Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発 11gリリース1 (11.1.1.9.0) E49666-05 |
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この章では、コンテンツ・データ・コントロール、Content Management Interoperability Services (CMIS) REST API、コンテンツ・プレゼンタおよびドキュメント・ツールといったWebCenter Portal Frameworkアプリケーションにコンテンツを統合する様々な方法について説明します。選択する方法は、アプリケーションの要件と、コンテンツをどのようにエンド・ユーザーに公開するかによって異なります。
コンテンツをPortal Frameworkアプリケーションに統合するには、次のいずれかの方法を使用します(詳細は、この章の最後に紹介する関連資料を参照)。
ドキュメントのタスク・フローとコンポーネントでは、Wikiやブログなど、Portal Frameworkアプリケーションでページ上にフォルダとファイルを表示するための様々な形式が提供されます。アプリケーションに合ったタスク・フローを選択することによって、WebCenter Content、Oracle PortalまたはSharePointコンテンツ・リポジトリにあるフォルダとファイルへのアクセス、追加および管理を行う機能、それらのファイルとフォルダのプロパティを構成し表示する機能、およびファイルとフォルダのコンテンツを検索する機能が提供されます。
注意: SharePointをコンテンツ・リポジトリとして使用するには、第25.2.3.1項「SharePoint用Oracle WebCenterアダプタのインストール」の説明に従って、SharePointアダプタのインストールが必要です。SharePointの管理は、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlコンソールではなくWLSTコマンドを使用して行います。 |
ドキュメント・タスク・フローとドキュメント・コンポーネント(リンク、プレビューおよびイメージなど)を使用すると、コンテンツをアプリケーションに追加し、アプリケーションに組み込まれたドキュメント・タスク・フローとコンテンツもエンド・ユーザーに用意して、実行時にドキュメントの管理、表示および検索ができます。
コンテンツ・プレゼンタを使用すると、Portal Frameworkアプリケーションにおけるコンテンツの選択およびプレゼンテーションを細部までカスタマイズできます。接続されるコンテンツ・リポジトリがWebCenter Contentであり、WebCenter Portal管理者が前提条件構成を完了させた場合のみ、コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローが利用できます。コンテンツ・プレゼンタを使用すると、単一のコンテンツ・アイテム、フォルダの下にあるコンテンツ、アイテムのリストまたはコンテンツの問合せを選択するか、パーソナライズ・コンダクタのシナリオの結果に基づいてコンテンツを選択してから、Portal Frameworkアプリケーション内のページにコンテンツをレンダリングするためのテンプレートを選択できます。コンテンツ・プレゼンタでは表示されるコンテンツの追加や管理においてドキュメント・ツールに依存しません。
CMIS REST APIでは、WebCenter Content内のコンテンツを表面化および管理できます。
コンテンツ・データ・コントロールでは、JCRアダプタを使用することによって、WebCenter Content、Oracle PortalまたはSharePointコンテンツ・リポジトリに格納されたコンテンツへの読取り専用アクセスを実現できます。また、Portal Frameworkアプリケーションにおけるコンテンツの表示方法を厳重に管理することもできます。
この機能は主に、以前のリリースとの後方互換性を維持するため、およびコンテンツ・プレゼンタまたはドキュメント・ツールとそのタスク・フローによって対応できない要件を満たすために提供されます。
表24-1に、これらの方法の概要を、ニーズに対して最適な方法を選択できるよう比較形式で示します。
表24-1 コンテンツをFrameworkアプリケーションに統合する方法
コンテンツ・データ・コントロール | Content Management REST API | コンテンツ・プレゼンタ | ドキュメント・ツール | |
---|---|---|---|---|
リポジトリ |
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コンテンツ・タイプ |
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コンテンツ表示 |
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WebCenter Contentのみ:
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コンテンツ管理 |
なし |
REST APIとクライアント側またはサーバー側のカスタム・アプリケーション・コードを使用してコンテンツを管理します。 フォルダとコンテンツ・ファイル、およびそれらに関連付けられたメタデータ・フィールドを作成、更新および削除します。 |
HTMLおよびSite Studioコンテンツのコンテキスト内コントリビューション編集。 |
グラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用してコンテンツを管理します。 フォルダとコンテンツ・ファイルを作成、更新および削除します。 WebCenter Contentのみ:
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利点 |
様々なコンテンツ・リポジトリと統合された標準JCR API。 |
クライアント側のスタイル開発に役立つ柔軟なRESTベースAPI。 |
表示テンプレートを使用した柔軟な表示。 Oracle Site Studioのサポート。 |
簡単に管理対象コンテンツにアクセスできるUIを提供するタスク・フローの選択。 |
制限 |
コンテンツが読取り専用です。 Oracle Site Studioはサポートされません。 |
コンテンツがOracle Content Serverリポジトリ内に格納されている必要があります。 Oracle Site Studioはサポートされません。 |
コンテンツがWebCenter Contentリポジトリ内に格納されている必要があります。 |
Oracle Site Studioはサポートされません。 |
次の章では、使用する方法にかかわらず必要になる情報が提供されます。
WebCenter Portalアプリケーションによって使用されるコンテンツ・リポジトリの構成と管理の詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』のコンテンツ・リポジトリの管理に関する項を参照してください。
分散しているコンテンツへのアクセスを提供するコンテンツ・リポジトリ接続の構成と編集については、第25章「コンテンツ・リポジトリ接続の構成」を参照してください。
次の章では、コンテンツ・データ・コントロールの使用に関する情報が提供されます。
Javaコンテンツ・リポジトリ(JCR)データ・コントロールを使用して、コンテンツ・リポジトリへの読取り専用アクセスを可能にする方法については、第26章「コンテンツ・データ・コントロールの使用」を参照してください。
次のマニュアルでは、CMIS (Content Management Interoperability Services) REST APIの使用に関する情報が提供されます。
Oracle Fusion Middleware Content Management REST Service開発者ガイド
次の章では、コンテンツ・プレゼンタの使用に関する情報が提供されます。
WebCenter Portalアプリケーションで実行時にコンテンツを使用する方法については、『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のコンテンツ・プレゼンタを使用したコンテンツの公開に関する項を参照してください。
次の章では、ドキュメント・タスク・フロー、ドキュメント・コンポーネント(リンク、インライン・フレームおよびイメージ)、Wiki、ブログなど、ドキュメント・ツールの使用に関する情報が提供されます。
WebCenter Portalアプリケーションで実行時にコンテンツを使用する方法については、『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルでのコンテンツの使用に関する項を参照してください。