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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築
11gリリース1 (11.1.1.9.0)
E50013-05
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4 ポータルの公開

この章では、他のユーザーが使用できるようにポータルを設定する様々な方法を説明します。

この章の内容は、次のとおりです。


権限:

この章のタスクを実行するには、ポータルのManage Security and ConfigurationまたはManage Configuration権限が必要です。ポータル・モデレータは、デフォルトでこの権限を持っています。

ポータルの管理設定にアクセスするユーザーで、Manage権限を持たないユーザー(ポータルでのページの編集権限が付与されるParticipantロールを持つユーザーなど)には、それぞれのロールと権限で使用可能な設定のみが表示されます。

権限の詳細は、第29.1項「ポータルのロールと権限について」を参照してください。


4.1 ポータルの公開について

ポータルを作成したら、他のユーザーが使用できるようにする必要があります。ポータル・モデレータは、他のWebCenter Portalユーザーのみがポータルを検出可能にするか、パブリックに使用可能にするかを決定できます。

4.2 ポータルへのリンクの公開

他のユーザーとポータルを共有する場合は、他のユーザーのアクティビティ・ストリームに表示されるポータルにリンクを公開します。適切な権限を持つユーザーは、ポータルの表示名を指定するリンクをクリックすることで、ポータルに直接アクセスできます。

ポータルへのリンクを他のユーザーと共有する方法の詳細は、Oracle WebCenter Portalの使用のポータルへのリンクの公開に関する項を参照してください。

4.3 ポータルの認知(検出可能化)

他のWebCenter Portalユーザーにポータルの存在がわかるように、「ポータル」ページや検索結果でポータルを検出可能にできます。ポータルを検出可能にしても、コンテンツにアクセス可能になるわけではありません。そのポータルに関心のあるユーザーは、セルフサービス(有効な場合)またはメールによってメンバーシップをリクエストできます。

ポータルを他のWebCenter Portalユーザーに検出可能にするには:

  1. ポータルに対する一般アクセスを設定します。

  2. (オプション)ユーザーがポータルに参加できるようにするには、自動登録を有効にします(サブスクリプション・リクエストで承認を必要とすることで、引き続き管理できます)(第30.3.1項「ポータルのセルフサービス・メンバーシップの管理」を参照)。

  3. ポータルに特定のWebCenter Portalユーザーおよびグループを追加または招待するには、WebCenter Portalユーザーの自己サブスクライブを許可するか、非WebCenter Portalユーザーを招待してポータルにサブスクライブします(第30章「ポータル内のメンバーの管理およびロールの割当て」を参照)。

4.4 ポータルへのユーザー・アクセスの付与

ポータルを検出可能にしたら(第4.3項「ポータルの認知(検出可能化)」を参照)、次に、デフォルトの権限が十分でない場合に、ポータル内で様々なユーザー・ロールに持たせる権限を割り当てます。

WebCenter PortalユーザーはデフォルトでAuthenticated-Userロールを持っています。ポータルのページにアクセスするためにAuthenticated-Userロール権限を付与していない場合、ポータルは完全にアクセス可能ではありません。


注意:

Microsoft Officeの共有ドキュメント管理機能(ポータル内でMicrosoft Word、ExcelまたはPowerPointファイルを編集する際)を通じて使用できるタスク・ペインを使用して、ポータルにメンバーを追加するには、第30.5項「ポータルへのメンバーの追加」を参照してください。

4.5 ポータルへのパブリック・アクセスの付与

ポータルを含むWebCenter Portalアプリケーションにアクセス可能なすべてのユーザーに、ポータルを使用可能にできます。WebCenter Portalアカウントの登録は必要ありません。提供されるパブリック情報によって、非メンバーやWebCenter Portalコミュニティ外部のユーザーとポータルを共有できるようになります。

WebCenter Portalユーザーに登録されていないパブリック・ユーザーは、次の2つの方法でパブリック・ポータルにアクセスできます。

パブリック・ユーザーにはPublic-Userロールが割り当てられており、デフォルトではポータル情報にアクセスできません。パブリック・ページやパブリック・ページ上の公開するコンテンツやサービスを含む、ポータルへのパブリック・アクセスを付与するには、次の手順を実行します。

  1. ポータルに対する一般アクセス設定を指定します。

    ポータルがパブリックに設定されると、Public-Userロールにはそのポータル内のView Pages and Content権限が自動的に付与されて、パブリック・ユーザーはページ、リスト、イベント、リンクおよびノートを表示できるようになります。この権限では、お知らせ、ディスカッションまたはドキュメント(ファイル、フォルダ、Wikiおよびブログ)を表示する認可は付与されません。これらを表示するには、明示的な「お知らせの表示」、「ディスカッションの表示」および「ドキュメントの表示」権限が必要です(第29.1.2項「ポータル内の権限と権限モデルの理解」を参照)。後でPublic-Userロールに追加の権限を付与することもできます(ステップ4を参照)。

  2. ポータルのパブリック・ビューの外観を確認するには、ポータル管理の「概要」ページから「ポータルURL」の値をコピーし(第7.2.1項「ポータルの概要の設定およびアクションへのアクセス」を参照)、WebCenter Portalからログアウトして、URLをブラウザに貼り付けます。WebCenter Portalをログアウトしているため、パブリックに指定されているページのみが表示されます。

  3. (オプション)パブリック・ユーザーがポータルに参加できるようにするために、自動登録を有効にすることもできます(サブスクリプション・リクエストで承認を必要とすることで、引き続き管理できます)。詳細は、第30.3.1項「ポータルのセルフサービス・メンバーシップの管理」を参照してください。

  4. これでポータルがパブリックになったので、次に、デフォルトの読取り専用のView Pages and Content権限では十分でない場合に、ポータル内でPublic-Userユーザー・ロールに持たせる必要がある追加の権限を割り当てます。お知らせ、ディスカッション、ドキュメント(ファイル、フォルダ、Wikiおよびブログ)を表示するためのパブリック・ユーザーの権限を追加で付与できます。

    ポータル管理の「ロール」ページ(第7.7.3項「ポータルでのロールと権限の管理」を参照)で「パブリック・ユーザー」を選択し、「権限の編集」をクリックします(図4-2)。

    図4-2 ポータルへのパブリック・ユーザー・アクセスの付与

    図4-2の説明が続きます
    「図4-2 ポータルへのパブリック・ユーザー・アクセスの付与」の説明

  5. 「権限の編集」ダイアログで、ポータルの必要なパブリック権限のチェック・ボックスを選択します。「権限の編集」ダイアログにリストされる権限の詳細は、第29.1項「ポータルのロールと権限について」を参照してください。

    ここで付与するパブリック権限は、システム管理者がアプリケーション・レベルで設定したパブリック権限より優先します(Oracle WebCenter Portalの管理のパブリック・ユーザーへの権限の付与に関する項を参照)。

  6. 「保存」をクリックします。

  7. ポータル内の特定のページへのパブリック・アクセスを制限するには、第13.15項「ページのセキュリティの設定」を参照してください。