この章では、Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェース(Oracle Appliance Kitコマンドライン・インタフェース(OAKCLI)とも呼ばれるoakcli
コマンド)の内容と使用について説明します。最新のコマンド・セット、それぞれの構文および使用上の注意が含まれ、多数のコマンドについて例を示しています。この章は次の項で構成されています:
Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースを使用して、Oracle Database Appliance管理タスク(ソフトウェアのデプロイ、コア・キーの構成、パッチの適用、監視とトラブルシューティング、仮想マシンの管理、Oracle Databaseホームとデータベースの作成など)を実行します。Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースを使用して実行できるタスクは次のとおりです。
コア構成キーの適用
Oracle Database Applianceデプロイメント用のネットワークの構成
デプロイメント構成ファイルのコピー
Oracle Database Applianceのデプロイ
Oracle Database Applianceでのディスクの検索
Oracle Database Applianceリポジトリの管理
Oracle Database Appliance診断収集結果の管理
Oracle Database Applianceの更新
Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェース・リポジトリへのパッケージの解凍
Oracle Database Applianceの検証
Oracle Appliance Managerとハードウェアのバージョンによっては、この章で説明されているコマンドの一部を使用できない場合があります。ご使用のバージョンのOracle Appliance ManagerでサポートされているOracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースを確認するには、コマンドoakcli -h
を入力してください。
使用方法
Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースは次のディレクトリにあります。
/opt/oracle/oak/bin/oakcli
root
ユーザー・アカウントには、このディレクトリのパス名として定義されたoakcli
環境変数が必要です。
Oracle Database Applianceでは、oakcli
コマンド出力のログが次のディレクトリに保管されます。
/opt/oracle/oak/log/hostname/client/oakcli.log
Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースのヘルプの使用方法
すべてのoakcli
コマンドの使用方法に関する情報を表示するには、次のコマンドを実行します。
oakcli -h
特定のoakcli
コマンドに関する詳細なヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。
oakcli command -h
特定のoakcli
コマンドのオブジェクトおよびそのオプションに関する詳細なヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。
oakcli command object -h
権限およびセキュリティ
Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースは通常、Oracle Database Applianceにroot
ユーザーとしてログインしている場合に使用します。root
としてログインしていない場合は、特定のタスクを実行できません。たとえば、ストレージ情報の表示はできますが、ストレージ構成の変更はできません。
Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースのコマンドおよびパラメータでは大文字と小文字を区別しません。oakcli
では次のコマンド構文を使用します。
oakcli command object [parameters]
oakcli
構文では次のようになります。
command
は、show
、locate
、apply
などの動詞です。
object
(名詞とも呼びます)はディスクやコントローラなどの、oakcli
コマンドが操作を実行する対象のターゲットまたはオブジェクトです。オブジェクトの短縮形も使用できます。
parameters
は、コマンドの追加オプションを使用できるようにすぐ前のコマンドの組合せの使用範囲を拡大します。パラメータ名には先頭にダッシュが付きます(すべてのコマンドで使用可能なヘルプ・パラメータの-h
など)。
以降では、このリリースで使用可能なoakcli
コマンドの構文およびその他の詳細について、次の表に示すようにアルファベット順で説明します。
表4-1 Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースのコマンド
コマンド | 説明 |
---|---|
|
障害ディスクを物理的に交換した後、システムにローカル・ディスクを追加します。このコマンドはV1、X4-2およびX3-2にのみ使用できます。 |
|
Oracle Database Applianceコア容量を再構成します。 |
|
仮想コンポーネントをクローニングします。 |
|
Oracle Database Applianceコンポーネントを構成します。 |
|
デプロイ中に使用する構成ファイルのコピーを用意します。 |
|
Oracle Database Applianceコンポーネントを作成します。 |
|
Oracle Database Applianceコンポーネントを削除します。 |
|
Oracle Database Applianceをデプロイします。 |
|
ディスク書込みキャッシュを管理します。 |
|
仮想マシン・テンプレートをインポートします。 |
|
ディスクを検索します。 |
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主にOracleサポートと協力して作業する場合に使用するために、診断情報および統計を収集します。 |
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仮想マシンまたはテンプレートの構成に対して、ネットワークを追加、更新、削除します。 |
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構成設定を監査します。 |
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ACFSストレージ構造に使用する領域のサイズを変更します。 |
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ローカル・ノードでODA_BASEを再起動します |
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各種のOracle Database Applianceコンポーネントに関する情報を表示します。 |
|
ドメインUまたはODA_BASE仮想マシンを起動します。 |
|
ドメインUまたはODA_BASE仮想マシンを停止します。 |
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ストレージ・シェルフまたはストレージ拡張シェルフ・デバイスでテストを実行します。 |
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Oracle Auto Service Request (Oracle ASR)が正常に機能しているかどうかチェックします。 |
|
対象のパッケージをOracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェース・リポジトリに解凍します。 |
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Oracle Database Applianceを更新します。 |
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1つ以上のデータベースを新しいバージョンにアップグレードします。 |
|
Oracle Database Applianceを検証します。 |
oakcli add disk -localコマンドを使用して、障害ディスクを物理的に交換した後、システムにローカル・ディスクを追加します。
構文
oakcli add disk -local
使用上の注意
1ノード当たり2つを超えるディスクを追加することはできません。
oakcli add disk -localコマンドはベア・メタル・デプロイメントでのみ使用できます。
oakcli
apply
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceコア容量を再構成します。
構文
次の構文を使用します。core_config_key_file
は、My Oracle Supportで生成されてOracle Database Applianceにコピーされた構成キー・ファイルのフル・パス名です。
oakcli apply core_configuration_key core_config_key_file [-h]
パラメータ
使用上の注意
oakcli apply
コマンドは、root
としてOracle Database Applianceの最初のノードから実行します。
oakcli apply
コマンドを実行すると、Oracle Database Applianceは両方のノードを再起動します。
例
構成キー・ファイル/tmp/set8cores.conf
を使用して、新規コア数でOracle Database Applianceを再構成します。
oakcli apply core_configuration_key /tmp/set8cores.conf ...................done INFO: Cluster will be rebooted after applying the core_configuration_key successfully INFO: .................................... INFO: Applying core_configuration_key on '192.0.2.21' INFO: ........................................................................ INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.21 /tmp/tmp_lic_exec.pl INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.21 /opt/oracle/oak/bin/oakcli enforce core_configuration_key /tmp/.lic_file INFO: Applying core_configuration_key on '192.0.2.20' INFO: ........................................................................ INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.20 /tmp/tmp_lic_exec.pl INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.20 /opt/oracle/oak/bin/oakcli enforce core_configuration_key /tmp/.lic_file INFO: Applying core_configuration_key on '192.0.2.20'
oakcli
clone
コマンドを使用して、仮想マシンまたは仮想ディスクをクローニングします。
oakcli
clone vdisk
コマンドを使用して、仮想マシンのクローンを作成します。
構文
oakcli clone vdisk
コマンドの次の構文を使用して、仮想ディスクのクローンを作成します。
oakcli clone vdisknew_vdisk_name
-reporepo_name
-src source_vdisk_name [-h]
new_vdisk_nameはクローン仮想ディスクに付ける名前、repo_nameはクローニング対象の仮想ディスクのリポジトリ・ソースの名前、source_vdisk_nameはクローニング対象の仮想ディスクの名前で、-hはこのコマンドのヘルプの使用方法をオプションで表示します。
例
vrepo1
という名前のリポジトリに格納されているvdisk1という名前の既存の仮想ディスクからmy_vdisk2
という名前の仮想ディスクをクローニングします。
oakcli clone vdisk my_vdisk2 -repo vrepo1 -src vdisk1
oakcli
clone vm
コマンドを使用して、仮想マシンのクローンおよびスナップ・クローンを作成します。
構文
oakcli clone vm
コマンドの次の構文を使用して、テンプレートから仮想マシンを作成します。
oakcli clone vmvm_name
-vmtemplatetemplate_name
-reporepo_name
[-node 0|1]
oakcli clone vm
コマンドの次の構文を使用して、既存の仮想マシンのスナップショット・クローンを作成します。
oakcli clone vmvm_name
-vmsrc_name
-snap
oakcli clone vm
コマンドの次の構文を使用して、テンプレートから仮想マシン・スナップショットを作成します。
oakcli clone vmvm_name
-vmtemplatetemplate_name
-snap
パラメータ
表4-4 oakcli clone vmコマンド・パラメータおよび変数
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
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|
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仮想マシンがクローニングされる共有リポジトリが含まれているOracle Database Applianceノードを指定します。 -nodeパラメータは、共有リポジトリからクローニングするときに使用する必要があり、非共有リポジトリに対しては無効です。 |
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src_nameはクローニングされる仮想マシンの名前です。 |
|
ソース仮想マシンまたは仮想マシン・テンプレートのスナップショットを作成します。 |
例1
myol15u_test
という名前の仮想マシン・イメージを、ノード0のリポジトリ内に格納されているmyol15u
という名前の仮想マシン・テンプレートから作成します。
oakcli clone vm myol15u_test -vmtemplate myol5u -repo odarepo1
例2
ノード0のrepo2という名前の共有リポジトリに格納されているmyol6u_15gb1
という名前の仮想マシン・テンプレートから、myol6u_test
という名前の仮想マシン・イメージを作成します。
oakcli clone vm myol6u_test -vmtemplate myol6u_15gb1 -repo repo2 -node 0
oakcli
configure
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceでコンポーネントを構成します。
表4-5 oakcli configureコマンド・サマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
Oracle Database Appliance用にOracle Auto Service Requestを構成します。 |
|
CPUプールを構成します。 |
|
初期ネットワーク情報を構成します。 |
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ネットワーク・カードを交換した後またはパブリック・ネットワークを銅線からファイバー(またはその逆)に入れ替えた後に、ネットワークを構成します |
|
ODA_BASE用にCPUコア数、メモリー割当て、仮想ローカル・エリア・ネットワークを構成します。 |
|
サイズを大きくして共有リポジトリを構成します。 |
|
仮想マシンを構成します。 |
|
仮想マシン・テンプレートを構成します。 |
oakcli configure asr
コマンドを使用して、Oracle Database ApplianceにOracle Auto Service Request (Oracle ASR)を構成します。
oakcli
configure
asr
コマンドは、Oracle ASRをOracle Database Applianceに実装するための次の情報を要求する対話型スクリプトを開始します。
実行されるアクション(内部または外部インストール、アンインストールまたは再構成)
PROXYサーバー名、ポート、ユーザーIDおよびパスワード
ASRユーザーIDおよびパスワード
ASRマネージャのIPおよびポート
oakcli configure cpupool
コマンドを使用して、1つのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードでCPUプールを構成します。
oakcli
configure firstnet
コマンドを使用して、デプロイメント・ソフトウェアをダウンロードするための初期ネットワークをOracle Database Applianceで構成します。
次のコマンドでは、次に示すように対話型スクリプトを使用して新規Oracle Database Applianceで初期ネットワークを作成します。
oakcli configure firstnet Select the interface to configure network on [bond0 bond1 bond2 xbond0]:bond0 Configure DHCP on bond0?(yes/no):no INFO: Static configuration selected Enter the IP address to configure:192.0.2.18 Enter the netmask address to configure:255.255.252.0 Enter the gateway address to configure:192.0.2.1 Plumbing the IPs now Restarting the network :::::::::::::::::
注意: oakcli configure firstnet コマンドは、Oracle Database Applianceで1回のみ使用することをお薦めします。初期ネットワークの構成後に使用すると、ネットワーク設定が予期せず変更される可能性があります。 |
oakcli configure network
コマンドを使用して、ネットワーク・カードを交換した後またはパブリック・ネットワークを銅線からファイバー(またはその逆)に入れ替えた後に、ネットワークを構成します。コマンドの意味は、使用するパラメータによって変化します。
表4-7 oakcli configure networkコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ネットワーク・カードの交換後にネットワーク・カードを構成します。各ノードでネットワーク・カードが交換された場合、各ノードで |
|
パブリック・ネットワークを銅線からファイバー(またはその逆)に入れ替えるのに使用します。各ノードで |
|
(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。 |
oakcli
configure oda_base
コマンドを使用して、デプロイメント・ソフトウェアをダウンロードできるようにするOracle Database Applianceの初期ネットワークに対して、ODA_BASEに割り当てられたCPUコア数の変更、仮想ローカル・エリア・ネットワークの追加または削除を実行します。
ODA_BASEに割り当てられたCPUコア数の変更
ODA_BASEに割り当てられたメモリー容量の変更
ODA_BASEへの仮想ローカル・エリア・ネットワークの追加
ODA_BASEからの仮想ローカル・エリア・ネットワークの削除
ODA_BASEのCPUコア数を次のように6から8に変更します。
# oakcli configure oda_base Core Licensing Options: 1. 2 CPU Cores 2. 4 CPU Cores 3. 6 CPU Cores 4. 8 CPU Cores 5. 10 CPU Cores 6. 12 CPU Cores Current CPU Cores :6 Selection[1 : 6](default 12 CPU Cores) : 4 ODA base domain memory in GB(min 8, max 88)(Current Memory 64G)[default 32] : INFO: Using default memory size i.e. 32 GB Additional vlan networks to be assigned to oda_base? (y/n) [n]:
Vlan network to be removed from oda_base (y/n) [n] INFO: Node 0:Configured oda base pool INFO: Node 1:Configured oda base pool INFO: Node 0:ODA Base configured with new memory INFO: Node 0:ODA Base configured with new vcpus INFO: Changes will be incorporated after the domain is restarted on Node 0 INFO: Node 1:ODA Base configured with new memory INFO: Node 1:ODA Base configured with new vcpus INFO: Changes will be incorporated after the domain is restarted on Node 1
oakcli configure vm
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで仮想マシンを構成します。
oakcli configure vm name [-vcpu cpucount -maxvcpu maxcpu -cpuprio priority -cpucap cap -memory memsize -maxmemory max_memsize -os sys -keyboard lang -mouse mouse_type -domain dom -network netlist -autostart astart -disk disks -bootoption bootstrap -cpupool pool -prefnode 0|1 -failover true|false]
表4-8 oakcli configure vmコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
仮想マシンに割り当てられる名前。 |
|
仮想マシンに割り当てられるノード数。この数はOracle Database Appliance構成によって異なります。
|
|
仮想マシンが使用できるCPUの最大数。この数はOracle Database Appliance構成によって異なります。
|
|
CPU使用の優先度。値が大きいほど優先度が高くなります(1から256)。 |
|
仮想マシンが利用できるCPUのパーセンテージ(1から100)。 |
|
仮想マシンに与えられるメモリー容量: 1から88Gまたは1から90112M。デフォルトはMです。 |
|
仮想マシンで使用できるメモリーの最大容量。1から88Gまたは1から90112M。デフォルトはMです。 |
|
仮想マシンで使用されるオペレーティング・システム(WIN_2003、WIN_2008、WIN_7、WIN_VISTA、OTHER_WIN、OL_4、OL_5、OL_6、RHL_4、RHL_5、RHL_6、LINUX_RECOVERY、OTHER_LINUX、SOLARIS_10、SOLARIS_11、OTHER_SOLARISまたはNONE)。 |
|
仮想マシンで使用されるキーボード(en-us、ar、da、de、de-ch、en-gb、es、et、fi、fo、fr、fr-be、fr-ca、hr、hu、is、it、ja、lt、lv、mk、nl、n--be、no、pl、pt、pt-br、ru、sl、sv、thまたはtr)。 |
|
仮想マシンで使用されるマウス・タイプ(OS_DEFAULT、PS2_MOUSE、USB_MOUSEまたはUSB_TABLET)。 |
|
ドメイン・タイプ(次のオプション):
|
|
仮想マシンによって使用されるMACアドレスとネットワークのリスト。 |
|
仮想マシンの起動オプション(always、restoreまたはnever)。 |
|
仮想マシンによって使用されるディスク(スロット、ディスクタイプおよび内容)のリスト。 |
|
仮想マシンのブートストラップに使用されるブート・オプション(PXE、DISKまたはCDROM)。 |
|
指定したCPUプールを仮想マシンに割り当てます。 |
|
仮想マシンの起動を試行する、ノード0または1を定義します。このパラメータは、共有リポジトリに作成された仮想マシンに対してのみ有効です。 |
|
|
すべてのパラメータ(name
を除く)は、オプションです。
コマンドが動作するには、1つ以上のオプションのパラメータを含める必要があります。
関連項目: 前述の表に関するオプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01 でOracle VM Release 3.1のドキュメントを参照してください。たとえば、-domain dom オプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01/E27309/html/vmusg-ovm-vms.html を参照してください。 |
oakcli configure vmtemplate
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで仮想マシン・テンプレートを構成します。
oakcli configure vmtemplate name [-vcpu cpucount -maxvcpu maxcpu -cpuprio priority -cpucap cap -memory memsize -maxmemory max_memsize -os sys -keyboard lang -mouse mouse_type -domain dom -network netlist -disk disks]
表4-9 oakcli configure vmtemplateコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
仮想マシン・テンプレートに割り当てられた名前。 |
|
テンプレートからクローニングされた仮想マシンに割り当てられるノードの数。
|
|
テンプレートからクローニングされた仮想マシンが消費できるCPUの最大数。
|
|
CPU使用の優先度。値が大きいほど優先度が高くなります(1から256)。 |
|
テンプレートからクローニングされた仮想マシンが利用できるCPUのパーセンテージ(1から100)。 |
|
テンプレートからクローニングされた仮想マシンに割り当てられるメモリー容量(1から88GBまたは1から90112MB)。 |
|
テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用可能なメモリーの最大容量。 |
|
テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるオペレーティング・システム(WIN_2003、WIN_2008、WIN_7、WIN_VISTA、OTHER_WIN、OL_4、OL_5、OL_6、RHL_4、RHL_5、RHL_6、LINUX_RECOVERY、OTHER_LINUX、SOLARIS_10、SOLARIS_11、OTHER_SOLARISまたはNONE)。 |
|
テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるキーボード(en-us、ar、da、de、de-ch、en-gb、es、et、fi、fo、fr、fr-be、fr-ca、hr、hu、is、it、ja、lt、lv、mk、nl、n--be、no、pl、pt、pt-br、ru、sl、sv、thまたはtr)。 |
|
テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるマウス・タイプ(OS_DEFAULT、PS2_MOUSE、USB_MOUSEまたはUSB_TABLET)。 |
|
ドメイン・タイプ(次のオプション):
|
|
テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるMACアドレスとネットワークのリスト。 |
|
テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるディスクのリスト(スロット、ディスクタイプおよび内容)。 |
すべてのパラメータ(name
を除く)は、オプションです。
コマンドが動作するには、1つ以上のオプションのパラメータを含める必要があります。
関連項目: 前述の表に関するオプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01 でOracle VM Release 3.1のドキュメントを参照してください。たとえば、-domain dom オプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01/E27309/html/vmusg-ovm-vms.html を参照してください。 |
myol5u7_10gbという名前の仮想マシン・テンプレートで次の構成値に値を設定します。
仮想マシンの起動時に割り当てられるCPUの数(vcpu)
仮想マシンに割り当てることができるCPUの最大数(maxvcpu)
仮想マシンに割り当てられるCPUの容量の最大比率(cpucap)
仮想マシンの起動時に割り当てられるメモリー容量(memory)
仮想マシンに割り当てることができるメモリーの最大容量(maxmemory)
仮想マシンへのアクセスに使用されるネットワーク(network)
仮想マシンで使用されるオペレーティング・システム(os)
oakcli configure vmtemplate myol5u7_10gb -vcpu 2 -maxvcpu 4 -cpucap 40 -memory 1536M -maxmemory 2G -network "['type=netfront,bridge=net1']" -os OTHER_LINUX
oakcli
copy
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceの構成中に使用する構成ファイルのコピーを用意します。
oakcli
copy
コマンドを次のように実行します。absolute_conf_file
は既存の構成ファイルのフル・パス名です。
oakcli copy -conf absolute_conf_file
[-h]
oakcli
create
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceでコンポーネントを作成します。
表4-11 oakcli createコマンド・サマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
新規CPUプールを作成します。 |
|
新規データベースを作成します。 |
|
新規データベース・ホームを作成します。 |
新しいACFSストレージ構造を作成します |
|
oakcli create db_config_params |
データベース構成ファイルを作成します。 |
|
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノードで仮想ローカル・エリア・ネットワークを作成します。 |
|
既存のデータベースからスナップショット・データベースを作成します。 |
|
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの共有リポジトリで仮想ディスクを作成します。 |
|
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノードで仮想ローカル・エリア・ネットワークを作成します。 |
oakcli create cpupool
コマンドを使用して、1つのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードでCPUプールを作成します。
oakcli create database
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceでデータベースを追加作成します。
oakcli create database
を実行すると、追加入力を求めるメッセージが表示されます。例の項の「プロンプトを表示する新規データベースの作成」を参照してください。
oakcli create database -db db_name [[[-oh home] | [-version version]] [-params params_file] [-cdb]]
表4-13 oakcli create databaseコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
|
|
(オプション) |
|
(オプション) |
|
(オプション) |
|
(オプション)データベースは、コンテナ・データベースとして作成されます。 |
-oh
および-version
パラメータは相互に排他的です。同じコマンドで両方を使用しようとすると、エラーが生成されます。
Oracleホームを指定せずにデータベースを作成すると、標準のネーミング規則を使用して(OraDb11203_home3など)Oracleホームが新規作成されます。名前の末尾の数字は、同じバージョン番号でホームが新規作成されるたびに1つずつ増えます。
データベース、インフラストラクチャおよびOracle Grid Infrastructureをアップグレードする場合は、既存のホームを指定して新規データベースを作成する必要があります。
特定のバージョンのDBクローン・ファイルをダウンロードして解凍する前にオプション-version
version
を使用してデータベースを作成しようとすると、このコマンドは失敗します。
oakcli create db_config_params
コマンドを使用して構成ファイルを作成できます。
「Do you want to keep the data files on FLASH storage: [ Y | N ]」というメッセージは、OLTPデータベース・タイプを選択した場合およびフラッシュ・ストレージに空き領域がある場合にのみ表示されます。このオプションの詳細は、「データベース・ファイルのI/Oパフォーマンスの向上」を参照してください。
プロンプトを表示する新規データベースの作成
oakcli create database
を実行すると、いくつかの入力を求めるメッセージが表示されます。リクエストされた各入力に示されるオプションは、コマンドを実行するプラットフォームによって異なります。たとえば、「Database Class」オプションの9と10は、Oracle Database Appliance X5-2でのみ利用できます。
oakcli create database -db mydb -oh OraDb12102_home1 Please enter the 'root' password : Please re-enter the 'root' password: Please enter the 'oracle' password : Please re-enter the 'oracle' password: Please enter the 'SYSASM' password : (During deployment we set the SYSASM password to 'welcome1'): Please re-enter the 'SYSASM' password: Please select one of the following for Database type [1 .. 3]: 1 => OLTP 2 => DSS 3 => In-Memory 1 Selected value is : OLTP Please select one of the following for Database Deployment [1 .. 3]: 1 => EE : Enterprise Edition 2 => RACONE 3 => RAC 3 Selected value is : RAC Do you want to keep the data files on FLASH storage: [ Y | N ]?N Specify the Database Class (1. odb-01 '1 core, 8 GB memory' 2. Others) [1]:2 Please select one of the following for Database Class [1 .. 10]: 1 => odb-01s ( 1 cores , 4 GB memory) 2 => odb-01 ( 1 cores , 8 GB memory) 3 => odb-02 ( 2 cores , 16 GB memory) 4 => odb-04 ( 4 cores , 32 GB memory) 5 => odb-06 ( 6 cores , 48 GB memory) 6 => odb-12 ( 12 cores , 96 GB memory) 7 => odb-16 ( 16 cores , 128 GB memory) 8 => odb-24 ( 24 cores , 192 GB memory) 9 => odb-32 ( 32 cores , 256 GB memory) 10 => odb-36 ( 36 cores , 256 GB memory)
既存のOracleホームでの新規データベースの作成
次のコマンドでは、sales1
というデータベースがOraDb11203_home2
に作成されます。
oakcli create database -db sales1 -oh OraDb11203_home2
テンプレートからの新規データベースの作成
次のコマンドを実行すると、sales2
という名前のデータベースがsalesdbtemplated
.dbconf
ファイルから作成されます(指定したファイル名にデフォルトのファイル拡張子が追加されます)。また、Oracleホームも新規作成されます。
oakcli create database -db sales2 -params salesdbtemplate
コンテナ・データベースとしての新規データベースの作成
次のコマンドでは、sales3
というコンテナ・データベースが作成されます。
oakcli create database -db sales3 -version 12.1.0.2 -cdb
oakcli create dbhome
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceで新規データベース・ホームを作成します。
oakcli create dbstorage
コマンドを使用して、データベースをASMからACFSに移行するためのストレージ構造を作成します。
oakcli create dbstorageコマンドは、次の例のように作成するストレージ構造のサイズを決定するユーザー入力をリクエストします。
oakcli create dbstorage -db sales Please enter the 'root' password : Please re-enter the 'root' password: Please enter the 'oracle' password : Please re-enter the 'oracle' password: Please enter the 'SYSASM' password : (During deployment we set the SYSASM password to 'welcome1'): Please re-enter the 'SYSASM' password: Specify the Database Class (1. odb-01 '1 core, 8 GB memory' 2. Others) [1]:2 Please select one of the following for Database Class [1 .. 8] : 1 => odb-01s ( 1 cores , 4 GB memory) 2 => odb-01 ( 1 cores , 8 GB memory) 3 => odb-02 ( 2 cores , 16 GB memory) 4 => odb-04 ( 4 cores , 32 GB memory) 5 => odb-06 ( 6 cores , 48 GB memory) 6 => odb-12 ( 12 cores , 96 GB memory) 7 => odb-16 ( 16 cores , 128 GB memory) 8 => odb-24 ( 24 cores , 192 GB memory) Selected value is: odb-01s ( 1 cores , 4 GB memory) ...
oakcli create db_config_params
コマンドを使用して、データベース構成ファイルを生成します。構成ファイルは/opt/oracle/oak/install/dbconf
に作成されて、デフォルト拡張子の.dbconf
が付きます。
次のコマンドによって、データベース・パラメータ・ファイル/opt/oracle/oak/install/dbconf/newconf.dbconf
を作成します。
# oakcli create db_config_params -conf newconf Please select one of the following for Database Block Size [1 .. 4]: 1 ==> 4096 2 ==> 8192 3 ==> 16384 4 ==> 32768 2 Selected value is: 8192 Specify the Database Language (1. AMERICAN 2. Others) [1]: Selected value is: AMERICAN Specify the Database Characterset (1. AL32UTF8 2. Others) [1]:2 Please select one of the following for Database Characterset [0 .. 10] : 0 => Others 1 => AL32UTF8 2 => AR8ADOS710 3 => AR8ADOS710T 4 => AR8ADOS720 5 => AR8ADOS720T 6 => AR8APTEC715 7 => AR8APTEC715T 8 => AR8ARABICMACS 9 => AR8ASMO708PLUS 10 => AR8ASMO8X 1 Selected value is: AL32UTF8 Specify the Database Territory (1. AMERICA 2. Others) [1]:2 Please select one of the following for Database Territory [0 .. 10] : 0 => Others 1 => ALBANIA 2 => ALGERIA 3 => AMERICA 4 => ARGENTINA 5 => AUSTRALIA 6 => AUSTRIA 7 => AZERBAIJAN 8 => BAHRAIN 9 => BANGLADESH 10 => BELARUS 3 Selected value is: AMERICA Specify the Component Language (1. en 2. Others) [1]:2 Please select one of the following for Component Language [0 .. 10] : 0 => Others 1 => en : English 2 => fr : French 3 => ar : Arabic 4 => bn : Bengali 5 => pt_BR : Brazilian Portuguese 6 => bg : Bulgarian 7 => fr_CA : Canadian French 8 => ca : Catalan 9 => hr : Croatian 10 => cs : Czech 1 Selected value is: en Successfully generated the Database parameter file 'newconf'
oakcli create repo
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで新規共有リポジトリを作成します。
oakcli create repo repo_name -size size [M|G] -dg DATA|RECO -h
repo_name
は共有リポジトリに割り当てる名前で、パラメータについては次の表(表4-17)で説明します。
oakcli create snapshotdb
コマンドを使用して、既存のデータベースからスナップショット・データベースを作成します。
oakcli create snapshotdb [-db snap_dbname -from dbname] | [-h]
snap_dbname
は作成するスナップショット・データベースの名前、dbname
はソース・データベースの名前で、パラメータについては次の表(表4-18)で説明します。
oakcli create vdisk
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの共有リポジトリで新規仮想ディスクを作成します。
oakcli create vdisk vdisk_name -repo repository_name -size size -type shared|local -h
vdisk_name
は、指定リポジトリ内で一意の仮想ディスクに割り当てる名前で、パラメータについては、次の表(表4-20)で説明します。
表4-19 oakcli create vdiskコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
|
|
|
|
仮想ディスクを複数の仮想マシンで共有する( |
|
(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。 |
oakcli create vlan
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノードで新規仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)を作成します。
oakcli create vlan vlan_name -vlanid tag_id -if interface_name -node 0|1 -h
vlan_name
は、VLANに割り当てられる名前です。パラメータについては、次の表(表4-20)で説明します。
oakcli
delete
コマンドを使用して、コンポーネントをOracle Database Applianceから削除します。
表4-21 oakcli deleteコマンド・サマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
既存のCPUプールを削除します。 |
|
既存のデータベースを削除します。 |
|
既存のデータベース・ホームを削除します。 |
|
ACFSストレージ構造を削除します |
oakcli delete db_config_params |
データベース構成ファイルを削除します。 |
|
既存の共有リポジトリを削除します。 |
|
共有リポジトリから仮想ディスクを削除します。 |
|
既存の仮想マシンを削除します。 |
|
既存の仮想マシンを削除します。 |
既存のVMテンプレートを削除します。 |
oakcli delete cpupool
コマンドを使用して、1つのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードからCPUプールを削除します。
oakcli delete dbhome
コマンドを使用して、データベース・ホームをOracle Database Applianceから削除します。
oakcli delete dbstorage
コマンドを使用して、データベースをASMからACFSに移行するために作成されたストレージ構造を削除します。たとえば、ストレージ構造の作成に使用したcreate dbstorage
が不要になった場合、このコマンドを実行します。
oakcli delete vdisk
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの共有リポジトリから仮想ディスクを削除します。
oakcli
deploy
コマンドを使用して、Oracle Grid InfrastructureをOracle Database Appliance上のクラスタに対してデプロイします。
oakcli
diskwritecache
コマンドを使用して、書込みキャッシュが有効なディスクを配置したり、それらのディスクのディスク書込みキャッシュを無効にします。有効になっている書込みキャッシュは、Oracle Database Applianceの停止時間がスケジュールされたらすぐに無効にする必要があります。停止時間中に、書込みキャッシュが有効になっている各ディスクに対して順番に、このコマンドをdisable
オプションとともに使用します。
oakcli
import vmtemplate
コマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートをインポートします。
oakcli import vmtemplate
コマンドでは次の構文を使用します。
oakcli import vmtemplatevmtemplatename
-filesimage_files
| -assemblyassembly_file
-reporepo_name
[- node 0 | 1 ]
表4-30 oakcli import vmtemplateコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
|
|
|
|
|
-assembly |
|
|
|
|
|
|
|
このコマンドを実行する場合はその都度、オプション-files
または-assembly
の一方のみを指定します。同じ文にこれらの2つのオプションを指定することはできません。
このコマンドが1つのアセンブリから複数のテンプレートをインポートする場合、各テンプレートには自動的に一意の名称が付けられます。これらのテンプレート名には、vmtemplatename1
、
vmtemplatename2、
vmtemplatename3などと順序番号が続く、vmtemplate
vmtemplatename
句で指定された名前が含まれます。
共有リポジトリにインポートする場合、有効なノード番号0または1を指定して-node
オプションを指定します。非共有リポジトリへのインポートに-node
オプションを使用すると、コマンドは失敗します。
次のコマンドでは、必要なテンプレート(OVM_OL5U7_X86_64_PVM_10GB.tgz
)がDom0の/OVS
ディレクトリからodarepo1
リポジトリにインポートされます。
oakcli import vmtemplate OL5U7 -files /OVS/OVM_OL5U7_X86_64_PVM_10GB.tgz -repo odarepo1
次のコマンドでは、URLを使用してサーバーおよびテンプレート・ファイルを指定し、リモート・サーバーからテンプレートをインポートします。
oakcli import vmtemplate OL5U6 -files 'http://example.com/vm-template/OEL-5/OVM_OL5U6_X86_64_PVM_10GB.tgz' -repo odarepo2
次のコマンドでは、指定されたURLにあるリモート・サーバー上に格納されたアセンブリに含まれるテンプレートがインポートされます。
oakcli import vmtemplate OL6U1 -assembly 'http://example.com/assemblies/OEL6/OVM_OL6U1_x86_PVHVM.ova' -repo odarepo1
次のコマンドでは、指定されたURLにあるリモート・サーバー上に格納されたアセンブリに含まれるテンプレートが、ノード1のrepo4という名前の共有リポジトリにインポートされます。
oakcli import vmtemplate OL6U1 -assembly 'http://example.com/assemblies/OEL6/OVM_OL6U1_x86_PVHVM.ova' -repo repo4 -node 1
oakcli
locate
コマンドを使用すると、ディスクのLEDライトをオン(またはオフ)にして、指定されたOracle Automatic Storage Managementディスクと関連付けられている物理ディスクを検索できます。
oakcli
manage
diagcollect
コマンドを使用して、トラブルシューティングやOracle Supportとの連携のために、Oracle Database Applianceに関する診断情報を収集します。
oakcli manage diagcollect [--all | --crs [--crshome crs_home_dir] [--core] | --install | --chmos [--incidenttime time [--incidentduration time] | --adr adr_location [--afterdate date] [--aftertime time] [--beforetime time] ] [excl comp1,comp2,...] [--clean] [--storage]
表4-32 oakcli manage diagcollectコマンド・パラメータ
oakcli
modify
コマンドでは、次の処理を実行できます。
仮想マシンに仮想ディスクをアタッチしたり、仮想マシンから仮想ディスクをデタッチします。
仮想マシンに初回起動時のインストール構成メッセージを送信します。
仮想マシンおよび仮想マシン・テンプレートにネットワークを割り当てたり、仮想マシンおよび仮想マシン・テンプレートからネットワークを削除します。
次のoakcli
modify
コマンド構文を使用して、仮想マシンまたは仮想マシン・テンプレートを変更します。
oakcli modify [vmvmname
[-attachvdisk vdisk_name | -detachvdisk vdisk_name | -skey1
:value1
;key2
:value2
;...]] | [[vmvmname
| vmtemplatevmtemplatename
] [-addnetworknetwork
| -deletenetworknetwork
]] [-h]
nameは仮想マシンのvmname
、またはvmtemplatename
は、変更する仮想マシン・テンプレートで、オブジェクトおよびパラメータについては、次の表(表4-33)で説明します。
表4-33 oakcli modifyコマンドのオブジェクトおよびパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
指定した仮想ディスクを、指定した仮想マシンにアタッチします。 |
|
指定した仮想ディスクを、指定した仮想マシンからデタッチします。 |
|
ovmdユーティリティに送信する1つ以上のキー/値のペアで構成されるメッセージを指定します(各キーと値は、コロン(:)で区切り、各キー/値のペアは次のキー/値のペアとセミコロン(;)で区切ります)。 |
|
指定された仮想マシンまたは仮想マシン・テンプレートに割り当てられる新規ネットワークを指定します。 |
|
指定された仮想マシンまたは仮想マシン・テンプレートから削除されるネットワークを指定します。 |
|
(オプション)ヘルプ・テキストを表示します。 |
oakcli
orachk
コマンドを使用して、ORAchkユーティリティを使用して構成設定を監査します。
oakcli orachk
[-abvhpfm[u -o][o]ct] [-clusternodes list | -localonly] [-debug] [-dbnames list |-dbnone | -dball] [upgrade]
表4-34 oakcli orachkコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ベスト・プラクティス・チェックおよび推奨パッチ・チェックを実行します。 |
|
推奨パッチ・チェックは実行せず、ベスト・プラクティス・チェックのみを実行します。 |
|
バージョンを表示します。 |
|
コマンドの使用方法(ヘルプ)を表示します。 |
|
パッチ・チェックのみを実行します。 |
-f |
オフラインでコマンドを実行します。 |
|
最大可用性スコアカードのチェックを除外します。 |
|
アップグレード前のベスト・プラクティス(-u -o pre)またはアップグレード後のベスト・プラクティス(-u -o post)についてチェックを実行します。 |
|
オプションの引数として、 |
|
画面に表示する情報の粒度を決定します。Oracleサポートと協力して作業する場合にのみ使用します。 |
|
listは、コマンド実行対象となるノード名のカンマ区切りリストです。 |
|
ローカル・ノードでのみコマンドを実行します。 |
--debug |
デバッグ・ログを作成します。 |
-dbnames list |
listは、コマンド実行対象となるデータベースのサブセット名のカンマ区切りリストです。 |
-dbnone |
スキップするデータベースを選択するプロンプトを表示せずに、すべてのデータベースですべてのデータベース関連チェックをスキップします。 |
-dball |
チェックするデータベースを選択するプロンプトを表示せずに、すべてのデータベースですべてのデータベース関連チェックを実行します。 |
-upgrade |
実行するorachkのバージョンのアップグレードを強制実行します。 |
このコマンドは、Oracle Database Appliance以外のサーバーで実行される場合のorachkコマンドに対して汎用的な複数のオプションを提供します。oakcli orachk -h
コマンドを実行することで、これらのオプションに関する詳細を表示できます。オプションは次のカテゴリに分類されますが、このマニュアルでは各カテゴリのオプションを表示しません。
Reportオプション
Auto Restartオプション
Daemonオプション
Profile Runオプション
ORAchkの詳細は、My Oracle Supportノート1268927.2『ORAchk - Oracleスタックのヘルス・チェック』(https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1268927.2
)を参照してください。
oakcli resize dbstorage
コマンドを使用して、データベースをASMからACFSに移行するために作成されたストレージ構造に使用する領域のサイズを変更します。oakcli show fs
を使用して現在の領域使用量を確認してから、oakcli resize dbstorage
を使用して領域を追加または削除できます。
oakcli
restart oda_base
コマンドを使用して、ローカル・ノードのODA_BASEを停止して再起動します。このコマンドは強制停止を実行するため、ODA_BASEの現在のステータスを意識する必要がない場合にこのコマンドを使用します。このコマンドはDom0から実行する必要があり、ODA_BASEの再起動が必要な場合は通常、両方のノードでこれを再起動する必要があります。
oakcli
show
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceコンポーネントのステータスを表示します。コマンドの実行対象となるノードに関する情報が表示されます。ヘルプ・オプション(oakcli show -h
)を使用して、現在のノードで利用可能なコンポーネントの一覧を表示します。
表4-36 oakcli showコマンド・サマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
Oracle Auto Service Request構成の表示 |
|
冷却装置のステータスを表示します。 |
|
ディスク・コントローラに関する情報を表示します。 |
|
コア・デプロイメントに関する情報を表示します。 |
|
コアと仮想マシンのマッピング情報を表示します。 |
|
データベースに関する情報を表示します。 |
|
データベース・ホームに関する情報を表示します。 |
|
構成ファイルの名前およびパラメータを表示します。 |
|
ASMクラスタ・ファイル・システム(ACFS)上に作成されたデータベースのデータベース・ストレージ情報を表示します |
|
共有またはローカルのディスクに関する情報を表示します。 |
|
Oracle ASMディスク・グループに関する情報を表示します |
|
現行サーバーの環境タイプとハードウェア・バージョンを表示します。 |
|
エクスパンダに関する情報を表示します。 |
|
ストレージ・エンクロージャに関する情報を表示します。 |
|
ASMクラスタ・ファイル・システム(ACFS)上に作成されたすべてのデータベースおよびcloudfsファイル・システム、およびOracle Database Applianceノード上のローカル・ファイル・システムに関する情報を表示します |
|
infiniBandカードおよびポートに関する情報を表示します |
|
内部RAIDに関する情報を表示します |
|
メモリー・サブシステムに関する情報を表示します。 |
|
ネットワーク・サブシステムに関する情報を表示します。 |
|
電源装置サブシステムのステータスを表示します。 |
|
プロセッサ(CPU)情報を表示します。 |
|
内部RAID同期情報を表示します |
|
仮想マシンのリポジトリに関する情報を表示します。 |
|
サーバー・サブシステムに関する情報を表示します。 |
|
ストレージに関する情報を表示します。 |
oakcli show validation storage |
validation storage errorコマンドのレポートのステータス(有効化または無効化)を表示します。 |
oakcli show validation storage errors |
ハード・ストレージのエラーを表示します。 |
oakcli show validation storage failures |
ソフト・ストレージのエラーを表示します。 |
仮想ディスクに関する情報を表示します。 |
|
|
ソフトウェアおよびファームウェアのバージョン情報を表示します。 |
仮想ローカル・エリア・ネットワークのバージョン情報を表示します。 |
|
仮想マシンのバージョン情報を表示します。 |
|
|
仮想マシンのGUI VMコンソールを開きます。 |
|
仮想マシン・テンプレートの情報を表示します。 |
注意: Oracle Database Applianceソフトウェアのモデルおよびバージョンによって、oakcli show コマンド・オプションは、前述の表に示すものや以降の項で説明するものと異なる場合があります。oakcli show -h コマンドを実行して、システムで使用しているコンポーネントの注釈付リストを表示してください。 |
oakcli show cooling
コマンドを使用して、冷却装置サブシステムに関する情報を表示します。
次のコマンドでは、コマンドの実行対象となるノードの冷却装置情報が表示されます。
oakcli show cooling NAME HEALTH HEALTH_DETAILS LOCATION FAN % FAN SPEED Fan_0 OK - FM0 30 % 6300 RPM Fan_1 OK - FM0 19 % 3800 RPM Fan_10 OK - FM2 34 % 6600 RPM Fan_11 OK - FM2 23 % 4100 RPM Fan_12 OK - FM3 32 % 6300 RPM Fan_13 OK - FM3 22 % 3900 RPM Fan_14 OK - FM3 24 % 4700 RPM Fan_15 OK - FM3 14 % 2500 RPM Fan_2 OK - FM0 29 % 6400 RPM Fan_3 OK - FM0 18 % 3700 RPM Fan_4 OK - FM1 32 % 6400 RPM Fan_5 OK - FM1 20 % 3700 RPM Fan_6 OK - FM1 33 % 6400 RPM Fan_7 OK - FM1 22 % 3800 RPM Fan_8 OK - FM2 33 % 6400 RPM Fan_9 OK - FM2 22 % 3900 RPM
oakcli
show
core_config_key
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceコアのデプロイ方法に関する情報を表示します。
ノード0のコア・マッピング情報を表示します。
oakcli show cpupool -node 0 Pool Cpu List VM List default-unpinned-pool [14, 15, 16, 17, ['test1_odarepo1','sample5_odarepo1', 18, 19, 20, 21, 'vm_very_long_name_sample1_odarepo1', 22, 23] 'win_vm1'] twocpu [12, 13] ['vm1_odarepo1'] odaBaseCpuPool [0, 1, 2, 3, 10 ['oakDom1'] , 11]
oakcli show databases
コマンドを使用して、データベース名、データベース・タイプ、データベース・ホームの名前および場所、データベース・バージョンなどの各既存データベースに関する情報を表示します。
oakcli show dbhomes
コマンドを使用して、ホームの名前、ホームの場所、データベース・バージョンなどの各既存Oracleデータベース・ホームに関する情報を表示します。
oakcli show db_config_params
コマンドを使用して、ホームの名前、ホームの場所、データベース・バージョンなどの各既存Oracleデータベース・ホームに関する情報を表示します。このコマンドは、デフォルトでは/opt/oracle/oak/install/dbconf
ディレクトリにある、拡張子.dbconf
の付いたファイルを探します。
oakcli
show
dbstorage
コマンドを使用して、ASMクラスタ・ファイル・システム(ACFS)上に作成されたデータベースのデータベース・ストレージ情報を表示します。デフォルトでは、共通のボリューム・セットを共有するため、すべてのnon-cdbデータベースがまとめてリストされます。各cdbデータベースは別個にリストされます。
コマンドが実行されるノード上のストレージ・エンクロージャ・サブシステムの情報を表示します。
oakcli show enclosure NAME SUBSYSTEM STATUS METRIC E0_FAN0 Cooling OK 3000 rpm E0_FAN1 Cooling OK 3220 rpm E0_FAN2 Cooling OK 3520 rpm E0_FAN3 Cooling OK 3070 rpm E0_IOM0 Encl_Electronics OK - E0_IOM1 Encl_Electronics OK - E0_PSU0 Power_Supply OK - E0_PSU1 Power_Supply OK - E0_TEMP0 Amb_Temp OK 25 C E0_TEMP1 Midplane_Temp OK 32 C E0_TEMP2 PCM0_Inlet_Temp OK 34 C E0_TEMP3 PCM0_Hotspot_Temp OK 44 C E0_TEMP4 PCM1_Inlet_Temp OK 31 C E0_TEMP5 PCM1_Hotspot_Temp OK 42 C E0_TEMP6 IOM0_Temp OK 42 C E0_TEMP7 IOM1_Temp OK 50 C
oakcli show fs
コマンドを使用して、ASMクラスタ・ファイル・システム(ACFS)上に作成されたすべてのデータベースおよびcloudfsファイル・システム、およびOracle Database Applianceノード上のローカル・ファイル・システムに関する情報を表示します。
oakcli show iraid
コマンドを使用して、内部RAIDおよびローカル・ディスク情報を表示します。このコマンドはX5-2以降のシステムにのみ使用できます。
コマンドの実行対象となるノードのメモリー情報が表示されます。
oakcli show memory NAME HEALTH HEALTH_DETAILS PART_NO. SERIAL_NO. LOCATION MANUFACTURER MEMORY_SIZE CURR_CLK_SPEED ECC_Errors DIMM_0 OK - 001-0003-01 00CE02124685D963AC P0/D0 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_1 OK - 001-0003-01 00CE02124634F65B85 P0/D1 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_10 OK - 001-0003-01 00CE02124685D963B2 P1/D2 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_11 OK - 001-0003-01 00CE02124634F6565B P1/D3 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_12 OK - 001-0003-01 00CE02124634F6598B P1/D4 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_13 OK - 001-0003-01 00CE02124685D963B4 P1/D5 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_14 OK - 001-0003-01 00CE02124634F65956 P1/D6 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_15 OK - 001-0003-01 00CE02124685D96348 P1/D7 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_2 OK - 001-0003-01 00CE02124685D963B1 P0/D2 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_3 OK - 001-0003-01 00CE02124634F65B6E P0/D3 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_4 OK - 001-0003-01 00CE02124634F65C65 P0/D4 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_5 OK - 001-0003-01 00CE02124685D963AB P0/D5 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_6 OK - 001-0003-01 00CE02124634F6598E P0/D6 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_7 OK - 001-0003-01 00CE02124685D9659E P0/D7 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_8 OK - 001-0003-01 00CE02124685D963A3 P1/D0 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_9 OK - 001-0003-01 00CE02124634F656F7 P1/D1 Samsung 16 GB 1600 MHz 0
コマンドの実行対象となるノードのネットワーク情報が表示されます。
oakcli show network NAME HEALTH HEALTH_DETAILS LOCATION PART_NO MANUFACTURER MAC_ADDRESS LINK_DETECTED DIE_TEMP Ethernet_NIC_0 OK - NET0 X540 INTEL 00:10:e0:23:f1:08 yes (eth0) 61.000 degree C Ethernet_NIC_1 OK - NET1 X540 INTEL 00:10:e0:23:f1:09 yes (eth1) 61.000 degree C Ethernet_NIC_2 OK - NET2 X540 INTEL 00:10:e0:23:f1:0a yes (eth4) 53.750 degree C Ethernet_NIC_3 OK - NET3 X540 INTEL 00:10:e0:23:f1:0b yes (eth5) 53.750 degree C Ethernet_NIC_4 - - NET4 82599EB INTEL 00:1B:21:B6:09:F1 yes (eth3) - Ethernet_NIC_5 - - NET5 82599EB INTEL 00:1B:21:B6:09:F0 yes (eth2) -
コマンドの実行対象となるノードの電源装置情報が表示されます。
oakcli show power NAME HEALTH HEALTH_DETAILS PART_NO. SERIAL_NO. LOCATION INPUT_POWER OUTPUT_POWER INLET_TEMP EXHAUST_TEMP Power_Supply_0 OK - 7047410 476856F+1242CE0020 PS0 Present 113 watts 33.250 degree C 36.688 degree C Power_Supply_1 OK - 7047410 476856F+1242CE004J PS1 Present 89 watts 37.000 degree C 39.438 degree C
コマンドの実行対象となるノードのCPUプロセッサ情報が表示されます。
oakcli show processor NAME HEALTH HEALTH_DETAILS PART_NO. LOCATION MODEL MAX_CLK_SPEED TOTAL_CORES ENABLED_CORES CPU_0 OK - 060D P0 (CPU 0) Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2690 2.900 GHZ 8 8 CPU_1 OK - 060D P1 (CPU 1) Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2690 2.900 GHZ 8 8
oakcli show raidsyncstatus
コマンドを使用して、障害ローカル・ディスクの交換後のRAID再構築のステータスを表示します。このコマンドはV1、X3-2およびX4-2にのみ適用されます。
oakcli
show
repo
コマンドを使用して、仮想マシンのリポジトリに関する情報を表示します。すべてのリポジトリを参照するには、リポジトリ名およびノード番号を指定しません。特定の共有リポジトリを参照するには、リポジトリ名およびノードを指定します。
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの2つのノード上にある仮想マシンのリポジトリが表示されます。
oakcli show repo NAME REPOTYPE NODENUM odarepo1 local 0 odarepo2 local 1 repo1 shared 0 repo1 shared 1
ノード1上のrepo1という名前のリポジトリに関する情報が表示されます。
oakcli show repo repo1 -node 1 Resource: repo1_1 AutoStart : restore DG : DATA Device : /dev/asm/repo1-286 ExpectedState : Online MountPoint : /u01/app/repo1 Name : repo1_0 Node : all RepoType : shared Size : 102400 State : Online
コマンドの実行対象となるノードのサーバー情報が表示されます。
oakcli show server Power State : On Open Problems : 1 Model : SUN FIRE X4170 M3 Type : Rack Mount Part Number : 31324979+1+1 Serial Number : 1250FML046 Primary OS : Not Available ILOM Address : 10.210.57.26 ILOM MAC Address : 00:10:E0:23:F1:0C Description : Oracle Database Appliance X3-2 AK00050333 Locator Light : Off Actual Power Consumption : 268 watts Ambient Temperature : 22.000 degree C Open Problems Report :Open Problem 1 Problem time : Tue Apr 2 06:10:37 2013 Problem subsystem : System Problem location : /SYS (Host System) Problem description : An error has occurred in which no automated diagnosis is available to identify faulty component. (Probability: 100, UUID: a72b4e35-140d-c86d-b87b-daf3eb43f5c7, Part Number: 31324979+1+1, Serial Number: 1250FML046, Reference Document: http://www.sun.com/msg/SPX86-8003-JP)
oakcli
show
validation storage
コマンドを使用して、validation storageが有効化または無効化されているかを表示します。
oakcli
show
validation storage errors
コマンドを使用して、ハード・ストレージのエラーを表示します。ハードウェアのエラーには、特定のスロットに挿入されているディスクのタイプの誤り、ディスク・モデルが無効、ディスク・サイズの誤りが含まれます。
oakcli
show
validation storage failures
コマンドを使用して、ソフト・ストレージのエラーを表示します。典型的なソフト・ディスクのエラーは、ディスクのファームウェアのバージョンが無効であるというものです。
oakcli
show
vdisk
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの仮想ディスクに関する情報を表示します。
使用するOracle Database Applianceのすべてのvdiskに関する情報を次のように表示します。
# oakcli show vdisk NAME SIZE TYPE REPOSITORY myvdisk 10G local vdiskrepo newv 1G local vdiskrepo
myvdisk
という名前のvdiskの情報を次のように表示します。
# oakcli show vdisk myvdisk1 Resource: myvdisk_vdiskrepo Name : myvdisk_vdiskrepo RepoName : vdiskrepo Size : 10G Type : local VmAttached : 0
oakcli
show
version
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceソフトウェアおよびファームウェアのパッチ・バージョンを表示します。
oakcli
show
vlan
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceで構成されている仮想ローカル・エリア・ネットワークに関する情報を表示します。
すべての仮想マシンの仮想マシン名、メモリーとvCPUの割当て、ステータス、仮想ディスクおよびリポジトリ名を次のように表示します。
oakcli show vm
NAME MEMORY VCPU STATE REPOSITORY sample5_odarepo1 2048 2 OFFLINE odarepo1 sample6_odarepo1 2048 2 OFFLINE odarepo2 test1_odarepo1 2048 2 OFFLINE odarepo1 test2_odarepo2 2048 2 OFFLINE odarepo2 vm1_odarepo1 4096 4 ONLINE odarepo1 vm2_odarepo2 2048 2 OFFLINE odarepo2 win_vm1 1500 1 ONLINE odarepo1
次のコマンドは、vm1_odarepo1
仮想マシンの情報を表示します。
oakcli show vm vm1_odarepo1 Resource: vm1_odarepo1 AutoStart : restore CPUPriority : 100 Disks : |file:/OVS/Repositories/odarepo1/Vi rtualMachines/vm1_odarepo1/System.i mg,xvda,w||file:/OVS/Repositories/o darepo1/VirtualMachines/vm1_odarepo 1/u01.img,xvdb,w| Domain : XEN_PVM ExpectedState : online FailOver : false IsSharedRepo : false Keyboard : en-us MaxMemory : 3000 MaxVcpu : 4 Memory : 4096 Mouse : OS_DEFAULT Name : vm1_odarepo1 Networks : |mac=00:21:F6:00:00:E4| NodeNum : 0 NodeNumStart : OS : OL_5 PrivateIP : None ProcessorCap : 100 RepoName : odarepo1 State : Online TemplateName : otml_sample1_odarepo1 Vcpu : 4 cpupool : twocpu vncport : 5901
次のコマンドは、sample1_odarepo1
仮想テンプレートの情報を表示します。
oakcli show vmtemplate sample_odarepo1 Resource: sample1_odarepo1 CPUPriority : 100 Disks : |file:/OVS/Repositories/odarepo1/Te mplates/otml_sample1_odarepo1/Syste m.img,xvda,w||file:/OVS/Repositorie s/odarepo1/Templates/otml_sample1_o darepo1/u01.img,xvdb,w| Domain : XEN_PVM Keyboard : en-us MaxMemory : 2048 MaxVcpu : 2 Memory : 2048 Mouse : OS_DEFAULT Name : sample1_odarepo1 Networks : |bridge=priv1||bridge=net1||bridge= net2| NodeNum : 0 OS : OL_5 ProcessorCap : 100 RepoName : odarepo1 Vcpu : 2
oakcli start
コマンドを使用して、仮想マシンの起動、ノードの共有リポジトリの起動、ローカル・ノードのODA_BASEの起動を実行します。
表4-47 oakcli startコマンド・サマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
ローカル・ノードでODA_BASEを起動します |
指定したノードで共有リポジトリを起動します |
|
|
指定したノードで仮想マシンを起動します |
oakcli start oda_base
コマンドを使用して、ローカル・ノードでODA_BASEを起動します。
構文
oakcli start oda_base [-h]
パラメータ
例
目的のノードのDom0に接続し、次のコマンドを入力してそのノードのODA_BASEを起動します。
oakcli start oda_base
oakcli start repo
コマンドを使用して、ノード上の共有リポジトリを起動します。
構文
oakcli start reporepo_name
[-nodenode_number
] [-h]
パラメータ
表4-49 oakcli start repoコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
|
-node |
共有リポジトリを起動するノードを指定します。 |
|
(オプション)オンライン・ヘルプを表示します。 |
例
次のコマンドでは、ノード0上のrepo1
という名前の共有リポジトリを起動します。
oakcli start repo repo1 -node 0
oakcli start vm
コマンドを使用して、ノード上の仮想マシンを起動します。
構文
oakcli start vm vm_name
[-node node_number] [-d] [-h]
パラメータ
表4-50 oakcli start vmコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
|
|
仮想マシンを起動するノードを指定します。 |
|
仮想マシン起動手順の詳細を指定します |
|
(オプション)オンライン・ヘルプを表示します。 |
例
次のコマンドは、ノード0でvm1_odarepo1
という名前の仮想マシンを起動します。
oakcli start vm vm_odarepo1 -node 0
oakcli stop
コマンドを使用して、仮想マシンの停止、ノードの共有リポジトリの停止、ローカル・ノードのODA_BASEの停止を実行します。
表4-51 oakcli stopコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
(オプション)オンライン・ヘルプを表示します。 |
vm |
|
|
(オプション)仮想マシンを強制的に停止します。 |
repo |
|
-node |
|
|
ローカル・ノードのODA_BASEを停止します。 |
oakcli
stordiag
コマンドを使用して、ストレージ・シェルフまたはストレージ拡張シェルフのディスクで診断テストを実行します。
oakcli
stordiag
resource_typen
| -h
resource_type
は構成に依存する接頭辞、n
はディスク番号(0から始まり、ディスク数より1少なく増加)で、-h
はこのコマンドのヘルプを表示します。次のいずれかのオプションに基づいて、resource_typeの値を選択します。
Oracle Database Applianceバージョン1では、d
を使用します。
単一ストレージ・シェルフのOracle Database Applianceでは、pd_
を使用します。
拡張ストレージ・シェルフのOracle Database Applianceでは、ストレージ・シェルフ内のディスクにはe0_pd_
、拡張ストレージ・シェルフ内のディスクにはe1_pd_
を使用します。
oakcli
test asr
コマンドを使用して、Oracle Auto Service Request (Oracle ASR)が正しく構成され機能しているかどうかを判別するために、テスト・トラップを送信します。Oracle ASRが正しく機能している場合は、成功メッセージが返されます。
oakcli
unpack
コマンドを使用して、Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェース・リポジトリにパッケージを解凍します。
oakcli
update
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceパッチを適用します。Oracle Databaseソフトウェアのみをアップグレードする場合は、oakcli
upgrade
コマンドを参照してください。
oakcli update -patch version [[--infra] | [[--gi][--database]]] [--noreboot] | [--clean] | [--verify]
表4-52 oakcli updateコマンド・パラメータ
oakcli
upgrade
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance上のOracle Databaseをアップグレードします。Oracle Database Appliance自体のパッチ適用については、oakcli
update
コマンドを参照してください。
-db
パラメータまたは-from
パラメータのいずれかを必ず指定する必要があります。
-db
パラメータを指定してコマンドを実行すると、現在のOracle Databaseホームとは関係なく、指定されたデータベースのみがアップグレードされます。-from
パラメータを-db
パラメータと併用すると、-from
パラメータは無視されます。つまり、指定されたホーム内のデータベースが-db
パラメータのリストにない場合、そのデータベースは無視され、他のホームにある指定されたデータベースがアップグレードされます。
-db
パラメータなしでコマンドを実行すると、指定されたOracle Databaseホーム内にあるすべてのデータベースがアップグレードされます。
既存のOracle Databaseホームを指定する-to
パラメータは必ず指定する必要があります。
oakcli
validate
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceの状態またはオペレーティング・システムのパッチの実行可能性を検証します。
次のoakcli
validate
構文を使用して、Oracle Database Applianceを検証します。
oakcli validate [[-V | -l | -h]] | [[-v][-foutput_file
] [-a | -d | -cchecklist
][-verpatch_version
]]
表4-54 oakcli validateコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-V |
oakValidationのバージョンを表示します。 |
-l |
チェック可能な項目を説明とともに表示します。 |
|
オンライン・ヘルプを表示します。 |
-v |
冗長出力を表示します(検証レポートを生成するパラメータとともに使用する必要があります)。 |
-f |
画面( |
-a |
|
-d |
デフォルトのチェックのみを実行します。 |
-c |
カンマ区切りリストの |
-ver |
patch_versionで指定したパッチを使用してOracle Database Applianceにパッチを適用できない理由を報告します。 |
oakcli validate
で使用可能なすべてのチェックおよびその説明を一覧表示します。
oakcli validate -l Checkname -- Description ========= =========== *SystemComponents -- Validate system components based on ilom sensor data readings *OSDiskStorage -- Validate OS disks and filesystem information *SharedStorage -- Validate Shared storage and multipathing information DiskCalibration -- Check disk performance with orion *NetworkComponents -- Validate public and private network components *StorageTopology -- Validate external JBOD connectivity asr -- Validate asr components based on asr config file and ilom sensor data readings * -- These checks are also performed as part of default checks
注意: NetworkComponents 妥当性チェックは、Oracle Database Appliance X3-2より前のハードウェアで使用できません。 |
次の構文を入力して、すべてのチェックを実行します。
oakcli validate -a
次の構文を入力して、ストレージ・シェルフと、接続している場合はストレージ拡張シェルフへの接続を検証します。
oakcli validate -c storagetopology
次の構文を入力して、ASR構成を検証します。
# oakcli validate -c asr INFO: oak Asr information and Validations RESULT: /opt/oracle/oak/conf/asr.conf exist RESULT: ASR Manager ip:10.139.154.17 RESULT: ASR Manager port:1162 SUCCESS: ASR configuration file validation successfully completed RESULT: /etc/hosts has entry 141.146.156.46 transport.oracle.com RESULT: ilom alertmgmt level is set to minor RESULT: ilom alertmgmt type is set to snmptrap RESULT: alertmgmt snmp_version is set to 2c RESULT: alertmgmt community_or_username is set to public RESULT: alertmgmt destination is set to 10.139.154.17 RESULT: alertmgmt destination_port is set to 1162 SUCCESS: Ilom snmp confguration for asr set correctly RESULT: notification trap configured to ip:10.139.154.17 RESULT: notification trap configured to port:1162 SUCCESS: Asr notification trap set correctly INFO: IP_ADDRESS HOST_NAME SERIAL_NUMBER ASR PROTOCOL SOURCE PRODUCT_NAME INFO: --------------- ------------------------------ ------------------------------ -------- --------- -------------- ------------------------------ 10.170.79.98 oda-02-c 1130FMW00D Enabled SNMP ILOM SUN FIRE X4370 M2 SERVER 10.170.79.97 oda-01-c 1130FMW00D Enabled SNMP ILOM SUN FIRE X4370 M2 SERVER INFO: Please use My Oracle Support 'http://support.oracle.com' to view the activation status. SUCCESS: asr log level is already set to Fine. RESULT: Registered with ASR backend. RESULT: test connection successfully completed. RESULT: submitted test event for asset:10.139.154.17 RESULT: bundle com.sun.svc.asr.sw is in active state RESULT: bundle com.sun.svc.asr.sw-frag is in resolved state RESULT: bundle com.sun.svc.asr.sw-rulesdefinitions is in resolved state RESULT: bundle com.sun.svc.ServiceActivation is in active state SUCCESS: ASR diag successfully completed
Oracle Database Applianceへのパッチ適用を試みる前に次のコマンドを使用して、成功するかどうか、パッチの適用前に変更が必要であるかどうかを判断します。警告およびエラーのラベルは、それぞれマゼンタおよび赤のフォントで強調表示されます。
# oakcli validate ospatch -ver 12.1.2.3.0 INFO: Validating the OS patch for the version 12.1.2.3.0 WARNING: 2015-02-10 06:30:32: Patching sub directory /opt/oracle/oak/pkgrepos/orapkgs/OEL/5.10/Patches/5.10.1 is not existing INFO: 2015-02-10 06:30:32: May need to unpack the Infra patch bundle for the version: 12.1.2.3.0 ERROR: 2015-02-10 06:30:32: No OS patch directory found in the repository