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Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド
11g リリース2 (11.1.2.3) for All Platforms
E61950-08
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13.5 OAMプロキシの簡易および証明書モード・セキュリティのアクセス・プロトコルの管理

セキュア・サーバー通信モードを構成し、共通OAMプロキシの設定を通じて管理します。

この節では、以下のトピックについて説明します。

13.5.1 OAMプロキシの簡易および証明書モードのトランスポート・セキュリティ

簡易モードと証明書モードは似ています。

表13-6は、簡易モードと証明書モードの共通点を示します。

関連項目:

通信の保護

表13-6 サマリー: 簡易モードと証明書モード

アーティファクトまたはプロセス 簡易モード 証明書モード オープン・モード

X.509デジタル証明書のみ。

X

X

該当なし

OAMエージェントとOAMサーバー間の通信は、Transport Layer Security、RFC 2246 (TLS v1)を使用して暗号化されます。

X

X

該当なし

それぞれの公開キーに対して、Access Managerがファイルに格納する対応する秘密キーがあります。

aaa_key.pem

openSSLにより生成

aaa_key.pem

CAにより生成

該当なし

プライバシ強化メール(PEM)フォーマットの署名された証明書

openSSLにより生成されるaaa_cert.pem

CAにより生成されるaaa_cert.pem

該当なし

OAMサーバーの構成中に、使用するモードに応じて、秘密キーをグローバル・パスフレーズまたはPEMフォーマット詳細で保護します。OAMサーバーまたはWebgateで秘密キーを使用するには、正しいパスフレーズが必要です。

最小限に暗号化されたファイルに格納されるグローバル・パスフレーズ:

  • password.xml

PEMフォーマット:

  • キーストア別名

  • KEYSTOREStoreキー別名のパスワード

該当なし

OAMエージェントまたはOAMサーバーの登録中に、通信モードがOracle Access Managementコンソールに伝播されます。

それぞれのWebgateおよびOAMサーバー・インスタンスについて同じパスフレーズ。

それぞれのWebgateおよびOAMサーバー・インスタンスについて異なるパスフレーズ。

該当なし

Webgateの証明書リクエストによって、証明書リクエスト・ファイルが生成されます。これを、OAMサーバーにより信頼されているルートCAに送信する必要があります。

ルートCAは、Webgate証明書を返します。この証明書は、Webgateのインストール中またはインストール後にインストールできます。

cacert.pem

Oracle提供のopenSSL認証局により署名された証明書リクエスト

aaa_req.pem

使用する認証局により署名された証明書リクエスト

該当なし

DESアルゴリズムを使用して秘密キーを暗号化します。次に例を示します。

openssl rsa -in aaa_key.pem -passin pass: -out aaa_key.pem -passout pass: passphrase -des

該当なし

X

該当なし

エージェント・キー・パスワード

該当なし

「証明書」セキュリティ・モードでエージェントの登録中にパスワードを入力します(表15-1)。

該当なし

エージェント登録時に、ObAccessClient.xmlが次の場所に生成されます。

$DOMAIN_HOME/output/$Agent_Name/

ObAccessClient.xml

コピー先:

  • 11g Webゲートの場合: $11gWebgate_instance_dir/config/OHS/ohs1/webgate/config
  • 条件:
  • $11gWebgate_instance_dir=$ORACLE_HOME/instance/instance1
  • 10g Webゲートの場合: $Webgate_install_dir/oblix/lib

ObAccessClient.xml

コピー先:

  • 11g Webゲートの場合: $11gWebgate_instance_dir/...
  • 10g Webゲートの場合: $Webgate_install_dir/...

ObAccessClient.xml

コピー先:

  • 11g Webゲートの場合: $11gWebgate_instance_dir/...
  • 10g Webゲートの場合: $Webgate_install_dir/ ...

エージェント登録時に、password.xmlが次の場所に生成されます。

$DOMAIN_HOME/output/$Agent_Name/

関連項目: 「通信の保護」

password.xml

コピー先:

  • 11g Webゲートの場合: $11gWebgate_instance_dir/...
  • 10g Webゲートの場合: $Webgate_install_dir/...

password.xml

コピー先:

  • 11g Webゲートの場合: $11gWebgate_instance_dir/...
  • 10g Webゲートの場合: $Webgate_install_dir/...

該当なし

エージェント登録時に、aaa_key.pemが次の場所に生成されます。

$DOMAIN_HOME/output/$Agent_Name/

関連項目: 「通信の保護」

aaa_key.pem

コピー先:

  • 11g Webゲートの場合: $11gWebgate_instance_dir...
  • 10g Webゲートの場合: $Webgate_install_dir...

aaa_key.pem

コピー先:

  • 11g Webゲートの場合: $11gWebgate_instance_dir...
  • 10g Webゲートの場合: $Webgate_install_dir...

該当なし

13.5.2 セキュア・サーバー通信の共通OAMプロキシ・ページの構成設定

セキュア・サーバー通信の共通OAMプロキシ・ページの構成設定を使用できます。

表13-7は、簡易または証明書モードの構成に必要な設定を示します。

表13-7 サーバー共通のOAMプロキシ・セキュア通信の設定

モード 説明

簡易モード構成

OAMが署名したX.509証明書を使用した通信のグローバル・パスフレーズ。これは、初回のOAMサーバーのインストール時に設定されます。

管理者はこのパスフレーズを編集して、それを使用するように既存のすべてのOAMエージェントを再構成できます(「OAMプロキシの簡易または証明書設定の表示または編集」を参照)。

証明書モード構成

外部の認証局により署名された証明書モードのX.509証明書が存在するキーKEYSTOREStoreに必要な詳細。

  • PEMキーストア別名

  • PEMキーストア別名パスワード

ノート: これらは初回のOAMサーバーのインストール時に設定されます。証明書は、JDKに付属の証明書のインポート・ユーティリティかキーツールを使用してインポートできます。

管理者は別名とパスワードを編集して、それらを使用するように既存のすべてのOAMエージェントを再構成できます(「OAMプロキシの簡易または証明書設定の表示または編集」を参照)。

13.5.3 OAMプロキシの簡易または証明書設定の表示または編集

管理者は、共通OAMプロキシの簡易モードまたは証明書モードの設定を表示または編集できます。

表示または編集するには、次のようにします。

  1. Oracle Access Managementコンソールで、ウィンドウの上部にある「構成」をクリックします。
  2. 「構成」コンソールで、「設定」セクションの「表示」メニューから「Access Manager」を選択します。
  3. 「アクセス・プロトコル」セクションを開きます。
  4. 簡易モード構成: OAMが署名したX.509証明書を使用する場合は、「グローバル・パスフレーズ」を追加または変更します。
  5. 証明書モードの構成: 次の詳細を指定します。
    • PEMキーストア別名

    • PEMキーストア別名パスワード

  6. 「適用」をクリックして変更を送信し、確認ウィンドウを閉じます(または変更を適用しないでページを閉じます)。
  7. 必要に応じてエージェント登録ページを更新してアーティファクトを再生成し、「エージェントおよび登録の概要」または「OAM 11gエージェントの登録および管理」の説明に従って初期のアーティファクトを置き換えます。

13.5.4 証明書モードでの64ビットおよび32ビットWebゲートの構成

64ビットWebゲートは、現在SHA2 (256,384および512ビット)証明書をサポートしています。

次のコマンドを実行して、証明書モードで64ビットおよび32ビットのWebゲートを構成します。

<Oracle Middleware Home>/oracle_common/bin/orapki wallet add 
 -wallet $DOMAIN_HOME/output/$Agent_Name/cwallet.sso -trusted_cert 
 -cert <Root CA path .i.e. aaa_chain.pem> -auto_login_only
  • <Webgate Install dir>に存在する<WebGate InstanceDir>/webgate/config/からアクセス・サーバーの一時フォルダにcwallet.ssoをコピーします。

  • 次のコマンドを実行してOAMサーバーのcwallet.ssoを更新し、cacert.pem/webgate/config/cwallet.ssoに手動で追加します:

    orapki wallet add -wallet -trusted_cert -cert <Root CA path .i.e. aaa_chain.pem cacert.pem> -auto_login_only
  • 次のコマンドを使用して、ウォレットOAM 11.1.2.3以上に互換性を持たせます:

    orapki wallet convert -wallet -auto_login_only
  • 新しいcwallet.ssoをWebゲート構成フォルダにコピーします。

  • WebゲートのWebサーバーを再起動します。

13.5.5 簡易モードのWebゲートのチューニング

簡易モードのWebゲートを使用している場合、Webゲート・プロファイルのaaaTimeoutThreshold時間パラメータを-1から10に変更することによって、OAMログイン・ページのレスポンス時間を向上させることができます。

AAAタイムアウトしきい値の構成要素の詳細は、「OAM 11gエージェントの登録および管理」表15-3を参照してください。