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Oracle® Traffic Director管理者ガイド
11g リリース1 (11.1.1.9)
B66436-05
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16.1 Oracle Traffic Directorのトラブルシューティングのロードマップ

この項では、Oracle Traffic Directorでの問題を診断および解決するために実行できる一連のタスクについて説明します。

  1. システム構成が正しいかどうかを確認します。

    サポートされているプラットフォームおよびオペレーティング・システムの詳細は、次にあるOracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成を参照してください。

    http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

  2. 16.2項「一般的なエラーの解決方法」で、問題の解決方法を探します。

  3. 16.3項「よくある質問」に問題についての情報や解決方法が記載されているかどうかを確認します。

  4. 問題の診断を実行します。

    1. サーバー・ログに記録されているメッセージを確認します。タイプがWARNINGERRORおよびINCIDENT_ERRORのメッセージを探します。

      エラー・メッセージに、タイプがWARNINGおよびERRORのメッセージがある場合、次の指示に従って問題を解決します。

      INCIDENT_ERRORメッセージは、原因不明の重大な問題を示します。Oracleサポートに連絡する必要があります。

    2. サーバー・ログの冗長度を高め、問題の再現を試みます。

      表12-1「サーバー・ログ・レベル」にあるように、Oracle Traffic Directorではサーバー・ログについて、いくつかのログ・レベルがサポートされています。デフォルトのログ・レベルは、NOTIFICATION:1です。最小の冗長度ログ・レベルは、INCIDENT_ERRORで、このレベルでは、重大なエラー・メッセージのみが記録されます。TRACE:1TRACE:16またはTRACE:32レベルでは、ログはレベルに応じて冗長度が増しますが、より詳細な情報が提供され、問題の診断に活用できます。

      ログの冗長度を高め、問題の再現を試みます。問題が再度発生したら、問題の原因を示すメッセージ・ログを確認します。

      サーバー・ログ・レベルの変更の詳細は、12.3項「ログ・プリファレンスの構成」を参照してください。

    3. 前の構成のインスタンスをリストアします。

      変更された構成をそのインスタンスに再デプロイする場合、前の構成のバックアップが、管理サーバーのzipファイルに格納されます。

      4.9項「バックアップからの構成のリストア」の説明に従い、該当する前の構成にインスタンスをリストアし、問題が継続しているかどうかを確認します。

      問題が前の構成で発生しない場合、現在の構成で行われた変更が問題の原因であることが明らかになります。

  5. 16.4項「Oracleサポートへの連絡」の説明に従い、Oracleサポートに連絡します。

16.1.1 高可用性構成に関する問題のトラブルシューティング

この項では、Oracle Traffic Directorの高可用性構成に関する問題を診断および解決するためのタスクについて説明します。

  • EoIB (Ethernet over InfiniBand)のインタフェースを使用していることを確認します。

  • Oracle Traffic Director構成が2つのノード上にデプロイされている必要があります。詳細は、14.2項「フェイルオーバー・グループの作成および管理」を参照してください。

  • 各フェイルオーバー・グループのルーターIDは一意である必要があります。

  • KeepAlivedがインストールされていることを確認します。通常、Oracle Traffic Directorインスタンスが実行されているExalogic計算ノード(またはVM)では、両ノードともデフォルトでKeepAlivedソフトウェアがインストールされています。KeepAlivedがインストールされていることを確認するには、次のコマンドを実行します。

    rpm -qa | grep keepalived
    

    KeepAlivedが正しくインストールされている場合、次のような出力が表示されます。

    keepalived-1.2.2-1.el5
    

    KeepAlivedがインストールされていない場合、RPMはExalogicソフトウェア・リポジトリ内にあります。KeepAlivedの詳細は、14.2.1項「フェイルオーバーの動作」を参照してください。

  • KeepAlived特有の情報は、/var/log/messagesディレクトリ内にあるログで確認できます。

  • 高可用性構成を正常に完了するには、正しいVIPアドレスと適切なサブネット・マスク(ネットマスク)のビットサイズを指定する必要があります。また、実際のネットマスク値ではなく、ネットマスクのビット数を指定する必要があります。詳細は、14.2.3項「フェイルオーバー・グループの作成」を参照してください。

  • Oracle Traffic Director 11.1.1.6.0では、管理ノードの同一ペア上で複数のOracle Traffic Director構成を使用した高可用性はサポートされません。