周期 ID について
次の各トピックでは、以下の項目について説明します。
周期 ID
給与レートでの周期の使い方
給与計算での周期の使い方
PeopleSoft ヒューマン リソース管理、グローバル ペイロール、Payroll for North America のアプリケーションでは、周期 ID が使用されています。周期 ID は、周期テーブル コンポーネント (FREQUENCY_TBL) で定義します。各周期 ID には、周期タイプと、1 年間にその期間が生じる回数を示す年次化係数を設定します。
PeopleSoft HCM では周期 ID を使用して、給与計算、標準勤務時間の完了、および給与の支給などの処理を行う周期を定義します。
PeopleSoft には、標準周期セットが用意されています。ユーザーは、ユーザー独自で管理する非標準周期を追加定義できます。たとえば、周期タイプを "月次"、非標準年次化係数を "13" として定義して、1 年間で 13 の月次周期を持つ周期 ID を定義できます。
PeopleSoft の標準周期
PeopleSoft では、周期テーブル コンポーネントに以下の周期 ID が標準で設定されています。
周期 ID |
名称 |
周期タイプ |
年次化係数 |
---|---|---|---|
A |
年次 |
年次 |
1 |
B |
隔週 |
隔週 |
26 |
BMX30 |
隔週 - メキシコ - 係数 30.0 |
隔週 |
25.7142857 |
BMX34 |
隔週 - メキシコ - 係数 30.4 |
隔週 |
26.0571428 |
C |
契約 |
契約 |
1 |
D |
日次 |
日次 |
260 |
D365 |
Diaro 365 dias |
日次 |
365 |
D426 |
日次 - 14 - 支給 |
日次 |
426 |
DAR30 |
日次 - アルゼンチン - 係数 30.0 |
日次 |
360 |
DMX30 |
日次 - メキシコ - 係数 30.0 |
日次 |
360 |
DMX34 |
日次 - メキシコ - 係数 30.4 |
日次 |
364.8 |
F |
4 週毎 |
4 週毎 |
13 |
H |
時間毎 |
時間毎 |
年次化で標準勤務時間を使用 |
HMX30 |
時間毎 - メキシコ - 係数 30.0 |
時間毎 |
2880 |
HMX34 |
時間毎 - メキシコ - 係数 30.4 |
時間毎 |
2918.4008 |
JM |
月次 - 日本 |
月次 |
12 |
M |
月次 |
月次 |
12 |
M13 |
月次 - 13 - 支給 |
月次 |
13 |
M14 |
月次 - 14 - 支給 |
月次 |
14 |
Q |
四半期毎 |
四半期毎 |
4 |
S |
半月毎 |
半月毎 |
24 |
SMX34 |
半月毎 - メキシコ - 係数 30.4 |
半月毎 |
24.32 |
W |
週次 |
週次 |
52 |
WMX30 |
週次 - メキシコ - 係数 30.0 |
週次 |
51.4285714 |
WMX34 |
週次 - メキシコ - 係数 30.4 |
週次 |
52.1142857 |
給与レートに周期を関連付けて、給与の基準となる期間を定義します。たとえば、年次周期を使用して従業員の基本給与を年間 60,000 ドルに設定したり、月次周期を使用して月間 5,000 ドルに設定したりします。この給与レートを職務、ポジション、給与ステップ、または各職務レコードに関連付けると、その周期に関連付けられた年次化係数を使用して、給与が他の周期に換算されます。
PeopleSoft ヒューマン リソース管理システムを設定する際、複数のレベルでデフォルトの給与周期を定義できます。このデフォルト値はいろいろなページにロードされますが、通常はそのページで値を変更できます。
次の表に、給与周期の指定または使用の際に重要なページを示します。
コンポーネントまたはページ |
デフォルト給与周期値 |
---|---|
デフォルト周期ページ (DFLT_FREQUENCY) |
国別デフォルト周期を定義し、職務データ - 給与データ ページの [給与レート] グループ ボックスに表示される固定的賃金のレートの順序を指定します。 |
職務データ (JOB_DATA) の給与データ ページ (JOB_DATA3) |
デフォルト周期ページで国別に指定した周期で固定的賃金情報が表示されます。 |
インストール テーブル コンポーネント (INSTALLATION_TBL) の HCM オプション ページ (INSTALLATION_TBL1B) |
デフォルトの給与周期と勤務周期を設定します。ここで設定されたデフォルト値は、[職務コード テーブル] に自動入力されます。 |
職務コード テーブル (JOB_CODE_TBL) の職務コード プロファイル ページ (JOBCODE_TBL1_GBL) |
[インストール テーブル] で設定した給与周期と標準勤務周期が、デフォルト値として使用されます。 |
給与レート コード テーブル コンポーネント (COMP_RATECD_TBL) |
給与レート コード ページで、給与レート周期を指定します。PeopleSoft HCM のさまざまなページで表示される [給与コンポーネント] グループ ボックスで、給与レート コードを選択すると、このデフォルト値が自動的に入力されます。 また、給与レート コードに関連付けられた給与に、FTE (常勤換算) を適用すべきかどうかを、このページで指定することもできます。 |
給与プラン コンポーネント (SALARY_PLAN_TABLE) |
給与ステップに割り当てられた支給コンポーネントのデフォルト周期を指定します。 |
支給グループ テーブル コンポーネント (PAYGROUP_TABLE) |
支給グループの日次および月次の周期を指定します。この周期情報に従って給与レートが計算されます。 |
グローバル ペイロールおよび Payroll for North America では、周期を使用して特定のイベントが発生する頻度を定義します。
グローバル ペイロールでは、エレメント、ジェネレーション コントロール パラメータ、カレンダー期間、レート コード エレメント、およびシステム エレメントを定義する際に、周期 ID を使用します。周期テーブル ページで定義された周期に加えて、グローバル ペイロールでは、ジェネレーション コントロール周期ページ (GP_GCTL_FREQUENCY) で定義された周期も使用されます。
Payroll for North America では、周期 ID を使用して、支給期間周期の定義および給与レートと給与の比例配分の計算を行います。