Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築 11gリリース1 (11.1.1.9.0) E50013-05 |
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この章では、他のユーザーが使用できるようにポータルを設定する様々な方法を説明します。
この章の内容は、次のとおりです。
権限: この章のタスクを実行するには、ポータルのManage Security and Configuration またはManage Configuration 権限が必要です。ポータル・モデレータは、デフォルトでこの権限を持っています。
ポータルの管理設定にアクセスするユーザーで、 権限の詳細は、第29.1項「ポータルのロールと権限について」を参照してください。 |
ポータルを作成したら、他のユーザーが使用できるようにする必要があります。ポータル・モデレータは、他のWebCenter Portalユーザーのみがポータルを検出可能にするか、パブリックに使用可能にするかを決定できます。
他のユーザーとポータルを共有する場合は、他のユーザーのアクティビティ・ストリームに表示されるポータルにリンクを公開します。適切な権限を持つユーザーは、ポータルの表示名を指定するリンクをクリックすることで、ポータルに直接アクセスできます。
ポータルへのリンクを他のユーザーと共有する方法の詳細は、Oracle WebCenter Portalの使用のポータルへのリンクの公開に関する項を参照してください。
他のWebCenter Portalユーザーにポータルの存在がわかるように、「ポータル」ページや検索結果でポータルを検出可能にできます。ポータルを検出可能にしても、コンテンツにアクセス可能になるわけではありません。そのポータルに関心のあるユーザーは、セルフサービス(有効な場合)またはメールによってメンバーシップをリクエストできます。
ポータルを他のWebCenter Portalユーザーに検出可能にするには:
ポータルに対する一般アクセスを設定します。
新しいポータルを作成する場合は、ポータル・アクセスに「パブリック」または「プライベート」のいずれかを選択します(第2.2項「新規ポータルの作成」を参照)。
現在ポータルが「非表示」の場合、アクセスを「パブリック」または「プライベート」に変更します(第7.7.2項「ポータルへのアクセスの変更」を参照)。
(オプション)ユーザーがポータルに参加できるようにするには、自動登録を有効にします(サブスクリプション・リクエストで承認を必要とすることで、引き続き管理できます)(第30.3.1項「ポータルのセルフサービス・メンバーシップの管理」を参照)。
ポータルに特定のWebCenter Portalユーザーおよびグループを追加または招待するには、WebCenter Portalユーザーの自己サブスクライブを許可するか、非WebCenter Portalユーザーを招待してポータルにサブスクライブします(第30章「ポータル内のメンバーの管理およびロールの割当て」を参照)。
ポータルを検出可能にしたら(第4.3項「ポータルの認知(検出可能化)」を参照)、次に、デフォルトの権限が十分でない場合に、ポータル内で様々なユーザー・ロールに持たせる権限を割り当てます。
WebCenter PortalユーザーはデフォルトでAuthenticated-User
ロールを持っています。ポータルのページにアクセスするためにAuthenticated-User
ロール権限を付与していない場合、ポータルは完全にアクセス可能ではありません。
ポータル全体にアクセスする権限を付与するには、第29.3項「ポータル・ロールの権限の表示および編集」を参照してください。
ポータル内の限られた数の個別ページにアクセスする権限を付与するには、第13.15項「ページのセキュリティの設定」を参照してください。
注意: Microsoft Officeの共有ドキュメント管理機能(ポータル内でMicrosoft Word、ExcelまたはPowerPointファイルを編集する際)を通じて使用できるタスク・ペインを使用して、ポータルにメンバーを追加するには、第30.5項「ポータルへのメンバーの追加」を参照してください。 |
ポータルを含むWebCenter Portalアプリケーションにアクセス可能なすべてのユーザーに、ポータルを使用可能にできます。WebCenter Portalアカウントの登録は必要ありません。提供されるパブリック情報によって、非メンバーやWebCenter Portalコミュニティ外部のユーザーとポータルを共有できるようになります。
WebCenter Portalユーザーに登録されていないパブリック・ユーザーは、次の2つの方法でパブリック・ポータルにアクセスできます。
ポータルのURLを使用して直接アクセスする。
インストール環境がこのページを表示するように構成されている場合は、WebCenter Portalの「ようこそ」ページからアクセスする(図4-1)。
パブリック・ユーザーにはPublic-User
ロールが割り当てられており、デフォルトではポータル情報にアクセスできません。パブリック・ページやパブリック・ページ上の公開するコンテンツやサービスを含む、ポータルへのパブリック・アクセスを付与するには、次の手順を実行します。
ポータルに対する一般アクセス設定を指定します。
新しいポータルを作成する場合は、ポータル・アクセスに「パブリック」を選択します(第2章「新規ポータルの作成と構築」を参照)。
現在ポータルが「非表示」または「プライベート」の場合、アクセスを「パブリック」に変更します(第7.7.2項「ポータルへのアクセスの変更」を参照)。
ポータルがパブリックに設定されると、Public-User
ロールにはそのポータル内のView Pages and Content
権限が自動的に付与されて、パブリック・ユーザーはページ、リスト、イベント、リンクおよびノートを表示できるようになります。この権限では、お知らせ、ディスカッションまたはドキュメント(ファイル、フォルダ、Wikiおよびブログ)を表示する認可は付与されません。これらを表示するには、明示的な「お知らせの表示」、「ディスカッションの表示」および「ドキュメントの表示」権限が必要です(第29.1.2項「ポータル内の権限と権限モデルの理解」を参照)。後でPublic-User
ロールに追加の権限を付与することもできます(ステップ4を参照)。
ポータルのパブリック・ビューの外観を確認するには、ポータル管理の「概要」ページから「ポータルURL」の値をコピーし(第7.2.1項「ポータルの概要の設定およびアクションへのアクセス」を参照)、WebCenter Portalからログアウトして、URLをブラウザに貼り付けます。WebCenter Portalをログアウトしているため、パブリックに指定されているページのみが表示されます。
(オプション)パブリック・ユーザーがポータルに参加できるようにするために、自動登録を有効にすることもできます(サブスクリプション・リクエストで承認を必要とすることで、引き続き管理できます)。詳細は、第30.3.1項「ポータルのセルフサービス・メンバーシップの管理」を参照してください。
これでポータルがパブリックになったので、次に、デフォルトの読取り専用のView Pages and Content
権限では十分でない場合に、ポータル内でPublic-User
ユーザー・ロールに持たせる必要がある追加の権限を割り当てます。お知らせ、ディスカッション、ドキュメント(ファイル、フォルダ、Wikiおよびブログ)を表示するためのパブリック・ユーザーの権限を追加で付与できます。
ポータル管理の「ロール」ページ(第7.7.3項「ポータルでのロールと権限の管理」を参照)で「パブリック・ユーザー」を選択し、「権限の編集」をクリックします(図4-2)。
「権限の編集」ダイアログで、ポータルの必要なパブリック権限のチェック・ボックスを選択します。「権限の編集」ダイアログにリストされる権限の詳細は、第29.1項「ポータルのロールと権限について」を参照してください。
ここで付与するパブリック権限は、システム管理者がアプリケーション・レベルで設定したパブリック権限より優先します(Oracle WebCenter Portalの管理のパブリック・ユーザーへの権限の付与に関する項を参照)。
「保存」をクリックします。
ポータル内の特定のページへのパブリック・アクセスを制限するには、第13.15項「ページのセキュリティの設定」を参照してください。