構文
tadm create-cert-request common_options [--key-type=rsa|ecc] ([--key-size=size] | [--curve=curve_name]) [--org=org] [--org-unit=org_unit] [--locality=place] [--state=name] [--country=name] --config=config_name --token=name
--server-name=[dns_name,..]
説明
このコマンドを使用して、新しい証明書リクエストを作成します。証明書は、個人、企業または他のエンティティの名前を指定するデジタル・データで構成されており、証明書に含まれる公開鍵がそのエンティティに属していることを証明します。クライアントとサーバーの両方で証明書を保持できます。
証明書は、認証局(CA)によって発行され、デジタル署名されます。CAは、インターネットを介して証明書を販売する企業である場合や、企業のイントラネットまたはエクストラネットで証明書を発行する部署である場合があります。他のユーザーの身元を検証するために十分信頼できるCAを決定します。トークンがパスワードで保護されている場合、create-cert-request
コマンドによってトークン・パスワードの入力を求められます。
rsa
でkey-size
を選択する場合、鍵サイズを指定します。ecc
でkey-type
を選択する場合、曲線名を指定します。コマンドのkey-size
オプションとcurve
オプションは、相互に排他的です。
オプション
common_options
の詳細は、helpコマンドを実行してください。
--key-type|-k
証明書鍵のタイプを指定します。鍵タイプは、rsa
またはecc
です。
rsa
は、公開鍵と秘密鍵を使用するインターネット暗号化および認証システムです。
ecc
(楕円曲線暗号化)は、公開鍵暗号化技術です。これは、より小さい鍵サイズでセキュリティを実現する楕円曲線理論に基づきます。結果として、計算速度の向上、電力消費の低下、およびメモリーと帯域幅の節約が可能になります。
--key-size|-z
証明書鍵のサイズを指定します。このオプションは、key-typeでrsa
を選択した場合に使用できます。鍵サイズには、1024
、2048
または4098
を指定できます。
--curve|-r
曲線名を指定します。このオプションは、key-type
でecc
を選択した場合に使用できます。
--org|-g
組織、企業または教育機関の名前を指定します。
--org-unit|-o
企業内の組織単位の説明を入力します。
--locality|-l
組織の国または都市の説明を入力します。
--state|-a
組織が存在する州または地域を指定します。
--country|-y
国名の2文字の略称(ISO形式)を指定します。たとえば、アメリカ合衆国の国コードは、US
です。
--config|-c
証明書を作成する構成の名前を指定します。
--token|-t
暗号化された公開鍵を含むトークン(暗号デバイス)の名前を指定します。
--server-name|-s
CAの証明書をリクエストするサーバーのホスト名を指定します。
注意: プロパティserver-name では、複数の値を指定できます。それぞれの値を引用符で囲い、カンマで区切ります。 |
例
key-type
でrsa
を選択する場合、次のようにします。
tadm create-cert-request --user=admin --host=admin.example.com --password-file=./admin.passwd --port=8989 --no-prompt --key-size=2048 --org=ora --country=IN --locality=abc --config=www.example.org --token=internal --server-name=config1.org
key-type
でecc
を選択する場合、次のようにします。
tadm create-cert-request --user=admin --host=admin.example.com --password-file=./admin.passwd --port=8989 --no-prompt --curve=certificate_manager --org=ora --country=IN --locality=abc --config=www.example.org --token=internal --server-name=config2.org
終了コードと構文表記の詳細は、helpコマンドを実行してください。