Payroll for North America における周期について
次の各トピックでは、以下の項目について説明します。
給与周期および支給周期
給与レート計算の例
給与レートの比例配分
周期テーブル使用の例外
Payroll for North America では、周期テーブル コンポーネントの周期を使用して、支給グループ コンポーネントの支給期間の周期を指定します。バッチ処理およびオンライン システム処理では、給与周期および支給周期を使用して支給レートの計算と比例配分が行われます。
このトピックでは、給与レートと周期、および支給期間の周期を使用した給与レートの計算例を示します。
例: 月給の隔週支給期間の計算
次の例では、Payroll for North America で次の周期を使用して月給を年次化することにより、支給期間レートを計算する方法を示します。
名称 |
周期 ID |
周期タイプ |
周期年次化係数 |
---|---|---|---|
支給周期 (支給グループ テーブル) |
B1 |
B (隔週) |
26.1 |
給与周期 (従業員の職務データ設定) |
M |
M (月次) |
12 |
給与レート 1,000 USD を使用すると、年間給与レートおよび支給期間給与レートは以下のように計算されます。
年間給与 = 給与レート × 給与周期係数
12,000.00 = 1,000.00 × 12
支給期間 (隔週) レート = (年間給与) / 支給周期係数
459.77 = 12,000.00 / 26.1
例: 時給の週次支給期間の計算
Payroll for North America では、標準勤務周期の年次化係数と標準勤務時間を組み合わせて、給与レートを計算したり時給を比例配分します。
次の例では、Payroll for North America で時給の週次支給期間レートを計算する方法を示します。
支給グループの支給期間の周期は以下のように定義されています。
名称 |
周期 ID |
周期タイプ |
周期年次化係数 |
---|---|---|---|
支給周期 (支給グループ テーブル) |
W (週次) |
W (週次) |
52 |
従業員の給与周期は以下のように定義されています。
給与レート |
給与周期 |
標準勤務時間 |
標準勤務周期の年次化係数 |
---|---|---|---|
10.00 |
H (時間毎) |
40.00 |
52 |
年間給与レートおよび支給期間給与レートは以下のように計算されます。
年間給与 = 給与レート × (標準勤務時間 × 標準勤務周期の年次化係数)
20,800.00 = 10 x 40 × 52
支給期間 (週次) レート = 年間給与 / 支給周期係数
400 = 20,800.00 / 52
支給期間中に新規採用、雇用終了、給与変更などのイベントが発生すると、一部期間に対する比例配分が計算されます。給与データに加えて、支給グループ コンポーネントに指定したデータを使用して、比例配分が計算されます。
『PeopleSoft Payroll for North America』「Understanding Proration Rules」[英語版] を参照してください。
控除額計算、カナダ税金計算などの一部のプロセスでは、支給カレンダー テーブル ページ (PAY_CALENDAR_TABLE) から年間支給期間が使用されます。支給カレンダー テーブル ページの年間支給期間フィールドの値は、支給グループの支給周期から導出されます。