構文
tadm set-health-check-prop common_options --config=config_name --origin-server-pool=origin_server_pool_name (property_name=property_value)+
説明
このコマンドを使用して、オリジン・サーバー・プールのヘルス・チェックのプロパティを設定します。
ヘルス・チェック・モニターには、ビルトインのヘルス・チェック・モニター(HTTP/HTTPSおよびTCP接続ヘルス・チェック、汎用ヘルス・チェック配置メカニズムなど)が組み込まれているので、ユーザーは独自のプログラム/スクリプトを記述して、特定のオリジン・サーバーの状態を監視できます。このメカニズムは、様々なサービスを提供する複数のオリジン・サーバーに対してプロトコル・レベルのヘルス・チェック・モニターを使用する場合に特に便利です。
オプション
common_options
の詳細は、helpコマンドを実行してください。
--config|-c
ヘルス・チェックのプロパティを設定する構成を指定します。
--origin-server-pool|-o
ヘルス・チェックのプロパティを設定するオリジン・サーバー・プールの名前を指定します。
定義する1つ以上のプロパティに対してname=value
ペアを指定します。name=value
ペアは、スペースで区切る必要があります。
ヘルス・チェックの次のプロパティを設定できます。
protocol
: ヘルス・チェック・リクエストのプロトコルを指定します。COMMAND
が構成されている場合、Oracle Traffic Directorはcommand
で指定された実行可能ファイルを起動して、ヘルス・チェックを実行します。
値: HTTP、TCPまたはCOMMAND
。
interval
: 2つのヘルス・チェックpingの時間間隔(秒)を指定します。
値: 正の整数。デフォルト: 30。
timeout
: ping接続またはリクエストのタイムアウト値(秒)を指定します。
値: 正の整数。デフォルト: 5。
command
: 外部のヘルス・チェック実行可能ファイルへのフルパス。プロトコルがCOMMAND
の場合は、このパラメータが構成されている必要があります。
注意: HTTPタイプのオリジン・サーバー・プールでは、次の場合、COMMAND ヘルス・チェック・プロトコルは対象外です。
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failover-threshold
: オリジン・サーバーを使用不能としてマークするまでの、オリジン・サーバーに送信されたすべてのリクエストの連続的な失敗の数を指定します。
値: 正の整数。最大許容値: 256。デフォルト: 3。
request-method
: HTTPのpingリクエストで使用するメソッドを指定します。
値: GET
またはOPTIONS
。デフォルト: OPTIONS
。
request-uri
: HTTPのヘルス・チェック・リクエストで使用するURIを指定します。
値: URI文字列。デフォルト: "/"。
response-code-match
: 正常なオリジン・サーバーを示すレスポンス・ステータス・コード。
値: パイプで区切られたステータス・コードのリスト。ステータス・コードは、3文字のパターンを含む変更された正規表現として示すことができます。1番目の文字は、xまたは1 - 4の数値です。2番目と3番目の文字は、xまたは0 - 9の数値です。たとえば、200, 2xx|304, 1xx|2xx|3xx|4xxと指定します。これは、プロトコルがHTTPの場合にのみ適用されます。たとえば、オリジン・サーバーからの200より大きいレスポンス・コードは、2xxに一致します(200=OK、201=Created、202=Accepted、203=Non-Authoritative Information、204=No Content、205=Reset Contentおよび206=Partial Content)。
response-body-match
: HTTPレスポンス本文と一致させてオリジン・サーバーの稼働状態を判断するために使用する正規表現。これは、プロトコルがHTTPの場合にのみ適用されます。
値: 正規表現。
response-body-match-size
: 一致させるレスポンス本文の最大長を指定します。
値: 正の整数。デフォルト: 2048。
dynamic-server-discovery
: サーバーでOracle WebLogic Serverクラスタ・ノードを動的に検出してプールに追加するかどうかを指定します。
値: true
、false
。デフォルト: false
。
プロパティをデフォルト値にリセットするには、プロパティ値を指定しないでください。
例: property-name=<empty_string>
例
tadm set-health-check-prop --user=admin --host=admin.example.com --password-file=./admin.passwd --port=8989 --no-prompt --config=www.example.org --origin-server-pool=test-pool failover-threshold=150 timeout=4
終了コードと構文表記の詳細は、helpコマンドを実行してください。