

oakcli delete dbhome -oh oracle_home [-h]

パラメータ

表4-23 oakcli delete dbhomeコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

oracle_home

oracle_homeは、アンインストールされるデータベース・ホームです。

-h

(オプション)このコマンドの使用方法のヘルプを表示します。


例1   既存のデータベース・ホームの削除

次のコマンドでは、ora11_1というデータベース・ホームが削除されます。

oakcli delete dbhome -oh ora11_1

oakcli delete dbstorage

oakcli delete dbstorageコマンドを使用して、データベースをASMからACFSに移行するために作成されたストレージ構造を削除します。たとえば、ストレージ構造の作成に使用したcreate dbstorageが不要になった場合、このコマンドを実行します。

構文
oakcli delete dbstorage -db  db_name [-cdb]
パラメータ

表4-24 oakcli delete dbstorageコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-db dbname

削除するデータベース構造

-cdb

マルチテナント・コンテナ・データベースを削除する場合は、渡す必要があります

-h

(オプション)このコマンドの使用方法のヘルプを表示します。


ストレージ構造を削除します。

oakcli delete dbstorage -db sales

oakcli delete db_config_params

oakcli delete db_config_paramsコマンドを使用して、データベース構成ファイルを削除します。

構文
oakcli delete db_config_params -conf filename -h
パラメータ

表4-25 oakcli delete db_config_paramsコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-conf filename

filenameは、削除する構成ファイルの名前(パス名なし)です。

-h

(オプション)このコマンドの使用方法のヘルプを表示します。


oakcli delete repo

oakcli delete repoコマンドを使用して、共有リポジトリを削除します。

構文

oakcli delete repoコマンドでは次の構文を使用します。

oakcli delete repo repository_name [-h]

repository_nameは、削除する共有リポジトリの名前です。

例1   共有リポジトリの削除

次のコマンドでは、testrepo01共有リポジトリが削除されます。

oakcli delete repo testrepo01

このコマンドは、一方または両方のノードでtestrepo01がアクティブであると失敗します。

oakcli delete vdisk

oakcli delete vdiskコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの共有リポジトリから仮想ディスクを削除します。

構文
oakcli delete vdisk vdisk_name -repo repository_name -h

vdisk_nameは仮想ディスクに割り当てられた名前、repository_nameは仮想ディスクが作成された共有リポジトリの名前で、-hはコマンドのヘルプ・テキストを表示します。

例1   既存の仮想ディスクの削除

次のコマンドでは、repoprod1という名前の共有リポジトリからt2gという名前の仮想ディスクが削除されます。

oakcli delete vdisk t2g -repo repoprod1

oakcli delete vlan

oakcli delete vlanコマンドを使用して、仮想ローカル・エリア・ネットワークを削除します。

構文

oakcli delete vlanコマンドでは次の構文を使用します。

oakcli delete vlan vlan_name -node node_number [-h]
パラメータ

表4-26 oakcli delete vmコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

vlan vlan_name

vlan_nameは、削除する仮想ローカル・エリア・ネットワークの名前です。

-node node_number

node_numberは、仮想ローカル・エリア・ネットワークの削除元となるOracle Database Applianceノードです。

-h

(オプション)ヘルプ・テキストを表示します。


例1   仮想ローカル・エリア・ネットワークの削除

次のコマンドでは、ノード1からsample1仮想ローカル・エリア・ネットワークが削除されます。

oakcli delete vlan sample1 -node 1

oakcli delete vm

oakcli delete vmコマンドを使用して、仮想マシンを削除します。

構文

oakcli delete vmコマンドでは次の構文を使用します。

oakcli delete vm vm_name [-server node_number] [-h]
パラメータ

表4-27 oakcli delete vmコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

vm vm_name

(オプション) vm_nameは、削除する仮想マシンの名前です。

-server node_number

node_numberは、仮想マシンを削除するOracle Database Applianceノードです。このオプション・パラメータが指定されない場合、両方のノードから仮想マシンが削除されます。

-h

(オプション)ヘルプ・テキストを表示します。


例1   仮想マシンの削除

次のコマンドでは、ノード1からovu22仮想マシンが削除されます。

oakcli delete vm ovu22 -server 1

oakcli delete vmtemplate

oakcli delete vmtemplateコマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートを削除します。

構文

oakcli delete vmtemplateコマンドでは次の構文を使用します。

oakcli delete vmtemplate template_name [-server=node_number][-h]
パラメータ

表4-28 oakcli delete vmtemplateコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

vmtemplate template_name

template_nameは、削除する仮想マシン・テンプレートの名前です。

-server node_number

node_numberは、仮想マシン・テンプレートを削除するOracle Database Applianceノードです。このオプション・パラメータが指定されない場合、両方のノードから仮想マシン・テンプレートが削除されます。

-h

(オプション)ヘルプ・テキストを表示します。


例1   仮想マシン・テンプレートの削除

次のコマンドでは、両方のノードからovu22仮想マシン・テンプレートが削除されます。

oakcli delete vmtemplate ovu22

oakcli deploy

oakcli deployコマンドを使用して、Oracle Grid InfrastructureをOracle Database Appliance上のクラスタに対してデプロイします。

構文

oakcli deployコマンドでは次の構文を使用します。

oakcli deploy [config] [-conf config_file] [-advance][-h]

パラメータ

表4-29 oakcli deployコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

config

(オプション) Oracle Appliance Managerコンフィギュレータを実行します。

-conf config_file

(オプション)指定した構成ファイル、config_fileに格納されている構成を事前ロードします。

-advance

(オプション)デプロイメントを実行するか、デプロイメント・コンフィギュレータをアドバンス・モードで実行します。

-h

(オプション)ヘルプ・テキストを表示します。


使用上の注意

  • oakcli deployは、完全なOracle Database Applianceをデプロイします。

  • oakcli deploy configは、Oracle Database Applianceコンフィギュレータを実行します。

  • oakcli deploy -conf config_fileは、既存の構成ファイルを事前ロードします。

  • oakcli deployは、STEP*というファイル名のログ・ファイルを/opt/oracle/oak/onecmd/tmp/に作成します

oakcli diskwritecache

oakcli diskwritecacheコマンドを使用して、書込みキャッシュが有効なディスクを配置したり、それらのディスクのディスク書込みキャッシュを無効にします。有効になっている書込みキャッシュは、Oracle Database Applianceの停止時間がスケジュールされたらすぐに無効にする必要があります。停止時間中に、書込みキャッシュが有効になっている各ディスクに対して順番に、このコマンドをdisableオプションとともに使用します。

構文

oakcli diskwritecache [disable disk_name | enable disk_name | status ] -h

-hは、このコマンドに関するヘルプ・テキストを表示します。

例1   キャッシュが有効になっているディスクの特定

次のコマンドでは、すべてのディスクの書込みキャッシュ・ステータスが表示されます。

oakcli diskwritecache status

oakcli import vmtemplate

oakcli import vmtemplateコマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートをインポートします。

構文

oakcli import vmtemplateコマンドでは次の構文を使用します。

oakcli import vmtemplate vmtemplatename -files image_files | -assembly assembly_file -repo repo_name [- node 0 | 1 ]

パラメータ

表4-30 oakcli import vmtemplateコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

vmtemplatename

vmtemplatenameは、テンプレートに割り当てる名前です。

-files

-filesオプションは、テンプレートを構成する1つ以上のファイルをインポートするときに使用します。

image_files

image_filesは、次のいずれか1つです。

  • 単一のテンプレート・ファイル名

  • 単一のテンプレートを構成するファイルのカンマ区切りリスト

  • テンプレート・ファイルにリンクする一重引用符で囲まれたURL

-assembly

-assemblyオプションは、アセンブリ・ファイルをインポートするときに使用します。

assembly_file

assembly_fileは、アセンブリ・ファイルまたはアセンブリ・ファイルにリンクする一重引用符で囲まれたURLです。

repo_name

repo_nameは、インポートするテンプレートの格納先となるリポジトリの名前です。

-node

-nodeオプションは、共有リポジトリにインポートするときに、ノードを識別する値0または1を指定して使用します。


使用上の注意

  • このコマンドを実行する場合はその都度、オプション-filesまたは-assemblyの一方のみを指定します。同じ文にこれらの2つのオプションを指定することはできません。

  • このコマンドが1つのアセンブリから複数のテンプレートをインポートする場合、各テンプレートには自動的に一意の名称が付けられます。これらのテンプレート名には、vmtemplatename1vmtemplatename2vmtemplatename3などと順序番号が続く、vmtemplate vmtemplatename句で指定された名前が含まれます。

  • 共有リポジトリにインポートする場合、有効なノード番号0または1を指定して-nodeオプションを指定します。非共有リポジトリへのインポートに-nodeオプションを使用すると、コマンドは失敗します。

例1   Dom0からのVMテンプレートのインポート

次のコマンドでは、必要なテンプレート(OVM_OL5U7_X86_64_PVM_10GB.tgz)がDom0の/OVSディレクトリからodarepo1リポジトリにインポートされます。

oakcli import vmtemplate OL5U7 -files /OVS/OVM_OL5U7_X86_64_PVM_10GB.tgz -repo odarepo1
例2   リモート・サーバーからのVMテンプレートのインポート

次のコマンドでは、URLを使用してサーバーおよびテンプレート・ファイルを指定し、リモート・サーバーからテンプレートをインポートします。

oakcli import vmtemplate OL5U6 -files 'http://example.com/vm-template/OEL-5/OVM_OL5U6_X86_64_PVM_10GB.tgz' -repo odarepo2
例3   リモート・サーバー上のアセンブリからのVMテンプレートのインポート

次のコマンドでは、指定されたURLにあるリモート・サーバー上に格納されたアセンブリに含まれるテンプレートがインポートされます。

oakcli import vmtemplate OL6U1 -assembly 'http://example.com/assemblies/OEL6/OVM_OL6U1_x86_PVHVM.ova' -repo odarepo1
例4   リモート・サーバー上のアセンブリから共有リポジトリへのVMテンプレートのインポート

次のコマンドでは、指定されたURLにあるリモート・サーバー上に格納されたアセンブリに含まれるテンプレートが、ノード1のrepo4という名前の共有リポジトリにインポートされます。

oakcli import vmtemplate OL6U1 -assembly 'http://example.com/assemblies/OEL6/OVM_OL6U1_x86_PVHVM.ova' -repo repo4 -node 1

oakcli locate

oakcli locateコマンドを使用すると、ディスクのLEDライトをオン(またはオフ)にして、指定されたOracle Automatic Storage Managementディスクと関連付けられている物理ディスクを検索できます。

構文

次のoakcli locateコマンド構文を使用します。disknameは、検索するASMディスクの名前です。

oakcli locate disk diskname on|off 

パラメータ/オプション

表4-31 oakcli locateコマンド・パラメータおよびオプション

パラメータ 説明

disk diskname

検索するOracle ASMディスクの名前を指定します。

on

(オプション)指定されたディスクのLEDをオンにします。

off

(オプション)指定されたディスクのLEDをオフにします。


例1   選択されたディスクのLEDのオン

次のコマンドでは、ASMディスクdisk_pd_23のLEDをオンにします。

oakcli locate disk pd_23 on

oakcli manage diagcollect

oakcli manage diagcollectコマンドを使用して、トラブルシューティングやOracle Supportとの連携のために、Oracle Database Applianceに関する診断情報を収集します。

構文

oakcli manage diagcollect [--all | --crs [--crshome crs_home_dir] [--core] | --install | --chmos [--incidenttime time [--incidentduration time] |
--adr adr_location [--afterdate date] [--aftertime time] [--beforetime time] ]
 [excl comp1,comp2,...] [--clean] [--storage]

パラメータ

表4-32 oakcli manage diagcollectコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

--all

自動診断リポジトリ(ADR)およびクラスタ状態モニターを除くすべての診断情報を収集します。これがデフォルトのオプションです。

--crs

Oracle Clusterware診断情報を収集します。

--crshome crs_home_dir

Oracle Clusterwareホーム・ディレクトリの場所を指定します。

--core

コア・ファイルとOracle Clusterware診断データをパッケージ化します。

--install

スクリプトroot.shの実行前にインストールが失敗した場合、インストール・ログを収集します。

--adr adr_location

ADRの診断情報を収集します。adr_locationはADR情報の場所を指定します。

--afterdate date

指定された日付からアーカイブを収集します。日付をmm/dd/yyyy形式で指定します。

--aftertime time

指定された時刻後にアーカイブを収集します。時刻をYYYYMMDDHHMISS24形式で入力します。-adrパラメータとの併用のみでサポートされています。

--beforetime time

指定された時刻前にアーカイブを収集します。時刻をYYYYMMDDHHMISS24形式で入力します。-adrパラメータとの併用のみでサポートされています。

--chmos

クラスタ状態モニター・データを収集します。

--incidenttime time

指定された時刻からクラスタ状態モニター・データを収集します。時刻をYYYYMMDDHHMISS24形式で入力します。

--incidenttimeパラメータを使用しない場合、過去24時間のデータが収集されます。

--incidentduration time

指定された時刻後の期間のクラスタ状態モニター・データを収集します。時刻をHH:MM形式で入力します。期間を指定しない場合、指定されたインシデント時刻後のすべてのクラスタ状態モニター・データが収集されます。

--excl [comp1,comp2]

指定されたコンポーネント・ログを除外します。有効なコンポーネントはacfsinvtsysocrcrshomeおよびbaseです。

--clean

このコマンドで集められた診断関連情報を削除します。

--storage

ストレージに関するすべての問題のログを収集します。ストレージに関する問題が発生し、ログの診断に対するサポートが必要な場合に使用できます。


oakcli modify

oakcli modifyコマンドでは、次の処理を実行できます。

  • 仮想マシンに仮想ディスクをアタッチしたり、仮想マシンから仮想ディスクをデタッチします。

  • 仮想マシンに初回起動時のインストール構成メッセージを送信します。

  • 仮想マシンおよび仮想マシン・テンプレートにネットワークを割り当てたり、仮想マシンおよび仮想マシン・テンプレートからネットワークを削除します。

構文

次のoakcli modifyコマンド構文を使用して、仮想マシンまたは仮想マシン・テンプレートを変更します。

oakcli modify [vm vmname [-attachvdisk vdisk_name | -detachvdisk vdisk_name | -s key1:value1;key2:value2;...]] | [[vm vmname | vmtemplate vmtemplatename] [-addnetwork network | -deletenetwork network]] [-h]

nameは仮想マシンのvmname、またはvmtemplatenameは、変更する仮想マシン・テンプレートで、オブジェクトおよびパラメータについては、次の表(表4-33)で説明します。

オブジェクトおよびパラメータ

表4-33 oakcli modifyコマンドのオブジェクトおよびパラメータ

パラメータ 説明

-attachvdisk vdisk_name

指定した仮想ディスクを、指定した仮想マシンにアタッチします。

-detachvdisk vdisk_name

指定した仮想ディスクを、指定した仮想マシンからデタッチします。

-s key1:value1;key2:value2;...

ovmdユーティリティに送信する1つ以上のキー/値のペアで構成されるメッセージを指定します(各キーと値は、コロン(:)で区切り、各キー/値のペアは次のキー/値のペアとセミコロン(;)で区切ります)。

-addnetwork network

指定された仮想マシンまたは仮想マシン・テンプレートに割り当てられる新規ネットワークを指定します。

-deletenetwork network

指定された仮想マシンまたは仮想マシン・テンプレートから削除されるネットワークを指定します。

-h

(オプション)ヘルプ・テキストを表示します。


使用上の注意
  • vmtemplateオブジェクトは、-addnetworkまたは-deletenetworkパラメータと使用する場合にのみ有効です。

  • -attachvdiskまたは-detachvdiskオプションは、-addnetwork-deletenetworkまたは-sパラメータとともに使用しないでください。

  • このコマンドを使用するときは、-addnetwork-deletenetworkまたは-sパラメータのいずれか1つのみを指定します。

例1   仮想マシン・テンプレートに定義されているネットワークの変更

次のコマンドでは、gc_11g仮想マシン・テンプレートに割り当てられているネットワークがnet1ネットワークに置き換えられます。

oakcli modify vmtemplate gc_11g -addnetwork net1
例2   実行中の仮想マシンへのメッセージの送信

次のコマンドは、gc_11g仮想マシンのrootユーザー・パスワードを更新します。

oakcli modify vm gc_11g -s "com.oracle.linux.root-password:root123"

oakcli orachk

oakcli orachkコマンドを使用して、ORAchkユーティリティを使用して構成設定を監査します。

構文

oakcli orachk [-abvhpfm[u -o][o]ct] [-clusternodes list | -localonly] [-debug] [-dbnames list |-dbnone | -dball] [upgrade]

パラメータ

表4-34 oakcli orachkコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-a

ベスト・プラクティス・チェックおよび推奨パッチ・チェックを実行します。

-b

推奨パッチ・チェックは実行せず、ベスト・プラクティス・チェックのみを実行します。

-v

バージョンを表示します。

-h

コマンドの使用方法(ヘルプ)を表示します。

-p

パッチ・チェックのみを実行します。

-f

オフラインでコマンドを実行します。

-m

最大可用性スコアカードのチェックを除外します。

-u -o

アップグレード前のベスト・プラクティス(-u -o pre)またはアップグレード後のベスト・プラクティス(-u -o post)についてチェックを実行します。

-o

オプションの引数として、-ovVVerboseまたはVERBOSEが続く場合、出力は成功したチェックを画面に表示します。-oオプションなしの場合、エラーのみが画面に表示されます。

-c

画面に表示する情報の粒度を決定します。Oracleサポートと協力して作業する場合にのみ使用します。

-clusternodes list

listは、コマンド実行対象となるノード名のカンマ区切りリストです。

-localonly

ローカル・ノードでのみコマンドを実行します。

--debug

デバッグ・ログを作成します。

-dbnames list

listは、コマンド実行対象となるデータベースのサブセット名のカンマ区切りリストです。

-dbnone

スキップするデータベースを選択するプロンプトを表示せずに、すべてのデータベースですべてのデータベース関連チェックをスキップします。

-dball

チェックするデータベースを選択するプロンプトを表示せずに、すべてのデータベースですべてのデータベース関連チェックを実行します。

-upgrade

実行するorachkのバージョンのアップグレードを強制実行します。


使用上の注意

  • このコマンドは、Oracle Database Appliance以外のサーバーで実行される場合のorachkコマンドに対して汎用的な複数のオプションを提供します。oakcli orachk -hコマンドを実行することで、これらのオプションに関する詳細を表示できます。オプションは次のカテゴリに分類されますが、このマニュアルでは各カテゴリのオプションを表示しません。

    • Reportオプション

    • Auto Restartオプション

    • Daemonオプション

    • Profile Runオプション

  • ORAchkの詳細は、My Oracle Supportノート1268927.2『ORAchk - Oracleスタックのヘルス・チェック』(https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1268927.2)を参照してください。

oakcli resize dbstorage

oakcli resize dbstorageコマンドを使用して、データベースをASMからACFSに移行するために作成されたストレージ構造に使用する領域のサイズを変更します。oakcli show fsを使用して現在の領域使用量を確認してから、oakcli resize dbstorageを使用して領域を追加または削除できます。

構文

oakcli resize dbstorage -data size -reco size -redo size -db  db_name

パラメータ

表4-35 oakcli resize dbstorageコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-data size

DATAボリュームの拡張可能なサイズ(GB)

-reco size

REDOボリュームの拡張可能なサイズ(GB)

-redo size

RECOボリュームの拡張可能なサイズ(GB)

-db dbname

これらのボリュームをサイズ変更する必要のあるデータベース

-h

(オプション)このコマンドの使用方法のヘルプを表示します。


次のコマンドは、データ・ディスク・グループでボリュームのサイズを10GB増やします。

oakcli resize dbstorage -data 10G

oakcli restart oda_base

oakcli restart oda_baseコマンドを使用して、ローカル・ノードのODA_BASEを停止して再起動します。このコマンドは強制停止を実行するため、ODA_BASEの現在のステータスを意識する必要がない場合にこのコマンドを使用します。このコマンドはDom0から実行する必要があり、ODA_BASEの再起動が必要な場合は通常、両方のノードでこれを再起動する必要があります。

構文

oakcli restart oda_base | -h

再起動するODA_BASEは、このコマンドの実行元となるDom0と同じノード上にあります。

oakcli show

oakcli showコマンドを使用して、Oracle Database Applianceコンポーネントのステータスを表示します。コマンドの実行対象となるノードに関する情報が表示されます。ヘルプ・オプション(oakcli show -h)を使用して、現在のノードで利用可能なコンポーネントの一覧を表示します。

表4-36 oakcli showコマンド・サマリー

コマンド 説明

oakcli show asr


Oracle Auto Service Request構成の表示

oakcli show cooling


冷却装置のステータスを表示します。

oakcli show controller


ディスク・コントローラに関する情報を表示します。

oakcli show core_config_key


コア・デプロイメントに関する情報を表示します。

oakcli show cpupool


コアと仮想マシンのマッピング情報を表示します。

oakcli show databases


データベースに関する情報を表示します。

oakcli show dbhomes


データベース・ホームに関する情報を表示します。

oakcli show db_config_params


構成ファイルの名前およびパラメータを表示します。

oakcli show dbstorage


ASMクラスタ・ファイル・システム(ACFS)上に作成されたデータベースのデータベース・ストレージ情報を表示します

oakcli show disk


共有またはローカルのディスクに関する情報を表示します。

oakcli show diskgroup


Oracle ASMディスク・グループに関する情報を表示します

oakcli show env_hw


現行サーバーの環境タイプとハードウェア・バージョンを表示します。

oakcli show expander


エクスパンダに関する情報を表示します。

oakcli show enclosure


ストレージ・エンクロージャに関する情報を表示します。

oakcli show fs


ASMクラスタ・ファイル・システム(ACFS)上に作成されたすべてのデータベースおよびcloudfsファイル・システム、およびOracle Database Applianceノード上のローカル・ファイル・システムに関する情報を表示します

oakcli show ib


infiniBandカードおよびポートに関する情報を表示します

oakcli show iraid


内部RAIDに関する情報を表示します

oakcli show memory


メモリー・サブシステムに関する情報を表示します。

oakcli show network


ネットワーク・サブシステムに関する情報を表示します。

oakcli show power


電源装置サブシステムのステータスを表示します。

oakcli show processor


プロセッサ(CPU)情報を表示します。

oakcli show raidsyncstatus


内部RAID同期情報を表示します

oakcli show repo


仮想マシンのリポジトリに関する情報を表示します。

oakcli show server


サーバー・サブシステムに関する情報を表示します。

oakcli show storage


ストレージに関する情報を表示します。

oakcli show validation storage


validation storage errorコマンドのレポートのステータス(有効化または無効化)を表示します。

oakcli show validation storage errors


ハード・ストレージのエラーを表示します。

oakcli show validation storage failures


ソフト・ストレージのエラーを表示します。

oakcli show vdisk

仮想ディスクに関する情報を表示します。

oakcli show version


ソフトウェアおよびファームウェアのバージョン情報を表示します。

oakcli show vlan

仮想ローカル・エリア・ネットワークのバージョン情報を表示します。

oakcli show vm

仮想マシンのバージョン情報を表示します。

oakcli show vmconsole


仮想マシンのGUI VMコンソールを開きます。

oakcli show vmtemplate


仮想マシン・テンプレートの情報を表示します。



注意:

Oracle Database Applianceソフトウェアのモデルおよびバージョンによって、oakcli showコマンド・オプションは、前述の表に示すものや以降の項で説明するものと異なる場合があります。oakcli show -hコマンドを実行して、システムで使用しているコンポーネントの注釈付リストを表示してください。

oakcli show asr

oakcli show asrコマンドを使用して、ご使用のOracle Auto Service Requestの構成の詳細を表示します。

構文
oakcli show asr [-h]
パラメータ

表4-37 oakcli show asrコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-h

(オプション)このコマンドの使用方法のヘルプを表示します。


oakcli show cooling

oakcli show coolingコマンドを使用して、冷却装置サブシステムに関する情報を表示します。

構文
oakcli show cooling
例1   冷却装置情報の表示

次のコマンドでは、コマンドの実行対象となるノードの冷却装置情報が表示されます。

oakcli show cooling        NAME   HEALTH HEALTH_DETAILS LOCATION FAN % FAN SPEED        Fan_0  OK     -              FM0      30 %  6300 RPM        Fan_1  OK     -              FM0      19 %  3800 RPM        Fan_10 OK     -              FM2      34 %  6600 RPM        Fan_11 OK     -              FM2      23 %  4100 RPM        Fan_12 OK     -              FM3      32 %  6300 RPM        Fan_13 OK     -              FM3      22 %  3900 RPM        Fan_14 OK     -              FM3      24 %  4700 RPM        Fan_15 OK     -              FM3      14 %  2500 RPM        Fan_2  OK     -              FM0      29 %  6400 RPM        Fan_3  OK     -              FM0      18 %  3700 RPM        Fan_4  OK     -              FM1      32 %  6400 RPM        Fan_5  OK     -              FM1      20 %  3700 RPM        Fan_6  OK     -              FM1      33 %  6400 RPM        Fan_7  OK     -              FM1      22 %  3800 RPM        Fan_8  OK     -              FM2      33 %  6400 RPM        Fan_9  OK     -              FM2      22 %  3900 RPM

oakcli show controller

oakcli show controllerコマンドを使用してコントローラに関する情報を表示します。

構文
oakcli show controller controller_id [-h]
パラメータ

表4-38 oakcli show controllerコマンドの変数およびパラメータ

パラメータ 説明

controller_id

情報が表示される対象のコントローラを指定します。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


例1   コントローラ0またはコントローラ1に関する情報の表示

次のコマンドはコントローラ0の詳細を表示します。

oakcli show controller 0

oakcli show core_config_key

oakcli show core_config_keyコマンドを使用して、Oracle Database Applianceコアのデプロイ方法に関する情報を表示します。

構文
oakcli show core_config_key

例1   Oracle Database Applianceコア構成キーが適用されているかどうかの確認

次のコマンドは、構成されていない新規Oracle Database Applianceでのコア数ステータスを表示します。

oakcli show core_config_key
Optional core_config_key is not applied on this machine yet!
例2   構成済のOracle Database ApplianceでのOracle Database Applianceコア数ステータスの表示

次のコマンドは、事前に構成済のOracle Database Applianceでのコア数ステータスを表示します。

oakcli show core_config_key
Host's serialnumber = 1132FMW003
Configured Cores = 20

oakcli show cpupool

oakcli show cpupoolコマンドを使用して、コア割当てと仮想マシンとのマッピングを表示します。

構文
oakcli show cpupool -node nodenum

nodenumは、調査するOracle Database Applianceノードの番号(0または1)です。

例1   ノードのコア割当てと仮想マシンとのマッピングの表示

ノード0のコア・マッピング情報を表示します。

oakcli show cpupool -node 0
         Pool           Cpu List          VM List
default-unpinned-pool   [14, 15, 16, 17,  ['test1_odarepo1','sample5_odarepo1', 
                         18, 19, 20, 21,   'vm_very_long_name_sample1_odarepo1',
                         22, 23]           'win_vm1']
         twocpu          [12, 13]         ['vm1_odarepo1']
      odaBaseCpuPool     [0, 1, 2, 3, 10  ['oakDom1']
                          , 11]

oakcli show databases

oakcli show databasesコマンドを使用して、データベース名、データベース・タイプ、データベース・ホームの名前および場所、データベース・バージョンなどの各既存データベースに関する情報を表示します。

構文
oakcli show databases [-h]
パラメータ

表4-39 oakcli show databasesコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-h

(オプション)このコマンドの使用方法のヘルプを表示します。


oakcli show dbhomes

oakcli show dbhomesコマンドを使用して、ホームの名前、ホームの場所、データベース・バージョンなどの各既存Oracleデータベース・ホームに関する情報を表示します。

構文
oakcli show dbhomes [-detail] [-h]
パラメータ

表4-40 oakcli show dbhomesコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-detail

(オプション)各ホームに関連するデータベースのリストを含めます。

-h

(オプション)このコマンドの使用方法のヘルプを表示します。


oakcli show db_config_params

oakcli show db_config_paramsコマンドを使用して、ホームの名前、ホームの場所、データベース・バージョンなどの各既存Oracleデータベース・ホームに関する情報を表示します。このコマンドは、デフォルトでは/opt/oracle/oak/install/dbconfディレクトリにある、拡張子.dbconfの付いたファイルを探します。

構文
oakcli show db_config_params [-conf filename] [-detail] [-h]
パラメータ

表4-41 oakcli show dbhomesコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-conf filename

(オプション)表示される構成ファイルの名前。指定しない場合、すべての構成ファイルが表示されます。

-detail

(オプション)構成ファイルに格納されているパラメータ値を表示します。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


例1   デフォルトのデータベース構成パラメータ値の表示

次のコマンドは、デフォルトの構成パラメータ値を表示します。

oakcli show db_config_params -detail
Available DB configuration files are:
          Default
          DATABASE_BLOCK_SIZE       =>    8192
          DATABASE_LANGUAGE         =>    AMERICAN
          DATABASE_CHARACTERSET     =>    AL32UTF8
          DATABASE_TERRITORY        =>    AMERICA
          COMPONENT_LANGUAGES       =>    en

oakcli show dbstorage

oakcli show dbstorageコマンドを使用して、ASMクラスタ・ファイル・システム(ACFS)上に作成されたデータベースのデータベース・ストレージ情報を表示します。デフォルトでは、共通のボリューム・セットを共有するため、すべてのnon-cdbデータベースがまとめてリストされます。各cdbデータベースは別個にリストされます。

構文
oakcli show dbstorage [-db dbname]
パラメータ

表4-42 oakcli show dbstorageコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-db dbname

(オプション)ストレージ情報を表示する必要のあるデータベースの名前。


oakcli show disk

oakcli show diskコマンドを使用して、ディスク情報を表示します。

構文
oakcli show disk [-local | -shared | shared_disk_name [-all]| -h]
パラメータ

表4-43 oakcli show diskコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-local

(オプション)すべてのローカル・ディスクの情報を表示するように指定します。

-shared

(オプション)すべての共有ディスクの情報を表示するように指定します。

shared_disk_name

(オプション)特定の共有ディスクのみの情報を表示するように指定します。

-all

(オプション)選択したディスクのすべての詳細を表示するように指定します。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


使用上の注意
  • パラメータを使用しないコマンドの実行は、oakcli show disk -sharedコマンドの実行と同等です。

  • -allパラメータは、shared_disk_nameパラメータと併用される場合のみ有効な出力を生成します。その他のすべてのパラメータはオプションで、他のパラメータと組み合せることはできません。

例1   ローカル・ディスクに関する情報の表示

次のコマンドではすべてのローカル・ディスクに関する情報が表示されます。

oakcli show disk -local
例2   共有ディスクに関する情報の表示

次のコマンドではすべての共有ディスクに関する情報が表示されます。

oakcli show disk -shared
例3   特定の共有ディスクに関する情報の表示

次のコマンドではpd_01という共有ディスクに関する情報が表示されます。

oakcli show disk pd_01:

oakcli show diskgroup

oakcli show diskgroupコマンドを使用して、Oracle ASMディスク・グループ情報を表示します。

構文
oakcli show diskgroup [disk_group_name]
パラメータ

表4-44 oakcli show disk groupコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

disk_group_name

(オプション)完全な詳細が表示される対象のOracle ASMディスク・グループの名前。このパラメータを指定しない場合、すべてのOracle ASMディスク・グループの情報が表示されます。


oakcli show env_hw

oakcli show env_hwコマンドを使用して、現行ノードの環境タイプとハードウェア・バージョンを表示します。

構文
oakcli show env_hw [-h]

-hによって、コマンドのヘルプ情報が生成されます。

例1   環境タイプとハードウェア・モデルの表示

次の例では、Oracle Database Appliance X3-2仮想化プラットフォームでODA_BASEにログオンしているときにoakcli show env_hwコマンドを実行した場合の出力を示します。

oakcli show env_hw
VM-ODA_BASE ODA X3-2

oakcli show enclosure

oakcli show enclosureコマンドを使用して、コマンドが実行されるノード上のストレージ・エンクロージャ・サブシステムの情報を表示します。

構文
oakcli show enclosure

例1   ストレージ・エンクロージャ・サブシステムの情報の表示

コマンドが実行されるノード上のストレージ・エンクロージャ・サブシステムの情報を表示します。

oakcli show enclosure

NAME        SUBSYSTEM         STATUS      METRIC

E0_FAN0  Cooling              OK          3000 rpm
E0_FAN1  Cooling              OK          3220 rpm
E0_FAN2  Cooling              OK          3520 rpm
E0_FAN3  Cooling              OK          3070 rpm
E0_IOM0  Encl_Electronics     OK          -
E0_IOM1  Encl_Electronics     OK          -
E0_PSU0  Power_Supply         OK          -
E0_PSU1  Power_Supply         OK          -
E0_TEMP0 Amb_Temp             OK          25 C
E0_TEMP1 Midplane_Temp        OK          32 C
E0_TEMP2 PCM0_Inlet_Temp      OK          34 C
E0_TEMP3 PCM0_Hotspot_Temp    OK          44 C
E0_TEMP4 PCM1_Inlet_Temp      OK          31 C
E0_TEMP5 PCM1_Hotspot_Temp    OK          42 C
E0_TEMP6 IOM0_Temp            OK          42 C
E0_TEMP7 IOM1_Temp            OK          50 C

oakcli show expander

oakcli show expanderコマンドを使用して、エクスパンダに関する情報を表示します

構文
oakcli show expander expander_id

expander_idは、特定のエクスパンダを識別します。

oakcli show fs

oakcli show fsコマンドを使用して、ASMクラスタ・ファイル・システム(ACFS)上に作成されたすべてのデータベースおよびcloudfsファイル・システム、およびOracle Database Applianceノード上のローカル・ファイル・システムに関する情報を表示します。

構文
oakcli show fs

oakcli show ib

システムにInfinibandがある場合、oakcli show ibコマンドを使用してInfiniBandカードおよびポート情報を表示します。

構文
oakcli show ib

oakcli show iraid

oakcli show iraidコマンドを使用して、内部RAIDおよびローカル・ディスク情報を表示します。このコマンドはX5-2以降のシステムにのみ使用できます。

構文
oakcli show iraid

oakcli show memory

oakcli show memoryコマンドを使用して、メモリー・モジュールに関する情報を表示します。

構文
oakcli show memory

例1   メモリー・モジュール情報の表示

コマンドの実行対象となるノードのメモリー情報が表示されます。

oakcli show memory
        NAME    HEALTH HEALTH_DETAILS PART_NO.    SERIAL_NO.         LOCATION MANUFACTURER MEMORY_SIZE CURR_CLK_SPEED ECC_Errors
 
        DIMM_0  OK     -              001-0003-01 00CE02124685D963AC P0/D0    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_1  OK     -              001-0003-01 00CE02124634F65B85 P0/D1    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_10 OK     -              001-0003-01 00CE02124685D963B2 P1/D2    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_11 OK     -              001-0003-01 00CE02124634F6565B P1/D3    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_12 OK     -              001-0003-01 00CE02124634F6598B P1/D4    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_13 OK     -              001-0003-01 00CE02124685D963B4 P1/D5    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_14 OK     -              001-0003-01 00CE02124634F65956 P1/D6    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_15 OK     -              001-0003-01 00CE02124685D96348 P1/D7    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_2  OK     -              001-0003-01 00CE02124685D963B1 P0/D2    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_3  OK     -              001-0003-01 00CE02124634F65B6E P0/D3    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_4  OK     -              001-0003-01 00CE02124634F65C65 P0/D4    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_5  OK     -              001-0003-01 00CE02124685D963AB P0/D5    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_6  OK     -              001-0003-01 00CE02124634F6598E P0/D6    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_7  OK     -              001-0003-01 00CE02124685D9659E P0/D7    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_8  OK     -              001-0003-01 00CE02124685D963A3 P1/D0    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_9  OK     -              001-0003-01 00CE02124634F656F7 P1/D1    Samsung      16 GB       1600 MHz       0

oakcli show network

oakcli show networkコマンドを使用して、ネットワーク・サブシステムに関する情報を表示します。

構文
oakcli show network

例1   ネットワーク情報の表示

コマンドの実行対象となるノードのネットワーク情報が表示されます。

oakcli show network
        NAME           HEALTH HEALTH_DETAILS LOCATION PART_NO MANUFACTURER MAC_ADDRESS        LINK_DETECTED DIE_TEMP
 
        Ethernet_NIC_0 OK     -              NET0     X540    INTEL        00:10:e0:23:f1:08  yes (eth0)    61.000 degree C
        Ethernet_NIC_1 OK     -              NET1     X540    INTEL        00:10:e0:23:f1:09  yes (eth1)    61.000 degree C
        Ethernet_NIC_2 OK     -              NET2     X540    INTEL        00:10:e0:23:f1:0a  yes (eth4)    53.750 degree C
        Ethernet_NIC_3 OK     -              NET3     X540    INTEL        00:10:e0:23:f1:0b  yes (eth5)    53.750 degree C
        Ethernet_NIC_4 -      -              NET4     82599EB INTEL        00:1B:21:B6:09:F1  yes (eth3)    -
        Ethernet_NIC_5 -      -              NET5     82599EB INTEL        00:1B:21:B6:09:F0  yes (eth2)    -

oakcli show power

oakcli show powerコマンドを使用して、電源装置サブシステムに関する情報を表示します。

構文
oakcli show power

例1   電源装置情報の表示

コマンドの実行対象となるノードの電源装置情報が表示されます。

oakcli show power
        NAME            HEALTH HEALTH_DETAILS PART_NO. SERIAL_NO.         LOCATION INPUT_POWER OUTPUT_POWER INLET_TEMP      EXHAUST_TEMP
 
        Power_Supply_0  OK     -              7047410  476856F+1242CE0020 PS0      Present     113 watts    33.250 degree C 36.688 degree C
        Power_Supply_1  OK     -              7047410  476856F+1242CE004J PS1      Present     89 watts     37.000 degree C 39.438 degree C

oakcli show processor

oakcli show processorコマンドを使用して、CPUプロセッサに関する情報を表示します。

構文
oakcli show processor

例1   CPUプロセッサ情報の表示

コマンドの実行対象となるノードのCPUプロセッサ情報が表示されます。

oakcli show processor
        NAME  HEALTH HEALTH_DETAILS PART_NO. LOCATION
MODEL                         MAX_CLK_SPEED TOTAL_CORES ENABLED_CORES
 
        CPU_0 OK     -              060D     P0 (CPU 0)
Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2690  2.900 GHZ         8           8
        CPU_1 OK     -              060D     P1 (CPU 1)
Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2690  2.900 GHZ     8           8

oakcli show raidsyncstatus

oakcli show raidsyncstatusコマンドを使用して、障害ローカル・ディスクの交換後のRAID再構築のステータスを表示します。このコマンドはV1、X3-2およびX4-2にのみ適用されます。

構文
oakcli show raidsyncstatus

oakcli show repo

oakcli show repoコマンドを使用して、仮想マシンのリポジトリに関する情報を表示します。すべてのリポジトリを参照するには、リポジトリ名およびノード番号を指定しません。特定の共有リポジトリを参照するには、リポジトリ名およびノードを指定します。

構文
oakcli show repo [reponame -node 0|1]

reponameは、特定のリポジトリ名を識別します。

例1   使用可能な仮想マシンのリポジトリの表示

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの2つのノード上にある仮想マシンのリポジトリが表示されます。

oakcli show repo
        NAME      REPOTYPE  NODENUM
        odarepo1  local     0
        odarepo2  local     1
        repo1     shared    0
        repo1     shared    1
例2   特定の共有リポジトリに関する詳細の表示

ノード1上のrepo1という名前のリポジトリに関する情報が表示されます。

oakcli show repo repo1 -node 1
 
Resource: repo1_1
        AutoStart       :       restore       
        DG              :       DATA          
        Device          :       /dev/asm/repo1-286
        ExpectedState   :       Online        
        MountPoint      :       /u01/app/repo1
        Name            :       repo1_0       
        Node            :       all           
        RepoType        :       shared        
        Size            :       102400        
        State           :       Online

oakcli show server

oakcli show serverコマンドを使用して、サーバー・サブシステムに関する情報を表示します。

構文
oakcli show server

例1   サーバー情報の表示

コマンドの実行対象となるノードのサーバー情報が表示されます。

oakcli show server
        Power State              : On        Open Problems            : 1        Model                    : SUN FIRE X4170 M3        Type                     : Rack Mount        Part Number              : 31324979+1+1        Serial Number            : 1250FML046        Primary OS               : Not Available        ILOM Address             : 10.210.57.26        ILOM MAC Address         : 00:10:E0:23:F1:0C        Description              : Oracle Database Appliance X3-2 AK00050333        Locator Light            : Off        Actual Power Consumption : 268 watts        Ambient Temperature      : 22.000 degree C        Open Problems Report     :Open Problem 1        Problem time        : Tue Apr  2 06:10:37 2013        Problem subsystem   : System        Problem location    : /SYS (Host System)        Problem description : An error has occurred in which no automated diagnosis is available to identify faulty component. (Probability: 100, UUID: a72b4e35-140d-c86d-b87b-daf3eb43f5c7, Part Number: 31324979+1+1, Serial Number: 1250FML046, Reference Document: http://www.sun.com/msg/SPX86-8003-JP)

oakcli show storage

oakcli show storageコマンドを使用して、ストレージに関する情報を表示します。

構文
oakcli show storage -errors

oakcli show storageコマンドは、コントローラ、エクスパンダおよびディスクに関する情報を表示します。-errorsパラメータが含まれている場合、このコマンドは、報告されたエラーに関する詳細を表示します。

oakcli show validation storage

oakcli show validation storageコマンドを使用して、validation storageが有効化または無効化されているかを表示します。

構文
oakcli show validation storage

oakcli show validation storage errors

oakcli show validation storage errorsコマンドを使用して、ハード・ストレージのエラーを表示します。ハードウェアのエラーには、特定のスロットに挿入されているディスクのタイプの誤り、ディスク・モデルが無効、ディスク・サイズの誤りが含まれます。

構文
oakcli show validation storage errors

oakcli show validation storage failures

oakcli show validation storage failuresコマンドを使用して、ソフト・ストレージのエラーを表示します。典型的なソフト・ディスクのエラーは、ディスクのファームウェアのバージョンが無効であるというものです。

構文
oakcli show validation storage failures

oakcli show vdisk

oakcli show vdiskコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの仮想ディスクに関する情報を表示します。

構文
oakcli show vdisk [vdisk_name -repo repository_name]

vdisk_nameは、1つの仮想ディスクのみの情報を表示する場合の省略可能な値であり、-repo repository_nameは、コマンドでvdiskを指定した場合の必須のパラメータです。

例1   すべてのvdiskの情報の表示

使用するOracle Database Applianceのすべてのvdiskに関する情報を次のように表示します。

# oakcli show vdisk

    NAME                         SIZE     TYPE    REPOSITORY
    myvdisk                      10G      local   vdiskrepo
    newv                         1G       local   vdiskrepo
例2   1つのvdiskの情報の表示

myvdiskという名前のvdiskの情報を次のように表示します。

# oakcli show vdisk myvdisk1
Resource: myvdisk_vdiskrepo
        Name         :     myvdisk_vdiskrepo
        RepoName     :     vdiskrepo
        Size         :     10G
        Type         :     local
        VmAttached   :     0

oakcli show version

oakcli show versionコマンドを使用して、Oracle Database Applianceソフトウェアおよびファームウェアのパッチ・バージョンを表示します。

構文
oakcli show version [-detail]

-detailオプションを使用して、詳細なバージョン情報を表示します。

例1   基本バージョン情報の表示

使用するOracle Database Applianceのソフトウェアおよびファームウェアのバージョン情報を表示します。

oakcli show version

oakcli show vlan

oakcli show vlanコマンドを使用して、Oracle Database Applianceで構成されている仮想ローカル・エリア・ネットワークに関する情報を表示します。

構文
oakcli show vlan

例1   仮想ローカル・エリア・ネットワーク情報の表示

使用可能な仮想ローカル・エリア・ネットワークの名前、タグID番号、ネットワークおよびノード割当てが表示されます。

oakcli show vlan
NAME                  ID    INTERFACE   NODENUM

net1                  1     bond0       0
net1                  1     bond0       1
net2                  1     bond1       0
net2                  1     bond1       1
net3                  2     bond1       0
net3                  4     bond0       1
net10                 20    bond1       0
net10                 20    bond1       1

oakcli show vm

oakcli show vmコマンドを使用して、仮想マシンに関する情報を表示します。

構文
oakcli show vm [vm_name | -h]
パラメータ

表4-45 oakcli show vmコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

vm_name

(オプション)詳細を表示する仮想マシンの名前。このパラメータを指定しない場合、すべての仮想マシンの情報が表示されます。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


例1   すべての仮想マシンの詳細の表示

すべての仮想マシンの仮想マシン名、メモリーとvCPUの割当て、ステータス、仮想ディスクおよびリポジトリ名を次のように表示します。

oakcli show vm

NAME                    MEMORY          VCPU         STATE           REPOSITORY
 
sample5_odarepo1          2048             2         OFFLINE         odarepo1      
sample6_odarepo1          2048             2         OFFLINE         odarepo2      
test1_odarepo1            2048             2         OFFLINE         odarepo1      
test2_odarepo2            2048             2         OFFLINE         odarepo2      
vm1_odarepo1              4096             4         ONLINE          odarepo1      
vm2_odarepo2              2048             2         OFFLINE         odarepo2      
win_vm1                   1500             1         ONLINE          odarepo1
例2   1つの仮想マシンの情報の表示

次のコマンドは、vm1_odarepo1仮想マシンの情報を表示します。

oakcli show vm vm1_odarepo1
Resource: vm1_odarepo1
        AutoStart       :       restore       
        CPUPriority     :       100           
        Disks           :       |file:/OVS/Repositories/odarepo1/Vi
                                rtualMachines/vm1_odarepo1/System.i
                                mg,xvda,w||file:/OVS/Repositories/o
                                darepo1/VirtualMachines/vm1_odarepo
                                1/u01.img,xvdb,w|
        Domain          :       XEN_PVM       
        ExpectedState   :       online       
        FailOver        :       false
        IsSharedRepo    :       false
        Keyboard        :       en-us         
        MaxMemory       :       3000           
        MaxVcpu         :       4             
        Memory          :       4096          
        Mouse           :       OS_DEFAULT    
        Name            :       vm1_odarepo1  
        Networks        :       |mac=00:21:F6:00:00:E4|         
        NodeNum         :       0             
        NodeNumStart    :       
        OS              :       OL_5          
        PrivateIP       :       None          
        ProcessorCap    :       100           
        RepoName        :       odarepo1      
        State           :       Online        
        TemplateName    :       otml_sample1_odarepo1
        Vcpu            :       4             
        cpupool         :       twocpu        
        vncport         :       5901              

oakcli show vmtemplate

oakcli show vmtemplateコマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートに関する情報を表示します。

構文
oakcli show vmtemplate [vmtemplate_name | -h]
パラメータ

表4-46 oakcli show vmtemplateコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

vmtemplate_name

(オプション)詳細を表示する仮想テンプレートの名前。このパラメータを指定しない場合、すべての仮想テンプレートの情報が表示されます。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


例1   1つの仮想テンプレートの詳細の表示

次のコマンドは、sample1_odarepo1仮想テンプレートの情報を表示します。

oakcli show vmtemplate sample_odarepo1
Resource: sample1_odarepo1
        CPUPriority     :       100           
        Disks           :       |file:/OVS/Repositories/odarepo1/Te
                                mplates/otml_sample1_odarepo1/Syste
                                m.img,xvda,w||file:/OVS/Repositorie
                                s/odarepo1/Templates/otml_sample1_o
                                darepo1/u01.img,xvdb,w|
        Domain          :       XEN_PVM       
        Keyboard        :       en-us         
        MaxMemory       :       2048          
        MaxVcpu         :       2             
        Memory          :       2048          
        Mouse           :       OS_DEFAULT    
        Name            :       sample1_odarepo1
        Networks        :       |bridge=priv1||bridge=net1||bridge=
                                net2|         
        NodeNum         :       0             
        OS              :       OL_5          
        ProcessorCap    :       100           
        RepoName        :       odarepo1      
        Vcpu            :       2 

oakcli show vmconsole

oakcli show vmconsoleコマンドを使用して、特定の仮想マシンを管理するGUI VMコンソールを開きます。

構文

oakcli show vmconsole vmname [-h]

vm_nameは、コンソールを開く仮想マシンの名前です。-hを指定すると、このコマンドの使用方法のヘルプが表示されます。

例1   仮想マシン・コンソールのオープン

次のコマンドでは、vm1_odarepo1という名前の仮想マシンのコンソールが開きます。

oakcli show vmconsole vm1_odarepo1

oakcli start

oakcli startコマンドを使用して、仮想マシンの起動、ノードの共有リポジトリの起動、ローカル・ノードのODA_BASEの起動を実行します。

表4-47 oakcli startコマンド・サマリー

コマンド 説明

oakcli start oda_base


ローカル・ノードでODA_BASEを起動します

oakcli start repo

指定したノードで共有リポジトリを起動します

oakcli start vm


指定したノードで仮想マシンを起動します


oakcli start oda_base

oakcli start oda_baseコマンドを使用して、ローカル・ノードでODA_BASEを起動します。

構文

oakcli start oda_base [-h]

パラメータ

表4-48 oakcli start oda_baseコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-h

(オプション)オンライン・ヘルプを表示します。


目的のノードのDom0に接続し、次のコマンドを入力してそのノードのODA_BASEを起動します。

oakcli start oda_base

oakcli start repo

oakcli start repoコマンドを使用して、ノード上の共有リポジトリを起動します。

構文

oakcli start repo repo_name [-node node_number] [-h]

パラメータ

表4-49 oakcli start repoコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

repo_name

repo_nameは、起動する共有リポジトリの名前です。

-node node_number

共有リポジトリを起動するノードを指定します。node_numberは、共有リポジトリを起動するノードの番号(0または1)です。-nodeが指定されていない場合、共有リポジトリは両方のノードで起動されます。

-h

(オプション)オンライン・ヘルプを表示します。


次のコマンドでは、ノード0上のrepo1という名前の共有リポジトリを起動します。

oakcli start repo repo1 -node 0

oakcli start vm

oakcli start vmコマンドを使用して、ノード上の仮想マシンを起動します。

構文

oakcli start vm vm_name [-node node_number] [-d] [-h]

パラメータ

表4-50 oakcli start vmコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

vm_name

vm_nameは、起動する仮想マシンの名前です。

-node node_number

仮想マシンを起動するノードを指定します。node_numberは、仮想マシンを起動するノードの番号(0または1)です。-nodeが指定されていない場合、仮想マシンは両方のノードで起動されます。

-d

仮想マシン起動手順の詳細を指定します

-h

(オプション)オンライン・ヘルプを表示します。


次のコマンドは、ノード0でvm1_odarepo1という名前の仮想マシンを起動します。

oakcli start vm vm_odarepo1 -node 0

oakcli stop

oakcli stopコマンドを使用して、仮想マシンの停止、ノードの共有リポジトリの停止、ローカル・ノードのODA_BASEの停止を実行します。

構文

oakcli stop [vm vm_name [-force] | repo repo_name [-node node_number] | oda_base ] [-h]

パラメータ/オプション

表4-51 oakcli stopコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-h

(オプション)オンライン・ヘルプを表示します。

vm vm_name

vm_nameは、停止する仮想マシンの名前です。

-force

(オプション)仮想マシンを強制的に停止します。

repo repo_name

repo_nameは、停止する共有リポジトリの名前です。

-node node_number

node_numberは、共有リポジトリを停止するノードの番号(0または1)です。-nodeパラメータは、共有リポジトリの仮想マシンを停止している場合にのみ有効です。-nodeが指定されていない場合、共有リポジトリは両方のノードで停止されます。

oda_base

ローカル・ノードのODA_BASEを停止します。


例1 仮想マシンの強制停止

次のコマンドを入力して、仮想マシンvm1_odarepo1を強制的に停止します。

oakcli stop vm vm_odarepo1 -force
例2   共有リポジトリの停止

次のコマンドを入力して、ノード0上のrepo1という名前の共有リポジトリを停止します。

oakcli stop repo repo1 -node 0
例3   ローカルのODA_BASEの停止

目的のノードのDom0に接続し、次のコマンドを入力してそのノードのODA_BASEを停止します。

oakcli stop oda_base

oakcli stordiag

oakcli stordiagコマンドを使用して、ストレージ・シェルフまたはストレージ拡張シェルフのディスクで診断テストを実行します。

構文

oakcli stordiag resource_typen | -h

resource_typeは構成に依存する接頭辞、nはディスク番号(0から始まり、ディスク数より1少なく増加)で、-hはこのコマンドのヘルプを表示します。次のいずれかのオプションに基づいて、resource_typeの値を選択します。

  • Oracle Database Applianceバージョン1では、dを使用します。

  • 単一ストレージ・シェルフのOracle Database Applianceでは、pd_を使用します。

  • 拡張ストレージ・シェルフのOracle Database Applianceでは、ストレージ・シェルフ内のディスクにはe0_pd_、拡張ストレージ・シェルフ内のディスクにはe1_pd_を使用します。

使用上の注意

内部ストレージがあるOracle Database Applianceシステムの場合は、形式d_[..]を使用して診断対象となるディスクを指定します。接続型シェルフ(およびオプションのストレージ拡張シェルフ)に接続しているOracle Database Applianceシステムの場合は、形式e[0..1]_p[0..23]を使用して診断対象となるディスクを指定します。

例1   ストレージ拡張シェルフのディスクでの診断テストの実行

次のコマンドでは、拡張ストレージ・シェルフのないストレージ・シェルフの4番目のストレージ・ユニットで診断テストが実行されます。

# oakcli stordiag e1_pd_3
 Node Name : hr0                                                        
 Test : Diagnostic Test Description                                             
 
   1  : OAK Check                                                               
        NAME          PATH          TYPE          STATE         STATE_DETAILS
        pd_03         /dev/sdw      HDD           ONLINE        Good    
 
   2  : ASM Check  
. . .
<output truncated>
 

oakcli test asr

oakcli test asrコマンドを使用して、Oracle Auto Service Request (Oracle ASR)が正しく構成され機能しているかどうかを判別するために、テスト・トラップを送信します。Oracle ASRが正しく機能している場合は、成功メッセージが返されます。

構文

oakcli test asr [-h]

oakcli unpack

oakcli unpackコマンドを使用して、Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェース・リポジトリにパッケージを解凍します。

構文

oakcli unpack -package absolute_package_name

absolute_package_nameは、パッケージの完全絶対パスおよびファイル名を使用して、解凍するパッケージを指定します。

例1   Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェース・リポジトリへのパッチ・パッケージの解凍

次のコマンドでは、p13982331_23000_Linux-86-64.zipパッケージ(現在のノードの/tmpに事前にコピー済)を、ノードのOracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェース・リポジトリに解凍します。

oakcli unpack -package /tmp/p13982331_23000_Linux-86-62.zip

oakcli update

oakcli updateコマンドを使用して、Oracle Database Applianceパッチを適用します。Oracle Databaseソフトウェアのみをアップグレードする場合は、oakcli upgradeコマンドを参照してください。

構文

oakcli update -patch version [[--infra] | [[--gi][--database]]] [--noreboot] | [--clean] | [--verify]

パラメータ

表4-52 oakcli updateコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-patch version

インストールするパッチ更新を指定します。

--infra

パッチ適用対象のインフラストラクチャ(ファームウェア、OS、ASR、HMP、OAKなど)を指定します。これがデフォルトのオプションです。

--gi

パッチ適用対象のGrid Infrastructureを指定します。

--database

パッチ適用対象のデータベース・ホームを指定します。

--noreboot

パッチ適用後にノードが再起動しません。

--clean

ローカル・ノード上の一時ファイルをすべてクリーンアップします。

--verify

ノード上のパッチ適用可能なコンポーネントを表示します。


例1   ノードのパッチ適用

次のコマンドでは、2.5.0.0.0パッチで現行ノードが更新されます。

oakcli update -patch 2.5.0.0.0

oakcli upgrade

oakcli upgradeコマンドを使用して、Oracle Database Appliance上のOracle Databaseをアップグレードします。Oracle Database Appliance自体のパッチ適用については、oakcli updateコマンドを参照してください。

構文

oakcli upgrade database [-db db_names | -from source_home] -to destination_home [-h]

パラメータ

表4-53 oakcli upgradeコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-db db_names

アップグレードするデータベースの名前を(カンマ区切りリストで)指定します。

-from source_home

アップグレードするデータベースの現在のOracle Databaseホームを指定します。

-to destination_home

アップグレード先のデータベース・バージョンが格納されているOracle Databaseホームを指定します。

--h

(オプション)オンライン・ヘルプを表示します。


使用上の注意

  • -dbパラメータまたは-fromパラメータのいずれかを必ず指定する必要があります。

  • -dbパラメータを指定してコマンドを実行すると、現在のOracle Databaseホームとは関係なく、指定されたデータベースのみがアップグレードされます。-fromパラメータを-dbパラメータと併用すると、-fromパラメータは無視されます。つまり、指定されたホーム内のデータベースが-dbパラメータのリストにない場合、そのデータベースは無視され、他のホームにある指定されたデータベースがアップグレードされます。

  • -dbパラメータなしでコマンドを実行すると、指定されたOracle Databaseホーム内にあるすべてのデータベースがアップグレードされます。

  • 既存のOracle Databaseホームを指定する-toパラメータは必ず指定する必要があります。

例1   Oracle Databaseのアップグレード

次のコマンドでは、Oracle Databaseホーム・ディレクトリOraDb11203_home1を使用して、tpccという11.2.0.2.5データベースをリリース11.2.0.3.1にアップグレードします。

oakcli upgrade database -db tpcc -to OraDb11203_home1

oakcli validate

oakcli validateコマンドを使用して、Oracle Database Applianceの状態またはオペレーティング・システムのパッチの実行可能性を検証します。

構文

次のoakcli validate構文を使用して、Oracle Database Applianceを検証します。

oakcli validate [[-V | -l | -h]] | [[-v][-f output_file] [-a | -d | -c checklist][-ver patch_version]]

パラメータ/オプション

表4-54 oakcli validateコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-V

oakValidationのバージョンを表示します。

-l

チェック可能な項目を説明とともに表示します。

-h

オンライン・ヘルプを表示します。

-v

冗長出力を表示します(検証レポートを生成するパラメータとともに使用する必要があります)。

-f output_file

画面(stdout)にではなく、完全修飾ファイル名のファイル、output_fileに出力を送信します。

-a

DiskCalibrationなど、すべてのシステム・チェックを実行します。このコマンドを使用して、デプロイメントの前にシステムの準備状況を検証することをお薦めします。DiskCalibrationシステム・チェックによりパフォーマンスの問題が発生する可能性があるため、ビジー状態の本番システム上で、このオプションを使用してoakcli validateを実行しないでください。

-d

デフォルトのチェックのみを実行します。

-c checklist

カンマ区切りリストのchecklistで指定した項目の検証チェックを実行します。このパラメータを使用して、1つの項目または項目のサブセットのいずれかをチェックします。

-ver patch_version

patch_versionで指定したパッチを使用してOracle Database Applianceにパッチを適用できない理由を報告します。


例1   すべてのチェックおよびその説明の一覧表示

oakcli validateで使用可能なすべてのチェックおよびその説明を一覧表示します。

oakcli validate -l

         Checkname -- Description
         =========    ===========
         *SystemComponents -- Validate system components based on ilom sensor data
         readings
         *OSDiskStorage -- Validate OS disks and filesystem information
         *SharedStorage -- Validate Shared storage and multipathing information
         DiskCalibration -- Check disk performance with orion
         *NetworkComponents -- Validate public and private network components
         *StorageTopology -- Validate external JBOD connectivity
         asr -- Validate asr components based on asr config file and ilom sensor
         data readings

* -- These checks are also performed as part of default checks

注意:

NetworkComponents妥当性チェックは、Oracle Database Appliance X3-2より前のハードウェアで使用できません。

例2   すべてのチェックの実行

次の構文を入力して、すべてのチェックを実行します。

oakcli validate -a
例3   ストレージ・ケーブル接続の検証

次の構文を入力して、ストレージ・シェルフと、接続している場合はストレージ拡張シェルフへの接続を検証します。

oakcli validate -c storagetopology
例4   ASRの検証

次の構文を入力して、ASR構成を検証します。

# oakcli validate -c asr
INFO: oak Asr information and Validations
RESULT: /opt/oracle/oak/conf/asr.conf exist
RESULT: ASR Manager ip:10.139.154.17
RESULT: ASR Manager port:1162
SUCCESS: ASR configuration file validation successfully completed
RESULT: /etc/hosts has entry 141.146.156.46 transport.oracle.com
RESULT: ilom alertmgmt level is set to minor
RESULT: ilom alertmgmt type is set to snmptrap
RESULT: alertmgmt snmp_version is set to 2c
RESULT: alertmgmt community_or_username is set to public
RESULT: alertmgmt destination is set to 10.139.154.17
RESULT: alertmgmt destination_port is set to 1162
SUCCESS: Ilom snmp confguration for asr set correctly
RESULT: notification trap configured to ip:10.139.154.17
RESULT: notification trap configured to port:1162
SUCCESS: Asr notification trap set correctly
INFO: IP_ADDRESS HOST_NAME SERIAL_NUMBER ASR PROTOCOL SOURCE PRODUCT_NAME
INFO: --------------- ------------------------------ ------------------------------ -------- --------- -------------- ------------------------------
10.170.79.98 oda-02-c 1130FMW00D Enabled SNMP ILOM SUN FIRE X4370 M2 SERVER
10.170.79.97 oda-01-c 1130FMW00D Enabled SNMP ILOM SUN FIRE X4370 M2 SERVER
INFO: Please use My Oracle Support 'http://support.oracle.com' to view the activation status.
SUCCESS: asr log level is already set to Fine.
RESULT: Registered with ASR backend.
RESULT: test connection successfully completed.
RESULT: submitted test event for asset:10.139.154.17
RESULT: bundle com.sun.svc.asr.sw is in active state
RESULT: bundle com.sun.svc.asr.sw-frag is in resolved state
RESULT: bundle com.sun.svc.asr.sw-rulesdefinitions is in resolved state
RESULT: bundle com.sun.svc.ServiceActivation is in active state
SUCCESS: ASR diag successfully completed
例5   パッチの実行可能性のチェック

Oracle Database Applianceへのパッチ適用を試みる前に次のコマンドを使用して、成功するかどうか、パッチの適用前に変更が必要であるかどうかを判断します。警告およびエラーのラベルは、それぞれマゼンタおよび赤のフォントで強調表示されます。

# oakcli validate ospatch -ver 12.1.2.3.0
INFO: Validating the OS patch for the version 12.1.2.3.0
WARNING: 2015-02-10 06:30:32: Patching sub directory /opt/oracle/oak/pkgrepos/orapkgs/OEL/5.10/Patches/5.10.1 is not existing
INFO: 2015-02-10 06:30:32: May need to unpack the Infra patch bundle for the version: 12.1.2.3.0
ERROR: 2015-02-10 06:30:32: No OS patch directory found in the repository