6 ACSLS の動作を制御する変数の設定

ACSLS には、静的変数と動的変数の両方があります。

  • 静的変数

    静的変数は、変数について説明し、新しい値を設定できるプロンプトの文に示されます。

    例: Changes to <variable_name> will not take effect until product is restarted.

    注:

    ACSLS の静的変数を変更したあとに新しい値を使用するには、ACSLS を停止して再起動する必要があります。
  • 動的変数

    ACSLS の動的変数への変更は、ACSLS 操作中にその変数が次に参照されるときに有効になります。

ACSLS 変数を表示および更新する簡単な方法

  • すべての ACSLS 変数 (静的および動的) の現在の設定を表示します。

    dv_config -d

    • 変数の現在の設定をファイルに保存します。

      dv_config -d > filename

    • ファイルを表示します。

      vi filename

  • 動的オプションの値を出力します。

    dv_print

  • 1 つの変数の現在の設定を、変数について説明するプロンプトとともに表示し、設定を変更できるようにします。

    dv_config –p <variable_name> -u

    ここでは:

    • -p

      プロンプトでは、変数に新しい値を指定できます。

    • <variable_name>

      目的の変数名をここに挿入します。

    • -u

      変数が変更された場合は、共有メモリーの動的変数の値を更新します。-u オプションは静的変数には使用しません。

    注:

    変数のより完全な説明を表示するには、プロンプトで疑問符 (?) を入力します。プロンプトがリフレッシュされ、変数を変更できます。

acsss_config メニュー を使用して、ACSLS の動作を制御する変数を設定することもできます。オプション 1-8 を使用して、次の操作を実行します。

ACSLS 機能構成メニューへのアクセス

ACSLS をインストールまたはアップグレードすると、ほとんどのユーザー環境ではその環境に基づいてシステムのデフォルトがすでに設定されています。ただし、必要に応じて、オプション 1-8 を使用してこれらの設定を変更できます。オプション 1 から 7 を使用すると、動的変数および静的変数を変更できます。静的変数を有効にするには、ACSLS を再起動する必要があります。

ライブラリハードウェアを追加および定義するには、オプション 8 を使用します。このオプションは、ACSLS をはじめてインストールした場合、または、たとえば、新しいライブラリを追加する必要がある場合に使用します。

各プロンプトでヘルプを表示するには、? を選択します。

acsss_config を起動するには、次の手順に従います。

  1. CDE ログインに到達するまで CDE を終了します。

  2. acsss としてログインします。

  3. 構成スクリプトを実行します。

    acsss_config

    ACSLS feature configuration」画面が表示されます。

    すべての LMU、LSM、およびトランスポートが完全に構成され、オンにされて準備ができている状態ではない場合、構成スクリプト acsss_config は失敗します。

    次のメニューが表示されます。

    ACSLS Feature Configuration
    
    Enter the number followed by Return for your choice from the following menu to configure product behavior in that area.
    
    Press ? followed by the Return key for help.
    
    1: Set CSI tuning variables
    2: Set event logging variables
    3: Set general product behavior variables
    4: Set access control variables
    5: Set automatic backup parameters
    6: Rebuild Access Control information
    7: Event Notification settings
    8: Define or Change Library Configuration
    
    E: Exit
    
    Menu choice: 
    

動的変数および静的変数の確認および変更

オプション 1 - 8 を使用すると、次の動的変数および静的変数を変更できます。

CSI チューニング変数の設定

CSI (Client System Interface) は、ACSLS とほかのサーバーのクライアントの間の通信を処理します。これは、各クライアントの通信を処理する方法を設定します。1 つのクライアントとの通信が失われても、ほかのクライアントは影響を受けず、それらの通信は中断せずに続行されます。複数の CSI を ACSLS で実行できます。

各プロンプトでヘルプを表示するには、? を選択します。

オプション 1 では、次の変数を設定または変更できます。

  • CSI_CONNECT_AGETIME

    プロンプト: Maximum age in seconds of pending requests in CSI request queue [172800]

    動的変数。この設定は、応答していないクライアントリクエストを ACSLS が待機する期間を指定します。

    有効なエントリは 600 から 315360000 秒です。デフォルトは 172800 秒です。

  • CSI_RETRY_TIMEOUT

    プロンプト: Number of seconds between successive retries [4]

    デフォルトは 4 秒です。

    動的変数。このオプションは、CSI がネットワーク接続を確立するための各試行の間に待機する最小の時間を秒単位で指定します。

    CSC と CSI の間でタイミングの問題が発生する場合は、この値を変更してください。

  • CSI_RETRY_TRIES

    プロンプト: Number of retries for the CSI before a timeout condition occurs [5].

    動的変数。このオプションは、CSI がメッセージを送信するために行う試行の数を指定します。指定された再試行回数内で接続を確立できない場合は、保留中のメッセージが破棄されます。デフォルトでは 5 回再試行します。

  • CSI_TCP_RPCSERVICE

    プロンプト: Changes to alter use of the TCP protocol will not take effect until the product is restarted. CSI support for RPC using the TCP protocol is enabled [TRUE].

    静的オプション。このオプションは CSI が TCP RPC サーバーとして動作する場合に指定します。デフォルトは true です。

  • CSI_UDP_RPCSERVICE

    プロンプト: Changes to alter the use of the UDP protocol will not take effect until the product is restarted. CSI support for RPC using the UDP protocol is enabled [TRUE].

    静的オプション。このオプションは CSI が UDP RPC サーバーとして動作する場合に指定します。クライアントが UDP 経由で ACSLS と通信するには、デフォルトを受け入れる必要があります。デフォルトは TRUE です。

    このオプションを有効にするには、ACSLS を再起動する必要があります。

  • CSI_MULTI_HOMED_CL

    プロンプト: Enable the CSI on server platform to handle request packets from a multi-homed client; i.e., a client from a system with more than one IP address. Also, respond to the IP address modified by NAT (Network Address Translation) or a VPN. (TRUE/FALSE) [FALSE]

    このオプションを使用すると、パケットヘッダーの IP アドレスがパケットの送信元の IP アドレスと同じではない受信パケットをサーバー上の CSI が処理できます。クライアントが ACSLS に送信するリクエストパケットのアドレスは、クライアントアプリケーションが「hostname」の呼び出しを行い、それに続けて get hostbyname 検索を行うことによって導出されます。これにより、ローカルホストの IP アドレスがリクエストパケットに設定されます。

    通常、これは機能します。ただし、例外があります。

    • ほとんどの場合、ACSLS のクライアントには、単一の固定されたホストアドレスがあります。ただし、クライアントシステムに複数のネットワークインタフェースがあり、複数の IP ポートのいずれかを使用して ACSLS にリクエストを送信することがあります。

    • 外部からアクセスできない内部のプライベート IP アドレスを持つ NAT の背後にクライアントシステムがある可能性があります。

    • クライアントが VPN 経由で ACSLS サーバーに接続されていて、クライアントの IP アドレスが ACSLS が応答する必要がある IP アドレスではありません。

    これらの場合、ACSLS はクライアントアプリケーションでローカルホストのアドレス以外の IP アドレスに応答する必要があります。CSI_MULTI_HOMED_CL 変数は、このような状況に対処するために設計されています。有効なセクションは次のとおりです。

    • FALSE

      これは、ACSLS 操作のデフォルト設定です。この場合、ACSLS はクライアントに応答を返すときに、常にローカルホストの IP アドレスに応答します。

    • TRUE

      ACSLS はリクエストパケットの IP アドレスを無視します。代わりに、ACSLS は、クライアントに応答するときに、ACSAPI リクエストパケットに関連付けられた受信 RPC データグラムの IP ヘッダーにあるアドレスを使用します。つまり、リクエストの送信元の IP アドレスです。アクセス制御が有効になっている場合は、この代替 IP アドレスを internet.addresses ファイルに指定する必要があります。

  • CSI_USE_PORTMAPPER

    プロンプト: Changes to alter use of the port mapper will not take effect until the product is restarted. Enable port mapper: (ALWAYS / NEVER /IF_DUAL_LAN_NOT_ENABLED) [IF_DUAL_LAN_NOT_ENABLED].

    デフォルトは IF_DUAL_LAN_NOT_ENABLED です。静的オプション。有効なオプションは次のとおりです。

    • ALWAYS - CSI がクライアントにメッセージを送信できない場合、ポートマッパーが常に照会されます。

    • NEVER - CSI がクライアントにメッセージを送信できない場合、ポートマッパーが照会されることはありません。クライアントがポートマッパーをサポートしていない場合は、このオプションを選択します。

    • IF_DUAL_LAN_NOT_ENABLED - デュアル LAN のサポートが有効になっていない場合にのみ、ポートマッパーが照会されます。デュアル LAN のサポートが有効になっている場合は、クライアントがポートマッパーをサポートしていないと見なされます。このオプションを選択すると、製品動作の下位互換性が確保されます。

  • SURROGATE_PROCESSES

    プロンプト: Number of ACSSURR persistent processes that should be started [0]:

    有効なエントリ: 0 または 1。LM ゲートウェイがインストールされていない場合は、0 を入力します。

  • SURROGATE_PORT

    プロンプト: TCP/IP port number that the ACSLS surrogate (ACSSURR) socket will listen on for requests from a gateway system [50300].

    この変数は、ライブラリ管理 (LM) ゲートウェイにのみ適用されます。有効なエントリ: 50300 - 99999。

  • SURROGATE_TIMEOUT

    プロンプト: Number of seconds to wait for data packets to be read on surrogate/gateway sockets:

    この変数は、ライブラリ管理 (LM) ゲートウェイにのみ適用されます。有効なエントリ: 1 - 600。

  • SURROGATE_QUEUE_AGE

    プロンプト: Number of minutes to wait before deleting a stale queue entry [5].

    この変数は、ライブラリ管理 (LM) ゲートウェイにのみ適用されます。有効なエントリ: 5 - 60。

  • START_CSCI_PROCESS

    プロンプト: Automatically start CSCI at ACSLS startup (TRUE/FALSE) [FALSE]:

    この変数は、ACSLS の起動時に CSCI プロセスを自動的に起動するかどうかを指定します。デフォルト値の FALSE は、CSCI が ACSLS とともに開始されないことを意味します。ACSLS とともに CSCI プロセスを起動する場合は、この変数に TRUE を設定します。

  • CSI_FIREWALL_SECURE

    プロンプト: Enable CSI to be used behind a firewall (user-defined inbound port) (TRUE/FALSE) [FALSE]:

    動的変数。この設定は ACSLS への受信リクエストのための単一のユーザー定義のポートのファイアウォールセキュリティーの定義を有効または無効にします。値は次のとおりです。

    • False - ACSLS サーバー上のポートを制限しない場合。

    • True - これはデフォルトです。ACSLS サーバーはセキュリティー保護されたファイアウォールの背後で動作します。

  • CSI_INET_PORT

    プロンプト: Port number used by the CSI to receive incoming ACSLS requests [30031].

    この変数は、1 つ以上のクライアントからの受信 TCP リクエストのために CSI によって使用される単一のユーザー定義のポートを指定します。

    この変数は、CSI_FIREWALL_SECURE に True を設定することによって、ファイアウォールでセキュリティー保護された CSI が有効にされている場合にのみ使用します。

    デフォルト: 30031

    有効なエントリ: 1024 - 65535 (ただし、50003 以外)

  • CSI_FAILED_RESPONSE_LIMIT

    プロンプト: Number of recent responses to an audit, enter, eject, or event registration request that the CSI cannot return to a client before the CSI will drop all remaining responses to that request. [5]

    ほとんどのリクエストの場合、CSI がクライアントに 1 つの応答を送信できないと、そのリクエストの残りのすべての応答が削除されます。これにより、応答を受信できないクライアントに応答を送信しようとして、CSI の動作が止まってしまうことを防ぎます。

    監査、挿入、取り出し、またはイベント登録のリクエストの場合、CSI は、最初に失敗したあとも、リクエストへの応答を返すことを試み続けます。CSI_FAILED_RESPONSE_LIMIT は、CSI がリクエストへの残りのすべての応答を削除する前に、リクエストに応答を返す試行が失敗する数を指定します。これにより、通信に問題があるか、クライアントがアクティブでなくなったときに、CSI の可用性が保護されます。

    これらの値は、クライアントと CSI の間でタイミングの問題が発生している場合にのみ変更してください。詳細は、『ACSLS 管理者ガイド』を参照してください。

    1 - 9 の数値を入力します。

イベントロギング変数の設定

各プロンプトでヘルプを表示するには、? を選択します。

オプション 2 では、次のイベントログを設定または変更できます。

  • EVENT_FILE_NUMBER

    プロンプト: Number of Event Log files to retain [9]:

    このオプションは、保持する追加のイベントログファイルの数を指定します。このオプションを有効にして、現在のイベントログファイルのサイズがしきい値のサイズに達すると、ログが別のファイルに自動的にコピーされます。指定された数のファイルに達すると、もっとも古いファイルのデータが上書きされます。

    追加のイベントログファイルを保持しない場合は 0 を入力します。単一のイベントログファイルは手動で切り捨てられるまで拡大し続けます。この場合、イベントログファイルのサイズがしきい値のサイズに達すると、イベントログが名前変更または削除されるまで、要求外の「Event log full」というメッセージが周期的に表示されます。ACSLS をインストールまたはアップグレードしたときのデフォルト値は 9 個です。

    この機能を有効にして、保持するログファイルの数を指定するには、1 から 9 の間の数値を入力します。イベントログがしきい値のサイズに達すると、データが event0.log ファイルに移動されます。次回、しきい値のサイズに達すると、event0.log のデータが event1.log に移動され、イベントログのデータが event0.log に移動されます。このサイクルは指定された保持するファイルの数に達するまで継続され、その時点でもっとも古いファイルからデータが破棄されます。

  • LOG_PATH

    プロンプト: Changes to the logging directory will not take effect until the product is restarted. What directory should logging information be in [$ACS_HOME/log]:

    ログファイルが配置されるディレクトリを選択します。インストールされた状態では、ACSLS は $ACS_HOME/log ディレクトリに情報を記録します。通常の使用では、この変数の値は変更されません。$ACS_HOME が含まれているファイルシステムにディスク容量の問題がある場合は、代替パスを指定できます。指定するパスは絶対パス (/ または $ACS_HOME で始まるパス) にする必要があります。

    この変数を有効にするには、ACSLS 製品を再起動する必要があります。

  • LOG_SIZE

    プロンプト: Maximum library server event log size in Kilobytes (=1000 bytes).

    このオプションは、イベントログのしきい値サイズを K バイト (1,000 バイト) 単位で指定します。負ではない数値を入力します。ACSLS をインストールまたはアップグレードしたときのデフォルト値は 500 です。

    有効なエントリ: 32-2147483

  • TIME_FORMAT

    プロンプト: Date/time format for all logs [%Y-%m-%d%H:%M:%S]:

    このオプションは、イベントログおよびトレースログの日付と時間の情報を出力するために使用する形式を指定します。この形式は、C 言語の機能 strftime によって使用される形式と同じです。

  • LM_RP_TRAIL

    プロンプト: Should library manager request process auditing be turned on? [TRUE]:

    TRUE を設定した場合、このオプションはすべての ACSLS リクエストの監査トレールを有効にします。各リクエストは、タイムスタンプ、およびリクエストしたクライアントまたはユーザーインタフェースの名前とともに記録されます。その結果のログは、rpTrail.log ファイルにあります。

  • RP_TRAIL_LOG_SIZE

    プロンプト: Maximum size in Kbytes for the rpTrail Log [1000]:

    このオプションは、rpTrail ログのしきい値のサイズを K バイト単位で指定します。負数は入力できません。ACSLS をインストールまたはアップグレードしたときのデフォルト値は 1000K バイト (1M バイト) です。rpTrail.log がこのサイズを超えると、圧縮およびアーカイブされ、後続のリクエストの監査のための新しい rpTrail.log が作成されます。

    10 - 10000 の値を入力します。

  • RP_TRAIL_FILE_NUM

    プロンプト: Number of rpTrail archive files to retain [10]:

    このオプションは、アーカイブされた rpTrail ログファイルを保持する数を指定します。現在の rpTrail.log のサイズがしきい値のサイズを超えると、ログは自動的に圧縮およびアーカイブされ、圧縮された時点で取得されたタイムスタンプ (yyyy-mm-dd_hh:mm) が名前に付けられます。アーカイブファイルは、「log_archives」ディレクトリに保存されます。アーカイブログが指定された数に達して、新しいログが追加されると、もっとも古いファイルが削除されます。

    1 - 999 個のアーカイブログファイルを保持できます。

  • RP_TRAIL_DIAG

    プロンプト: Log diagnostic time stamps for internal request processing? [FALSE]:

    このオプションは、監査トレールに診断情報を含めるかどうかを指定します。

    TRUE を設定した場合、「QUEUED AT」、「FORKED/WRITTEN TO AT」、および「FINAL RESPONSE SENT TO <recipient> AT」のタイムスタンプがトレールログに含められます。

  • XAPI_LOG_SIZE

    プロンプト: Changes to the XAPI log size will not take effect until the xapi server is restarted. Maximum XAPI log size in Mbytes (=1048576 bytes) [20.]

    このオプションは、M バイト (ここでは「1048576 バイト」と定義) で表される、XAPI ログのしきい値サイズを指定します。負でない数を入力します。20 がこのオプションのデフォルト値です。

    この変数を有効にするには、XAPI サーバーを再起動する必要があります。

  • XAPI_LOG_FILE_NUM

    プロンプト: Number of XAPI Log archive files to retain [10].

    このオプションは、保持するアーカイブ XAPI ログファイルの数を指定します。現在の vlog.file サイズがしきい値サイズを超えると、0 から n の接尾辞が付加されてログファイルの名前が変更します。0 はもっとも新しいファイルで、n はもっとも古いファイルです。アーカイブファイルは、API_WORK_PATH ディレクトリに保存されます。指定された数のアーカイブログに達すると、新しいファイルがアーカイブディレクトリに追加されるごとにもっとも古いファイルがそのディレクトリから削除されます。1 つ以上 99 以下のアーカイブファイルを保持できます。1 から 99 の数値を入力して、保持するアーカイブログファイルの数を指定します。

    この変数を有効にするには、XAPI サーバーを再起動する必要があります。

  • XAPI_TRACE_SIZE

    プロンプト: Changes to the XAPI trace size will not take effect until the xapi server is restarted. Maximum XAPI trace size in Mbytes (=1048576 bytes) [50].

    このオプションは、M バイト (ここでは「1048576 バイト」と定義) で表される、XAPI トレースのしきい値サイズを指定します。負でない数を入力します。50 がこのオプションのデフォルト値です。

    この変数を有効にするには、XAPI サーバーを再起動する必要があります。

  • XAPI_TRACE_FILE_NUM

    プロンプト: Number of XAPI Trace archive files to retain.

    このオプションは、保持するアーカイブ XAPI トレースファイルの数を指定します。現在の vtrace.file サイズがしきい値サイズを超えると、0 から n の接尾辞が付加されてトレースファイルの名前が変更します。0 はもっとも新しいファイルで、n はもっとも古いファイルです。アーカイブファイルは、XAPI_WORK_PATH ディレクトリに保存されます。指定された数のアーカイブログに達すると、新しいファイルがアーカイブディレクトリに追加されるごとにもっとも古いファイルがそのディレクトリから削除されます。1 つ以上 99 以下のアーカイブファイルを保持できます。1 から 99 の数値を入力して、保持するアーカイブログファイルの数を指定します。

    この変数を有効にするには、XAPI サーバーを再起動する必要があります。

一般的な製品動作変数の設定

各プロンプトでヘルプを表示するには、? を選択します。

オプション 3 では、次の変数を設定または変更できます。

  • LIB_VOL_STATS

    プロンプト: Enable Library Volume Statistics Gathering: (ON / OFF) [OFF]:

    このオプションは、ライブラリボリューム統計 (LVSTATS) 情報を挿入、取り出し、マウント解除、マウント、および監査の操作から収集するかどうかを指定します。LVSTATS の収集および報告セッションを開始するには ON を入力します。LVSTATS の収集および報告セッションを終了するには OFF を入力します。セッションが開始または終了したときに、適切なメッセージがログファイル acsss_stats.log に出力されます。このオプションを適切に使用すると、前記で一覧された個別の各操作がログファイル内で囲んで示されます。

  • VOL_STATS_FILE_NUM

    プロンプト: Number of acsss_stats log files to retain [9]:

    このオプションは、追加の acsss_stats ログファイルを保持する数を指定します。このオプションを有効にして、現在の acsss_stats ログファイルのサイズがしきい値のサイズに達すると、ログが別のファイルに自動的にコピーされます。指定された数のファイルに達すると、もっとも古いファイルのデータが上書きされます。

    追加のログファイルを保持しない場合は 0 を入力します。単一の acsss_stats ログファイルは、手動で切り捨てられるまで拡大し続けます。この場合、acsss_stats ログファイルのサイズがしきい値のサイズに達すると、acsss_stats ログが名前変更または削除されるまで、要求外の「acsss_stats log full」というメッセージがイベントログに周期的に表示されます。ACSLS をインストールまたはアップグレードしたときのデフォルト値は 9 個です。

    保持するログファイルの数を指定するには、1 から 9 までの数値を入力します。acsss_stats ログがしきい値のサイズに達すると、データが vol_stats0.log ファイルに移動されます。次回、しきい値のサイズに達すると、vol_stats0.log のデータが vol_stats1.log に移動され、acsss_stats ログのデータが vol_stats0.log に移動されます。このサイクルは指定された保持するファイルの数に達するまで継続され、その時点でもっとも古いファイルからデータが破棄されます。

  • VOL_STATS_FILE_SIZE

    プロンプト: Maximum library server access_stats log size in Kbytes (=1000 bytes) [500]:

    このオプションは、acsss_stats ログ のしきい値のサイズを K バイト単位 (ここでは「1000 バイト」として定義します) で指定します。32 以上の値を入力します。ACSLS をインストールまたはアップグレードしたときのこのオプションのサイズのデフォルト値は 500 (K バイト) です。

    有効なエントリ: 32-10000

  • UNIFORM_CLEAN_USE

    プロンプト: Select cleaning cartridge ordering method [VOLID_SORT]:

    有効なオプションは、次のとおりです。

    • VOLID_SORT - クリーニングカートリッジをボリューム識別子によって順序付けします。この場合、次のクリーニングカートリッジに移動する前に、クリーニングカートリッジが使用限度の回数まで使用されます。このオプションを選択した場合、ACSLS は以前のリリースの ACSLS ソフトウェアと同じ順序でクリーニングカートリッジを使用して戻します。これは ACSLS をインストールまたはアップデートしたときのデフォルト値です。

    • LEAST_USED - クリーニングカートリッジを使用回数によって順序付けします。このオプションを選択した場合、ACSLS は使用回数の逆順でボリュームリストをソートし、もっとも使用回数が少ないカートリッジが最初になるように戻します。これにより、クリーニングカートリッジの使用回数が均一に分散されます。

    • MOST_CAPACITY - クリーニングカートリッジを残りの使用回数によって順序付けします。このオプションを選択した場合、ACSLS はクリーニングカートリッジの残りの使用回数に基づいてボリュームリストをソートし、残りの使用回数がもっとも多いカートリッジが最初になるように戻します。これにより、すべてのクリーニングカートリッジがほとんど同じ回数使用されます。

  • AUTO_CLEAN

    プロンプト: Enable Transport Auto Clean Option (TRUE/FALSE) [TRUE]:

    有効なオプションは、次のとおりです。

    • TRUE - トランスポートをクリーニングする必要がある場合、ACSLS は次のマウントの前に、トランスポートを自動的にクリーニングします。

      SCSI またはファイバで接続されたライブラリ内のドライブのクリーニング操作は、ACSLS ではなくライブラリファームウェアによって管理されます。LSM コントロールパネルからドライブのクリーニングを有効にしてください。そうしない場合は、必要に応じて、ACSLS からクリーニングカートリッジを手動コマンドによって定期的にマウントできます。

    • FALSE - 自動クリーニングを有効にしません

  • AUTO_START

    プロンプト: Library Server startup state (RUN/IDLE) [RUN]:

    このオプションは、サーバーソフトウェアの開始時に回復が完了したあとの ACSLS の初期状態を指定します。有効なオプションは、次のとおりです。

    • RUN - ユーザーリクエストは回復が完了した直後に処理されます。

    • IDLE - 回復が完了した直後にユーザーリクエストが処理されないようにします。

    このオプションに IDLE を設定すると、ユーザーにサーバーへのアクセスを許可する前に、デバイスの状態の変更または運用上のアクティビティーを実行する必要がある場合に役に立つことがあります。

  • MAX_ACSMT

    プロンプト: Changes to the number of mount processes ACSLS supports will not take effect until the product is restarted. Number of mount processes [2]:

    有効なエントリは 1 - 5 です。

    Oracle は、初期構成時にデフォルト値を受け入れ、必要に応じて値を変更することをお勧めします。この値を増やすと、パフォーマンスが向上することがあります。(8 個を超える LSM がある) 大規模な構成の場合、マウント/マウント解除のパフォーマンスを改善するために、この値を増やす必要があることがあります。

    注意:

    この数値の設定が高すぎる場合、ACSLS が正常に起動しないことがあります。この場合、この数値を少なくするか、ユーザー当たりに許可される最大のプロセス数を増やします。

    デフォルトは 2 です。

  • ENABLE_ACSQY

    プロンプト: Enable QUERY persistent processes (TRUE/FALSE) [TRUE]:

    このオプションを使用すると、1 つ以上の永続的なプロセスとしてクエリーを実行できます。クエリーは永続的なプロセスまたはリクエストプロセスとして実行できます。初期構成時にデフォルト値を受け入れ、必要に応じて値を変更します。この値を増やすと、パフォーマンスが向上することがあります。有効なオプションは、次のとおりです。

    • TRUE - 永続的なクエリープロセスを有効にします。

      注意:

      最小限の構成のシステムで、10 個を超えるクエリーの永続的なプロセスを使用すると、システムリソースが使用し尽くされて、ACSLS が起動できないことがあります。
    • FALSE - 永続的なクエリープロセスを無効にします。クエリーはリクエストプロセスとして起動されます。

  • MAX_ACSQY

    プロンプト: Changes to the number of query processes ACSLS supports will not take effect until the product is restarted. Number of query processes [2]:

    このオプションは、永続的なクエリープロセスを作成する数を指定します。このオプションは、前述の手順で有効にされている場合にのみ有効です。有効な数値は 1 - 5 です。

    Oracle は、初期構成時にデフォルト値 (2) を受け入れ、必要に応じて値を変更することをお勧めします。(8 個を超える LSM の) 大規模な構成の場合、パフォーマンスを向上させるためにこの値を増やす必要があることがあります。

    注:

    この数値の設定が高すぎる場合、ACSLS が正常に起動できないことがあります。この数値を少なくするか、ユーザー当たりに許可される最大のプロセス数を増やします。

    このオプションを有効にするには、ACSLS を再起動する必要があります。

  • MAX_ACS_PROCESSES

    プロンプト: Changes to the maximum number of ACSLS processes will not take effect until the product is restarted. Number of ACSLS processes [40]:

    有効な数値は 32 - 100 です。

    一時的なプロセスは、mount、dismount、lock、unlock、clear_lock、および query_lock を除くすべてのリクエストに対応できます。デフォルトの 40 個のプロセスは、非常に大規模な構成を除き、すべての ACSLS プロセスに対して機能します。デフォルトは 40 です。

    注:

    この値を変更する前に、サポートにアドバイスを求めることをお勧めします。

    このオプションを有効にするには、ACSLS を再起動する必要があります。

  • TRACE_ENTER

    プロンプト: Enable automatic enter tracing facility (TRUE/FALSE) [FALSE]:

    このオプションは、自動挿入操作の結果をイベントログに書き込むかどうかを指定します。有効なオプションは、次のとおりです。

    • TRUE - 各自動挿入操作の終わりに、メッセージがイベントログに書き込まれます。これは、自動挿入操作中にボリュームが挿入されなかった理由を判断するための唯一の方法です。

    • FALSE - この機能を無効にし、イベントログに書き込まれるメッセージの数を最小限に抑えるために役立ちます。

  • TRACE_VOLUME

    プロンプト: Enable volume tracing facility (TRUE/FALSE) [FALSE]:

    このオプションは、データベースにボリュームを追加/削除するときに、要求外のメッセージを表示するかどうかを指定します。有効なオプションは、次のとおりです。

    • TRUE - データベースにボリュームが追加または削除されるたびに、要求外のメッセージが表示されます。このメッセージが生成される可能性がある操作は、audit、mount、dismount、enter、eject、recover、および vary です。

    • FALSE - この機能を無効にし、イベントログに書き込まれるメッセージの数を最小限に抑えるために役立ちます。

  • ABSENT_VOLUME_RETENTION_PERIOD

  • プロンプト: Number of days to retain volumes that are identified as ABSENT or EJECTED in the database. [5]:

    動的変数。不在カートリッジまたは取り出し済みのカートリッジをデータベースに保持する日数 (0-999) を設定します。ボリュームを再挿入しないかぎり、ACSLS は、保持期間が期限切れになったときに、データベースからボリュームを自動的に削除します。

    ボリュームを削除しない場合は、999 を入力します。ボリュームをすぐに削除するには、0 を入力します。

    注意:

    長い保持期間を設定すると、多数の不在ボリュームまたは取り出し済みのボリュームが保持されることがあります。これにより、データベースでより多くの領域が使用され、いっぱいになるのが早くなります。
  • ENABLE_STATUS_VOLUME_ABSENT

    プロンプト: Report ABSENT and EJECTED volumes to ACSAPI clients. [FALSE]:

    有効なオプションは、次のとおりです。

    • TRUE - 不在ボリュームおよび取り出し済みのボリュームを ACSAPI クライアントに報告します。

    • FALSE - 不在ボリュームおよび取り出し済みのボリュームは ACSAPI クライアントに報告されません (以前のバージョンの ACSLS の動作と同様)。

  • ENABLE_STATUS_VOLUME_MISSING

    プロンプト: Status for MISSING volumes reported to ACSAPI clients: TRUE=MISSING. FALSE=IN TRANSIT [FALSE]:

    このオプションは、見つからないボリュームについてステータスコードを ACSAPI クライアントに返すように設定します。有効なオプションは、次のとおりです。

    • TRUE - 見つからないカートリッジを ACSAPI クライアントに報告します。

    • FALSE - 見つからないボリュームは ACSAPI クライアントに報告されません (以前のバージョンの ACSLS の動作と同様)。

    ****ENABLE_INIT_ACSLM は TRUE である必要があります****

    GUI および論理ライブラリがレガシー ACSLS プロセスとやり取りできるようにするには、この変数に TRUE を設定する必要があります。[TRUE]:

    レガシー ACSLS のプロセスは、プロセス間通信に UNIX ベースのソケットのみを使用しました。この変数は、GUI および論理ライブラリをサポートするために、INET ベースのソケット通信を有効にします。ACSLS 8+ 機能を有効にするには、ENABLE_INIT_ACSLM が true である必要があります。変更を有効にするには、ACSLS 製品を再起動する必要があります。

  • ALPHANUM_VOL_RANGES

    プロンプト: Support alphanumeric volume ranges for commands and utilities. Alphanumeric ranges will include all valid vol_ids, in ASCII collating sequence. Note - Changes to alphanumeric volume range support will not take effect until the product is restarted. (TRUE/FALSE) [FALSE]:

    コマンドおよびユーティリティーで英数字のボリューム範囲のサポートをアクティブにするかどうかを指定します。有効なオプションは、次のとおりです。

    • FALSE (デフォルト) - ボリューム範囲を指定する場合、vol_id の範囲の最初の文字が同じである必要があり、最後の可変文字が数字である必要があります。例: AAA000-AAA999

    • TRUE - 英数字のボリューム範囲にすべての有効なボリューム ID が含まれている場合は、範囲に有効な vol_id を指定できます。有効なボリューム範囲は、数値 (0-9)、文字
      (A-Z)、ドル記号 ($)、シャープ記号 (#)、および空白 (先頭および末尾) の組み合わせで構成されます。

    例: A1Z27BC-G$123R

  • EJECT_RESPONSE_ON_CAP_FULL

    プロンプト: During eject processing, send an intermediate response containing ejected volumes when the CAP is filled, rather than waiting for MAX_ID volumes to be ejected. (TRUE/FALSE) [FALSE].

    このオプションは、CAP が使用されているときに、取り出しプロセスが中間応答を送信するか、MAX_ID のボリュームが取り出されるまで待つかどうかを指定します。MAX_ID 個のセルよりも多い CAP を持つ構成では、MAX_ID 個のボリュームが取り出されたときに中間応答が生成されるため、これは動作に影響しません。この設定は cmd_proc に影響を与えず、CAP が使用されている場合、cmd_proc は常に応答を受け取ります。

    注意:

    この変数の値を変更すると、中間取り出し応答に MAX_ID のボリュームが常に含まれていることを予期している ACSAPI クライアントに影響を与えます。
  • MOUNT_RETRY_DELAY

    プロンプト: To prevent mount and dismount failures when a library is busy or temporarily unavailable, requests are queued and retried. Delay, in minutes, before queued mount and dismount requests are retried or ACSLS checks if a temporarily offline library or drive is available. Range of 1-6 minutes [2]:

    ライブラリがビジー状態であるか、一時的に使用できないため、マウントおよびマウント解除のリクエストが失敗した場合、それらは自動的にキューに入れられます。リクエストが定期的に再試行されるか、ライブラリおよびドライブの可用性が再チェックされます。この変数は、このシーケンスの各再試行の間の時間間隔を分単位で指定します。

  • MOUNT_RETRY_TIME_LIMIT

    プロンプト: To avoid mount and dismount failures when a library is busy or temporarily unavailable, requests are queued and retried. Time limit, in minutes, to queue mount and dismount requests. After this time limit, the request fails. Range of 5-80 minutes [5]:

    ライブラリが一時的に使用できない場合に、マウントおよびマウント解除のリクエストが失敗しないようにするために、それらは自動的にキューに入れられます。リクエストが定期的に再試行されるか、ライブラリおよびドライブの可用性が再チェックされます。この変数は、ACSLS がマウントまたはマウント解除のリクエストをキューに入れることを継続する最大時間です。

  • AUTO_CLEAN_RETRY_LIMIT

    プロンプト: Number of times to retry an automatic cleaning operation before abandoning the attempt to clean the drive and proceeding to mount the requested data cartridge. Range of 0-5 retries [1].

    ドライブのクリーニングが必要になり、自動クリーニングが有効である場合、ACSLS はそのドライブへの次のマウントの前に、ドライブをクリーンアップしようとします。クリーニングカートリッジが最大使用回数を超えるため、またはそれ以外の理由で使用できないために、クリーニング操作が失敗した場合、ACSLS は別のクリーニングカートリッジを選択し、ドライブをクリーニングするためにマウントしようとします。

    AUTO_CLEAN_RETRY_LIMIT は、リクエストされたデータカートリッジを続けてマウントする前に、ACSLS がクリーニング操作を再試行する回数を制限します。

  • XAPI_PORT

    プロンプト: Changes to the user-defined inbound port to the XAPI server will not take effect until the XAPI server is restarted. Port number used by the XAPI server to receive incoming XAPI requests.Do NOT specify port 50003 [50020].

    このオプションは、クライアントからの受信 TCP リクエストに XAPI サーバーで使用されるポートを指定します。XAPI サーバーによって使用されるポートを定義する、1024 から 65535 の数値を入力します。ポート 50003 は指定しないでください

  • XAPI_WORK_PATH

    プロンプト: Changes to the XAPI work directory will not take effect until the xapi server is restarted. What directory should XAPI logging/tracing information be in [$ACS_HOME/log/xapi]

    XAPI サーバーの作業ファイルが置かれるディレクトリを選択します。インストールされると、XAPI サーバーは、$ACS_HOME/log/xapi ディレクトリに情報を記録します。通常の使用では、この変数の値は変更されません。$ACS_HOME が含まれているファイルシステムでディスク容量の問題がある場合は、代替パスを指定できます。指定するパスは絶対パス (/ または $ACS_HOME で始まるパス) にする必要があります。

    この変数を有効にするには、XAPI サーバーを再起動する必要があります。

  • LIMIT_CAP_CONCURRENT_MOVES

    プロンプト: When using large numbers of CAPs for ejects and/or enters in an ACS with multiple libraries, limit the number of concurrent moves to/from CAPs to reserve library resources for mounts and dismounts. (TRUE/FALSE).

    各取り出しまたは挿入の操作で、ACSLS は複数のカートリッジを CAP に (または CAP から) 並行して移動します。(デフォルトでは、各 CAP で並行して 4 つが移動されます。)複数のライブラリが接続された ACS (ライブラリコンプレックス) で、多くの CAP が取り出しおよび挿入に同時に使用されている場合は、これにより、マウントおよびマウント解除を含むほかのリクエストのために使用可能なライブラリリソースを制限できます。

    多数の CAP を挿入および取り出しに同時に使用するときに、マウント、マウント解除などのためにライブラリリソースを確保しておくには、LIMIT_CAP_CONCURRENT_MOVES に TRUE を設定します。

  • xapi_startup_file

    プロンプト: Changes to the XAPI startup file name will not take effect until the xapi server is restarted. Name of the XAPI startup file [startup].

    このオプションは、XPI 起動ファイルの名前を指定します。このファイルは、XAPI_WORK_PATH ディレクトリに存在し、XAPI 起動パラメータを含みます。

    この変数を有効にするには、XAPI サーバーを再起動する必要があります。

  • BULK_CAP_EJECT_HANDLE

    プロンプト: When ejecting cartridges to an SL8500 Bulk CAP, leave a slot in each CAP magazine empty so it can be used as a handle. (TRUE/FALSE)

    取り出し中に各 Bulk CAP マガジン内の 1 つのスロットを空のままにするには、BULK_CAP_EJECT_HANDLE に TRUE を設定します。空のスロットはハンドルとして使用できます。レールの高さに応じて、下部スロットまたは上部スロットのいずれかが空のままになります。

  • ENTER_CLOSE_TO_DRIVES

    プロンプト: When entering cartridges into an SL8500 library, move them to a storage cell close to the tape drives. (TRUE/FALSE)

    ENTER_CLOSE_TO_DRIVESTRUE の場合、ACSLS は SL8500 に挿入されているカートリッジをテープドライブに近いストレージセルに移動します。これにより、その後、ドライブへのカートリッジのマウントが容易になります。

    ENTER_CLOSE_TO_DRIVESFALSE の場合、ACSLS は挿入されているカートリッジの新しいホームセルをラウンドロビン方式で割り当て、各パネルにホームセルを順番に割り当てます。

  • DISMOUNT_AWAY_FROM_DRIVES

    プロンプト: When floating a cartridge to a new home cell on a dismount in an SL8500 library, move it to a storage cell away from the tape drives. (TRUE/FALSE)

    DISMOUNT_AWAY_FROM_DRIVESTRUE の場合、ACSLS は SL8500 内のマウント解除されている位置の新しいホームセルにフロートされているカートリッジをテープドライブから離れたストレージセルに移動します。これにより、テープドライブの近くに新しいカートリッジのためのスペースが残されます。

    DISMOUNT_AWAY_FROM_DRIVESFALSE の場合、ACSLS はマウント解除されている位置にフロートされているカートリッジの新しいホームセルをラウンドロビン方式で割り当て、各パネルの空のセルを順番に割り当てます。

  • XAPI_TAPEPLEX_NAME

    プロンプト: Changes to the XAPI Tapeplex name will not take effect until the xapi server is restarted.

    Name of the XAPI Tapeplex []

    このオプションは、XAPI Tapeplex の名前を指定します。この変数を有効にするには、XAPI サーバーを再起動する必要があります。

    長さが 8 を超えないテキストを入力してください。

アクセス制御変数の設定

各プロンプトでヘルプを表示するには、? を選択します。

オプション 4 では、次のアクセス制御変数を設定または変更できます。

  • AC_CMD_ACCESS

    プロンプト: Changes to command access control will not take effect until the product is restarted. Access control is active for commands. (TRUE/FALSE) [FALSE].

    コマンドのアクセス制御がアクティブであるかどうかを指定します。これにより、各ネットワーククライアントが実行できる ACSLS コマンドを制御できます。

    デフォルトの false は、アクセス制御を無効にします。

    注:

    この変更を有効にするには、ACSLS を停止してから再起動する必要があります。
  • AC_CMD_DEFAULT

    プロンプト: Default access for commands (ACCESS/NOACCESS) [ACCESS].

    関連するアクセス制御リストがない場合の、コマンドへのデフォルトのアクセスを指定します。

    デフォルトの ACCESS は、アクセス制御ファイルで提供されている構成情報を通じて拒否されていないかぎり、コマンドへのアクセスを許可します。

  • AC_VOL_ACCESS

    プロンプト: Changes to volume access control will not take effect until the product is restarted. Access control is active for volumes. (TRUE/FALSE) [FALSE].

    ボリュームのアクセス制御がアクティブであるかどうかを指定します。これにより、特定のボリュームにアクセスできる ACSLS クライアントを制御できます。このオプションを有効にするには、ACSLS を再起動する必要があります。

    デフォルトの false は、ボリュームのアクセス制御を無効にします。

    注:

    この変更を有効にするには、ACSLS を停止してから再起動する必要があります。
  • AC_VOL_DEFAULT

    プロンプト: Default access for volumes (ACCESS/NOACCESS) [NOACCESS].

    関連するアクセス制御リストがない場合の、ボリュームへのデフォルトのアクセスを指定します。

    デフォルトの NOACCESS は、アクセス制御ファイルで提供されている構成情報を通じて付与されていないかぎり、ボリュームへのアクセスを許可しません。

  • AC_LOG_ACCESS

    プロンプト: Messages will be logged when access to commands or volumes is denied (TRUE/FALSE) [FALSE].

    コマンドまたはボリュームへのアクセスが拒否されたときに、メッセージをイベントログに記録するかどうかを指定します。コマンドまたはボリューム ID が記録され、このオプションを有効にした場合は、アクセス ID およびホスト ID が記録されます。

自動バックアップ変数の設定

各プロンプトでヘルプを表示するには、? を選択します。

オプション 5 では、次の自動バックアップ変数を設定または変更できます。

  • プロンプト: Would you like to modify the automatic backup settings? ( y or n)

    変数: なし。自動バックアップ設定は crontab に保存されます。これらの設定を変更するには、acsss_config を使用します。

    有効なオプションは、次のとおりです。

    • Y - 「yes」の場合は、毎日バックアップするかどうかを尋ねられます。「yes」の場合は、 HH:MM 形式で時間を入力する必要があります。

      「no」の場合は、バックアップする曜日を選択する必要があります。HH:MM 形式で時間を入力します。

    • N - SDM で管理されたデータベースバックアップファイルの保持期間に関する次の質問に移動します。

  • RETENTION_PERIOD

    プロンプト: Set the number of days for the retention period of SDM-managed database backup files. See Help for explanation. [5].

    このオプションは、カートリッジが再利用に適格ではないとして指定される前に、ストレージカートリッジ上のデータを DSM が追跡する日数を指定します。有効な日数: 4-30

    保持期間はバックアップを保持する期間です。トランザクションログファイルは各バックアップとともに保持され、バックアップパーティションの必要な領域が増加します。保持期間を選択するときは、サイトに固有の次の条件を考慮してください。

    • ライブラリのサイズとアクティビティー

    • 特定の期間に実行される自動および手動のバックアップの数

      注:

      bdb.acsss ユーティリティーを使用して手動バックアップを実行する場合は、ローカルディスクへの自動バックアップも行われるため、バックアップパーティション内のバックアップの数が増加します。

      保持期間は各バックアップの間隔より長くしてください。たとえば、保持期間が 4 日間である場合は、各バックアップの間隔が 3 日を超えないように、週に少なくとも 3 回、自動または手動のバックアップを取得してください。

    • バックアップおよびトランザクションログファイルを保持する期間。保持期間を長くすると、バックアップパーティションに必要な領域が増えることに注意してください。

アクセス制御情報の再作成

オプション 6 では、アクセス制御が有効であるか、変更された場合に、アクセス制御テーブルを再作成します。

イベント通知設定の定義

各プロンプトでヘルプを表示するには、? を選択します。

オプション 7 では、イベント通知設定を定義できます。

  • CLIENT_CHECK_MESSAGE_COUNT

    プロンプト: Set the number of event messages sent to a client between two successive client checks by ACSLS. [100]

    このオプションは、ACSLS が登録されているクライアントがまだ生存していることを確認する前に、クライアントに送信されるイベント通知メッセージの数および最短のチェック間隔 (次の質問で設定します) を指定します。

    有効なエントリ: 10 - 1000 メッセージ

  • CLIENT_CHECK_MIN_INTERVAL

    プロンプト: Enter the minimum interval between two successive client checks by ACSLS (in minutes). [30]

    ACSLS は、登録されているクライアントがまだ生存しているかどうかを定期的にチェックします。このチェックは、最短間隔およびイベント通知メッセージのカウントを超えたときに実行されます。

    有効なエントリ: 1 - 600 分

  • CLIENT_CHECK_RESPONSE_TIME

    プロンプト: Enter the time a client has to respond to a client check with a check registration request (in seconds) [30]:

    登録されているクライアントがまだ生存しているかどうかを ACSLS が定期的にチェックする場合、クライアントは指定された応答時間内にチェック登録リクエストで応答する必要があります。クライアントがこの期間以内に応答しない場合、クライアントのイベント通知登録は取り消されます。

    有効なエントリ: 5 - 300 秒

  • CLIENT_CHECK_POLLING_INTERVAL

    プロンプト: Enter the polling interval for confirming Event Notification client registration (in minutes) [60]:

    ACSLS は、登録されているクライアントがまだ生存しているかどうかを定期的にチェックします。指定されたポーリング間隔で、ACSLS はこのポーリング間隔内に登録、登録解除、またはチェック登録のリクエストを発行していないすべてのクライアントにクライアントチェック応答を送信します。

    有効なエントリ: 10 - 1440 分。

    静的変数を設定した場合は、acsls サービスを再起動する必要があります。acsss disable に続けて acsss enable を使用します。

    動的変数の場合は、これを行う必要はありません。

ライブラリハードウェアの構成または更新

ライブラリハードウェアの初期作成、新しいライブラリの追加、または既存のライブラリの再構成を行うには、acsss_config (オプション 8) を使用する必要があります。ライブラリの初期構成後に、config ユーティリティーを使用して、LSM やテープドライブの動的な追加、再構成、および削除、ACS の追加や再構成、およびライブラリへのポート接続の追加を行うことができます。詳細および手順については、ACSLS の動作を制御する変数の設定を参照してください。

詳細は、ライブラリハードウェアの設置と構成を参照してください。

システムイベントの電子メール通知の登録

管理責務を持つユーザーは、システムのブートイベントや ACSLS-HA システムクラスタのフェイルオーバーイベントなど、システムイベントの自動電子メール通知を登録してもかまいません。

そのようなイベントを登録するには、ユーザーは、次のディレクトリのそれぞれのファイルに電子メールアドレスを追加する必要があります。

$ACS_HOME/data/external/email_notification/
  boot_notification
  ha_failover_notification

ヘッダーの注釈の下にある単一の行に、目的の各受信者の電子メールアドレスを入れます。それ以降、システムがブートするか、HA クラスタがスタンバイノードにフェイルオーバーするたびに、登録済みの各ユーザーは電子メールで通知されます。

この機能では、sendmail サービスが ACSLS サーバーで有効になっていること、およびネットワークファイアウォールの制限でデータセンターからの電子メール通信が許可されていることを前提としています。