6 設置計画

物理スペース

SL3000 ライブラリには、十分な物理スペースが必要です。ライブラリモジュールの寸法については、物理的な寸法と重量を参照してください。今後モジュールを追加する予定がある場合は、ライブラリを拡張するための十分な領域があることを確認してください。

重量および同一平面の要件を満たしていることを確認してください (床面要件を参照)。

運搬

装置をエレベータで運搬する必要がある場合は、エレベータのかごがその重量に安全に対処できる必要があります。さらに、コンポーネントが戸口を通過でき、エレベータ内に納まることを確認します。詳細については、出荷重量および寸法を参照してください。

構築領域

最小限の作業領域 (パレットで必要なスペースは除く) は約 19 m2 (200 フィート2) です。

廃棄物処理

すべての梱包材の廃棄に関する計画。ごみ箱やリサイクルコンテナを現地に設置するかどうか、または追加費用で独立した企業が廃棄物を処理するかどうかを決定します。

時間と人員

次の表には、モジュールおよびコンポーネントの取り付けの見積もり時間を示します。少なくとも 2 名の資格のある保守担当者がライブラリを取り付ける必要があります。次の一覧に示す時間には、ライブラリの初期化、テスト、監査、および機能のアップグレードは含まれていません。SL3000 ライブラリを購入したら、取り付けサービスが必要になります。詳細については、Oracle の販売担当者に連絡してください。

表6-1 取り付けの見積もり時間

モジュール/コンポーネント 見積もり時間 (時間) 必要な人員 合計人時

8 ドライブが搭載された基本 (標準)

3

2

6

基本および DEM

5

2

10

基本および CEM

4

2

8

各追加 CEM

2

2

4

2 台の PEM

2

2

4

AEM (各)

2

2

4

CAP

1

2

2

テープドライブ (各ドライブ)

0.5

1

0.5

オペレータパネルまたはウィンドウ

0.75

1

0.75

ファームウェア

0.2

1

0.2

統合 (ケーブル、ハブ、スイッチ、接続)

8

1

8

メディアの取り付け (各)

0.02

1

可変


出荷重量および寸法

SL3000 ライブラリモジュールおよびその他のコンポーネントは、パレットに載せて出荷されます。次の表には、各モジュールおよびその出荷仕様を示します。パレットに載せた装置をエレベータで運搬する必要がある場合は、エレベータのかごがその重量に安全に対処できる必要があります。

表6-2 モジュールおよびテープドライブの出荷情報

タイプ
高さ

奥行
重量

基本

216 cm (85 インチ)

97 cm (38.3 インチ)

134 cm (53 インチ)

410 kg (905 ポンド)

DEM

216 cm (85 インチ)

97 cm (38.3 インチ)

134 cm (53 インチ)

321 kg (708 ポンド)

CEM

216 cm (85 インチ)

97 cm (38.3 インチ)

96 cm (38 インチ)

213 kg (469 ポンド)

PEM

216 cm (85 インチ)

97 cm (38.3 インチ)

96 cm (38 インチ)

213 kg (469 ポンド)

AEM

216 cm (85 インチ)

97 cm (38.3 インチ)

148 cm (58 インチ)

260 kg (570 ポンド)

LTO

32 cm (12.6 インチ)

31 cm (12.2 インチ)

66 cm (26 インチ)

9.5 kg (20.9 ポンド)

T10000

34 cm (13.4 インチ)

31 cm (12.2 インチ)

66 cm (26 インチ)

10.5 kg (23.1 ポンド)


モジュールを出荷して、お客様側で安全に取り外す場合は、スプリットパレットまたはパレットランプ設計が使用されます。SL3000 ライブラリモジュールは、データセンター内に簡単に設置できるようにホイール (キャスター) 付いた状態で出荷されます。モジュールを設置したらホイールベースから持ち上げて、安定性や水平性を保つために荷積プレート上に置く必要があります。

推奨されるライブラリの調整高さは 200 cm (77.6 インチ) です。ライブラリの上部が設置サイトの天井にある器具の妨げにならないようにしてください。

ダブルスタックパレット

警告:

物理的な損傷の可能性。資格のあるオペレータが操作するフォークリフトのみを使用して、積み重なったパレットの 2 番目を取り外してください。手でパレットを傾けたり、ずらしたりしないでください。

フォークリフトで安全にモジュールを取り外すことができない場合は、取り付けのコーディネータにお知らせください。運送会社が現地からライブラリを持ち上げ、2 番目のパレットから取り外し、再度配送する必要がある場合があることをお知らせください。デリバリ担当者には、適切な装置を使わずに 2 番目のパレットからモジュールを取り外す権限がありません。

取り付け工具

次の表には、SL3000 ライブラリの取り付けに必要な工具を示します。標準の工具をローカルで、または使用可能な場合は SL8500 の取り付けキットから入手してください。

表6-3 標準の取り付け工具

標準の工具
用途

Torx スクリュードライバ (T8、T10、T15、T25 ビット)

T8: PUK カードの取り外しと交換。

T10: PUO、PUW、PUN、PUF、PUZ カード。トラックが停止します。

T15: オペレータパネル、ウィンドウ、ブランクプレート、アレイ。

T25: 出荷用補強財、レール、CAP ねじ。

3/8 インチドライブ用ラチェットレンチ脚注 1 

モジュールの高さ調整、モジュールの結合

5/16 インチ Hex Allen (3/8 インチドライブ)脚注参照 1

モジュールの高さ調整、モジュールの結合

9/16 インチソケット (3/8 インチドライブ)脚注参照 1

パレットからのモジュールの取り外し

調整可能レンチ (7/8 インチナット対応が必要)

重量分散パッドの固定

プラスドライバとマイナスドライバ

一般構成部品

動力ドリル (オプション)

一般構成部品。トルク設定を T-25 ねじの場合は 2.8 Nm (25 インチポンド)、T-10 ねじの場合は 0.6 Nm (5 インチポンド) に調整します。

ワイヤーサイドカッター

出荷用ストラップの切断

マルチメーター

電気的検査

懐中電灯、踏み台

一般構成部品

パレットジャッキ

装置の移動


脚注 1 SL8500 工具キットから入手できます。

表6-4 特殊な取り付け工具

特別な工具
パート番号 用途

銅製レールコネクタの抜き取り工具

313921001

トラックターミネータの取り外し (基本取り付けキットから入手)

レールの分割/結合工具

4199410xx

突出部分の取り外しまたは結合 (基本取り付けキットから入手)

ラップトップ用シリアルケーブル

24100134

ライブラリへの CLI アクセス (iProcurement/Zones から入手)

ラップトップ用クロスケーブル

24100163

ライブラリへの Ethernet アクセス (iProcurement/Zones から入手)

ドライブトレーの電源投入工具

314831204

下記のドライブトレーの電源投入工具を参照 (iProcurement/Zones から入手)


ドライブトレーの電源投入工具

工具はライブラリテープドライブ内のスタックテープを取り外す際に役立ちます。この工具は、ライブラリの外部にあるドライブの電源を投入します。ドライブトレー工具キット (パーツ番号 314831204) には、指示およびドライブの電源ケーブル (パーツ 419632401) が付属しています。

注記:

このツールを使用するには、AC 電源コードが必要です。リージョンに適したコードを入手する必要があります。

工具は、Zones オンライン工具庫にある iProcurement から入手できます。

取り付けキット

取り付けキットは、モジュールごとに提供され、各モジュールを取り付けるために必要なハードウェアが含まれています。キットのパーツ番号は次のとおりです。

  • 419838301 — 基本モジュール

  • 419844301 — DEM および CEM