プロセス リストについて
このトピックでは、次について説明します。
プロセス リストの機能。
バッチ処理とプロセス リスト マネージャ。
プロセス リストのエレメントおよびセクションの順序。
プロセス リストの遡及処理に関する注意事項。
プロセス リストによって、給与計算処理を最上位レベルで管理します。プロセス リストには、次の 3 つの基本機能があります。
給与計算処理で変換するセクション (エレメントのセット) と変換順序の指定。
給与計算処理で使用する総支給額および純支給額の累計の指定。
銀行振込処理では、純支給額の累計を参照して、純支給額が決められます。
処理を給与計算または休暇欠勤処理のどちらに適用するかの指定。
給与計算と休暇処理はよく似ていますが、遡及処理の際の処理方法が多少異なります。
プロセス リスト マネージャは、給与計算のプロセス中に PIN マネージャを呼び出し、プロセス リストにあるエレメントを変換するためのプログラムです。プロセス リストから指定された順序でセクションを 1 つずつ読み込みます。条件式があると、プロセス リスト マネージャから PIN マネージャが呼び出され、条件式が変換されます。フォーミュラの変換結果が 0 である場合、セクションは処理されません。フォーミュラの変換結果が 0 以外の数字である場合は、セクションは処理されます。
画像: プロセス リスト マネージャ
次の図で、給与計算または休暇欠勤の実行中に、プロセス リスト マネージャと PIN マネージャがどのように連携してプロセス リストのセクションが変換されるかを説明します。

セクション内のエレメントおよびプロセス リスト内のセクションは、給与計算プロセス用に正しい実行順序で論理的に配列する必要があります。以下にガイドラインをいくつか示します。
休暇付与の処理では残数累計が加算されます。
休暇取得処理では残数累計が減算されます。同じプロセス リストに休暇付与エレメントおよび休暇取得エレメントを含めて、付与エレメントの後に休暇取得エレメントを置いた場合、加算された残数累計を休暇取得処理に使用できます。
条件式が処理される前に、アレイを使ってデータ フィールドに情報をロードする必要がある場合、条件セクションの前にそのアレイを含むセクションを追加します。
パーセント以外のレート コードを持つ支給の変換は、パーセントのレート コードを持つ支給の変換の前に行います。パーセント計算で使われる給与レート コード グループのメンバー エレメントの変換を先に済ませておく必要があるからです。
固定的賃金のレート コードを持つ支給の変換は、固定的賃金外の給与レート コードを持つ支給の変換の前に行います。この順序だと、適切な時間給が先に計算されるため、"時間給 + 固定額" のレート コードを持つ支給の計算に利用できるようになるからです。
エレメントが標準およびポジティブ入力作成の両方のセクションに存在し、標準セクションがポジティブ入力作成セクションよりも前にくる場合、そのエレメントのポジティブ入力作成時にベースおよびユニットへの調整が考慮されます。
PIN マネージャは、変換された金額と調整額との合計値を返します。ポジティブ入力作成セクションのみにエレメントがある場合は、処理時に調整は無視されます。
このトピックでは、次について説明します。
プロセス リストへの変更が遡及処理に与える影響。
遡及処理中のサブプロセス セクションの再計算。
プロセス リストへの変更が遡及処理に与える影響
有効日に注意してください。以前に処理された給与計算期間に適用する有効日の設定されたデータのセットを修正する場合、遡及処理を実行すると結果が変わります。将来の給与計算期間のみについてセクションを変更する場合は、新しい有効日の設定された行をセクションに追加し、エレメントのリストを修正します。
遡及処理中のサブプロセス セクションの再計算
遡及処理中にサブプロセス セクションが実行されると、支給 - 計算ページで支給エレメントおよび控除エレメント用に選択した [遡及再計算オプション] が反映されます。たとえば、[再計算しない] を選択した場合、サブプロセス セクションでエレメントは再計算されません。