Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer Plusユーザーズ・ガイド 11gリリース1 (11.1.1) E51907-01 |
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このダイアログを使用して、「パーセント・ランク」計算を作成できます。「パーセント・ランク」計算は、値グループにおける値の相対位置を計算し、その結果をパーセントで表します。たとえば、最も売れている製品の上位25%および上位50%を占めている製品を調べることができます。つまり、15店舗の売上総計のパーセント・ランクを計算する場合(最大値にランク1を付与)、次のようになります。
4番目にランク付けされた店舗に、パーセント・ランク値25%が付与されます。
8番目にランク付けされた店舗に、パーセント・ランク値50%が付与されます。
こうして、最も売上が大きい店舗の上位25%および50%を求めることができます。
注意: パーセント・ランク分析は、累積分布に似ています。
詳細は、次の項目を参照してください。
ランク付け
このドロップダウン・リストでは、パーセント・ランクを計算するアイテムを選択します。たとえば、「Sales SUM」を選択すると、店舗のパーセント・ランクを計算できます。
隣のドロップダウン・リストを使用して、ランク付け順序を指定します。たとえば、最も売上が大きい店舗をランク・リストの最も高い位置に入れる場合、「最高値を1位とする」を選択します。つまり、次のようになります。
「最高値を1位とする」を選択した場合、最高ランクのアイテムにはパーセント・ランク値0%が付与されます。
「最高値を1位とする」を選択した場合、最低ランクのアイテムにはパーセント・ランク値100%が付与されます。
2次ランク付け
このドロップダウン・リストでは、同順位のランクが付与されている場合に(すなわち「ランク付け」フィールドで同じランク)、値のランクの決定に使用されるアイテムを選択します。
たとえば、売上が最も高く、コストが最も低い店舗を調べるには、次のように選択します。
「ランク付け」フィールドの「Sales SUM」および「最高値を1位とする」
「2次ランク付け」フィールドの「Costs SUM」および「最低値を1位とする」
つまり、同じSales SUM値を持つ2つの店舗がある場合、Costs SUM値でコストの低い方の店舗を調べることによりランクを決定します。
次を区切りとしてランク付けを再開
このリストは、結果をグループ(パーティションとも呼ばれる)に配置する場合に使用するグループを指定します。
たとえば、年内のSales SUM値のパーセント・ランクを計算するには、「Calendar Year」を選択します。つまり、2年間のSales SUM値がある場合、売上の最も高い店舗が年ごとに計算されます。
グループを指定しない場合は、すべてのワークシート値が1つのグループとして処理されます。
計算
この読取り専用フィールドには、前述のフィールドに値を指定して設定された、基礎となる式が表示されます。この式は、前述のフィールドの値を変更するたびに更新されます。「OK」をクリックすると、「新規計算」ダイアログまたは「計算の編集」ダイアログの「計算」フィールドに式が転送されます。
注意:
ランク・リストにおけるアイテムの位置のみを計算する場合は、「「ランク」ダイアログ」を参照してください。
パーセント・ランク値が50%の(または50%に最も近い)値を調べることにより、一連の値の中央値を求めることができます。
Discovererでは、この計算の基礎となるPERCENT_RANK()関数が使用されます。
パーセント・ランクは、各行のランクから1を減算した値を、評価対象の行数(クエリー結果セットまたはパーティション全体)から1を減算した値で除算することにより計算されます。戻り値の範囲は、0から1です。すべてのセットにおいて、最初の行のPERCENT_RANK値は0になります。
たとえば、5つの値を持つグループでランク3の値は、パーセント・ランク0.5になります(3から1を減算した値を、5から1を減算した値で除算。すなわち2を4で除算した結果、0.5または50%になります)。