出向の管理について
出向 (shukkou), を管理する際には、自社が出向元あるいは出向先のどちらの場合でも、新規職務レコードの異動区分には転属、雇用終了、採用などの標準的な異動区分を入力しますが、異動理由には出向特有の理由を使用します。職務データ - 給与計算ページの [支給グループ] フィールドで、どちらの会社が給与支払元であるかを指定できます。
このトピックでは、出向元および出向先データおよび前提条件について説明します。
以下の 2 つのトピックの表は、さまざまな出向シナリオのデータ入力の決まりと要件をまとめたものです。1 つ目は在籍出向と転籍に関する表で、2 つ目は他の企業への在籍出向と転籍出向に関する表です。
2 つ目のトピックでは、一連のシナリオで使用するデータ入力について詳しく説明します。
「出向元および出向先データの入力と管理」を参照してください。
2 つの表で使用される略語は、以下のとおりです。
コード |
説明 |
異動 |
---|---|---|
ICT |
出向 |
Shukkou |
TICT |
在籍出向 |
Zaiseki-Shukkou |
PICT |
転籍出向 |
Tenseki-Shukkou |
HICT |
出向受入 |
Shukkou-Ukeire |
HTICT |
在籍出向の受入 |
Zaisekki-Shukkou no Ukeire |
HPICT |
転籍出向の受入 |
Tenseki-Shukkou no Ukeire |
SL |
役職 |
Yakushoku |
AA |
兼務 |
Kenmu |
PA |
主務 |
Shumu |
在籍出向および転籍出向の受入
次の表は、PeopleSoft HCM を使用するグループ内の企業、または PeopleSoft HCM を使用しないその他の企業からの、在籍出向または転籍出向を受け入れる際に必要な情報とセキュリティ要件をまとめたものです。
出向タイプ |
主務の所在 |
PeopleSoft HCM を使用する関連会社間の出向に必要な情報とセキュリティ |
PeopleSoft HCM を使用していない関連会社との間の出向に必要な情報とセキュリティ |
---|---|---|---|
1 HTICT |
出向先 (自社) |
|
|
2 HPICT |
出向先 (自社) |
従業員情報は出向先でのみ管理されます。 |
出向先の会社/部門/役職コードを使用した出向先情報。 |
在籍出向および転籍出向
次の表は、PeopleSoft HCM を使用するグループ内の企業、または PeopleSoft HCM を使用しないその他の企業への在籍出向または転籍出向に必要な情報とセキュリティ要件をまとめたものです。
出向タイプ |
主務の所在 |
出向元の兼務 |
PeopleSoft HCM を使用する関連会社間の出向に必要な情報とセキュリティ |
PeopleSoft HCM を使用していない関連会社との間の出向に必要な情報とセキュリティ |
---|---|---|---|---|
TICT |
出向先 |
なし |
|
|
PICT |
該当なし (出向元の会社から完全に雇用終了) |
該当なし |
従業員情報は出向先でのみ管理されます。 |
該当なし |
従業員の出向を入力する前に、以下のステップを実行します。
出向先 (つまり他社) が従業員の給与を支給する出向を追跡管理する場合は、給与報酬インジケータとして使用するダミーの支給グループを設定します。
注: 自社が出向の受入側の場合には、逆になります。つまり、出向元 (他社) が従業員の給与を支給する出向を追跡管理するために、ダミーの支給グループを設定します。
会社テーブルに登録されていない会社との間で発生する出向の追跡管理に使用する、会社コードと部門コードを設定します。
会社テーブルに登録されていない会社との間で発生する出向の追跡管理に使用する、役職コードと PS 管理外会社の役職コードを設定します。
注: 兼務機能を設定して使用する場合には、出向 (shukkou) を兼務 (kenmu) として追跡管理できます。