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Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド
11g リリース2 (11.1.2.3) for All Platforms
E61950-08
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12.5 Fusion Middleware Controlでのログ・レベルの変更管理

Oracle Fusion Middlewareのコンポーネントは、すべてのタイプのイベントを記録するメッセージを含むログ・ファイルを作成します。

管理者は、この章の説明に従い、Fusion Middleware Controlを使用してログ・レベルを設定することができます。

ノート:

この他、「コンポーネント・イベント・メッセージのロギング」に示すように、管理者はカスタムWebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドを使用してOAMロガー・レベルを設定することができます。

ここでは、次の項目について説明します。

12.5.1 Fusion Middleware Controlでの動的なログ・レベルの変更

Fusion Middleware Controlを使用すると、管理者はAccess Manager (またはSecurity Token Service)のログ・レベルを動的に変更できます。

表12-7に、Fusion Middleware Controlでのログの使用可/不可と機能を示します。

表12-7 Fusion Middleware ControlでのOAMログの使用可/不可と機能

ノード ターゲット ログ・メッセージの表示 ログ構成

アプリケーション・デプロイメント

内部アプリケーション

...AdminServer

oamsso_logout(11.1.1.3.0) AdminServer

oamsso_logout(11.1.1.3.0) oam_server

WebLogic Serverドメイン

oam_bd(クラスタ名)

AdminServer

oam_server

不可

Identity and Access

OAM (クラスタ)

oam_server (サーバー)

不可

不可

図12-16に、Fusion Middleware Controlの「ログ・レベル」構成ページを示します。ランタイム・ロガーが選択された「表示」で、oracle.oamロガー名が現在表示されていることに注意してください。セキュリティ・トークン・サービスでは、セキュリティ・トークン・サービスのログ・レベルに影響を及ぼすロガー(oracle.security.fed)が1つのみあります。

図12-16 「ログ構成」タブのAccess Managerログ・レベル

図12-16の説明が続きます
「図12-16 「ログ構成」タブのAccess Managerログ・レベル」の説明

図12-17 セキュリティ・トークン・サービスのログ・レベル

図12-17の説明が続きます
「図12-17 セキュリティ・トークン・サービスのログ・レベル」の説明

「ログ構成」ページの「ログ・レベル」タブを使用すれば、永続ロガーおよびアクティブ・ランタイム・ロガー両方のログ・レベルの構成を設定できます。

  • 永続ロガーは構成ファイルに保存され、コンポーネントが起動するとアクティブになります。

    これらのロガーのログ・レベルは、コンポーネントを再起動しても維持されます。

  • ランタイム・ロガーは実行時に自動的に作成され、特定の機能領域が実行されるとアクティブになります。

    たとえばoracle.j2ee.ejb.deployment.Loggerは、EJBモジュールがデプロイされるとアクティブになるランタイム・ロガーです。ランタイム・ロガーのログ・レベルは、コンポーネントを再起動すると変更されます。

表12-8では、ログ・レベルの構成ステータスとオプションを説明します。

表12-8 「ログ構成」ページの「ログ・レベル」タブ

要素 説明

適用

ログ・レベル構成の変更を送信して適用します。変更内容はただちに有効になります。

元に戻す

前のログ・レベル構成を復元します。復元内容はただちに有効になります。

表示

このリストを使用して、ランタイム・ロガーまたは永続的なログ・レベル状態を持つロガーを表示します。

  • ランタイム・ログ出力

  • 永続的なログ・レベル状態を持つロガー

検索

このリストを使用して、検索しようとするカテゴリを指定します。

ログ出力名

検索中に見つかったロガーの名前。リスト内の名前を開いて、最上位ノードの下にあるロガーを表示することができます。

「Oracle Diagnostic Loggingのレベル」(Javaレベル)

対応するロガー(c)のロギング・レベルを選択します。

「適用」をクリックして、ポップアップ・ウィンドウに表示される確認メッセージを確認します。

  • ログ・レベルの更新中
  • ランタイム・ログ出力のログ・レベルの更新
  • ランタイム・ログ出力のログ・レベルが正常に更新されました
  • ログ・レベルが正常に更新されました

ログ・ファイル

「ログ・ファイル」列の名前をクリックすると「ログ・ファイル」ページが表示されます。このページでは、ログ・メッセージを記録するファイル、ログ・メッセージの書式、ローテーション・ポリシー、その他のロギング・パラメータの作成と編集を行うことができます。

関連項目: 「Fusion Middleware Controlによるログ・ファイル構成の管理」

永続的なログ・レベル状態

「ログ・ファイル」タブを使って値の作成または編集を行った時に設定した、特定ロガーの永続的状態を示します。

12.5.2 Fusion Middleware Controlを使用した動的なログ・レベルの設定

Fusion Middleware Controlの管理者は、ログ・レベルを動的に設定できます。

ノート:

「コンポーネント・イベント・メッセージのロギング」に示すように、管理者はカスタムWLSTコマンドを使用してロガー・レベルを設定することもできます。

  1. 「Fusion Middleware Controlへのログイン」の説明に従ってログインします。
  2. 希望のノードを開いてターゲットを選択します。次に例を示します。
    • Identity and Access
    • oam_server
  3. 「Access Manager」コンテキスト・メニューから、「ログ」を選択してから「ログ構成」を選択します。
  4. 「ログ・レベル」タブの「表示」リストで、表示するロガーを選択します。例: ランタイム・ロガー
  5. 「検索」リストからカテゴリを選択し、検索基準を入力して、検索ボタンをクリックします。例: 「すべてのカテゴリ」の「sts」。
  6. 結果表内で必要に応じてノードを開き、内容を表示します。
  7. 結果表で、ご使用の環境に合ったログ・レベルを選択してから「適用」(または「元に戻す」)をクリックします。
  8. 「Fusion Middleware Controlによるログ・ファイル構成の管理」に進みます。