この章には、SMC コマンドおよび制御文に関するリファレンス情報が記載されています。
SMC ユーティリティーについては、第4章 SMC ユーティリティーを参照してください。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
図2-1に示すように、ALLOCDef
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、現在のデフォルトの割り当て設定を一覧表示します。
ALLOCDef
コマンドでパラメータが指定されないときには、LIst
がデフォルトとなります。
LIst
はそのほかのパラメータとともに指定できます。この場合、LIst
は、ほかのパラメータが処理されたあとに生成されます。
オプションで、デフォルトの割り当て値をすべて元の SMC のデフォルト設定にリセットします。これらの設定の一覧を表示するには、LIst
をこのパラメータとともに指定します。
オプションで、ドライブ除外の最小レベルを指定します。ジョブが最小除外レベルで割り当てできない場合、SMC は引き続き最小レベルのドライブを除外し、ジョブの失敗を許可します。
minlevel
は、最小の割り当て除外レベルを指定します。有効な値は 0-8 です。2 がデフォルトです。
MINLVL=0
は、デバイスと特定のボリュームに互換性がない場合でも、SMC でジョブを失敗させないことを指定します。MINLVL=0
を使用すると、「外部の」テープカートリッジが既存のライブラリまたは仮想ボリュームと同じボリュームシリアル番号を持っている場合でも、SMC で割り当ての成功を許可するように強制できます。
特定のジョブステップに対してメッセージ SMC0045 または SMC0091 が発行されていないかぎり、minlevel
を増やしても効果はありません。
SMC の除外レベルの詳細については、Oracle の ELS ドキュメント『SMC の構成および管理』を参照してください。
オプションで、アフィニティーと GDG チェーンが分離される除外レベルを指定します。
次のいずれかの値を指定します。
最小レベルと最大レベルの間の除外レベル。十分なドライブが存在する場合、SMC はこのレベルでチェーンの分離を試みます。この値は、minlevel
の値より小さくすることはできません。
十分なドライブが使用可能な場合は常に、競合する除外条件でアフィニティーと GDG チェーンを分離します。これがデフォルトです。
最小レベルを超えてアフィニティーと GDG チェーンを分離しません。
以前に HSC 割り当てで UNITAFF(NOSEP)
および GDGALL(NOSEP)
を指定した場合は、デフォルトの SMC 除外テーブルで SEPLvl=3
を指定することにより、異なるメディアタイプを含むスクラッチアフィニティーチェーンの既存の動作を維持できます。
SMC の除外レベルの詳細については、Oracle の ELS ドキュメント『SMC の構成および管理』を参照してください。
オプションで、DFSMS インタフェースを有効または無効にします。DFSMS インタフェースが有効になっている場合、SMC は DFSMS ACS ルーチンを呼び出します。返される構造体は、データセットのデバイス割り当てに影響を与えるために使用されます。特定の SMS 機能の使用については、156 ページの「SMSDef」を参照してください。
次のいずれかの値を指定します。
DFSMS インタフェースを無効にします。これがデフォルトです。
DFSMS インタフェースを有効にします。
オプションで、通信障害のため TapePlex からボリューム情報を取得できない場合、または使用可能な TapePlex がない場合、割り当て時に SMC でジョブステップを失敗させるかどうかを指定します。
次のいずれかの値を指定します。
SMC はジョブステップを失敗させません。これがデフォルトです。
SMC はすべてのデバイスを不適格としてマークし、ジョブステップを失敗させます。
特定のボリュームのボリューム検索処理中に通信障害が発生した場合、または使用可能な TapePlex がないときにステップに特定のボリュームの割り当てが含まれている場合、SMC はすべてのデバイスを不適格としてマークし、ジョブステップを失敗させます。
ジョブステップにスクラッチ割り当てのみが含まれている場合、そのジョブステップは続行でき、SMC テープポリシーの指定のみに基づいて割り当てが行われます。
オプションで、MSP/EX および OS/390 製品向けの Computer Associates の Unicenter CA-MIA Tape Sharing と互換性を保つために、SSI24 時に EDL を更新するかどうかを指定します。
次のいずれかの値を指定します。
EDL を更新しません。これがデフォルトです。
EDL を更新します。Unicenter CA-MIA を使用する場合は、この値を指定してください。
オプションで、Computer Associates の CA-1 テープ管理システムの Real Time Stacking 機能と互換性を保つために、SSI24 時に DEFER
処理を実行するかどうかを指定します。
次のいずれかの値を指定します。
DEFER
ステータスを更新しません。これがデフォルトです。
DEFER
ステータスを更新します。CA-1 の Real Time Stacking 機能を使用する場合は、この値を指定してください。
オプションで、ライブラリマウントの遅延マウント処理を有効または無効にします。遅延マウントが有効になっている場合、ライブラリ常駐ボリュームは、データセットが開かれたときにマウントされます。データセットが開かれない場合、カートリッジはマウントされないため、ロボットはほかの作業を実行できます。ただし、データセットが開かれると、ジョブはカートリッジがマウントされるまで待機します。
次のいずれかの値を指定します。
遅延マウント処理を無効にし、ユーザーの JCL の指定に従います。
遅延マウント処理を有効にします。このパラメータはユーザーの JCL をオーバーライドし、データセットが開かれるまですべての ACS マウントを持ち越します。これがデフォルトです。
オプションで、特定の外部ボリューム (TapePlex 内にないボリューム) を割り当てるときに指定のエソテリックを使用するよう、SMC に指示します。このエソテリックがいつ使用されるかは、エソテリックのあとに指定された修飾子の値の設定によって、また、指定されたエソテリックが有効 (元のエソテリックの指定と交差する) かどうかによって異なります。
次のいずれかの値を指定します。
EXTVOLesot
処理を無効にします。可能な場合は、特定の外部ボリュームを割り当てるときにライブラリ外ドライブを選択します。これがデフォルトです。
「特定ボリュームの使用」(UX08) または「ライブラリドライブの使用」(UX13) リターンコードが指定されたときは、エソテリックを使用して特定の外部ボリュームを割り当てるように指定します。特定ボリュームのユーザー出口がこの DD に対して「特定ボリュームの使用」(UX08) または「ライブラリドライブの使用」(UX13) リターンコードを返す場合は、指定されたエソテリック内のドライブのうち、元のエソテリックと交差するものすべてが割り当て用に選択されます。これは、エソテリックが指定されている場合のデフォルトです。
外部ボリュームを割り当てるときは常に、指定されたエソテリック内のドライブを選択します。
オプションで、スクラッチボリュームを持たない TapePlex がある場合の除外アクション (ON
または OFF
)、または、複数 ACS 環境の TapePlex 内に、スクラッチボリュームを持たない ACS が 1 つ以上ある場合の除外アクション (INside
または OUtside
) を指定します。
次のいずれかの値を指定します。
SMC POLICY オブジェクトが割り当てイベントに適用されている場合、ユーザー出口 02 およびユーザー出口 08 はアクティブであっても呼び出されません。SMC POLICY オブジェクトは、そのようなインスタンスの SMC テープポリシーのすべてを提供します。これがデフォルトです。
INside
は、スクラッチボリュームを持たない ACS がある場合で、割り当てに適格なライブラリドライブが存在するときは、すべてのライブラリ外ドライブが除外されることを指定します。これがデフォルトです。
OUtside
は、スクラッチボリュームを持たない ACS がある場合で、割り当てに適格なライブラリ外ドライブが存在するときは、すべてのライブラリドライブが除外されることを指定します。
これがデフォルトです。ON
は次のいずれかを指定します。
スクラッチサブプールが使用されていない場合で、スクラッチボリュームを持たない ACS が 1 つ以上あるときは、それらの ACS 内のドライブは適格デバイスのリストから除外されます。
スクラッチサブプールが (TAPEREQ
またはユーザー出口 02/04 を介して) 要求されている場合で、要求されたサブプールのスクラッチボリュームを持たない ACS が 1 つ以上あるときは、それらの ACS 内のドライブは適格デバイスのリストから除外されます。
INside
は、スクラッチボリュームを持たない ACS がある場合で、割り当てに適格なライブラリドライブが存在するときは、すべてのライブラリ外ドライブが除外されることを指定します。これがデフォルトです。
OUtside
は、スクラッチボリュームを持たない ACS がある場合で、割り当てに適格なライブラリ外ドライブが存在するときは、すべてのライブラリドライブが除外されることを指定します。
すべての ACS 内のすべてのドライブが、選択に適格とみなされます。
INside
は、スクラッチボリュームを持たない ACS がある場合で、割り当てに適格なライブラリドライブが存在するときは、すべてのライブラリ外ドライブが除外されることを指定します。これがデフォルトです。
OUtside
は、スクラッチボリュームを持たない ACS がある場合で、割り当てに適格なライブラリ外ドライブが存在するときは、すべてのライブラリドライブが除外されることを指定します。
オプションで、割り当てイベントに適用される SMC POLICY オブジェクトが見つかった場合に、スクラッチユーザー出口 02 または特定のユーザー出口 08 が呼び出されるかどうかを指定します。
次のいずれかの値を指定します。
SMC POLICY オブジェクトが割り当てイベントに適用されている場合、ユーザー出口 02 およびユーザー出口 08 はアクティブであっても呼び出されません。SMC POLICY オブジェクトは、そのようなインスタンスの SMC テープポリシーのすべてを提供します。これがデフォルトです。
SMC POLICY オブジェクトが割り当てイベントに適用される場合、スクラッチユーザー出口 02 または特定のユーザー出口 08 が呼び出され、競合しないユーザー出口ポリシーが、同じ割り当てイベントに適用されます。
注:
この設定が推奨されるのは、CA-Vtape をインストールしているお客様が、デフォルトの SMC POLICY オブジェクトを使用しているが CA-Vtape で提供されるユーザー出口を必要としている場合だけです。
競合しないユーザー出口ポリシーのみが適用されます。したがって、SMC ポリシーがエソテリックまたは TapePlex 名を指定し、ユーザー出口 02 またはユーザー出口 08 もエソテリックまたは TapePlex 名を指定している場合は、SMC ポリシーが適用されます。SMC と CA-Vtape の相互作用の詳細については、Oracle の ELS ドキュメント『SMC の構成および管理』を参照してください。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
SMC ALLOCJob
コマンドを使用すると、SMC のデフォルトの割り当てパラメータをジョブ名、ステップ名、および PROC ステップによってオーバーライドできます。
注:
このコマンドでは、SMS パラメータはサポートされなくなりました。必要に応じて、ジョブ名を選択するための SMS ACS ルーチンを作成してください。図2-2に示すように、ALLOCJob
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、現在のデフォルトの割り当て設定と、ジョブ名、ステップ名、および PROC
ステップによるオーバーライド設定を (処理される順序で) 一覧表示します。
ALLOCJob
コマンドでパラメータが指定されないときには、LIst
がデフォルトとなります。
LIst
はそのほかのパラメータとともに指定できます。この場合、LIst
は、ほかのパラメータが処理されたあとに生成されます。
オプションで、ジョブ名、ステップ名、および PROC
ステップによる割り当てオーバーライドをすべて削除します。
ほかのパラメータが指定されていない場合は、すべてのジョブの割り当てオーバーライドが削除されます。
JOBname
のみが指定されている場合は、そのジョブ名の ALLOCJob
エントリすべてに対して割り当てオーバーライドが削除されます。
JOBname
、STEPname
、および PROCstep
が指定されている場合は、指定されたエントリに対してのみ割り当てオーバーライドが削除されます。
グローバルな割り当て設定は、このパラメータの影響を受けません。
オプションで、ジョブ名を指定します。LIst
または OFF
が指定されていない場合、このパラメータは必須です。
jobname
はジョブ名を指定します。入力値は 1 から 8 文字の長さにする必要があります。最後の文字としてアスタリスク (*) を入力すると、ワイルドカードとして使用できます。ALLOCJob は、ジョブ名がアスタリスクの前の文字に一致するすべてのジョブに対して設定されます。
オプションで、ステップ名を指定します。このパラメータは、JOBname
も指定されている場合にのみ有効です。
stepname
はステップ名を指定します。入力値は 1 から 8 文字の長さにする必要があります。最後の文字としてアスタリスク (*) を入力すると、ワイルドカードとして使用できます。
オプションで、PROC
ステップを指定します。このパラメータは、JOBname
と STEPname
も指定されている場合にのみ有効です。
procstep
は PROC
ステップを指定します。入力値は 1 から 8 文字の長さにする必要があります。最後の文字としてアスタリスク (*) を入力すると、ワイルドカードとして使用できます。
オプションで、指定のジョブ (jobname
、stepname
、または procstep
) に対しては SMC の割り当て操作が実行されないことを指定します。
このパラメータは、MINLvl
、SEPLvl
、または SMS
パラメータとともに指定することはできません。これは、JOBname
も指定されている場合にのみ有効です。
注:
マウントが実行されない場合 (つまり、IEFBR14 ジョブ) を除き、BYPASS
の代わりに MINLV=0
を使用することをお勧めします。オプションで、希望するドライブ除外の最小レベルを指定します。ジョブが最小除外レベルで割り当てできない場合、SMC は引き続き最小レベルのドライブを除外し、ジョブの失敗を許可します。
このパラメータは、BYPass
パラメータとともに指定することはできません。これは、JOBname
も指定されている場合にのみ有効です。
minlevel
は、希望する最小の割り当て除外レベルを指定します。有効な値は 0-8 です。0 は、レベル 1 の除外処理ですべてのドライブが除外されるような場合でも、SMC でどのドライブも除外しないことを指定します。デフォルトは、ALLOCDEF MINLVL
設定の現在の値です。SMC の除外レベルの詳細については、Oracle の ELS ドキュメント『SMC の構成および管理』を参照してください。
MINLVL=0
は、デバイスと特定のボリュームに互換性がない場合でも、SMC でジョブを失敗させないことを指定します。MINLVL=0
を使用すると、「外部の」テープカートリッジが既存のライブラリまたは仮想ボリュームと同じボリュームシリアル番号を持っている場合でも、SMC で割り当ての成功を許可するように強制できます。
特定のジョブステップに対してメッセージ SMC0045 または SMC0091 が発行されていないかぎり、minlevel
を増やしても効果はありません。
オプションで、アフィニティーと GDG チェーンが分離される除外レベルを指定します。このパラメータは、BYPass
パラメータとともに指定することはできません。これは、JOBname
も指定されている場合にのみ有効です。
次のいずれかの値を指定します。
最小レベルと最大レベルの間の除外レベル。十分なドライブが存在する場合、SMC はこのレベルでチェーンの分離を試みます。SMC の除外レベルの詳細については、Oracle の ELS ドキュメント『SMC の構成および管理』を参照してください。seplevel
の値は、minlevel
の値より小さくすることはできません。
最小レベルを超えてアフィニティーと GDG チェーンを分離しません。
十分なドライブが使用可能な場合は常に、競合する除外条件でアフィニティーと GDG チェーンを分離します。これがデフォルトです。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要
図2-3に示すように、CMDDef
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、現在のコマンド接頭辞を表示します。
これは、パラメータが指定されていない場合のデフォルトです。ほかのパラメータとともに指定することはできません。
オプションで、SMC サブシステムのコマンド接頭辞を指定します。このパラメータは、SMCPARMS
データセットでのみ指定できます。
command-prefix
は、コマンド接頭辞を指定します。入力値は、1 から 8 文字の長さで、次の要件を満たす必要があります。
有効な文字は A-Z 0-9 @ ¢ $ # , . / ’ ( ) < > * & + - = | ! ; : ” % _ ? です
コマンド接頭辞に、コマンド文字列、コマンドの略語、またはコマンドを呼び出すどの文字列も含めることはできません。
コマンド接頭辞に、同じ文字で始まる既存の接頭辞のサブセットまたはスーパーセットである文字列を含めることはできません。
注:
MSP コマンドDISPLAY OPDATA
は、すべてのアクティブなコマンド接頭辞とそれに対応するサブシステム名を表示します。インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
SMC COMMtest
コマンドは、SMC と定義されている TapePlex または VLE の間でエンドツーエンドの通信テストを実行します。このコマンドは、すべての TapePlex へのすべてのパスに、それらのステータスに関係なく要求を生成できます。COMMtest
コマンドでは、エラー統計やパスのステータスは更新されませんが、通信結果を示すメッセージが表示されます。
注:
HSC TapePlex または VLE のみがCOMMtest
コマンドの対象となります。図2-4に示すように、COMMtest
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、指定された TapePlex への通信を制限します。デフォルトでは、定義されているすべての TapePlex との通信が試行されます。
tapeplex-name
は、SMC TAPEPlex
コマンドで定義されている TapePlex 名を指定します。次の規則が適用されます。
この値は 1 文字から 8 文字までの長さである必要があります。
最初の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最後の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最初の文字と最後の文字の間にある文字はすべて、英字、数字、ハイフンのいずれかである必要があります。
TAPEPlex
と STORMNGR
は相互に排他的です。
オプションで、指定された VLE への通信を制限します。デフォルトでは、定義されているすべての VLE との通信が試行されます。
stormngr-name
は、SMC STORMNGR
コマンドで定義されている VLE 名を指定します。
TAPEPlex
と STORMNGR
は相互に排他的です。
オプションで、指定されたサーバーパスへの通信を制限します。このパラメータを指定する場合は、TAPEPlex
または STORMNGR
も指定する必要があります。デフォルトでは、すべてのサーバーパスとの通信が試行されます。
server-name
は、SMC SERVer
コマンドで定義されているサーバーパス名を指定します。次の規則が適用されます。
この値は 1 文字から 8 文字までの長さである必要があります。
最初の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最後の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最初の文字と最後の文字の間にある文字はすべて、英字、数字、ハイフンのいずれかである必要があります。
ローカルサーバーパスがある場合は、それがテストされます。デフォルトでは、定義されているリモートサーバーパスのみがテストされます。
ローカルとリモートの両方のすべてのサーバーパスがテストされます。
オペレータコマンドまたは SMC によって無効にされていたパスも含め、すべての通信パスで通信が試行されます。デフォルトでは、通信テストは、アクティブ、非アクティブ、またはアクティブになったことのない、任意の通信パスで実行されます。ANYSTATus
を指定すると、無効になっている通信パスも含まれます。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
図2-5に示すように、DISMount
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、マウント解除するボリュームを指定します。ドライブ上のボリュームが指定の volser に一致している場合にのみ、ボリュームがマウント解除されます。volser
が省略されている場合は、ドライブ上の任意のボリュームがマウント解除されます。
ボリュームをマウント解除する MSP デバイスのアドレス。デバイスは、SMC に認識されている TapePlex によって定義されている必要があります。
この値は必須です。
注:
volser
が省略されている場合は、デバイスアドレスの前にコンマが必要です。オプションで、ドライブにロードされたボリュームが見つかった場合は、要求されたマウント解除を試行する前に、巻き戻しとアンロードを行うように指定します。このパラメータは、仮想ドライブではサポートされません。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
SMC Display DRive
コマンドは、SMC ドライブ属性と TapePlex 所有権情報を表示します。
注:
TapePlex ドライブ情報は、SMCRoute
コマンドを使用して HSC Display DRives
コマンドを発行することによっても取得できます。図2-6に示すように、Display DRive
コマンドには次のパラメータが含まれます。
処理対象となるデバイス番号、デバイス番号の範囲、またはデバイス番号のリスト。指定された場合は、指定されたすべてのデバイスアドレスが表示されます。Display DRive
コマンドの devnum
形式は、定義済みデバイスが TapePlex に属していないか SMC UNITAttr
コマンドで定義されていない場合に、それらを表示できる唯一の方法です。
devnum
、devnum-range
、および devnum-list
は、ほかのすべての Display DRive
パラメータと相互に排他的です。
オプションで、指定された TapePlex に所有されるデバイスのみを一覧表示します。
name
は、TapePlex 名を示します。次の規則が適用されます。
この値は 1 文字から 8 文字までの長さである必要があります。
最初の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最後の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最初の文字と最後の文字の間にある文字はすべて、英字、数字、ハイフンのいずれかである必要があります。
オプションで、指定された TapePlex に所有される「実」(仮想でない) デバイスのみを一覧表示します。
オプションで、指定された TapePlex に所有される仮想デバイスのみを一覧表示します。
オプションで、指定された TapePlex に所有されるすべてのデバイスを一覧表示します。これは、パラメータが指定されていない場合のデフォルトです。
オプションで、SMC で定義された TapePlex に所有される「実」(仮想でない) デバイスのみを一覧表示します。
オプションで、SMC で定義された TapePlex に所有される仮想デバイスのみを一覧表示します。
オプションで、SMC で定義されたどの TapePlex にも所有されていないが、UNITATTR
文が定義されている、「実」デバイスのみを一覧表示します。
オプションで、SMC で定義された TapePlex に所有されるすべてのデバイスを一覧表示します。
オプションで、SMC の内部データによると現在マウントされているかマウントを待機しているドライブのみを一覧表示します。
注:
Display DRive
コマンドをパラメータなしで発行すると、デフォルトでは、SMC で定義された TapePlex に所有される、すべての実デバイスおよび仮想デバイスが一覧表示されます。オプションで、ドライブシリアル番号を識別する情報メッセージ SMC0178 を表示します。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML と CSV をサポート)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
SMC Display POLicy
コマンドは、指定されたポリシーの情報を表示します。このコマンドは、SMC POLicy
コマンドに LIst
キーワードを指定した場合と同じ出力を提供します。
図2-7に示すように、Display POLicy
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、TAPEREQ
または DFSMS ACS ルーチンの管理クラスで指定された名前と一致する、ポリシーの名前を指定します。
name
は、キーワード NAme
とともに指定するか、キーワードなしで指定することができます。キーワード NAme
を指定しない場合、name
を指定するときは、最初のパラメータとして指定する必要があります。
この値は必須です。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML と CSV をサポート)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
図2-8に示すように、Display RC
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、理由コードまたはリターンコードの値または範囲が 16 進数として指定されることを指定します。
オプションで、説明を表示するリターンコードのリストを指定します。
X
または HEX
が指定された場合、値には 16 進数文字 0 - 9 および A - F を含めることができます。
X
または HEX
が指定されない場合、値には数字のみを含めることができます。
コンソールから指定された範囲に含まれる値の最大数は 16 です。
オプションで、定義されているすべてのリターンコードまたは理由コードが一覧表示されることを示します。ALL
は、ユーティリティーからのみ許可されます。ALL
は、H
または HEX
と相互に排他的です。
オプションで、要求されたコードについての詳細情報が表示されることを示します。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML と CSV をサポート)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
SMC Display
SERVer
コマンドは、指定されたサーバーの情報を表示します。このコマンドは、SMC SERVer
コマンドに LIst
キーワードを指定した場合と同じ出力を提供します。
図2-9に示すように、Display SERVer
コマンドには次のパラメータが含まれます。
定義、変更、または一覧表示するサーバーの名前を指定します。この値は必須です。
name
は、キーワード NAme
とともに指定するか、キーワードなしで指定することができます。キーワード NAme
を指定しない場合、name
を指定するときは、最初のパラメータとして指定する必要があります。
次の規則が適用されます。
この値は 1 文字から 8 文字までの長さである必要があります。
最初の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最後の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最初の文字と最後の文字の間にある文字はすべて、英字、数字、ハイフンのいずれかである必要があります。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML と CSV をサポート)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML と CSV をサポート)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
SMC Display STORMNGR
コマンドは、指定された VLE の情報を表示します。このコマンドは、SMC STORMNGR
コマンドに LIst
キーワードを指定した場合と同じ出力を提供します。
図2-11に示すように、Display STORMNGR
コマンドには次のパラメータが含まれます。
定義、変更、または一覧表示する VLE を指定します。この名前は VTCS に対しても定義され、最初は VLE GUI によって定義されます。name
が指定されていない場合は、すべての VLE が一覧表示されます。
name
は、キーワード NAme
とともに指定するか、キーワードなしで指定することができます。キーワード NAme
を指定しない場合、name
を指定するときは、最初のパラメータとして指定する必要があります。
次の規則が適用されます。
この値は 1 文字から 8 文字までの長さである必要があります。
最初の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最後の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最初の文字と最後の文字の間にある文字はすべて、英字、数字、ハイフンのいずれかである必要があります。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML と CSV をサポート)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
SMC Display TAPEPlex
コマンドは、指定された TapePlex の情報を表示します。このコマンドは、SMC TAPEPlex
コマンドに LIst
キーワードを指定した場合と同じ出力を提供します。
図2-12に示すように、Display TAPEPlex
コマンドには次のパラメータが含まれます。
追加、変更、または一覧表示する TapePlex の名前を指定します。この値は必須です。
name
は、キーワード NAme
とともに指定するか、キーワードなしで指定することができます。キーワード NAme
を指定しない場合、name を指定するときは、最初のパラメータとして指定する必要があります。
次の規則が適用されます。
この値は 1 文字から 8 文字までの長さである必要があります。
最初の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最後の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最初の文字と最後の文字の間にある文字はすべて、英字、数字、ハイフンのいずれかである必要があります。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
SMC Display Volume
コマンドは、ボリューム属性と TapePlex 所有権情報を表示します。
注:
TapePlex ボリューム情報は、SMC Route
コマンドを使用して HSC Display Volume
コマンドを発行することによっても取得できます。
サーバーが ACSLS の場合、このコマンドでは、MEDIA
および RECTECH
に NONE
が表示されます。
図2-13に示すように、Display Volume
コマンドには次のパラメータが含まれます。
処理する volser
、volser 範囲
、または volser リスト
を指定します。複数のボリュームが指定されている場合は、最初の 100 件のみが照会されます。この値は必須です。
オプションで、指定された volser
、volser-range
、または volser-list
について、すべてのアクティブな TapePlex に照会することを指定します。指定された場合、volser が複数の TapePlex で定義されていると、同じ volser
に対して複数の表示行が一覧表示される可能性があります。
このパラメータが指定されていない場合、Display Volume
コマンドは、定義されている順に TapePlex に照会し、ボリュームが最初に見つかったものだけを表示します。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
SMC DRIVemap
コマンドは、クライアントのドライブアドレスをサーバーのドライブアドレスにマップします。このコマンドを使用すると、ユーザーは、クライアント/サーバーモードの同じ TapePlex または仮想ドライブに対して、ホストごとに異なる MSP デバイスアドレスを指定できます。
注:
ドライブマッピングの詳細、およびクライアントとサーバーのアドレスが異なる場合のDRIVemap
コマンドと HSC DRVHOST
パラメータの使用については、Oracle の ELS ドキュメント『SMC の構成および管理』を参照してください。図2-14に示すように、MNTD
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、現在のすべての DRIVemap
マッピングを一覧表示します。
DRIVemap
コマンドでパラメータが指定されないときには、LIst
がデフォルトとなります。この場合、すべての DRIVemap
エントリが一覧表示されます。
LIst
はそのほかのパラメータとともに指定できます。この場合、LIst
は、ほかのパラメータが処理されたあとに適用されます。
オプションで、現在のすべての DRIVemap
マッピングを削除します。CLient
とともに指定された場合、このパラメータは、CLient
パラメータで指定された DRIVemap
の範囲を削除します。
オプションで、DRIVemap
コマンドによってマッピングされたデバイス番号を指定します。
devnum
、devnum-range
、または devnum-list
は、デバイス番号、デバイス番号の範囲、またはデバイス番号のリストを指定します。
オプションで、HSC サーバー上で定義されているデバイス番号を指定します。
devnum
、devnum-range
、または devnum-list
は、デバイス番号、デバイス番号の範囲、またはデバイス番号のリストを指定します。
範囲およびリストは、CLient
パラメータ内のものと一致する必要があります。例:
CL(AA0-AA2) SE(BA0-BA2)
は有効です。
CL(AA0-AA2) SE(BA0, BA1, BA2)
は無効です。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
図2-15に示すように、Help
コマンドには次のパラメータが含まれます。
注:
Help
コマンドをパラメータなしで入力すると、使用可能なすべての SMC コマンドの情報が表示されます。オプションで、SMC のコマンド名を指定します。
オプションで、SMC メッセージ識別子の 4 桁の数値部分を指定します。先行 0 は不要です。
オプションで、メッセージ識別子の 4 桁の数値部分を使用して指定された SMC メッセージの範囲を指定します。
オプションで、完全な SMC メッセージ識別子を指定します。
オプションで、完全なメッセージ識別子を使用して指定された SMC メッセージの範囲を指定します。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: すべて (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要
SMC HTTP
コマンドは、制限付きで HTTP 機能のサブセットをサポートする SMC ソケットリスナーコンポーネントを起動し、ほかのホスト上の SMC クライアントサブシステムに対して HTTP サーバーとして機能するためにローカル SMC サブシステムを有効にします。HTTP サーバーコンポーネントがアクティブになっているこの SMC にほかの SMC クライアントサブシステムから送信された要求は、ローカル HSC によって処理されます。
SMC HTTP
コマンドは、HSC サブシステムが実行されているホスト上でのみ実行するようにしてください。それ以外の場合は、HTTP
コマンドによって動作上の利点は得られません。
HTTP サーバーコンポーネントがアクティブになっているこのローカル SMC にとってクライアントとなる、ほかのホスト上の SMC サブシステムは、SMC SERVER
コマンドを使用してこのホストへの通信パスを定義する必要があります。
図2-16に示すように、HTTP
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、SMC HTTP サーバーのステータス情報および間隔の統計情報を表示します。
オプションで、LIst
コマンドで表示される情報のほかに、I/O、エラー、許可、および拒否の数と、CGI モジュールの使用回数の情報を一覧表示します。
オプションで、SMC HTTP サーバーを起動します。
オプションで、着信する要求を待機するポートの番号を指定します。
nnnn
は TCP/IP ポート番号を指定します。既知の TCP/IP ポート番号は指定しないことをお勧めします。指定しない場合、デフォルトは 8080
です。
オプションで、SMC HTTP サーバーを停止します。
オプションで、SMC HTTP サーバーのステータスがアクティブでない場合でも HTTP
STOp
コマンドを処理するよう、SMC に指示します。HTTP サービスタスクの回復不能な終了が発生したときに、通常の SMC HTTP STOp
コマンドが拒否された場合に限り、このパラメータを使用してください。
オプションで、この HTTP サーバーで処理される要求に対して、XAPI ユーザーパスワードのセキュリティープロトコルをグローバルに適用するかどうかを指定します。
XAPI セキュリティープロトコルをこのサーバーに適用することを指定します。これがデフォルト設定です。
XAPI セキュリティープロトコルをこのサーバーに適用しないことを指定します。
オプションで、SMC HTTP サーバーのステータスがアクティブでない場合でも HTTP STOp
コマンドを処理するよう、SMC に指示します。HTTP サービスタスクの回復不能な終了が発生したときに、通常の SMC HTTP STOp
コマンドが拒否された場合に限り、このパラメータを使用してください。
次のパラメータは、STArt
とともに、または HTTP の起動後に入力できます。Oracle StorageTek ソフトウェアサポートから指示がないかぎり、これらのパラメータのデフォルト値を変更しないことを強くお勧めします。
オプションで、開始する SMC HTTP ソケット I/O タスクの最大数を指定します。
n
は、I/O タスクの数を指定します。
注:
HSIOtasks
パラメータは、HTTP サーバーの起動後に指定することはできず、HTTP START
コマンドの一部として指定する必要があります。ただし、残りのチューニングパラメータ MAXClients
、SQUELEN
、および WQUELEN
は、SMC HTTP サーバーの起動が完了したあとで変更できます。オプションで、同時に許可される接続要求の最大数を指定します。
nnn
は、要求の数を指定します。この値は、1 から 300 の間にする必要があります。デフォルト値は 100 です。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。SMCUSIM
ユーティリティーに入力不可。
SMC LIMIT
コマンドを使用すると、SMC サブシステム内のリソースの使用を制限できます。このコマンドにより、Sx78 タイプの異常終了の可能性を制限できます。
デフォルトでは、SMC サブシステムは、新しい要求が受信されたが使用可能な空き SMC 作業タスクがない場合は常に、新しい SMC 作業タスクを開始します。LIMIT
のデフォルト設定である LIMIT AUTO OFF
および LIMIT MAXTASKS OFF
を使用すると、このデフォルトの動作になります。
ただし、SMC サブシステムは、その作業負荷に応じて、SMC サブシステムの使用可能なリソースの限度を超えて作業タスクを開始しようとすることがあります。これにより、仮想メモリーの制約のために Sx78 タイプの異常終了が発生する場合があります。このような異常終了は、誤った割り当て、マウント状態の消失、または SMC サブシステム全体の消失につながる可能性があります。
LIMIT AUTO ON
または LIMIT MAXTASKS
nnn
を指定して SMC サブシステムのデフォルトの動作をオーバーライドした場合、計算されたまたは指定された SMC 作業タスクの制限に達したときに SMC は新しい作業の要求をキューに入れます。
LIMIT AUTO ON
により、SMC は SMC サブシステムの可用性に基づいて計算される作業タスクの制限を使用します。
LIMIT MAXTASKS
nnn
により、SMC は指定された作業タスクの制限を使用します。
計算されたまたは指定された SMC 作業タスクの制限には、新しい要求の処理を遅くする働きがあります。たとえば、計算されたまたは指定された SMC 作業タスクの制限が 200 で、すでに 200 個の SMC 作業タスクがアクティブになっているときに、新しい要求が受信された場合、既存の SMC 作業タスクがその処理を完了するか、または LIMIT MAXIDLE
nnn
時間が経過するまで、新しい要求はキューに入れられて待機します。
LIMIT MAXIDLE
nnn
時間が経過したとき、既存のどの SMC 作業タスクもその処理を完了していない場合、SMC は新しい要求を処理するために新しい作業タスクを開始します。ただし、作業タスクの数は、計算されたまたは指定された作業タスクの制限を超えることになります。したがって、計算されたまたは指定された作業タスクの制限は、「弱い」制限です。
デフォルトの LIMIT MAXIDLE
時間は 10 秒です。したがって、既存の作業タスクがその処理を完了するまでは、計算されたまたは指定された作業タスクの制限を超えて追加される SMC 作業タスクの数は、10 秒ごとに 1 個に制限されます。
注:
SMC サブシステムで Sx78 タイプの異常終了が発生している場合に限り、LIMIT
コマンドを使用してデフォルトの LIMIT
設定を変更することをお勧めします。図2-17に示すように、LIMIT
コマンドには次のパラメータが含まれます。
SMC サブシステム内の作業タスクの数を制限します。作業タスクは、オペレータコマンド、割り当て照会、マウントおよびマウント解除要求、リモートホストへの TCP/IP 接続、およびその他のシステムプロセスを処理します。通常、これらの要求の存続期間は短く、そのリソースは再利用可能です。
16 から 500 までの、SMC サブシステムの作業タスクの最大数。
MAXTasks
制限を指定しません。デフォルト値は OFf
で、これは作業タスク数の最大の MAXTasks
制限である 500 を意味します。
オプションで、一度にリモートサーバーに接続できる SMC サブシステム内の作業タスクの数を制限します。これらの作業タスクは MAXTASKS
のサブセットです。
LIMIT MAXClients
コマンドは、HTTP MAXCLIENTS
コマンドとは次のように異なります。
LIMIT MAXClients
は、クライアント/サーバーのクライアント側でクライアント接続の数を制限します。
HTTP MAXClients
は、クライアント/サーバーのサーバー側でクライアント接続の数を制限します。
1 から 500 までの、SMC サブシステムのソケット I/O 作業タスクの数。
MAXClients
制限を指定しません。デフォルト値は OFf
で、これは SMC 作業タスク数の最大の MAXCLIENTS
制限である 500 を意味します。
オプションで、SMC サブシステムが新しい要求を受信したときに、計算されたまたは指定された作業タスクの制限を超えて新しい作業タスクを開始するまでの待機時間を制限します。
0 から 2400 までの秒数。デフォルトは 10 秒です。
デフォルト値の 10 秒に戻します。
オプションで、SMC サブシステムが使用可能なリソースの量に基づいて自動的に MAXTasks
制限を設定するかどうかを指定します。
MAXTasks
制限が MAXTasks
パラメータでオーバーライドされていない場合は、SMC サブシステムで自動的に制限を設定することを指定します。
SMC サブシステムで自動的には MAXTasks
制限を設定しないことを指定します。
オプションで、すべての LIMIT
設定をデフォルト値にリセットします。
オプションで、現在の LIMIT
パラメータの設定を一覧表示します。LIMITS
コマンドをパラメータなしで入力すると、LIst
が実行されます。
オプションで、SMC のリソース使用状況およびサポートされる作業サブタスクの計算された最大数を一覧表示します。
注:
LIMIT AUTO ON
が指定された場合、SMC はサポートできる SMC 作業タスクの最大数を計算します。この計算は、SMC が新しい作業タスクを開始すると SMC 作業タスク数が新しい最高値となる場合に常に実行されます。
SMC 作業タスクの最大数の計算は、さまざまなサブプール内のストレージ使用量に基づいています。ただし、実際にサポートできる SMC 作業タスクの実際の最大数は、要求のタイプとタイミング、および全般的なシステム作業負荷に基づきます。計算の結果は大まかな推定にすぎず、新しいサブタスクが開始されるにつれて変化する可能性があります。
LIMIT MAXTASKS
nnn
は、LIMIT AUTO ON
または LIMIT AUTO OFF
設定をオーバーライドします。したがって、LIMIT MAXTASKS 190
と LIMIT AUTO ON
の両方が指定されている場合は、SMC サブシステムでの最大作業タスク数の計算に関係なく、SMC 作業タスクの数が 190 に到達すると SMC の制限処理がトリガーされます。
LIMIT MAXCLIENTS
は HTTP MAXCLIENTS
とは異なります。LIMIT MAXCLIENTS
は、クライアント/サーバーのクライアント側で TCP/IP ソケット接続に制限を適用します。これに対し、HTTP MAXCLIENTS
は、クライアント/サーバーのサーバー側で TCP/IP ソケット接続に制限を適用します。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
SMC LIst
コマンドは、SMC によって開始されたタスクのアドレス空間からアクセス可能なストレージを表示します。
このコマンドは、主に Oracle StorageTek ソフトウェアサポートの指示に従って使用するように意図されています。出力は、デバッグおよびサポートのために使用されます。
図2-18に示すように、LIst
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、SMC メモリーの内容の一覧表示を開始するアドレスを指定します。
address
はアドレスを指定します。入力値は、有効な 16 進数アドレスでなければなりません。
オプションで、一覧表示する SMC メモリーの長さ (バイト数) を指定します。Address
を指定した場合、Length
は必須です。
length
は、入力値が 1 から FFFF までの有効な 16 進数値でなければならないことを指定します。Address パラメータで指定された位置からメモリーが一覧表示されます。デフォルト値は 100 (10 進数の 256) です。
オプションで、一覧表示する内部の SMC 制御ブロックを指定します。
control-block-name
は制御ブロック名を指定します。
SMC 制御ブロックが診断目的のために一覧表示されます。Oracle StorageTek ソフトウェアサポートによって指導された場合のみ control-block-name
を指定してください。
オプションで、SMC サブシステムのアドレス空間内のタスクを一覧表示します。
オプションで、指定されたユニットアドレスに関連付けられた SMC 制御ブロックを一覧表示します。
uuuu
または uuuu-uuuu
は、1 つのユニットアドレスまたはユニットアドレスの範囲を指定します。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要
SMC LOG
コマンドは、次のいずれかまたはすべてからのデータ通信を記録します。
SMC ライブラリインタフェースコンポーネント
SMC クライアント構成コンポーネント
SMC HTTP サーバーコンポーネント
SMC オペレータコマンドコンポーネント
これらの通信のトランザクションが SMC ログファイルに記録されます。
このコマンドは、主に Oracle StorageTek ソフトウェアサポートの指示に従って使用するように意図されています。
図2-19に示すように、LOG
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、HTTP サーバーのステータス情報および間隔の統計情報を表示します。
LOG
コマンドでパラメータが指定されないときには、LIst
がデフォルトとなります。
LIst
はそのほかのパラメータとともに指定できます。この場合、LIst
は、ほかのパラメータが処理されたあとに適用されます。
オプションで、すべての LOG
設定を元の SMC のデフォルト設定にリセットします。OFF
は、ログを閉じ、すべてのレコードタイプ
をオフにし、LRECL
を 0 に設定します。OFF
コマンドのあとに LOG START
コマンドが発行された場合、特定のログ
タイプ
が指定されるまで、レコードは記録されません。
オプションで、記録するレコードタイプを指定します。
record-type
は、次のレコードタイプのいずれかを指定します。
SMC ライブラリインタフェースコンポーネントから送信された、ローカルの LIBTRANS
XML トランザクション
SMC ライブラリインタフェースコンポーネントによって受信された、ローカルの LIBTRANS
XML 応答
SMC クライアント通信コンポーネントから送信された、リモートの LIBTRANS
XML トランザクション
SMC クライアント通信コンポーネントによって受信された、リモートの LIBTRANS
XML 応答
SMC クライアント通信コンポーネントから送信された、リモートの UUI トランザクション
SMC クライアント通信コンポーネントによって受信された、リモートの UUI 応答
SMC クライアント通信コンポーネントによって検出されたすべてのエラー
SMC HTTP サーバーコンポーネントによってアウトバウンドに送信されたすべてのデータ
SMC HTTP サーバーコンポーネントによってインバウンドに受信されたすべてのデータ
SMC HTTP サーバーコンポーネントによって検出されたすべてのエラー
SMC オペレータコマンドコンポーネントによって受信されたすべてのオペレータコマンド
すべてのタイプを ON
に設定します。
すべてのタイプを OFF
に設定します。
オプションで、ログ
ファイルに書き込まれる行の長さを指定します。
論理行の長さを制限するために使用される、80 から 32767 までの値。
送信または受信したデータが、指定された LRECL
を超える場合は、複数の行が書き込まれます。LRECL
が指定されている場合、ログの日付とタイムスタンプは別個のログ
レコードとして書き込まれます。この値が DCB LRECL
を超える場合は、DCB LRECL
が使用されます。
行の最大長は DCB LRECL によって制御されます。ログ
レコードは、ログの日付とタイムスタンプの後ろに追加されます。これがデフォルトです。
オプションで、ログ
ファイルがファイルの終わり (EOF) に達したときの対応を指定します。
ロギングは EOF で停止します。
EOF でログファイルを閉じてから再度開き、ロギングを続行します。
オプションで、ロギングを開始します。
オプションで、ロギングの開始時にデータを現在のログ
ファイルの末尾に追加することを指定します。指定しない場合、データはログファイルの先頭からログ
ファイルに追加され、現在ログファイル内にあるデータはすべて失われます。APPend
は、STArt
も指定する場合にのみ指定できます。
オプションで、ロギングを停止します。現在の LOG
設定は保持されます。
インタフェース:
ユーティリティーのみ
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要
SMC METAdata
コマンドは、XML 出力を生成する関数に関連付けられている XML タグを表示します。
注:
METAdata コマンドはテキスト出力を生成しません。XML または CSV の出力が要求されていない場合、このコマンドは出力を生成しません。図2-20に示すように、METAdata
コマンドには次のパラメータが含まれます。
メタデータを生成するコマンド。
コマンドに「2 つの部分」が含まれている (Display Volume
など) 場合は、両方の部分を入力してください。METAdata
コマンドでは、コマンド自体と同じ省略形が command-name
に使用されます。次に例を示します。
METAdata D V
METAdata
コマンド自体はメタデータをサポートしていません。
METAdata
コマンドは、次のタグを生成します。
コマンドのフルネーム。
必要なセキュリティーレベル (コマンドの承認が有効な場合)。値は QUERY
、SET
、および ADMIN
です。
すべての XML タグのヘッダータグ。
要求されたコマンドの各 XML タグに対して、次のタグが生成されます。
各 XML タグのヘッダータグ。
XML タグ名 (たとえば、volser)。
値は、ヘッダー (ヘッダー XML タグ)、データ (XML データタグ。通常は値に関連付けられます)、およびトレーラ (ヘッダータグに関連付けられているトレーラタグの位置を示します) です。
複数回発生する可能性があるタグの予想される最大発生数。これは数値または unlimited
になります。
data-type タグに対してのみ、次のタグが生成されます。
タグ値に予期されるデータのタイプを示します。データタグの場合にのみ生成されます。値は char
、numeric
、flag
、hex
、date
、time
などです。
出力データの最大サイズを示します。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要
SMCUSIM
ユーティリティーに入力不可
SMC MONitor
コマンドは、SMC のモニタリングに関連するパラメータを定義します。
注:
次のいずれかの条件が存在する場合、SMC は保留中のマウントを検出できません。ALLOCDEF DEFER(OFF)
が指定されている。
SMC が初期化される前にマウントが要求され、そのマウント要求で DEFER
オプションが指定されていなかった。
図2-21に示すように、MONitor
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、現在の MONitor
コマンドの設定を一覧表示します。
オプションで、すべての MONitor
パラメータをデフォルト値にリセットします。
オプションで、基本の SMC モニタースキャン間隔を秒単位で指定します。デフォルト値は 60 です。
各モニター間隔で、SMC は次のアクションを実行します。
SMC は、アクティブでない TapePlex またはストレージマネージャーのアクティブな通信パスを検出しようとします。
PREFprimary(ON)
が設定されている場合、SMC はその通信パスを非プライマリパスからプライマリサーバーに変更しようとします。
SMC は、SMC IEFJFRQ
出口がアクティブであることをチェックして、SMC がテープ割り当てに影響を与えていることを確認します。
SMC は孤立したタスクトークンをクリアします。
SMC は、保留中のマウントを再処理しようとします。
注:
MONitor
INTerval
を 0 または OFF
に設定しないことを強くお勧めします。これらの値が設定されている場合、SMC では、保留中のマウントの再処理、PREFprimary
設定の自動適用、または IEFJFRQ
出口がアクティブであることの確認ができません。オプションで、前回のアクティブチェック以降にアクティビティーがなかったアクティブな通信パス上で、通信がまだアクセス可能かどうかを SMC が確認する間隔を秒単位で指定します。
nnn
は間隔を秒単位で指定します。デフォルト値は 180 で、つまり INTerval
値の 3 倍です。
ACTivecheck
が 0 または OFF
に設定されている場合、SMC はアクティブな通信パスをモニターしません。ACTivecheck
間隔が基本の INTerval
の倍数でない場合は、INTerval
値の倍数となる秒数に切り上げられます。
オプションで、未処理のマウントが保留中であることを示すメッセージを SMC が発行する間隔を秒単位で指定します。マウントが未処理のままの場合は、メッセージが間隔ごとに繰り返されます。
nnnn
は間隔を秒単位で指定します。デフォルト値は 0 で、メッセージが表示されないことを意味します。
MISSedmnt
間隔が基本の INTerval
の倍数でない場合は、INTerval
値の倍数となる秒数に切り上げられます。この間隔は少なくとも 600 (10 分) に設定することをお勧めします。これにより SMC マウントモニター処理では、未処理のマウントの定期的なメッセージを生成する前に、未処理のマウントの再処理を試みることができます。
オプションで、SMC が SMC0231 メッセージを発行して VTV のマウント要求の再処理を試みる時間を秒単位で (nnnn
) 指定します。
nnnn
は時間を秒単位で指定します。デフォルト値は 300 秒 (5 分) です。
VTVtimeout
値が基本の INTerval
の倍数でない場合は、INTerval 値の倍数となる秒数に切り上げられます。
VTVtimeout
の最小値は 300 秒、最大は 1800 秒です。
オプションで、しきい値を下回っているサーバースクラッチサブプールについて SMC が報告を行う間隔を秒単位で指定します。
nnnn
は間隔を秒単位で指定します。デフォルト値は OFF
です。
スクラッチサブプール 0 を除き、LOWSCRatch
は、サブプール名に関連付けられていないスクラッチ不足については報告しません。
LOWSCRatch
が 0 または OFF
に設定されている場合、SMC はスクラッチのしきい値チェックを実行しません。
LOWSCRatch
間隔の値が基本の INTerval
の倍数でない場合は、INTerval
値の倍数となる秒数に切り上げられます。
オプションで、TapePlex に対して最初に定義されているサーバーではないサーバー上で通信が現在アクティブになっているときに、SMC がより高い優先順位のサーバーパス上で通信の確立を試みるかどうかを指定します。デフォルト値の ON
は、最初に定義されているパスが現在アクティブなパスではない場合、SMC がそのパスでの通信を MONitor INTerval
間隔ごとに試みることを指定します。
PREFprimary
が OFF
に設定されている場合、SMC は、アクティブなパスより前に定義されているパスが使用可能になっても、アクティブなパス上で通信を続行します。
PREFprimary
設定は、RESYNChronize
コマンドの動作も制御します。PREFprimary(ON)
が設定されている場合、RESYNChronize
は、最初に定義されているサーバーへの通信を試みます。PREFprimary(OFF)
が設定されている場合、RESYNChronize
は、現在アクティブな通信パスがあればそれを変更しません。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
図2-22に示すように、MOunt
コマンドには次のパラメータが含まれます。
マウントするボリュームのボリュームシリアル番号。
スクラッチマウントを指定します。
オプションで、ボリュームが SCRTCH
(または PRIVAT
) として指定されている場合に、スクラッチマウントに適用するサブプール名および管理クラス名 (該当する場合) を定義する SMC ポリシーの名前を指定します。
policy-name
はポリシー名を指定します。
ボリュームをマウントする MSP デバイスのアドレス。デバイスは、SMC に認識されている TapePlex によって定義されている必要があります。この値は必須です。
オプションで、書き込み保護を有効にしてボリュームをマウントするように指定します。
オプションで、ドライブにロードされたボリュームが見つかった場合は、要求されたマウントを試行する前に、巻き戻しとアンロードを行うように指定します。FOrce
は仮想ドライブではサポートされません。
オプションで、SMC がそのドライブに対して保留中のマウントを検出した場合に、保留中のマウントで指定されたボリュームを、MOunt
コマンドで指定されたボリュームでオーバーライドするように指定します。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
SMC MOUNTDef
コマンドを使用すると、以前 HSC MNTD
コマンド、HSC 入力パラメータ、および LIBGEN
オプションによって制御されていたメッセージ処理オプション (マウントまたはマウント解除) を制御できます。MOUNTDef
コマンドは VTV にも適用されます。
これらのオプションは、次のことを制御します。
保留中のマウントの自動処理
マウント解除時の削除処理
マウントおよびマウント解除メッセージが発行されるかどうか
マウントメッセージをコンソール外へスクロールするタイミング
スワップ処理の動作
図2-23に示すように、MOUNTDef
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、現在の SMC MOUNTDef
設定を一覧表示します。
MOUNTDef
コマンドでパラメータが指定されないときには、LIst
がデフォルトとなります。
LIst
はそのほかのパラメータとともに指定できます。この場合、LIst
は、ほかのパラメータが処理されたあとに生成されます。
オプションで、すべての MOUNTDef
設定を元の SMC のデフォルト設定にリセットします。これらの設定の一覧を表示するには、LIst
をこのパラメータとともに指定します。
オプションで、SMC がはじめて初期化され、所有している TapePlex がはじめてアクティブになったときに、見つかったライブラリまたは仮想ドライブに対する保留中のマウントを自動処理するかどうかを指定します。
保留中のマウントが自動処理されます。これがデフォルトです。
保留中のマウントが自動処理されません。
注:
AUTOPendmount
が OFF
である場合、TapePlex がはじめてアクティブになったときに検出された保留中のマウントを完了するには、HSC MOUNT
コマンドを発行する必要があります。オプションで、実 (仮想でない) ボリュームのマウント解除メッセージの削除処理を SMC がどのように解釈するかを指定します。
注:
DISMSCRReal
および DISMSCRVirt
パラメータは、HSC LIBGEN SLILIBRY
マクロの DELDISP=
パラメータに代わるものです。MSP がマウント解除メッセージで削除処理を指定したとき、実カートリッジは非スクラッチとして保持されます。これはデフォルトであり、CA-1 または CA-TLMS ユーザーが CA-1 および CA-TLMS 猶予期間中にボリュームを一貫性のある非スクラッチステータスのままにしておく場合に推奨されます。
MSP がマウント解除メッセージで削除処理を指定したとき、実カートリッジはスクラッチされます。
オプションで、VTV のマウント解除メッセージの削除処理を SMC がどのように解釈するかを指定します。
注:
DISMSCRReal
および DISMSCRVirt
パラメータは、HSC LIBGEN SLILIBRY
マクロの DELDISP=
パラメータに代わるものです。MSP がマウント解除メッセージで削除処理を指定したとき、VTV は非スクラッチとして保持されます。これがデフォルトです。
MSP がマウント解除メッセージで削除処理を指定したとき、VTV はスクラッチされます。
オプションで、ライブラリボリュームがライブラリ外ドライブにマウントされる場合に SMC メッセージを発行するかどうかを指定します。
ライブラリボリュームがライブラリ外ドライブにマウントされる場合にメッセージは発行されません。
ライブラリボリュームがライブラリ外ドライブにマウントされる場合にはコンソールメッセージが発行されます。
オプションで、マウント要求が満たされる前に、SMC によって処理されるマウントメッセージをオペレータコンソール外へスクロールしてもよいかどうかを指定します。
マウントメッセージは、マウント要求が満たされる前にコンソール画面外へスクロールすることが許可されます。これがデフォルトです。
メッセージに xxxxRCDC
(Request to Change Descriptor Codes) のフラグワード xxxxRBFB1
を事前に設定することにより、特定のマウントメッセージ (たとえば、TMS007
) のスクロールを制限できます。SAMPLIB
には、xxxxRCDC
フラグを事前設定するサンプル MPF USEREXIT
が含まれています。
マウントメッセージは、マウント要求が満たされるまでコンソール画面上に残ります。
オプションで、VTV のマウントおよびマウント解除メッセージを発行するかどうかを指定します。
VTV マウント (SLS5075I
) および VTV マウント解除 (SLS5076I
) メッセージは、サーバーが稼働しているホスト上では発行されません。これがデフォルトです。
VTV マウント (SLS5075I
) および VTV マウント解除 (SLS5076I
) メッセージは、サーバーが稼働しているホスト上で発行されます。
オプションで、互換性のあるスワップ対象デバイスが見つからない場合に、SMC 拡張スワッププロセスが IBM IGF500D - REPLY 'YES' DEVICE OR 'NO'
メッセージに対して自動的に NO
と応答するかどうかを指定します。
SMC は、互換性のあるデバイスを検出できなかった場合、独自の SMC0108
No compatible drive found for SWAP processing
メッセージを発行したあと、IBM IGF500D - REPLY 'YES' DEVICE OR 'NO'
メッセージに対して自動的に NO
と応答します。これがデフォルトです。
SMC は、互換性のあるデバイスを検出できなかった場合、IBM IGF500D - REPLY 'YES' DEVICE OR 'NO'
メッセージに対して自動的に応答しません。
オプションで、システムによって開始され SMC の影響を受ける、同じジョブステップおよびボリュームシリアルに対するスワップの最大数を指定します。
スワップ値 0-99 または OFF
。
指定された値が 0 または OFF
である場合、SMC は、スワップに無制限に影響を与えようとし続けます。
値が指定されていない場合、デフォルト値は 3 です。
SWAPLimit
値が 0 または OFF
以外の場合、SMC は、同じジョブステップおよびボリュームシリアルに対するスワップに影響を与えることを、nn
回試行したあと停止します。
注:
オペレータによって開始されたSWAP
コマンドは、SWAPLimit
値に適用されません。bypassReply
は、次の値のいずれかに置き換えてください。
ON
は、オプションで、スワップ試行が SWAPLIMIT
回に達したあとでさらに別のスワップ試行が検出された場合、SMC はシステムメッセージ IGF509D
に応答すべきでないことを指定します。
OFF
は、オプションで、nn 回のスワップ試行後、SMC は IGF509D
メッセージに対して NO
という応答を生成することを指定します。これがデフォルトです。
オプションで、以前に使用されたスワップ対象デバイスを、現在のジョブステップおよびボリュームシリアルに使用可能なスワップ対象デバイスとして除外するかどうかを指定します。
以前に使用されたスワップ対象デバイスは、現在のジョブステップおよびボリュームシリアルに使用可能なスワップ対象デバイスとして除外されます。適格なデバイスが見つからない場合、SMC はメッセージ SMC0108
を発行します。さらに、MOUNTDef
SWAPAutoreply
が ON
に設定されている場合は、IGF500D
または IGF509D
メッセージに NO
と応答します。これがデフォルトです。
以前に使用されたスワップ対象デバイスは、現在のジョブステップおよびボリュームシリアルに使用するのに適格です。
オプションで、IOS003A
メッセージで失敗したマウント要求を再処理する最大試行回数を指定します。
特定のドライブに対する IOS003A
メッセージのあと、特定のドライブに対するマウント要求の再処理を、回数に制限なく試行します。
マウント要求を再処理する最大試行回数。有効な値は 0 - 99 です。デフォルトは 2 です。値 0 は IOS003Alimit(OFF)
と同等です。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
図2-24に示すように、MSGDef
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、現在のデフォルトの SMC メッセージ設定を一覧表示します。
MSGDef
コマンドでパラメータが指定されないときには、LIst
がデフォルトとなります。
LIst
はそのほかのパラメータとともに指定できます。この場合、LIst
は、ほかのパラメータが処理されたあとに生成されます。
オプションで、すべての MSGDef
値を元の SMC のデフォルト設定にリセットします。これらの設定の一覧を表示するには、LIst
をこのパラメータとともに指定します。MSGDef
をほかのパラメータとともに指定することはできません。
オプションで、メッセージの大文字小文字を指定します。有効な値は、UPPER
または MIXED
です。
大文字を指定します。これがデフォルトです。
大文字と小文字を混在させることを指定します。
オプションで、どの SMC メッセージが表示、または非表示にされるかの制御に使用されるデフォルトレベルを指定します。
デフォルトレベル。有効な値には次のものがあります。
0
- エラーメッセージのみを表示します。
4
- SMC サブシステムからのエラーおよび警告メッセージを表示します。
8
- すべての SMC サブシステムメッセージおよび割り当てジョブログ警告メッセージが表示されます。これは MSGDef
パラメータが指定されない場合のデフォルトです。
注:
8 よりも高いレベルは診断の目的に使用されるため、Oracle StorageTek ソフトウェアサポートによって指示された場合にのみ指定してください。オプションで、HSC によって生成されたマウントエラーが SMC クライアントのコンソールに直接エコーされるかどうかを指定します。
HSC によって生成されたマウントエラーが SMC クライアントのコンソールにエコーされます。このパラメータは、ローカルサーバーとリモートサーバーの両方に有効です。
HSC によって生成されたマウントエラーは、SMC クライアントのコンソールにエコーされません。これがデフォルトです。
オプションで、TAPEPlex
コマンドの WTORDEST(CLIENT)
によって生成される HSC WTOR メッセージに SMC0137 接頭辞を表示するかどうかを指定します。
SMC0137
接頭辞が表示されます。これがデフォルトです。
SMC0137
接頭辞は表示されません。
オプションで、SMC 設定が変更されたとき、常に SMC0190
および SMC0191
メッセージが表示されるかどうかを指定します。
SMC0190
および SMC0191
メッセージが表示されます。
SMC0190
および SMC0191
メッセージは表示されません。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
図2-25に示すように、MDGJob
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、現在のデフォルトの SMC メッセージ設定と、ジョブ名、ステップ名、PROC
ステップによる例外 (評価の順序で) を一覧表示します。
MSGJob
コマンドでパラメータが指定されないときには、LIst
がデフォルトとなります。
LIst
はそのほかのパラメータとともに指定できます。この場合、LIst
は、ほかのパラメータが処理されたあとに生成されます。
オプションで、ジョブ名を指定します。
jobname
はジョブ名を指定します。入力値は 1 から 8 文字の長さにする必要があります。最後の文字としてアスタリスク (*) を入力すると、ワイルドカードとして使用できます。この場合、メッセージレベルは、ジョブ名がアスタリスクの前の文字に一致するすべてのジョブに対して設定されます。
オプションで、ステップ名を指定します。これは、JOBname
も指定されている場合 (JOB=*
も可) にのみ有効です。
stepname はステップ名を指定します。入力値は 1 から 8 文字の長さにする必要があります。このパラメータは、JOBname も指定されている場合にのみ有効です。
オプションで、PROC ステップを指定します。これは、JOBname
と STEPname
も指定されている場合にのみ有効です。
procstep は PROC ステップを指定します。入力値は 1 から 8 文字の長さにする必要があります。このパラメータは、JOBname
と STEPname
も指定されている場合にのみ有効です。
オプションで、どの SMC メッセージが表示されるかの制御に使用されるデフォルトレベルを指定します。JOBname
が指定されている場合、このパラメータは必須です。
level はデフォルトレベルを指定します。有効な値には次のものがあります。
0
- エラーメッセージのみを表示します。
4
- SMC サブシステムからのエラーおよび警告メッセージを表示します。
8
- すべての SMC サブシステムメッセージおよび割り当てジョブログ警告メッセージが表示されます。これは MSGDef
パラメータが指定されない場合のデフォルトです。
注:
8 よりも高いレベルは診断の目的に使用されるため、Oracle StorageTek ソフトウェアサポートによって指示された場合にのみ指定してください。オプションで、MSGJob
オーバーライドを削除します。
ほかのパラメータが指定されていない場合は、すべてのジョブの MSGJob
オーバーライドが削除されます。
JOBname
のみが指定されている場合は、そのジョブ名の MSGJob
エントリすべてに対して MSGJob
オーバーライドが削除されます。
JOBname
、STEPname
、および PROCstep
が指定されている場合は、指定されたエントリに対してのみ MSGJob
オーバーライドが削除されます。
グローバルな MSGJob
は、このパラメータの影響を受けません。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML と CSV をサポート)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
SMC POLicy
コマンドは、すべてのテープポリシー指定を単一の名前付きポリシーオブジェクト内に指定します。SMC TAPEREQ
文または SMC DFSMS
ルーチンと組み合わせて使用すると、名前付きポリシーを割り当てイベントまたはマウントイベントに関連付けることができます。さらに、POLicy VALidate
オプションを使用してポリシーオブジェクトを検証できます。
注:
SMC ポリシーの使用の詳細については、Oracle の ELS ドキュメント『SMC の構成および管理』を参照してください。SMC POLicy
コマンドを使用して定義されたポリシーから、SMC ポリシーオブジェクトが作成されます。これらは、TAPEREQ POLicy
パラメータを使用して SMC TAPEREQ
制御文から名前で参照できます。ポリシー名は次の 2 つのポリシーオブジェクトに関連付けられている可能性があります。指定の名前を持つスクラッチポリシーと、指定の名前を持つ特定のポリシーです。SMC TAPEREQ
制御文から参照されるポリシーは、TAPEREQ
制御文を処理する TREQDEF
コマンドを実行する前に定義されている必要があります。
デフォルトでは、SMC POLICY
コマンドはスクラッチボリュームにのみ適用されます。特定ボリュームのポリシーを設定する場合は、VOLTYPE(SPECIFIC)
を指定する必要があります。スクラッチボリュームと特定ボリュームの両方に適用するポリシーを指定する場合は、同じポリシー名を使用して 2 つの個別の POLICY
コマンドを指定する必要があります。
SMC に追加されるポリシーにポリシー指定エラー (VOLTYPE(SPECIFIC)
でスクラッチサブプール名を指定するなど) が含まれている場合でも、SMC はポリシーオブジェクトを作成してそれが見つかるようにします。ポリシーがエラーとしてマークされている場合、ポリシーは空になり、このポリシー名を指定しているイベントにはデフォルトのテープポリシー属性が適用されます。
SMC ポリシーを更新するには、新しい SMC POLicy
コマンドを、そのポリシーの NAme
と VOLType
で入力します。新しい POLicy
コマンドは、既存のスクラッチポリシーオブジェクトまたは特定のポリシーオブジェクトを置き換えることに注意してください。したがって、ポリシー更新するときは、保持したいすべての値を入力する必要があります。
たとえば、元のスクラッチポリシーオブジェクトが次のように定義されているとします。
POLICY NAME(POL1) VOLTYPE(SCRATCH) MEDIA(VIRTUAL) MGMTCLAS(MGMT1)
このポリシーにサブプールを追加するには、次のように入力する必要があります。
POLICY NAME(POL1) VOLTYPE(SCRATCH) MEDIA(VIRTUAL) MGMTCLAS(MGMT1) SUBPOOL(SUBP1)
この動作を利用すると、ファイル内で 1 つ以上の POLicy
コマンドを変更し、SMC READ
コマンドを使用してすべてのポリシーを再ロードできます。SMC READ
コマンドを使用して SMC POLICY
ファイルを再ロードするときは、元の定義内に存在する POLICY
コマンドが新しい定義内に存在しない場合に通知を受信するために、REPlacepolicy
オプションを指定することをお勧めします。
更新される SMC ポリシーにポリシー指定エラー (VOLType(SPecific)
でスクラッチサブプール名を指定するなど) が含まれている場合、SMC は既存のポリシーオブジェクトのどの部分も更新しません。ポリシーオブジェクトはエラーとしてマークされず、更新全体が破棄されます。
DEVTPREF
はこのコマンドではサポートされていません。ただし、エソテリックリストを使用して、さまざまなデバイスタイプの優先度を指定できます。
図2-26に示すように、POLicy
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、すべてのポリシー情報を表示します。追加のパラメータを使用すると、一覧表示するポリシーを制限でき、表示する詳細の量を制限できます。
名前も指定されている場合は、指定された名前または汎用名に一致するポリシーのみが一覧表示されます。名前が指定されていない場合は、すべてのポリシーが一覧表示されます。
注:
一致するポリシーは、SMC に定義された順序に関係なく、アルファベット順に一覧表示されます。ほかのパラメータとともに指定された場合、LIst
は、ほかのパラメータが処理されたあとに実行されます。オプションで、TAPEREQ
または DFSMS ACS ルーチンの管理クラスで指定された名前と一致する、ポリシーの名前を指定します。キーワード NAme
が省略されている場合は、POLicy
コマンドに続く最初のパラメータがポリシー名であると見なされます (そのパラメータが有効なキーワードでない場合)。
name
はポリシー名を指定します。
オプションで、最終更新の日付、時間、ソースなどの、ポリシーに関する監査の詳細情報を表示します。DETail
と TERse
は相互に排他的です。
オプションで、ポリシー名のみと、各ポリシー名がスクラッチ割り当て、特定の割り当て、またはすべての割り当てに適用されるかどうかを一覧表示します。TERse
と DETail
は相互に排他的です。
オプションで、エラーステータスの各ポリシーを表示します。
SMC に追加されるポリシーにポリシー指定エラー (VOLTYPE(SPECIFIC)
でスクラッチサブプール名を指定するなど) が含まれている場合でも、SMC はポリシーオブジェクトを作成します。ただし、SMC はこのポリシーオブジェクトをエラーとしてマークすることにより、指定されたポリシーオブジェクトへのどの参照でもそれがわかるようにします。ただし、返されるポリシーは空になり、イベントにはデフォルトのテープポリシー属性が適用されます。ERRor
は、エラーが含まれているポリシーのみを一覧表示します。
オプションで、リストがスクラッチポリシータイプまたは特定のポリシータイプに適用されるかどうかを指定します。
スクラッチ (不特定) ポリシーのみを一覧表示します。これがデフォルトです。
特定のポリシーのみを一覧表示します。
オプションで、現在の TapePlex 環境に対してポリシー情報を検証し、一覧表示します。追加のパラメータを使用すると、検証するポリシーを制限でき、すべての結果を表示するか警告とエラーだけを表示するかを制限できます。
オプションで、検証するポリシーの名前を指定します。
最後の文字がアスタリスク (*) である場合は、接頭辞で始まるすべてのポリシーが表示されます。たとえば、POL VAL NA V*
では、「V
」で始まるすべてのポリシーが検証されます。NAme
パラメータが省略されている場合は、POLicy
コマンドに続くキーワードではないパラメータが NAME
と見なされます。
name
はポリシー名を指定します。
オプションで、リストがスクラッチポリシータイプまたは特定のポリシータイプに適用されるかどうかを指定します。
スクラッチ (不特定) ポリシーのみを一覧表示
します。これがデフォルトです。
特定のポリシーのみを一覧表示
します。
オプションで、警告とエラーだけを一覧表示するか、またはテストされたすべてのポリシーを一覧表示するかを指定します。指定されていない場合は、警告またはエラーメッセージを生成したポリシーだけが、それぞれ 1 行に表示されます。
オプションで、ポリシーの名前を指定します。name
は、キーワード NAme
とともに指定するか、キーワードなしで指定することができます。キーワード NAme
を指定しない場合、name を指定するときは、最初のパラメータとして指定する必要があります。
ポリシー名は、TAPEREQ
または DFSMS ACS
ルーチンの管理クラスで指定された名前と一致する必要があります。
name
はポリシー名を指定します。
ポリシーを追加または更新するとき以外は、ポリシー名に汎用名を使用できます。たとえば、POLICY V*
では、V
で始まるすべてのポリシーの情報が一覧表示されます。
オプションで、ポリシーがスクラッチ割り当てまたは特定の割り当てに適用されるかどうかを指定します。
ポリシーはスクラッチ (不特定) 割り当てにのみ適用されます。これがデフォルトです。
ポリシーは特定の割り当てにのみ適用されます。
許可されるまたは許可されない VOLType
の制限については、個々のパラメータを参照してください。
注:
スクラッチボリュームと特定ボリュームの両方に適用するポリシーを指定する場合は、同じポリシー名
を使用して 2 つの個別の POLicy
コマンドを指定する必要があります。1 つには VOLType(SCratch)
を指定し (または未指定で)、もう 1 つには VOLType(SPecific)
を指定します。新しいポリシーが追加される場合、デフォルトの VOLType
は SCratch
(または Nonspec
) です。SCratch
と SPecific
の両方の VOLType
に同じポリシー名を追加できます。
次のパラメータには、name
または NAme(
name
)
パラメータが必須です。
オプションで、名前付きポリシーに関連付けられたすべてのポリシーパラメータを削除します。ポリシーに NOne
を指定することは、デフォルトの動作 (たとえば、任意のメディアや記録技法、サブプール 0 など) を適用することを意味します。
オプションで、作成されるデータセットの希望のメディアタイプを指定します。メディアタイプをコンマで区切ったリストを入力できます。リストは、そこから選択が行われる汎用的なプールを指定します。暗黙の優先順位はありません。
media-type
は、メディアタイプを示します。有効な media-type
値のリストについては、付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
このパラメータが指定されていない場合、デフォルトは RECtech
パラメータの値に基づいて選択されます。MEDia
パラメータが省略されている場合に使用されるデフォルト値については、付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
NOTAPEPlex
パラメータが指定されていないかぎり、MEDia
と VOLType(SPecific)
は相互に排他的です。メディアタイプと記録技法の両方が省略されている場合は、使用可能なすべてのデバイスタイプが割り当てに適格となります。
オプションで、目的のデータセットについて、テープ面にデータトラックを記録するための方法を指定します。記録技法のリストを入力できますが、それらはコンマで区切る必要があります。リストは、そこから選択が行われる汎用的なプールを指定します。暗黙の優先順位はありません。
recording-technique
は、記録技法を示します。有効な recording-technique
値のリストについては、付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
オプションで、トランスポートのモデル番号を指定します。コンマで区切られたモデルのリストを入力できます。リストは、そこから選択が行われる汎用的なプールを指定します。暗黙の優先順位はありません。
MODel
は RECtech
と同じタイプの情報を提供しますが、ユーザーには記録技法より、トランスポートモデルを指定する方が便利な場合もあります。MODel
と RECtech
は相互に排他的です。
model-type
は、モデルタイプを示します。有効な model-type
値のリストについては、付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
オプションで、スクラッチ要求を満たすために使用されるサブプールを指定します。SUBPool
と VOLType(SPecific)
は相互に排他的です。
subpool-name
はサブプール名を示します。
オプションで、デバイスエソテリックグループの名前またはデバイスグループのリストを指定して、テープ要求を満たすために使用される適格なトランスポートのリストを定義します。
esoteric-group-name
または esoteric-list
は、エソテリックグループの名前を指定します。指定される名前は、1 から 8 文字の英数字または各国語キャラクタ (#、@、$) で構成されます。スラッシュ (/) またはハイフン (-) も有効です。
エソテリックリストに、現在適格デバイスリストにはないデバイスが含まれている場合、SMC 割り当てでは、デバイスをリストに追加することはできませんが、指定されたエソテリックに含まれていないデバイスを除外できます。ドライブを除外している間、リスト内の任意のエソテリックのデバイスが追加されます。ドライブ優先度を決定している間、エソテリックリストの位置に従ってデバイスの順序が示されます。
オプションで、エソテリックリストの相対値および追加の優先度情報を指定します。PREFer
は、エソテリックのリストが指定された場合にのみ有効です。
ドライブの優先度は、特定ボリュームの LSM 位置に基づきます。これは、特定ボリュームの場合のデフォルトです。Location は、VOLType (SPecific)
でのみ有効です。
ドライブの優先度は、エソテリックリストに指定された順序に基づきます。これは、スクラッチ割り当ての場合のデフォルトです。
ドライブの優先度は、LSM 内のスクラッチ数に基づきます。Count は VOLTYPE(SPecific)
と相互に排他的です。
オプションで、VTCS MGMTclas
制御文で定義されている管理クラスを指定します。詳細は、MGMTclas 制御文を参照してください。
name
は、管理クラスの名前を指定します。
オプションで、SMC に定義されている TapePlex の名前を指定します。SMC は、指定された TapePlex 名を使用して、割り当て要求の所有者を判別します。指定された TapePlex 名だけが、特定ボリュームの情報またはスクラッチの可用性を判定するために照会されます。
name
は、TapePlex 名を示します。これは、TAPEPlex
コマンドで指定された TapePlex 名でなければなりません。次の規則が適用されます。
この値は 1 文字から 8 文字までの長さである必要があります。
最初の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最後の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最初の文字と最後の文字の間にある文字はすべて、英字、数字、ハイフンのいずれかである必要があります。
指定される TapePlex は、POLicy
コマンドが処理される前に TAPEPlex
コマンドで定義されている必要があります。TAPEPlex
と NOTAPEPlex
は相互に排他的です。
オプションで、SMC はボリューム情報を取得するために TapePlex 検索を実行しないことを指定します。NOTAPEPlex
と TAPEPlex
は相互に排他的です。
オプションで、デバイスエソテリックグループの名前またはデバイスグループのリストを指定して、特定ボリュームがライブラリ外にあることが検出されたときにテープ要求を満たすために使用される適格なトランスポートのリストを定義します。EXTVOLesot
は、VOLTYPE=SPECIFIC
も指定されている場合にのみ指定できます。
esoteric-list
はエソテリックのリストを指定します。リスト内の各エソテリックグループ名は、1 から 8 文字の英数字または各国語キャラクタ (#、@、$) で構成されます。スラッシュ (/) またはハイフン (-) も有効です。
オプションで、VOL=REF
チェーンを分離するかどうかを指定します。SPLITvolref
と VOLType(SPecific)
は相互に排他的です。
VOL=REF
チェーンは切断されません。これがデフォルトです。
VOL=REF
チェーンは切断され、LABEL
データセットの順序番号が 1 に設定されます。
オプションで、ポリシーに一致したジョブステップを SMC 割り当て中に失敗させるように指定します。このパラメータを指定した場合、SMC 割り当てプロセスによって、ポリシーに一致したジョブステップのすべてのデバイスに不適格のマークが付けられ、これによりジョブは失敗します。ALLOCFail
は、NAme
、LIst
、VALidate
、および VOLType
を除き、ほかのすべてのパラメータと相互に排他的です。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
図2-27に示すように、READ
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、SMC START
プロシージャーの SMCCMDS
DD 文で指定されたデータセットに含まれるコマンドを再処理します。
オプションで、指定したデータセットに含まれるコマンドを処理します。
dsn
はデータセット名を示します。
注:
DSN
パラメータでメンバー名が指定されている場合、データセット全体を一重引用符で囲む必要があります。オプションで、データセットが置かれている DASD ボリュームのボリュームシリアル番号を指定します。データセットがカタログ化されていない場合は、このパラメータを指定してください。
volser
は、データセットが置かれているボリュームシリアル番号を示します。
オプションで、カタログ化されていないデータセットについて、指定した VOLume
のユニット名を指定します。VOLume
も指定している必要があります。
unitname
は、ユニット名を示します。指定しない場合、SYSALLDA
のユニット名はデフォルトになります。
オプションで、この READ
コマンドが有効であるホスト名を指定します。このパラメータを指定した場合、READ
コマンドは、指定した hostname
が MSP ホストに一致するときにのみ処理されます。このパラメータを指定しない場合、READ
コマンドは MSP ホストとは無関係に処理されます。
hostname
はホスト名を示します。
HOST
は、READ
コマンドを MSP コンソールから入力した場合には無効です。
次の例に示すように、HOST
パラメータを指定することにより、複数の MSP ホストにわたって単一の SMC パラメータファイルセットを共有できます。
your.parmlib(COMMCMDS
)
MSGDEF CASE(MIXED) ...other common SMC parameter settings... READ DSN(’your.parmlib(MSP1CMDS)’) HOST(MSP1) READ DSN(’your.parmlib(MSP2CMDS)’) HOST(MSP2)
your.parmlib(MSP1CMDS
)
DRIVEMAP CL(AB0-AB7) SE(BB0-BB7)
your.parmlib(MSP2CMDS
)
DRIVEMAP CL(CB0-CB7) SE(BB0-BB7)
ファイル COMMCMDS
には、すべてのホストに適用可能な SMC パラメータ設定と、使用している MSP ホストに応じた HOST
の指定を伴う READ
コマンドが含まれます。ファイル MSP1CMDS
には、MSP ホスト MSP1
専用の SMC 指定が、ファイル MSP2CMDS
には、MSP ホスト MSP2
専用の SMC 指定が含まれます。
オプションで、指定したデータセット (または、指定した READ
データセットによって引き続き読み取られるデータセット) 内で見つかった POLICY
文で、すべての SMC POLICY
オブジェクトを置き換えるように指定します。
REPlacepolicy
を指定しない場合、READ
コマンド内の個々の POLICY
文は、参照される POLICY
文だけを更新または追加し、参照されない POLICY
文には影響しません。
注:
READ
REPlacepolicy
コマンドを実行したあとで、すべての TAPEREQ
POLICY
参照が再検証されます。その後、いずれかの TAPEREQ POLICY
参照がエラーであるとわかった場合、無効な TAPEREQ
文はアクティブなままですが、「NULL」POLICY
(つまり POLICY NAME(
name
) NONE
と指定した場合と同等) を参照します。
すべての SMC テープポリシーを同時に再検証するために READ
REPlacepolicy
コマンドを実行するときは常に、TREQDEF
コマンドを含めることで TAPEREQ
文をリロードすることをお勧めします。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
SMC RESYNChronize
コマンドは、すべての TapePlex からドライブ構成情報を取得するために、定義されているすべての TapePlex への接続を再確立します。
このアクションは、SMC がTapePlex への新しいパスを最初にアクティブ化するとき、HSC サブシステム (ローカルまたはリモート) が構成変更を報告するとき、または MSP 割り当てまたはマウントイベント中に TapePlex へのアクティブなローカルパスにアクセスするときに、自動的に実行されます。ただし、次のような場合には、RESYNChronize
コマンドを発行する必要があります。
ユーザーが、新しくアクティブ化した TapePlex に対してマウント遅延を自動化し、MSP 割り当てまたはマウントイベントが再接続をトリガーするまで待機しない場合。
ハードウェアまたは通信のエラーが原因で失われた可能性のある未処理マウントを再処理しようとする場合。
注:
インターセプトされた最初の割り当てまたはマウントの前に TapePlex との通信を初期化するために、SMCCMDS
ファイルの末尾 (すべての TAPEPlex
および SERVer
コマンドのあと) に RESYNChronize
コマンドを含めることをお勧めします。インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要
SMC Route
コマンドは、SMC から定義済みの TapePlex または VLE にコマンドトランザクションをルーティングします。次だけがサポートされています。
VTCS のコマンド
UUI がサポートされている HSC のコマンド (VOLRPT
を除く)。
注:
HSC MOUNT
、DISMOUNT
、ENTER
、および MOVE
コマンドは、ROUTE
コマンドを通じて SMC から発行できるようになりました。
現在、VLE で受け入れられ処理されるコマンドは QUERY SERVER
コマンドだけです。
Route
コマンドを使用して、VM Client から ACSLS XAPI サーバーにさまざまなコマンドを発行することもできます。詳細は、Oracle の ELS ドキュメント『ACSLS サーバーへの XAPI Client インタフェースのリファレンス』を参照してください。
図2-29に示すように、Route
コマンドには次のパラメータが含まれます。
SMC TAPEPlex
コマンドで定義された TapePlex 名を指定します。SMC は、現在アクティブな TapePlex パスを使用して、指定した TapePlex に要求をルーティングします。ローカルまたはリモートの HSC TapePlex のいずれかにコマンドを送信できます。
SMC STORMNGR
コマンドで定義された VLE 名を指定します。SMC は、現在アクティブな VLE パスを使用して、指定した VLE に要求をルーティングします。ローカルまたはリモートの HSC TapePlex または VLE のいずれかにコマンドを送信できます。
要求された TapePlex にルーティングするコマンド文字列を指定します。
VTCS コマンドには接頭辞 VT
を付けないでください。HSC UUI インタフェースは、VT
接頭辞が付いていない VTCS コマンドを正しい機能プロセッサにルーティングします。コマンド文字列は、HSC UUI または VTCS コマンド (DISPLAY MSG
および DISPLAY CMD
を除く) でサポートされているコマンドにする必要があります。この値は必須です。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
SMC SERVer
コマンドは、リモートライブラリサーバー、つまり別のホスト上で実行している HSC サブシステムへの指定されたパスを定義します。SERVer
コマンドは、HTTP サーバーへの通信パスについて記述します。
図2-30に示すように、SERVer
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、定義、変更、または一覧表示されるサーバー名を指定します。
name
は、キーワード NAme
とともに指定するか、キーワードなしで指定することができます。キーワード NAme
を指定しない場合、name を指定するときは、最初のパラメータとして指定する必要があります。
次の規則が適用されます。
この値は 1 文字から 8 文字までの長さである必要があります。
最初の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最後の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最初と最後の間の任意の文字は、英字、数字、またはハイフンのいずれかである必要があります。
注:
SMC HTTP サーバーコンポーネントを使用している場合、単一の TapePlex 構成に対し、NAME
で指定された複数のサーバーパスが存在する可能性があります。詳細は、Oracle の ELS ドキュメント『SMC の構成および管理』を参照してください。オプションで、TapePlex サーバーパスのステータス情報を表示します。
名前も指定されている場合は、指定した TapePlex サーバーパスのみが一覧表示されます。name
を指定しない場合、すべての TapePlex サーバーパスが一覧表示されます。
注:
SERVer
コマンドでパラメータが指定されていないときには、LIst
がデフォルトとなります。この場合、すべてのライブラリサーバーパスが一覧表示されます。
LIst
はそのほかのパラメータとともに指定できます。NAme
以外のパラメータとともに指定すると、ほかのパラメータが処理されたあとに、LIst
が生成されます。
次のパラメータには、名前または NAme(
name
)
パラメータが必要です。
オプションで、指定したサーバーパスを割り当てまたはマウント要求用に選択できるようにします。
オプションで、指定したサーバーパスを無効にします。これが TapePlex への唯一のパスである場合、TapePlex を割り当てまたはマウント要求に使用できなくなります。
オプションで、SMC TAPEPlex
コマンドで定義された実際の ACS ハードウェア構成に関連付けられた TapePlex 名を指定します。新しいサーバーを最初に定義するときには、TAPEPlex
パラメータを指定する必要があります。
name
は、TapePlex 名を示します。この名前は、TapePlex エラーメッセージで報告されます。次の規則が適用されます。
この値は 1 文字から 8 文字までの長さである必要があります。
最初の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最後の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最初と最後の間の任意の文字は、英字、数字、またはハイフンのいずれかである必要があります。
オプションで、SMC STORMNGR
コマンドで定義された VLE 名を指定します。新しいサーバーを最初に定義するときには、STORMNGR
パラメータを指定する必要があります。TAPEPlex
と STORMNGR
は相互に排他的です。
name
は、SMC STORMNGR
コマンドで定義された VLE 名を指定します。この名前は、VLE エラーメッセージで報告されます。
オプションで、サーバーに関連付けられている TapePlex を表す HSC サブシステムの名前を指定します。このパラメータは、サーバーホストで実行している複数の HSC サブシステムがある (HSC が MULT
モードで実行している) 場合にのみ必要となります。
ssss
は HSC サブシステム名を示します。
オプションで、リモート HSC サブシステムが存在する IP リゾルバホスト名を指定します。HOst
および IPaddress
は相互に排他的です。
hostname
は、リモートホストの名前を示します。次の規則が適用されます。
この値は 1 文字から 8 文字までの長さである必要があります。
最初の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最後の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最初と最後の間の任意の文字は、英字、数字、またはハイフンのいずれかである必要があります。
オプションで、リモート HSC サブシステムのサブシステム IP アドレスを指定します。IPaddress
および HOst
は相互に排他的です。
address
は IP アドレスを示します。次の規則が適用されます。
この値は 1 文字から 8 文字までの長さである必要があります。
最初の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最後の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最初と最後の間の任意の文字は、英字、数字、またはハイフンのいずれかである必要があります。
オプションでサーバーポートを指定します。nnnn
はサーバーポートを示します。デフォルトは 8080 です。
オプションで、通信またはサーバーの問題があると SMC が判断するまでに、ネットワーク上で行われた単一の要求を待機する最大の待機時間を指定します。
nnnn
は秒単位の待機時間を示します。デフォルトは 60 です。
注:
指定した WAIT
時間が 600 秒を超える場合は、マウントまたはマウント解除要求に対するデフォルトは、10 分 (600 秒) 以上になります。
HSC CDS バックアップジョブが指定の待機時間よりも長時間実行している場合は、CDS バックアップジョブの通常の実行時間に一致するように待機時間を設定してください。
オプションで、タスクの再開が許可され、失敗が記録されるまでの、1 つの要求に対する再試行の数を指定します。
nnnn
は再試行回数を示します。デフォルトは 3 です。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
SMC SIMulate
コマンドは、所与の一連のジョブステップ特性を持つ単一の DD ジョブステップを、SMC が処理する方法をシミュレートします。SIMulate
コマンドは、SMC 処理の割り当ての影響 (SSI24) 部分をシミュレートしますが、マウント処理はシミュレートしません。
シミュレートするキーワードジョブステップパラメータを指定すると、コマンドは、SMC 割り当て、ポリシー検索、およびボリューム検索を呼び出します。SIMulate
出力にはシミュレーション結果が表示されます。
SIMulate
は、特定のジョブステップ特性 (複数ユニット、アフィニティー分離、volref 属性など) をシミュレートしませんが、TAPEREQ
および POLICY
コマンド、ユーザー出口、および TAPEREQ
や SERVER
の変更など、SMC ポリシーでの変更が本番ジョブにどのような影響を与えるかをテストする強力なツールを備えています。
アクティブな SMC サブシステムに対して、または SMCUSIM
ユーティリティーを通じて、SIMulate
コマンドを発行できます。SMCUSIM
ユーティリティーは、SIMulate
コマンドと連動して、ジョブがどのように処理されるかを比較するための前後のレポートを生成する、CSV として操作できる XML 出力を生成します。SMCUSIM
ユーティリティーの詳細は、SMC UUI シミュレーションユーティリティー (SMCUSIM)を参照してください。
図2-31に示すように、SIMulate
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、テスト対象のシミュレートしたジョブステップのジョブ名を指定します。形式は MSP 標準に準拠している必要があります。指定しない場合、「(any)」が使用され、これにより、SMS ACS
ルーチンまたは TAPEREQ
制御文で指定された汎用でないジョブ名に一致することがなくなります。
jobname
はジョブ名を指定します。
オプションで、テスト対象のシミュレートしたジョブステップのステップ名を指定します。形式は MSP 標準に準拠している必要があります。指定しない場合、「(any)」が使用され、これにより SMS ACS
ルーチンまたは TAPEREQ
制御文で指定された汎用でないステップ名と一致することがなくなります。
stepname
はステップ名を指定します。
オプションで、テスト対象のシミュレートしたジョブステップのプログラム名を指定します。形式は MSP 標準に準拠している必要があります。指定しない場合、「(any)
」が使用され、TAPEREQ
制御文で指定された汎用でないプログラム名と一致することがなくなります。
pgmname
はプログラム名を示します。
オプションで、テスト対象のシミュレートしたデータセットの DD 名を指定します。形式は MSP 標準に準拠している必要があります。指定しない場合、「(any)
」が使用され、これにより TAPEREQ
制御文で指定された汎用でない DD 名と一致することがなくなります。
ddname
は DD 名を示します。
オプションで、テスト対象のシミュレートしたデータセットのデータセット名を指定します。形式は PDS メンバーでない MSP 標準に準拠する必要があります。指定しない場合、「(any)
」が使用され、TAPEREQ
制御文で指定された汎用でないプログラム名と一致することがなくなります。
dsname
はデータセット名を示します。
オプションで、テスト対象のシミュレートしたデータセットのボリュームシリアル番号を指定します。形式は MSP 標準に準拠している必要があります。指定しない場合、「SCRTCH
」が使用され、スクラッチマウントをシミュレートします。
volser
は、ボリュームシリアル番号を示します。
オプションで、テープ要求を満たすために使用される一連の適格なトランスポートを定義するデバイスエソテリックグループの名前を指定します。指定するエソテリックは、定義済みの MSP エソテリックである必要があります。指定しない場合、SIMulate
コマンドは、すべての TapePlex の既知のライブラリ内デバイス、ライブラリ外デバイス、および仮想デバイスすべてから構成される元のエソテリックをシミュレートします。デフォルトのエソテリックが使用される場合、定義済みの MSP エソテリックに対応していない可能性があります。
esoteric-name
はエソテリック名を示します。
オプションで、テスト対象のシミュレートしたデータセットの保持期間を指定します。形式は MSP 標準に準拠している必要があります。指定しない場合、0 が使用されます。
retention-period
は保持期間を示します。
オプションで、テスト対象のシミュレートしたデータセットの有効期限を指定します。形式は MSP 標準に準拠している必要があります。指定しない場合、現在の日付が使用されます。
expiration-period
は有効期限を示します。
オプションで、ポリシーを選択するために使用するラベルタイプを指定します。
label-type
はラベルタイプを示します。次のいずれかを指定します。
SL
は、標準ラベルのテープを示します。これは、このパラメータが省略されている場合のデフォルトです。
AL
は、ANSI ラベルのテープを示します。
NL
は、ラベルなしのテープを示します。
NSL
は、非標準ラベルのテープを示します。
SMC SIMulate コマンド出力には、シミュレートしたジョブ特性と、適用される SMS、TAPEREQ
、および SMC ポリシーを示したポリシーセクションとが表示されます。
次の例では、SMC テープポリシーが適用されなかった「最小」の出力を示しています。
例2-1 SIMulate コマンドの出力 - テープポリシー未適用
SMC0222 SIMULATE command results: ---- Jobstep characteristics ---- JOBNAME=(any), STEPNAME=(any), PROGRAM=(any), DDNAME=(any) DSN-SMCINT.BT1.TEST, RETPD=0 VOLSER=SCRTCH, ESOTERIC=(any) ---- Volume lookup results ---- Owning TAPEPLEX=HSCQ MEDIA=STANDARD,ECART,STK2P RECTECH=LONGITUD,STK2P ---- List of eligible drives ---- 0AA0 TAPEPLEX=HSCQ, ACS=00, LSM=00, 18TRACK, pref=1 0AA1 TAPEPLEX=HSCQ, ACS=00, LSM=00, 18TRACK, pref=1 remainder of drives
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
SMC STORMNGR
コマンドは SMC に対して VLE を定義します。
注:
VLE にアクセスするには、STORMNGR
および SERVer
コマンドが必要になります。STORMNGR
コマンドは、SMC が通信しようとしている VLE を一覧表示し、そのステータスを報告することもできます。図2-32に示すようにSTORMNGR
コマンドには次のパラメータが含まれます。
定義、変更、または一覧表示する VLE を指定します。この名前は VTCS に対しても定義され、最初は VLE GUI によって定義されます。name
が指定されていない場合は、すべての VLE が一覧表示されます。
name
は、キーワード NAme
とともに指定するか、キーワードなしで指定することができます。キーワード NAme
を指定しない場合、name
を指定するときは、最初のパラメータとして指定する必要があります。
次の規則が適用されます。
この値は 1 文字から 8 文字までの長さである必要があります。
最初の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最後の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最初と最後の間の任意の文字は、英字、数字、またはハイフンのいずれかである必要があります。
指定した VLE を有効にします。これが、新しい VLE を追加したときのデフォルトになります。
指定した VLE を無効にします。
オプションで、VLE 情報を一覧表示します。
name
も指定した場合、指定した VLE だけが一覧表示されます。name
が指定されていない場合は、すべての VLE が一覧表示されます。
オプションで、定義済みの VLE、その属性、および関連したサーバーが一覧表示されます。
name
も指定した場合、指定した VLE だけが一覧表示されます。name
が指定されていない場合は、すべての VLE が一覧表示されます。
オプションで、すべての VLE または指定された 1 つの VLE の現在のステータスを一覧表示します。
name
も指定した場合、指定した VLE だけが一覧表示されます。name
が指定されていない場合は、すべての VLE が一覧表示されます。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
SMC TAPEPlex
コマンドは、通常 1 つの CDS で表現される特定の Oracle StorageTek テープハードウェア構成である TapePlex を定義します。TAPEPlex
コマンドはまた、SMC が通信しようとしている TapePlex を一覧表示し、そのステータスを報告することもできます。
注:
リモート HSC TapePlex にアクセスするには、TAPEPlex
および SERVer
コマンドが必要になります。
SMC が初期化できるように少なくとも 1 つの TapePlex が定義されている必要があります。
図2-33に示すように、TAPEPlex
コマンドには次のパラメータが含まれます。
追加、変更、または一覧表示する TapePlex 名を指定します。
name
は、キーワード NAme
とともに指定するか、キーワードなしで指定することができます。キーワード NAme
を指定しない場合、name を指定するときは、最初のパラメータとして指定する必要があります。
次の規則が適用されます。
この値は 1 文字から 8 文字までの長さである必要があります。
最初の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最後の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最初と最後の間の任意の文字は、英字、数字、またはハイフンのいずれかである必要があります。
オプションで、TapePlex 情報を一覧表示します。
name
も指定した場合、指定した TapePlex だけが一覧表示されます。name
を指定しない場合、すべての TapePlex が一覧表示されます。
TAPEPlex
コマンドでパラメータが指定されていないときには、LIst
がデフォルトとなります。この場合、すべての TapePlex が一覧表示されます。LIst
はそのほかのパラメータとともに指定できます。この場合、指定した TapePlex は、ほかのパラメータが処理されたあとに一覧表示されます。
オプションで、定義済みの TapePlex、その属性、および関連付けられているサーバーを一覧表示します。
name
も指定した場合、指定した TapePlex サーバーだけが一覧表示されます。name
を指定しない場合、すべてのサーバーが一覧表示されます。
オプションで、すべての TapePlex、または 1 つの指定した TapePlex の現在のステータスを一覧表示します。TapePlex ステータスは、TapePlex がアクティブであるか、非アクティブであるか、または無効になっているかを示します。アクティブな TapePlex の場合、ステータスには、現在のサーバーまたはローカルサブシステムの名前が一覧表示されます。
name
も指定した場合、指定した TapePlex のステータスだけが一覧表示されます。name
を指定しない場合、すべての TapePlex のステータスが一覧表示されます。
次のパラメータには、name
または NAme(
name
)
パラメータが必須です。
オプションで、指定した TapePlex を割り当てまたはマウント要求で選択できるようにします。
オプションで、指定した TapePlex を無効にします。TapePlex は割り当てまたはマウント要求で使用されません。
オプションで、ローカル HSC サブシステムを指定します。
subsysname
はサブシステム名を示します。
オプションで、指定した HSC サブシステムを TapePlex へのローカルパスとして使用できるようにします。
オプションで、指定した HSC サブシステムを無効にします。LOCDISable
を使用して、SMC がローカルサブシステムを無視して、リモートサーバーから TapePlex にアクセスするように強制できます。
オプションで、メッセージが送信されるコンソールを指定します。適用されるメッセージについては、Oracle の ELS ドキュメント『SMC の構成および管理』を参照してください。
リモート HSC は、WTOR メッセージを発行せずに、選択された WTOR を SMC クライアントに返します。SMC クライアントは続いて、SMC が実行しているシステムのオペレータに対して WTOR を発行します。SMC は、WTOR 応答を提供するサーバーへマウントまたはマウント解除要求を再送信します。
WTOR メッセージは、HSC サーバーコンソール上で発行されます。これがデフォルトです。
オプションで、HSC TapePlex との通信に使用するホストの別名を指定します。
1 - 8 文字のホスト名です。
ネイティブの SMF ホスト名が HSC ライブラリとの通信で使用されます。これがデフォルトです。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
SMC TCPip
コマンドを使用すると、TCP/IP 通信環境における現在の TCPNAME
および ADSNAME
のデフォルトの変更または一覧表示、あるいはその両方を行えます。このコマンドを使用して、TCP/IP 要求を MSP ホスト上の特定の TCP/IP スタックに転送できます。
図2-34に示すように、TCPip
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、TCPNAME
および ADSNAME
の現在の設定を一覧表示します。
TCPip
コマンドでパラメータが指定されていないときには、LIst
がデフォルトとなります。
LIst
はそのほかのパラメータとともに指定できます。この場合、LIst
は、ほかのパラメータが処理されたあとに生成されます。
オプションで、クライアント TCP/IP 通信にシステムのデフォルトを使用するように指定します。
オプションで、通信障害後に、SMC が SERVER HOST
名の再解決を試みるかどうかを指定します。
SMC はサーバーホスト名の再解決を試みません。これがデフォルトです。
SMC はサーバーホスト名の再解決を試みます。
SMC は、SERVER RETRY
パラメータの指定に従って、最初に再試行を試みます。エラーで IP アドレスが利用できない可能性があることが示されており、RERESolve
パラメータが ON になっている場合、SMC は、HOST
名の再解決を試み、新しい IP アドレスが生成される場合はトランザクションを再試行します。
オプションで、このクライアントから開始されたすべてのトランザクションに関連付けられた XAPI ユーザー名を指定します。このユーザー名は、ターゲットサーバーからログインチャレンジが発行されたときにのみ使用されます。
username
は XAPI ユーザー名を示します。
これらのパラメータは、OFF
または RERESolve
と相互に排他的です。
オプションで、MSP ホスト上の特定の TCP/IP スタックに対する TCPNAME
値を指定します。TCPNAME
は MSP TCP/IP スタックの名前です。TCPNAME
の詳細は、富士通のドキュメント、MSP アプリケーションプログラミングインターフェースの TCP/IP リファレンスを参照してください。デフォルトは none
です。
name
は TCPNAME
値を示します。デフォルトは none です。
サブシステム名を指定する場合、1 から 4 文字の英数字または各国語 (#、@、$) キャラクタを含め、最初の文字をアルファベットか各国語文字にする必要があります。
アドレス名を指定する場合、1 から 8 文字の英数字または各国語文字から構成する必要があります。
オプションで、MSP ホスト上の特定の TCP/IP スタックに対する ADSNAME
値を指定します。ADSNAME
は TCP/IP 起動ジョブのジョブ名です。ADSNAME
の詳細は、富士通のドキュメント、MSP アプリケーションプログラミングインターフェースの TCP/IP リファレンスを参照してください。
name
は ADSNAME
値を示します。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
SMC TRace
コマンドは、GTF トレース機能を使用する SMC トレースを有効にし、オプションで、制御ブロックの変更前後にアドレス空間のスナップダンプを実行します。
注:
SMC TRace
処理はシステムのパフォーマンスに影響を及ぼすことがあります。Oracle StorageTek ソフトウェアサポートの指導を受けた場合にのみ使用してください。
TRace JOBname(
jobname
)
を実行すると、jobname
が HSC サブシステム名に一致したときに、HSC または VTCS サブシステムアドレス空間によって発行された UUI コマンドに対して SMC トレースが生成されます。UUI トレースは非常に大きな負荷を CPU にかけるので、Oracle StorageTek ソフトウェアサポートから指示された場合にのみ使用してください。
図2-35 に示すように、TRace
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、SMC サブシステムと SMC コンポーネントの現在の SMC トレース設定を、ジョブ名、ステップ名、および PROC ステップごとに一覧表示します。
TRace
コマンドでパラメータが指定されていないときには、LIst
がデフォルトとなります。
LIst
はそのほかのパラメータとともに指定できます。この場合、LIst
は、ほかのパラメータが処理されたあとに生成されます。
JOBname
を指定しない場合、SMC コンポーネントがトレースされているすべてのジョブが一覧表示されます。
JOBname
を指定した場合、SMC コンポーネントがトレースされているジョブで、ジョブ JOBname
に一致するジョブ名を持つジョブだけが一覧表示されます。
オプションで、SMC トレースを無効にします。
ほかのパラメータを指定していない場合、すべてのジョブに対してトレースが無効になります。
JOBname
だけを指定した場合、そのジョブ名のすべてのエントリに対して、トレースが無効になります。
JOBname
、STEPname
、および PROCstep
を指定した場合、指定したエントリに対してのみトレースが無効になります。
オプションで、SMC トレース出力を「コンパクト」形式で生成するかどうかを指定します。
GTF トレース出力がこの形式で生成される場合、SMC ユーティリティープログラム SMCUGTF
を使用して、トレースを元の SMC トレース形式に変更できます。トレースフォーマットユーティリティー (SMCUGTF)を参照してください。
SMC トレース出力は、GTF データセット領域を保存する形式で生成されます。これがデフォルトです。
SMC トレース出力は、人が読み取れる形式で生成されます。
オプションで、SMC サブシステムの 1 つ以上のコンポーネントまたはサブタスクに対して SMC トレースを有効または無効にします。
オプションで、SMC サブシステムのすべてのコンポーネントおよびタスクに対してトレースを有効にします。これは、パラメータが指定されていない場合のデフォルトです。
オプションで、SMC サブシステムの ASCOMM
コンポーネントのすべてのタスクに対してトレースを有効にします。
オプションで、接続しているすべてのクライアント要求について、SMC サブシステムのすべての CGI モジュール処理に対してトレースを有効にします。個々のクライアント要求に対する CGI モジュールの実行をトレースするには、適切な SMC クライアント上で TRace JOBname REMOTE
コマンドを発行します。
オプションで、SMC サブシステムのオペレータコマンドコンポーネントのすべてのタスクに対してトレースを有効にします。
オプションで、SMC サブシステムの HTTP サーバーコンポーネントのすべてのタスクに対してトレースを有効にします。
オプションで、SMC サブシステムの開始/終了コンポーネントのすべてのタスクに対してトレースを有効にします。
オプションで、指定した jobname
、stepname
、および procstep
名に一致した、イニシエータの 1 つ以上のイニシエータコンポーネントに対して SMC トレースを有効または無効にします。指定しない場合、すべてのジョブに対するトレース情報が表示されます。
jobname
は特定のジョブ名です。入力値は 1 から 8 文字の長さにする必要があります。最後の文字としてアスタリスク (*) を入力すると、ワイルドカードとして使用できます。この場合、アスタリスクに先行する文字に一致するジョブ名を持つすべてのジョブが、トレースまたは一覧表示されます。すべてのジョブをトレースするには、TRACE JOB(*)
と指定します。
オプションで、ステップ名を指定します。
stepname
はステップ名を指定します。入力値は 1 から 8 文字の長さにする必要があります。このパラメータは、JOBname
も指定されている場合にのみ有効です。
オプションで、PROC
ステップを指定します。
procstep
は PROC
ステップを指定します。入力値は 1 から 8 文字の長さにする必要があります。このパラメータは、JOBname
と STEPname
も指定されている場合にのみ有効です。
オプションで、指定した jobname
、stepname
、および procstep
名に一致する、イニシエータで実行しているすべての SMC イニシエータコンポーネントに対してトレースを有効にします。これは、パラメータが指定されていない場合のデフォルトです。
オプションで、指定した jobname
、stepname
、および procstep
名に一致する、イニシエータ内で実行するすべての SMC 割り当てタスクに対してトレースを有効にします。
オプションで、指定した jobname
、stepname
、および procstep
名に一致する、イニシエータ内で実行しているすべての SMC メッセージハンドラコンポーネントタスクに対してトレースを有効にします。
オプションで、リモート SMC HTTP サーバーで、指定した jobname
、stepname
、および procstep
名から発信された要求に対してトレースを有効にします。
リモートトレースは、SMC クライアント上でアクティブになっている GTF トレースに依存しませんが、GTF トレースは対応する SMC HTTP サーバー上でアクティブになっている必要があります。
オプションで、指定した jobname
、stepname
、および procstep
名に一致する、イニシエータ内で実行しているすべての SMC ユーティリティーコンポーネントタスクに対してトレースを有効にします。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
SMC TREQDef
コマンドは、テープ要求 (TAPEREQ
) パラメータ文を含む定義データセットを指定してロードします。
注:
既存の HSCTREQDEF
制御文は無効になっていませんが、リモート SMC 6.0 クライアントシステムに対してのみ処理されます。図2-36に示すように、TREQDef
コマンドには次のパラメータが含まれます。
現在ロードされている TAPEREQ
制御文を含む定義データセットに関する情報を一覧表示します。次の情報が含まれます。
データセット名
メンバー名
識別文字列 (データセットに OPTION TITLE
文が含まれている場合)
パラメータがロードされた日付と時間
TREQDef
コマンドでパラメータが指定されていないときには、LIst
がデフォルトとなります。
オプションで、処理対象の TAPEREQ
制御文を含むデータセットの名前を指定し、オプションで、OPTION TITLE
制御文を指定します。
dsn
はデータセット名を示します。このデータセットは、固定長 80 バイトの順次データセットにすることも、固定長 80 バイトの PDS メンバーにすることもできます。データセット名にメンバー名が含まれる場合、データセット名を引用符で囲む必要があります。例:
DATASET(’YOUR.PDS.DSN(MEMBER)’)
オプションで、データセットが置かれている DASD ボリュームのボリュームシリアル番号を指定します。データセットがカタログ化されていない場合は、このパラメータを指定してください。
volser
は、ボリュームシリアル番号を示します。
オプションで、カタログ化されていないデータセットについて、指定した VOLume
のユニット名を指定します。VOLume
も指定している必要があります。
unitname
は、ユニット名を示します。指定しない場合、SYSALLDA
のユニット名はデフォルトになります。
オプションで、この制御文の実行元である hostid
を指定します。このパラメータは、複数の TAPEREQ
制御文メンバーを含む 1 つの parmlib メンバーを複数のシステムで共有できるように、PARMLIB
で使用する場合にのみ有効です。
hostid
は、この制御文の実行元であるホスト名を示します。複数のホスト名はカンマで区切る必要があります。
オプションで、現在ロードされている TAPEREQ
制御文を同じデータセットからリロードします。このパラメータは、TREQDEF DSN(
dsn
)
コマンドが発行されたあとで、データセットの内容が変更された可能性があるときに使用できます。
SMC TAPEREQ
制御文では、特定のジョブ名、ステップ名、プログラム名、データセット、またはデータセットのグループに適用される指定 POLicy
を指定します。
TAPEREQ
文は、SMC TREQDEF
コマンドで指定された定義データセット (DDname
) に記されます。SMC 割り当ては、これらの TAPEREQ
文を呼び出して、要求を満たすために正しいメディアタイプが使用されており、カートリッジが適切なデバイスにマウントされていることを確認します。TAPEREQ
文は定義データセット内に記す必要があります。これをオペレータコマンドとして発行することはできません。
SMC POLicy
コマンドを使用すると、指定した単一のオブジェクトですべてのテープポリシー仕様を指定できます。これは TAPEREQ
文または SMS
とともに使用され、指定ポリシーを割り当てまたはマウントイベントに関連付けます。
TAPEREQ
POLicy
パラメータは、SMC POLicy
コマンドで定義されている関連の SMC ポリシーを参照するように SMC に指示します。詳細は、Oracle の ELS ドキュメント『SMC の構成および管理』を参照してください。
次のいずれかの条件が存在する場合、MEDia
および RECtech
または MODel
パラメータは未定義に設定され、すべての要求に適合します。使用可能なすべてのデバイスが割り当ての対象になります。
要求に適合する TAPEREQ
制御文が定義データセットで指定されていない。
MEDia
、RECtech
、または MODel
パラメータを指定した、適合する Policy
コマンドでない。
ロードされている定義データがない。
注:
以前のソフトウェアリリースでは、TAPEREQ
パラメータはテープ属性の定義に使用されていました。このような従来のパラメータの詳細は、Oracle の ELS ドキュメント『ELS レガシーインタフェースリファレンス』を参照してください。
TREQDEF
コマンドの詳細は、TREQDefを参照してください。
図2-37に示すように、TAPEREQ
制御文には次のパラメータが含まれます。
注:
JOBname
、STEPname
、PROGram
、および DATASET
パラメータ値では、次のワイルドカード文字を使用できます。
%
または ?
は、空白以外の単一の任意の文字を示します。
*
は、1 つの修飾レベルを超えない任意の文字列 (0 から 8 文字) を示します。たとえば、A.B.*
は A.B
と A.B.C
に適合しますが、A.B.C.D
には適合しません。
**
は、DATASET
でのみ使用され、任意の数の修飾子を示します (ゼロ以上)。修飾子内ではほかの文字とともに使用することはできません。たとえば、A.B.**
は A.B
、A.B.C
、A.B.C.D
、A.B.C.D.E
などに適合します。
オプションでジョブ名を識別します。JOBname
を指定しない場合、デフォルト値は * です。
jobname
は、TAPEREQ
制御文が処理されるジョブの名前を示します。
指定した jobname
が要求内のジョブ名に一致したときにのみ、TAPEREQ
制御文が使用されます。
注:
DFHSM
の TAPEREQ
文をコーディングする場合は、選択条件として JOBname
を指定する必要があります。DATASET (DSN)
を使用すると、予期しない結果が発生することがあります。オプションでステップ名を指定します。STEPname
パラメータが指定されていないときには、デフォルト値は *
になります。
stepname
は、TAPEREQ
制御文が処理されるステップの名前を示します。TAPEREQ
制御文は、指定された stepname
が要求内のステップ名に一致するときにのみ使用されます。
オプションでプログラム名を指定します。
使用されるプログラム名はジョブステップのプログラム名です。デフォルト値は *
です。
program-name
は、TAPEREQ
制御文が処理されるプログラム名を示します。
TAPEREQ
制御文は、指定した program-name
が要求内のプログラム名に一致したときにのみ使用されます。
オプションでデータセット名を指定します。デフォルト値は **
です。
dataset-name
は、TAPEREQ
制御文が処理されるデータセット名を示します。
TAPEREQ
制御文は、指定された dataset.name が要求内のデータセット名に一致したときにのみ使用されます。RACF
および SMS
の拡張汎用命名の規則が適用されます。
DFHSM の TAPEREQ
文をコーディングする場合は、選択条件として JOBname
を指定する必要があります。DATASET (DSN)
を使用すると、予期しない結果が発生することがあります。
このパラメータで指定する名前は、DD 文の DSN
パラメータにコーディングされた値と異なっている場合があります。次に例を示します。
DSN=&&ABC
データセットが一時的なものである場合、DD 文ではこのようにコーディングされていることがあります。ただし、実際のデータセット名は &&ABC
ではありません。同様に、DSN
パラメータが以前の DD 文を参照する場合、データセット名は参照先のデータセットに解決されます。したがって、TAPEREQ
制御文を処理するには、参照されるデータセット名を DATASET
パラメータにコーディングする必要があります。
オプションで、データセットの DD 名を指定します。
DD-name
は DD 名を示します。
オプションで、保存期間と、存在する必要のある関係性を指定します。RETPD
と EXPDT
のどちらも指定しない場合、デフォルト値は RETPD(GE,0)
になります (どの有効期限でもこの条件に適合します)。
EQ
- 等しい。
NE
- 等しくない。
GT
- より大きい。
GE
- 以上。
LT
- 未満。
LE
- 以下。
retention-period
は、データセットの保存期間を日数で示します。日数は、1 から 4 桁の 10 進数で指定してください。
オプションで、有効期限と、存在する必要のある関係性を指定します。
EQ
- 等しい。
NE
- 等しくない。
GT
- より大きい。
GE
- 以上。
LT
- 未満。
LE
- 以下。
expiration-date
は、YYDDD
または YYYY/DDD
の形式でデータセットの有効期限を示します。
オプションで、特定のボリューム ID または volser の範囲を識別します。VOLSer
を省略した場合、デフォルト値は *
(任意のボリューム) になります。
TAPEREQ
文と POLicy
コマンドを組み合わせて使用すると、特定ボリュームのシリアル番号に基づいて割り当てポリシーを指定できます。詳細は、Oracle の ELS ドキュメント『SMC の構成および管理』を参照してください。
volser
または volser-range
は、ボリューム ID またはボリュームの範囲を示します。
VOLSer
では、POLicy
パラメータも指定する必要があります。
オプションで、ポリシーを選択するために使用するラベルタイプを指定します。
label-type
はラベルタイプを示します。次のいずれかを指定します。
SL
は、標準ラベルのテープを示します。これは、このパラメータが省略されている場合のデフォルトです。
AL
は、ANSI ラベルのテープを示します。
NL
は、ラベルなしのテープを示します。
NSL
は、非標準ラベルのテープを示します。
LABEL
は、POLicy
も指定されている場合にのみ有効です。
オプションで、JCL で (または IDAXESOT
を通じて) 与えられたエソテリックに一致するデバイスエソテリックグループの名前を指定します。
esoteric-name
はエソテリックグループ名を示します。
これは、1 から 8 文字の英数字または各国語 (#、@、$) 文字で構成できます。スラッシュ (/) またはハイフン (-) も有効です。
JCLESOT
は、POLicy
も指定されている場合にのみ有効です。JCLESOT
は、SSI55 (IDAX) または SSI24 (割り当て) の処理時にのみ一致するので、SUBPOOL
および MGMTCLAS
を含む POLICY
はこのパラメータで選択されません。
次に、JCLESOT
および ACTRECT
パラメータの使用例を示します。
TAPEREQ DSN(V047970.JCLESOT.*) JCLESOT(HVTSS11) POLICY(POL1) TAPEREQ DSN(V047970.JCLESOT.*) ACTRECT(V) POLICY(POL1) TAPEREQ DSN(**) POLICY(POL2) POLICY NAME(POL1) MED(V) REC(V) MGMT(HSCX400) SUBP(SUBP1) POLICY NAME(POL2) MED(ECART)
この例では、UNIT=HVTSS11
(一致する DSN
を使用) を指定するジョブに、SSI55/SSI24 の処理時に VIRTUAL
メディアおよび記録技法が割り当てられます。ほかのすべてのデータセットには、ECART
のメディアが割り当てられます。マウントメッセージ時に、割り当てられたドライブの記録技法が、一致する DSN
に対して仮想である場合は、POL1
の管理クラスおよびサブプールが割り当てられます。それ以外の場合、サブプールも管理クラスも割り当てられません。
オプションで、マウントが要求されたドライブが以前に選択したポリシーと矛盾している場合、または以前にポリシーを選択していない場合、マウント時にポリシーを決定するために使用する記録技法を指定します。
たとえば、JCL エソテリックが、ポリシー記録技法またはエソテリック置換の選択を妨げている場合、マウントが要求されたドライブと矛盾するスクラッチサブプールが、選択されたポリシーに存在する可能性があります。
また、JCLESOT
などのマウント時に利用できない条件をポリシー選択に使用する場合、SMC マウント処理で、SUBPOOL
や MGMTCLAS
などのマウントパラメータを割り当てるポリシーが利用できないことがあります。ACTRECT
を指定するとデフォルトをオーバーライドできます。
rectech-name
は、記録技法名を示します。
ACTRect
は、POLicy
も指定されている場合にのみ有効です。
オプションで、割り当てまたはマウント要求に関連付けられているポリシーの名前 (SMC POLicy
コマンドによって定義) を指定します。
policy-name
はポリシー名を指定します。
SMC は、このポリシー名を使用して、割り当てまたはマウント要求に関連付けられているすべてのポリシー情報を特定します。
指定ポリシーは、TREQDEF
コマンドが処理される前に、POLicy
コマンドを使用して定義する必要があります。
SMC POLicy
コマンドの詳細は、POLicyを参照してください。既存の TAPEREQ
文に基づいた新しい POLicy
定義の作成の詳細は、Oracle の ELS ドキュメント『SMC の構成および管理』を参照してください。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
SMC UEXit
コマンドは、特定のユーザー出口に対して呼び出されるロードモジュールを定義し、ユーザー出口が有効であるか無効であるかを指定します。
1、2、4、8、9、10、11、12、および 13 のユーザー出口が SMC によって呼び出され、管理されます。
注:
このコマンドを使用して、使用する各ユーザー出口をロードします。ユーザー出口はロードしていないと、呼び出されません。
すべてのユーザー出口は、ライブラリサーバーが置かれている場所とは無関係に、SMC が存在するホスト上で実行されます。
SMC が対話する TapePlex の数とは無関係に、所定のユーザー出口の 1 つの形式だけを呼び出すことができます。目的の形式 (HSC) は FORMat
パラメータを使用して指定します。
HSC ユーザー出口 7 (SLSUX07
) はサポートされなくなりました。
これらのユーザー出口は、サブシステムにアクセス可能なライブラリ内に存在する必要があります。
SMC POLicy
が割り当てまたはマウントに適用されるときに、ユーザー出口情報は適用されません。
ユーザー出口の詳細は、Oracle の ELS ドキュメント『ELS レガシーインタフェースリファレンス』を参照してください。
図2-38に示すように、UEXit
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、すべてのユーザー出口のステータス情報を表示します。
UEXit
コマンドでパラメータが指定されていないときには、LIst
がデフォルトとなります。
LIst
はそのほかのパラメータとともに指定できます。この場合、LIst
は、ほかのパラメータが処理されたあとに生成されます。
オプションで、ユーザー出口番号を指定します。有効な値は 1、2、4、8、9、10、11、12、および 13 です。
オプションで、ユーザー出口のロードモジュール名を指定します。
name
は、ロードモジュール名 (たとえば、SLSUX01
) を示します。
オプションで、有効または無効にするユーザー出口のフォーマットを指定します。
HSC ユーザー出口のフォーマットです。
オプションで、指定したユーザー出口をロードし、使用できるようにします。
ユーザー出口はロードしていないと、呼び出されません。同じユーザー出口に対してモジュールを続けてロードすると、使用回数がゼロに達したときに、ロードモジュールの現在アクティブなコピーが削除されます。
オプションで、以前に問題が生じたために無効になっていたユーザー出口を有効にします。
オプションで、問題の解決を図るためにユーザー出口を無効にします。
インタフェース:
コンソールまたは SMCCMDS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
SMC では、MSP/EX オペレーティングシステムと ELS ライブラリ制御システム (TapePlex) の両方からドライブタイプ情報を取得します。ELS ライブラリ制御システムの場合、構成照会から返された HSC データは、ライブラリ制御のデバイスについてオペレーティングシステムから返された情報を補足するために使用されます。
SMC UNITAttr
コマンドを使用すると、デバイスアドレスおよび属性を指定して、ライブラリ外の制御デバイスに関するオペレーティングシステム情報を補足でき、複数の TapePlex で同じデバイスアドレスが定義されたときに、指定したデバイスに関する TapePlex からの構成情報を事実上無視できます。SMC UNITAttr
コマンドを使用すると、次の操作を実行できます。
このホストで利用できないデバイスアドレスに MODEL=IGNORE
を設定します。
このホストのライブラリ外デバイスのモデルタイプを指定します。
複数の TapePlex に対して定義されているライブラリ外デバイスアドレスまたは範囲に対して NOTAPEPlex
を指定します。このホストがない場合、接続されているデバイスは指定した TapePlex に属します。
SMC の開始後、TapePlex が初期化される前に、マウントによって参照される可能性のあるデバイスに TapePlex 所有権とモデルを指定します。
UNITAttr
コマンドを使用する必要がある構成、またはこのコマンドを使用することで利点のある構成の詳細は、Oracle の ELS ドキュメント『SMC の構成および管理』を参照してください。
注:
既存の HSC UNITATTR
制御文は無効になりません。ただし、ライブラリ外デバイスと MODEL(IGNORE)
デバイスに対する UNITATTR
文は、リモート SMC 6.0 クライアントシステムに対してのみ処理されます。ライブラリドライブおよび仮想ドライブに対する HSC UNITATTR
文は、リリース 6.0 以降のどの HSC 処理でも使用されません。
SMC は UNITDEF
コマンドをサポートしません。各 UNITATTR
コマンドは、個別に解析され処理されます。
HSC ライブラリ外および MODEL=IGNORE
UNITATTR
文は、構成照会でも SMC に返されなくなります。したがって、UNITAttr を使用して、割り当て用にデバイスをバイパスするか、ライブラリ外ドライブのデバイスタイプを定義する場合、これらの UNITATTR
コマンドを SMC サブシステムに定義する必要があります。
図2-39に示すように、UNITAttr
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、UNITAttr
デバイス属性が割り当てられるデバイス番号を指定します。
devnum
、devnum-range
、または devnum-list
は、デバイス番号、デバイス番号の範囲、またはデバイス番号のリストを指定します。
オプションで、UNITAttr
デバイス属性が割り当てられるエソテリックを指定します。デバイス特性を変更すると、指定したエソテリック内のすべてのデバイスが変更されます。
esoteric-name
は MSP エソテリック名を示します。この名前は MSP に対して定義する必要があり、SMC が認識しているテープデバイスだけを含む必要があります。
オプションで、ADDRess
パラメータまたは ESOTeric
パラメータによって指定されたデバイス番号のモデルタイプが、デバイス UCB から特定されるように指定します。以前に MODEL=IGNORE
に設定されていたデバイスの場合は、ライブラリサーバーからの MODEL
情報を復元されるように指定します。
ADDRess
パラエータまたは ESOTeric
パラメータによって指定されたデバイス番号の UNITAttr
モデル情報を一覧表示します。
オプションで、ADDRess
パラメータによって指定されたデバイス番号が割り当てられるトランスポートのモデルタイプを指定します。
model-type
は、モデルタイプを示します。
有効な model-type
値のリストについては、付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
オプションで、通信を確立する前にドライブに関連付けられる TapePlex の名前を指定します。
MOdel(VIRTUAL)
が指定されている場合、TAPEPlex
が必要です。MOdel(VIRTUAL)
ドライブは、「ライブラリ外」デバイスとして存在することはできません。
TapePlex 名。
指定した場合、この名前は、TAPEPlex
コマンドで定義された TapePlex 名に一致する必要があります。
オプションで、指定したデバイスアドレスから TapePlex 関連付けを削除します。
オプションで、ELS ライブラリ制御システムからの構成照会によって、デバイスがライブラリによって制御されていることが示された場合でも、指定したアドレスまたはアドレス範囲がライブラリ外デバイスであるように指定します。ローカルのライブラリ外デバイスアドレスが、ホストからアクセスできない、TapePlex に属するデバイスと重なるときにこのパラメータを使用します。
注:
TAPEPlex
とともに MOdel
が指定されている場合、TapePlex から返された構成照会モデル情報は「実際」のモデルまたは「正しい」モデルと想定され、UNITAttr
コマンドで指定されたすべての MOdel
をオーバーライドします。
アドレスに対して TAPEPlex
が指定されているが、そのアドレスがその TapePlex の構成照会から返されていない場合、エラーメッセージが発行されますが、誤った TapePlex オーナーシップが指定したデバイスアドレスに残ります。その結果、指定したデバイスアドレスに対するマウントは自動化されず、指定した TapePlex によって拒否されます。
インタフェース:
コンソールまたは SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
SMC USERMsg
コマンドを使用すると、インターセプトされ、ライブラリサブシステムのユーザー出口 01 へ渡されるメッセージの追加メッセージ識別子を指定できます。また、このコマンドを使用して、USERMsg
コマンドを使用して定義されているメッセージのメッセージ識別子を一覧表示することもできます。
図2-40に示すように、USERMsg
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、顧客定義のメッセージテーブルにメッセージ識別子を一覧表示します。これは、パラメータが指定されていない場合のデフォルトです。
オプションで、顧客定義のメッセージテーブルに追加するメッセージを指定します。このメッセージはユーザー出口 01 に渡されます。
msgid
は、追加されるメッセージのメッセージ識別子を示します。
注:
このパラメータは、SMCPARMS
データセットでのみ指定できます。インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい (XML/CSV 出力なし)
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要
SMC VMSG
コマンドを使用すると、仮想ストレージマネージャーコンソール (VSMc) メッセージプロセッサクライアントを開始または停止できます。VMSG メッセージプロセッサクライアントは、リモート VSM コンソールサーバーによって発行されたメッセージの受信と返信をローカル SMC サブシステムで行えるようにします。
図2-41に示すように、SMC VMSG
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、VMSG
タスクステータス情報を表示します。
オプションで、指定したサーバーの VMSG プロセッサだけを一覧表示します。
SSSSSSSS
はサーバー名を示します。指定した場合、指定のサーバーは、SMC SERVer コマンドによって以前に定義されている必要があります。
LIst
は、STArt
、STOp
、または PREfix
キーワードを指定していない場合のデフォルトです。
オプションで、VMSG メッセージプロセッサクライアントを開始します。
VMSG プロセッサのサーバー名を指定します。
SSSSSSSS
はサーバー名を示します。サーバー名は必須であり、SMC SERVer
コマンドによって以前に定義されている必要があります。
オプションで、VMSG
クライアントが受信するメッセージの 1 つ以上のタイプを含むタイプリストを定義します。
カンマを使用して値を区切りながら type-list
で次の 1 つ以上を指定します。
すべてのメッセージを受信します。これがデフォルトです。ALL
を指定する場合は、ほかのメッセージタイプとともに指定することはできません。これがデフォルトです。
強調表示された WTO メッセージを受信します。
強調表示されない WTO メッセージを受信します。
返信が必要なメッセージを受信します。
オプションで、SMS サブシステムログでこの VSM コンソールサーバーからのメッセージを識別するメッセージ接頭辞識別子を指定します。指定しない場合、指定した server
名がメッセージ接頭辞として使用されます。
PPPPPPPP
は、メッセージ接頭辞識別子です。接頭辞は、最大 8 文字の長さに設定でき、次のどの組み合わせでも含められます。
A - Z
0 - 9
@#$,.()+-=<|!;%>?:
オプションで、VMSG メッセージプロセッサクライアントを停止させます。
VMSG
プロセッサのサーバー名を指定します。
SSSSSSSS
はサーバー名を示します。サーバー名は必須であり、SMC SERVer
コマンドによって以前に定義されている必要があります。
オプションで、SMS サブシステムログでこの VSM コンソールサーバーからのメッセージを識別するメッセージ接頭辞識別子を指定します。指定しない場合、指定したサーバー名がメッセージ接頭辞として使用されます。
PPPPPPPP
は、メッセージ接頭辞識別子を示します。接頭辞は、最大 8 文字の長さに設定でき、次のどの組み合わせでも含められます。
A - Z
0 - 9
@#$,.()+-=<|!;%>?:
VMSG プロセッサのサーバー名を指定します。
SSSSSSSS
はサーバー名を示します。サーバー名は必須であり、SMC SERVer
コマンドによって以前に定義されている必要があります。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい、XML と CSV をサポートします
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
SMC XCLIENT
コマンドを使用すると、デフォルトのサーバー XAPI セキュリティープロトコルとは異なるプロトコルバージョンを使用する XAPI クライアントを定義できます。
注:
XCLIENT
コマンドは、「セキュアでない」古いプロトコルを使用するクライアントを定義するためにのみ必要です。XCLIENT
コマンドで定義されていないクライアントから XAPI 要求が発信された場合、XAPI ログイン資格証明の生成が要求されます。
ELS 7.3 SMC HTTP サーバーと通信している古い ELS または ELS 以外のクライアントがある場合、XCLIENT
コマンドで、プロトコルバージョン 0 のクライアントとしてこれらを定義する必要があります。
完全な XCLIENT
コマンドは、SMC0000
メッセージでエコーされません。
XCLIENT
(抑制) は、すべての XCLIENT
コマンドについてエコーされます。
完全な XCLIENT
コマンドは、SMC LOG
コマンドがアクティブな場合、ログに記録されません。
XCLIENT
(抑制) は、すべての XCLIENT
コマンドについてログに記録されます。
XCLIENT
コマンドは、どの HTTP
または SERVer
コマンドよりも前に指定する必要があります。
図2-42に示すように、XCLIENT
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、すべての XCLIENT
設定を表示します。XCLIENT
コマンドでパラメータが指定されていないときには、LIst
がデフォルトとなります。
オプションで、クライアントが存在する IP リゾルバホスト名を指定します。
HHHHHHHH
は、クライアントの名前を示します。HOst
名は、TCP_IP
名テーブルで解決可能な名前である必要があります。次の規則が適用されます。
この値は 1 文字から 8 文字までの長さである必要があります。
最初の文字はアルファベットか数字にする必要があります。
最後の文字はアルファベットか数字にする必要があります。
最初と最後の間の文字は、アルファベット、数字、ハイフン、またはピリオドにする必要があります。
オプションで、クライアントの IP アドレスを指定します。
NN.NN.NN.NN
は TCP/IP アドレスを示します。
注:
IPaddress
および HOst
は相互に排他的です。オプションで、クライアントの名前を指定します。クライアントが SMC/MSP である場合、指定された NAme
は、client_subsystem_name
として返された名前にする必要があります。それ以外の場合、指定した NAme
は、client_name
で返される名前にする必要があります。NAme
が「*」と指定されている場合、指定した HOst
または IPaddress
からのすべての要求は、指定したプロトコルバージョンを使用しているものとして定義されます。
CCCC
はクライアントの名前を示します。
オプションで、プロトコルバージョンを指定します。デフォルトは 0 です。
0
は、「セキュアでない」古いプロトコルバージョンを示します。
1
は、XAPI セキュリティープロトコルバージョンを示します。
インタフェース:
コンソール、ユーティリティー、SMCCMDS
データセット、または SMCPARMS
データセット
UUI サポート: はい、XML と CSV をサポートします
サブシステムの要件:
アクティブな SMC が必要。または、SMCUSIM
ユーティリティーに入力可
SMC XUDB
コマンドを使用すると、XAPI セキュリティーユーザーの追加、更新、削除、および一覧表示を行えます。
XAPI セキュリティーユーザーリストは、クライアントとサーバーの両方によって維持されます。クライアントとサーバーが同じホスト (つまり SMC/MSP) に存在している場合、XUDB
ユーザーリストは共有されます。
注:
クライアントとサーバーの両方で、同じ USER
を定義する必要があります。
USER
は SERVER
ごとに一意です。同じ SMC HTTP サーバーで複数の TapePlex が稼働している場合、定義済みのユーザーはすべての TapePlex にアクセスできます。
完全な XUDB
コマンドは、SMC0000
メッセージでエコーされません。
XUDB
(抑制) は、すべての XUDB
コマンドについてエコーされます。
完全な XUDB
コマンドは、SMC LOG
コマンドがアクティブな場合、ログに記録されません。
XUDB
(抑制) は、すべての XUDB
コマンドについてログに記録されます。
XUDB
コマンドは、あらゆる HTTP
、SERVer
、TCPip
コマンドの前に指定する必要があります。
図2-43に示すように、XUDB
コマンドには次のパラメータが含まれます。
XAPI セキュリティーリストに指定したユーザーを表示します。XUDB
コマンドでパラメータが指定されていないときには、LIst
がデフォルトとなります。この場合、すべてのユーザーが一覧表示されます。
一覧表示するユーザー名を指定します。UUUUUUUU
はユーザー名を示します。
指定したユーザー名またはパスワードが XAPI セキュリティーリストに追加されるように指定します。
追加するユーザー名を指定します。UUUUUUUU
はユーザー名を示します。
ユーザーパスワードを指定します。PPPPPP
はパスワードを示します。
指定したユーザー名またはパスワードが XAPI セキュリティーリストで更新されるように指定します。
追加するユーザー名を指定します。UUUUUUUU
はユーザー名を示します。
ユーザーパスワードを指定します。PPPPPP
はパスワードを示します。
指定したユーザー名/パスワードが XAPI セキュリティーリストから削除されるように指定します。
追加するユーザー名を指定します。UUUUUUUU
はユーザー名を示します。
XAPI セキュリティーユーザーリストの XUDB ADD
エントリを含めるように、XAPI セキュリティーユーザーリストを順次データセットで保持することをお勧めします。
SMC 起動パラメータで、XAPI セキュリティーデータセットの SMC READ
コマンドを含めます。
XUDB ADD/UPDATE/DELETE
コマンドは、操作可能な SMC/MSP で XAPI セキュリティーユーザーリストを変更するために使用できます。変更はすべて、XAPI SECURITY
データセットで反映する必要もあります。
XAPI セキュリティーデータセットは、SAF(RACF)
権限でセキュリティー保護されます。