2 インストール

この章では、Solaris 11 または Linux 6 での ACSLS SNMP Agent のインストール手順について説明します。ACSNMP 2.4 は、ACSLS 8.4 以降を実行している SPARC および x86 Solaris または Linux プラットフォームで使用できます。バージョン 2.4 の SNMP エージェントは Oracle の edelivery Web サイトからダウンロードして入手できます。

前提条件

次に示す前提条件となるパッケージをインストールします。

  • Linux の場合

    yum install rpmlibs.i686
    yum install net-snmp.i686
    yum install net-snmp-libs.i686
    yum install net-snmp-utils.i686
    
  • Solaris 11 の場合

     pkg install net-snmp
    

ACSLS SNMP エージェントのインストール

ACSLS SNMP エージェントをダウンロードします。

  1. ACSLS サーバーに root としてログインします。

  2. 適切なパッケージをダウンロードし、ACSLS サーバー上の /opt ディレクトリに移動します。Oracle edelivery サイト内の ACSLS Software ディレクトリに移動し、次のパッケージの有無を確認します。

    ACSNMP for SPARC Solaris 11      STKacsnmp_2.4.0.SPARC.zip
    ACSNMP for X86 Solaris 11        STKacsnmp_2.4.0.X86.zip
    ACSNMP for Linux 6.x             STKacsnmp_2.4.0.i686.rpm
    
  3. パッケージを抽出します。

    # cd /opt
    # unzip STKacsnmp_2.4.0.<platform>.zip
    
  4. エージェントをインストールします。

    • Solaris の場合、パッケージのインストールは Solaris の pkgadd コマンドによって処理されます。

      # pkgadd -d .
      

      STKacsnmp パッケージを選択します。

      Solaris 上のパッケージインストールスクリプトは、ACSLS と同じファイルシステム内で適切なインストールディレクトリを自動的に検出します。インストールスクリプトは、Solaris サービス管理機能 (SMF) に新しい acsnmp サービスを作成します。パッケージがインストールされたら、さまざまな動作プロパティーを構成してエージェントを実行します。

    • Linux の場合

      ACSLS がインストールされているのと同じファイルシステムに ACSLS SNMP Agent をインストールすることが重要です。正しいインストールディレクトリを識別するために、ACSLS 環境を参照してインストールディレクトリを表示できします

      # .  /var/tmp/acsls/.acsls_env
      # echo $installDir
      

      ACSLS が /export/home の下にインストールされている場合、次の方法を使用して ACSLS エージェントをインストールします。

      # rpm -ivh STKacsnmp.2.4.0.i686.rpm
      

      ACSLS が /export/home とは別のファイルシステムにインストールされている場合は、次の RPM コマンドを使用して、インストールディレクトリを指定する必要があります。

      # rpm -Uvh --prefix $installDir STKacsnmp_2.4.0.i686.rpm
      

      Linux 上のパッケージインストールスクリプトは /etc/init.d の下に新しい acsnmp サービスを作成します。パッケージがインストールされたら、さまざまな動作プロパティーを構成してエージェントを実行します。

インストール済みパッケージ

パッケージがインストールされたら、パッケージを $installDir/ACSNMP ディレクトリ内で見つけることができます。以後このドキュメントで $ACSNMP_HOME を参照する場合は、上記のディレクトリパスと同じになります。出荷時のデフォルトディレクトリが選択された場合、ディレクトリは /export/home/ACSNMP になります。

ACSLS エージェントのデーモンバイナリ AcslsAgt のほかに、AcslsMib.mib ファイルが ACSNMP の最上位ディレクトリ内に見つかります。このファイルをコピーして、SNMP トラップを待機しているすべての SNMP クライアントマシン上で使用することもできます。MIB は数値オブジェクト識別子 (OID) を意味のあるテキストベースのオブジェクトに変換するのに役立ちます。

エージェントソフトウェアと ACSLS MIB のほかに、エージェントを構成およびテストするときに役立ついくつかのユーティリティーが $ACSNMP_HOME/utils ディレクトリ内にあります。これには、次のものが含まれます。

  • agent は、詳細な起動およびステータス情報を表示します。

  • walker は、ACSLS MIB 全体のステータスをすばやくスキャンします。

  • translate は、ACSLS MIB を調査し、オブジェクトを英語テキストで一覧表示します。

  • set_system_trap_test は、net-snmp マスターからリスナーにテストトラップを送信します。

詳細については、トラブルシューティングツールを参照してください。

ACSNMP ソフトウェアパッケージのアンインストール

ACSLS SNMP エージェントをアンインストールするには、次のようにします。

  • Solaris の場合:

    1. ACSLS SNMP Agent を停止します。

      # svcadm disable acsnmp
      
    2. パッケージを削除します。

      # pkgrm STKacsnmp
      

      最初の packag インストール後に作成されて残ったファイルが ACSNMP ディレクトリに残ることがあります。

  • Linux の場合:

    1. ACSLS SNMP Agent を停止します。

      # service acsnmp stop
      
    2. パッケージを削除します。

      # rpm -e STKacsnmp