ビジネス プロセスの実行および管理

ラン コントロール ID

ラン コントロールによって、プロセス/プログラムの入力となるデータ (パラメータ) が指定されます。各ラン コントロールは、ラン コントロール ID によって指定されます。4 つのレベルのラン コントロール ID を使用できます。下位レベルの ID は、値が指定されない場合は、一般的に上位レベルからデフォルトで指定されます。たとえば、ステップ ラン コントロール ID が指定されない場合、ステップにはスレッド ラン コントロール ID が使用されます。ステップ スレッド ラン コントロール ID が最下位レベルであり、これはタスク (バッチ処理やジョブなど) の実行時にタスクに渡されるラン コントロール ID です。

上位 (親) から下位 (子) へ、次のようになります。

• プロセス ラン コントロール ID - この ID は、ビジネス プロセス ラン コントロールを指定します。ユーザーごと、およびビジネス プロセスごとに一意です。

• スレッド ラン コントロール ID - この ID は、ビジネス プロセス内のプロセス スレッドを指定します。各プロセス スレッドは、異なるスレッド ラン コントロール ID を持ちます。

• ステップ ラン コントロール ID - このラン コントロール ID は、ステップに関連付けられます。ステップ スレッドが明示的に作成されなかった場合、ステップ スレッドを作成するために使用されます。ステップ スレッド ラン コントロールを動的に作成するためにステップにイベント ハンドラが関連付けられる場合、この値を使用して "マスター" ラン コントロールをイベント ハンドラに渡し、データを分割してステップ スレッド ラン コントロールを作成できます。ステップのタスクに対してプロンプト レコードがタスク レジストリに設定される場合、ユーザーはプロンプト テーブルから既存のラン コントロール ID を選択できます。ただし、プロンプト テーブルが設定されているかどうかに関係なく、ユーザーは任意の値をステップ ラン コントロール ID として入力できます。

• ステップ スレッド ラン コントロール ID - このラン コントロール ID は、ステップ スレッドに関連付けられ、実行のためにタスクに渡されるラン コントロールです。ステップごとに、少なくとも 1 つのステップ スレッドが作成されます。親ステップのタスクに対してプロンプト レコードがタスク レジストリに設定される場合、ユーザーはプロンプト テーブルから既存のラン コントロール ID を選択できます。ただし、プロンプト テーブルが設定されているかどうかに関係なく、ユーザーは任意の値をステップ スレッド ラン コントロール ID として入力できます。

ヘッダー

• サーバー名 - オプションで、プロセス スケジューラ サーバーを指定してプロセスを実行できます。

• プロセス開始 - ラン コントロールの設定後、[プロセス開始] ボタンをクリックしてビジネス プロセスの実行を開始します。ビジネス プロセス インスタンス ページに自動的に移動し、作成されたビジネス プロセス インスタンスが開かれます。

• 定義からのリフレッシュ - ビジネス プロセス ラン コントロールが作成されると、選択したビジネス プロセス定義がコピーされます。このアクションによって、ラン コントロールの整合性が確保されます。ラン コントロールの作成後に定義が変更された場合、このメッセージと [リフレッシュ] ボタンによって、ユーザーは手動で定義と同期できるようになります。ビジネス プロセス ラン コントロールは、同じプロセス スレッド/ステップ/ステップ スレッド ラン コントロールで再作成されます (ステップが削除されていない場合)。

プロセス スレッド/ステップ

[プロセス スレッド] セクションでは、複数のプロセス スレッドを作成できます。[プロセス ステップ] セクションでは、各ステップにラン コントロールを関連付けることができます。

• 複数スレッド - ビジネス プロセス ラン コントロール ページで、ユーザーは複数のステップ スレッドを作成し、手動でデータを分割して複数の並列実行を作成できます。ユーザーがこのチェック ボックスをオンにすると、[ステップ スレッド] ボタンが使用可能になって複数のステップ スレッド ラン コントロールを入力でき、[ステップ ラン コントロール ID] は非表示になります。[ステップ ラン コントロール ID] に既に値が入力されている場合は、それが最初のステップ スレッド ラン コントロール ID として使用されます。複数のステップ スレッド ラン コントロール ID が既に入力されている場合、このチェック ボックスは無効です。

• ステップ スレッド - [複数スレッド] をオンにすると、ユーザーはこのボタンを使用して 2 次ページを開き、ステップ スレッド ラン コントロールを入力できます。

• RC ステータス - この値は、ラン コントロールのステータスを示します。ビジネス プロセス ウィーバー (BPW) は、入力された値、タスク設定、およびイベント ハンドラによってダイナミック ラン コントロールが作成されるかどうかに応じて、RC ステータスをチェックして表示します。次に、ステータス アイコンについて説明します。アイコンの上にカーソルを置くと説明が表示され、アイコンをクリックすると詳細を示すポップアップ メニューが開きます。[RC ステータス] フィールドの値は、次のとおりです。

  フィールドまたはコントロール	定義
  ラン コントロール設定あり	ラン コントロール プロンプト レコードが関連タスクに設定されており、入力されたラン コントロールがレコードに存在します。
  ラン コントロール設定なし	ラン コントロール プロンプト レコードが関連タスクに設定されており、入力されたラン コントロールがレコードに存在しません。
  ラン コントロール不要	ラン コントロール プロンプト レコードが関連タスクに設定されており、入力されたラン コントロールがレコードに存在しません。ただし、タスクの実行にラン コントロールは必要ないことがタスク レジストリで指定されています。
  ラン コントロール設定不明	ラン コントロール プロンプト レコードが関連タスクに設定されておらず、ラン コントロールが存在するかどうかをチェックできません。
  ダイナミック ラン コントロール	ステップはイベント ハンドラに関連付けられており、ダイナミック ラン コントロールが作成されることがイベント ハンドラで指定されています。

• ラン コントロール設定 - ラン コントロール プロンプト テーブルとラン コントロール設定ページを持つように関連タスクがタスク レジストリで設定されている場合、このボタンが使用可能になり、ユーザーはラン コントロール設定ページをビジネス プロセス ラン コントロール ページから直接開くことができます。ラン コントロール ID が存在する場合、そのラン コントロールが自動的に開かれます。ラン コントロール ID が存在しない場合、新しいラン コントロールがすぐに作成されて開かれます。どちらの場合も、ユーザーはラン コントロール設定ページで保存 ([OK] または [適用] をクリック) して、更新済または新規のラン コントロールを保存する必要があります。ラン コントロール設定ページから戻ると、RC ステータスはリフレッシュされます。

グラフ

プロセス グラフには、プロセスのフローと各ステップのラン コントロールが表示されます。これはプロセス スレッド別に表示されます。

• 各ノードには、ステップ ID とそのラン コントロール ID がステップの RC ステータスと共に表示されます。ステップ ID の上にカーソルを置くと、ステップの説明とステップのタスク ID が表示されます。タスクにアイコンが関連付けられている場合は、ノードの左上に表示されます。

• ラン コントロール設定ページが設定されている (たとえば、[プロセス ステップ] セクションで [ラン コントロール設定] ボタンを使用できる) 場合、ラン コントロール ID をクリックしてラン コントロール設定ページを開くことができます。これが可能かどうかは、ラン コントロール ID の上にカーソルを置いて、ラン コントロール ID が反転表示されるかどうかを確認することでわかります。

• ステップに複数のステップ スレッドがある場合、ラン コントロール ID は "(複数)" として表示され、それをクリックしてステップ スレッド ラン コントロール ID のリストのポップアップ メニューを表示します。また、件数のバブルがノードの右上に表示されます。

• [RC ステータス凡例] をクリックして、RS ステータス凡例の表示を切り替えることができます。

• グラフは、ビジネス プロセス定義からコピーされます。ビジネス プロセス定義ページで設定されているため、ノードを移動して再配置できません。ただし、グラフが画面よりも大きい場合は、ビジネス プロセス定義ページと同様に、画面をドラッグしてスクロールできます。

ビジネス プロセス

このセクションには、ビジネス プロセス ラン コントロールの情報が表示されます。

プロセス スレッド

プロセス ステップ

グラフ

プロセス グラフには、プロセスのフローと各ステップのプロセス ステータスが表示されます。プロセス スレッド別に表示されます。

• 各ノードには、ステップ ID とそのプロセス ステータスおよび有効なアクションが表示されます。ステップ ID の上にカーソルを置くと、説明とステップのタスク ID が表示されます。タスクにアイコンが関連付けられている場合は、ノードの左上に表示されます。

• プロセス ステータスをクリックしてポップアップ メニューを開き、プロセス ログ、メッセージ ログおよびステップ スレッド 2 次ページにドリルダウンします。これは、[プロセス ステップ] セクションで [プロセス ステータス]、[ステータス日時] および [ステップ ID] リンクを使用するのと同様です。ポップアップ メニューから、レポートおよびログ/トレース ページを開き、プロセスから生成されたレポート、ログ/トレース、または両方を確認することもできます。バッチの場合、この機能によって、レポート マネージャまたはプロセス モニターに移動しなくても、レポートおよびログ/トレースを確認できます。

• 確認が必要なエラー、警告または情報メッセージがプロセス ログ、メッセージ ログまたは両方にあるかどうかを示すために、プロセス ステータスの前にアラート アイコンが表示される場合があります。

• 有効なアクションが存在する場合は、[アクション] をクリックしてステップの有効なアクションのリストを示すポップアップ メニューを開き、ステップに適用するアクションを選択できます。これは、[プロセス ステップ] セクションで [ステップ アクション] ドロップダウン メニューを使用するのと同様です。関連アクションがタスクに関連付けられている場合は、関連アクションもポップアップ メニューに表示されます。関連アクションは、ステップに関連付けられたイベント ハンドラによって作成および実行されます。

• グラフは、ビジネス プロセス定義からコピーされます。ビジネス プロセス定義ページで設定されているため、ユーザーはノードを移動して再配置できません。ただし、グラフが画面よりも大きい場合は、ビジネス プロセス定義ページと同様に、ユーザーは画面をドラッグしてスクロールできます。