12 リモート診断エージェント

LTFS-LE では、リモート診断エージェント (RDA) を使用して、アプリケーション、サーバー、テープドライブ、およびテープライブラリのログファイルを収集します。

概要

ログファイルの品質は、ハードウェアのメッセージングにある程度依存します。テープハードウェアからのログの場合、LTFS-LE はログファイル内の情報に関する診断を提供したり、モードセンスページをハードウェアに要求したりしません。LTFS-LE がドライブダンプを実行することもできません。その機能は、ドライブまたはライブラリを通じて直接実行される必要があります。エラー元に関係なく、LTFS-LE は同じ情報を複数回記録しないように試みます。また、LTFS-LE は外部ソース (ファイル、レジストリ、ディレクトリ、引数) からのすべての値を検証し、予想されるデータ範囲の外部にある値またはデータタイプの不一致を報告します。オンデマンド状態の取得は、CLI コマンドを通じて使用できますが、Oracle Enterprise Linux ですでに提供されている機能に依存します。

RDA のダウンロード

LTFS-LE 用の RDA ツールを取得するには、次の手順を実行します。

  1. LTFSLE サーバーから、Firefox を開き、「My Oracle Support」ページにログインします。

    https://support.oracle.com

  2. 「ナレッジ・ベースの検索」検索語句ボックスで、「remote diagnostic agent」と入力し、検索アイコンをクリックします。

    図12-1 リモート診断エージェントのダウンロード

    図12-1 の説明が続きます
    説明: 図12-1 リモート診断エージェントのダウンロード

  3. 検索結果から、「リモート診断エージェント (RDA) – スタート・ガイド」のリンクを選択します。

  4. 「リモート診断エージェント (RDA) – スタート・ガイド」のページで、「ドキュメントの内容」セクションにある「RDA のダウンロード」リンクをクリックします。

    RDA をインストールおよび実行する方法についてこのドキュメントとは異なる変更点については、「インストール手順」および「RDA の実行 – UNIX」リンクを参照してください。

  5. ダウンロードページから、Linux x86 (64 ビット) のリンクをクリックします。

    図12-2 Linux x86 (64 ビット) のダウンロード

    図12-2 の説明が続きます
    説明: 図12-2 Linux x86 (64 ビット) のダウンロード

  6. パッチセットページから、Linux x86_64 が選択されたプラットフォームオプションであることを確認し、「ダウンロード」をクリックします。

  7. Firefox のダウンロードダイアログボックスで、ファイルの保存を選択し、「OK」をクリックします。

    デフォルトで、Firefox はデスクトップにファイルをダウンロードします。このファイルは LTFS-LE ソフトウェアをダウンロードした位置 (例: /downloads) に移動することをお勧めします。

    # mv /root/Desktop/p16469241_431_Linux-x86-64.zip /downloads
    
  8. ファイルをダウンロードして移動したら、RDA zip ファイルを抽出します。

    # cd /downloads
    unzip p16469241_431_Linux-x86-64.zip
    
  9. ディレクトリを RDA ホームパスに変更します。

    # cd /downloads/rda
    # ls -l
    
  10. RDA が適切にインストールされたことを検証します。

    # ./rda.sh -cv
    

    出力例:

    --Output--
    
    Loading the file list ...
    
    Checking the directory [D_RDA] . ...
    
    Checking the directory [D_RDA_CHK] APPS ...
    .
    No issues found
    .
    
  11. LTFS-LE 情報の収集用に RDA を構成します。

    # ./rda.sh -vSCRP OS INST LTFS
    

    プロンプトが表示されたら、次のように回答します。

    Do you want RDA to collect StorageTek Linear Tape File System information (Y/N)? Hit "Return" to accept the default (Y)
    > Y
    
    Enter the Oracle WebLogic Server domain home to be used for data analysis (For example for UNIX, <BEA Home>/user_projects/domains/<Domain> or <Middleware Home>/user_projects/domains/<Domain>)> /var/opt/Oracle/Middleware/user_projects/domains/ltfsle_domain
    
    Server list for 'ltfsle_domain' domain:1  AdminServerEnter your selection, as a comma-separated list of item numbers or ranges Hit "Return" to accept the default (1)> 1
    
    Are custom scripts used to start Oracle WebLogic servers (Y/N)?Hit "Return" to accept the default (N)
    > Y
    
    Are these scripts located in the Domain home bin directory (Y/N)?Hit "Return" to accept the default (Y)
    > YDo you want RDA to capture thread dumps when a data collection module requires on-line collections (Y/N)?
    Hit "Return" to accept the default (Y)> Y
    
  12. [DEFAULT] セクションの N_TAIL=1000 を N_TAIL=350000 に変更して、RDA ログに収集される行数を増やします。手順は次のとおりです。

    # cp -p output.cfg output.cfg.ORIG
    vi output.cfg
    

    N_TAIL=1000 を探して N_TAIL=350000 に変更します。

  13. LTFS-LE 情報を収集します。

    # ./rda.sh -vSCRP OS INST LTFS