この章には、HSC および VTCS コマンドと制御文に関する参照情報が含まれています。
注:
オペレータコマンドによってロードされる制御文は、そのコマンドとともに説明されています。その他の制御文 (PARMLIB
データセットで指定されるものを含む) は、個別に説明されています。
特定の HSC および VTCS コマンドは、『ELS レガシーインタフェースリファレンス』で説明されています。これらのコマンドは ELS より前のソフトウェアリリースで導入され、その機能は ELS で置き換えられました。これらのコマンドは ELS によってサポートされますが、このサポートは将来のリリースで終了する予定です。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
ACTIvities
コマンドは、ボリュームグループによるライブラリリソースロードの統計レポート (スクラッチと非スクラッチとの比較、パススルーアクティビティー、マウント、マウント解除、挿入済み、取り出し済みなど) を生成します。このレポートは、ライブラリリソースと使用状況のモニタリングに役立つ情報を提供します。
このユーティリティーにはまた、要求された期間の SMF データも必要です (SET SMFを参照)。カートリッジ移動の SMF レコードが指定された期間内に記録されるように選択されていることを前提にしています。また、SMF レコードが次の順序になっていることも前提にしています。
SMF ID
日付
時間 (早い順)。
重複したレコードや順序どおりになっていないレコードがあると、このユーティリティーは終了し、SMF レコードがソートされていないことを示すメッセージを表示します。この状況を回避するために指定できるソート文については、追加のソート制御カードを参照してください。
注:
定期的なパフォーマンス統計は、SL8500 ライブラリには使用できません。ボリューム移動の統計 (挿入、取り出し、マウント、マウント解除、移動を含む) は、すべてのライブラリタイプについて生成されます。図3-1に示すように、ACTIvities
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、アクティビティー分析のための期間の開始を指定します。
分析の開始日。
mm
/
dd
/
yy
または yyyymmdd
形式の日付を指定します。
この形式を使用している場合、20 世紀 (19xx) の日付を示すには 71 以上の yy
値を指定します。21 世紀 (20
xx) の日付を示すには 70 以下の yy
値を指定します。混乱を避けるために、yyyymmdd
の日付の形式を使用することをお勧めします。
TODAY
は、デフォルトの日付として指定します。
hh
:
mm
:
ss
形式で表された 1 日の開始時間 (24 時間値)。
begin-time
および end-time
パラメータの許容範囲は 00:00:00 から 24:00:00 までです。デフォルト値は 00:00:00 です。
次の各例で、アクティビティーレポートは 2008 年 10 月 27 日の真夜中に開始されます。
BEGIN(10/27/08,00:00:00) BEGIN(20081027,00:00:00) BEGIN(TODAY,00:00:00) BEGIN(,00:00:00)
オプションで、アクティビティー分析のための期間の開始を指定します。
分析の終了日。
mm
/
dd
/
yy
または yyyymmdd
形式の日付を指定します。
この形式を使用している場合、20 世紀 (19xx
) の日付を示すには 71 以上の yy
値を指定します。21 世紀 (20xx
) の日付を示すには 70 以下の yy
値を指定します。混乱を避けるために、yyyymmdd
の日付の形式を使用することをお勧めします。
begin-date
が指定されている場合は、end-date
も同じ形式である必要があります。
TODAY
は、デフォルトの日付として指定します。
hh
:
mm
:
ss
形式で表された 1 日の終了時間 (24 時間値)。
begin-time
および end-time
パラメータの許容範囲は 00:00:00 から 24:00:00 までです。デフォルト値は 23:59:59 です。
例:
END(10/27/08,18:00:00) END(20081027,11:30:00) END(TODAY,23:29:00) END(,23:59:59)
SLUADMIN の呼び出しで説明されている必須の JCL 定義文に加えて、ACTIvities
JCL には次の定義文が適用されます。
このユーティリティーが報告する対象となる SMF データ。これは、もっとも古いものから最新のものまで連結された複数のデータセットである可能性があります。これは、SMF ダンプユーティリティー IFASMFDP
によって作成されたアクティブな SMF データセットのオフロードされたコピーです。
HSC に対して定義されている SMF レコードタイプは、ACTIvities
によって使用される唯一の SMF レコードです。ACTIvities
の実行時間を短縮するには、IFASMFDP
ユーティリティーを使用して、HSC に対して定義されている SMF レコードタイプのみを含む新しい SMF データセットを作成します。次の例を使用すると、HSC のみの SMF データセットを作成できます。
//jobcard //SMFCOPY EXEC PGM=IFASMFDP //MAN DD DISP=SHR,DSN=input.smf.data //DUMPOUT DD DISP=(NEW,CATLG,DELETE),UNIT=your_esoteric, // SPACE=(CYL,(500,500),RLSE),DSN=hsc.only.data //SYSPRINT DD SYSOUT=* //SYSIN DD * INDD(MAN,OPTIONS(DUMP)) OUTDD(DUMPOUT,TYPE(your_HSC_SMF_record_number)) . Note - A DISPLAY CDS command can be issued to find your_HSC_SMF_record_number.
SMF レコードが確実にソートされるようにするには、SYELSORT
JCL の SYSIN
部分で追加の制御カードをいくつか指定する必要があります。
//SYSIN DD# INCLUDE COND=(6,1,BI,EQ,X’xx’) SORT FIELDS=(15,4,CH,A,11,4,PD,A,7,4,BI,A) SUM FIELDS=NONE
注:
INCLUDE COND
文で、(上で X’xx
として示されている) SMF タイプの設定はユーザーが指定します。デフォルト設定は FF
(SMF タイプ 255) です。インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は、MVCPOOL
パラメータを指定する場合にのみ必要です
ACTMVCgn
コマンドは、CDRT
機能を備えた VSM 環境で使用されるオプションコマンドです。ACTMVCgn
は、SLUSMVON
および SLUSMVOF
DD 文によって指定された 2 つのファイルに出力される 2 組の MVCMAINT
文を生成します。
ACTMVCgn
の実行後は、次のようになります。
SLUSMVON
には、READONLY(ON)
キーワードを含む 1 組の MVCMAINT
文が含まれています。
SLUSMVOF
には、READONLY(OFF)
キーワードを含む 1 組の MVCMAINT
文が含まれています。
ACTMVCgn
が正常に実行されると、SLUSMVON
と SLUSMVOF
の両方のデータセット内に等しい数の MVCMAINT
文が生成されます。
注:
このユーティリティー関数の使用例については、Oracle の ELS のドキュメント『ELS 障害回復およびオフサイトデータ管理ガイド』を参照してください。図3-2に示すように、ACTMVCgn
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、CSV ベースの出力がフィルタリングされる対象となる ACS を指定します。
acs-id
は、2 文字の ACS ID を示します。空白は有効ではありません。複数の ACS を指定するには、各 ACS ID をコンマで区切ります。ACS
が指定されていない場合、デフォルトはすべての ACS です。
オプションで、CSV ベースの出力がフィルタリングされる対象となる STORMNGR
を指定します。
stormngr-name
は、STORMNGR
の名前を示します。この名前には最大 8 文字を含めることができます。空白は有効ではありません。STORMNGR
の複数の名前を指定するには、各名前をコンマで区切ります。
オプションで、CSV ベースの出力がフィルタリングされる対象となる MVCPOOL
を指定します。
mvcpool-name
は、MVCPOOL
の名前を示します。この名前には最大 13 文字を含めることができます。空白は有効ではありません。複数の MVCPOOL
を指定するには、MVCPOOL
の各名前をコンマで区切ります。
注:
MVCPOOL
パラメータを指定し、HSC サブシステムがアクティブでない場合、このユーティリティーは完了できず、8 のリターンコードが発行されます。オプションで、空でないすべての MVC に対して READONLY(ON)
および READONLY(OFF)
制御文が生成されることを要求します。ALL
が指定されていない場合、完全な MVC に対して READONLY
制御文は生成されません。
SLUADMIN の呼び出しで説明されている必須の JCL 定義文に加えて、ACTMVCGN
JCL には次の定義文が適用されます。
選択された MVC を監査するための SLUADMIN
ユーティリティー制御文の形式をした出力。この文はオプションです。これが存在する場合は、EXPORT
ステータスにあるものを除く、空でないすべての MVC に対して AUDIT
ユーティリティー制御文が生成されます。
READONLY(ON)
キーワードを含む MVCMAINT
ユーティリティー制御文の形式をした ACTMVCGN
出力。
READONLY(OFF)
キーワードを含む MVCMAINT
ユーティリティー制御文の形式をした ACTMVCGN
出力。
インタフェース:
ユーティリティーのみ
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
図3-3に示すように、ARCHive
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、アーカイブ管理ポリシーを定義する 1 つ以上の管理クラスを指定します。
mgmtclas-name1
...
mgmtclas-namen
は、1 つ以上の管理クラスを示します。
オプションで、VTV のリストまたは範囲を指定します。このパラメータは、MGMTclas
と相互に排他的です。
注:
MGMTclas
または VTV
の値を指定しない場合、VTCS はすべての VTV をスキャン (または処理) します。オプションで、1 つのアーカイブタスクによって処理される MVC の最大数を指定します。
nn
は、MVC の最大数を示します。
オプションで、以降のリコールおよび移行操作中に VTCS が同時に処理する MVC の最大数 (nn
) を指定します。
有効な値は 1 - 99 です。指定されていない場合は、CONFIG RECLAIM
値 (またはデフォルト) が使用されます。MOVEVTV
が指定されていない場合、このパラメータは無視されます。
オプションで、アーカイブの最大時間 (nnnn
) を分単位で指定します。最大時間が過ぎると、VTCS はメッセージ SLS6682I
を発行します。ELAPSE
値に達したときに、現在マウントされている MVC が存在しない場合、アーカイブは停止します。ELAPSE
値に達したときに、いずれかの MVC が現在マウントされている場合、アーカイブはマウントされている MVC を処理してから停止します。
有効な値は 1 - 1440 です。指定されていない場合、アーカイブプロセスに時間制限はありません。MOVEVTV
が指定されていない場合、このパラメータは無視されます。
オプションで、代替 MGMTclas
文を含むファイルの ddname
を指定します。このパラメータは、MOVEVTV
と相互に排他的です。
オプションで、MGMTclas
または VTV
によって指定された VTV に適用される MGMTclas
文によって指定されている現在アクティブな管理ポリシーごとに VTV をアーカイブします。MOVEVTV
を指定しない場合は、レポートのみが生成されます (VTV は移動されません)。このパラメータは、POLICYdd
と相互に排他的です。
次の例は、次の ARCHive
レポートの例を示しています。
次の例は、ARCHive
レポート (MOVEVTV
の指定なし) の例を示しています。
例3-1 ARCHive レポート (MOVEVTV の指定なし)
SLUADMIN (7.2.0) STORAGETEK ENTERPRISE LIBRARY SOFTWARE UTILITY SSYS=HSCI PAGE 00002 TIME 15:50:09 ARCHIVE VTV REPORT DATE 2012-06-17 VTV SIZE %COMP <------------CREATION------------> MGMT VOLSER (MB) DATE TIME CLASS MVC1 MVC2 MVC3 MVC4 Y00001 1.62 39 2008JAN15 04:11:18 MJ4 02250 02251 02252 02253 Y00002 1.62 39 2008JAN15 04:03:57 MJ4 02250 02251 02252 02253 Y00003 1.62 39 2008JAN15 03:50:59 MJ3 02254 02255 Y00004 1.62 39 2008JAN15 03:45:04 MJ2 02256 02257 02268 Y00005 0.01 0 2008JAN17 23:56:00 MJ1 02259 Y00006 0.01 0 2008JAN17 23:41:37 MJ1 02259 Y00007 1.62 39 2008JAN05 06:15:46 MJ4 02250 02251 02252 02253 TOTAL VTVS=23 TOTAL SIZE=29.32MB TIME 15:50:09 ARCHIVE MVC REPORT DATE 2012-06-17 MVC MEDIA MEDIA STORAGE LOCATION CANDIDATE TOTAL VTV VOLSER TYPE SIZE(MB) CLASS (ACS ID) VTVS SIZE(MB) 022550 9840 20000 SC1 00 3 4.86 Y00001 Y00002 Y00007 022551 9840C 40000 SC3 3 4.86 Y00001 Y00002 Y00007 022559 9940A 60000 SC4 17 18.50 Y00005 Y00006 Y00015 Y00027 Y00042 Y00048 Y00053 Y00059 Y00061 Y00067 Y00073 Y00078 Y00084 Y00088 Y00101 Y00123
次の一覧では、ARCHive VTV
レポートの各フィールドについて説明します。レポートのこのセクションのあとに、候補 VTV の数と、リコールおよび再移行される M バイト単位のサイズを示す合計行が出力されます。
VTV volser。
VTV の非圧縮サイズ (M バイト)。<MOUNT>
は、レポートが実行されたときに VTV がマウントされたことを示します。<FENCED>
は、VTV の状態が不明であることを示します。<FENCED>
が表示される場合は、Oracle StorageTek ソフトウェアサポートに連絡してください。
達成された VTV の圧縮率。これは、VTV の非圧縮サイズのパーセンテージとして表された、VTV の非圧縮サイズと圧縮サイズの違いです。たとえば、100M バイトの VTV が 40M バイトに圧縮された場合、圧縮率は 60% と表示されます。0% の圧縮は、VTV 上で圧縮が不可能であったことを示します。
VTV が作成された日付と時間。
指定された VTV の管理クラスの名前。
この VTV を含む MVC。これらのすべてのフィールドが空である場合、この VTV は移行も統合もされていません。これらのフィールドの 1 つ以上に MVC volser が表示されている場合、この VTV はこれらの各 MVC に移行されました。
次の一覧では、ARCHive MVC
レポートの各フィールドについて説明します。MVC ごとのデータのあとに、1 つ以上の VTV volser が MVC 上のコピーとともに出力されます。レポートのこのセクションのあとに、候補 MVC の数と、リコールおよび再移行される M バイト単位のサイズを示す合計行が出力されます。
MVC volser。
MVC タイプ。
MVC のサイズ (M バイト)。これは、VTCS が MVC を使用したあとにのみ決定されます。VTCS が VTV を MVC に移行するまで、このフィールドには UNKNOWN
が表示されます。
MVC のストレージクラス。
MVC 上の候補 VTV の数。
MVC 上のすべての候補 VTV の M バイト単位のサイズ。
MVC が存在する ACS。空白の場合、この MVC は現在 ACS 内に存在しません。
次の例は、ARCHive MOVEVTV
レポートの例を示しています。
SLUADMIN (7.2.0) StorageTek Enterprise Library Software Utility PAGE 0001 TIME 10:07:10 ARCHIVE MOVEVTV REPORT DATE 2015-03-31 Move VTV - MVC 022705 ignored, MAXMVC reached Move VTV - VTV X04898 ignored, all MVC copies rejected Move VTV - 4 MVCs selected for processing Move VTV - 5 VTVs selected for processing Move VTV - 5 VTV copies to be processed Move VTV - 0 VTV copies not matched to request Move VTV - 1 VTV copies rejected by MAXMVC limit Move VTVs - MVC 023484 selected and contains 1 VTVs Move VTVs - MVC 022628 selected and contains 1 VTVs Move VTVs - MVC 022631 selected and contains 2 VTVs Move VTVs - MVC 022608 selected and contains 1 VTVs Recall from MVC 022628 to VTSS HBVTSS17 SLS6683I Bulk recall of 1 VTVs issued to MVC 022628 SLS6644I VTV X99909 recalled from MVC:022628 Block:25401431 SLS6637I Recall from MVC 022628 completed Recall from MVC 023484 to VTSS HBVTSS17 SLS6683I Bulk recall of 1 VTVs issued to MVC 023484 SLS6644I VTV X04897 recalled from MVC:023484 Block:02402581 SLS6637I Recall from MVC 023484 completed Recall from MVC 022608 to VTSS HBVTSS16 SLS6683I Bulk recall of 1 VTVs issued to MVC 022608 SLS6637I Recall from MVC 022608 completed Migrate to storage class HBVTSS16 from VTSS HBVTSS17 SLS6681I VTV X99909 migrated to MVC:022589 Block:01400025 StorCl:HBVTSS17 MgmtCl:SIMPLEX SLS6636I Demand migration to MVC 022589 completed Recall from MVC 022631 to VTSS HBVTSS16 SLS6683I Bulk recall of 2 VTVs issued to MVC 022631 SLS6644I VTV X99910 recalled from MVC:022631 Block:03400141 SLS6644I VTV X99908 recalled from MVC:022631 Block:05400281
インタフェース:
ユーティリティーのみ
MVC
または VTSS
が指定されている場合は、はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS (AUDit MVC
、VTSS
、または INVLDMIR
)
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC (その他のすべて)
AUDit
コマンドは、次のものに対するボリュームインベントリ監査を実行します。
ACS または LSM
ACS 内の 1 つ以上の指定された LSM
LSM 内の 1 つ以上のパネル
パネル内の 1 つ以上の行
行内の 1 つ以上の列 (セル)
1 つ以上の VTSS
1 つ以上の MVC
オプションパラメータを使用すると、次のことを実行できます。
観察されたカートリッジを反映するようにライブラリ制御データセットを更新する。
矛盾リストを生成し、制御データセットを更新しない。
図3-4に示すように、AUDit
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、ライブラリ全体が監査されるように指定します。
オプションで、ライブラリ内の特定の ACS のみが監査されるように指定します。
acs-id
は、1 桁または 2 桁の 16 進数 ACS 識別子を示します。
注:
LSM
パラメータなしで ACS
パラメータが指定されている場合は、ACS 内のすべての LSM に対して同時に監査が実行されます (マルチタスク)。ACS 内の特定の LSM のみを監査するには、LSM または LSM のリストを使用して LSM
パラメータをコーディングする必要があります。次のパラメータは、ALL
または ACS
とともに指定できます。
オプションで、空のセルのみが監査されるように指定します。このパラメータを AUDIt
のパラメータ DIAGScan(ONLY)
と組み合わせて使用することはできません。
空のセルのみを監査することによって得られる主な利点は、監査を実行するために必要な時間の短縮です。
注:
監査を実行するための時間が大幅に短縮されるわけではないため、SL8500 ライブラリに対して空のセルの監査を実行することはお勧めしません。ユーザーは通常、このパラメータを次の場合に指定する可能性があります。
LSM を挿入し、新しいカートリッジを空のセルに配置した場合、または
空のセルに手動で移動したライブラリボリュームのカートリッジの場所に関する情報を修正する必要が発生した場合。
どちらの場合も、APPLy(YES)
が指定されている場合、CDS はこれらのセルが空ではなくなっていることを反映するように更新されます。
注意:
どちらの場合も、APPLy(YES)
が指定されている場合、CDS はこれらのセルが空ではなくなっていることを反映するように更新されます。オプションで、診断セルがスキャンされるように指定します。HSC は、これらのセルを一度に 1 つずつスキャンし、AUDIt
ユーティリティーのレポートに各セルの内容を表示します。DIAGScan
は、ROW
および COLumn
と相互に排他的です。その他のすべての AUDIt
パラメータとは組み合わせて使用できます。
診断セルのみがスキャンされるように指定します。このパラメータを EMPTYCel
パラメータと組み合わせて指定することはできません。
AUDIt
ユーティリティーの通常の操作に加えて、診断セルもスキャンされるように指定します。
注:
診断セルと通常のストレージまたは CAP セルの間のカートリッジ移動が LMU によってサポートされていないため、報告できるのは診断セルの内容だけです。オプションで、LSM 内の移動中のカートリッジが処理されるように指定します。次の注に記載されているものを除き、移動中のすべてのカートリッジが AUDIt
ユーティリティーの操作の一部として読み取られ、取り出されます。INTRANs
は、APPLY(NO)
と相互に排他的です。
移動中の監査では、9310 プレイグラウンド内の最初の 2 つのセル (列 0 と 1) にしかアクセスできません。9310 プレイグラウンド内のその他のセル位置 (列 2 から 5) にあるカートリッジを移動中の操作で取り出すことはできません。
9740 診断セルを監査でスキャンすることはできません。
オプションで、制御データセットが更新されるかどうかを指定します。
監査操作で、重複したボリュームシリアル番号、読み取り不可能または不正な外部メディアラベル、あるいは新しいカートリッジの読み取り不可能な外部ラベルを持つカートリッジを取り出し、ストレージセルの物理的な内容が反映されるように制御データセットへの修正アクションを実行するように指定します。YES
がデフォルトです。
矛盾リストが生成され、制御データセットが更新されないように指定します。
次のパラメータは、ACS
とともにのみ指定できます。
オプションで、指定された ACS 内の特定の LSM のみが監査されるように指定します。
lsm-list
は 1 つの LSM 番号か、または LSM 番号のリストです。LSM 番号は 16 進数値 (00-17) です。LSM の範囲は許可されません。リストが指定されている場合は、各要素が空白またはコンマで区切られ、リスト全体が括弧で囲まれている必要があります。
オプションで、LSM 内の特定のパネルのみが監査されるように指定します。このパラメータが指定されている場合、LSM
パラメータには 1 つの LSM 番号しか含めることができません。
panel-list
は 1 つのパネルか、またはパネルのリストです。パネルの範囲は許可されません。リストが指定されている場合は、各要素が空白またはコンマで区切られ、リスト全体が括弧で囲まれている必要があります。panel-list
要素は、LSM タイプに固有の 1 桁または 2 桁の 10 進数です。有効な値のリストについては、パネルを参照してください。
SL3000 ライブラリには、完全に構成されたライブラリ上でいちばん左のバックパネル (パネル 0) から始まり、いちばん右のフロントパネル (パネル 23) で終わる静的なパネル番号があります。パネル番号は、唯一の必要なモジュールである BDM (パネル 12 と 13) から始まり、左および右の外側に向けて付けられます。
パネル 0 (CAP パネル) と 1 (ドライブパネル) は SL8500 の監査で許容可能なエントリですが、この場合、これらのパネル上にストレージセルが見つからないため、HSC には条件コード 0 が表示されます。
オプションで、指定された LSM パネル内の特定の行のみが監査されるように指定します。このパラメータが指定されている場合、LSM
および PANel
パラメータには 1 つの要素しか含めることができません。
row-list
は 1 つの行か、または行のリストです。範囲は許可されません。リストが指定されている場合は、各要素が空白またはコンマで区切られ、リスト全体が括弧で囲まれている必要があります。row-list
要素は 1 桁または 2 桁の 10 進数であり、LSM タイプに固有です。有効な値のリストについては、行を参照してください。
オプションで、LSM パネル行内の特定の列 (セル) のみが監査されるように指定します。このパラメータが指定されている場合、LSM
、PANel
、および ROW
パラメータには 1 つの要素しか含めることができません。
column-list
は 1 つの列か、または列のリストです。範囲は許可されません。リストが指定されている場合は、各要素が空白またはコンマで区切られ、リスト全体が括弧で囲まれている必要があります。column-list
要素は 1 桁または 2 桁の 10 進数であり、LSM タイプに固有です。有効な値のリストについては、列を参照してください。
列のリストが指定されている場合は、行のリストを指定できません。
行のリストが指定されている場合は、列のリストを指定できません。
SL3000 の列はすべて (左から右に) 0-5 の番号が付けられます。
オプションで、監査操作中の必要なすべてのカートリッジ取り出しに使用される特定のカートリッジアクセスポートを指定します。
cap-id
は、1 つ以上の CAP を識別します。形式は AA:LL:CC
です。ここで、AA:LL
は LSM ID を示し、CC
は CAP を示します。有効な値のリストについては、CAP 番号を参照してください。
注:
CAP
が指定されていない場合は、識別された ACS 内の CAP が CAPPref
オペレータコマンドに基づいて選択されます。詳細は、CAPPrefを参照してください。
複数 ACS 監査では、CAP
パラメータを指定できません。CAP 設定値に基づいて ACS ごとに CAP が選択されます。
図3-4に示すように、AUDit
コマンドには、仮想ボリューム監査のための次のパラメータが含まれます。
オプションで、1 つ以上の VTSS の監査を指定します。
vtss-name
または vtss-list
は、1 つ以上の VTSS の名前を示します。
オプションで、無効な MIR を持つ MVC の監査を指定します。
オプションで、1 つ以上の MVC の監査を指定します。
volser
、vol-range
または vol-list
は、処理される MVC の volser、volser 範囲、または volser リストを示します。
図3-4に示すように、AUDit
コマンドには、仮想ボリューム監査のための次のパラメータが含まれます。
オプションで、1 つ以上の VTSS の監査を指定します。
vtss-name
または vtss-list
は、処理される 1 つ以上の VTSS の名前を示します。
オプションで、無効な MIR を持つ MVC の監査を指定します。
オプションで、1 つ以上の MVC の監査を指定します。
volser
、vol-range
または vol-list
は、処理される MVC の volser、volser 範囲、または volser リストを示します。
例3-3に示すように、監査レポートは、CDS で一覧表示されるものとは異なる VTV や MVC を一覧表示します。この例では、レポートはすべての MVC または VTV を CDS 内の新しいエントリとして表示しています。これは、CDS のすべてのコピーを失ってから回復手順を実行したあとに実行された VTCS 監査の出力としては一般的な内容です。
AUDIT REPORT FOR MVC EVT500 X28955 VTV ADDED AS PRIMARY COPY (BLOCK:00000000) X20000 VTV ADDED AS PRIMARY COPY (BLOCK:0940044D) ======== AUDIT OF MVC EVT500 COMPLETED SUCCESSFULLY ======== AUDIT REPORT FOR MVC EVT501 X28956 VTV ADDED AS PRIMARY COPY (BLOCK:00000000) X20007 VTV ADDED AS PRIMARY COPY (BLOCK:0940044D) X20010 VTV ADDED AS SECONDARY COPY (BLOCK:11400899) X20069 VTV NOT CURRENT (BLOCK:1A400CE5) X20067 VTV NOT CURRENT (BLOCK:334016AB) ======== AUDIT OF MVC EVT501 COMPLETED SUCCESSFULLY ======== AUDIT REPORT FOR VTSS HBVTSS17 X20000 VTV VALID X20002 VTV VALID X20005 VTV VALID X20006 VTV VALID X20007 VTV VALID X30052 VTV VALID X30053 VTV VALID X30054 VTV VALID ======== AUDIT OF VTSS HBVTSS17 COMPLETED SUCCESSFULLY ======== AUDIT REPORT FOR VTSS HBVTSS16 X20183 VTV VALID X20185 VTV VALID X20188 VTV VALID X20190 VTV VALID X20191 VTV VALID X20194 VTV VALID X41091 VTV VALID X41093 VTV VALID ======== AUDIT OF VTSS HBVTSS16 COMPLETED WITH 1 WARNING ======== AUDIT EXCEPTION REPORT VTSS HBVTSS16: 1 WARNINGS REPORTED SLS1315I SWS500.V5.CDS WAS SELECTED AS THE PRIMARY CONTROL DATA SET
注:
監査ではまた、次のものも生成されます。MVC サマリーおよび詳細レポート
Display VTSS
サマリーおよび詳細出力
VTSS に常駐しているすべての VTV について、VTV volser、M バイト単位のサイズ、および管理クラス
MVC または VTSS 上で見つかったすべての VTV について、監査レポートは次のいずれかを一覧表示します。
VVVVVV
VTV possibly corrupt (Block:
BBBBBB
)
説明: 監査中に、監査されている MVC 上のブロック BBBBBB
にある VTV VVVVVV
で I/O エラーが発生しました。
VVVVVV
VTV not found [ , no MVC copies left ]
説明: 監査で、監査されている MVC または VTSS 上に VTV VVVVVV
が見つかりませんでした。no MVC copies left が表示されている場合は、その VTV のコピーを含む MVC が存在しません。
VVVVVV
VTV not found on CDS (Block:
BBBBBB
)
説明: 監査で、監査されている MVC または VTSS 上に VTV VVVVVV
が見つかりませんでした。no MVC copies left が表示されている場合は、その VTV のコピーを含む MVC が存在しません。
VVVVVV
VTV not current (Block:
BBBBBB
)
説明: 監査で、監査されている MVC または VTSS 上に VTV VVVVVV
が見つかりませんでした。no MVC copies left が表示されている場合は、その VTV のコピーを含む MVC が存在しません。
VVVVVV
VTV not current (Block:
BBBBBB
)
説明: 監査で、監査されている MVC または VTSS 上に VTV VVVVVV
が見つかりませんでした。no MVC copies left が表示されている場合は、その VTV のコピーを含む MVC が存在しません。
VVVVVV
VTV not current (Block:
BBBBBB
)
説明: 監査で、監査されている MVC または VTSS 上に VTV VVVVVV
が見つかりませんでした。no MVC copies left が表示されている場合は、その VTV のコピーを含む MVC が存在しません。
VVVVVV
VTV Added as secondary copy (Block:
BBBBBB
)
説明: 監査で、監査されている MVC のブロック BBBBBB
に VTV VVVVVV
の 2 番目に新しいコピーが見つかりました。監査では、この場所がその VTV のセカンダリ MVC コピーとして CDS に追加されました。
VVVVVV
Duplicate copy ignored (Block:
BBBBBB
)
説明: 監査で、ブロック BBBBBB
に VTV VVVVVV
の重複コピーが見つかり、このコピーが無視されました。
VVVVVV
Link to old version on MVC
MMMMMM
removed
説明: 監査で、新しいバージョンの VTV が見つかり、古いバージョンへのリンクが CDS から削除されました。
VVVVVV
Old VTV version deleted from VTSS
SSSSSSSS
説明: 監査で、古いバージョンの VTV が見つかり、それが VTSS から削除されました。
VVVVVV
Old version of VTV retained [ VTSS
SSSSSSSS
]
説明: 監査で、唯一のコピーである古いバージョンの VTV が見つかり、このバージョンが保持されました。VTSS SSSSSSSS
が表示されている場合は、監査で、監査されていたものとは異なる VTSS 上に VTV が見つかりました。
VVVVVV
Version older than MVC copies [ VTSS
SSSSSSSS
]
説明: 監査で、MVC 上のコピーより古いバージョンの VTV が見つかりました。VTSS SSSSSSSS
が表示されている場合は、監査で、監査されていたものとは異なる VTSS 上に VTV が見つかりました。
VVVVVV
Newer version of VTV found [ on VTSS
SSSSSSSS
]
説明: 監査で、新しいバージョンの VTV が見つかり、CDS がこの場所に更新されました。on VTSS SSSSSSSS
が表示されている場合は、監査で、監査されていたものとは異なる VTSS 上に VTV が見つかりました。
VVVVVV
VTV discovered [ VTSS
SSSSSSSS
]
説明: 監査で、予期しなかった場所にある VTSS 上に現在のバージョンの VTV が見つかり、CDS がこの場所に更新されました。on VTSS SSSSSSSS
が表示されている場合は、監査で、監査されていたものとは異なる VTSS 上に VTV が見つかりました。
VVVVVV
VTV valid [ VTSS
SSSSSSSS
]
説明: 監査で、有効なバージョンの VTV が見つかり、CDS がこの場所に更新されました。VTSS SSSSSSSS
が表示されている場合は、監査で、監査されていたものとは異なる VTSS 上に VTV が見つかりました。
***
VVVVVV
no access to VTSS
SSSSSSSS
***
説明: 監査で、ホストからアクセスできない VTSS 上にある有効なバージョンの VTV が見つかりました。
MVC
MMMMMM
STATUS CHANGED FROM EXPORT TO CONSOLIDATE VOLUME
説明: 監査で、VTV または管理クラスによるエクスポートによって作成されたエクスポート MVC 上に現在の VTV が検出されました。監査では、その MVC ステータスがエクスポートから統合に変更され、MVC とその VTV を追加するように CDS が更新されました。
EXPORT MVC
MMMMMM
IS NOW MADE EMPTY IN THE CDS
説明: 監査で、VTV または管理クラスによるエクスポートによって作成されたエクスポート MVC 上に現在の VTV が検出されませんでした。監査では、その MVC が空としてマークされました。
WARNING MVC
MMMMMM
IS AN OUTPUT MVC FROM AN EXPORT OPERATION - FORCING READONLY
説明: 監査で、エクスポート MVC MMMMMM
に読み取り専用ステータスが強制的に設定されました。
Audit terminated.Unable to determine the position of the end of VTV
VVVVVV
on MVC
MMMMMM
説明: VTCS が、監査されている MVC 上の VTV の位置と volser を特定するために Inventory MVC ECAM 要求を発行しました。VTSS は、ECAM 応答で、VTV の最後の位置を特定できないことを示しました。VTCS はその情報を MVC 上の次の VTV の位置を特定するために必要としているため (まだテープの最後に達していないと仮定しています)、VTCS は RC=8 で監査を終了する必要がありました。MVC は監査ステータスのままになっています。この状態を解決するには、MVC をドレインします。MVC をドレインできない場合は、Oracle StorageTek ソフトウェアサポートに連絡してください。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
注:
テープへのバックアップはサポートされていません。BACKup
コマンドは、ライブラリ制御データセット (CDS) のバックアップを生成します。
このユーティリティーは、指定された CDS
DD 文、またはシステム上のアクティブな HSC によって使用される CDS の順序に基づいて、プライマリ CDS コピーを自動的に選択します。
CDS の 1 つの特定のコピーをバックアップする場合は、バックアップするファイルを指し示す 1 つの DD 文 SLSCNTL
を指定できます。ただし、一般には、プライマリ CDS のみをバックアップするようにしてください。HSC RESTORE
ユーティリティーは、実行時に、正しい数の CDS コピーを自動的に作成します。
注:
CDS のコピーが異なる場所に存在する場合のBACKup
の使用については、Oracle の ELS のドキュメント『ELS レガシーインタフェースリファレンス』を参照してください。なし。CDS のコピーが異なる場所に存在する場合の BACKup
の使用については、Oracle の ELS のドキュメント『ELS レガシーインタフェースリファレンス』を参照してください。
SLUADMIN の呼び出しで説明されている必須の JCL 定義文に加えて、BACKup
JCL には次の定義文が適用されます。
作成されるバックアップデータセットを指定します。このデータセットの LRECL
と BLKSIZE
は、デフォルトで 4096 になります。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
図3-6に示すように、CANcel
コマンドには次のパラメータが含まれます。
取り消すプロセスを指定します。
process-id
は、プロセス ID を示します。
オプションで、取り消すプロセスのタイプを指定します。
すべてのプロセスを取り消します。
すべての移行プロセスを取り消します。
すべてのリコールプロセスを取り消します。
すべてのリクレイムプロセスを取り消します。
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
CAPPref
コマンドは、1 つ以上の指定された CAP に設定値を割り当て、CAP を自動または手動モードにします。
いくつかの HSC コマンドおよびユーティリティーでは CAP を使用する必要があり、使用する CAP を指定するか、または HSC による CAP の自動選択を許可するかを選択できます。HSC による選択を許可した場合は、可用性と CAP 設定値に基づいて CAP が選択されます。
CAP 設定値を割り当てると CAP の順序付きリストが確立され、HSC はそこから、0 以外の最高の設定値を持つ使用可能な CAP を選択します。CAP の設定値は、CAPPref
コマンドによって変更されるまで 0 です。設定値が 0 の CAP が HSC によって自動的に選択されることはありませんが、ユーザーはそれを明示的に要求できます。
注:
CAP 設定値は、このコマンドを実行するホスト上でのみ有効です。
CAP モード (自動または手動) は、CAP ごとにシステム全体のすべてのホスト上で有効です。ホストごとに個別に設定することはできません。
図3-7に示すように、CAPPref
コマンドには次のパラメータが含まれます。
一覧表示されたすべての CAP に割り当てられる設定値を指定します。設定値は 0-9 の範囲にある 10 進数です。
9 の設定値を持つ CAP は最高の優先順位を持ち、使用可能な場合は常に最初に選択されます。最高の設定値を持つ使用可能な CAP が ACS 内に 2 つ以上存在する場合は、もっとも低い CAPid を持つものが選択されます。
PCAP の設定値は 0 である必要があります。PCAP は、ユーザーから明示的に要求された場合にのみ使用されます。HSC が PCAP を自動的に選択することはありません。
CAPPref コマンドを使用して PCAP を AUTO
または MANual
モードにするには、0 の prefvlue を指定します。
LSM を識別します。lsm-id
の形式は AA:LL
です。ここで、AA
は ACSid (10 進数 00-99) を示し、LL
は LSM 番号 (10 進数 00-99) を示します。
注:
指定された LSM に複数の CAP が存在する場合にこのパラメータを入力すると、エラーメッセージが生成されます。1 つ以上の CAP を識別します。cap-id
の形式は AA:LL:CC
です。ここで、AA:LL
は LSMid を示し、CC
は CAP を示します。有効な値のリストについては、CAPidを参照してください。
注:
SL3000 ライブラリ CAP が存在しない場合、HSC はそれを「not installed」として報告します。これにより、新しい CAP が追加されたときに CAP アドレスが変更されなくなります。
SL3000 および SL8500 ライブラリには PCAP が含まれていません。
cap-range
は、複数セル CAP の包括的範囲を識別します。PCAP はこの範囲から除外されます。範囲内の開始値と終了値は有効な CAPid である必要があり、どちらの CAPid も PCAP を指定できません。範囲を指定するための規則が適用されます。
PCAP は、CAPPref
コマンドで明示的に指定する必要があります。
例 1:
00:00:00-00:03:00
この例では、LSM 00:00、00:01、00:02、および 00:03 内のすべての CAP (PCAP を除く) がこの範囲に含まれます。
例 2:
00:00:00-00:03:01
この例では、CAPid 00:00:00 は標準 CAP またはマガジンスタイル CAP のどちらかです。CAPid 00:03:01 はマガジンスタイル CAP です。LSM 00:01 および 00:02 内のすべての CAP (PCAP を除く) がこの範囲に含まれます。
各 cap-list
要素は、1 つの CAPid または CAPid の範囲のどちらでもかまいません。リスト内の各要素がコンマまたは空白で区切られ、リスト全体が括弧で囲まれている必要があります。
オプションで、host-id パラメータが、発行しているホストの識別子 (JES の SMF システム識別子) に一致している場合にのみ CAPPRef コマンドが実行されるように指定します。
CAPPref
が PARMLIB
から発行され、host-id
が指定されている場合、このコマンドは一致する ID を持つホストによってのみ実行されます。
CAPPref
が PARMLIB
から発行され、host-id
が指定されていない場合、このコマンドは PARMLIB
にアクセスする各ホストによって実行されます。
PARMLIB
の詳細は、Oracle の ELS のドキュメント『HSC および VTCS の管理』を参照してください。
オプションで、指定された CAP を自動モードにすることを示します。自動モード CAP は、未使用時はロック解除されたままになります。AUTO
は、PCAP の初期設定です。
CAP が自動モードにある場合は、ENter
コマンドを発行せずに挿入操作を開始できます。これを行うには、CAP ドアを開き、1 つまたは複数のカートリッジを中に入れ、CAP を閉じます。挿入が処理されている間、CAP はロックされ、そのあとふたたびロック解除されます。
自動モード CAP は、次のどちらかを行うことによって取り出し処理に使用できます。
EJect
コマンドまたは EJECt
ユーティリティーで CAPid
を指定するか、または
設定値を割り当て、HSC による CAP の自動選択を許可する
自動モードにある CAP は、取り出しが完了するまでこの CAP に対して挿入操作が行われないように、取り出し操作のために選択された場合は常にロックされます。
注:
自動モードにある CAP では (特に、マルチホスト環境では)、HSC の終了は遅くなります。オプションで、指定された CAP が未使用時にロックされることを示します。MANual
は、すべての複数カートリッジ CAP の初期設定です。
AUTO
または MANual
設定は LMU ブロードキャストを使用してホスト間で送信され、このステータスは制御データセット内に保持されます。このため、CAP モードを頻繁に変更しないようにすることをお勧めします。
CAPPref
コマンドを使用して PCAP を AUTO
または MANual
モードに設定する場合は、0 の prefvlue
を指定する必要があります。
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
CDs
コマンドは、通常のテーププロセスを停止または大幅に中断することなく、アクティブな HSC 上 (または、マルチホスト環境内、すべてのアクティブなホスト上) の制御データセットを有効または無効にしたり、再配置したり、拡張したりします。
図3-8に示すように、CDs
コマンドには次のパラメータが含まれます。
DSn
パラメータによって指定された既存の CDS、名前が変更された CDS、または新しい CDS を割り当ててアクティブ化します。CDs Enable
コマンドは、NEWLoc
パラメータが指定されている場合、新しい場所に存在する CDS を既存のデータセット名または新しいデータセット名に割り当ててアクティブ化できます。NEWVol
または NEWUnit
パラメータが指定されていない場合は、ボリュームおよびユニット定義を解決するために MSP カタログサービスが使用されます。
指定された制御データセットは、PARMLIB
内の CDSDEF
制御文で指定されている必要があります。
すべてのホストで割り当てる制御データセット名を指定します。dsn
は、データセット名を示します。このパラメータは必須です。
オプションで、DSn
パラメータによって指定された CDS に対して再配置アクティビティーが発生したことを示します。MSP は、カタログ機能を使用して、再配置された CDS のボリューム位置を特定します。
オプションで、再配置された CDS コピーのボリュームを指定します。MSP では、新しい CDS コピーがカタログ化されていない場合、このパラメータは必須です。NEWVol
は指定されているが、NEWUnit
が指定されていない場合、NEWUnit
はデフォルトで SYSALLDA
になります。
volser
は、ボリュームを示します。
NEWVol
は、ユーザーがこのコマンドを HSC VM 環境で実行している場合には必須です。
オプションで、再配置された CDS コピーのユニット名を指定します。これが省略され、NEWVol
が指定されている場合、このパラメータはデフォルトで SYSALLDA
になります。
unitname
は、ユニット名を示します。
NEWUnit
は、ユーザーがこのコマンドを HSC VM 環境で実行している場合には必須です。
指定された CDS の割り当てを解除します (非アクティブにします)。CDs Disable
コマンドでは、制御データセットの最後のアクティブなコピーは無効にしません。
オプションで、すべてのホストで割り当てを解除する制御データセット名を指定します。dsn
は、データセット名を示します。
オプションで、現在のプライマリ制御データセットを無効にすることを示します。
オプションで、現在のセカンダリ制御データセットを無効にすることを示します。
オプションで、現在のスタンバイ制御データセットを無効にすることを示します。
有効になっているすべての CDS を、その CDS に割り当てられた物理領域に収まる 4096 ブロックの最大数に拡張します。4096 ブロックの最大数は、最小の CDS コピーによって決定されます。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
なし。
CDSCREat
ユーティリティーは、少数のパラメータのセットを使用して、テープレス構成のための CDS を定義します。テープレス構成には VLE ハードウェアを含めることができますが、定義された ACS や実テープドライブを含めることはできません。
図3-9に示すように、CDSCREat
コマンドには次のパラメータが含まれます。
このシステムを実行できる SMF ホスト ID のリストを指定します。このパラメータは必須です。
hostid-list
は、1 つ以上のホスト ID を示します。最大 16 のホスト ID を指定できます。
オプションで、サブシステムへのコマンドを入力するために使用されるコマンド接頭辞の 2 文字の 16 進表現を指定します。このパラメータが省略されているか、または null 値 (40) に設定されている場合は、MSP MODIFY
コマンドを使用してサブシステムに要求を送信する必要があります (たとえば、F HSC0,D CDS
)。有効な値については、SET COMPRFX
コマンドの表3-14 を参照してください。
hh
は、2 文字の 16 進数値を示します。
オプションで、SMF
データセットに書き込まれる統計データの SMF ID を指定します。
nnn
は、SMF ID を示します。この値は 128 から 255 までの範囲にある必要があります。
このパラメータが省略されている場合、この値は 255 に設定されます。
オプションで、スクラッチのデフォルトとして使用されるラベルタイプを指定します。次のいずれかを指定します。
SL
は、標準ラベルのテープを示します。これは、このパラメータが省略されている場合のデフォルトです。
AL
は、ANSI ラベルのテープを示します。
NL
は、ラベルなしのテープを示します。
NSL
は、非標準ラベルのテープを示します。
オプションで、ドライブアドレスの「マスター」値として使用されるホスト ID を指定します。ドライブアドレスがホストごとに異なる場合は、SMC がクライアントのドライブアドレスを固定されたサーバーのドライブアドレスにマップできるように、DRVHOST
を設定するようにしてください。
host-name
は、「マスター」ホスト ID を示します。
オプションで、システムによって作成および使用される回復手法 (CDS コピーの数) を指定します。
NONE
は、1 つの CDS コピーを指定します。これは、このパラメータが省略されている場合のデフォルトです。
SHADOW
は、2 つの CDS コピーを指定します。
STANDBY
は、3 つの CDS コピーを指定します。
このパラメータが省略されている場合、デフォルト値は NONE
です。CDSCREAT
ユーティリティーは、指定された (または、暗黙的に指定されている) 手法が、指定された CDS DD
文の数に一致していることを検証します。
オプションで、ENQ/DEQ/RESERVE QNAME
を指定します。name
は、1-8 文字の QNAME
を示します。
このパラメータが省略されている場合、デフォルト値は STKALSQN
です。
オプションで、HSC/VTCS システムの TapePlex 名を指定します。tapeplex-name
は、1-8 文字の TapePlex 名です。これは、SMC TAPEPlex
の名前に一致している必要があります。
このパラメータが省略されている場合、これは SMC が最初に HSC/VTCS と通信したときに自動的に設定されます。
オプションで、入力 CDS ファイルが既存の CDS データセットである可能性があること、および作成プロセスによってオーバーレイされる可能性があることを指定します。このパラメータが省略され、いずれかの CDS ファイルが既存の CDS ファイルである場合、CDSCREAT
プロセスは失敗します。
このユーティリティーを実行するには、TCHNIQE
パラメータ (または、TCHNIQE
パラメータが省略されている場合はただ 1 つの DD 文) によって示される CDS コピーごとに DD 文を指定する必要があります。
SLUADMIN の呼び出しで説明されている必須の JCL 定義文に加えて、CDSCREat
JCL には次の定義文が適用されます。
プライマリ CDS を指定します。
オプションで、セカンダリ CDS を指定します。
セカンダリ CDS が存在する場合は、切り替えが発生してセカンダリ CDS がアクティブになったら、CDS を並べ替えることによってデータベースの整合性を維持できるように、この文を含めます。
オプションで、スタンバイ CDS を指定します。
インタフェース:
ユーティリティーのみ
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
CDSDAta
コマンドは、VOLPARM
制御文から、ライブラリ構成やボリュームおよびプール定義のための XML 出力データを生成します。
注:
このコマンドではテキスト出力が生成されないため、このコマンドからの出力を作成するには、SLUADMIN
実行に SLSXML
DD 文を含める必要があります。詳細は、出力データセット定義 (DD) 文を参照してください。図3-10に示すように、CDSDAta
コマンドには次のパラメータが含まれます。
出力が生成される対象となる CDS データのタイプを指定します。TYPE
は定位置のキーワードであり、したがってオプションです。示されているタイプのいずれかを指定する必要があります。
VOLPARM VOLUME
プール定義のための XML データを生成します。
VOLPARM MVC
プール定義のための XML データを生成します。
VOLPARM SCRATCH
プール定義のための XML データを生成します。
XML CDS データを生成します。
XML CAP データを生成します。
XML LSM データを生成します。
XML ドライブデータを生成します。
出力が生成される対象となる CDS データのタイプを指定します。TYPE
は定位置のキーワードであり、したがってオプションです。示されているタイプのいずれかを指定する必要があります。
VOLPOOL
は、VOLPARM VOLUME
プール定義のための XML データを生成します。
MVCPOOL
は、VOLPARM MVC
プール定義のための XML データを生成します。
SCRPOOL
は、VOLPARM SCRATCH
プール定義のための XML データを生成します。
CDS
は、XML CDS データを生成します。
CAP
は、XML CAP データを生成します。
LSM
は、XML LSM データを生成します。
DRV
は、XML ドライブデータを生成します。
インタフェース:
PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
なし。
CDSDEF
コマンドは、制御データセットの名前、場所、および実行する制御データセットの数を指定します。これらの情報は、初期化中に HSC によって使用されます。
CDSDEF
は必須のコマンドです。
図3-11に示すように、CDSDEF
コマンドには次のパラメータが含まれます。
プライマリ CDS を指定します。dataset-name
は、HSC 制御データセットの名前を示します。
DSN
パラメータは少なくとも 1 つを指定する必要があり、最大 3 つを指定できます。2 つのデータセットが指定されている場合は、両方のコピーのボリュームインベントリ情報が最新の状態に保持され、これらの 2 つのデータセットはプライマリ CDS およびセカンダリ CDS と呼ばれます。
3 つがすべて指定されている場合は、2 つのコピーが最新の状態に保持され、3 番目のデータセットは、デフォルトの状態として有効になるスタンバイ CDS です。このスタンバイ CDS は、DISABLE
パラメータで無効にできます。CDS のスタンバイコピーが使用されている場合は、3 つの CDS のうちのどの 2 つがプライマリおよびセカンダリコピーであるかを指定する必要はありません。HSC は、制御データセットサービスの初期化中に、どの 2 つが使用するべき正しいコピーであるかを最後の使用に基づいて判定します。
オプションで、指定された CDS が存在する DASD ボリュームのボリュームシリアル番号を指定します。データセットがカタログ化されていない場合は、これを指定する必要があります。
省略されている場合、ボリュームおよびユニット情報は MSP カタログから決定され、VOL1
パラメータは無視されます。
オプションで、SVC99
動的割り当てパラメータリスト内のユニットパラメータを指定します。省略されている場合は、SYSALLDA
が使用されます。
unit-name
には、IBM で定義された汎用名 (3390
など)、システムで構築されたエソテリック (SYSALLDA
など)、ユーザー定義のエソテリック、または特定のデバイス番号を指定できます。最大限の柔軟性を可能にし、またアクティブな CDS との整合性を維持するための CDSDEF
更新の必要性を減らすために、SYSALLDA
の一般的な値を指定する (またはデフォルトに設定する) ことをお勧めします。
オプションで、セカンダリ CDS を指定します。dataset-name
は、HSC 制御データセットの名前を示します。
オプションで、セカンダリ CDS が存在する DASD ボリュームのボリュームシリアル番号を指定します。データセットがカタログ化されていない場合は、これを指定する必要があります。
オプションで、SVC99 動的割り当てパラメータリスト内のユニットパラメータを指定します。省略されている場合は、SYSALLDA
が使用されます。
unit-name
には、IBM で定義された汎用名 (3390
など)、システムで構築されたエソテリック (SYSALLDA
など)、ユーザー定義のエソテリック、または特定のデバイス番号を指定できます。最大限の柔軟性を可能にし、またアクティブな CDS との整合性を維持するための CDSDEF
更新の必要性を減らすために、SYSALLDA
の一般的な値を指定する (またはデフォルトに設定する) ことをお勧めします。
オプションで、スタンバイ CDS を指定します。dataset-name
は、HSC 制御データセットの名前を示します。
オプションで、スタンバイ CDS が存在する DASD ボリュームのボリュームシリアル番号を指定します。データセットがカタログ化されていない場合は、これを指定する必要があります。
オプションで、SVC99 動的割り当てパラメータリスト内のユニットパラメータを指定します。省略されている場合は、SYSALLDA
が使用されます。
unit-name
には、IBM で定義された汎用名 (3390
など)、システムで構築されたエソテリック (SYSALLDA
など)、ユーザー定義のエソテリック、または特定のデバイス番号を指定できます。最大限の柔軟性を可能にし、またアクティブな CDS との整合性を維持するための CDSDEF
更新の必要性を減らすために、SYSALLDA
の一般的な値を指定する (またはデフォルトに設定する) ことをお勧めします。
オプションで、スタンバイ CDS を無効にします。このパラメータが指定されていない場合は、デフォルトで HSC 初期化時にスタンバイ CDS を有効にします。
DISABLE
が指定されている場合は、初期化でデータセットを割り当て、開いたあと、読み取ることによってスタンバイ CDS を検証します。そのあとスタンバイ CDS は閉じられ、割り当て解除されます。このプロセスでは、制御データセットの切り替え処理中のスタンバイ CDS の使用を手動で制御できるようにします。
スタンバイ CDS が有効になっている場合、HSC はそれを切り替えのために自動的に使用します。無効になっている場合は、使用されません。CDSDEF
は有効な状態がデフォルトであるため、それを有効にするパラメータは存在しません。
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
CLean
コマンドは、クリーニングカートリッジをライブラリで制御されるトランスポートにマウントされるようにスケジュールします。指定されたトランスポートには制御データセットのフラグが付けられ、クリーニングカートリッジは次のボリュームマウントの前にマウントされます。
図3-12に示すように、CLean
コマンドには次のパラメータが含まれます。
クリーニングがスケジュールされる対象となるデバイスアドレス、デバイスアドレスの範囲、またはアドレスのリストを指定します。各 dev-list 要素は、1 つのデバイスアドレスまたは範囲のどちらでもかまいません。リスト内の各要素がコンマまたは空白で区切られ、リスト全体が括弧で囲まれている必要があります。
オプションで、クリーニングが、指定されたホスト (JES の SMF システム識別子) のデバイスアドレスに対して実行されることを示します。
オプションで、ドライブがアイドル状態にある場合はデバイスの即座のクリーニングが実行されるように指定します。これは、MNTD Autocln
設定には関係なく実行されます。デバイスがアイドル状態にない場合、このデバイスは、現在マウントされているボリュームのマウント解除のあとにクリーニングされるようにスケジュールされます。
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
COMMPath
コマンドは、次のことを実行するためにマルチホスト環境で使用されます。
HSC を停止することなくいつでも変更できる、HSC ホスト間の階層化通信サービスを設定する。
ほかのホストと通信するために各ホストで使用可能な方法の階層を定義する。
ホストの現在の通信方法を確立する (または、ある方法から別の方法に切り替える)。
起動時に PARMLIB
でホスト間通信を定義することをお勧めします。通信パスの切り替えまたは削除を行うには、コンソールから COMMPath
コマンドを発行します。
図3-13に示すように、COMMPath
コマンドには次のパラメータが含まれます。
このコマンドでパラメータを設定または変更する対象となるホストを指定します。
host-id
は、ホスト識別子 (JES の SMF システム識別子) を示します。このパラメータは必須です。
オプションで、指定されたホストで使用される現在の通信方法を指定します。このパラメータを使用すると、より高い、より低い、または同等 (LMUpath
の場合のみ) レベルの通信方法に切り替えることができます。
通信が制御データセット経由になることを示します。CDS
は、HSC ホスト間通信の初期設定です。
通信が LMU 経由になることを示します。
acs-id
は、アクティブな (または現在の) LMUpath
になる LMUpath
定義を示します。acs-id
を指定しない場合は、LMUpath
定義のリストで指定されている最初の LMUpath
がアクティブになります。
ホスト間通信に使用できる 1 つ以上の LMU パスを指定します。LMU は、ライブラリを共有するほかの HSC に接続されている場合は、ホスト間通信に適格に使用できます。
acs-id
または acs-range
または acs-list
は、1 つ以上の特定の LMU を指定します。各 acs-list
要素は、1 つの ACSid または ACSid の範囲のどちらでもかまいません。リスト内の各要素がコンマまたは空白で区切られ、リスト全体が括弧で囲まれている必要があります。
複数の適格な LMU が指定されている場合、HSC は、リスト内の最初の acs-id
から使用可能な通信パスの検索を開始します。この検索は、パスを確立できるか、またはリストの最後に達するまで続行されます。
LMUpath
定義は累積されます。つまり、コマンドで指定されている定義が現在の定義のリストに追加されます。現在のリストに LMU パスを挿入するには、挿入する LMU パスに続けて、そのあとに来る LMU パスを指定します。COMMPath
コマンドがリストですでに定義されている LMU パスを指定している場合は、そのパスが現在の位置から削除され、コマンドで指定されているリストの最後に追加されます。
たとえば、現在の定義が (02,03,04)
であるとします。LMU(01,03,04)
を指定することによって、LMUpath 01
を 02
のあとに挿入できます。ここで、現在のリストは (02,01,03,04)
として表示されます。また、現在の定義が (02,01,03,04)
であり、このコマンドが LMU(01,02)
を指定している場合、リストは (03,04,01,02)
になります。
注:
LMU が一時的に停止したときに、その LMU のLMUpath
定義の削除は必要ではありませんが、望ましい場合があります。その LMU がふたたび使用可能になったら、現在の定義に追加することによって、それを通信サービスに対して再度定義します。オプションで、LMUpath
パラメータまたは VTAMpath
パラメータによって指定された定義を削除するように指定します。
LMU が現在の方法でない場合は、(acs-id
を指定せずに) DELete LMUpath
を指定することによって、すべての LMUpath
定義を削除できます。現在の方法が LMU である場合は、アクティブな LMUpath
を削除できません。
現在の方法が VTAM である場合は、VTAMpath
定義を削除できません。
インタフェース:
ユーティリティーのみ
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要なく、CONFIG RESET
の実行中にはすべてのホスト上で停止している必要があります。
CONFIg
コマンドは、HSC CDS に格納されている VSM 構成を定義または変更します。CONFIg
コマンドとその入力文を含む 1 つのファイルを作成します。
注:
CONFIg GLOBAL
文は、VTCS グローバル値を指定します。この文は必須です。CONFIg GLOBAL 文を参照してください。
動的リクレイムには、H レベルの CDS が必要です。
図3-14に示すように、CONFIg
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、CDS 内の VSM 構成をリセットします。
RESET
は、次の場合に指定します。
CDS をより低いレベルに変更する場合。
以前は LOCKSTR=
structure-name を使用していなかった CDS に (CONFIg GLOBAL
を使用して) LOCKSTR=
structure-name を追加する場合。
CDS から (CONFIg GLOBAL
を使用して) LOCKSTR=
structure-name を削除する場合。
32 RTD のサポートを削除する (つまり、32 の RTD をサポートしていた CDS からサポートしていない CDS に移動する) 場合。
次の場合は、RESET
を指定しないでください。
CDS を F から G に、または G から H に変更する場合。
ロック構造名を (たとえば、LOCKSTR=VTCSL1
から LOCKSTR=VTCSL2
に) 変更する場合。
VSM ボリュームを変更する場合 (VTV や MVC の追加など)。
VTV および MVC ボリュームは、RESET
やその他のどの VTCS ユーティリティーでも削除できません。VTV および MVC ボリュームを削除するには、新しい CDS の定義と MERGEcds
の使用が必要です。
VSM ポリシーを変更する場合 (AMT
値の変更など)。
注:
CONFIG RESET
を実行するときは、すべてのホスト上で HSC が停止している必要があります。RTD 定義に加えた変更は、HSC を再起動したときに有効になります。
一部の変更は HSC/VTCS を再起動しなくても、CONFIG
を実行することによって動的に実行できる場合がありますが、追加のリソースを使用するには追加のパラメータ変更が必要になる可能性があります。
CONFIG
を RESET
とともに実行すると、ステータスフラグがリセットされ、メッセージ SLS6746E
が消えます。CONFIG
を (RESET
とともに) 実行したときに VTSS がオフラインであった場合は、VTSS を監査することを忘れないでください。
オプションで、次のいずれかの CDS レベルを指定します。
次の拡張機能を提供する「F」レベルの CDS を作成します。
VSM4 の完全なサポート
4 つの MVC コピー
800M ビットの VTV
NCO (Near Continuous Operations)
双方向クラスタリング
CDS の I/O パフォーマンスの向上 - 仮想スクラッチサブプールの管理に必要な I/O の削減
次の拡張機能を提供する「G」レベルの CDS を作成します。
400M ビット/800M ビット/2G ビット/4G ビットの VTV
標準/大規模の VTV ページ
1 MVC あたり 65000 個の VTV
次の拡張機能を提供する「H」レベルの CDS を作成します。
動的リクレイム
自律型デバイスのサポート
オプションで、構成がチェックされ、該当するメッセージが出力されますが、CDS に対する更新が行われないように指定します。
CONFIg CLINK
文は、クラスタ内の 2 つの VTSS 間のチャネルインタフェースを定義し、ユーザーが VTV の IP CLINK 経由のレプリケーションをサポートするために IP インタフェース上に CLINK を定義できるようにします。
VTSS は、次の 3 つのモードのいずれかになります。
プライマリセカンダリ。この場合は、2 つの VTSS が存在し、プライマリに対してのみ CLINK
文を記述します。
ピアツーピア。この場合は、2 つの VTSS が存在し、双方向 VTV レプリケーションを有効にするために両方の VTSS に対して CLINK
文を記述します。
エニーツーエニー。この場合は、クラスタ内に 3 つ以上の VTSS が存在し、CLINK
文によって個々の関係が定義されます。
さらに、別の TapePlex への電子エクスポートを実行するために、CLINK は VTSS から定義できます。これらは、リモート TapePlex 内の同じ VTSS へのリンクである必要はありません。
各 VTSS は、最大 2 つの異なる TapePlex に接続することも、1 つの TapePlex とクラスタ内のパートナー VTSS に接続することもできます。
電子エクスポート接続は、常に複数の VTSS への接続にできます。クラスタ接続は、CONFIg CLUSTER
文が 3 つ以上の VTSS メンバーを指定している場合にのみ、複数の VTSS への接続にできます。
例については、Oracle の ELS のドキュメント『ELS 障害回復およびオフサイトデータ管理ガイド』を参照してください。
図3-15に示すように、CANcel
文には次のパラメータが含まれます。
オプションで、CLINK を所有する VTCS の名前を指定します。これは、VTV がレプリケートまたはエクスポートされる元の VTSS です。
このパラメータが省略されている場合、デフォルトでは、CLINK は定義されている現在の VTSS に接続されます。
CLINK
文で指定する VTSS 名は VTCS に認識されている必要があります。つまり、この VTSS 名は CDS ですでに定義されているか、または現在の CONFIG
文のセット内にすでに存在する VTSS
文で指定されている必要があります。たとえば、次は有効です。
VTSSNAME=VTSS1 LOW=70 HIGH=80 MAXMIG=3 RETAIN=5 CLINK VTSS=VTSS1 CHANIF=0A
次は、VTSS1
が CDS ですでに定義されていないかぎり有効ではありません。
CLINK VTSS=VTSS1 CHANIF=0A VTSSNAME=VTSS1 LOW=70 HIGH=80 MAXMIG=3 RETAIN=5
RTD と通信する VTSS 上のチャネルインタフェースを指定します。ここでは:
c
は、VTSS ストレージクラスタ番号 (0 または 1) を示します。
i
は、インタフェース番号 (A、C、E、G、I、K、M、または O) を示します。
p
は、インタフェース上のデバイス番号 (0、1、2、または 3) を示します。
VSM 5 の場合、この値は実際の FICON インタフェース値に一致している必要があります。VSM 6 の場合、これは VTSS ごとに一意である必要があり、VSM 6 FICON ポート上の実際の値には対応しません。
最大 32 RTD の機能が有効になっているかどうかには関係なく、VTSS に 16 を超える RTD を接続していない場合は、「古い」アドレス指定スキーム (CHANIF=
ci
) を使用できます。
ただし、最大 32 RTD の機能が有効になっており、VTSS に 16 を超える RTD を接続している場合は、「新しい」アドレス指定スキーム (CHANIF=
ci:p
) を使用する必要があります。
詳細は、Oracle の ELS のドキュメント『HSC および VTCS の構成』を参照してください。
オプションで、2 つのネイティブ IP (IFF3 カード) ポートの Ethernet 接続を有効にします。ここで、ci:p
値は、IFF Ethernet ポートごとの「IFF IP Configuration Status」画面の各「Target IP Address」の前に括弧で示されています。c:ip
の有効な値は次のとおりです。
c は、VTSS ストレージクラスタ番号 (0 または 1) を示します。
i は、インタフェース番号 (A または I) を示します。
p は、インタフェース上のデバイス番号 (0、1、2、または 3) を示します。
VSM5 の場合、この値は「VSM5 IFF Configuration Status Screen」で指定されている値に一致している必要があります。VSM 6 の場合、これは VTSS ごとに一意である必要があり、VSM 6 TCP/IP ポート上の実際の値には対応しません。
詳細は、Oracle の ELS のドキュメント『HSC および VTCS の構成』を参照してください。
注:
CLINK
文には、CHANIF
パラメータと IPIF
パラメータの両方ではなく、そのどちらかが含まれている必要があります。オプションで、VTV のコピーを受信する CLINK の受信側の端にある TapePlex の名前を指定します。リンクの検証中、この名前は、リモートシステム構成内の THISPLEX
定義と比較されます。
REMPlex
パラメータは、この CLINK が電子エクスポートに使用されることを示します。このパラメータがない場合は、この CLINK がクラスタ接続に使用されることを示します。
オプションで、VTV のコピーを受信する CLINK の受信側の端にある VTSS の名前を指定します。
このパラメータは、電子エクスポートに使用される CLINK には、またはクラスタが 3 つ以上の VTSS で構成されている場合には必須です。
リンクの検証中、この名前は、CLINK のもう一方の端にある VTSS の名前と比較されます。
CONFIg CLUSTER
文は、クラスタ内の VTSS を定義します。
図3-16に示すように、CONFIg CLUSTER
文には次のパラメータが含まれます。
クラスタの 1 - 8 文字の識別子を指定します。
このパラメータは必須です。デフォルト値はありません。
クラスタ内の VTSS の名前を指定します。少なくとも 2 つの VTSS を指定する必要があります。3 つ以上の VTSS が指定されている場合、ダウンレベルのホストは機能しません。
各 VTSS の関係は、CONFIG CLINK
文によって定義されます。詳細は、CONFIg CLINK 文を参照してください。
このパラメータは必須です。デフォルト値はありません。
CLUSTER 文で指定する VTSS 名は、VTCS に認識されている必要があります。つまり、この VTSS 名は CDS ですでに定義されているか、または現在の CONFIg
文のセット内にすでに存在する VTSS 文で指定されている必要があります。たとえば、次は有効です。
VTSSNAME=VTSS1 LOW=70 HIGH=80 MAXMIG=3 RETAIN=5 VTSSNAME=VTSS2 LOW=70 HIGH=80 MAXMIG=3 RETAIN=5 CLUSTER NAME=CLUSTER1 VTSSs=(VTSS1,VTSS2)
次は、VTSS1
と VTSS2
が CDS ですでに定義されていないかぎり有効ではありません。
CLUSTER NAME=CLUSTER1 VTSSs=(VTSS1,VTSS2) VTSSNAME=VTSS1 LOW=70 HIGH=80 MAXMIG=3 RETAIN=5 VTSSNAME=VTSS2 LOW=70 HIGH=80 MAXMIG=3 RETAIN=5
DEComp
ユーティリティーは、区切り文字としてコンマの代わりに空白を含む CLUSTER
文を出力します。これは、CONFIg
に対しても有効な入力です。たとえば、DEComp
は次を出力します。これは、CONFIg
に対して有効な入力です。
CLUSTER NAME=CLUSTER1 VTSSs=(VTSS1 VTSS2)
CONFIg GLOBAL
文は、VTCS グローバル値を指定します。この文は必須です。
図3-17に示すように、CONFIg GLOBAL
文には次のパラメータが含まれます。
オプションで、1 つの MVC に移行できる VTV の最大数を指定します。デフォルトは D、E、または F レベルの CDS では 32000、G レベルの CDS では 65000 です。有効な値は次のとおりです。
D、E、または F レベルの CDS では 4 - 32000
G レベルの CDS では 4 - 65000
CDS レベルの詳細は、CONFIgを参照してください。
オプションで、MVC プール内の空き MVC の最小数を指定します。空き MVC には 100% 使用可能な領域があり、移行された VTV は含まれていません。有効な値は 0 - 255 です。デフォルトは 40 です。
空き MVC がこの値以下である場合、VTCS はメッセージ SLS6616I
を発行し、自動スペースリクレイムを開始します。
注:
MVCFREE=0
を設定した場合、VTCS は、実際にはデフォルト値 (40) を使用します。オプションで、VTCS がいつ VTV に管理クラスを割り当てるかを指定します。
VTCS が VTV のスクラッチマウントを実行した場合にのみ管理クラスを割り当てます (デフォルト)。
VTCS が VTV をマウントするたびに管理クラスを割り当てます。
注意:
VTCS が VTV をマウントするたびに VTCS が管理クラスを割り当てるように指定した場合、これらの属性は変更される可能性があります。これにより、好ましくない結果または予期しない結果が発生する場合があります。たとえば、アプリケーションが PROD
の管理クラスを使用して VTV100
にデータセット PROD.DATA
を書き込んだあと、TEST
の管理クラスを使用して VTV100
にデータセット TEST.DATA
を書き込んだ場合は、VTV (および両方のデータセット) の管理クラスが TEST
になります。同様に、同じデータセットに (たとえば、ジョブ名に基づいて) 異なる管理クラスを割り当てる TAPEREQ
文または SMS ルーチンを記述できます。これも、VTV の管理クラスが変更される原因になる場合があります。
オプションで、VTCS が読み取りデータチェックを使用して VTV をリコールするかどうかを指定します (リコールおよびドレイン操作に適用されます)。
読み取りデータチェックを使用して VTV をリコールします (デフォルト)。
読み取りデータチェックを使用して VTV をリコールしません。
オプションで、VTCS ロックデータを保持するカップリングファシリティー構造を指定します。structure-name
は 16 文字以下であり、かつカップリングファシリティー構造に名前を付けるための IBM の標準に準拠している必要があります。詳細は、Oracle の ELS のドキュメント『ELS のインストール』を参照してください。
注意:
以前はLOCKSTR=
structure-name
を使用していなかった CDS に LOCKSTR=
structure-name
を追加したり、CDS から LOCKSTR=
structure-name
を削除したりするには、CONFIG RESET
が必要です。ロック構造名を (たとえば、LOCKSTR=VTCSL1
から LOCKSTR=VTCSL2
に) 変更するには、CONFIG RESET
は必要ありません。オプションで、VSM がいつ VTV をレプリケートするかを指定します。
VTV がマウントされている間に変更されたかどうかには関係なく、VTV がマウント解除されるたびにレプリケート要求が VTCS レプリケーションキューに追加されます (デフォルト)。
次のいずれかが発生した場合は、レプリケート要求が VTCS レプリケーションキューに追加されます。
VTV がマウントされている間に変更された。
VTV はマウントされている間に読み取られただけだが、予期された数より少ない VTV の MVC コピーが存在する。
予期された数の MVC コピーが存在する場合、レプリケーションは実行されません。
CONFIG GLOBAL REPlicat
設定には関係なく、レプリケーションでは次のことも必要です。
レプリケーションをサポートする VTSS 内で VTV がマウント解除されている必要があり、またクラスタ内のもう一方の VTSS 内に VTV の同一コピーは存在できません。
レプリケーションを実行するには、CONFIG GLOBAL REPlicat
値に加えて、VTV の管理クラスで REPlicat(YES)
を指定する必要があります。
オプションで、VTSS 内および MVC 上で VTV データを格納するために使用されるページサイズを指定します。この設定は、400 および 800M バイトの VTV にのみ適用されます。MGMTclas
文または CONFIG GLOBAL
文のどちらにも VTVPAGE
が指定されていない場合、デフォルトは STANDard
です。
標準のページサイズ。これは、すべての VSM3 または VSM4 モデルおよびマイクロコードレベルと互換性があります。
大きなページサイズ。これは VTSS 内、および移行やリコールのためのパフォーマンスの向上を提供できます。大きなページサイズには、G レベルの CDS が必要です。CDS レベルの詳細は、CONFIgを参照してください。2 および 4G バイトの VTV (MAXVtvsz
2000 または 4000) の場合は、LARGE
の VTVPAGE
設定が常に使用されます。
VTVPAGE
は、VSM2 には適用されまません。VTVPAGE(LARGE)
には、VSM4 または VSM5 マイクロコード D02.02.00.00
あるいは VSM3 マイクロコード N01.00.77.00
が必要です。インストールされたオプションは必要ありません。
MGMTCLAS VTVPAGE
(指定されている場合) は、CONFIG GLOBAL VTVPAGE
値をオーバーライドします。MGMTclas
文または CONFIG
GLOBAL
文のどちらにも VTVPAGE
が指定されていない場合、デフォルトは STANDard
です。
次の点を考慮してください。
VTV のページサイズは、VTV のスクラッチマウントでのみ変更できます。以前 VTSS に常駐していたスクラッチ VTV には、追加の制限も適用される可能性があります。
LARGE
を指定したが、CDS レベルまたは VTSS マイクロコードが LARGE
をサポートしていない場合、VTCS は警告メッセージを発行し、VTVPAGE
はデフォルトで STANDard
になります。
2 または 4G バイトの VTV に対して STANDard
を指定した場合、VTCS は警告メッセージを発行し、デフォルトで LARGE
になります。
大きなページを含む VTV を作成すると、大きな VTV ページをサポートしていない構成ではこれらの VTV が読み取り不可能になります。
オプションで、VTCS がドレインまたはリクレイム処理で非ライブラリ常駐 MVC をどのように処理するかを指定します。
VTCS は、非ライブラリ MVC のマウントを要求します。これがデフォルトです。
VTCS はマウントを抑制し、要求を削除します。
次の点に注意してください。
リクレイムの場合、処理のために選択できるのはライブラリ常駐 MVC だけで、非ライブラリ常駐 MVC は選択できません。ただし、ライブラリ常駐 MVC が選択されてから実際に処理されるまでの間に、取り出されることによって非常駐になっている可能性があります。
ドレインの場合は、非ライブラリ常駐 MVC を選択できます。
オプションで、非ライブラリ常駐 MVC が移行処理のために選択されるかどうかを指定します。
非ライブラリ常駐 MVC が選択されることを許可します (デフォルト)。
非ライブラリ常駐 MVC が選択されることを許可しません。
オプションで、非ライブラリ常駐 MVC が Recall
処理のために選択されるかどうかを指定します。
非ライブラリ常駐 MVC が選択されることを許可します (デフォルト)。
非ライブラリ常駐 MVC が選択されることを許可しません。
オプションで、MVC のマウントがタイムアウトする分単位の値を指定します。有効な値は 5 - 30 分です。デフォルトは 15 です。
オプションで、初期化されていない MVC が最初にマウントされたときに初期化されるかどうかを指定します。
初期化されていない MVC は初期化されません。これがデフォルトです。
初期化されていない MVC は初期化されます。
オプションで、VTV 同期レプリケーション機能が有効になるかどうかを指定します。
同期レプリケーションは有効になりません (デフォルト)。
同期レプリケーションは有効になります。
注:
SYNCHREP=YES
は、同期レプリケーションを有効にするだけです。同期レプリケーションを実際に実装するには、REPLicat=YES_SYNC
を指定する管理クラスを作成する必要があります。詳細は、MGMTclas 制御文を参照してください。オプションで、サポートされる RTD の最大数を指定します。
最大 16 の RTD がサポートされます。
最大 32 の RTD がサポートされます。
オプションで、スタックまたはストリーミングされた移行機能が、この機能をサポートするすべての VTSS で有効になるかどうかを指定します。
ストリーミングの方法を移行に使用するように指定します。VTCS は RTD からの応答をモニターし、それを使用して VTV がいつ移行されたかを判定します。この方法のすべての利点は、移行実行時のスループットを向上させるための RTD 内のバッファーから来ています。
このオプションではまた、STACKED
機能の使用も暗黙的に指定されます。
スタックの方法を移行に使用するように指定します。VTCS は、VTSS への要求の小さなキューを保持しています。この方法の利点は、移行実行時のスループットを向上させるための VTSS および RTD 内のさまざまなバッファーから来ています。下位互換性のために、値 YES
は STACKED
と同等です。
スタック移行を無効にします (デフォルト)。
FASTMIGR=STREAM
または STACKED
には、次の前提条件があります。
FASTMIGR=STACKED
: VSM4/VSM5 マイクロコード D02.05.00.00
以降。このレベルのマイクロコードが構成内のすべての VTSS にインストールされていない場合、スタック移行は、それがインストールされている VTSS に制限されます。
FASTMIGR=STREAM
: VSM4/VSM5 マイクロコード D02.15.xx.00
以降。このレベルのマイクロコードが構成内のすべての VTSS にインストールされていない場合、ストリーミング移行は、それがインストールされている VTSS に制限されます。
PTF を含む ELS 7.0 以降。
CDS レベル G 以上。
FICON RTD および CLINK 用の FICON ポート。
スタック移行機能が有効になるには、すべてのホストがこれらの前提条件を実行している必要があります。そうでない場合は、次のようになります。
ホストがアクティブであり、スタック移行をサポートまたは許容していない場合、CONFIg
ユーティリティーはエラーを返します。
ホストが起動されており、この機能をサポートまたは許容していない場合、そのホストは停止します。
オプションで、VTCS CDS ロギングがオプションであるか必須であるかを指定します。
ロギングはオプションです。これがデフォルトです。このモードは、7.1、7.2、およびそれより低いレベルのホストを含む構成に必要です。
ロギングは、CDS を共有するすべてのホスト上のすべてのイベントに対して有効になります。これには、すべてのホストがレベル 7.0 以上であることが必要です。次のイベントがログに記録されます。
新しいバージョンの VTV
インポートされた VTV
MVC の最初の使用または再利用
インポートされた MVC
MVC への VTV の追加
インポートされた MVC 上の VTV
MVC からの VTV のリンク解除
MVC からの VTV のリクレイム
MVC EOT の後方リセット
VTV の電子エクスポート
オプションで、VTV の作成中に使用される可能性のあるデフォルトの最大圧縮 VTV サイズ (M バイト) を指定します。このパラメータの有効な値は、該当する VTSS の CDS レベルとマイクロコードレベルの両方によって異なります。
400M バイト。これがデフォルトです。
800M バイト。CDS が E レベル以上である必要があります。
2G バイト。CDS が G レベル以上である必要があります。
4G バイト。CDS が G レベル以上である必要があります。
次の点に注意してください。
VTV のサイズは、スクラッチサイクルを実行したあとにのみ変更されます。そのため、管理クラスと DISP=MOD
を変更しても、引き続き元のサイズが保持されます。
構成によってサポートされていない VTV サイズを指定した場合、VTCS は警告メッセージを発行し、MAXVtvsz
はデフォルトで、構成によってサポートされる最大の VTV サイズになります。
MAXVtvsz
は、VSM2 には適用されまません。
MAXVTVSZ(2000)
または MAXVTVSZ(4000)
には、VSM4 または VSM5 マイクロコード D02.02.00.00
あるいは VSM3 マイクロコード N01.00.77.00
が必要です。インストールされたオプションは必要ありません。
CONFIg GLOBAL
および MGMTCLAS MAXVTVSZ
パラメータは、次のように相互に作用します。
MGMTCLAS
で MAXVTVSZ
が指定されている場合、この値は CONFIg GLOBAL MAXVTVSZ
値をオーバーライドします。
MGMTCLAS
で MAXVTVSZ
が指定されておらず、CONFIg GLOBAL MAXVTVSZ
値が指定されている場合は、その値が使用されます。それ以外の場合、MAXVTVSZ
はデフォルトで 400M バイトになります。
MGMTCLAS
または CONFIg GLOBAL
で MAXVTVSZ
が指定されていない場合、MAXVTVSZ
はデフォルトで 400M バイトになります。
オプションで、メッセージ SLS6946E
が発行される前にリソースがロックされる最小分数を指定します。
有効な値は 0、または 5 から 240 までの任意の値です。0 が指定されている場合、必要なリソースがロックされていると、メッセージ SLS6946E
は発行されません。このパラメータが指定されていない場合は、10 分の現在のデフォルトが保持されます。
注:
LOCKTOUT
は、「F」レベルの CDS (V61ABOVE
) 以上でのみサポートされます。オプションで、VTCS が ETTFB (Early Time to First Byte) (並行テープリコール/マウントとも呼ばれます) を、この機能をサポートするすべての VTSS で実行するかどうかを指定します。このパラメータは、RTD からのリコールおよび VLE からのリコールに適用されます。
ETTFB 機能を無効にします。これがデフォルトです。
ETTFB 機能を有効にします。この機能をグローバルに有効にした場合は、CONFIg VTSS NOERLYMT
パラメータを使用して、それを個々の VTSS に対して無効にできます。詳細は、CONFIg VTSS 文を参照してください。
オプションで、256 を超える VTD が使用されるかどうかを指定します。
最初の 256 の VTD のみが使用されるように指定します。最初の 256 の VTD は、x0000
- x0F0F
の VDID アドレスを持つ VTSS の制御ユニット 00
- 0F
上にあります。NO
がデフォルトです。
VTSS 内の構成されているすべての VTD を使用できるように指定します。これは、VTSS が 256 を超えるデバイスをサポートしている場合にのみ有効です。この機能はグローバルに有効になり、256 を超えるデバイスをサポートするすべての VSM に適用されます。この機能は、CONFIG VTSS NOGT256
パラメータを使用して個々の VTSS に対して無効にできます。詳細は、「CONFIG VTSS NOGT256」を参照してください。
注:
VTDGT256 (YES)
は、VSM モデル 6 以降でのみ有効です。CONFIg HOST
文は、MSP ホスト、およびオプションで NOMIGRAT
または NORECLAM
パラメータを定義するオプション文です。
指定される場合、HOST
文は、そのホストに接続されている VTSS の VTSS 文のあとに指定する必要があります。
すべてのホスト定義を指定するか、または何も指定しないかのどちらかにする必要があります。VTSS に接続されている一部のホストのみを指定した場合、VTCS はエラーを発行します。
図3-18に示すように、CONFIg HOST
文には次のパラメータが含まれます。
LIBGEN
で設定されたホスト名を指定します。xxxx
は、ホスト名を示します。
オプションで、このホストが、そのホストがアクセスする VTSS からの VTV または管理クラスによる移行、統合、またはエクスポートを実行できないように指定します。NOMIGRAT
は、自動と要求の両方の移行および統合を制御します。このパラメータはオプションです。
次の点に注意してください。
NOMIGRAT
を指定すると、NORECLAM
も設定されます。
IMMEDmig
KEEP
および IMMEDmig
DELETE
は、CONFIG HOST
NOMIGRAT
と相互に排他的です。両方を指定した場合は、IMMEDmig
値が NOMIGRAT
をオーバーライドし、VTCS はこのオーバーライドに関するメッセージを発行しません。
オプションで、このホストが、そのホストがアクセスする VTSS を使用して自動または要求リクレイム処理を開始できないように指定します。このホストは、MVCDRain
) を使用して、引き続き MVC ドレインを実行できます。このパラメータはオプションです。
オプションで、次のいずれかの VTSS アクセス方法を指定します。
ESCON または FICON チャネルアクセスを示します。これがデフォルトです。
TCP/IP アクセスを示します。TCPIP には、有効な CONFIg VTSS IPCONN=(
name-list
)
値が必要です。
CONFIg MVCVOL
文は、VTCS で使用可能な MVC の範囲を定義します。
VTCS CONFIg
で VTV と MVC の範囲を定義するには SET VOLPARM
を使用することをお勧めします。
SET VOLPARM
文の詳細は、SET VOLPARMを参照してください。
CONFIg
で VTVVOL
および MVCVOL
文を使用してボリュームを定義する方法については、Oracle の ELS のドキュメント『ELS レガシーインタフェースリファレンス』を参照してください。
CONFIg RECLAIM
文は、要求と自動の MVC
および VMVC
スペースリクレイムを制御します。
図3-19に示すように、CONFIg RECLAIM
文には次のパラメータが含まれます。
オプションで、MVC を要求または自動リクレイムの対象にする断片化された領域のパーセンテージ (nn
) を指定します。有効な値は 4 - 98 です。デフォルトは 75 です。
オプションで、仮想 MVC (VMVC) を要求または自動リクレイムの対象にする断片化された領域のパーセンテージ (nn
) を指定します。有効な値は 4 - 98 です。デフォルトは 35 です。
注:
VMVC 上のリクレイムは、単純にその VMVC からの期限切れ VTV イメージの削除で構成されます。つまり、VTV のリコールや再移行は必要ありません。そのため、VMVC リクレイムは MVC リクレイムよりはるかに高速であり、THRESHLD
より低い (より思い切った) VLTHRES
を設定できます。オプションで、1 つのスペースリクレイムタスクによって処理される MVC の最大数を指定します。
nn は、MVC の最大数を示します。有効な値は 1 - 98 です。デフォルトは 40 です。
自動スペースリクレイムが開始されるには、適格な MVC の数 (THRESHLD
パラメータによって決定されます) も MAXMVC
値を超えている必要があります。
オプションで、(すべての ACS についてグローバルにではなく) ACS ごとに自動スペースリクレイムが開始されるレベルを指定します。パーセンテージ値を指定します。これは、次に等しくなります。
Reclaim Candidates
/
(Reclaim Candidates
+ Free MVCs
) * 100
ここでは:
Reclaim Candidates
は、CONFIG RECLAIM THRESHLD
パラメータによって決定されるリクレイム候補の数を示します。
Reclaim Candidates
+ Free MVCs
は、リクレイム候補の数に空き MVC の数を加えた値に等しくなります。有効な値は 1 - 98 です。デフォルトは 35 です。
オプションで、ドレインとリクレイムの両方で VTCS が同時に処理する MVC の最大数を指定します。
有効な値は 1 - 99 です。デフォルトは 1 です。
オプションで、VTCS 内の動的リクレイムのサポートを有効または無効にします。デフォルトはありません。ただし、INPLACE
がない場合は、動的リクレイムのサポートが有効になっていないことを示します。
すべての適格な MVC をグローバルに (すべてのストレージクラスについて) パーティション分割済みとしてフォーマットおよび処理することによって、動的リクレイムを有効にします。
動的リクレイムを無効にします。このオプションは、STORCLAS
レベルのオーバーライドを伴う可能性があります。
次の点に注意してください。
INPLACE
が受け入れられて、動的リクレイムのサポートが有効になるには、CDS が H レベルにある必要があります。INPLACE
が指定され、CDS が H レベルにない場合は、構成が失敗し、エラーメッセージが表示されます。
動的リクレイムでは、T10000B メディアのみがサポートされます。Sport ボリュームは、パーティション分割されたフォーマットではサポートされません。
オプションで、パーティション分割されたフォーマットの MVC を動的リクレイム処理の対象にする断片化された領域のパーセンテージを指定します。
nn
は、3 から 97 までのパーセンテージです。この値は、THRESHLD
値未満である必要があります。デフォルトは、THRESHLD
値の半分 (切り上げ) です。
次の点に注意してください。
INPLACE
なしで INPTHRSH
を指定することはできません。
INPTHRSH
が指定されている場合は、THRESHLD
も指定する必要があります。INPTHRSH
と THRESHLD
はどちらも、動的リクレイムでパーティション分割されたフォーマットの MVC を処理する場合に機能します。詳細は、Oracle の ELS のドキュメント『HSC および VTCS の構成』を参照してください。
オプションで、MVC がドレインまたはリクレイムされたあとに再利用されないようにする (または保護する) ための時間 (時間単位) を指定します。有効な値は 1 - 99 です。
VTCS CONFIg RTDpath
文は、次のいずれかへのパスを定義します。
ローカル TapePlex の下で動作している RTD。ローカル RTD 接続は、STORMGNR
パラメータなしで、DEVNO
および CHANIF
パラメータを使用して定義されます。詳細は、Oracle の ELS のドキュメント『HSC および VTCS の構成』を参照してください。
リモートライブラリ。リモートライブラリ接続は、DEVNO
、CHANIF
および STORMGNR
パラメータを使用して定義されます。詳細は、Oracle の ELS のドキュメント『HSC および VTCS の構成』を参照してください。
STORMNGR
および IPIF
パラメータのみを使用して定義された、VTSS に接続されている VLE。詳細は、Oracle の ELS のドキュメント『VLE 用ホストソフトウェアの構成』を参照してください。
テープレス環境の場合を除いて、CONFIg RTDpath
は必須であり、デバイスが接続される VTSS を定義する VTSS 文のあとに指定する必要があります。
接続できる各デバイスタイプの最大数は次のとおりです。
VSM2 または VSM3 の場合は、8 つの RTD。
VSM4 の場合は、16 の RTD。
VSM5 または VSM6 の場合は、32 の RTD。
VSM5 または VSM6 の場合は、4 つの VLE アプライアンス。
注:
VTCS がV61ABOVE
より低い CDS レベルで実行されている場合、RTD 定義を変更するには RESET
パラメータを指定する必要があります。詳細は、CONFIgを参照してください。初期の RTD 定義で、VTSS LOP に表示されている RTD 名がすべて空白でない場合は、RESET
も指定する必要があります。図3-20に示すように、CONFIg RTDpath
文には次のパラメータが含まれます。
RTD または VLE アプライアンスの 1 - 8 文字の識別子を指定します。
RTD の場合は、RTD NAME
パラメータを使用して RTD 識別子のみを設定または変更します。それを行うには、VTSS LOP または DOP に表示されている RTD 識別子がすべて空白である必要があります。
VLE またはリモートライブラリの場合は、意味のある任意の 1 - 8 文字の識別子を使用します。
このパラメータは必須です。デフォルト値はありません。
次のいずれかを指定します。
VLE サブシステム名
リモートライブラリ
stormngr
は、ストレージマネージャー名を示します。
VLE の場合、この値は VLE サブシステム名に一致している必要があります。
リモートライブラリの場合、この値は SMC TAPEPLEX NAME
パラメータで定義されている TapePlex 名に一致している必要があります。
詳細は、Oracle の ELS のドキュメント『VLE 用ホストソフトウェアの構成』を参照してください。
ci:p
形式の VTSS から VLE ポートへの接続ごとの IPIF 値。ここでは:
c
は、VTSS ストレージクラスタ番号 (0 または 1) を示します。
i
は、インタフェース番号 (A または I) を示します。
p
は、インタフェース上のデバイス番号 (0、1、2、または 3) を示します。
VSM5 の場合、この値は「VSM5 IFF Configuration Status Screen」で指定されている値に一致している必要があります。VSM 6 の場合、これは VTSS ごとに一意である必要があり、VSM 6 TCP/IP ポート上の実際の値には対応しません。
RTD またはリモートライブラリのユニットアドレスを指定します。CHANIF
では、このパラメータは必須です。デフォルト値はありません。
RTD と通信する VTSS 上のチャネルインタフェースを指定します。ここでは:
c
は、VTSS ストレージクラスタ番号 (0 または 1) を示します。
i
は、インタフェース番号 (A、C、E、G、I、K、M、または O) を示します。
p
は、インタフェース上のデバイス番号 (0、1、2、または 3) を示します。
VSM5 の場合、この CHANIF
値は実際の FICON インタフェース値に一致している必要があります。VSM 6 の場合、これは VTSS ごとに一意である必要があり、VSM 6 FICON ポート上の実際の値には対応しません。リモートライブラリ接続の場合、この値はライブラリごとに一意である必要があり、RTD の ci:p
規則のあとに指定する必要があります。
最大 32 RTD の機能が有効になっているかどうかには関係なく、VTSS に 16 を超える RTD を接続していない場合は、「古い」アドレス指定スキーム (CHANIF=
ci
) を使用できます。
ただし、最大 32 RTD の機能が有効になっており、VTSS に 16 を超える RTD を接続している場合は、「新しい」アドレス指定スキーム (CHANIF=
ci:p
) を使用する必要があります。
詳細は、Oracle の ELS のドキュメント『HSC および VTCS の構成』を参照してください。
注意:
RTD の場合、デバイスへのマウントおよびマウント解除コマンドの処理はバージョンによって異なります。リモート HSC サーバーが V6.2 を実行している場合は、あたかもジョブであるかのように、MSP メッセージをトラップし、マウント/マウント解除を HSC サーバーに転送するローカル SMC に依存します。リモート HSC サーバーが V7 以上を実行している場合、これは自動的に検出され、VTCS がマウント/マウント解除要求を直接リモート HSC サーバーに送信します。SMC パラメータが、これらのいずれか 1 つのタイプのサーバーにのみコマンドを送信することが重要です。CONFIg STORMNGR
文は、VTCS に対して VLE を定義します。
注:
ダウンレベルのホストがアクティブである場合は、この文を指定しないでください。CONFIg STORMNGR
が指定されると、ダウンレベルのホストは機能しなくなります。
この文には、CDS レベル V62ABOVE
以上が必要です。
この文は、CONFIg TAPEPLEX
文の代わりになります。つまり、CONFIg TAPEPLEX
で VLE のリストを指定することも、CONFIg STORMNGR
を使用して各 VLE を個別に指定することもできます。CONFIg STORMNGR
文をコーディングする場合は、それを CONFIg STORMNGR
文が適用される CONFIg TAPEPLEX
文の直後に指定する必要があります。
VTCS 7.2 の場合は、VLEDEV
パラメータを使用して、追加のエミュレート対象 VLE RTD を定義できます。詳細は、Oracle の VLE のドキュメント『VLE 用ホストソフトウェアの構成』を参照してください。
図3-21に示すように、CONFIg STORMNGR
文には次のパラメータが含まれます。
直前の TAPEPLEX
文に接続されている VLE のサブシステム名を指定します。
VLE のサブシステム名。これは、VLE インストールスクリプトによって設定されます。
オプションで、VLE の論理デバイス ID を指定します。このパラメータは CONFIG CDSLEVEL=V71ABOVE
(CDS レベル H) を必要とし、VLE 1.2 に適用されます。
device-id-list
は、デバイス ID のリストまたは範囲であり、その形式は「S」接頭辞のあとに 3 桁の 16 進文字列が続きます。これらの ID は MSP デバイスアドレスに似ていますが、MSP 名前空間とは重複しません。1 VLE あたり最大 96 のデバイス ID を指定でき、このとき各 VLE に 96 のエミュレート対象デバイスが定義されます。これにより、VTCS は VLE ごとに最大 96 のプロセスをスケジュールできます。
CONFIg TAPEPLEX
文は、Cross-TapePlex Replication (CTR) または VLE へのレプリケーションのための VTCS に対する値を定義します。
ダウンレベルのホストがアクティブである場合は、この文を指定しないでください。CONFIg TAPEPLEX
が指定されると、ダウンレベルのホストは機能しなくなります。
この文には、CDS レベル V61ABOVE
以上が必要です。
Cross-Tape Replication の詳細は、Oracle の ELS のドキュメント『HSC および VTCS の管理』および『ELS 障害回復およびオフサイトデータ管理ガイド』を参照してください。
図3-22に示すように、CONFIg TAPEPLEX
文には次のパラメータが含まれます。
この構成の TapePlex 名を指定します。この名前は、Cross-TapePlex Replication によってほかの TapePlex にエクスポートされたすべての VTV コピーに関連付けられています。
name
は、TapePlex 名を示します。この名前は、ローカル SMC で定義されている SMC LIBrary
または TAPEPlex
コマンドで指定された名前に一致している必要があります。次の規則が適用されます。
この値は 1 文字から 8 文字までの長さである必要があります。
最初の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最後の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最初の文字と最後の文字の間にある文字はすべて、英字、数字、ハイフンのいずれかである必要があります。
オプションで、VTV コピーを (Cross-TapePlex Replication から) 受信するときの送信元にできる TapePlex のリストを指定します。ホストが、このリストに含まれていない TapePlex からの VTV コピーを送信またはスクラッチしようとしても拒否されます。
tapeplex-list
は、TapePlex 名のリストを示します。次の規則が適用されます。
この値は 1 文字から 8 文字までの長さである必要があります。
最初の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最後の文字は、英字または数字のどちらかである必要があります。
最初の文字と最後の文字の間にある文字はすべて、英字、数字、ハイフンのいずれかである必要があります。
注:
RECVPLEX
は、受信側 TapePlex で指定します。また、送信側 TapePlex で RECVPLEX
を指定して、この TapePlex で受信側 TapePlex からの VTV をリコールできるようにすることもできます。オプションで、この TapePlex に接続されている VLE のサブシステム名を指定します。
stormngr-list
は、VLE サブシステム名のリストを示します。詳細は、Oracle の ELS のドキュメント『VLE 用ホストソフトウェアの構成』を参照してください。
CONFIg VTD
文は、VTSS 内の VTD の MSP ユニットアドレスの範囲を定義します。この文は必須であり、その VTD が存在する VTSS
文のあとに指定する必要があります。
注:
VSM2 と VSM3 では、1 VTSS あたり 64 の VTD が存在できます。VSM4 以降のモデルでは、1 VTSS あたり 256 の VTD が存在できます。VTD ユニットアドレスは、すべてのホストに適用するためか、または特定のホストでどの VTD を使用できるかを定義するために指定できます。詳細は、VTD ユニットアドレスの指定を参照してください。
図3-23に示すように、CONFIg VTD
文には次のパラメータが含まれます。
VTD の範囲の開始として 4 文字の有効な MSP ユニットアドレス (xxxx
) を指定します。
VTD の範囲の最後として 4 文字の有効な MSP ユニットアドレス (xxxx
) を指定します。
オプションで、IOCP 内のその値に一致する制御ユニット識別子 (xx) を指定します。有効な値は、VSM4 の場合は 0 - 15、VSM2 または VSM3 の場合は 0 - 3 です。この文は、ホストに対して VTD の部分的な範囲が指定され、そのホストにそれらの VTD へのパスが存在しない場合にのみ必要です。
オプションで、VTD の検証を抑制します。
VTCS は通常、仮想テープドライブに関連付けられた予測されるすべての VTD 識別子の検証を試みます。これを行うには、関連付けられたホストが ECAM-T 要求 Virtual_Device_Identify
を発行できるように、各 MSP I/O アドレスが使用可能である必要があります。ECAM は、VTCS が VTSS をオンラインにしたり、レプリケーションや移行をスケジュールしたりするときに VTSS と通信するために使用する方法です。
特定のケースでは (たとえば、VTCS がリモートクライアントホストに対するサポートを提供しているとき)、そのリモートクライアントのサーバーとして機能しているローカルホストに MSP I/O アドレスへのパスが存在しない場合があります。これらの場合は、予測される VTD 識別子を検証しようとしてもすべて失敗し、エラーメッセージがオペレータに送信されます。NOVERIFY
は検証を抑制し、これらの失敗を回避します。
デバイスまたはデバイスの範囲に対して NOVERIFY
が指定されている場合は、次のことが行われます。
MSP から VTV をマウントできるように、そのデバイスが SMC に報告されます。
VTCS は、そのデバイスを ECAM I/O に使用しません。ECAM I/O に使用できるように、少なくとも 1 つのデバイスを NOVERIFY
なしで残しておく必要があります。
VTD アドレスを指定するには、次のいずれかを行います。
VTSS
文のあとの VTD
文で VTD ユニットアドレスを指定し、VTSS
文のあとに HOST
文を指定しません。VTSS に物理的に接続されているすべてのホストが、VTD
文で指定されているデフォルトのアドレスで VTD にアクセスできます。
VTSS
文のあとの VTD
文で VTD ユニットアドレスを指定しません。代わりに、以前に定義された VTSS への接続を定義するホストについてのみ HOST
文のあとに VTD
文を配置します。この VTSS に接続しないすべてのホストについて、プレースホルダ (VTD
パラメータのない HOST NAME
) を指定する必要があります。
VTSS から作成された VTV および最初に書き込まれた MVC は、その VTSS のリソースであるとみなされます。そのため、VTSS にアクセスできるホストのみが、その VTV と MVC にアクセスできます。このタイプの「制限付き」アクセス構成では、各ホストのスクラッチカウントが正確であることを保証するために、各ホストに個別の VTV スクラッチプールが存在します。同様に、ホストが接続されている VTSS に関連付けられた MVC について、各ホストで空き MVC および MVC リクレイムカウントが報告されます。
ホストごとに異なるアドレス範囲を指定できますが、操作の一貫性ために、すべてのホストで同じアドレス範囲を指定することをお勧めします。ホストごとに異なるアドレス範囲を指定する場合は、HSC SET DRVHOST
および SMC DRIVEMAP
文を使用します (クライアント/サーバー構成が存在する場合)。すべての MSP ホスト上にある、overgenned デバイスすべて (VTD を含む) に対して UNITATTR MODEL(IGNORE)
コマンドを含める必要があります。
注意:
マルチホスト、複数 VTSS の構成では、この VTD アドレス指定方法を使用して、ホストが物理的に接続されている VTSS へのアクセスを拒否できます。ただし、この方法を使用して、VTSS に物理的に接続されていないホストからのアクセスを拒否する必要があります。アクセスを拒否しないと、VTSS に物理的に接続されていないホスト上の VTCS が、その他のすべてのホスト上で VSM 操作が停止されている間に VTSS と通信しようとして待機する可能性があります。CONFIg VTSS
文は VTSS を定義し、その動作値を設定します。この文は必須です。
新しい VTSS を定義する場合は、その定義を既存のどの VTSS 定義よりもあとに配置します。これらの VTSS 定義は、その元の順序に保持される必要があります。
図3-24に示すように、CONFIg VTSS
文には次のパラメータが含まれます。
VTSS 名 (xxxxxxxx
) を指定します。このパラメータは必須です。デフォルト値はありません。VTSS 名は、「A-Z」、「0-9」、「@」、「$」、および「#」の各文字で構成できます。
VTSS 名は、NAME
パラメータでのみ指定します。このパラメータは、その VTSS 名を VTSS マイクロコード (LOP または VOP の「Subsystem Name
」フィールドに表示されます) と HSC CDS の構成領域の両方に設定します。VSM が稼働状態になると、この VTSS 名は CDS 内の各 VTV レコードにも格納されます。各 VTV レコードには、その VTV が常駐している VTSS 名が含まれています。VTV が移行された場合、VTV レコードには、その VTV の移行元の VTSS 名が含まれます。
NAME
パラメータを使用して VTSS 名を設定したあと、HSC CDS 内のこの識別子を変更することはできません。つまり、CONFIg
ユーティリティーでは初期設定のあとに NAME
パラメータを変更できず、LOP または VOP の「Subsystem Name
」フィールドを使用して VTSS 名を変更しても HSC CDS 内の VTSS 名を変更できません。
注意:
VTV (VTSS 常駐の VTV や移行された VTV を含む) 上のデータが含まれている VTSS の名前を変更しようとしないでください。初期設定でのみ (変更を除きます)、NAME
パラメータで VTSS 名を設定できるのは、VTSS マイクロコード内の VTSS 名の値が次のいずれかである場合だけです。
出荷時の設定 (すべて空白)。
99999999 (9 が 8 個) の値。
そのため、初期設定でのみ、VTSS マイクロコード内の名前がすべて空白または 99999999 でない場合は、Oracle StorageTek ハードウェア担当者が VTSS LOP または VOP を使用して VTSS 名を 99999999 に設定する必要があります。これにより、NAME
パラメータを使用して VTSS 名を希望する値に設定できるようになります。
オプションで、VTCS は複数 VTSS の確認をサポートし、各 VTSS への複数の ACS の接続をサポートします。VTSS が複数の ACS に接続されている構成では、DEFLTACS
パラメータを使用して、MVC が移行、統合、およびリクレイム処理のために選択されるデフォルトの ACS (acs-id
) を指定します。MGMTclas MIGpol
パラメータから最大 4 つの VTV コピーを (MGMTclas
文ごとに) 個別の ACS に移行できます (また、下で説明されているように DEFLTACS
パラメータを無視します)。
DEFLTACS
を指定しない場合、デフォルト値は x’FF’
です。これにより、VTCS は任意の ACS から MVC を選択できます。
DEFLTACS
パラメータを指定し、次のいずれかを行なった場合、VTCS は DEFLTACS
値を無視します。
MGMTclas
文の ACSlist
パラメータを指定する。
ストレージクラスを使用する。
オプションで、この VTSS での自動移行の低しきい値 (LAMT) を指定します。nn
は、しきい値を示します。
有効な値は 5 - 95 であり、HIGH
のデフォルトのしきい値未満である必要があります。デフォルトは 70 です。
オプションで、この VTSS での自動移行の高しきい値 (HAMT) を指定します。nn
は、しきい値を示します。
有効な値は 6 - 95 であり、LOW のデフォルトのしきい値を超えている必要があります。デフォルトは 80 です。
オプションで、この VTSS での同時処理する自動移行、即時移行、および限界値までの移行タスクの最大数を指定します。
n
は、タスクの数を示します。有効な値は 1 から VTSS に接続されている RTD の数までです。デフォルトは、VTSS に接続されている RTD の数の半分です。
オプションで、この VTSS での同時処理する自動移行、即時移行、および限界値までの移行タスクの最小数を指定します。
n
は、タスクの数を示します。有効な値は 1 から MAXMIG
設定までです。デフォルトは 1 タスクです。
オプションで、移行またはリコールのあとに VTCS が RTD 上の MVC をアイドルモードに保持する分数を指定します。MVC を保持すると、MVC マウントが削減される場合があります。
nn
は、分数を示します。有効な値は 1 - 60 です。デフォルトは 15 です。
アイドル状態の RTD 上の MVC は、RETAIN
時間が経過するまでマウント解除されません。ただし、その RTD が必要であり、かつその他のどの「同様の RTD」(同じ ACS、LSM、およびデバイスタイプ) も空いていない場合を除きます。
その RTD に対する最後の操作がジョブによって開始されたリコールであったか、または「MVC がいっぱいになっている」状態が発生した場合は、この動作の例外が発生します。この場合は、VTCS がその RTD は現在必要ないが、空いている「同様の」RTD がほかに存在しないことを確認すると、MVC はアイドル状態の MVC からマウント解除されます。
オプションで、この VTSS での ETTFB (Early Time to First Byte) (並行テープリコール/マウント機能とも呼ばれます) を無効にします。このパラメータは、CONFIg GLOBAL FASTRECL=YES
の場合にのみ適用されます。このパラメータは、RTD からのリコールおよび VLE からのリコールに適用されます。
オプションで、VTSS アクセス方法を指定します。
ESCON または FICON チャネルアクセスを示します。これがデフォルトです。
TCP/IP アクセスを示します。これには、有効な CONFIg VTSS IPCONN=(
name-list
)
値が必要です。
オプションで、TCP/IP 接続を定義するために使用される 1 - 4 個の IP アドレスのコンマ区切りリストを IP アドレスとして明示的に、または IP アドレスに解決される名前で暗黙的に指定します。
name-list
は、IP アドレスまたは名前のリストを示します。リストに入力された値は、VTCS システムがそれらを使用するために初期化されるまで検証できません。これらは、次の要件を満たしている必要があります。
IPv4 値はすべて、形式 nnn.nnn.nnn.nnn
で指定される必要があります。ここで、各バイトは 1 - 4 桁の 16 進文字列です。4 バイト存在する必要があり、小数点を除き数値のみです。
IPv6 値はすべて、形式 x.x.x.x.x.x.x.x
で指定される必要があります。ここで、各バイトは 0-255 です。4 バイト存在する必要があります: 0-9、A-F (または a-f)。IPv6 の省略形は許可されません。8 つの部分アドレスをすべて指定する必要があります。
名前を指定する場合は、最大 60 文字を指定できます。名前は、文字 A-Z、a-z、0-9、「-」、または「.」のみを含む任意の有効な DNSname
にできます。
オプションで、この VTSS での 256 を超える VTD のサポートを無効にします。このパラメータは、CONFIG GLOBAL VTDGT256=YES
が指定されている場合にのみ適用されます。
CONFIg VTVVOL
文は、VTV の範囲を定義します。
VTCS CONFIg
で VTV と MVC の範囲を定義するには、SET VOLPARM
を使用することをお勧めします。
SET VOLPARM
文の詳細は、SET VOLPARMを参照してください。
CONFIg
で VTVVOL
および MVCVOL
文を使用してボリュームを定義する方法については、Oracle の ELS のドキュメント『ELS レガシーインタフェースリファレンス』を参照してください。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
図3-25に示すように、CONSolid
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、統合する 1 つ以上の VTV を指定します。
volser
、vol-range
、または vol-list
は、VTV の volser、volser 範囲、または volser リストを示します。最大 2,000 の VTV を指定できます。
オプションで、統合する VTV を決定する 1 つ以上の管理クラスの名前を指定します。
mgmt-class-name
または mgmt-class-list
は、MGMTclas
制御文で定義した 1 つ以上の管理クラスの名前を示します。詳細は、MGMTclas 制御文を参照してください。管理クラスを指定することによって、最大 2,000 の VTV を統合できます。
オプションで、VTCS が読み取りデータチェックを使用して VTV をリコールするかどうかを指定します。
読み取りデータチェックを使用して VTV をリコールしません。これがデフォルトです。
読み取りデータチェックを使用して VTV をリコールします。
統合レポートには、次のメッセージが表示されます。
MIGRATE ONLY FROM VTSS
vtssname
説明: VTV は VTSS vtssname
に常駐しています。
REMIGRATE FROM MVC
mvcname
VIA VTSS
vtssname
説明: VTCS は、VTV を統合するために MVC mvcname
からその VTV をリコールしています。
VTV
vtvname
NOT SELECTED; VTV IS SCRATCH
説明: VTCS は、指定された VTV を統合しません。これは、スクラッチであるか、または初期化されていません。
VTV
vtvname
NOT SELECTED; VTV ALREADY CONSOLIDATED
説明: 指定された VTV はすでに統合されています。
VTV
vtvname
NOT SELECTED; VTV RECORD NOT FOUND
説明: VTCS は、指定された VTV を統合しません。これは、CDS 内にレコードを含んでいません。
VTV
vtvname
NOT SELECTED; VTV STILL MOUNTED ON DRIVE
説明: VTCS は、指定された VTV を統合できません。これはマウントされているか、または回復中です。
REDRIVING REQUEST BECAUSE OF ERROR
説明: VTCS は、失敗した統合要求を再試行しています。
CONSOLID CMD PROBLEM DECODING VCI REQUEST FROM HSC
説明: 統合に失敗しました。
VTV
vtvnumber
NOT SELECTED: LIMITED ACCESS TO VTSS
説明: NOMIGRAT
パラメータによって統合が有効になっていないホストが要求を発行したため、統合要求は失敗しました。
MIGRATE NO MVCS AVAILABLE
説明: 要求を完了するための十分な空き MVC が使用できません。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC が必要です。VTCS がアクティブであってはいけません。
DBSERVer
コマンドは、oVTCS CDS データベースサーバーを起動または停止します。oVTCS CDS データベースサーバーは、oVTCS クライアントからの CDS データベース I/O 要求を処理します。
注:
oVTCS CDS データベースサーバーは、実行中の VTCS コンポーネントがない HSC サブシステム内でのみ起動できます。図3-26に示すように、DBSERVer
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、oVTCS CDS データベースサーバーの設定とステータスを一覧表示します。
オプションで、oVTCS CDS データベースサーバーを強制的にリセットします。これにより、受け入れられていたソケットが閉じられ、保留中の作業はすべてクリアされ、再度 oVTCS クライアントの再接続を待機します。
オプションで、oVTCS CDS データベースサーバーを起動します。
オプションで、ソケットリスナーポートを指定します。
nnnn
は、ポートを示します。PORT(nnnn) を指定しない場合、デフォルトは 8081 です。
オプションで、非同期 CDS 読み取り用のタスクの最大数を指定します。
nn
は、タスクの最大数を示します。許容可能な値は 1-10 です。TASKS
(
nn
)
を指定しない場合、デフォルトは 4 です。
オプションで、予約のタイムアウトを指定します。
nnnn
は、タイムアウト (秒単位) を示します。許容可能な値は 1-3600 です。RTIMEOUT(
nnnn
)
を指定しない場合、デフォルトは 180 です。
オプションで、oVTCS CDS データベースサーバーを停止します。
オプションで、oVTCS CDS データベースサーバーが正常に終了されていない場合でも強制的に終了します。
インタフェース:
ユーティリティーのみ
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
図3-27に示すように、DEComp
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、フラットファイルが必要な場合の出力先の DD 名を指定します。ddname
は、JCL に含まれているフラットファイルの DD 名を示します。
オプションで、「論理的に削除された」MVC と VTV の volser 範囲を一覧表示します。
注:
LISTDELR
は、レベル G 以上の CDS に対してのみ有効です。次の例は、DEComp
コマンドのサンプル出力を示しています。
例3-4は、FLATDD
パラメータを使用した DEComp
出力の例を示しています。
CONFIG CDSLEVEL(V62ABOVE) GLOBAL MAXVTV=32000 MVCFREE=40 VTVattr=ALLmount RECALWER=YES REPlicat=ALWAYS LOCKSTR=STK_VTCS_LOCKS RECLAIM THRESHLD=70 MAXMVC=40 START=35 CONMVC=1 VLTHRES=1 + INPLACE=Yes INPTHRSH=15 VTVVOL LOW=905000 HIGH=999999 SCRATCH VTVVOL LOW=C00000 HIGH=C25000 SCRATCH VTVVOL LOW=RMM000 HIGH=RMM020 SCRATCH MVCVOL LOW=N25980 HIGH=N25989 MVCVOL LOW=N35000 HIGH=N35999 VTSS NAME=VTSS1 LOW=70 HIGH=80 MAXMIG=3 RETAIN=5 RTD NAME=VTS18800 DEVNO=8800 CHANIF=0A RTD NAME=VTS18801 DEVNO=8801 CHANIF=0I RTD NAME=VTS18802 DEVNO=8802 CHANIF=1A RTD NAME=VTS18803 DEVNO=8803 CHANIF=1I VTD LOW=8900 HIGH=893F VTSS NAME=VTSS2 LOW=70 HIGH=80 MAXMIG=3 RETAIN=5 RTD NAME=VTS28804 DEVNO=8804 CHANIF=0A RTD NAME=VTS28805 DEVNO=8805 CHANIF=0I RTD NAME=VTS28806 DEVNO=8806 CHANIF=1A RTD NAME=VTS28807 DEVNO=8807 CHANIF=1I VTD LOW=9900 HIGH=993F
例3-5は、SLSPRINT
への DEComp
出力の例を示しています。
DECOM SLS1315I SSRDMP.P775644.TESTCDS WAS SELECTED AS THE PRIMARY CONTROL DATA SET TIME 09:07:06 VTCS DECOMPILE CONFIG CDSLEVEL(V62ABOVE) GLOBAL MAXVTV=32000 MVCFREE=40 VTVattr=ALLmount RECALWER=YES REPlicat=ALWAYS LOCKSTR=STK_VTCS_LOCKS RECLAIM THRESHLD=70 MAXMVC=40 START=35 CONMVC=1 VLTHRES=1 + INPLACE=Yes INPTHRSH=15 VTVVOL LOW=905000 HIGH=999999 SCRATCH VTVVOL LOW=C00000 HIGH=C25000 SCRATCH VTVVOL LOW=RMM000 HIGH=RMM020 SCRATCH MVCVOL LOW=N25980 HIGH=N25989 MVCVOL LOW=N35000 HIGH=N35999 VTSS NAME=VTSS1 LOW=70 HIGH=80 MAXMIG=3 RETAIN=5 RTD NAME=VTS18800 DEVNO=8800 CHANIF=0A RTD NAME=VTS18801 DEVNO=8801 CHANIF=0I RTD NAME=VTS18802 DEVNO=8802 CHANIF=1A RTD NAME=VTS18803 DEVNO=8803 CHANIF=1I VTD LOW=8900 HIGH=893F VTSS NAME=VTSS2 LOW=70 HIGH=80 MAXMIG=3 RETAIN=5 RTD NAME=VTS28804 DEVNO=8804 CHANIF=0A RTD NAME=VTS28805 DEVNO=8805 CHANIF=0I RTD NAME=VTS28806 DEVNO=8806 CHANIF=1A RTD NAME=VTS28807 DEVNO=8807 CHANIF=1I VTD LOW=9900 HIGH=993F
インタフェース:
ユーティリティーのみ
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
図3-28に示すように、DELETSCR
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、削除される 1 つ以上の VTV を指定します。
volser
、vol-range
、または vol-list
は、1 つ以上の VTV の volser を示します。
オプションで、VTV の管理クラスを指定します。
mgmt-class-name
は、MGMTclas 制御文で指定した管理クラス名を示します。
オプションで、削除されるスクラッチプールを指定します。プールに VTV と実ボリュームが含まれている場合、DELETSCR
は VTV のみを削除します。
scrpool
は、既存の HSC スクラッチプールです。
オプションで、指定された VTSS 内のスクラッチ VTV が削除されるようにします。
vtss-name
は、VTSS 名を示します。
注:
VTVid
、MGMTclas
、SCRPool
、および VTSS
は相互に排他的です。これらのパラメータのいずれかを指定しない場合、VTCS はすべてのスクラッチ VTV を処理します。DELETSCR
によって削除されるために VTV が最後に参照されてからの日数を指定します。
days
は、日数 (1-999) を示します。
オプションで、DELETSCR
が削除する VTV の最大数を指定します。これは最大であり、ターゲットではありません。
nnn
は、VTV の最大数 (0-999) を示します。指定されていない場合、DELETSCR
はすべてのスクラッチ VTV を削除します。0 を指定した場合、DELETSCR
はどの VTV も削除しませんが、サマリーレポートには DELETSCR
を実行した時点で想定された削除される VTV の数が表示されます (つまり、このレポートは単なるスナップショットです)。
オプションで、NOTREF
期間内に含まれる VTV の詳細とサマリーも表示する詳細レポートを生成します。
例3-6は、次のバッチ呼び出しに関する DELETSCR
レポートの例です。
DELETSCR MGMTCLAS(MC1) NOTREF(60) MAXVTV(10) DET
SLUADMIN (7.2.0) StorageTek Enterprise Library Software Utility PAGE 0001 TIME 06:32:03 SCRATCH VTV DELETE DATE 2015-03-31 SLS6833I VTV VTV100 deleted from MVC M00001 SLS6835I VTV VTV101 excluded – referenced within 60 days SLS6833I VTV VTV102 deleted from MVC M00003 SLS6835I VTV VTV103 excluded – referenced within 60 days SLS6835I VTV VTV104 excluded – referenced within 60 days SLS6833I VTV VTV105 deleted from MVC M00007 SLS6833I VTV VTV106 deleted from MVC M00157 SLS6834I VTV VTV107 deleted SLS6833I VTV VTV108 deleted from MVC M00072 SLS6833I VTV VTV110 deleted from MVC M00757 SLS6833I VTV VTV111 deleted from MVC M00767 SLS6833I VTV VTV112 deleted from MVC M01057 SLS6834I VTV VTV113 deleted SUMMARY: 10 scratch VTVs deleted 1 VTV EXCLUDED - NOT SCRATCH VOLUME 0 VTVS EXCLUDED - NOT INITIALIZED 3 SCRATCH VTVS EXCLUDED - REFERENCED WITHIN 60 DAYS 6 scratch VTV delete candidates bypassed after MAXVTV limit 10 reached
DELETSCR
レポートは、次のものを表示します。
削除された VTV ごとの行。
DETail
が指定されている場合は、除外された (NOTREF
期間内に含まれなかった) VTV ごとの行。
次を示すサマリー。
削除された VTV の合計数。
除外された VTV の合計数 - スクラッチではない。
除外された VTV の合計数 - 初期化されていない。
除外された VTV の合計数 - 常駐でなく、移行されてもいない。
除外された VTV の合計数 - NOTREF
期間内に参照された。
除外された VTV の合計数 - MAXVTV
の制限に達した。
除外された VTV の合計数 - 指定された管理クラスに存在しない。
インタフェース:
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
DIRBLD
コマンドは、定義されているすべての CDS コピーのデータベースディレクトリを再構築します。
制御データセットには各種の重要な場所へのポインタのディレクトリが含まれているため、破損すると、動作上の問題が発生する場合があります。HSC は通常、このようなエラーを自動的に修正します。DIRBLD
ユーティリティーは、破損した CDS データベースディレクトリを修復します。このユーティリティーは、HSC の停止または実行中にも動作してディレクトリの破損を修復できるため、継続的な操作を維持できます。これは、すべての CDS コピーを入力として使用して実行する必要があります。
注意:
不適切な使用または不適切な動作状態によって CDS がさらに破損することがないようにするために、DIRBLD
ユーティリティーを実行する前に Oracle StorageTek サポートに連絡してください。インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
DISMount
コマンドは、カートリッジまたは VTV をマウント解除します。
ボリュームはオペレーティングシステムによって巻き戻され、アンロードされることがありますが、実ドライブまたは VTD からマウント解除されない可能性があります。このコマンドは、ホストが特定の ACS と通信していない場合 (切断モード) のために用意されています。
引き続き通信しているホスト (接続モード) が、特定の ACS と通信できないホストのためにテープ処理を半自動で実行できる可能性があります。HSC または VTCS によってボリュームがマウント解除されない場合は、DISMount
コマンドを発行する前に、ボリュームがアンロードされていることを確認する必要があります。
図3-30に示すように、DISMount
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、どのボリュームをマウント解除するかを指定します。volser
オペランドはオプションです。これが指定されていない場合、ロボットはデバイス上にマウントされているどのようなボリュームでもマウント解除します。
volser
が指定されない場合は、このオペランドがないことを示すために、デバイスアドレスの直前にコンマを入力する必要があります。例:
DISMOUNT ,B00
ボリュームがマウント解除されるトランスポートのデバイスアドレスを指定します。
オプションで、DISMount
コマンドが、指定されたホスト (JES の SMF システム識別子) のデバイスアドレスに対して実行されることを示します。
オプションで、ボリュームがマウント解除される前にドライブがアンロードされるように指定します。このパラメータは、仮想ドライブでは有効ではありません。
Display コマンドは、さまざまな ELS コンポーネントのステータスと現在の設定を表示します。
このコマンドは、次の表に一覧表示されているいずれかのオプションとともに発行します。各オプションが個別に説明され、また以降のページではさらに詳細に説明されています。
オプション |
説明 |
---|---|
|
1 つ以上の ACS のステータス。 |
|
アクティブな VTCS プロセス |
|
CDS および ACS ステータス |
|
HSC 割り当ての設定 |
|
CAP の設定とステータス |
|
CDS のすべてのコピーのステータス、一部の操作設定 (クリーニングカートリッジ接頭辞、SMF レコードタイプなど)、および HSC で定義されたすべてのホストのステータス |
|
クラスタリンクのステータス |
|
クラスタのステータス |
|
ELS コマンドに関する詳細情報 |
|
HSC ホスト間通信の現在の設定 |
|
|
|
トランスポートアドレスごとの現在のマウントアクティビティーとキューに入れられたマウントアクティビティー |
|
実ドライブまたは仮想ドライブのステータス情報 |
|
ハードウェアのステータス |
|
レプリケーションリンクと |
|
現在ロードされている定義データセット ( |
|
VTCS ロックのステータス |
|
LSM のステータス |
|
ELS メッセージに関する詳細情報 |
|
アクティブな |
|
移行ステータス |
|
|
|
モニタリングコンソールのリスト。このオプションの詳細は、Oracle の ELS のドキュメント『ELS レガシーインタフェースリファレンス』を参照してください。 |
|
特定の MVC に関する情報 |
|
アクティブな MVCPool 文に関する情報。このオプションの詳細は、Oracle の ELS のドキュメント『ELS レガシーインタフェースリファレンス』を参照してください。 |
|
特定の MVC プールに関する情報 |
|
|
|
VTSS から RTD または仮想ライブラリのどちらかへのパスのステータス。 |
|
キューに入れられた VTCS プロセスのステータス |
|
VTV レプリケーションのステータス |
|
保留中のすべての LMU 要求 |
|
1 つ以上の RTD の使用方法情報 |
|
サブプール名、ACS ID、LSM ID、メディアタイプ、記録技法、または所有しているホスト名ごとのスクラッチカウント |
|
現在ロードされている定義データセット ( |
|
|
|
サーバー (HSC) のステータス (サービスレベルと機能を含む) |
|
このコマンドを発行しているシステム上の HSC の現在のサービスレベル |
|
このコマンドを発行しているホスト上で現在アクティブな保留中の要求のステータス |
|
ストレージクラスに関する情報 |
|
外部ストレージマネージャーのステータス、および VTSS からそれに対して定義されているパス。 |
|
タスクのステータス |
|
サブプール名、ACS ID、LSM ID、メディア名、および記録技法名ごとのスクラッチカウントとスクラッチしきい値の情報 |
|
現在ロードされている定義データセット ( |
|
ボリューム情報 |
|
実ボリュームまたは仮想ボリュームのステータス情報 |
|
仮想スクラッチカウントに関する診断情報 |
|
VTD のステータス |
|
VTSS のステータス |
|
VTV のステータス |
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
Display Acs
コマンドは、1 つ以上の ACS のステータスを表示します。この情報には、次のものが含まれる可能性があります。
パーティション ID
LMU と HSC の互換性レベル
冗長電子デバイスの接続 (すべてのライブラリコントローラのサマリー)
使用可能なスクラッチボリュームと空きセル
図3-31に示すように、Display Acs
コマンドには次のパラメータが含まれます。
システムでステータスを表示する 1 つ以上の ACS。各 acs-list
要素は、1 つの ACSid または ACSid の範囲のどちらでもかまいません。リスト内の各要素がコンマまたは空白で区切られ、リスト全体が括弧で囲まれている必要があります。
acs-id
を指定しない場合は、ライブラリ内の定義されているすべての ACS のステータスが表示されます。
次に、Display Acs
コマンドによって生成された出力の例を示します。
SLS0000I D ACS SLS1969I User exit 15 module SLSUX15 INACTIVE SLS1000I ACS 00 status: Connected Active Queue elements 1 Partition ID=005 Compatibility levels: HSC=23, LMU=23 Redundant Electronics is Configured Scratch Volumes available...... 0 Free Cells available........... 20 SLS1000I ACS 01 status: Disconnect ACS slots available for COMPLEX 7
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
図3-32に示すように、Display ACTive
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、詳細なステータスを表示します。
オプションで、指定された VTSS のプロセスを表示します。
vtss-name
は、VTSS 名を示します。
次に、Display Active
コマンド (詳細なし) によって生成された出力の例を示します。
次に、Display Active DETail
コマンドによって生成された出力の例を示します。
例3-9 Display Active DETail の出力
Function ID VTV MVC RTD VTSS Task Reason Reclaim@ 62180 - - - - RCM Child Finish .ReclmMVC 62251 - V10191 - - RCM Chile Finish . VtvMover 62254 - V10191 - - RCM Child Finish . Migrate 02003 - - - TVSM22N1 Drv MVC for command . Migrate 02090 - - - TVSM22N1 Drv MVC for command . Migrate 02148 - - - TVSM22N1 Drv MVC for command . Migrate 02163 - - - TVSM22N1 Drv MVC for command . Migrate 02184 - - - TVSM22N1 Drv MVC for command . Migrate 02229 - - - TVSM20N1 Drv MVC for command . Migrate 02242 - - - TVSM20N1 Drv MVC for command Display@ 02277 - - - - DSP
注:
*ABORT
は、リクレイム要求が取り消されたか、または異常終了した場合にその要求の表示に現れます。Function 列は、要求の階層をインデントによって示します。VTSS 列は、VTSS 名または VTSS リストのどちらかを示します。Task 列は、この要求を現在どのタスクが処理しているかを示します (Display Tasks
で報告されるものと同じ情報)。
指定されたパラメータによっては、出力に特定の VTSS に対する要求のみ (キューに入れられた状態にある要求のみ、アクティブな状態にある要求のみ、またはすべての要求) が含まれる場合があります。この例に示すように、要求の性質やステータスに関する追加情報を公開するために VTV および MVC 列も使用されます。
要求のタイプ。要求の階層とそれらの関係は、この列内の値のインデントによって暗黙的に指定されます。Function の前にあるピリオド (.) は、この Function が子であることを示します。
Function は、次のいずれかの値を取ることができます。
スクラッチ VTV のジョブ割り当て要求。
特定の VTV のジョブ割り当て要求。
Audit ユーティリティーの要求。
取り消しコマンド。
統合またはエクスポートユーティリティータスク。
統合 MVC への再移行のために VTV をリコールします。これは、Int_cons
または Consold#
要求に対する子要求として表示されます。
スクラッチ削除ユーティリティー。
VTD から VTV をマウント解除します。
Display
または Query
コマンド。
ドレインまたはリクレイム処理中の再移行のために MVC から VTV をリコールします。これは VtvMover
要求の子です。
Drain
コマンドまたはユーティリティー。
ドレインされている MVC ごとに 1 つの DrainMVC
要求があります。Drain@ request
の子要求である DrainMVC
は、1 つの MVC のドレインプロセス全体を管理する役割を果たします。VTV 列は、MVC に対する処理のステータスを示すために使用されます。
構成情報を取得します。
現在の管理とストレージクラスの定義を取得します。
変更されているパラメータファイルの通知。
ユーティリティーによる VTV または MVC のインポート。
PGMI
によって開始された統合要求。
INVENTRY
ユーティリティー。
メディア検証の親タスク
移行しきい値設定コマンド
しきい値までの移行コマンド。
VTV の MVC への移行を実行するための一般的な要求。これは、ほかのいくつかの要求タイプに対する子として表示されることがあります。
Migrate
コマンドまたはユーティリティー。これには、しきい値への移行と自動移行が含まれます。後者の 2 つは、コマンドのソースやターゲットのしきい値に関して、VTV および MVC 列にさらに詳細に示されています。
VTD 上に VTV をマウントします。MoveVTV#
要求の子要求である Move MVC
は、1 つの MVC の VTV 移動プロセス全体を管理する役割を果たします。状況に応じて、これはあとで VTV の転送またはリコール要求として表示されることがあります。VTV 列は、MVC に対する処理のステータスを示すために使用されます。
調整またはアーカイブによって処理されている MVC ごとに 1 つの Move MVC 要求があります。MoveVTV#
要求の子要求である Move MVC
は、1 つの MVC の VTV 移動プロセス全体を管理する役割を果たします。VTV 列は、MVC に対する処理のステータスを示すために使用されます。
これは、MVC 間で VTV のコピーを移動するための ARCHIVE
または RECONCILE
ユーティリティーコマンドからの要求です。VTV 列内の値「-TIME-」は、ELAPSED
パラメータが指定されたことを示します。
MVC に照会します。MVC のステータスを確認します。
ドレインまたはリクレイムを完了したあと、MVC のテープ位置の最後をリセットします。これは、DrainMVC
、ReclmMVC
、または Move MVC
要求の子です。
MVC の監査。これは、Audit#
要求に対する子要求として表示されます。
MVC ステータスをリセットまたは更新します。
MVCMAINT
ユーティリティーの要求。
ユーティリティーのための MVC プールの詳細とステータスを取得します。
まだデコードされていない、PGMI インタフェース経由で受信された要求。
Query
または Set
コマンド。
Query
または Display
コマンド。
VTV の MVC からのリコールを実行するための一般的な要求。これには、マウントシステムからの Cross TapePlex Autorecall (CTA) 要求が含まれることがあります。
Recall は、ほかのいくつかの要求タイプに対する子として表示されることがあります。
Recall
コマンドまたはユーティリティー。
Auto reclaim
要求、あるいは Reclaim
コマンドまたはユーティリティー。VTV 列内の値「-TIME-」は、ELAPSED
パラメータが指定されたことを示します。
リクレイムされている MVC ごとに 1 つの ReclmMVC
要求があります。Reclaim@
要求の子要求である ReclmMVC
は、1 つの MVC のリクレイムプロセス全体を管理する役割を果たします。VTV 列は、MVC に対する処理のステータスを示すために使用されます。
クラスタ内の 2 つの VTSS の内容間のクロスチェックを実行します。
クラスタ内の VTSS 間で VTV のレプリケーションを実行します。
HSC からの VTV 要求のスクラッチ。
PGMI スクラッチ選択。
Set
コマンド。
Trace
コマンド。
2 つの VTSS 間で VTV を転送することによって、VTD 上に VTV をマウントします。
RTD から MVC をアンロードします。
HSC からの Unscratch a VTV
要求。
Vary
コマンド。このコマンドは、CLINK、VTSS、ACS などのリソースに適用されます。
個々の RTD または CLINK に対して Vary 処理を実行します。これは、VARY@
要求に対する子要求として表示されます。
VTSS の監査。これは、Audit#
要求に対する子要求として表示されます。
VTSS 内の VTV 常駐のリストを取得します。これは、Reconcil
または自動移行要求に対する子要求として表示されます。
VTV に照会します。
VTSS 内の VTV 常駐のリストを取得します。これは、Reconcil
または自動移行要求に対する子要求として表示されます。この Function は、VTS0B
、VTS0C
、または VTS0D
、場合によってはその他の同様のものの無効な VTV ID を表示できます。また、SS
の VTSS ID
とタスクも表示します。無効な VTV ID は、VTCS がほかの内部の目的のために VTV/MVC volser を保持するフィールドを使用する場合があり、表示ルーチンでこれらの場合が除外されないために発生することがあります。
VTSS 内の VTV のステータスを CDS と再同期します。
VTVMAINT
ユーティリティーの要求。
ドレインまたはリクレイムされている MVC ごとに 1 つの VTVMover
要求があります。これは、DrainMVC
、ReclmMVC
、または Move MVC
要求の子です。この要求は、VTV をある MVC から別の MVC に移動する役割を果たします。
0-65536 の範囲内にある一意の番号であるプロセス ID。プロセス ID が 65536 に達すると、0 に戻されます。
現在プロセスで使用されている VTV の volser。一部の要求タイプの場合、これには、要求の性質やステータスに関連した追加情報が含まれます。
現在プロセスで使用されている MVC の volser。一部の要求タイプの場合、これには、要求の性質やステータスに関連した追加情報が含まれます。
要求に関連付けられた VTSS または VTSS リスト名。特殊な値 !ALLVTSS
は、適切な要件を備えた任意の VTSS が使用されることを示します。
現在プロセスで使用されている RTD のユニットアドレス。
キューを処理しているタスク、または要求がキューに入れられているタスク (Display Tasks
で報告されるものと同じ情報)。Task は、次のいずれかの値を表示します。
CLINK プロセッサタスク。
コマンドプロセッサタスク。
Clink スケジューラタスク。
RTD スケジューラタスク。
メインディスパッチャータスク。
インベントリマネージャーまたは監査タスク。
移行スケジューラタスク。
MVC ロックタスク。
ドレイン/スペースリクレイムマネージャータスク。
RTD タスク。
スクラッチマネージャータスク。
VTSS タスク。
ほかのホスト上でのロック処理の待機中。
不明なタスク。
VTD の待機中。
VTV ロックの待機中。
要求がキューに入れられている理由を示します (キューに入れられたプロセスのみ)。
要求は現在処理されています。
要求は取り消されたあとに終了しています。
要求には子要求があり、それらの完了を待機しています。
要求は作成されています。
DBU が高いため、要求は現在保持されています。
要求に必要な RTD または CLINK デバイスが現在ロックされています。これは一般に、別のホストとの競合を示します。
要求は MVC のマウント解除を待機しています。
MVC の選択で SCHLIMIT
のストレージクラスの制限に達しました。
MVC の選択で SCHLIMIT
のコマンド並列性の制限に達しました。
MVC の選択で SCHLIMIT
の機能の制限に達しました。
要求は MVC 上のロックが解放されるのを待機しています。
要求は MVC がマウントされるのを待機しています。
要求はキューに入れられ、MVC または移行スロットが使用可能になるのを待機しています。
MVC の選択で SCHLIMIT=0
が指定されたことが確認されました。
要求はタスクの入力キュー内に存在し、別の要求が完了するか、または再スケジュールされるのを待機しています。
要求はキューに入れられ、RTD がアイドル状態になるか、または解放されるのを待機しています。
要求は RTD 上のロックが解放されるのを待機しています。
要求を継続するには RTD がオンラインになることが必要です。
要求は、別の要求から RTD 割り当てを横取りするために待機しています。
要求は一般的なタスクロックが解放されるのを待機しています。これは一般に、別のホストとの競合を示します。
要求は VTD 上のロックが解放されるのを待機しています。
要求は VTV 上のロックが解放されるのを待機しています。
要求は削除されましたが、子要求の完了を待機しています。
要求は (不特定の) リソースが使用可能になるのを待機して保持されています。
要求はロックが解放されるのを待機しています。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
図3-34に示すように、Display Cap
コマンドには次のパラメータが含まれます。
注:
CAP ステータスがRECOVERY
を示している場合は、この状態をクリアする方法について Oracle の ELS のドキュメント『HSC および VTCS の管理』を参照してください。このホストに対してオンラインであるすべての ACS のすべての CAP アクティビティーを表示します。
オプションで、指定された ACS のすべての CAP アクティビティーを表示します。
オプションで、指定された LSM のすべての CAP アクティビティーを表示します。
オプションで、指定された CAP のすべての CAP アクティビティーを表示します。
注:
acs-id
、lsm-id
、および cap-id
パラメータは定位置オペランドです。定位置オペランドが指定されていない場合は、デフォルトの操作として、すべての ACS のすべての CAP アクティビティーのステータスを表示します。
acs-id
、lsm-id
、および cap-id
は、リストとして表すことができます。
次に、36 スロットの容量を持つ一括 CAP に対して Display Cap
コマンドによって生成された出力の例を示します。
SLS0000I D CAP SLS2008I CAP Status: 874 CAP ID Size Partid Hostid Priority Mode Status ----------------------------------------------------------------------- 00:00:00 36-CELL None None 00 Idle Manual Online 00:00:01 36-CELL None None 00 Idle Manual Online 00:01:00 36-CELL None None 00 Idle Manual Online 00:01:01 36-CELL None None 00 Idle Manual Online 00:02:00 36-CELL None None 00 Idle Manual Online 00:02:01 36-CELL None None 00 Idle Manual Online 00:03:00 36-CELL None None 00 Idle Manual Online 00:03:01 36-CELL None None 00 Idle Manual Online
Display Cap
コマンドは、次の情報を表示します。
CAPid
CAP サイズ:
PCAP (優先 CAP)
21 セルまたは 14 セル 9740 (標準 CAP)
40 セル (拡張 CAP)
20 セル (9360 CAP)
30 セル (9360 オプション CAP)
26 セル (SL3000 CAP)
234 セル (SL3000 AEM CAP)
39 セル (SL8500 CAP)
36 セル (SL8500 一括 CAP)
パーティション ID
CAP を所有しているホストのホスト ID
優先順位: CAP 設定値
CAP モード:
cleaning
draining
ejecting
entering
idle
CAP ステータス:
active
automatic mode
manual mode
offline
online
recovery needed
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
Display CDS
は、CDS のすべてのコピーのステータス、プライマリおよびセカンダリログファイル、操作設定 (クリーニングカートリッジ接頭辞、SMF レコードタイプなど)、および HSC で定義されたすべてのホストのステータスを表示します。
次に、Display CDS
コマンドによって生成された出力の例を示します。
SLS0000I D CDS SLS1969I User exit 15 module SLSUX15 INACTIVE SLS2716I Database Information 951 PRIMARY = SEA710.SPRG1.DBASEPRM.LGEN8501 VOLSER = HSC20J ACTIVE SECONDARY = SEA710.SPRG1.DBASESEC.LGEN8501 VOLSER = HSC20G ACTIVE CDS LEVEL = 060100 VER = 16012446 CDS CREATE = 20141203 13:49:56 LAST CDS BACKUP = NONE LAST CDS RESTORE = NONE CDS BLOCK COUNT = 7,200 CDS FREE BLOCKS = 4,135 ENQNAME = STKSBADD SMFTYPE = 245 CLEAN PREFIX = CLN LABTYPE = (00) SL NO LOG FILE DSN(S) DEFINED VAULT RECORDS NOT FOUND IN THIS CDS CDKLOCK RECORDS NOT FOUND IN THIS CDS LAST NCO ON ECCY START = 12/03/14 13:50:55 END = 12/03/14 13:53:19 HOSTID---LEVEL---DESCRIPTION--------------------- ECCL -.-.- -INACTIVE- ECCY 7.1.0 ACTIVE PRIMARY SECONDARY EC20 -.-.- -INACTIVE- EC21 -.-.- -INACTIVE-
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
Display CLInk
コマンドは、クラスタリンク (CLINK) のステータスを表示します。オプションで、VTSS のレベルで CLINK ステータスを表示したり、使用中の CLINK またはエラー状態にある CLINK のみを表示したりできます。
図3-36に示すように、Display CLInk
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、CLINK を表示する VTSS の名前を指定します。
オプションで、使用中の CLINK のみを表示します。
オプションで、エラー状態にある CLNKS のみを表示します。
注:
INuse
と ERror
は相互に排他的です。次に、パラメータなしの Display CLInk
コマンドによって生成された出力の例を示します。
例3-12 Display CLink の出力 (パラメータなし)
VTSS Clink Name Status Usage Host Partner VTD HBVTSS16 07 1A:0 PLEXNAME Online Free REMOTEAA 7 06 1E:0 PLEXNAME Online Free REMOTEBB 6 HBVTSS18 07 1A:0 -Cluster Online Free HBVTSS19 AB07 06 1E:0 -Cluster Online Free HBVTSS19 AB06 *SLS5013I Command completed (0)
次に、VTSS DVTSS18
によって所有されている CLINK の出力を表示するために FROM(DVTSS18)
を指定した Display CLInk
コマンドによって生成された出力の例を示します。
例3-13 Display CLink の出力 (FROMvtss の指定あり)
VTSS Clink Name Status Usage Host Partner VTD DVTSS18 08 C0I SECNDARY On-Sync Free DVTSS17 #008 09 C1I SECNDARY On-Sync Free DVTSS17 #009
Display CLink
コマンドの出力には次のフィールドが含まれます。
プライマリまたは送信側 VTSS 名。
VTSS 内の CLINK に割り当てられているデバイス ID と、それが接続されているバックエンドチャネルインタフェースの合成。
次のいずれかの値です。
CLINK が接続されている TapePlex の名前。これはまた、その CLINK が VTV の電子エクスポートに使用されることも示しています。Partner 列内の VTSS 名は、この CLINK 経由で VTV コピーを受信する VTSS を示します。
この CLINK が TapePlex 内の VTV のレプリケーションに使用され、クラスタの一部になっていることを示します。Partner 列内の VTSS 名は、クラスタ内で動作するもう一方の VTSS を示します。
次のいずれかのリンクステータスです。
リンクに障害が発生したか、またはリンクが保守モードに移行しました。
リンクはオフラインであり、すべてのホストおよび VTSS から使用できません。
リンクはレプリケーションに使用できます。
リンクはオフラインを保留中です。
リンクはオンラインを保留中です。
同期レプリケーションに使用できます。
非同期レプリケーションに使用できます。
リンクは、エラーまたはオンライン移行操作のあとのリセット中です。
ハードウェアエラーまたは割り当て先不明状態のためにレプリケーションに使用できません。
これは電子エクスポート用に定義された CLINK であり、リモート VTCS に接続できなくなりました。この問題の原因を示すメッセージが HSC JOBLOG
内に存在します。これには、定義 (ローカル SMC またはリモート VTCS 上のリモート HTTP サーバー) に関する問題が含まれる可能性があります。
次のいずれかのリンク使用状況です。
リンクは「HOST」フィールド内のホストに割り当てられていますが、現在レプリケートしていません。この使用状況は、VTCS がリンクの使用を開始または終了しているか、あるいはレプリケーションの失敗のあとにリンク上のエラーを回復しようとしている場合に発生します。
リンクはアイドル状態です (レプリケーションを実行していません)。
リンクはアクティブにレプリケーションを実行しています。
リンクの割り当て先のホスト。
セカンダリまたは受信側 VTSS。
接続のもう一方の端点を形成するパートナー VTSS 上の VTD のアドレス。クラスタリンクの場合は、VTD の MSP アドレスが報告されます。電子エクスポートリンクの場合は、もう一方の TapePlex 構成にアクセスできないため、これは不可能です。この場合は、VTV の順序番号のみが報告されます。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
次に、Display CLUster
コマンドによって生成された出力の例を示します。
NAME VTSS STATE DIRECTION VTSS STATE MODE CLUSTER1 HBVTSS16 ONLINE ------> HBVTSS17 ONLINE Sync-replicate CLUSTER2 HBVTSS18 ONLINE <------ HBVTSS19 QUIESCED DEGRADED CLUSTER3 HBVTSS20 ONLINE <------ HBVTSS21 ONLINE Async-replicate CLUSTER4 HBVTSS22 QUIESCED <-----> HBVTSS23 ONLINE DEGRADED
Display CLUster
コマンドの出力には次のフィールドが含まれます。
クラスタ名。
クラスタ内のいずれかの VTSS。
次のいずれかです。
単方向クラスタ内の VTV レプリケーションの方向を示します。VTV は、送信側 VTSS から受信側 VTSS にのみレプリケートできます。
VTSS が双方向 (ピアツーピア) クラスタとして構成されていることを示します。VTV は、どちらの VTSS からでももう一方の VTSS にレプリケートできます。
次のいずれかの VTSS の状態です。
静止中状態。
静止状態。
オフライン状態。
オフライン保留中状態。
オンライン状態。
オンライン保留中状態。
VTSS は初期化され、要求された状態 (オンライン、オフライン、または静止) に変更する処理が行われています。
次のいずれかのクラスタ動作モードです。
クラスタ内の両方の VTSS が VTCS に対してオンラインです。本番ワークロードはどちらの VTSS にも移動できますが、単方向 (プライマリ/セカンダリ) クラスタでは、VTV は送信側 VTSS からのみレプリケートできます。同期レプリケーションがクラスタ全体で有効になっていません。
クラスタ内の両方の VTSS が VTCS に対してオンラインです。本番ワークロードはどちらの VTSS にも移動できますが、単方向 (プライマリ/セカンダリ) クラスタでは、VTV は送信側 VTSS からのみレプリケートできます。同期レプリケーションがクラスタ全体で有効になっています。
双方向 (ピアツーピア) クラスタ内の 2 つの VTSS のいずれかがオフラインまたは静止状態です。本番ワークロードは、残りのオンライン VTSS に移動できます。ただし、レプリケーションが必要な VTV が残りの VTSS に割り当てられるのは、ほかのどの全機能クラスタも使用できず、かつ適切でない場合だけです。この場合、レプリケート VTV は keep を指定してただちに移行され、もう一方の VTSS がオンラインになったときのレプリケーションのキューに入れられます。
もう一方の VTSS がオンラインになると、VTCS が両方の VTSS の内容を調整します。
プライマリは VTCS に対してオンラインであり、セカンダリはオフラインまたは静止状態です。ワークロードは、プライマリ上で実行できます。ただし、レプリケーションが必要な VTV がプライマリに割り当てられるのは、ほかのどの全機能クラスタも使用できない場合だけです。この場合、レプリケート VTV は keep を指定してただちに移行され、セカンダリがオンラインになったときに実行されるレプリケーションのキューに入れられます。
セカンダリは VTCS に対してオンラインであり、プライマリはオフラインまたは静止状態です。ワークロードは、セカンダリ上で実行できます。ただし、レプリケーションが必要な VTV がセカンダリに割り当てられるのは、ほかのどの全機能クラスタも使用できない場合だけです。プライマリがオンラインに戻ると、VTCS がプライマリとセカンダリの内容を調整します。
このクラスタ上ではどのワークロードも使用できません。
定義されているすべての CLINK がオフラインです。このクラスタ上ではどのワークロードも使用できません。
セカンダリは VTCS に対してオンラインであり、プライマリにはオンラインの CLINK がありません。ワークロードは、セカンダリ上で実行できます。ただし、レプリケーションが必要な VTV がセカンダリに割り当てられるのは、ほかのどの全機能クラスタも使用できない場合だけです。
プライマリは VTCS に対してオンラインであり、セカンダリにはオンラインの CLINK がありません。ワークロードは、プライマリ上で実行できます。ただし、レプリケーションが必要な VTV がプライマリに割り当てられるのは、ほかのどの全機能クラスタも使用できない場合だけです。この場合、レプリケート VTV は keep を指定してただちに移行され、レプリケーションのキューに入れられます。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
図3-38に示すように、Display CMD
コマンドには次のパラメータが含まれます。
コマンド名。command-name が指定されていない場合は、すべての HSC/VTCS コマンドのリストが生成されます。
コマンド名。command-name が指定されていない場合は、すべての HSC/VTCS コマンドのリストが生成されます。
複数のオプションを受け入れる特定のコマンド (Display を含む) では、2 つの部分から成るコマンドを入力できます。例:
D CMD D VTV
このコマンドは、Display VTV
コマンドのみのヘルプ情報を表示します。
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
図3-39に示すように、Display COMMPath
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、特定のホストに関する情報を取得することを示します。
定義されているすべてのホストの設定を表示します。環境内のホストの数によっては、表示に極端に長い時間がかかる場合があります。
情報を表示する 1 つまたは複数のホスト。HSC は、指定されたホストごとの現在の設定を表示するコンソールメッセージを発行します。
host-list
内の各要素がコンマまたは空白で区切られ、リスト全体が括弧で囲まれている必要があります。範囲は有効ではありません。
このコマンドを入力するホストの設定を表示します。これは、HOSTid
が値なしで指定されている場合のデフォルトです。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
次に、Display CONFIG
コマンドによって生成された出力の例を示します。
SLS6603I Configuration information MaxVTV MVCFree VTVAttr RECALWER REPlicat VTVPAGE SYNCHREP 4000 2 Scratch Yes Always Standard No MAXRTDs FASTMIGR INITMVC MAXVTVSZ FASTRECL LOCKTOUT 32 Yes Yes 4000 Yes 10 NLIBDRNR NLIBMIGR NLIBRECL MVCMNTTO LOGPOL No No No 15 Optional This tapeplex: LOCALPLX CDS level support: V5/5.1 V6 V6.1 V6.2 V7 V7.1 * * * Reclaim : Max MVC Start Conmvc Threshold: Tape VL 4 10 1 30 70 Reclaim: MaxMVC Start Conmvc Inplace Threshold: Tape VL Inpthrsh 4 10 1 No 45 30 15 Auto Migr Thr Migr Tasks Default VSM 2GB/ Page RTDs VTSSNAME Low High Min Max ACS Model 4GB Size Yes DVTSS16 65 70 2 3 FF 5 Yes Large Devno RTD Type Inplace ACS Retain VTSSNAME RTD NAME CHANIF 2A00 36CTRACK No 00 10 DVTSS16 SS162A00 00 0A:1 2A01 36CTRACK No TMSPB 10 DVTSS16 SS162A01 01 0A:0 2A02 36CTRACK No 00 10 DVTSS16 SS162A02 02 0E:0
Display CONFIG
コマンドの出力には次のフィールドが含まれます。
CONFIg GLOBAL MAXVTV
設定。
CONFIg GLOBAL MVCFREE
設定。
CONFIg GLOBAL VTVattr
設定 (SCRATCH
または ALLmount
)。
CONFIg GLOBAL RECALWER
設定 (YES
または NO
)。
CONFIg GLOBAL REPlicat
設定 (ALWAYS
または CHANGED
)。
CONFIg GLOBAL VTVPAGE
設定 VTV のページサイズ (STANDARD
または LARGE
)。
CONFIg GLOBAL SYNCHREP
設定 (YES
または NO
)。
CONFIg GLOBAL MAXRTDS
設定 (16
または 32
)。
CONFIg GLOBAL FASTMIGR
設定 (YES
または NO
)。
CONFIg GLOBAL INITMVC
設定 (YES
または NO
)。
CONFIg GLOBAL MAXVTVSZ
設定 (400
、800
、2000
または 4000
)。
CONFIG GLOBAL FASTRECL
設定 (YES
または NO
)。
CONFIg GLOBAL LOCKTOUT
設定 (0
または 5-240
)。
CONFIg GLOBAL NLIBDRNR
設定 (YES
または NO
)。
CONFIg GLOBAL NLIBMIGR
設定 (YES
または NO
)。
CONFIg GLOBAL NLIBRECL
設定 (YES
または NO
)。
CONFIg GLOBAL MVCMNTTO
設定 (5-30
分)。
CONFIg GLOBAL LOGPOL
設定 (OPTional
または REQuired
)。
アクティブな CDS にアクセスできる VTCS レベル。
RECLAIM THRESHLD
設定。
RECLAIM MAXMVC
設定。
RECLAIM START
設定。
RECLAIM CONMVC
設定。
VTSS 識別子 (VTSS NAME
設定)。
VTSS の自動移行の低しきい値の設定 (LAMT
)。
VTSS の自動移行の高しきい値の設定 (HAMT
)。
VTSS の同時処理する自動移行タスクの設定の最小数 (MINMIG
)。
VTSS の同時処理する自動移行タスクの設定の最大数 (MAXMIG
)。
VTSS のデフォルトの ACS 設定 (DEFLTACS
)。
2、3、または 4。
2G バイト/4G バイトの VTV サイズに構成された VTSS (Y
または N
)。
VTV のページサイズ (STANDARD
または LARGE
)。
VTSS に RTD が存在するかどうかを示します。
VTCS によって生成された VTSS の RTD MSP デバイス番号 (RTD DEVNO
設定)、または VLE のデバイス番号。
シングルノードの VLE デバイス番号は「V」で始まります。
マルチノードの VLE デバイス番号の先頭には「S」が付加されます。
RTD タイプ。これには VLE デバイスタイプが含まれる場合があります。
Storclas
INPLACE
設定。
ローカルのテープドライブの場合、この列には、そのドライブの接続先の ACS または LSM が表示されます。
リモート RTD の場合、この列には「name:number
」が表示されます。ここで、name
は TapePlex の名前を示し、number
は ACS の数 (10 進数) を示します。
VLE の場合、この列には VLE 名が表示されます。
VTSS RETAIN
設定。
RTD に接続された VTSS の VTSS 識別子 (VTSS NAME
設定)。
VTSS の RTD 名 (RTD NAME
設定)。
RTD チャネルインタフェース (RTD CHANIF
設定)。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
図3-41に示すように、Display DRives
コマンドには次のパラメータが含まれます。
ライブラリで制御されるドライブのみが処理されます。これがデフォルトです。
指定された ACS 内のドライブのみが処理されます。
acs-id
は、システムでドライブ情報を表示する ACS を示します。
指定された LSM 内のドライブのみが処理されます。
lsm-id
は、システムでドライブ情報を表示する LSM を示します。
アクティブなドライブのみが処理されます。これがデフォルトです。
アイドル状態のドライブのみが処理されます (オフラインである可能性があるドライブも含まれます)。
ステータスには関係なく、すべてのドライブが処理されます。
ホストデバイスアドレスごとにドライブを表示します。これがデフォルトです。
ライブラリの場所ごとにドライブを表示します。
オプションで、ホストデバイスアドレスごとにドライブを表示し、SL3000 および SL8500 ライブラリ内のドライブのドライブベイの場所 (スロット) を表示します。
オプションで、ドライブのメディアタイプと記録技法を表示します。
オプションで、ドライブに関連付けられたトランスポートのシリアル番号と World Wide Name を表示します。
これらの情報を提供するには、テープライブラリが十分な互換性レベルにある必要があります。
シリアル番号には、LMU レベル 13 が必要です。
WWN には、LMU レベル 21 が必要です。
DISPLAY ACS
は、LMU 互換性レベルを示します。さらに、トランスポートが LMU にシリアル番号を提供する必要があります。
注:
IDEntity
と DETail
は相互に排他的です。オプションで、ドライブの表示を指定されたタイプのメディアをサポートするもののみに制限します。デフォルトは、すべてのタイプのメディアです。
media-type
は、メディアタイプを示します。
有効な media-type
値のリストについては、付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
注:
MEDia
が指定されていない場合、ドライブはメディアタイプに関係なく選択されます。オプションで、ドライブの表示を指定された記録技法をサポートするもののみに制限します。デフォルトは、すべての記録技法です。RECtech は、テープ表面にデータトラックを記録するために使用される方法を示します。
RECtech が指定されていない場合、ドライブは記録技法に関係なく選択されます。
recording-technique
は、記録技法を示します。
有効な recording-technique
値については、付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
注:
RECtech
と MODel
は相互に排他的です。オプションで、ドライブの表示をトランスポートのモデルタイプで制限します。コンマで区切られたモデルのリストを入力できます。リストは、一般的なプールを指定します。
model-type
は、モデルタイプを示します。
有効な model-type
値のリストについては、付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
注:
MODel
と RECtech
は相互に排他的です。オプションで、ドライブの表示をユニットアドレスまたはユニットアドレスの範囲に制限します。
unit-address
または unit-address-range
は、1 つのユニットアドレスまたはアドレスの範囲を示します。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
図3-42に示すように、Display DRIVE_INFO
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、ボリュームがマウントされているドライブや、マウントまたはマウント解除中のドライブのみが表示されるように指定します。
オプションで、指定されたドライブ ID を持つデバイスのみが表示されるように指定します。
device-address
は、3 または 4 桁のデバイスアドレスを示します。
オプションで、ドライブの場所の ID が一致する 1 つのドライブのみが表示されるように指定します。
drive-location
は、ドライブの場所の ID を示します。
実ドライブの場合は、形式 R:AA:LL:PP:DD
を使用します。ここでは:
AA
は、ACS ID を示します。
LL
は、LSM 番号を示します。
PP
は、パネルを示します。
DD
は、ドライブ番号を示します。
仮想ドライブの場合は、形式 V:vtssname:nnnn
を使用します。ここで、nnnn
は、VTSS ドライブ識別子を示します。
オプションで、指定されたドライブ ID を持つ実ドライブのみが表示されるように指定します。
drive-id
は、AA:LL:PP:DD
形式のドライブ ID を示します。ここでは:
AA
は、ACS ID を示します。
LL
は、LSM 番号を示します。
PP
は、パネルを示します。
DD
は、ドライブ番号を示します。
オプションで、ライブラリ (非仮想) ドライブのみが表示されるように指定します。
オプションで、指定された LSM 内のドライブのみが表示されるように指定します。
lsm-id
は、AA:LL
形式の LSM ID を示します。ここでは:
AA
は、ACS ID を示します。
LL
は、LSM 番号を示します。
オプションで、指定されたモデルタイプのドライブのみが表示されるように指定します。
model-type
は、モデルタイプを示します。
有効な model-type
値のリストについては、付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
オプションで、指定された記録技法のドライブのみが表示されるように指定します。
recording-technique
は、記録技法を示します。
有効な recording-technique
値のリストについては、付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
オプションで、(ライブラリドライブではなく) 仮想ドライブのみが表示されるように指定します。
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
図3-43に示すように、Display EXceptns
コマンドには次のパラメータが含まれます。
ハードウェアのステータスを表示します。
エラーは、LSM AA:LL
または AA:LL:CC
のどちらかの形式で報告されます。ここで、AA
は ACS の 16 進数値 (00-FF) を示し、LL
は LSM の 16 進数値 (00-17) であり、CC
は CAP 識別子の 16 進数値 (00 - 0B) を示します。
Display EXceptns
は、次のもののステータスを表示します。
すべての LMU
すべての LSM
すべての CAP
すべてのロボットハンド
すべてのパススルーポート (PTP)
すべてのステーション
エラーは、AA:LL:CC
形式で報告されます。ここで、AA
は ACS の 10 進数値 (00-99) を示し、LL
は LSM の 10 進数値 (00-99) であり、CC
は CAP 識別子の 10 進数値 (00 - 11) です。次のエラーメッセージが考えられます。
表3-2 Display EXceptns のエラーメッセージ
メッセージ |
説明 |
---|---|
|
CAP が動作していません。 |
|
CAP ドアが開いています。 |
|
CAP ドアのロックが解除されています。 |
|
CAP が予約されています。 |
|
パススルーポートが動作不能です。 |
|
ロボットハンドが動作不能です。 |
|
ロボットハンドは保守が必要です。 |
|
LSM が準備完了状態にありません。 |
|
LSM はオフライン状態にあります。 |
|
LSM はオンライン保留中状態にあります。 |
|
LSM は保守モードにあります。 |
|
LSM ドアが開いています。 |
|
LMU は、そのマイクロコードが更新されるまで、一部のステータス照会に正しく応答できません。この状態では、SLS4610I の直前に SLS0662I LMU 応答エラーも発行されます。 |
|
LMU へのハードウェア接続を使用できません。接続が一度も行われておらず、必要ない場合、これは構成にとって正常である可能性があります。ステーション番号は 16 進数であるため、ステーション 0A は 10 番目のステーションであり、ステーション 10 は実際には 16 番目です。 |
|
ステーション番号は 16 進数であるため、ステーション 0A は 10 番目のステーションであり、ステーション 10 は実際には 16 番目です。 |
次のメッセージはサマリーです。
No CAP problems were detected
No Pass Thru Port problems were detected
No Robot Hand problems were detected
No LSM problems were detected
No Station problems were detected
メッセージサマリーには、LMU がハードウェアエラーを検出しなかったことだけが反映されています。ソフトウェア構成の何かが間違っているか、または LMU が検出できなかった問題がある可能性があります。
HSC の処理は続行され、ユーザーの応答は必要ありません。
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
図3-44に示すように、Display LINKSto
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、ステータスが表示されるレプリケーションリンクの名前。この名前は、ターゲット VTSS サブシステム (vtss-name
) へのリンクを表します。このパラメータが指定されていない場合は、すべてのターゲットが表示されます。
オプションで、指定されたいずれかのレプリケーションリンク名の、VTSS を所有するか、またはソース VTSS である vtss-name
を指定します。このパラメータが指定されていない場合は、その LINK 名のすべてのソース VTSS が表示されます。
オプションで、使用中のリンクのみを表示します。
オプションで、エラー状態にあるリンクのみを表示します。
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
次に、Display LOCKs
コマンドによって生成された出力の例を示します。
SLOT OWNING TASK TASK VTD MVC VTV WAITING WAITING ID HOST NBR TYPE HOST TASK 002 EC21 006 RTD EVS101 EC10 007 003 EC20 010 RTD EVS145 X15328 004 EC20 010 A91E X153234 CFLOCK CFLOCK OWNING NUMBER TYPE HOST 3 HOST TO HOST (TO ECCL) EC21
Display LOCKs
コマンドの出力には次のフィールドが含まれます。
ロックバッファー内のロックのスロット ID。
このロックを所有するホスト。
このロックに関連付けられたタスク番号。
タスクタイプ。
発行しているホスト上の関連付けられた VTD アドレス。
ロックされている MVC。
ロックされている VTV。
このロックを待機しているホスト、または複数のホストが待機している場合は ALL。
このロックを待機しているタスク、または複数のタスクが待機している場合は ALL。
カップリングファシリティーのロック番号。
次のいずれかの VTCS カップリングファシリティーロックタイプ。
ホストフットプリントリストへのアクセスを直列化するために使用します。
指定されたホストまたはホストのリストへのアクセスを直列化するために使用します。
VTCS のロックデータへのアクセスを直列化するために使用します。
構造体の初期フォーマットを直列化するために使用され、データの再構築時にも使用されます。
ロックが保持されていますが、VTCS によって使用されるロックではありません。MSP によって使用されると想定されています。
このロックを所有するホスト。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
図3-47に示すように、Display Lsm
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、システムが情報を表示する 1 つ以上の LSM。lsmid
を指定しない場合は、ライブラリ内のすべての LSM のステータスサマリーが表示されます。
lsmlist
の各要素には、単一の LSM ID または LSM ID の範囲のいずれかを指定できます。リスト内の各要素がコンマまたは空白で区切られ、リスト全体が括弧で囲まれている必要があります。
lsmid
の形式は AA:LL
です。ここで、AA
は ACSid (10 進数 00-99) を示し、LL
は LSM 番号 (10 進数 00-99) を示します。
オプションで、各 LSM の詳細情報を表示するかどうかを指定します。
各 LSM のすべての詳細情報が表示されます。
各 LSM のサマリー情報のみが表示されます。
DETail(No)
を指定した場合、現在の Ready
または Not ready
のステータスは判別されず、LSM はオフラインでないかぎり Ready
として表示されます。
注:
DETail
パラメータを指定しない場合は、特定の LSM ID が入力された場合にのみ詳細情報が表示されます。インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
図3-30に示すように、Display Message
コマンドには次のパラメータが含まれます。
HSC または VTCS の詳細なメッセージ情報を表示します。
メッセージ識別子の 4 桁の数値部分。先行 0 は不要です。
システムがステータスを表示するメッセージの範囲またはリスト。msglist
の各要素には、単一の msgnum
または msg-range
のいずれかを指定できます。リスト内の各要素がコンマまたは空白で区切られ、リスト全体が括弧で囲まれている必要があります。
注:
msg-range
および msg-list
は、Display Message
コマンドがユーティリティーまたはプログラミングインタフェースから発行された場合にのみ有効です。インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
図3-50に示すように、Display MIGrate
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、指定された VTSS の移行ステータスを表示します。
vtss-name
は、VTSS 名を示します。
オプションで、ストレージクラスごとの詳細な移行ステータスを表示します。
オプションで、指定されたストレージクラスの VTV の数、および AUTO
キューに存続している時間を表示します。残りの時間は経過時間と呼ばれます。
stor-clas-name
はストレージクラス名を示します。
オプションで、指定されたストレージクラスの VTV の数、および DELAY
キューに存続している時間を表示します。残りの時間は経過時間と呼ばれます。
stor-clas-name
はストレージクラス名を示します。
指定された VTSS (vtss-name
) の移行ステータスを表示します。
AUTO
キューに入っている特定の VTV を表示します。VTSS
も指定する必要があります。
Display MIGrate コマンドによって生成される出力の例を次に示します。
/SLS0000I D MIG VTSS(HBVTSS16) VTSSNAME: HBVTSS16 Active migration tasks: 4 Immediate migrate: Max wait: 5 MINUTES Immediate delay queue: Active Auto migrate: Host: EC20 MIGRATION TARGET: 70%
Display MIGrate
コマンドの出力には次のフィールドが表示されます。
VTV を移行する VTSS。
移行タスク (自動、即時、およびしきい値までの移行) の合計数。
現在の即時移行または保留中の即時移行がない場合は「Not active」、または VTV が即時移行を待機している最大時間。このフィールドには、クエリーが発行された LPAR のステータスのみが表示されます。
即時移行キューに VTV があるかどうかを示します。
「Not active」、またはいずれかのホストで自動移行がアクティブな場合はホストと移行ターゲットの名前 (LAMT
またはしきい値までの移行に指定されたしきい値)。
Display MIGrate detail
コマンドによって生成される出力の例を次に示します。
例3-19 Display MIGrate DETail の出力
/SLS0000I D MIG DET VTSSNAME: DVTSS16 Active migration tasks: 2 Immediate migrate: Max wait: 1 minutes Immediate delay queue: Not active Auto migrate: Not active Storage ACS Max/Onl ---SCH-- Req --Auto-- ---Immed--- Weight Class RTDs Lim Pref Act GB Delay GB /Skip S1 00 16 16 1 0 1 - 1 9 50/ 0 S2 00 16 16 1 0 1 - 1 9 50/ 0
Display MIGrate
コマンドの出力には次のフィールドが表示されます。
移行に関連付けられているストレージクラス。
ストレージクラスを明示的に割り当てない場合は、MVC のデフォルトのストレージクラスはリクレイムまたは移行のために MVC に書き込んだ最後の VTSS の名前であり、このクラスには VTCS のデフォルトのメディア選択があります。これらのデフォルト値を変更するには、VTSS 名を付けてストレージクラスを作成し、目的のメディア選択順序を指定します。
ストレージクラスに定義されている ACS。VLE に移行する場合、これは VLE 名です。この列に **ANY**
が示されている場合は、任意の場所に移行でき、その他の制限の対象となります。
ストレージクラスおよび RTD 構成の定義に基づく RTD タスクの最大数。
実際にオンラインである RTD のタスクの最大数 (MAX TASKS
からオフラインの RTD の数を引いた数)。
ストレージクラスのアクティブな移行に適用される MIGRSEL
文の SCHLIMIT
値および SCHPREF
値。
アクティブな移行タスクの数。
ストレージクラスの現在アクティブな移行タスクの数。
ストレージクラスに自動移行 VTV が含まれているかどうかを示します。
ストレージクラスに即時移行 VTV が含まれているかどうかを示します。
VTSS のほかのストレージクラスと比較した場合のストレージクラスの優先順位。高い優先順位を持つストレージクラスには、移行タスクの大きい割合が割り当てられます。
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
図3-52に示すように、Display MONitor
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、プログラムインタフェースによって受信された移動要求のモニタリングのステータスを表示します。
オプションで、指定されたコンソールによってモニターされている要求のタイプを表示します。コンソール ID およびコンソール名は長さが 2 文字から 8 文字である必要があります。
コンソール ID。
コンソール名。
PGMI
および L
の両方を省略した場合は、すべてのモニタリングのステータスが表示されます。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
Display MVC
コマンドによって生成される出力の例を次に示します。
Volser: 702532 Media: T1B000T1 ACSid: 00 Size(Mb): 1000000 Migrated Count: 19 Vtv Count: 19 %Used: 7.41 %Fragmented: 0.00 %Available: 92.59 %Usable: 0.00 Times Mounted: 77 Last Mounted: 2010Mar15 10:40:54 Last Migration: 2010Jan14 14:41:04 Last Drain/Reclaim: 2010Feb23 13:55:26 Owner: ALP VTSS: HBVTSSY MVCPOOL: ALPMVC Security access: No profile Status: Initialized Format: Partitioned
Display MVC
コマンドの出力には次のフィールドが表示されます。
MVC の volser。
ボリュームのメディアタイプまたは記録技法。値「Need PTF」が表示された場合、このホストではこのメディアタイプはサポートされません。別のホストではこのメディアタイプがサポートされます。
MVC が含まれている ACS、あるいはリモート MVC ボリュームまたは VLE の VMVC が含まれている VLE。これは MVC がライブラリから取り出された場合は表示されません。**MANY**
は特定の volser を持つ MVC が複数の場所で検出されたことを示します。この状態の MVC は使用不可としてマークされます。
MVC のサイズ (M バイト単位)。
移行された VTV の数。
MVC 上のアクティブな VTV の数。
有効な VTV によって使用されている MVC のパーセンテージ。
VTV がリクレイムされるか、MVC がドレインされるまで使用可能にならない無効な VTV 領域を持つ MVC の割合。
物理的に使用できる MVC のパーセンテージ。
VTCS で使用できる MVC 上の領域のパーセンテージ。これは、物理的に使用可能な領域がまだ存在する場合でも 0 である可能性があります。たとえば、MVC あたりの VTV の上限に達した場合、%Usable
は 0%
として報告されます。同様に、MVC に対してエラーが報告された場合、VTCS はこの MVC を出力に使用しないため、%Usable
は %0
として報告されます。
この MVC が MVC インベントリに追加されたあと、書き込みまたは読み取りのためにマウントされた回数
この MVC が RTD にマウントされたか、またはマウントが試行された日付と時間。
この MVC に対して VTV 移行が最後に実行された日付と時間。
この MVC に対して VTV メディアの確認が最後に実行された日付と時間。
この日付には、MVC の内容が有効であることを VTCS が最後に認識した日付が反映されます (次の日付のうちのもっとも新しい日付)。
MVC が MEDVERfy
を使用して検証された日付/時間。
MVC が空の状態から (または空の状態に) 移行された日付/時間。
この MVC がドレイン処理またはリクレイム処理によって最後に処理され、そのテープの終わりのポインタがリセットされた日付と時間。
MVC を所有しているストレージクラス。MVC がストレージクラスのメンバーになるのは、移行された VTV を含んでいる場合だけです。
この MVC への移行を実行した最後の VTSS。統合された VTV の場合は、このフィールドに CONSOLIDATE
が表示されます。
MVC プール名 (DEFAULTPOOL
を含む)、または MVC が MVCPool
文で定義されていない場合は NO
。
MVCPOOL
文で定義されている MVC に対する VTCS の権限 (UPDATE
、NO UPDATE
、または NO PROFILE
)。
次のステータスのいずれかです。
この MVC は初期化されています。
MVC は現在監査されているかまたは失敗した監査の対象です。この状態にある間、MVC は移行に使用されませんが、リコールには使用できます。固有の状態であり、CDS がまだ MVC の内容に追い付いていないため、リコールは失敗する可能性があります。この状態をクリアするためには、この MVC に対して AUDIT
ユーティリティーを再実行します。
MVC は MVCDRain Eject
の対象であるかまたは MVC は RACROUTE
の呼び出しによる更新のために拒否されました。この MVC は移行のために再使用されません。この状態をクリアするためには、MVC に対して Eject
オプションなしで MVCDRain
を使用します。
MVC は CONFIg
ユーティリティーを使用して定義されましたが、正常な VTV の移行の対象となったことがありません。
MVC は RTD 上にマウントされています。
これは一般的なエラーであり、MVC へのアクセス時に MVC、ドライブ、またはその 2 つの組み合わせに対して問題が報告されたことを示します。VTCS は、この状態の MVC の使用を避けようとします。VTCS はコピーをリコールに使用することを検討するときに、これを MVC のもっとも重大な障害とみなします。
一般的に、このステータスをクリアするには、次のようにします。
MVC が問題の原因である場合は、DRAIN(EJECT)
コマンドを使用してサービスから MVC を除去してください。
この問題の原因が RTD である場合は、MVCMAINT
ユーティリティーを使用して MVC の状態をリセットします。
注:
IN ERROR
ステータスとして次の 1 つ以上のメッセージが発行されます: SLS6686
、SLS6687
、SLS6688
、SLS6690
。これらのメッセージの回復手順については、Oracle の ELS のドキュメント『ELS メッセージおよびコード』を参照してください。MVC がいっぱいであるとみなされており、今後の移行の候補ではありません。テープメディアの一般的な動作により、MVC がその公称容量に達する前にこれが発生することがあります。
現在、この MVC はドレイン処理またはリクレイム処理の対象となっています。処理が失敗した場合、MVC は保護手段としてこの状態のままになることがあります。この状態をクリアするには、MVC に対して MVCDRain
を実行します。
VTCS は MVC のマウントを試行しましたが、15 分のタイムアウト時間内にマウントが完了しませんでした。ハードウェアの問題、HSC の問題、または MVC の ACS からの削除の組み合わせが発生した可能性はありますが、VTCS には特定のエラー報告がありませんでした。VTCS は、この状態の MVC の使用を避けようとします。
エラーの原因を特定し、解決してください。次のイベントの場合は、VTCS MVCMAINT
ユーティリティーを使用して LOST(OFF)
を設定することもできます。
LOST(ON)
ステータスがすでに解決済みの LSM 障害またはドライブエラーによって設定されていた場合
LOST(ON)
ステータスが、MVC が ACS 外にあったために設定され、その MVC がすでに再入力済みの場合。
そのあとに MVC のマウントが要求され、これが成功した場合、この状態は VTCS によって自動的にクリアされます。
この MVC に対してデータチェック状態が報告されました。VTCS は、この状態の MVC の使用を避けようとします。この状態になる場合は、2 つの異なる RTD でデータ転送が失敗しています。
この状態をクリアするには、次のようにします。
MVC のすべての VTV が二重化されている場合は、MVC に対して Eject
オプションなしで MVCDRain
を使用します。これにより、すべての VTV が回復し、サービスから MVC が削除されます。
MVC 上に二重化されていない VTV が存在する場合は、MVC に対して VTCS AUDIT
を実行します。監査は失敗します。監査の終了後、イジェクトなしで MVCDRAIN
を実行します。これにより、データチェック領域の前にある VTV はブロック ID の昇順に、データチェック領域のあとにある VTV はブロック ID の降順にリコールされます。この順序で VTV を処理すると、VTCS がメディアからできるだけ多くの VTV を回復できるようになります。そのあと、まだ MVC 上に存在するすべての VTV についてデータを再作成する必要があります。
これはデータ転送を実行しているときに特定の障害が発生したことを示しますが、メディアの障害ではないことがあります。RTD が仕様外のメディアにデータを書き込んでいる可能性もあります。そのため、障害のパターンが重要です。例として、多数のドライブやボリュームで突然、大量の DATA CHECK
状態が発生する場合があります。
MVC は次の要件のいずれかにより読み取り専用とマークされています。
MVC は現在処理中のエクスポートまたは統合処理の対象です。読み取り専用状態により MVC は更新処理に対して保護されています。
MVC メディアにファイル保護が設定されます。エラーを修正し、MVCMAINT
ユーティリティーを使用して READONLY(OFF)
を設定します。
VTCS が MVC の更新を可能とする適切な SAF ルールが MVC には設定されていません。エラーを修正し、MVCMAINT
ユーティリティーを使用して READONLY(OFF)
を設定します。HSC、SMC、および VTCS のセキュリティーサブシステムユーザー ID の定義については、Oracle の ELS のドキュメント『ELS のインストール』を参照してください。
この MVC が耐用期限切れになり、VTCS によってその有効寿命の終わりに達したとみなされています。VTCS はこの MVC からリコールしますが、この MVC には移行しません。この MVC をできるだけ早く置き換えてください。これを実行したら、MVCMAINT
ユーティリティーを使用して RETIRED(OFF)
を設定します。
MVC 保証期限が切れました。VTCS は MVC の使用を継続します。MVC が耐用期限切れ状態になった時点で置換ができるように計画してください。
VTCS が 9x40 メディアの MIR (メディア情報レコード) が無効であることを示すステータスを RTD から受信しました。MIR が無効でもデータへのアクセスは妨げられませんが、テープ上のレコードへのアクセス中に重大なパフォーマンスの問題が発生する可能性があります。この MVC は、有効な MIR エントリが含まれていないテープの領域に対して高速検索を実行できません。
VTCS はこの状態の MVC を優先しません。リコールでは、VTV が複数の MVC 上に存在する場合、VTCS は無効な MIR を含む MVC の前に有効な MIR を含む MVC を選択します。VTCS は、移行がテープ先頭から開始される場合を除き、無効な MIR を持つ MVC を移行に使用しません。テープの先頭から移行した場合は、MIR が修正されます。VTCS は、無効な MIR の状態をマウント時またはマウント解除時のどちらかに検出します。マウント時に検出され、別の MVC で操作を完了できる場合、VTCS は最初の MVC をマウント解除して代替 MVC を選択します。
代替 MVC に切り替える VTCS の機能はごく限られています。つまり、これは主に移行と仮想マウントに使用されます。無効な MIR を含む MVC については、エラーの原因 (メディアまたはドライブの問題である可能性があります) を特定し、そのエラーを修正します。無効な MIR を含む MVC を回復するには、VTCS 監査を使用して、テープの最後まで MVC を読み取ります。メディアが問題である場合は、MVCDRAIN EJECT
を実行して VTV をリコールし、MVC プールから MVC が削除されるようにします。
このホストでは、この MVC に移行を実行することがサポートされていません。これは移行がサポートされている別のホストによって設定されます。
このホストでは、この MVC からリコールを実行することがサポートされていません。これはリコールがサポートされている別のホストによって設定されます。
このホストでは、リクレイム処理のためにこの MVC を検討することがサポートされていません。これはリクレイム処理がサポートされている別のホストによって設定されます。これにより MVCDRain
コマンドを使用して処理されている MVC が妨げられることはありません。
最後のマウントで DEDUP(YES)
が要求されました。
VTV 形式、標準、またはパーティション化。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
図3-54に示すように、Display MVCPool
コマンドには次のパラメータが含まれます。
指定された名前付き MVC プールの情報が表示されます。
pool-name
は MVCPool
制御文を使用して定義された MVC プール名を示します。詳細は、Oracle の ELS のドキュメント『ELS レガシーインタフェースリファレンス』を参照してください。
または、ALL
を指定すると、名前付きのすべての MVC プール (デフォルトプール DEFAULTPOOL
を含む) の情報を表示できます。
ストレージクラスごとに MVC に関する情報を表示します。
stor-clas-name
は MVC の使用状況を表示する特定のストレージクラスの名前を示します。
これは、STORclas
制御文で定義された現在の有効なストレージクラスである場合、またはメディアがまだ割り当てられていて以前存在していたストレージクラスの場合があります。詳細は、STORclas 制御文を参照してください。
すべてのストレージクラスを表示するには、ALL
を指定するか、STORCLAS
パラメータを省略します。
プール名 Pool1
を指定した Display MVCPool
コマンドによって生成される出力の例を次に示します。
例3-23 Display MVCPool の出力 (NAME が POOL1)
MVCPOOL (POOL1) INFORMATION INITMVC MVCFREE THRESHOLD INPTHRSH MAXMVC START RECLAIM NO 2 30 43 4 10 DEMand ACS Media FREE-MVCS RECLAIM-MVCS USED-MVCS VOLS GB VOLS GB VOLS GB 00 ECART 120 96 2 0.5 90 45 TMSPB STK1R 30 600 1 3.5 25 350 00 TOTAL 150 696 3 4.0 115 395
プール名を指定しない Display MVCPool
コマンドによって生成される出力の例を次に示します。
例3-24 Display MVCPool の出力 (NAME が指定されていない場合)
MVCPOOL INFORMATION INITMVC MVCFREE THRESHOLD INPTHRSH MAXMVC START NO 2 30 43 4 10 ACS MEDIA FREE-MVCS RECLAIM-MVCS USED-MVCS VOLS GB VOLS GB VOLS GB 00 ECART 310 248 4 1.2 100 65 00 ZCART 120 192 1 0.5 250 400 00 TOTAL 430 440 5 1.7 350 465 01 ECART 90 144 15 6.2 322 485 01 ZCART 35 700 3 11.3 43 675 01 TOTAL 125 844 18 17.5 365 1160 NLIB STK2P 22 1100 0 0 12 1565 NLIB TOTAL 22 1100 0 0 12 1565
Display MVCPool
コマンドの出力には次のフィールドが表示されます。
初期化されていない MVC を最初にマウントするときに初期化するかどうかを指定します。
空き MVC の最小数。
MVC をいつ要求または自動リクレイムの対象にするかを決定する、断片化された領域のしきい値 (パーセンテージ)。
パーティション分割されたフォーマットの MVC をいつ動的リクレイム処理の対象にするかを決定する、断片化された領域のしきい値 (パーセンテージ)。
1 回のリクレイムでの MVC の上限。
合計 MVC に対するリクレイム候補の比率を表す割合値を示します (この割合によって、自動領域リクレイムがトリガーされます)。
MVC プールの領域リクレイム設定を示します。
ローカルのテープドライブの場合、この列には、そのドライブの接続先の ACS または LSM が表示されます。
リモート RTD の場合、この列には name:number
が表示されます。ここで、name
は TapePlex の名前、および number
は 10 進数での ACS の番号を示します。
VLE の場合、この列には VLE 名が表示されます。
NLIB はライブラリの外部にある MVC を示します。
**MANY**
は特定の volser を持つ MVC が複数の場所で検出されたことを示します。この状態の MVC は使用不可としてマークされます。
RTD が接続されていない ACS にはフラグが付けられます。
MVC のメディアタイプ。
領域が 100% 使用可能で、移行された VTV が含まれていない MVC。表示される容量は、メディアタイプの容量に基づく合計の空き領域です。
このホストによる領域リクレイムに適格な MVC。表示される容量は、無駄になっている領域の合計です (領域リクレイムにまだ適格ではない MVC を含む)。
部分的に使用されているか、完全にいっぱいである初期化された MVC。
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
図3-56に示すように、Display PATH
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、指定されたパスに表示を制限します。
rtdname
または rtdname-list
は VTSS から仮想ライブラリの RTD にアクセスするためのパスに割り当てられている名前を示します。
オプションで、個々の VTSS からのパスに表示を制限します。
vtss-name
はパスが構成されている VTSS の名前を示します。
オプションで、CLINK に割り当てられているパスを表示出力に含めます。クラスタレプリケーションおよび電子エクスポートの両方のパスが表示されます。
Display PATH
コマンドによって生成される出力の例を次に示します。
VTSSNAME Type RTD NAME CHANIF Device Target State HBVTSS18 RTD SS182A01 01 C0E 2A01 Online RTD SS182A06 00 C0I 2A06 Online CLINK HBVTSS19 06 C1A CLUSTER1 On-Async VLIB SS18IP0 04 I0A:0 V000 WILDCAT1 Online VLIB SS18IP2 04 I1A:0 WILDCAT2 Online EEXP HBVTSS16 05 I0I:0 PRIMARY On-Sync HBVTSS19 RTD SS192A02 01 C0E 2A02 Online RTD SS192A07 00 C0I 2A07 Online VLIB SS19IP0 04 I0A:0 V010 WILDCAT1 Online VLIB SS19IP2 04 I1A:0 WILDCAT2 Online EEXP HBVTSS16 05 I0I:0 PRIMARY On-Sync
Display PATH
コマンドの出力には次のフィールドが表示されます。
パスが接続されている VTSS の名前。
パスのタイプ。次のいずれかを指定できます。
RTD
– RTD への直接接続
VLIB
– 仮想ライブラリへのデータパス接続
CLINK
- TapePlex 内でのクラスタレプリケーションに使用される CLINK
EEXP
–別の TapePlex への電子エクスポートに使用される CLINK
このパスに割り当てられている名前。構成の RTDPATH
文によって定義されているパスの場合は、RTDNAME
パラメータによって割り当てられた名前。CLINK
タイプまたは EEXP
タイプのパスの場合、この列にはターゲット VTSS 名が表示されます。
パスに割り当てられている論理デバイス ID、およびパスに指定された CHANIF
値または IPIF
値。
パスの宛先サブシステム。VLIB
タイプのパスの場合は、仮想ライブラリに割り当てられている STORMNGR
の名前が表示されます。CLINK
タイプのパスの場合は、クラスタの名前が表示されます。EEXP
タイプのパスの場合は、パスが接続されている TapePlex の名前が表示されます。
パスの宛先デバイス。RTD
タイプのパスの場合は、テープデバイスの MSP アドレスが表示されます。互換モードで動作している VLIB
のパスの場合は、パスに割り当てられている論理デバイスアドレスが表示されます。
このパスの現在の状態。次のいずれかを指定できます。
パスはオンラインであり、使用できます。
パスはオンラインであり、VTV の非同期レプリケーションに使用できます。
パスはオンラインであり、VTV の同期レプリケーションに使用できます。
接続先のパスまたはデバイスがオフラインに移行しました。
接続先のパスまたはデバイスがオフライン保守モードに移行しました。これは、繰り返された障害の結果である可能性があります。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
図3-57に示すように、Display Queue
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、詳細なステータスを表示します。
オプションで、指定された VTSS のプロセスを表示します。
vtss-name
は、VTSS 名を示します。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
図3-60に示すように、Display RTD
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、1 つ以上の RTD のユニットアドレス。
オプションで、RTD のキューに入れられている要求に関する情報を表示します。
Display RTD
コマンドによって生成される出力の例を次に示します。
RTD MOUNT ALLOC HOST VTSS Status Top ID Top Host B200 - - - DHSS16 Offline 01265 ECC20 B201 - - - DHSS16 Offline 02368 ECC20 B202 - - - DHSS16 Online/free B201 - - - DHSS16 Online/free 0B79 - - - DHSS16 Online/free 0B7A DMV051* DMV051 EC20 DHSS18 Recall VTV 1600 MSP1 :Migrate 1601 MSP1 :Migrate
Display RTD
コマンドの出力には次のフィールドが表示されます。
RTD のユニットアドレス。
現在マウントされている MVC の volser (*
は処理中のマウントを示しています。)
この RTD へのマウントのために割り当てられている MVC の volser。
現在 RTD を所有しているホスト。
次のいずれかです。
現在この RTD に接続されている VTSS。
vRTD が含まれているストレージマネージャーへのパスを持つ VTSS。
-
は、vRTD が含まれているストレージマネージャーへのパスを持つ複数の VTSS があることを示しています。
次の RTD ステータスのいずれかです。
MVC が監査されています。
RTD はビジー状態です (不特定のタスク)。
この RTD は障害のためにオフラインになっています。
RTD に MVC が割り当てられていますが、その MVC は使用されていません。
ホストは RTD のステータスと可用性を確認しています。
RTD は保守モードにあります。
RTD は VTV を移行しています。
RTD はオフラインであり、すべてのホストおよび VTSS から使用できません。
RTD はオンラインであり、使用できます。
RTD への 1 つ以上のパスが保守モードに移行しました。
VTSS が RTD に接続できないため、またはパスが正しく構成されなかった場合、RTD ステータスは不明です。
RTD はグローバルにオンラインですが、RTD が CLINK とペアになっているため、VTSS からのパスは中断されています。
vRTD が含まれているストレージマネージャーへのオンラインのパスがなく、少なくとも 1 つのオンラインの VTSS から vRTD が含まれているストレージマネージャーへのすべてのパスがオフラインです。
RTD は VTV をリコールしています。
RTD は、問題、移行、または初期化のあとのリセット中です。
この RTD は、エラーまたはオンライン移行モードのあとのリセット中です。
RTD 操作が中断されています。これは次の条件のもとで発生します。
同じ VSM4 ICE3 カードの CIP または VSM5、FICON、および FIP の 2 つの別々のポートに 2 つの RTD が接続されている場合。
同じポート上に 1 つ以上の RTD と CLINK が構成されている場合。CLINK がオンラインの間、RTD は SUSPEND
モードのままになります。
注:
RTD は CLINK がオフラインである場合にのみオンラインにできます。vRTD が含まれているストレージマネージャーへのオンラインパスがなく、次のステータスが適用されていません。
Paths Offlne
VTSS Offline
VTSSs Offlne
RTD の強制的なアンロードが実行されています。
次のいずれかです。
この RTD が接続されている VTSS がオフラインです。
vRTD が含まれているストレージマネージャーへのオンラインのパスがなく、Paths offlne
が適用されておらず、vRTD が含まれているストレージマネージャーへのパスを持つ 1 つのオフライン VTSS があります。
次のいずれかです。
この RTD は複数の VTSS に接続されており、そのすべてがオフラインです。
vRTD が含まれているストレージマネージャーへのオンラインのパスがなく、Paths offlne
が適用されておらず、vRTD が含まれているストレージマネージャーへのパスを持つ複数のオフライン VTSS があります。
RTD は、別の VTSS で VTV をリコールする前にその VTV を移行しています。
このホストからこの RTD を次に使用するためにキューの先頭にある要求のプロセス ID。「TOP ID」列は、このコマンドが実行されたホストからの要求にのみ適用されます。このホストは、この RTD に対する最上位の権利を持っていない可能性があります。
この RTD を使用するためのキューの先頭にある要求を持つホスト。「TOP HOST」列は、どのホストがこの RTD に対する最上位の権利を持っているかを示します。
QUed
パラメータを使用した Display RTD
コマンドによって生成される出力の例を次に示します。
例3-29 Display RTD の出力 (Display RTD Queued)
ID Function Weight VTSS MVC list / Storage Class 01360 <X00029> 432* HBVTSS18 021748 022524 01425 Recall 2 !ALLVTSS 021754 01423 Recall 2 !ALLVTSS 021675 01368 Recall 2 !ALLVTSS 022551 01381 Migrate 2 HBVTSS19 - *HBVTSS19
Display RTD
コマンドの出力には次のフィールドが表示されます。
0 - 65536 の範囲の一意の番号であるプロセス ID。プロセス ID が 65536 に達すると、ゼロに戻されます。
RTD のキューに入れられている要求のタイプ。VTV の volser が山括弧 (<>) 内にある場合は、仮想マウントの自動リコール要求です。
VTCS によって要求に現在割り当てられている重み付け係数。要求はこの係数に従って考慮され、キューに入れられます (報告されます)。値の横のアスタリスク (*) は、別の MVC の割り当てのスチーリングが許されるほどに、要求が十分に長く待機していることを示しています。
RTD の選択に使用される VTSS または VTSS のリストの名前。特殊な値 !ALLVTSS
は適切なドライブにアクセスできるすべての VTSS が適格であることを示します。
RTD の選択を試みている MVC のリスト。自動リコール要求の場合は、このリストに 4 つの MVC を指定することがあります。反対に、まだ MVC を選択していない移行要求の場合は、空になります。
移行の宛先のストレージクラス。値の横のアスタリスク (*) は、このストレージクラスがエラー状態であることを示しています。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
図3-61に示すように、Display SCRATch
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、システムがスクラッチカウント情報を表示する ACS。LSM 番号なしで acs-id
を指定した場合、ACS 全体の選択されたスクラッチカウントが表示されます。
オプションで、システムがスクラッチカウント情報を表示する LSM。
オプションで、Display SCRatch
の表示を仮想ボリュームを持つサブプールに制限します。acs-id
または lsm-id
も指定されている場合、VSM は許可されません。
注:
acs-id
または lsm-id
を指定する場合は、SCRatch
キーワードのあとの最初のパラメータである必要があります。VSM
キーワードを指定する位置には制約はありません。オプションで、スクラッチカウントの表示を指定されたサブプールのみに制限します。SUBpool
を指定した場合、LSM および ACS の合計には指定されたサブプールのみが反映されます。HOSTid
も指定されている場合、SUBpool
は許可されません。
subpool- name
はサブプールの名前を示します。最大 13 文字を指定します。
オプションで、スクラッチカウントの表示を指定された HOSTid
からアクセスできるサブプールのみに制限します。HOSTid
を指定した場合、LSM および ACS の合計には指定された HOSTid
からアクセスできるサブプールのみが反映されます。SUBpool
も指定されている場合、HOSTid
は許可されません。
name
はホストの SMFID または SMC SERVER ALIASHOST ID を示します。最大 8 文字を指定します。
オプションで、スクラッチカウントの表示を指定されたメディア名と互換性のあるボリュームに制限します。MEDia を指定した場合、LSM および ACS の合計には互換性のあるメディアタイプのみが反映されます。
media-type
は、メディアタイプを示します。
有効な media-type
値のリストについては、付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
オプションで、スクラッチカウントの表示を指定された記録技法と互換性のあるボリュームに制限します。RECtech
を指定した場合、LSM および ACS の合計には互換性のある記録技法のみが反映されます。
recording-technique
は、記録技法を示します。
有効な記録技法の値については、付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
オプションで、すべてのメディアおよび記録技法ごとにスクラッチカウントを一覧表示します。指定した場合は、サブプールごとに追加のレベルのメディアおよび記録技法の詳細が表示されます。MEDia
または RECtech
も指定されている場合、DETail
は許可されません。
オプションで、表示される前に VSM のスクラッチカウントを更新します。
注:
REFresh
パラメータを指定すると CDS への追加の I/O が発生するため、慎重に使用する必要があります。オプションで、スクラッチカウント 0 およびしきい値 0 であるサブプールのスクラッチカウントを一覧表示します。通常、Display SCRatch
コマンドは、ゼロ以外のスクラッチカウントまたはゼロ以外のしきい値を持つサブプールのみを一覧表示します。ALL
を指定すると、このフィルタがオーバーライドされ、定義されているすべてのスクラッチプールが表示されます。
Display SCRatch
コマンドによって生成される出力の例を次に示します。
次の例は、すべての ACS 内のすべての LSM の数を示しています。
例3-30 Display SCRatch の出力 (すべて)
DISPLAY SCRATCH SLS2638I Scratch Summary ACS/LSM Subpool Name Label Media Rectech Count ========================================================== VSM SPV001 SL VIRTUAL VIRTUAL 930 VSM SPV002 SL VIRTUAL VIRTUAL 1036 VSM SPM001 SL VIRTUAL VIRTUAL 25 VSM Total VIRTUAL VIRTUAL 1991 ---------------------------------------------------------- LSM 00:00 SP001 SL All 13 LSM 00:00 SP002 SL All 31 LSM 00:00 SPM001 SL All 235 LSM 00:00 Non-Subpool All 11 LSM 00:00 Total All 290 LSM 00:01 SP001 SL All 9 LSM 00:01 Non-Subpool All 6 LSM 00:01 Total All 15 ACS 00 SP001 SL All 22 ACS 00 SP002 SL All 31 ACS 00 SPM001 SL All 235 ACS 00 Non-Subpool All 17 ACS 00 Total All 305 ==========================================================
次の例は、単一のサブプールの場合の Display SCRAtch
のカウントを示しています。
例3-31 Display SCRatch の出力 (subpool)
DISPLAY SCRATCH SUBPOOL(SPM001) SLS2638I Scratch Summary ACS/LSM Subpool Name Label Media Rectech Count ========================================================== VSM SPM001 SL VIRTUAL VIRTUAL 25 ---------------------------------------------------------- LSM 00:00 SPM001 SL All 235 ACS 00 SPM001 SL All 235 ==========================================================
次の例は、単一の ACS の場合の Display SCRAtch
のカウントを示しています。
例3-32 Display SCRatch の出力 (ACS)
DISPLAY SCRATCH ACS 00 SLS2638I Scratch Summary ACS/LSM Subpool Name Label Media Rectech Count ========================================================== LSM 00:00 SP001 SL All 13 LSM 00:00 SP002 SL All 31 LSM 00:00 SPM001 SL All 235 LSM 00:00 Non-Subpool All 11 LSM 00:00 Total All 290 LSM 00:01 SP001 SL All 9 LSM 00:01 Non-Subpool All 6 LSM 00:01 Total All 15 ACS 00 SP001 SL All 22 ACS 00 SP002 SL All 31 ACS 00 SPM001 SL All 235 ACS 00 Non-Subpool All 17 ACS 00 Total All 305 ==========================================================
次の例は、単一の LSM の場合の Display SCRAtch
の詳細なカウントを示しています。
例3-33 Display SCRatch の出力 (LSM)
DISPLAY SCRATCH LSM 01:00 DETAIL SLS2638I Scratch Summary ACS/LSM Subpool Name Label Media Rectech Count ========================================================== LSM 01:00 SP002 SL ECART 36TRACK 1 LSM 01:00 SP002 SL STANDARD 18TRACK 5 LSM 01:00 SP002 SL STANDARD 36TRACK 5 LSM 01:00 Non-Subpool All 8 LSM 01:00 Total All 19 ==========================================================
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
Display SEN
コマンドは、SEN LISTEN
要求およびそれらのステータスを表示します。これには、要求元名およびリスナー名を使用して特定の要求を表示したり、要求元の名前のみを使用して関連する要求のリストを表示したり、すべての SEN
要求を表示したりできます。
表示される情報には次のものが含まれます。
要求元の名前およびリスナー名 (ある場合)。
EOT
/EOM
設定
無効/有効のステータス。
要求に関連付けられているトークン。
要求のイベントリスト。
図3-62に示すように、Display SEN
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、SEN 要求で識別される要求元の名前を指定します。
SEN 要求で識別されるリスナールーチンの名前を指定します。
次の表は、サポートされている VTCS SEN イベントを示しています。
イベント名 |
数値設定 |
---|---|
|
01 |
|
02 |
|
03 |
|
04 |
|
05 |
|
06 |
|
07 |
|
08 |
|
09 |
|
10 |
|
11 |
|
12 |
|
13 |
|
14 |
|
15 |
|
16 |
|
17 |
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
Display Status
コマンドは、HSC の通常の実行時および終了時の問題を解決するための次の情報を表示します。
要求: Dismount
、Eject
、Enter
、Modify
、Mount
、Move
、Vary
、View
次の情報を含む要求に関する情報。
要求元 (オペレータ、PGMI、Clean、ユーティリティーのジョブ名など)
物理要素 (CAPid、ドライブ、LSM、ステーションなど)
要求に関連付けられている要素 (監査に属する CAPid など)
各キューの準備完了ステータス、および特定のキューがパージまたは終了されたかどうか
ACS の切り替えが進行しているかどうか
注:
現在のマウントアクティビティーおよび保留中のマウントアクティビティーに関する情報については Display DRives
コマンドを使用し、キューに入れられている LSM 要求に関する情報については Display Requests
コマンドを使用します。
パネル全体の監査またはスコープ内の監査が実行されている場合、現在のセルの場所は監査されているパネルの最初のセルを指しています。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
図3-66に示すように、Display STORCLas
コマンドには次のパラメータが含まれます。
ストレージクラス名。MGMTDEF
コマンドを使用して定義されたものだけでなく、任意のストレージクラスを指定できます。このため、stor-clas-name
は、これらのストレージクラスへの移行の詳細を表示できるように、vtss-name
または !ERROR
の値を取ることができます。
オプションで、このストレージクラスの自動移行または即時移行のキューに現在入れられている VTV を出力に一覧表示します。
オプションで、単一の自動移行または即時移行のリスト (VTSS の場合) に一覧表示する VTV の最大数を示します。
nnnn
は VTV の最大数 (0-9999) を示します。指定しない場合は、デフォルト値の 100 が使用されます。
MAXvtv(
nnnn
)
は DETail
を意味します。
注意:
MAXvtv(
nnnn
)
を指定するときに高い値を指定すると、発行される WTO (オペレータに対して書き込まれます) メッセージの数によって、システムが一時的に機能低下することがあります。Display STORCLas
コマンドによって生成される出力の例を次に示します。
Summary of storage class XCA8: MVCs must be in ACS 00 and MVCPool DEFAULTPOOL RTDs can be any device type MVCPool DEFAULTPOOL contains no free MVCs There is 1 VTV awaiting auto-migration from VTSS CLIVSS16 V00002 with MGMTCLAS XCA8 VTSS CLIVSS16 has no suitable RTDs online in ACS 00 VTSS CLIVSS17 has no suitable RTDs online in ACS 00
例3-35 に示すように、Display STORCLas
の出力には次の情報が表示されます。
ストレージクラスの特性 (ACS、MVC プール、およびメディア)。
VTSS からストレージクラスへの移行を待機中の VTV。
移行に使用する MVC の要件。
移行 MVC への書き込みに必要な RTD のデバイスタイプ。
移行の要件を満たすにあたって発生したエラー。
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
Display STORMNgr
コマンドによって生成される出力の例を次に示します。
Name Type Version Status VLELIB0 VLE 1.1 Online Features: Unknown Device Name VTSS CHANIF V000 SS16IP0 DVTSS16 08 I0A:0 V002 SS16IP1 DVTSS16 09 I0I:0 V001 SS16IP2 DVTSS16 0A I1A:0 V003 SS16IP3 DVTSS16 0B I1I:0 V010 SS17IP0 DVTSS17 08 I0A:0 V012 SS17IP1 DVTSS17 09 I0I:0 V011 SS17IP2 DVTSS17 0A I1A:0 V013 SS17IP3 DVTSS17 0B I1I:0
Display STORMNgr
コマンドの出力には次のフィールドが含まれています。
外部ストレージマネージャーの名前
ストレージマネージャーのタイプ:
HSC – 別の TapePlex の HSC
VLE – VLE
ストレージマネージャーで現在実行されているソフトウェアバージョン
ストレージマネージャーの現在のステータス
インストールされているか、ストレージマネージャーによってサポートされている主要な機能のリスト
パスの宛先デバイス。自律型デバイスデータ転送のためのストレージマネージャーへの接続の場合、この列は空白になります。
ストレージマネージャー内のパスに割り当てられている名前。ストレージマネージャーがデバイスへのマウントおよびマウント解除を処理するだけの場合、この列は空白になります。これが CLINK である場合、この列にはターゲット VTSS 名が表示されます。
このストレージマネージャーへのこの接続を持つ VTSS の名前。デバイスがストレージマネージャーによって直接処理される場合、この列は空白になります。
パスに割り当てられている論理デバイス ID、およびパスに指定された CHANIF
値または IPIF
値。ストレージマネージャーへのパスが VTSS から直接のパスではない場合、この列は空白になります。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
Display TASKs
コマンドによって生成される出力の例を次に示します。
TASK TASK SLOT ID VTSS RTD CURRENT LOCKS WAITQ PENDQ NBR TYPE 003 PROCESS HELD COUN COUNT 000 DSP 019 518 T 001 SS 034 HBVTSS16 SS16B200 T 002 RTD 035 HBVTSS16 SS16B201 R 003 RTD 036 HBVTSS16 SS160B79 R 004 RTD 044 HBVTSS16 SS160B7A R 1 005 RTD 045 HBVTSS16 SS160B7C R
Display TASKs
コマンドの出力には次のフィールドが含まれています。
現在のホスト上の各タスクのタスク番号。
ロックバッファー内の LOCK 識別子。
タスクのタイプ:
INV
- インベントリマネージャー
CMD
- コマンドタスク
Ctc
- クロス TapePlex 通信マネージャー
DSP
- ディスパッチャータスク
SS
- VTSS タスク
RTD
- RTD タスク
DRV
- RTD スケジューラ
SCR
- スクラッチマネージャー
RCM
- リクレイムマネージャー
MSC
- 移行スケジューラ
CSH
- Clink スケジューラ
CLK
- CLINK タスク
UNK
- 不明
VTSS 名。
RTD タスクの RTD 名。
現在のプロセス ID。
保持されているロックのタイプ:
T
- タスクのロック
M
- MVC ロック
V
- VTV ロック
D
- VTD ロック
R
- RTD ロック
ロックを待機している要求の件数。
保留中要求の件数。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
図3-69に示すように、Display THReshld
コマンドには次のパラメータが含まれます。
スクラッチカウントおよびしきい値情報を表示します。これには、サブプール名、ACS ID、LSM ID、メディア、および記録技法ごとのスクラッチカウントとスクラッチしきい値が含まれていることがあります。
オプションで、システムがスクラッチカウントおよびスクラッチしきい値の情報を表示する ACS。LSM 番号なしで acs-id
を指定した場合、ACS 全体の選択されたスクラッチカウントが表示されます。
オプションで、システムがスクラッチカウントおよびスクラッチしきい値の情報を表示する LSM。
オプションで、Display THReshld
の表示を仮想ボリュームを持つサブプールに制限します。acs-id
または lsm-id
も指定されている場合、VSM は許可されません。
注:
オプションで、Display THReshld
の表示を仮想ボリュームを持つサブプールに制限します。acs-id
または lsm-id
も指定されている場合、VSM は許可されません。オプションで、スクラッチカウントおよびスクラッチしきい値の表示を指定されたサブプールのみに制限します。SUBpool
を指定した場合、LSM および ACS の合計には指定されたサブプールのみが反映されます。HOSTid
も指定されている場合、SUBpool
は許可されません。
subpool-name
はサブプール名を示します。最大 13 文字を指定します。
オプションで、スクラッチカウントおよびスクラッチしきい値の表示を指定された HOSTid
からアクセスできるサブプールに制限します。HOSTid
を指定した場合、LSM および ACS の合計には指定された HOSTid
からアクセスできるサブプールのみが反映されます。SUBpool
も指定されている場合、HOSTid
は許可されません。
name
はホストの SMFID または SMC SERVER ALIASHOST ID を示します。最大 8 文字を指定します。
オプションで、スクラッチカウントおよびスクラッチしきい値の表示を指定されたメディア名と互換性のあるボリュームに制限します。MEDia
を指定した場合、LSM および ACS の合計には互換性のあるメディアタイプのみが反映されます。
media-type
は表示する目的のメディアの名前を示します。有効なメディア名の値については、付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
MEDia
は VSM
パラメータとともに使用できません。
オプションで、スクラッチカウントおよびスクラッチしきい値の表示を指定された記録技法と互換性のあるボリュームに制限します。RECtech
を指定した場合、LSM および ACS の合計には互換性のある記録技法のみが反映されます。
recording-technique
は表示する目的の記録技法の名前を示します。有効なメディア名の値については、付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
RECtech
は VSM パラメータとともに使用できません。
オプションで、すべてのメディアおよび記録技法ごとにスクラッチカウントおよびスクラッチしきい値の情報を一覧表示します。指定した場合は、サブプールごとに追加のレベルのメディアおよび記録技法の詳細が表示されます。VSM
、MEDia
、または RECtech
も指定されている場合、DETail
は許可されません。
オプションで、スクラッチカウント 0 およびしきい値 0 であるサブプールのスクラッチカウントを一覧表示します。通常、Display THReshold
コマンドは、ゼロ以外のスクラッチカウントまたはゼロ以外のしきい値を持つサブプールのみを一覧表示します。ALL
を指定すると、このフィルタがオーバーライドされ、定義されているすべてのスクラッチプールが表示されます。
Display THReshld
コマンドによって生成される出力の例を次に示します。
例3-38 Display THReshld コマンドの出力
DISPLAY THRESHOLD SLS2649I Threshold Value Summary ACS/LSM Subpool Name Label Media Rectech Count Thresh =================================================================== VSM SPV001 SL VIRTUAL VIRTUAL 930 0 VSM SPV002 SL VIRTUAL VIRTUAL 1036 0 VSM SPM001 SL VIRTUAL VIRTUAL 25 0 VSM Total VIRTUAL VIRTUAL 1991 0 ------------------------------------------------------------------- LSM 00:00 SP001 SL All 13 0 LSM 00:00 SP002 SL All 31 0 LSM 00:00 SPM001 SL All 235 0 LSM 00:00 Total All 290 0 LSM 00:01 SP001 SL All 9 0 LSM 00:01 Total All 15 0 ACS 00 SP001 SL All 22 0 ACS 00 SP002 SL All 31 0 ACS 00 SPM001 SL All 235 0 ACS 00 Total All 305 0 ================================================================
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
図3-70に示すように、Display Volser
コマンドには次のパラメータが含まれます。
指定されたボリュームのボリュームの場所が表示されます。次のような情報が表示されます。
(選択または選択解除されている) ボリュームのステータスおよびその場所
ソース、宛先、およびホームの場所 (問題のあるボリュームの場合)
volser
、volrange
、または vollist
は、システムがステータスを表示する 1 つ以上の VOLSER を示します。vollist
の各要素には、単一の VOLSER または VOLSER の範囲を指定できます。最大 100 ボリュームの範囲を表示できます。
リスト内の要素はコンマまたは空白で区切り、リスト全体を括弧で囲む必要があります。
オプションで、指定されたボリュームに関する使用可能なすべての情報を表示します。
Display Volser
コマンドは次の情報を表示します。
ホームセルの場所
ボリュームがスクラッチカートリッジであるかどうか
ボリュームが選択されているかどうか
所有しているホスト (ボリュームが選択されている場合に表示されます)
ドライブのアドレスまたはドライブ ID (ボリュームがマウントされている場合に表示されます)
外部ラベルが存在するかどうか
メディアのラベルがロボット視認システムによって読み取り可能かどうか (外部ラベルが存在する場合に表示されます)
ボリュームがライブラリに最後に挿入されたとき
ボリュームが最後に選択されたとき
選択回数
ボリュームのメディアタイプ
ボリュームの記録技法
メディアのラベルが読み取り可能かどうか (値が LMU から読み取られなかった場合は N/A が表示されます)
ボリュームのメディアタイプがどのように判別されたか。このフィールドに表示される値は次のとおりです。
メディアラベルとボリュームに定義されている VOLPARM
が一致しています。
メディアラベルとボリュームに定義されている VOLPARM
が一致していません。
VOLPARM
が定義されていますが、LMU はメディアタイプを判別していません。
LMU はメディアタイプを判別しましたが、VOLPARM
は定義されていません。
VOLPARM
が定義されておらず、LMU はメディアタイプを判別していません。
ボリュームが使用できない状態であるかどうか (つまり、使用済みのクリーニングカートリッジ)
STK1
および STK2
メディアボリュームのボリューム密度。
カートリッジの MIR に格納されていて、マウント解除処理中に収集されるメディア保証期限 (MWL) の割合。MWL の割合は、すでに使用済みのメディア寿命を示します。
注:
メディア保証期限を収集して報告するには、テープライブラリおよびトランスポートが次の要件を満たしている必要があります。SL8500 ライブラリまたは SL3000 ライブラリ
LMU 互換性レベル 21 以上
T9x40: すべてのメディアおよびモデルがファームウェアレベル 1.42 以上である (9840B を除く)
T10000: すべてのモデルおよびメディアがファームウェアレベル 1.38 以上である
メディア保証期限については、Oracle の ELS のドキュメント『HSC および VTCS の管理』を参照してください。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
図3-71に示すように、Display VOLume_Info
コマンドには次のパラメータが含まれます。
指定されたボリュームのボリューム情報が表示されます。次のような情報が表示されます。
(選択または選択解除されている) ボリュームのステータスおよびその場所
ソース、宛先、およびホームの場所 (問題のあるボリュームの場合)
volser
、volrange
、または vollist
は、システムがステータスを表示する 1 つ以上の VOLSER を示します。vollist
の各要素には、単一の VOLSER または VOLSER の範囲を指定できます。最大 100 ボリュームの範囲を表示できます。
リスト内の要素はコンマまたは空白で区切り、リスト全体を括弧で囲む必要があります。
実 (仮想ではない) ボリュームのみが一覧表示されます。ボリュームはランダムな順序で一覧表示されます。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
図3-72に示すように、Display VSCRatch
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、サブプール名。最大 13 文字を指定します。
サブプール名を指定した場合、仮想スクラッチカウントの表示が指定されたサブプールのみに制限されます。
Display VSCRatch
コマンドによって生成される出力の例を次に示します。
Scratch Label <--- Sizes available ----> Subpool-Name Count Type 0.4GB 0.8GB 2GB 4GB M0 972 SL Yes Yes Yes Yes M1 994 SL Yes Yes Yes Yes M2 1,000 SL Yes Yes Yes Yes
Display VSCRatch
コマンドの出力には次のフィールドが含まれています。
スクラッチサブプールの名前。VTCS はサブプールではない VTV のスクラッチカウントを表示しません。VTV サブプールが定義されていない場合、VTCS はすべての VTV の仮想テーププールを定義します。
スクラッチカウントの数。
次のいずれかのスクラッチラベルタイプ:
SL
は、標準ラベルのテープを示します。
AL
は、ANSI ラベルのテープを示します。
NL
は、ラベルなしのテープを示します。
NSL
は、非標準ラベルのテープを示します。
有効な VTV のサイズ (0.4GB、0.8GB、2GB、4GB)。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
図3-69に示すように、Display THReshld
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、指定された VTSS に接続されている VTD のステータスを表示します。
vtss-name
は、VTSS 名を示します。
VTV がマウントされている VTD のステータスを表示します。これには、既知の VTD および不明な VTD の両方が含まれている可能性があります。
すべての VTD のステータスを表示します。
このシステムで既知の MSP アドレスを持っているすべての VTD のステータスを表示します。
このシステムで既知の MSP アドレスを持っていないすべての VTD のステータスを表示します。
Display VTD
コマンドによって生成される出力の例を次に示します。
Drive Location VTV Status Usage Client address A800 HBVTSS16 X00778 Available ECAM only A801 HBVTSS16 Available ECAM only A802 HBVTSS16 Available ECAM only A803 HBVTSS16 Available EC21:B412
Display VTD
コマンドの出力には次のフィールドが含まれています。
VTD の MSP デバイスアドレス。デバイスアドレスの先頭に # 記号が付けられている場合は、VTSS 内のアドレスであり、この VTCS は MSP アドレスを認識していません。
VTD が含まれている VTSS。
VTV の volser (該当する場合)。
次の VTD ステータスのいずれかです。
この VTD は作業に使用できます。
「VTV」列に示されている VTV volser は VTD にマウントされており、その VTD はアンロードされました。VTCS はマウント解除要求を受信していないか、または現在 VTV と CDS の情報を同期している最中です。
「VTV」列に示されている VTV volser は VTD を介して電子的にインポートされました。これは、エクスポートを実行したホストからの確認要求を待っています。
「VTV」列に示されている VTV volser は VTD とともに電子的にインポートされています。
「VTV」列に示されている VTV volser は VTD にマウントされています。
「VTV」列に示されている VTV volser は VTD にマウントされている最中です。これは通常、自動リコールが進行中であることを示します。
「VTV」列に示されている VTV volser は VTD にマウントされています。このマウントは、このコマンドが実行されたホストによって実行されませんでした。
この VTD は作業に使用できません。
「VTV」列に示されている VTV volser を VTD にマウントしようとしましたが、失敗しました。これは、次の数分以内に再度解釈されます。
「VTV」列に示されている VTV volser はレプリケートされている最中です。
「VTV」列に示されている VTV volser は未定義です。
「VTV」列に示されている VTV volser は不明です。
次のいずれかです。
この VTD の構成が進行中です。
VTSS で ECAM-t を使用して VTD を初期化できません。
この VTD に対する ECAM-t I/O が失敗しました。
この VTD は、VTV をレプリケートするプロセスのために別の VTSS に接続されている VTD の 1 つです。例3-40 では、X00778
はレプリケートされている VTV です。
この VTD は VTSS 構成内に見つかりません。
この VTD は構成内の NOVERIFY
で定義されています。
VTD へのマウントを最後に実行したクライアントによって報告されたドライブのアドレス。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
図3-74に示すように、Display VTSS
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、ステータスを表示する VTSS を示します。
オプションで、サポートされている機能を含む詳細な VTSS のステータス情報を表示します。
オプションで、有効な TCP/IP 接続および制御パラメータに関するより詳しい診断情報を表示します。
Display VTSS
コマンドによって生成される出力の例を次に示します。
VTSSNAME CAPACITY(GB) DBU HI LOW VTV MX MN Def AUTOMIG STATE RTDs AMT AMT COUNT MT MT ACS HBVTSS16 56.209 9 35 30 204 6 1 -- On-P Yes HBVTSS17 56.209 7 35 30 218 4 3 02 On-P Yes HBVTSS18 N/A N/A 35 30 N/A 3 1 01 Off Yes HBVTSS19 93.184 5 35 30 110 3 1 01 On Yes
Display VTSS
コマンドの出力には次のフィールドが含まれています。
VTSS の名前。
指定された VTSS の物理容量の合計 (G バイト単位)。
合計バッファー容量のうちの使用済みディスクバッファーのパーセンテージ。
上限 AMT。
下限 AMT。
この VTSS に存在する VTV の数。
現在の MAXMIG
値。
現在の MINMIG
値。
デフォルトの ACS。
自動移行を実行しているホスト、および VTSS が移行しているしきい値を示します。
すべてのホストに対する次のグローバルな VTSS 状態のいずれかです。
静止中状態。
静止状態。
オフライン状態。
オフライン保留中状態。
オンライン状態。
オンライン保留中状態。
VTSS は初期化され、要求された状態 (オンライン、オフライン、または静止) に変更する処理が行われています。
VTSS に RTD が存在するかどうかを示します。
Display VTSS DETail
コマンドによって生成される出力の例を次に示します。
Vtss Host Nomigrat Noreclam State HBVTSS16 EC104 Y Y Online HBVTSS16 EC21 N Y Online HBVTSS17 EC21 N Y Quiesced HBVTSS17 EC10 Y Y Offline VTSS TYPE SUPPORTED FEATURES HBVTSS16 VSM5 2/4GB VTVS LARGE PAGE VTVS NOWAIT ON RTD MOUNT BUDDY QUEUING SYNC REPLICATE LAST USE HINT MGMT CLASS ON MVCS CONNECT to 32 RTDS STACKED MIGRATES
Display VTSS DETail
コマンドの出力には次のフィールドが含まれています。
「HOST」フィールドのホストがアクセスできる VTSS。
「VTSSNAME」フィールドの VTSS にアクセスできるホスト。
このホストに NOMIGRAT
が設定されているかどうか。
このホストに NORECLAM
が設定されているかどうか。
このホストに対する次の VTSS 状態のいずれかです。
静止中状態。
静止状態。
オフライン状態。
オフライン保留中状態。
オンライン状態。
オンライン保留中状態。
VTSS は初期化され、要求された状態 (オンライン、オフライン、または静止) に変更する処理が行われています。
ホストで採用されている接続方法 (TCPIP または CHANNEL ECAM-T プロトコル)。
VTSS モデル (VSM2
、VSM3
、VSM4
、VSM5
、または unknown
)。
次のうちの 1 つ以上:
デフォルトの VTV サイズ。
デフォルトの VTV ページサイズ。
VTSS が RTD のマウント完了のポーリングをサポートします。マウントを待機しているときに、Nearlink インタフェースをロックしません。
VTSS が Nearlink インタフェースの複数の RTD への要求のキューイングをサポートします。
非同期レプリケーションが有効になります。
同期レプリケーションが有効になります。
VTSS が、近い将来に VTV がアクセスされる時期を示すキャッシュ管理ヒントをサポートします。
監査 MVC が VTV の管理クラスを返すことができます。
有効にされている VTSS ごとの RTD の最大数。
積み上げ移行が有効になります。
パーティション化された RTD が有効になります。
T10KC でパーティション化された RTD が有効になります。
VTSS が MVC のラベル付けをサポートします。
VTSS が単一の物理 Nearlink インタフェースでの複数の I/O をサポートします。
VTSS が CLINK のためのターゲット VTD の選択をサポートします。
VTSS が IP CLINK をサポートするため、VLE 接続もサポートされます。
リコールが完了する前に、VTD に VTV をマウントできます。
並行テープリコール/マウント機能が VTSS にインストールされていますが、CONFIG GLOBAL FASTRECL=NO
または CONFIG VTSS NOERLYMT
によって無効にされています。
VTSS 機能が VTCS のソフトウェアレベルによってサポートされません。
VTSS が拡張された同期レプリケーションをサポートします。
VTSS の機能が定義されていません。
注:
ETTB (Early Time to First Byte) が有効になっている場合は、次のメッセージが表示されます。
VTV mounts on VTDs can occur before the recall has completed.
ETTFB が無効にされている場合は、次のメッセージが表示されます。
The concurrent tape recall/mount feature is installed on the VTSS but has been disabled by either CONFIG GLOBAL FASTRECL=NO or CONFIG VTSS NOERLYMT.
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
Display VTV
コマンドによって生成される出力の例を次に示します。
Volser: X00000 VTSS HBVTSS19 Mounted A800 Uncompressed Size (Mb) 99.01 Compressed Size (Mb) 97.88 Maximum VTV size (Mb) 800 Page Size Standard Creation Date 2008Feb21 09:32:22 Last Mounted 2008Feb21 09:32:23 Last Recalled 2008Apr05 08:15:47 First Migrated 2008Apr25 08:58:28 Last Used Date 2008Apr25 08:58:28 MVC(s) 021681 021645 Block-id(s) 1A400D24 25401185 Management Class M13 SB Migrate Pending SA Status Initialized
Display VTV
コマンドの出力には次のフィールドが含まれています。
クエリーに指定された VTV の volser。
VTV が最後に存在した VTSS、または現在存在する VTSS。
VTD の MSP デバイスアドレス。デバイスアドレスの先頭に # 記号が付けられている場合は、VTSS 内のアドレスであり、この VTCS は MSP アドレスを認識していません。
この VTV の非圧縮サイズ (M バイト単位)。これは、アプリケーションプログラムによって認識された VTV のサイズです。
この VTV の圧縮サイズ (M バイト単位)。これは、MVC 上または VTSS 内で占有される生の容量です。
VTV の最大 (圧縮) サイズ (400、800、2000、または 4000)。
この VTV の内容がアプリケーションによって最後に変更された日付と時間。
この VTV の内容がアプリケーションによるアクセスのために最後にマウントされた日付と時間。
この VTV が MVC から元の VTSS に最後にリコールされた日付と時間。
このバージョンの VTV の最初の MVC コピーが作成された日付と時間。
この VTV が VTCS によって最後に操作された日付と時間。これには、VTV のステータスを更新するほとんどの関数が含まれます。
VTV が存在する MVC。このエントリは VTV が移行された場合にのみ表示されます。
対応する MVC の VTV の先頭の論理ブロック ID。このエントリは VTV が移行された場合にのみ表示されます。
対応する MVC の開始パーティション ID。このエントリは VTV が移行された場合にのみ表示されます。
VTV の管理クラス。
移行が未処理であるストレージクラス。
アーカイブの要件を満たすために、移行が未処理であるストレージクラス。
VTV がクラスタ内の VTSS 間でレプリケートされている場合は、ターゲット VTSS の名前が表示されます。
VTV が TapePlex 内の別の VTSS にレプリケートされた場合、表示される VTSS 名はレプリカを見つけることができる場所を示します。
VTD を使用して VTV がマウントされている場合は、VTD のユニットアドレスが表示されます。
VTV が別の TapePlex からインポートされた場合。これには VTV を所有する TapePlex 名が報告されます
VTV が別の TapePlex にエクスポートされた場合。また、この行には VTV のコピーが正常にエクスポートされた TapePlex が一覧表示されます。名前の横のアスタリスク (*) は、ターゲットの TapePlex によって拒否されたエクスポートを示しています。
次の 1 つ以上のステータス:
VSM が VTV を統合しました。
DUPLEX 属性がこの VTV に割り当てられています。VSM が VTV を移行するときに、コピーが 2 つの MVC に書き込まれます。
この VTV のリモート TapePlex へのエクスポートが試行されましたが、その要求は拒否されました。これは通常、リモート TapePlex 内に存在するこの VTV の別のコピーのためです。
1 つ以上の TapePlex への電子エクスポートがアクティブに拒否されました。これは、ターゲットの TapePlex が VTV のインポートを許可していないためか、またはコピーステータスとの衝突のためである可能性があります。
この VTV は電子的にエクスポートされる予定であり、処理のために現在キューに入れられています。
電子エクスポートはこの VTV に対してアクティブですが、まだ完了していません。
VTCS はその VTV を少なくとも 1 回使用しています。
VSM は VTV を移行しました。
VTV の移行が保留されています。このステータスは、VTV が最初に作成されたときか、または VTV に再統合またはアーカイブが必要になったときに表示されます。この後者の場合は、個々の MVC コピーが「Reconcil
」または「Deletion
」を示すことがあります。
この VTV の完全にレプリケートされたコピーは、現在セカンダリ VTSS に存在しています。
この VTV はレプリケートされる予定であり、処理のために現在キューに入れられています。
レプリケーションはこの VTV に対してアクティブですが、まだ完了していません。
この VTV は VTSS 上に存在しています。
VTV はスクラッチステータスになっています。
VTV は CONFIg
ユーティリティーを使用して定義されていますが、今まで使用されたことはありません。
この VTV に対する並行リコールまたはマウントでエラーが検出されました。この VTV に対するそれ以上の並行リコールまたはマウントアクティビティーは試行されません。
注:
ETTFB リコールエラーが発生した VTV は、CDS の VTV レコードにエラーフラグが設定されます。このエラーは、この VTV に対してさらなる ETTFB リコールが行われないことを VTCS に示します。エラーフラグがオンである場合は、次のメッセージが表示されます。concurrent recall/mount encountered an error with this VTV.No further concurrent recall/mount activity will be attempted for this VTV.
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
図3-76に示すように、DRAin
コマンドには次のパラメータが含まれます。
排出する 1 つ以上の CAP。DRAin
コマンドに指定された CAPid は、関連付けられている EJect
コマンドまたは ENter
コマンドに指定された CAPid と一致している必要があります。
cap-id
の形式は AA:LL:CC
です。ここで、AA:LL
は LSMid を示し、CC
は CAP を示します。有効な値のリストについては、CAPidを参照してください。
caplist
の各要素には、特定の CAP を識別する lsmid
または capid
を指定できます。リスト内の各要素がコンマまたは空白で区切られ、リスト全体が括弧で囲まれている必要があります。
指定された CAP の挿入操作を終了させることを指定します。ENter
がデフォルトです。
指定された CAP の取り出し操作を終了させることを指定します。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC/VTCS
図3-77に示すように、DRCHKPT
コマンドには次のパラメータが含まれます。
回復ポイントを設定するアクティブな CDS に日付/タイムスタンプを設定します。この回復ポイントから将来の一定期間 (たとえば、別の DRCHKPT
ユーティリティーが実行するまで)、MVC の内容は保証されます。
アクティブな CDS に設定されている回復ポイントを削除します。削除すると、MVC の内容は保証できません。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC/VTCS
DRMONitr
ユーティリティーは、ジョブストリームの処理を停止して、重要なデータがターゲットの宛先に達したことを確認します。識別されたすべてのデータが確認されると、ユーティリティーは終了します。
DRMONitr
は MVC およびリモート TapePlex のコピーの完了をモニターできます。テープレス環境のサポートによって、クラスタのレプリケーションの完了をモニターすることもできます。
DRMONitr
は実行中に見つかった VTV の例外状態を報告します。
図3-78に示すように、DRMONitr
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、VTV の移行/コピーの完了をモニターする管理クラスのリストを指定します。
mgmt-clas-name
は 1 つ以上の管理クラスを示します。
指定する管理クラスは、アクティブな VTCS システムに定義されている必要があり、即時移行が指定されている必要があります。テープレス環境の場合は、指定する管理クラスに REPLICAT
が指定されている必要があります。
オプションで、移行/コピーの完了をモニターする VTV の volser のリストまたは範囲を指定します。
volser
は 1 つ以上のボリュームシリアル番号を示します。
VTV の管理クラスは、アクティブな VTCS システムに定義されていて、即時移行が指定されている必要があります。つまり、管理クラスに IMMEDmig(KEEP)
、IMMEDmig(DELETE)
、または IMMDELAY(
n
)
が指定されている必要があります。
テープレス環境の場合は、VTV の管理クラスに REPLICAT
が指定されている必要があります。
オプションで、移行/コピーの完了をモニターするデータセットのリストを指定します。
これらのデータセットが含まれている VTV は、管理クラスがアクティブな VTCS システムに定義されていて、即時移行が指定されている必要があります。テープレス環境の場合は、VTV の管理クラスに REPLICAT
が指定されている必要があります。
オプションで、識別された VTV データが配信されるストレージクラスの場所を指定します。
stor-clas-name
は 1 つ以上のストレージクラスの場所を示します。
指定するストレージクラスは、アクティブな VTCS システムに定義されている必要があります。このパラメータはオプションですが、STORclas
パラメータを省略するのはテープレス環境の場合のみにしてください。
オプションで、VTV のクラスタレプリケーションの完了をモニターすることを指定します。VTV をモニタリングのために選択するには、VTV の管理クラスポリシーにレプリケーションを指定する必要があります。テープ環境内でレプリケーションをモニターする場合は、それらの完了によってストレージクラスの要件がオーバーライドされます。
管理クラスごとに移行をモニタリングする場合 (MGMTclas
値が必要となります) は、オプションで、VTV の最大経過時間 (最後の更新以降の時間) を時間単位で指定します。
nnn
は経過時間 (時間単位) を示します。有効な値は 1 から 999 です。デフォルトはありません。
VTV の経過時間 (最後の更新以降の時間) が MAXAGE
よりも大きい場合、VTV はモニターされません。DRMONitr
は MAXAGE
によってスキップされた VTV の数を報告します (指定された場合)。
MAXAGE
を指定しない場合は、経過時間に関係なく、指定された管理クラスに属するアクティブな VTV の移行またはコピーの完了がモニターされます。
オプションで、DRMONitr
を実行する最大時間を分単位で指定します。
nnn
は最大時間を示します。有効な値は 0 から 999 です。TIMEOUT
値を指定しない場合、ユーティリティーを実行 (停止) できる時間に制限はありません。
TIMEOUT
値がゼロの場合、DRMONitr
ユーティリティーは停止しません。この特殊なケースでは、指定された VTV データの不完全なコピーについて報告されます。
ゼロ以外の TIMEOUT
値を超えた場合、DRMONitr
は RC 8 で終了し、エラーメッセージが生成されます。指定された TIMEOUT
値が 0 である場合、VTV のコピーが不完全と検出されたときはリターンコード 4 が設定され、それ以外のときはリターンコード 0 が設定されます。
注:
宛先の条件を指定するには、STORclas
または REPLICAT
、あるいはその両方を指定する必要があります。それ以外の場合、DRMONitr
は RC 8 で終了し、エラーメッセージが生成されます。また、テープレス環境のストレージクラスを指定 (またはモニター) しないことをお勧めします (移行できないため)。DRTEST
コマンドは、DR テストの環境をセットアップし、必要に応じて、テストを開始および停止します。
DR テスト環境をセットアップするには、SLUADMIN
ユーティリティーからこのコマンドを発行します。環境が設定されたら、ユーティリティーまたはコンソールから DRTEST
を発行して、テストを開始または停止できます。
このコマンドは、次の表に一覧表示されているいずれかのオプションとともに発行します。各オプションが個別に説明され、また以降のページではさらに詳細に説明されています。
オプション |
説明 |
---|---|
|
通常は DR テストサイトで実行する DR テストの CDS を作成します |
|
|
|
本番 CDS 内のすべての DR テストの設定を削除します |
|
本番サイトで DR テストを開始します。 |
|
本番サイトの DR テストを停止します |
注:
環境が適切で JCL の要件が満たされていれば、これらのオプションの組み合わせを使用できます。たとえば、同じジョブ内で DRTEST STOP
および DRTEST RESET
を実行できますが、DRTEST RESET
の前に DRTEST STOP
を実行する必要があります。
DRTEST
ユーティリティーの使用方法については、Oracle の ELS のドキュメント『ELS 障害回復およびオフサイトデータ管理ガイド』を参照してください。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
DRTEST CREATE
コマンドは、通常は DR テストサイトで実行される DR テストの CDS を作成します。
注:
NOUPDPRD
パラメータは、DRTEST PRIMEPRD
コマンドが DRTEST CREATE
コマンドの前に実行された場合にのみ有効です。詳細は、DRTEST PRIMEprdを参照してください。次の点を考慮してください。
DR テストはアクティブにできません。これは本番 CDS のステータスを指します。
アクティブな HSC/VTCS は必要ありません。
HSC/VTCS がアクティブな場合、本番 CDS を識別する SLSCNTL DD
文はオプションであり、指定する場合は、アクティブな HSC/VTCS と一致している必要があります。
HSC/VTCS がアクティブでない場合は、本番 CDS を識別する SLSCNTL DD
文が必要となります。
DRTEST
の CDS を識別する SLSNEW DD
文が必要となります。
サンプルの制御カード:
DRTEST CREATE HOSTID(ZIPF,ZIPG) - DRVTSS(VTSSW) - DRACS(00)
図3-79に示すように、DRTEST CREATE
コマンドには次のパラメータが含まれます。
使用可能な host-id の場所のテスト CDS にレプリケートされるホスト ID を指定します。既存の本番 HOSTID
とレプリケーションのためにこのパラメータで識別されている HOSTID の組み合わせが、16 個のホストの制限を超えることはできません。追加の host-id
(本番で使用されていない) を DR テストのためにのみ追加する必要がある場合、この追加の host-id
は 16 個の host-id
の制限のうちの 2 個を使用します。
オプションで、DR テストサイトで使用可能な VTSS 名を指定します。SHARE
パラメータまたは SPARE
パラメータを一緒に指定しない場合、DR テストが開始されたときに、これらの VTSS は本番サイトに対してオフラインになり、DR テストサイトに対してオンラインになります。
オプションで、DRTEST
ユーティリティーが実行されるとき、および DR テスト中に、DR テストの VTSS はスペアであり、同じ名前の VTSS が本番サイトに存在していてオンラインになっていることを指定します。
オプションで、DR テストの VTSS を本番サイトと共有することを指定します。DR テスト中に、テストサイトおよび本番サイトの両方で、(VOLPARM
の定義に基づいて) DR テストの VTSS に VTV が作成されることがあります。DR テストは DR テストのサブプール内にない VTV を変更できません。SHARE
が指定されている場合、パラメータ DRACS
および STORMNGR
は指定できません。
オプションで、DR テストサイトの TapePlex に接続されている VLE のサブシステム名を指定します。
stormngr-list
はサブシステム名のリストを示します。詳細は、Oracle の ELS のドキュメント『VLE 用ホストソフトウェアの構成』を参照してください。
オプションで、DR テストサイトで使用可能な 1 つ以上の ACS を指定します。複数の ACS ID は、ACS ID の範囲としてではなく、リストとして指定する必要があります。DR テストの開始時に、ACS は DR テストサイトに対してオンラインになりますが、本番サイトに接続されたままになることがあります (通常は接続されています)。
DRVTSS SHARE
パラメータが指定されている場合、DRACS
パラメータは許可されません。
STORMNGR
パラメータが指定されている場合、DRACS
パラメータは許可されますが必要ありません。
オプションで、入力本番 CDS を更新しません。
このパラメータを指定する場合は、単一の CDS 本番コピーを入力として使用でき、そのコピーには実際のプライマリ本番 CDS、バックアップコピー、またはミラー化されたコピーを使用できます。
このパラメータは PRIMEPRD
関数が本番 CDS に対してすでに実行されている場合にのみ有効です。詳細は、DRTEST PRIMEprdを参照してください。
SLUADMIN の呼び出しで説明されている必須の JCL 定義文に加えて、DRTEST CREATE
JCL には次の定義文が適用されます。
テスト HSC CDS の新しいプライマリコピーを指定します。
テスト HSC CDS の新しいセカンダリコピーを指定します。
テスト HSC CDS の新しいスタンバイコピーを指定します。
DR テストのジャーナルファイルの DDNAME
。現在の CDS にジャーナルの生成が定義されている場合にのみ有効です。HOSTID
ごとに 2 つのファイルがあります (hostid1
の SLSJRN00
および SLSJRN01
、hostid2
の SLSJRN02
および SLSJRN03
など)。
HOSTID
の LMU ステーションアドレスを変更するための DDNAME
。このファイルはオプションであり、HOSTID
の DR テストの CDS に使用されるステーションアドレスが既存の CDS と同じではない場合に指定します。
各エントリは、HSC の SET SLISTATN
ユーティリティーの形式に従います。詳細は、SET SLISTATNを参照してください。次の図は、SLSSTATN
ファイルの例を示しています。
DR テストの CDS の VSM を変更するための DDNAME
。このファイルはオプションであり、DR テストの構成に VSM 要素が含まれている場合にのみ使用します。通常、このファイルは DR テストの CDS の RTD ハードウェア接続定義を変更するために使用しますが、このファイルは VTCS の CONFIG RESET
ユーティリティーを呼び出すため、DR テストの CDS の VSM 定義を変更するために使用できます。
注意:
DR テストの CDS に対してCONFIG RESET
を不適切に使用すると、DR テスト環境が動作不能になることがあります。各エントリは、VTCS の CONFIg
ユーティリティーの VTSS
、VTD
、RTD
、および HOST
文の形式に従います。詳細は、CONFIgを参照してください。次の図は、SLSVTSS
ファイルの例を示しています。
CONFIG RESET VTSS NAME=VTSS01 LOW=70 HIGH=80 MAXMIG=1 MINMIG=1 RETAIN=10 RTD NAME=VTS18800 DEVNO=8800 CHANIF=0A RTD NAME=VTS18801 DEVNO=8801 CHANIF=0I RTD NAME=VTS18802 DEVNO=8802 CHANIF=1A RTD NAME=VTS18803 DEVNO=8803 CHANIF=1I HOST NAME=MSP1 VTD LOW=8900 HIGH=893F VTSS NAME=VTSS02 LOW=70 HIGH=80 MAXMIG=8 MINMIG=8 RETAIN=10 RTD NAME=VTS28805 DEVNO=8805 CHANIF=0A RTD NAME=VTS28806 DEVNO=8806 CHANIF=0E RTD NAME=VTS28807 DEVNO=8807 CHANIF=0I RTD NAME=VTS28808 DEVNO=8808 CHANIF=0M RTD NAME=VTS28809 DEVNO=8809 CHANIF=1A RTD NAME=VTS2880A DEVNO=880A CHANIF=1E RTD NAME=VTS2880B DEVNO=880B CHANIF=1I RTD NAME=VTS2880C DEVNO=880C CHANIF=1M HOST NAME=MSP2 VTD LOW=9900 HIGH=993F
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
DRTEST PRIMEPRD
は DRTEST
の CDS を作成せずに本番 CDS を更新します。
考慮事項:
DR テストはアクティブにできません。これは本番 CDS のステータスを指します。
アクティブな HSC/VTCS は必要ありません。
HSC/VTCS がアクティブな場合、本番 CDS を識別する SLSCNTL DD
文はオプションであり、指定する場合は、アクティブな HSC/VTCS と一致している必要があります。
HSC/VTCS がアクティブでない場合は、本番 CDS を識別する SLSCNTL DD
文が必要となります。
DRTEST の CDS を識別する SLSNEW DD
文が必要となります。
サンプルの制御カード:
DRTEST PRIME HOSTID(ZIPF,ZIPG) - DRVTSS(VTSSW) - DRACS(00)
図3-80に示すように、DRTEST PRIMEprd
コマンドには次のパラメータが含まれます。
使用可能な host-id
の場所のテスト CDS でレプリケートされる HOSTID
を指定します。既存の本番 HOSTID
とレプリケーションのためにこのパラメータで識別されている HOSTID の組み合わせが、16 個のホストの制限を超えることはできません。追加の host-id
(本番で使用されていない) を DR テストのためにのみ追加する必要がある場合、この追加の host-id
は 16 個の host-id の制限のうちの 2 個を使用します。
オプションで、DR テストサイトで使用可能な VTSS 名を指定します。SHARE
パラメータまたは SPARE
パラメータを一緒に指定しない場合、DR テストが開始されたときに、これらの VTSS は本番サイトに対してオフラインになり、DR テストサイトに対してオンラインになります。
オプションで、DRTEST
ユーティリティーが実行されるとき、および DR テスト中に、DR テストの VTSS はスペアであり、同じ名前の VTSS が本番サイトに存在していてオンラインになっていることを指定します。
オプションで、DR テストの VTSS を本番サイトと共有することを指定します。DR テスト中に、テストサイトおよび本番サイトの両方で、(VOLPARM
の定義に基づいて) DR テストの VTSS に VTV が作成されることがあります。DR テストは DR テストのサブプール内にない VTV を変更できません。SHARE
が指定されている場合、パラメータ DRACS
および STORMNGR
は指定できません。
オプションで、DR テストサイトの TapePlex に接続されている VLE のサブシステム名を指定します。
stormngr-list
はサブシステム名のリストを示します。詳細は、Oracle の ELS のドキュメント『VLE 用ホストソフトウェアの構成』を参照してください。
オプションで、DR テストサイトで使用可能な 1 つ以上の ACS を指定します。複数の ACS ID は、ACS ID の範囲としてではなく、リストとして指定する必要があります。DR テストの開始時に、ACS は DR テストサイトに対してオンラインになりますが、本番サイトに接続されたままになることがあります (通常は接続されています)。
DRVTSS SHARE
パラメータが指定されている場合、DRACS
パラメータは許可されません。
STORMNGR
パラメータが指定されている場合、DRACS
パラメータは許可されますが必要ありません。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
DRTEST RESET
コマンドは本番 CDS のすべての DR テストの設定を削除します。
考慮事項:
DR テストはアクティブにできません。これは本番 CDS のステータスを指します。
アクティブな HSC/VTCS は必要ありません。
HSC/VTCS がアクティブな場合、本番 CDS を識別する SLSCNTL DD
文はオプションであり、指定する場合は、アクティブな HSC/VTCS と一致している必要があります。
HSC/VTCS がアクティブでない場合は、本番 CDS を識別する SLSCNTL DD
文が必要となります。
DRTEST の CDS を識別する SLSNEW DD
文が必要となります。
サンプルの制御カード:
DRTEST PRIME HOSTID(ZIPF,ZIPG) - DRVTSS(VTSSW) - DRACS(00)
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
DRTEST START
コマンドは本番サイトで DR テストを開始します。
注:
DRTEST PRIMEPRD
または DRTEST CREATE
を使用して本番 CDS が準備されるまで、DRTEST START
は正常に実行できません。考慮事項:
DR テストはアクティブにできません。これは本番 CDS のステータスを指します。
アクティブな HSC/VTCS が必要となります。
本番 CDS を識別する SLSCNTL DD
文はオプションであり、指定する場合は、アクティブな HSC/VTCS と一致している必要があります。
DRTEST の CDS を識別する SLSNEW DD
文は必要ありません。指定した場合は無視されます。
サンプルの制御カード:
DRTEST START
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
DRTEST STOP
コマンドは本番サイトで DR テストを停止します。
考慮事項:
DR テストはアクティブにできません。これは本番 CDS のステータスを指します。
アクティブな HSC/VTCS が必要となります。
本番 CDS を識別する SLSCNTL DD
文はオプションであり、指定する場合は、アクティブな HSC/VTCS と一致している必要があります。
DRTEST の CDS を識別する SLSNEW DD
文は必要ありません。指定した場合は無視されます。
サンプルの制御カード:
DRTEST START
注:
同じジョブ内でDRTEST STOP
および DRTEST RESET
を実行できますが、DRTEST RESET
の前に DRTEST STOP
を実行する必要があります。インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
図3-186に示すように、EEXPORT
コマンドには次のパラメータが含まれます。
電子エクスポートする 1 つ以上の VTV を指定します。
volser
、vol-range
、または vol-list
は 1 つ以上の VTV の volser を示します。最大で 2000 個の volser を指定できます。
電子エクスポートする VTV を判別する 1 つ以上の管理クラスの名前を指定します。
mgmt-class-name
または mgmt-class-list
は管理クラス名を示します。この名前は、英字で始まる 1 - 8 文字の英数字である必要があり、SMS の命名規則に従っている必要があります。
VTV のコピーが電子エクスポートを介して送信される TapePlex の名前を指定します。TapePlex へのルートを提供する構成内に、少なくとも 1 つの CLINK がある必要があります。
tapeplex-name
はターゲットの TapePlex 名を示します。
オプションで、TOPlex
パラメータによって指定されたターゲット TapePlex 内の受信側 VTSS として優先される VTSS 名を指定します。
vtss-name
は、VTSS 名を示します。
注:
設定のみが行われます。値の検証は実行されません。ターゲット TapePlex の MVC コピーをエクスポート処理の一部として削除するかどうかを指定します。
volser
は、ターゲット VTV から削除される MVC コピーの volser を示します。指定しない場合は、VTV のすべての MVC コピーが削除されます。
このパラメータは送信された VTV のバージョンがターゲット TapePlex のバージョンと一致する場合にのみ適用されます。送信されたバージョンがより新しい場合は、動作は暗黙的に行われます。
このパラメータは、ターゲット TapePlex の VTV の MVC コピーのみが損傷した場合に使用できます。VTV の交換用のコピーは、EEXPORT
コマンドを使用して TapePlex に提供できます。損傷した MVC コピーは、送信された VTV コピーから追加で移行することによって置き換えられます。
VTCS がほかの条件を無視した場所に VTV をエクスポートするかどうかを指定します。
VTV がその TapePlex に以前にエクスポートされたかどうか、またはターゲット TapePlex を指定しているストレージクラスを管理クラスが指しているかどうかに関係なく、TOPlex
パラメータに指定された TapePlex に VTV をエクスポートします。
TOPlex
パラメータに指定された TapePlex に VTV をエクスポートしますが、エクスポート済みとしてすでにマークされている VTV を無視し、TOPlex
パラメータで TapePlex を指定しているストレージクラスを管理クラスが指していない VTV を除外します。これがデフォルトです。
VTCS が、ターゲット TapePlex によって拒否された VTV として、CDS に記録されている VTV のみを選択するかどうかを指定します。REJECTED
と FORCE
は相互に排他的です。
エクスポート済みとしてすでにマークされている VTV を無視し、TOPlex
パラメータで TapePlex を指定しているストレージクラスを管理クラスが指していない VTV を除外します。これがデフォルトです。
ターゲット TapePlex によって以前に拒否された VTV のみを選択します。
VTCS が読み取りデータチェックを使用して VTV をリコールするかどうかを示します。
読み取りデータチェックを使用して VTV をリコールしません。これがデフォルトです。
読み取りデータチェックを使用して VTV をリコールします。
要求が送信されたあとで、ユーティリティーが操作の完了を待機せずに戻ることを指定します。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
EJect
コマンドは、ボリュームをカートリッジアクセスポート (CAP) に移動することによって取り外します。
単一の CAP または特定の CAP のリストを指定できます。1 つ以上の CAP を指定すると、カートリッジの取り出しがそれらの CAP に制限されます。
複数の ACS 構成での取り出しで、ボリュームが各 ACS 内にある場合は、各 ACS の CAP を指定できます。CAP のリストを指定しない場合、HSC は各 ACS で使用可能な優先順位がもっとも高い CAP を選択します (CAPPrefを参照)。
特定の CAP をそれぞれ指定できる複数の EJect
要求を実行することを選択できます。複数の ACS 構成の CAP を指定することを選択した場合は、ボリュームのリストが CAP ACS 内に存在している必要があります。
1 つの ACS 内の複数の CAP を EJECT
ユーティリティーに割り当てることができます。通常、単一の EJect
ユーティリティーに複数の CAP を指定すると、パススルーが減少することによってパフォーマンスが向上します。
2 つの CAP を同じ LSM に指定した場合、その LSM のカートリッジは順番に取り出されます。これはボールティングのために役立ちます。
図3-85に示すように、EJect
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、オペレータが EJect
要求のために CAP を開くように要求されるたびに発行される 44 バイトの文字列のアドレスを指定します。このテキストはメッセージ SLS1251E
に表示されます。
text
はテキスト文字列を示します。
オプションで、カートリッジを取り外すためにドアがロック解除されたときに、CAP の「SLConsole CAP status」画面に表示されるユーザー定義のメッセージを指定します。
nn
は 2 文字の数値です (00 - 99)。次のいずれかの値を指定します。
00
- メッセージは表示されません。
01
- Remove cartridges
というメッセージが表示されます。
02
- Lib not available
というメッセージが表示されます。
03
- Load cartridges
というメッセージが表示されます。
04-99
- カスタマイズされたユーザーメッセージが表示されます。
図3-85に示すように、EJect
コマンドには次のパラメータが含まれます。
取り出す 1 つ以上の VOLSER。これには、単一の VOLSER、VOLSER の範囲、あるいは任意の組み合わせの VOLSER のリストまたは VOLSER の範囲を指定できます。
リストを指定する場合は、要素をコンマまたは空白で区切り、リスト全体を括弧で囲む必要があります。VOLSER の範囲は、開始 VOLSER と終了 VOLSER をダッシュで区切って指定します。
カートリッジを取り出す ACS、LSM、または CAP。
acs-id
は取り出すカートリッジが含まれている ACS を識別します。HSC は指定された ACS で使用するためにゼロ以外の優先順位の CAP を選択します。
lsm-id
は取り出すカートリッジが含まれている LSM を識別します。LSM に複数の CAP がある場合は、ゼロ以外の優先順位がもっとも高い使用可能な CAP が選択されます。
cap-id
は、割り当てられている設定値に関係なく、使用する特定の CAP を識別します。cap-id
は AA:LL:CC
という形式であり、ここで AA:LL
は LSMid、および CC
は CAP 番号を示します。CAP 番号は LSM タイプに依存します。
cap-list
には、CAPid をコンマで区切って明示的に指定する必要があります。CAPid の範囲は許可されません。CAPid は空白またはコンマで区切り、リスト全体を括弧で囲む必要があります。CAP を指定しない場合は、各 ACS で 1 つの CAP が選択されます。
注:
acs-id
、lsm-id
、cap-id
、または cap-list
を指定しない場合、HSC は取り出すボリュームが含まれている各 ACS のゼロ以外の優先順位の CAP を選択します。オプションで、CAP 取り出し処理が volser
、volser-range
、または vol-list
によって指定された順序と同じ順序で CAP セルに充填するかどうかを指定します。
SEQ
を指定しないが、2 つの CAP が同じ LSM で要求され、LSM が SL8500 ではない場合、ACS のカートリッジは順番に取り出されます。
最良のパフォーマンスにするには、SEQ (NO)
をお勧めします。
要求されたボリュームをホームセルの場所の順序で取り出すことを指定します。EJect
処理は、CAP またはマガジンまでのホームセルの距離に従って、CAP またはマガジン (SL8500 の場合) を充填します。つまり、CAP またはマガジンにもっとも近いボリュームが最初に取り出されます。
関連付けられている vol-list
に示されているボリュームの順序でカートリッジを CAP に取り出すことを指定します。要求された最初のカートリッジが最上部の CAP セルに移動され、要求された 2 番目のカートリッジが次の CAP セルに移動され、CAP がいっぱいになるか、すべてのカートリッジが CAP に移動されるまで以下同様に続きます。
オプションで、CAP が使用できない場合、取り出すボリュームのリストの実行で使用可能な CAP を待機するかどうかを指定します。
CAP が使用可能になるのを取り出し処理が無期限に待機するように指定します。Yes がデフォルトです。
CAP が使用可能でない場合は取り出し処理が CAP を待機しないように指定します。
図3-85に示すように、Display EJect
コマンドには次のパラメータが含まれます。
スクラッチボリュームを取り出すことを示します。
注:
acs-id
、lsm-id
、cap-id
、または cap-list
を指定しない場合、HSC は取り出すボリュームが含まれている各 ACS のゼロ以外の優先順位の CAP を選択します。HSC は ACS 00 のゼロ以外の優先順位の CAP を選択します。カートリッジを取り出す ACS、LSM、または CAP。
acs-id
は取り出すカートリッジが含まれている ACS を識別します。HSC は指定された ACS で使用するためにゼロ以外の優先順位の CAP を選択します。
lsm-id
は取り出すカートリッジが含まれている LSM を識別します。LSM に複数の CAP がある場合は、ゼロ以外の優先順位がもっとも高い使用可能な CAP が選択されます。
cap-id
は、割り当てられている設定値に関係なく、使用する特定の CAP を識別します。cap-id
は AA:LL:CC
という形式であり、ここで AA:LL
は LSMid、および CC
は CAP 番号を示します。CAP 番号は LSM タイプに依存します。
cap-list
には、CAPid をコンマで区切って明示的に指定する必要があります。CAPid の範囲は許可されません。CAPid は空白またはコンマで区切り、リスト全体を括弧で囲む必要があります。CAP を指定しない場合は、各 ACS で 1 つの CAP が選択されます。
オプションで、スクラッチボリュームを取り出すサブプールを指定します。MEDia
または RECtech
を指定した場合は、同じサブプール内のそのメディアタイプまたは記録技法のカートリッジが取り出されます。
subpool-name
はサブプール名を示します。
オプションで、指定した数のスクラッチボリュームを取り出すように指定します。
count
は取り出すスクラッチボリュームの数を示します。
オプションで、目的のメディアのスクラッチカートリッジを取り出すように指定します。
media-type
は、メディアタイプを示します。有効なメディアタイプ値のリストについては、付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
次の点に注意してください。
MEDia
を指定せず、RECtech
が存在しない場合、次のスクラッチカートリッジはメディアタイプに関係なく選択されます。MEDia
および RECtech
の両方を指定する場合は、互換性がある必要があります。
SUBpool
を指定しない場合、次のスクラッチカートリッジは、サブプールに属しているかどうか、VOLPARMS
を使用してデフォルトのサブプールに定義されているかどうか、または何らかのスクラッチサブプールに属していないかどうかに関係なく選択されます。
オプションで、目的の記録技法のスクラッチカートリッジを取り出すように指定します。RECtech
はテープ面にデータトラックを記録するために使用する方法を示します。
recording-technique
は、記録技法を示します。有効な記録技法の値については、付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
注:
RECtech
を指定しない場合、次のスクラッチカートリッジはメディアタイプに応じて選択されます (指定した場合)。どちらも指定しない場合、次のスクラッチカートリッジはメディアタイプおよび記録技法を考慮せずに選択されます。RECtech
および MEDia
の両方を指定する場合は、互換性がある必要があります。オプションで、CAP が使用できない場合、取り出すボリュームのリストの実行で使用可能な CAP を待機するかどうかを指定します。
CAP が使用可能になるのを取り出し処理が無期限に待機するように指定します。Yes がデフォルトです。
CAP が使用可能でない場合は取り出し処理が CAP を待機しないように指定します。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
図3-86に示すように、ENter
コマンドには次のパラメータが含まれます。
カートリッジを挿入する ACS を指定します。HSC は使用する ACS 内のゼロ以外の優先順位の手動モードの CAP を選択します。
次のいずれかを識別します。
単一の CAP を持つ LSM
複数の CAP が含まれている LSM。HSC はゼロ以外の優先順位がもっとも高い使用可能な手動モードの CAP を選択します。CAPid 00 が手動モードで使用可能であり、LSM 内の使用可能なほかの手動モードの CAP 以上の設定値を持つ場合は、CAPid 00 が選択されます。
可用性または CAP 設定に関係なく、使用する特定の手動モードの CAP を指定します。cap-id
の形式は AA:LL:CC
です。ここで、AA:LL
は LSMid を示し、CC
は CAP を示します。有効な値のリストについては、CAPidを参照してください。
挿入されたカートリッジを受け取る LSM を指定します。
lsm-id
は次のものを示します。
単一の CAP を持つ LSM
複数の CAP が含まれている LSM。HSC はゼロ以外の優先順位がもっとも高い使用可能な手動モードの CAP を選択します。CAPid 00 が手動モードで使用可能であり、LSM 内の使用可能なほかの手動モードの CAP 以上の設定値を持つ場合は、CAPid 00 が選択されます。
LSMid の形式は AA:LL
で、AA
は ACSid (10 進数 00-99) を示し、LL
は LSM 番号 (10 進数 00-99) を示します。
オプションで、挿入したボリュームをスクラッチステータスにできます。ボリュームをスクラッチステータスにするように指定しない場合、システムは非スクラッチボリュームとしてそれらを挿入します。
インタフェース:
PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
なし。
EXECParm
コマンドは、通常はサブシステム起動手順で指定される GTF イベントおよびフォーマット ID を指定するための代替の方法を提供します。WTO メッセージまたは WTOR メッセージの前にあるコマンド接頭辞を表示するオプションも提供します。
図3-87に示すように、EXECParm
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、オペレータへの WTO メッセージまたは WTOR メッセージの前にコマンド接頭辞を付加するかどうかの制御を指定します。
オペレータへの WTO メッセージまたは WTOR メッセージの前に、コマンド接頭辞を表示することを示します。
オペレータへの WTO メッセージまたは WTOR メッセージの前に、コマンド接頭辞を表示しないことを示します。
オプションで、gtfeid
によって GTF イベント ID を指定します。
GTF イベント ID を指定する代替の方法としては、HSC 初期化手順で PARM=’Eid(userspecifiedeventid)’ パラメータを使用できます。
オプションで、gtffid
によって GTF フォーマット ID を指定します。
GTF フォーマット ID を指定する代替の方法としては、HSC の初期化手順で PARM=’Fid(
userspecifiedformatid
)’
パラメータを使用できます。
オプションで、EXECParm 制御文を処理するために要求に関連付けられているシステム ID を hostid
によって指定します。
注:
指定したhost-id
がこのコマンドを実行しているホストと一致しない場合、コマンドは無視され、メッセージは発行されません。インタフェース:
ユーティリティーのみ
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
VTV
パラメータまたは MGMTCLAS
パラメータを指定する場合は、FULL
サービスレベルでアクティブな HSC/VTCS が必要となります。
MVC
パラメータまたは STORclas
パラメータを指定する場合、アクティブな HSC/VTCS は必要ありません。
注:
ユーティリティーによって使用される CDS は、現在アクティブなほかの HSC/VTCS ホストによってアクセスされないようにする必要があります。そうしないと、エラーメッセージSLS6716E
が発行されてユーティリティーが失敗します。図3-69に示すように、EXPORT
コマンドには次のパラメータが含まれます。
エクスポートのために統合する 1 つ以上の VTV を指定します。
VTV によるエクスポートが行われた場合、CDS は VTV レコードの MVC 情報を維持しません。MVC は (E)xport
としてマークされます。
volser
、vol-range
、または vol-list
は、1 つ以上の VTV の volser を示します。VTV は無制限に指定できます。
エクスポートのために統合する 1 つ以上の VTV を判別する 1 つ以上の管理クラスを指定します。
MGMTclas
によるエクスポートが行われた場合、CDS は VTV レコード内に MVC 情報を保持しません。MVC は (E)xport
としてマークされます。
mgmt-class-name
または mgmt-class-list
は、MGMTclas
制御文で定義した 1 つ以上の管理クラスの名前を示します。詳細は、MGMTclas 制御文を参照してください。
エクスポートする 1 つ以上の MVC を指定します。
MVC によるエクスポートが行われた場合、CDS は CDS の VTV レコード内に MVC 情報を保持します。MVC は (R)ead-Only
としてマークされます。
volser
、vol-range
、または vol-list
は 1 つ以上の MVC の volser を示します。
エクスポートする 1 つ以上の MVC を判別する 1 つ以上のストレージクラスを指定します。
STORclas
によるエクスポートが行われた場合、CDS は CDS の VTV レコード内に MVC 情報を保持します。MVC は (R)ead-Only
としてマークされます。
stor-clas-name
または stor-clas-list
は、STORclas
制御文で定義した 1 つ以上のストレージクラスの名前を示します。詳細は、STORclas 制御文を参照してください。
オプションで、マニフェストファイルの出力先の dd-name
を指定します。デフォルトは MANIFEST
です。
オプションで、VTCS が読み取りデータチェックを使用して VTV をリコールするかどうかを指定します。
読み取りデータチェックを使用して VTV をリコールします (デフォルト)。
読み取りデータチェックを使用して VTV をリコールしません。
SLUADMIN の呼び出しで説明されている必須の JCL 定義文に加えて、EXPORT
JCL には次の定義文が適用されます。
マニフェストファイルの DD 文 (オプション)。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
FMTLOG
コマンドは、HSC/VTCS トランザクションロギングサービスの一部です。
このコマンドは、ロギングサービスによって使用されるログファイルを事前フォーマットします。データブロックを事前フォーマットし、ファイルの最初のレコードに特定の制御情報を書き込みます。単一の FMTLOG
ユーティリティーコマンドを使用して、最大 2 つのログファイルをフォーマットできます。
注:
SET LOGFILE
ユーティリティーコマンドを使用してログファイルをアクティブにする前に、ログファイルを事前フォーマットする必要があります。詳細は、SET LOGFILEを参照してください。異なるログファイルデータセット名を指定するには、SET LOGFILE
を実行する前に、OFFload
LOGFILE
を実行する必要があります。詳細は、OFFloadを参照してください。SLUADMIN の呼び出しで説明されている必須の JCL 定義文に加えて、FORMAT LOGFILE
JCL には次の定義文が適用されます。
フォーマットするログファイルを指定します。
フォーマットする 2 番目のログファイルを指定します。
インタフェース:
ユーティリティーのみ
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS は必要ありません
IMPORT
コマンドは、マニフェストファイルに示されている VTV および MVC を VSM システムにインポートします。
注:
「受け手」の CDS の機能 (CDS レベルで有効にする) と「送り手」の CDS の機能は同じになるようにします。たとえば、「送り手」の CDS で大きい VTV ページサイズが有効になっていて 2/4G バイトの VTV を作成した場合、「受け手」の CDS にこれと同じ機能がないと、インポートは失敗します。図3-90に示すように、IMPORT
コマンドには次のパラメータが含まれます。
インポートする 1 つ以上の VTV を指定します。
volser
、vol-range
、または vol-list
は 1 つ以上の VTV の volser を示します。
インポートする 1 つ以上の MVC を指定します。
volser
、vol-range
、または vol-list
は 1 つ以上の MVC の volser を示します。
VTCS がターゲット CDS の VTV レコードを置き換えるかどうかを指定します。デフォルトはありません。値を指定する必要があります。
VTV レコードを置き換えません。VTCS は重複していない VTV の新しいレコードのみを作成し、ターゲット CDS で初期化されていない VTV のレコードを置き換えます。
より新しいバージョンの VTV である場合、あるいは移行または常駐しているバージョンの VTV が CDS にない場合は、VTV レコードを置き換えます。より古いバージョンまたは同じバージョンである場合は、VTV レコードを置き換えません。
ターゲット CDS の重複した VTV レコードを置き換えます。
次の点に注意してください。
ALL
パラメータを指定する前に、ターゲット CDS の重複した VTV レコードを実際に置き換えることを確認します。置き換えられる VTV レコードを確認するには、NOUPDATE
を指定して「検証」を実行します。
VTV レコードが置き換えられた場合は、VTV の既存のすべての VTSS および MVC のコピーが無効になります。
MVC に VTV が含まれていることをターゲットの CDS のレコードが示している場合は、REPLACE(ALL)
を指定した場合でも、MVC をインポートできません。この状況では、最初にターゲットシステムで MVC をドレインして (EJect
を使用)、ACS からそれを取り出す必要があります。そのあと、ソースシステムからエクスポートされた MVC をインポートできます。
オプションで、マニフェストファイルの入力 dd 名を指定します。
dd-name
はマニフェストファイルの dd 名を示します。デフォルトは MANIFEST
です。
オプションで、VSM が CDS を更新せず、インポート操作を検証し、ジョブのログに情報メッセージを書き込むように指定します。
オプションで、インポートされた MVC を VSM がすぐにドレインするかどうかを指定します。
MVC をドレインしません (デフォルト)。
MVC をドレインします。
オプションで、インポートジョブを実行している HSC システムで現在アクティブな CDS と異なる CDS をインポートが使用するように指定します。代替 CDS を指定するには、SLUADMIN
JCL に SLSCNTL
定義文を使用します。
次の点に注意してください。
インポートジョブが実行されているシステムで HSC が停止している場合、そのシステムの CDS は非アクティブとみなされるため、INACTCDS
を指定する必要はありません。
INACTCDS
パラメータを指定する場合、SLUADMIN
の JCL の SLSCNTL
定義文で指定される CDS は、HSC/VTCS (アクティブな場合) によって使用されている CDS と異なる必要があります。
インポートされている VTV の所有権を指定します。
name
は、VTV の元のコピーを所有する TapePlex の名前を示します。この名前は、構成内の既知の TapePlex 名のいずれかと一致する必要があります。
この名前が CONFIg
TAPEPlex
文の THISPLEX
パラメータに示されている名前と一致している場合は、電子インポートされたステータスが削除されます。
所有権情報をインポートすることを指定します。
デフォルトでは、マニフェスト内の所有権情報は無視されます。SERTOWNER
パラメータは、TapePlex の所有権およびエクスポートのフィールドをインポートすることを指定します。Display
コマンドおよびレポートでは、VTV は電子的にインポートされたかのように表示されます。
SLUADMIN の呼び出しで説明されている必須の JCL 定義文に加えて、IMPORT
JCL には次の定義文が適用されます。
マニフェストファイルの DD 文。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルの HSC
INITialize
コマンドは、CAP を介してカートリッジをライブラリにバッチ挿入でき、各テープに磁気ラベルを書き込むユーザー指定のプログラムを呼び出します。
ロボットは CAP に配置されたカートリッジを受け入れて Tri-Optic ラベルを読み取り、HSC は VOLSER をユーザー指定のプログラムに渡します。磁気ラベルの付いたカートリッジをライブラリから取り出したり、セルの場所に配置したりできます。カートリッジがライブラリ内に格納されている場合は、制御データセットが VOLSER および場所の情報で更新されます。制御データセットは、各カートリッジをスクラッチまたは非スクラッチとしてマークできます。
INITialize
は、外部 Tri-Optic ラベルを読み取り、CNTLDD
パラメータを使用して定義されたデータセットにそれらを記録します。CNTLDD
は、TMSTPNIT
制御文に使用される DD 名を指定する制御文のパラメータです。
INITialize
ユーティリティーは、それ自体ではカートリッジを初期化せず、TMS、TLMS、または初期化を実行するほかの初期化ユーティリティーを呼び出します。CNTLDD
は、TMS ユーティリティーが必要とする入力パラメータに使用される DD を HSC から TMS ユーティリティーに指定します。
注意:
このユーティリティーは、SMC が実行されていてローカル HSC サーバーを使用している MSP システムで実行する必要があります。図3-69に示すように、INITialize
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、操作に使用される特定の CAP を指定します。
CAP を指定しない場合、ユーティリティーは SLSTAPE DD
文を充足させるために割り当てられているデバイスによって暗黙的に指定されている ACS の CAP を選択します。
capid
は CAP を示します。cap-id
の形式は AA:LL:CC
です。ここで、AA:LL
は LSMid を示し、CC
は CAP を示します。有効な値のリストについては、CAPidを参照してください。
オプションで、実際にラベルを書き込むために呼び出されるプログラムを指定します (指定しない場合は IEHINITT
が想定されます)。
prog-name
は初期化を実行するプログラムを示します。
オプションで、PROGram
パラメータによって識別されるテープ初期化プログラムに渡されるパラメータを指定します。VERIFY
は PROGram
パラメータに TMSTPNIT
が指定されている場合にのみ有効です。
parametername
は、TMSTPNIT
プログラムに渡されるパラメータを示します。たとえば、次のパラメータを入力したとします。
VERIFY(ROBOT)
TMSTPNIT は NL (ラベルなし) テープに関する TMS CAL0TN01 メッセージを抑制します。有効なパラメータ値については、該当する CA 1 のドキュメントを参照してください。
オプションで、初期化制御文が書き込まれ、ラベルプログラムがその制御文を読み取る DD 文を指定します。
注:
これは制御データセットではありません。dd-name
は DD 文の名前を示します。ddname
オプションは CA1 (TMS) バージョン 5.1 より前を使用している場合にのみ指定できます。CA1 (TMS) バージョン 5.1 以降では、デフォルト値 (SYSIN
) を使用する必要があります。
オプションで、ラベル処理の完了に続いて実行されるオプションの処理を指定します。指定しない場合、デフォルトでは新しいカートリッジが非スクラッチステータスでライブラリに保持されます。
ラベル付け処理の完了後、ラベルが付けられたボリュームをライブラリから取り出すように指定します。
ライブラリに挿入されているラベルが付けられたボリュームをスクラッチリストに追加するように指定します。ボリュームをスクラッチとして扱う場合は、インストール環境がテープ管理システムにボリュームのスクラッチステータスを通知する必要があります。
SLUADMIN の呼び出しで説明されている必須の JCL 定義文に加えて、INITialize
JCL には次の定義文が適用されます。
呼び出される初期化プログラムの代替制御カード形式。
ラベル付けのためにカートリッジがマウントされるライブラリトランスポート。ライブラリ以外のトランスポートが割り当てられないようにするために、次のいずれかを指定します。
ライブラリトランスポートのみを含むトランスポート
特定のライブラリトランスポートのアドレス
ライブラリのトランスポートへの割り当てを指示する TAPEREQ
文
ユーザー出口 (Oracle の ELS のドキュメント『ELS レガシーインタフェースリファレンス』を参照してください)
ボリュームのシリアルラベル情報が含まれており、初期化プログラム (IEHINITT
、または PROG
キーワードパラメータによって指定されたプログラム) に入力として渡されます。
ユーティリティーの制御文に CNTLDD
が指定されている場合、その DD 名はラベル情報を含むデータセットを識別します。
IEHINITT
からの出力メッセージ。
ボリュームのシリアルラベル情報が含まれており、初期化プログラム (IEHINITT
、または PROG
キーワードパラメータによって指定されたプログラム) に入力として渡されます。
ユーティリティーの制御文に CNTLDD
が指定されている場合、その DD 名はラベル情報を含むデータセットを識別します。
インタフェース:
ユーティリティーのみ
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
INVENTRY
コマンドは、指定された MVC のすべての VTV を一覧表示します。
また、このコマンドを使用して次の操作を実行できます。
指定された MVC の内容を CDS に記録されている情報とクロスチェックするように要求します。
MVC の物理的なテープの終わりではなく、MVC の CDS に記録されているテープの終わりの位置に基づいて処理を終了します。
CDS の情報と互換性がない VTV が最初に検出されたときに、MVC の処理を終了します。
図3-92に示すように、INVENTRY
コマンドには次のパラメータが含まれます。
インベントリが作成される MVC を指定します。
volser
、vol-range
、または vol-list
は 1 つ以上の MVC の volser を示します。1 つ以上の範囲を指定することもできます。
オプションで、インベントリが作成される各 MVC の内容を CDS に記録されている情報に対してチェックするかどうかを指定します。
インベントリが作成される MVC で見つかった各 VTV は、メッセージ SLS6933I
に示されます。CDS はチェックされません。None
はデフォルトを示します。
インベントリが作成される MVC で見つかった各 VTV は、メッセージ SLS6933I
に示されます。VTV の詳細は CDS から取得されます。VTV の MVC および CDS のコピーが比較され、コメントとして SLS6933I
に示されます。CDS が SLS6933I
に示されているコピーと異なる VTV の常駐または MVC のコピーを示している場合は、その詳細がメッセージ SLS6934I
に示されます。
インベントリが作成される MVC で見つかった各 VTV は、メッセージ SLS6933I
に示されます。
VTV の詳細は CDS から取得されます。VTV の MVC および CDS のコピーが比較され、コメントとして SLS6933I
に示されます。CDS が SLS6933I
に示されているコピーと異なる VTV の常駐または MVC のコピーを示している場合は、その詳細がメッセージ SLS6934I
に示されます。インベントリが作成される各 MVC について、MVC にコピーがあると示される CTC を判別するために CDS がチェックされます。MVC で見つからなかった MVC は、メッセージ SLS6935E
に示されます。
オプションで、論理的なテープの終わりの位置に達したときに、処理を終了するかどうかを指定します。論理的なテープの終わりの位置は、この MVC の CDS に記録されているテープの終わりの位置です。
すべての VTV はインベントリが作成される各 MVC で処理されます。これがデフォルトです。
次のいずれかが発生するまで、VTV はインベントリが作成される各 MVC で処理されます。
MVC の物理的なテープの終わりに達した。
最初の VTV が論理的なテープの終わりの位置を超えている MVC で見つかった (物理的なテープの終わりの位置よりも前である場合)。CDScheck(None)
を指定した場合、この設定は無効です。
オプションで、MVC の内容と CDS が示している VTV の間に最初の不一致があったときに、MVC のインベントリを終了するかどうかを指定します。そのような不一致は、メッセージ SLS6935E
、SLS6936E
、または SLS6938E
に示されます。
MVC の内容と CDS が示している VTV の間に最初の不一致があったときに、MVC のインベントリを終了しません。これがデフォルトです。
MVC の内容と CDS が示している VTV の間に最初の不一致があったときに、MVC のインベントリを終了します。CDScheck(None) を指定した場合、この設定は無効です。
INVENTRY
コマンドには次のリターンコードがあります。
0
は要求されたすべての更新が正常に完了したことを示します。
4
は 1 つ以上のエラーが見つかったことを示します。エラーはメッセージ SLS6935E
、SLS6396E
、SLS6938E
、SLS6939E
、SLS6940E
、または SLS6941E
に示されます。
8
は INVENTRY
処理に固有ではない 1 つ以上のエラー見つかったことを示します。たとえば、ECAM
のエラーです。
次の図は、次のコマンドによって生成された INVENTRY
レポートの例を示しています。
INVENTRY MVC(021549)
この例では、顧客は CDS に記録されている情報と見つかった VTV をクロスチェックせずに、MVC 021549 のすべての VTV を一覧表示しようとしています。
出力例で、インベントリが作成された MVC で見つかった各 VTV は、メッセージ SLS6933I
に示されます。
Inventry report for MVC 021549 SLS6933I MVC 021549 block 00000000: VTV Y00486 Created 2007Jul17 06:33:22 Migrated 2007Jul17 SLS6933I MVC 021549 block 05402F10: VTV Y00487 Created 2007Jul17 06:34:09 Migrated 2007Jul17 SLS6933I MVC 021549 block 0A405E1F: VTV Y00489 Created 2007Jul17 06:34:56 Migrated 2007Jul17 SLS6933I MVC 021549 block 0F408D2E: VTV Y00493 Created 2007Jul17 06:36:34 Migrated 2007Jul17 SLS6933I MVC 021549 block 10409E3C: VTV Y00492 Created 2007Jul17 06:35:46 Migrated 2007Jul17
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
LIBGen
コマンドは、制御データセットからハードウェア構成、VOLPARM
、VAULT
、および LOGFILE
情報を逆コンパイルし、その情報が反映された一連の LIBGEN
マクロを作成します。LIBGEN 逆コンパイルユーティリティーを使用すると、LIBGEN
マクロの初期セットを生成し、新しい CDS の作成を必要とする新しいハードウェアをインストール環境に追加するときにそれらを変更できます。
このユーティリティーを使用する状況およびその動作については、Oracle の ELS のドキュメント『HSC および VTCS の構成』を参照してください。
図3-93に示すように、LIBGen
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、現在ライブラリ定義が含まれている CDS から CDSCREat
構文を生成するか、現在テープレスとして定義されている CDS から LIBGEN
マクロ構文を作成するかを指定します。
現在ライブラリの定義が含まれている CDS から CDSCREAT
構文を作成します。
現在テープレスとして定義されている CDS から LIBGEN
マクロ構文を作成します。
TAPEPLESS
パラメータを省略した場合、デフォルトは入力 CDS に基づきます。つまり、テープレスの CDS では CDSCREat
構文が生成され、ライブラリ定義を持つ CDS では LIBGEN
マクロの構文が生成されます。テープレスの CDS に TAPELESS(NO)
を指定する場合は、LIBGEN
マクロを使用して新しい CDS に定義する前に、ACS および LSM を定義する必要があります。
SLUADMIN の呼び出しで説明されている必須の JCL 定義文に加えて、LIBGen
JCL には次の定義文が適用されます。
ユーティリティーによって作成された LIBGEN
を格納するための出力データセット。
このデータセットは LRECL=80
、固定ブロック形式 (80 の倍数) という特性を持ちます。データセットにはプリンタまたは DASD への出力を割り当てることができます。SLSPRINT
の出力のみが目的の場合は、DUMMY
を割り当てることができます。
CDS からの出力 VOLPARM
カードイメージ。
CDS に VOLPARM
レコードが存在する場合は、SLSPARM
が必要となります。JCL に SLSPARM DD
が指定されていない場合は、メッセージ SLS0212I
が発行され、ユーティリティーがリターンコード 4 を終了します。
CDS からの出力の CDSCREAT
、SET VOLPARM
、SET VAULT
、または SET VAULTVOL
、および SET LOGFILE
制御文。LIBGEN
ユーティリティーが前述のいずれかのタイプの制御文の出力を試みて、SLSSET DD
文がない場合は、メッセージ SLS0212I
が発行されます。生成される文が CDSCREAT
の場合、ユーティリティーはリターンコード 8 で終了します。それ以外の場合は、処理が続行され、リターンコード 4 が生成されます。
LIBGEN
コマンドの出力には次のものがあります。
既存の制御データセットと一致している有効な LIBGEN
ファイル。出力ファイルには次の特性があります。
ステーションおよびドライブのすべてのアドレスは 4 文字のアドレスです。
複数のパラメータが同じラベルの文を指している場合、ユーティリティーは一意のラベルを付けてその文を複製し、各パラメータが同一であるが異なる文を指すようにします。
LIBGEN
の出力に生成されるラベルを次の表3-6 に一覧表示します。
EJect
のパスワードが存在する場合、それは表示されません。代わりに、次の行が表示されます。
EJCTPAS=????????
失敗したユーティリティーの実行によって生じたエラー状態に関連付けられたメッセージ。
デバイス |
ラベル |
説明 |
---|---|---|
ACS |
|
|
LSM |
|
|
ステーション |
|
|
パネル |
|
|
ドライブ |
|
|
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
LMUPDEF
コマンドは、ネットワーク LMU 接続 (LMUPATH
) 文を含む定義データセットを指定します。
定義ファイルが LMUPDEF
オペレータコマンドによって変更され、変更が永続的である場合は、HSC を再起動する前に PARMLIB
を更新する必要があります。
特定のシフトまたはアプリケーションのために定義ファイルが変更される場合、新しい定義は別の定義がロードされるか、HSC がリサイクルされるまで有効なままになることに留意してください。そのあと、定義ファイルは PARMLIB
の指定に戻ります。このため、LMUPDEF
は定義ファイルを一時的に変更するために使用できます。
注:
1 つのホストで発行された定義コマンドは、そのホストにのみ影響します。異なるホストが同じ定義データセットを使用する場合、LMUPATH
パラメータ文はそれらのホストによって共有されます。
複数の LMUPDEF
コマンドまたは文を発行した場合は、最後に処理されたものが現在アクティブです。アクティブな LMUPDEF
文を判別するには、Display LMUPDEF
コマンドを入力します。
図3-94に示すように、LMUPDEF
コマンドには次のパラメータが含まれます。
処理する LMUPATH
文 (およびオプションで OPTION TITLE
文) が含まれているデータセットの名前を指定します。
dataset-name
は LMUPATH
のアドレスパラメータを含むデータセットの名前を示します。データセット名にメンバー名が含まれている場合は、dataset.name
を引用符で囲む必要があります。例:
DATASET(’YOUR.DSN(MEMBER)’)
注:
定義データセットには、VOLATTR
、UNITATTR
、TAPEREQ
、LMUPATH
、および OPTION TITLE
文が含まれていることがありますが、LMUPATH
文および OPTION TITLE
文のみが処理されます。
ほかの文が検出された場合は、エラーメッセージが発行されてその文は無視されます。
OPTION TITLE
制御文の詳細は、OPTION TITLE 制御文を参照してください。
オプションで、データセットが存在している DASD ボリュームのシリアル番号を指定します。このパラメータはオプションです。データセットがカタログされていない場合、またはカタログによって示されているボリュームではないボリュームのデータセットを使用する場合は、VOLume
パラメータを指定します。
volser
は定義データセットのボリュームシリアル番号を示します。
オプションで、定義データセットが配置されているユニットを指定します。
unit-name
はユニット名を示します。定義データセットがカタログされておらず、このパラメータを省略した場合は、ユニット名 SYSALLDA
がデフォルトです。
オプションで、この制御文の実行を指定されたホストに制限します。指定された host-id
のいずれかがこの制御文を実行しているホストと一致している場合、制御文はそのホストで実行されます。それ以外の場合は無視されます。このパラメータを省略した場合、制御文はすべてのホストで実行されます。
このパラメータは、PARMLIB
で使用する場合にのみ有効であり、さまざまなリリースの HSC の TAPEREQ
、VOLATTR
、UNITATTR
、または LMUPATH
文が含まれている PARMLIB
メンバーを複数のシステムが共有できるようにします。コンソールから入力した場合は、メッセージ SLS0018I
が発行されます。
hostid
はこの制御文を実行する 1 つ以上のホストの名前を示します。複数のホストはコンマで区切る必要があります。
LMUPATH
制御文はネットワーク LMU/ライブラリコントローラ (LC) の接続を定義します。これは LMUPDEF
コマンドによってロードされます。
注:
SL3000 または SL8500 のパーティション分割機能を使用している場合、PARTID
パラメータを指定すると、HSC ホストグループの SL3000 または SL8500 ライブラリによって定義されている特定のパーティションに接続されます。パーティション分割機能の使用方法については、Oracle の ELS のドキュメント『HSC および VTCS の構成』を参照してください。図3-95に示すように、LMUPATH
制御文には次のパラメータが含まれます。
ACS 名を指定します。
aa
は HSC と通信するために使用される LMU を識別する 10 進数の ACSid 値 (00 - 99) を示します。
各 ACS の LMU/ライブラリコントローラ (LC) をホスト名または IP アドレスによって識別します。単一の LMU/LC 環境を指定するには、1 つの IP アドレスまたはホスト名を指定します。SL8500 にデュアル LMU/LC 環境またはデュアル IP 接続を指定するには、追加の IP アドレスまたはホスト名を入力します。
HSC は接続のタイプを自動的に検出します (9330 の場合はデュアル LMU、または SL8500 ライブラリの場合はデュアル IP)。
ユーザーは 1 つの LMUPATH
制御文にホスト名および IP アドレスを混在させることができます。入力する各パラメータは別の IP アドレスを表している必要があります。
TCP/IP 接続のホスト名。ホスト名は最大 24 文字の長さで指定できます。最初の文字は英字である必要があります。
LMU/LC の IP アドレス。最大 40 個の IP アドレスを指定できます。
各 ACS のパーティション ID を定義します。
00n
は 001 から 999 までのパーティション ID を示します。
パーティション ID には 3 文字すべてを入力する必要があります。
このリリースでは、001 から 008 までの ID のみがサポートされます。
注:
パーティション分割は単一の SL3000 または SL8500 ボックスにのみ適用されるため、パーティション分割された SL3000 または SL8500 は複数の TCP/IP 接続機能を使用できません。要求を HSC から LMU に送信する間隔 (分単位) を指定します。これらの要求は接続をアクティブな状態に維持するためのものであり、ファイアウォールが非アクティブな接続を閉じることを防ぎます。
tt
は時間 (分単位) を示します (00-99)。このパラメータが定義されていない場合のデフォルトは 5 分であり、00 を入力するとこの機能がオフになります。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
LOGUTIL
コマンドは VTCS の CDS 回復処理を開始します。次のシナリオで使用されます。
CDS が使用不可になるか破損し、CDS をバックアップした日から使用されている MVC を MVCAUDIT
のために識別する必要がある。
VTSS で致命的なデータ損失が発生した。
LOGUTIL
は、入力ログファイルを解析するモジュールを呼び出し、適切な回復アクションを実行する回復モジュールを呼び出します。次の操作を行うこともできます。
LOGUTIL FOR_LOSTMVC
文は、失われた MVC または損傷した MVC に存在していた VTV を回復します。
LOGUTIL GENAUDIT
文は、MVCAUDIT
文を使用して CDS から VSM への再同期を開始します。
LOGUTIL_LOCATE_VTV
文は古いバージョンの VTV を回復します。
LOGUTIL UNDELETE
文は削除された VTV を回復します。
図3-96に示すように、LOGUTIL
コマンドには次のパラメータが含まれます。
入力ログデータセットの DD 名を指定します。
ddname
は DD 名を示します。
オプションで、記録されたイベントの開始日を指定します。
yyyy-mm-dd
は開始日を示します。
注:
FROMDATE
および FROMTIME
には、LOGUTIL
が実行されている MSP システムに表示されているローカルな日付/時間を指定します。オプションで、記録されたイベントの開始時間を指定します。
hh:mm:ss
は開始時間を示します。デフォルトは 00:00:00
です。
オプションで、記録されたイベントの終了日および時間を指定します。
yyyy-mm-dd
は終了日を示します。
注:
TODATE
および TOTIME
には、LOGUTIL
を実行している MSP システムに表示されているローカルな日付または時間を指定します。オプションで、記録されたイベントの終了時間を指定します。
hh:mm:ss
は終了時間を示します。デフォルトは 00:00:01
です。
オプションで、回復コマンドが含まれているデータセットの DD 名を指定します。
ddname
は DD 名を示します。
LOGUTIL FOR_LOSTMVC
文は、失われた MVC または損傷した MVC に存在していた VTV を回復します。
図3-97に示すように、LOGUTIL FOR_LOSTMVC
文には次のパラメータが含まれます。
回復する MVC を指定します。最大 1000 個の MVC を指定できます。
volser
、volser-range
、または volser-list
は、処理する volser、volser の範囲、または volser のリストを示します。
オプションで、回復する特定の VTV を指定します。最大 300,000 個の MVC の指定できます。
指定する VTV は処理する 1 つ以上の回復 MVC に存在している必要があります。このパラメータを指定した場合は、指定された VTV のみが回復されます (回復 MVC に存在している場合)。
volser
、volser-range
、または volser-list
は、処理する volser、volser の範囲、または volser のリストを示します。
このパラメータはフィルタとして動作します。指定された MVC にない VTV が指定された場合、それらは回復されず、レポート出力に表示されません。
オプションで、スクラッチ VTV を指定することを指定します。デフォルトでは、スクラッチ VTV は回復の一部として処理されません。
オプションで、LOGUTIL
コマンドに COMMANDS
パラメータを指定する場合は、作成される回復コマンドを含むデータセットの DD 名を指定します。
ddname
は DD 名を示します。
LOGUTIL GENAUDIT
文は、LOGUTIL
コマンドに COMMANDS
パラメータを指定した場合に生成される MVCAUDIT
文を使用して CDS から VSM への再同期を開始します。LOGUTIL GENAUDIT
文は MVCAUDIT
に入力する MVC を識別します。
図3-98に示すように、LOGUTIL GENAUDIT
文には次のパラメータが含まれます。
オプションで、LOGUTIL
コマンドに COMMANDS
パラメータを指定する場合は、作成される回復コマンドを含むデータセットの DD 名を指定します。
ddname
は DD 名を示します。
GENAUDIT COMMANDS
パラメータを LOGUTIL COMMANDS
パラメータとともに指定した場合、次のように機能します。
LOGUTIL COMMANDS
を指定した場合、GENAUDIT COMMANDS
を指定しない場合でも、GENAUDIT
文は回復コマンドを指定されたデータセットに出力します。
LOGUTIL
および GENAUDIT
の両方に COMMANDS
を指定した場合、回復コマンドは GENAUDIT COMMANDS
のデータセットにのみ出力されます。
LOGUTIL LOCATE_VTV
文は最新ではないバージョンの VTV を回復します。
図3-99に示すように、LOGUTIL LOCATE_VTV
制御文には次のパラメータが含まれます。
回復する特定の VTV を指定します。最大 1000 個の VTV を指定できます。
volser
、volser-range
、または volser-list
は、処理する volser、volser の範囲、または volser のリストを示します。
オプションで、LOGUTIL
コマンドに COMMANDS
パラメータを指定する場合は、作成される回復コマンドを含むデータセットの DD 名を指定します。
ddname
は DD 名を示します。
LOCATE_VTV COMMANDS
パラメータを LOGUTIL COMMANDS
パラメータとともに指定した場合、次のように機能します。
LOGUTIL COMMANDS
を指定した場合、LOCATE_VTV COMMANDS
を指定しない場合でも、LOCATE_VTV
文は回復コマンドを指定されたデータセットに出力します。
LOGUTIL
および LOCATE_VTV
の両方に COMMANDS
を指定した場合、回復コマンドは LOCATE_VTV COMMANDS
のデータセットにのみ出力されます。
オプションで、回復する VTV のバージョンを指定します。
-
nn
はバージョンを示します。有効な値は -1 から -99 です。デフォルトは現在のバージョンよりも 1 バージョン古い VERSION(-1)
です。
注:
VERSION
は DATE
パラメータおよび TIME
パラメータと相互に排他的です。オプションで、回復する VTV バージョンの日付を指定します。DATE
を指定する場合は、TIME
も指定する必要があります。
yyyy-mm-dd
は年、月、および日によって日付を示します。
オプションで、回復する VTV バージョンの時間を指定します。TIME
を指定する場合は、DATE
も指定する必要があります。
hh:mm:ss
は時間、分、および秒で時間を示します。
LOGUTIL UNDELETE
文は削除された VTV を回復します。
図3-100に示すように、LOGUTIL UNDELETE
制御文には次のパラメータが含まれます。
回復する VTV を指定します。最大 1000 個の VTV を指定できます。
volser
、volser-range
、または volser-list
は、処理する volser、volser の範囲、または volser のリストを示します。
オプションで、LOGUTIL
コマンドに COMMANDS
パラメータを指定する場合は、作成される回復コマンドを含むデータセットの DD 名を指定します。
ddname
は DD 名を示します。
UNDELETE COMMANDS
パラメータを LOGUTIL COMMANDS
パラメータとともに指定した場合、次のように機能します。
LOGUTIL COMMANDS
を指定した場合、UNDELETE COMMANDS
を指定しない場合でも、UNDELETE
文は回復コマンドを指定されたデータセットに出力します。
LOGUTIL
および UNDELETE
の両方に COMMANDS
を指定した場合、回復コマンドは UNDELETE COMMANDS
のデータセットにのみ出力されます。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
MEDVERfy
ユーティリティーは、MVC または VMVC (ELS 7.1 および VLE 1.2 以上のみ) の VTV データが読み取り可能であることを検証することによって、メディア検証 (MV) を実行します。VLE では MEDVERfy
により、複製解除された VMVC を「元に戻す」(再構築する) ことができることを確認します。
このユーティリティーは MVC に関する検証の合格または不合格をレポートし、XML 出力も生成します。
次の 3 つの相互に排他的なキーワードパラメータは、検証する MVC を識別します。
オプションで、データ検証を必要とする MVC が含まれている MVCPOOL
を指定します。未定義の MVCPOOL
値を指定すると、RC 8 でユーティリティーが終了します。
name
は MVC プール名を示します。
オプションで、データ検証を必要とする MVC のストレージクラスを指定します。最後の検証の時間およびコマンドに指定された頻度に基づいて、ユーティリティーは検証処理に最適な MVC の候補を選択します。
未定義の STORclas
値を指定すると、RC 8 でユーティリティーが終了します。
name
はストレージクラス名を示します。
オプションで、検証する MVC のリストまたは範囲を指定します。volser が CDS に定義された volser ではない個別の MVC の場合、ユーティリティーは RC 8 で終了します。
volser
、vol-range
、または vol-list
は volser、volser の範囲、または volser のリストを示します。
注:
最後の検証の時間およびコマンドに指定された頻度に基づいて、ユーティリティーは指定された選択条件内で検証処理に最適な MVC の候補を選択します。オプションで、単一のメディア検証タスクによって処理される MVC の最大数を指定します。
nn
は MVC の数を示します。有効な値は 1 – 99 です。指定しない場合、デフォルトは 99 です。
オプションで、VTCS がメディア検証を並列処理する MVC の最大数を指定します。
nn
は MVC の数を示します。有効な値は 1 – 99 です。指定しない場合、デフォルトは 1 です。
オプションで、MVC が検証される検証スケジューリング間隔 (日単位) を設定します。検証のために選択されるには、MVC の最後の検証日からの日数が指定された日数よりも大きい必要があります。
nnnn
は間隔 (日単位) を示します。有効な値は 1 - 9999 です。デフォルトはありません。指定しない場合は、検証する MVC を選択するために、MVC の最後の検証日のみが使用されます。
オプションで、メディア検証ユーティリティーの実行の許容時間を分単位で指定します。
nnnn
は許容される時間 (分単位) を示します。有効な値は 1 - 9999 です。デフォルトはありません。TIMEOUT
を指定しない場合、ユーティリティーの実行時間に制限はありません。
注:
RECLAIM
処理と同様に、TIMEOUT
値に達したときに MVC が処理されていた場合、MEDVERfy
はそれらの MVC の処理を完了させてから停止します。次の図は、MVC DMV100
が正常に検証されたことを示すメディア検証レポートの例を示しています。
Media Verify - -----------Media Verify request 6----------- Media Verify - 1 MVC(s) selected for processing MVC DMV100 - verifying media MVC DMV100 - verify complete No exceptions to report SLS0155I Condition code for utility function is 0
このレポートは、特定の状況で MV 処理のために選択されていない MVC も一覧表示します。たとえば、次のレポートでは、MVC DMV800
は検証の選択中にマウントされたためスキップされています。
MEDVER MVC(DMV100,DMV800) CONMVC(1) TIMEOUT(180) MVC DMV800 skipped, is mounted Media Verify - -----------Media Verify request 21----------- Media Verify - 1 MVC(s) selected for processing MVC DMV100 - verifying media MVC DMV100 - verify complete No exceptions to report No exceptions to report SLS0155I Condition code for utility function is 0
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
BASE
サービスレベルのアクティブな HSC のみ
MERGEcds
コマンドは次の操作を行うために使用します。
新しい ACS または LSM を反映させるために、構成を追加または変更します。
複数の CDS を 1 つの CDS に統合します。
1 つの CDS を複数の CDS に分割します。MERGEcds
は古い CDS から新しい CDS にそれぞれボリューム情報をコピーします。
複数の ACS を 1 つの ACS にマージします。
1 つの ACS を複数の ACS に分割します。
ACS および LSM の番号を付け替えるために ACSid または LSMid を変更します。
VTSS 名を変更します。
CDS から仮想データまたはボールトデータを削除します。
ボールトされたボリュームのために予約されているスロット数を変更します。
注:
MERGEcds
を使用する前に、このユーティリティーを実行するために使用する詳細な手順を確認するには、Oracle の ELS のドキュメント『HSC および VTCS の構成』を参照してください。図3-102に示すように、MERGEcds
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、再構成またはマージする構成に互換性があることのみを検証し、操作を実行しないように指定します。MERGEcds VALIDate
は、重複しているか、移行中であるか、問題のあるボリュームを報告します。
オプションで、すべての ACS および VTSS のボリューム情報を「マージ元」の CDS から「マージ先」の CDS にコピーするように指定します。CDS を拡張形式に変換するために、ALL
パラメータを指定することもできます。
CDS のマージの場合は、ACS ID、LSM ID、および VTSS 名が一致している必要があります。
VTCS を使用している場合、ソース (入力) CDS にあるがターゲット (出力) CDS に構成されていない MVC は、空である必要があります。MVC は、最新の VTV を含んでおらず、以前に使用されたことがありドレインされた場合は空であるとみなされます。
注:
ALL
と SLSMERGE DD
は相互に排他的です。ALL
を指定しない場合、MERGEcds
は SLSMERGE
制御文に指定されたパラメータを読み取ります。これらのパラメータは、ボリューム情報をマージまたは再構成する ACS、LSM、VTSS、およびボールトを指定します。詳細は、SLSMERGE 制御文を参照してください。オプションで、次の両方の条件が当てはまる場合は、VTV および MVC のボリューム情報を「マージ先」の CDS にコピーしないことを指定します。
「マージ元」の CDS で定義されている VTV および MVC が、初期化されていないか空である。
空の VTV は VTSS 常駐ではなく、最新の MVC のコピーはありません。空の MVC には最新の VTV は含まれておらず、割り当てられている STORCLAS
がありません。MVC レポートまたは Q MVC
の表示で %USED
が 0%
および %AVAIL
が 100%
の場合、MVC は空です。
プールから MVC を削除する手順については、Oracle の ELS のドキュメント『HSC および VTCS の管理』を参照してください。
「元」の CDS の初期化されていないか空である VTV および MVC が、「先」の CDS に定義されていない。つまり、重複した volser が存在していません。
ALLVIRT
が SLSMERGE
制御文に指定されていない場合、DELVirt
に効果はありません。
オプションで、「マージ先」の CDS にコピーされなかった MVC または VTV の volser が表示されるメッセージ SLS4245I
を抑制します。
DELVirt
が MERGECDS
制御文に指定されていて、ALLVIRT
が SLSMERGE
制御文に指定されている場合を除き、NOMSG
に効果はありません。
SLUADMIN の呼び出しで説明されている必須の JCL 定義文に加えて、MERGEcds
JCL には次の定義文が適用されます。
「マージ元」の HSC CDS の現在のプライマリコピーを指定します。
CDS のセカンダリコピーを指定します (定義されている場合)。
オプションで、CDS のスタンバイコピーを指定します (定義されている場合)。
注:
これらの文が複数ある場合、HSC は「マージ元」の CDS のデータベースハートビート (DHB) レコードからプライマリ CDS を判別します。「マージ元」の CDS は変更されません。単一の CDS (SLSFCNTL
) を指定する場合は、それがプライマリ CDS であることを確認します。DHB 検証は行われません。SLSMERGE
制御文は、マージに使用する「マージ元」および「マージ先」の ACS、LSM、またはボールトを指定し、「Resident VTSS」フィールドの VTSS を名前変更できます。
注:
SLSMERGE
制御文はオプションであり、MERGEcds ALL
パラメータと相互に排他的です。
SLSMERGE
制御文を使用する場合は、「マージ元」の CDS のすべてのデータを対象とする MERGE
文を含める必要があります。
たとえば、「マージ元」の CDS に実データ、仮想データ、およびボールトデータが含まれている場合は、これらの各タイプに制御カードを指定して、「マージ先」の CDS にコピーするかどうかを指定する必要があります。特定のタイプのデータを「マージ先」の CDS にコピーしない場合は、適切な NO
パラメータ (NOREAL
、NOVIRT
、または NOVALT
) を発行してそれを除外します。
図3-103に示されているように、SLSMERGE
制御文には次のパラメータがあります。
注意:
「実」パラメータ (FACS
、TACS
、FLSM
、TLSM
) および「ボールト」パラメータ (FVAULT
、TVAULT
) は選択条件として機能しますが、「仮想」パラメータ (FVTSS
、TVTSS
) は名前変更条件としてのみ機能します。実ボリュームの場合は、次のパラメータが適用されます。
「マージ元」の ACS を指定します。
「マージ先」の ACS を指定します。
「マージ元」の LSM を指定します。
「マージ先」の LSM を指定します。
すべての実データのみをマージします。
実データをマージしません。
CDS に仮想データが含まれている場合は、次のパラメータが適用されます。
「マージ元」の VTSS 名を指定します。
「マージ先」の VTSS 名を指定します。
CDS から特定の VTSS のデータを削除するために MERGEcds
を使用することはできません。
FVTSS
および TVTSS
は名前変更の条件としてのみ機能します。これらのパラメータを指定した場合は、ALLVIRT
が暗黙的に指定されます。
例:
MERGE FVTSS(VTSS18) TVTSS(VTSS17)
この例では、すべての VTV レコードが新しい CDS にコピーされますが、「Resident VTSS」フィールドが VTSS18
から VTSS17
に変更されます。これらの文に指定されていないすべての VTSS は、新しい CDS の同じ名前の VTSS に自動的にマージされます。
すべての仮想データのみをマージします。
仮想データをマージしません。
インタフェース:
ユーティリティーのみ
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
図3-104に示されているように、MERGMFST
コマンドには次のパラメータがあります。
1 つ以上の入力マニフェストファイルの DD 文を指定します。
manifin
は DD 名を示します。
マージされたマニフェストファイルの DD 文を指定します。
manifout
は DD 名を示します。
SLUADMIN の呼び出しで説明されている必要な JCL 定義文に加えて、次の定義ステートメントが MERGMFST
の JCL に適用されます。
入力マニフェストファイルの DD 文。
マージされたマニフェストファイルの DD 文。
インタフェース:
ユーティリティーのみ
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
METAdata
コマンドは XML 出力を生成する機能に関連付けられている XML タグを表示します。
注:
METAdata
コマンドはテキストの出力を生成しません。XML または CSV の出力が要求されていない場合、このコマンドは出力を生成しません。図3-105に示されているように、METAdata
コマンドには次のパラメータがあります。
メタデータを生成するコマンド。
コマンドに「2 つの部分」が含まれている (Display Volume
など) 場合は、両方の部分を入力してください。METAdata
コマンドでは、コマンド自体と同じ省略形が command-name
に使用されます。次に例を示します。
METAdata D V
METAdata
コマンド自体はメタデータをサポートしていません。
次のタグが METAdata
コマンドによって生成されます。
コマンドのフルネーム。
必要なセキュリティーレベル (コマンドの承認が有効な場合)。値は QUERY
、SET
、および ADMIN
です。
すべての XML タグのヘッダータグ。
次のタグが METAdata
コマンドによって生成されます。
各 XML タグのヘッダータグ。
XML タグ名 (たとえば、volser)。
値は、ヘッダー (ヘッダー XML タグ)、データ (XML データタグ。通常は値に関連付けられます)、およびトレーラ (ヘッダータグに関連付けられているトレーラタグの位置を示します) です。
複数回発生する可能性があるタグの予想される最大発生数。これは数値または「unlimited」です。
次のタグが METAdata
コマンドによって生成されます。
タグ値に予期されるデータのタイプを示します。データタグの場合にのみ生成されます。値は char
、numeric
、flag
、hex
、date
、time
などです。
出力データの最大サイズを示します。
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
MGMTDEF
コマンドは、指定された定義データセットから次の制御文をロードします。
MGMTclas
MIGRSEL
MIGRVTV
MVCATTR
STORclas
STORLST
STORSEL
VTSSLST
VTSSSEL
注:
HSC/VTCS がアクティブで、MGMTclas
制御文をリロードするために MGMTDEF
コマンドが発行された場合、「変更された」制御文は新しく作成された VTV にのみ影響します。既存の VTV に変更を適用するには、追加のアクションが必要となります。図3-106に示されているように、MGMTDEF
コマンドには次のパラメータがあります。
ロードする MGMTclas
文および STORclas
文が含まれている定義データセットを指定します。
dataset-name
はデータセット名を示します。
オプションで、定義データセットが存在している DASD ボリュームを指定します。データセットがカタログされていない場合、またはデータセットがカタログによって示されているボリューム以外のボリュームにある場合を除き、このパラメータはオプションです。
volser
は DASD の volser を示します。
オプションで、定義データセットが存在している DASD デバイスを指定します。
unitname
は DASD のユニット名を示します。定義データセットがカタログされておらず、このパラメータを省略した場合、ユニット名は SYSALLDA
にデフォルト設定されます。
オプションで、MGMTDEF
コマンドを実行するホストを指定します。このパラメータは、PARMLIB
制御文として MGMTDEF
が指定された場合にのみ有効です。
host-id
は MGMTDEF
コマンドを実行する 1 つ以上のホストの名前を示します。複数のホストはコンマで区切る必要があります。
MGMTclas
制御文は VSM 管理クラスを定義します。これは MGMTDEF
コマンドによってロードされます。
注:
デフォルトでは、拡張 VSM 管理機能が自動的に有効になります。これらの機能を有効にするために以前の ELS リリースに含まれていた FEATures
コマンドは有効ではなくなりました。
ELS には移行の制御を向上させるように設計されたパラメータが含まれています。これらの機能を使用しない場合、既存のレガシー MGMTclas
パラメータについては、Oracle の ELS の出版物であるレガシーインタフェースリファレンスを参照してください。
HSC/VTCS がアクティブで、MGMTclas
制御文をリロードするために MGMTDEF
コマンドが発行された場合、「変更された」制御文は新しく作成された VTV にのみ影響します。既存の VTV に変更を適用するには、追加のアクションが必要となります。
たとえば、IMMDELAY
値を変更する場合、既存の VTV に変更を適用するには、HSC をリサイクルする必要があります。MIGpol
値を 1 つのストレージクラスから 2 つに変更した場合、2 番目の移行されたコピーが作成されるようにするには、VTV をリコールする必要があります。
図3-107に示されているように、MGMTclas
コマンドには次のパラメータがあります。
管理クラスの名前を指定します。
mgmt-class-name
は管理クラス名を示します。この名前は、英字で始まる 1 - 8 文字の英数字である必要があり、SMS の命名規則に従っている必要があります。
オプションで、RTD および MVC が選択される ACS を指定します。指定しない場合、デフォルトは CONFIG DEFLTACS
パラメータに指定されている ACS です。
DUPlex
パラメータおよび ACSlist
パラメータの使用方法については、以下の DUPlex を参照してください。
acs-id
または acs-id
,acs-id
は 1 つまたは 2 つの ACS ID を示します。ACSid は 10 進数の 2 桁の ACS 識別子です (00 - 99)。
オプションで、ARCHPol
によって指定されたとおりにアーカイブされる前の VTV の経過期間 (日単位) を指定します。ARCHAge
を指定する場合は、ARCHPol
を指定する必要があります。
このパラメータはオプションであり、デフォルト値はありません。有効な値は 1 - 999 です。
nnn
は VTV の経過期間 (日単位) を示します。
オプションで、アーカイブ MVC の ACS およびメディアタイプを指定する最大 4 つのストレージクラスを指定します。指定した場合は次のような動作になります。
1 つのストレージクラスを指定した場合、VTCS は VTV の 1 つのコピーをアーカイブします。
複数のストレージクラス (別々の ACS
値、別々の MEDIA
値、またはその両方を持つ) を指定した場合、VTCS は別々の ACS の別々の MVC に VTV の複数のコピーをアーカイブします。
同じ ACS
値および MEDIA
値を持つ複数のストレージクラスを指定した場合、VTCS は同じ ACS およびメディアタイプだが別々の MVC に VTV の複数のコピーをアーカイブします。
注:
ARCHPol
に複数のストレージクラスを指定すると、VTV のリコール、MVC の領域リクレイム、および VTV の統合の動作にも影響します。このパラメータはオプションであり、デフォルト値はありません。ARCHPol
を指定する場合は、ARCHage
を指定する必要があります。
stor-clas-name1...stor-clas-namen
は STORclas
制御文で定義した 1 つ以上のストレージクラスの名前を示します。コピーが 2 つより多い場合は、CONFIG
文に CDSLEVEL(V6ABOVE)
または CDSLEVEL(V6ABOVE)
を指定する必要があります。
オプションで、複数の MVC の場所またはメディアタイプに移行およびコピーされる VTV の統合のためのソース MVC ACS およびメディアの優先順位を指定するストレージクラスを指定します。指定されたストレージクラスの MVC が使用できず、指定されたストレージクラスが (移行ポリシーで指定された順序の) 最後ではない場合、VTCS は最後のストレージクラスに関連付けられている MVC を使用します。指定されたストレージクラスの MVC が使用できず、指定されたストレージクラスが (MIGpol
パラメータに指定された順序の) 最後である場合、VTCS は (MIGpol
パラメータに指定された順序の) 前のストレージクラスに関連付けられている MVC を使用します。
stor-class-name
は STORclas
制御文で定義したストレージクラスの名前を示します。
オプションで、VTV の統合 (CONSOLID
、EXPORT VTV
、または EXPORT MGMTclas
を実行します) のための出力 MVC ACS およびメディアを判別するストレージクラスを指定します。メディアの優先順位は、ストレージクラスに指定されているメディアタイプのリストと逆の順序です。
このパラメータはオプションであり、デフォルト値はありません。CONTGT
の値を指定しない場合、VTCS は次のように出力 MVC を選択します。
単一 ACS およびデュアル ACS 構成の場合は、VTV 統合のメディア選択順序。
複数の ACS システムの場合、VTCS は CONFIG DEFLTACS
パラメータによって指定されているデフォルトの ACS から MVC を選択します。
stor-class-name
は STORclas
制御文で定義したストレージクラスの名前を示します。
オプションで、VSM がスクラッチされた VTV を削除するかどうかを指定します。
スクラッチされた VTV を削除しません (デフォルト)。
使用できないリソースによる処理の遅延が発生しないかぎり、スクラッチされた VTV を削除します。
スクラッチされた VTV を削除し、必要なリソースにアクセスするために待機します。これにより、処理の遅延が発生することがあります。
注意:
DELSCR YES
属性を指定して VTV をスクラッチすると、VSM はスクラッチ同期時に VTV のデータを消去し、それにより、データを回復するために VTV を「unscratch」する機能が使用できなくなります。HSC を使用してスクラッチ同期を実行する場合、スクラッチ同期実行の最初に TMC でスクラッチであったボリューム、および以前のスクラッチ更新実行の CDS のスクラッチ (このため、CDS でスクラッチにするための HSC のリストにある) が、スクラッチ更新実行中にジョブによってアクセスされ、TMC の TMS に書き込まれて非スクラッチにされることがあります。この場合は、スクラッチするために最初に抽出されたボリュームのリストにボリュームがあったため、HSC がボリュームを引き続きスクラッチできます。このため、HSC スクラッチ同期中にスクラッチを使用するジョブを実行しないことを強くお勧めします。
スクラッチ変換ユーティリティー (SLUCONDB
) を使用した HSC のスクラッチ同期の詳細は、スクラッチ変換ユーティリティー (SLUCONDB)を参照してください。
SYNCVTV
関数を使用した LCM のスクラッチ同期の詳細は、LCM ユーザーズガイドを参照してください。
オプションで、破棄するまでの時間 (時間単位) を指定します。この値は VTV がマウント解除されたあとに、VTV がバッファーに維持される時間を表します。この時間値の期限が切れると、その VTV の必要なすべてのコピーが MVC に存在している場合、その VTV は VTSS バッファーから優先的に削除されます。
nnnn
は時間 (時間単位) を示します。有効な値は 0 - 9999 です。デフォルトは 9999 です。
IMMEDmig
を指定した場合、DISCARD
は即時移行処理に使用されません。これは AUTO
移行要求の場合にのみ適用できます。VTV に RESTIME
も指定されている場合は、それによって DISCARD
値がオーバーライドされます。
オプションで、VSM が VTV の 2 つのコピーを 2 つの MVC に移行するかどうかを指定します。DUPlex
と MIGpol
は相互に排他的です。
VTV を二重化しません (デフォルト)。
VTV を二重化します。
次の表は、DUPlex
パラメータおよび ACSlist
パラメータを使用する考えられるシナリオを示しています。
表3-7 MGMTclas の ACSlist/DUPlex のシナリオ
DUPlex の設定 | ACSlist の設定 | アクション |
---|---|---|
|
2 つの ACS |
VSM は VTV を 2 つの MVC に移行します (各 ACS に 1 つ)。(このシナリオは 2 つの ACS に二重化するための通常のシナリオです。) |
|
1 つの ACS |
VSM は指定された ACS の 2 つの MVC に VTV を移行します。 |
|
2 つの ACS |
VSM は |
|
1 つの ACS |
VSM は指定された ACS の 1 つの MVC に VTV を移行します。 |
オプションで、移行 MVC の ACS およびメディアタイプを指定する最大 4 つのストレージクラスを指定します。DUPlex
と MIGpol
は相互に排他的です。
1 つのストレージクラスを指定した場合、VTCS は VTV の 1 つのコピーを移行します。
複数のストレージクラス (別々の ACS
値、別々の MEDIA
値、またはその両方を持つ) を指定した場合、VTCS は別々の ACS の別々の MVC に VTV の複数のコピーを作成します。
同じ ACS
値および MEDIA
値を持つ複数のストレージクラスを指定した場合、VTCS は同じ ACS およびメディアタイプだが別々の MVC に VTV の複数のコピーを作成します。
注:
MIGpol
に複数のストレージクラスを指定すると、VTV のリコール、MVC の領域リクレイム、および VTV の統合の機能にも影響します。このパラメータはオプションであり、デフォルト値はありません。
s1
、s1,s2
、s1,s2,s3
、または s1,s2,s3,s4
は、STORclas
制御文で定義した最大 4 つのストレージクラスの名前を示します。コピーが 2 つより多い場合は、CONFIG
文に CDSLEVEL(V61ABOVE)
以上を指定する必要があります。
注:
CONFIG GLOBAL REPLicat
パラメータは、VTV をいつレプリケートするかを指定します (常に、またはマウントされている間に変更された場合のみ)。オプションで、電子エクスポートするストレージクラスを指定します。
s1
または s1
,
s2
は、TAPEPLEX
パラメータが指定されている最大 2 つのストレージクラスを示します。これらのストレージクラスに TAPEPLEX
パラメータが指定されていない場合は、エラー状態になります。
2 つの TAPELEX
ストレージクラスがある場合、それらには異なる宛先 TapePlex 名が指定されている必要があります。
SYNC=YES
パラメータを使用して 2 つの TapePlex ストレージクラスが指定された場合は、警告が生成されます。別の 1 つの TapePlex に同期してエクスポートすることのみが可能です。
競合がある場合は、電子エクスポート機能がクラスタを使用するレプリケーションよりも優先されます。
参照されるストレージクラスのいずれかに THISPLEX
名が含まれている場合、そのストレージクラスは暗黙的に無視されます。これにより、TapePlex 間に共通のストレージクラス定義が適用されます。
オプションで、即時移行の遅延時間 (移行がアクションのためにキューに入れられる、VTV がマウント解除されたあとの時間) を指定します。
これにより、複数ステップのジョブに使用される VTV が、移行のために処理される前に、指定された時間だけ常駐のままになります。
nnnn
は即時移行の遅延時間 (分単位) を示します。有効な値は 0 から 9999 (デフォルト) です。
IMMDELAY= 9999
の場合、即時移行は行われません。移行および削除は自動移行またはコマンド移行を通じて処理されます。
この値を指定した場合、MIGRSEL
および MIGRVTV
は移行の制御に影響を与えません。
RESTIME
および DISCARD
パラメータ値は、バッファー管理の優先度を表します。
IMMDELAY
値が RESTIME
値より小さい場合は、VTSS に VTD を高い優先度で維持します。
IMMDELAY
値が RESTIME
値より大きいが DISCARD
値より小さい場合は、LRU に従ってバッファーを管理します (デフォルトの状態)。
IMMDELAY
値が DISCARD
値より大きい場合は、高い優先度として VTSS から VTD を削除します。
IMMDELAY
パラメータは、Oracle の ELS の出版物である ELS レガシーインタフェースリファレンスで説明されている IMMEDmig
パラメータを置き換えるために設計されています。これらのパラメータは相互に排他的です。次の表は同等の値を示しています。
表3-8 IMMDELAY および IMMEDmig と同等の値
IMMDELAY 値または DISCARD 値 | 同等な IMMEDmig 値 | アクション |
---|---|---|
|
|
指定された時間 (分) だけ移行を遅延します。 |
|
|
VSM は VTV をすぐに移行しませんが、標準の VSM 移行条件に従って移行します。 |
|
|
VSM は VTV をすぐに移行し、VTV が削除の対象になるまで、VTSS にコピーを常駐したままにします。 |
|
|
VSM は VTV をすぐに移行してそれを VTSS から削除します。 |
オプションで、この管理クラスの VTV の最大サイズを指定します。このパラメータの有効な値は、該当する VTSS の CDS レベルとマイクロコードレベルの両方によって異なります。
400M バイト。これがデフォルトです。
800M バイト。CDS は E レベル以上である必要があります。
2G バイト。CDS は G レベル以上である必要があります。
4G バイト。CDS は G レベル以上である必要があります。
考慮事項:
VTV のサイズは、スクラッチサイクルを実行したあとにのみ変更されます。そのため、管理クラスと DISP=MOD
を変更しても、引き続き元のサイズが保持されます。
構成によってサポートされていない VTV サイズを指定した場合、VTCS は警告メッセージを発行し、MAXVtvsz
はデフォルトで、構成によってサポートされる最大の VTV サイズになります。
MAXVtvsz
は、VSM2 には適用されまません。
MAXVTVSZ(2000 | 4000)
では VSM4 または VSM5 のマイクロコード D02.02.00.00 あるいは VSM3 のマイクロコード N01.00.77.00 が必要になります。インストールされたオプションは必要ありません。
オプションで、管理クラスの VTV は移行、統合、またはエクスポートの候補ではないが、テープレス VTSS に保持する候補であることを指定します。
VTSS の選択が、NOMIGRAT
が指定された管理クラスの VTV にはテープレス VTSS を優先し、RTD のない VTSS には NOMIGRAT
を指定しない VTV を許可しないように変更されます。
NOMIGRAT
は ACSLIST
、IMMDELAY
、DUPLEX
、MIGPOL
、ARCHAGE
、ARCHPOL
、RESTIME
、CONSRC
、および CONTGT
と相互に排他的です。
オプションで、VSM が VTV をレプリケートするかどうかを指定します。
VTV をレプリケートしません (デフォルト)。
非同期で VTV をレプリケートします。
同期して VTV をレプリケートします。
オプションで、優先される自動移行の候補になる前に、VTCS が VTV を VTSS 常駐として維持することを試みる期間を指定します。
このパラメータはオプションであり、デフォルト値はありません。有効な値は 1 - 9999 です。値 9999 は、VTSS の領域管理が VTV を自動移行して VTSS から削除するように VTCS に要求した場合を除き、この管理クラスの VTV を永続的に常駐にすることを指定します。
nnnn
は常駐時間 (時間単位) を示します。
RESTIME
と IMMEDmig(DELETE)
は相互に排他的です。RESTIME
は VTV が作成されて、リコールされた VTV に適用されていない場合に有効になります。
オプションで、VTSS および MVC に VTV のデータを格納するために使用されるページサイズを指定します。この設定は、400 および 800M バイトの VTV にのみ適用されます。MGMTclas
文または CONFIG GLOBAL
文のどちらにも VTVPAGE
が指定されていない場合、デフォルトは STANDard
です。
標準のページサイズ。これは、すべての VSM3 または VSM4 モデルおよびマイクロコードレベルと互換性があります。
大きなページサイズ。これは VTSS 内、および移行やリコールのためのパフォーマンスの向上を提供できます。大きなページサイズには、G レベルの CDS が必要です。CDS レベルの詳細は、CONFIgを参照してください。2G バイトまたは 4G バイトの VTV (MAXVtvsz
2000
または 4000
) の場合、VTVPAGE
設定には LARGE
が常に使用されます。
考慮事項:
VTVPAGE
は、VSM2 には適用されまません。VTVPAGE(LARGE)
では VSM4 または VSM5 のマイクロコード D02.02.00.00 あるいは VSM3 のマイクロコード N01.00.77.00 が必要になります。インストールされたオプションは必要ありません。
MGMTCLAS VTVPAGE
を指定した場合は、CONFIg GLOBAL VTVPAGE
値がオーバーライドされます。VTVPAGE
が MGMTclas
文または CONFIg
GLOBAL
文に指定されていない場合、デフォルトは STANDard
です。
VTV のページサイズは、VTV のスクラッチマウントでのみ変更できます。以前 VTSS に常駐していたスクラッチ VTV には、追加の制限も適用される可能性があります。
LARGE
を指定したが、CDS レベルまたは VTSS マイクロコードが LARGE
をサポートしていない場合、VTCS は警告メッセージを発行し、VTVPAGE
はデフォルトで STANDard
になります。
2 または 4G バイトの VTV に対して STANDard
を指定した場合、VTCS は警告メッセージを発行し、デフォルトで LARGE
になります。
大きなページを含む VTV を作成すると、大きな VTV ページをサポートしていない構成ではこれらの VTV が読み取り不可能になります。
この管理クラスに指定した VTVPAGE
値は、CONFIg
ユーティリティーで指定したグローバル値をオーバーライドします。
オプションで、VTSS 常駐の VTV の VOLSAFE
ポリシーを次のように指定します。
VOLSAFE
の書き込み保護なしを指定します。これがデフォルトです。
部分的な (ライトワンス) VOLSAFE
保護を指定します。VTV が非スクラッチになると、それが VTSS 常駐の間は上書きまたは追加できません。
完全な VOLSAFE
保護を指定します。これは VSM6 システムの場合にのみサポートされます。
非スクラッチになったあとに、VTV のデータを追加できます。
データは上書きできません。
Display VTV
コマンドおよび VTVRPT
レポートは、VTV が書き込み追加で保護されていることを示します。
完全な VOLSAFE
保護を持つ VTV は、RACF ALTER
権限でのみスクラッチできます。RACF 権限を設定するには、次の RACF コマンドを使用します。
RDEFINE TAPEVOL volser UACC(NONE) PERMIT volser CLASS(TAPEVOL) ID(userid) ACCESS(ALTER)
オプションで、保留中の電子エクスポート VTV を早期削除の候補にするかどうかを指定します。リモート Tapeplex へのすべての CLINK が動作していない場合にのみ、VTV が削除されます。EDLTeexp
オプションを指定する場合は、EEXPOL
ポリシーおよび MIGPOL
ポリシーを管理クラスに設定する必要があります。
注:
早期削除 VTV を電子エクスポートにするには、リモート Tapeplex の CLINK がONLINE
に移行したあとに、VTCS の RECONCIL
ユーティリティーを実行する必要があります。MIGRSEL
制御文は、ストレージクラス、VTSS、またはホストの移行要求の設定を制御します。これは MGMTDEF
コマンドによってロードされます。
図3-108に示されているように、MIGRSEL
制御文には次のパラメータがあります。
オプションで、移行の設定を適用するストレージクラスを指定します。ストレージクラスを指定しない場合、文はすべてのストレージクラスに適用されます。
stor-clas-name
は STORclas
制御文で定義したストレージクラス名を示します。
オプションで、移行の設定を適用する VTSS を指定します。VTSS を指定しない場合、文はすべての VTSS に適用されます。
vtssname
は VTSS 名を示します。
オプションで、移行の設定を適用する 1 つ以上のホストを指定します。このパラメータに指定されていないホストでは、この設定は無視されます。1 つ以上のホストを指定しない場合、設定はすべてのホストに適用されます。
host-id
はホスト識別子 (最大 8 文字) を示します。
オプションで、設定を適用する移行のタイプを指定します。
次のいずれかによって行われた移行。
MGMTclas IMMEDmig(KEEP)
MGMTclas IMMEDmig(DELETE)
しきい値までの移行の自動移行処理。
MVC DRAIN
要求または RECLAIM
要求によって行われた移行。
MIGRATE
コマンドまたはユーティリティーによって行われた移行 (デマンド移行)。
オプションで、現在の即時移行の作業負荷の状態に応じて MIGRSEL
のルールが適用されるようにします。指定された値は、この MIGRSEL
の移行ルールが適用される即時移行の待機時間または経過時間 (分単位) となります。この値は、VTV が特定のストレージクラスへの即時移行を待機している時間と比較されます。VTV が待機している時間 (分) が IMMWAIT
値以下である場合は、MIGRSEL
のルールが適用されます。
nnn
は即時移行の待機時間または経過時間 (分単位) を示します。有効な値は 0 - 999 です。デフォルトは 999 です。
デフォルト値の 999 では、ルールがすべての VTV の待ち時間に適用されます。
値 0 は、即時移行がアクティブでない場合に、MIGRSEL
のルールを適用するために使用します。
オプションで、ストレージクラスごとに自動移行および即時移行の優先度を設定します。MIGRSEL VTSS
および HOST
を使用すると、設定が適用される VTSS およびホストを指定できます。
n
は優先度の値を示します。有効な値は 0 - 9 です。デフォルトは 0 です。
高い値を指定すると、移行時間が速くなりますが、MVC の使用状況が最適化されない可能性があります。
低い値を指定すると、移行時間が遅くなることがありますが、MVC の使用状況が最適化される可能性があります。
MIGRSEL SCHPREF
の設定は、使用可能な RTD の数、SCHLIMIT
の設定、および VTSS の GLOBAL MAXMIG
パラメータの影響を受けることがあります。
オプションで、ストレージクラスごとに移行の優先度を下げます。
nn
は優先度の値を示します。有効な値は 0 - 99 です。デフォルトは 99 であり、これは制限がないことを示し、最大は VTSS MAXMIG
値です。
低い値を指定すると、移行の優先度が下がり、自動、即時、デマンド、およびリクレイム移行を指定できます。低い値を指定すると、次のようになる可能性があります。
MVC の使用状況が最適化されます。
ほかのストレージクラスへの移行が優先されます。
RTD を自動リコールに使用できるように維持するために移行が制限されます。
作業負荷が変化したときの MVC のスワッピングが減ります。
自動移行および即時移行処理の場合、MIGRSEL SCHLIMIT
を指定すると、VTSS とストレージクラスの関係の移行の優先度が下がります。この比較はグローバルではなく、個々の VTCS ホストによって実行される要求にのみ影響します。
デマンド移行要求の場合、要求をスケジューリングすると同じ FUNCTION
および STORCLAS
の選択条件を満たしている VTSS でグローバルにアクティブな移行要求の数が超過するときは、MIGRSEL SCHLIMIT
を指定すると要求が保留されます。制約が緩和されると、移行要求が解放されて MVC が選択されます。
MIGRVTV
制御文は、即時移行によって処理される個々の VTV のコピーを制御します。これは MGMTDEF
コマンドによってロードされます。
この文は、環境に関するさまざまな考慮事項に応じて、個々の即時移行の動作を変更する方法を定義します。MIGRVTV
のルールは、VTV の各即時移行インスタンスで検索されます。各インスタンスで最初に一致したものが、即時移行を変更するために使用されます。
図3-109に示されているように、MIGRVTV
制御文には次のパラメータがあります。
オプションで、移行の設定を適用する管理クラスを指定します。管理クラスを指定しない場合、文はすべての管理クラスに適用されます。
mgmt-clas-name
は MGMTclas 制御文で定義した管理クラスの名前を示します。
オプションで、移行の設定を適用する VTSS を指定します。VTSS を指定しない場合、文はすべての VTSS に適用されます。
vtssname
は VTSS 名を示します。
オプションで、移行の設定を適用するストレージクラスを指定します。ストレージクラスを指定しない場合、文はすべてのストレージクラスに適用されます。
stor-clas-name
は STORclas
制御文で定義したストレージクラスの名前を示します。
影響を受ける VTV は、ほかの VTV の移行インスタンスから独立しています。これはデフォルトであり、MIGRVTV
のルール、あるいは INITIAL
パラメータまたは SUBSEQNT
パラメータが指定されていないルールと一致しない移行に適用されます。
影響を受ける VTV の移行は、SUBSEQNT
パラメータが指定されているルールと一致する移行インスタンスの前に、スケジュールおよび実行されます。
影響を受ける VTV の移行は、INITIAL
パラメータが指定されているルールと一致する移行インスタンスのあとに、スケジュールおよび実行されます。
timeout は、ルールが期限切れになる時間 (分単位) を示します。これは、INITIAL
移行インスタンスに適用されている IMMDELAY
値に付加されます。
オプションで、即時移行の遅延時間 (移行がアクションのためにキューに入れられる、VTV がマウント解除されたあとの時間) を指定します。これにより、複数ステップのジョブに使用される VTV が、移行のために処理される前に、指定された時間だけ常駐のままになります。
この IMMDELAY
パラメータは、VTV 全体の管理クラス定義の IMMDELAY
値をオーバーライドするために使用できます。遅延が管理クラスの DISCARD
値を超えた場合は、移行によってソース VTSS から VTV のコピーが暗黙的に削除されます。
このパラメータまたは管理クラスの IMMDELAY
パラメータによって遅延時間に 9999 が指定されている場合は、特定の移行インスタンスが削除され、あとで自動/移行コマンドを使用して処理する必要があります。
nnnn
は即時移行の遅延時間 (分単位) を示します。有効な値は 0 から 9999 (デフォルト) です。
考慮事項:
IMMDELAY= 9999
の場合、即時移行は行われません。移行および削除は自動移行またはコマンド移行を通じて処理されます。
この値を指定した場合、MIGRSEL
および MIGRVTV
は移行の制御に影響を与えません。
IMMDELAY=0
の場合は即時移行がすぐにスケジュールされます。
IMMDELAY
が 9999 より小さく、DISCARD
が IMMDELAY
よりも大きい場合は、即時移行が行われ、削除が自動/コマンド移行まで遅延されます。
IMMDELAY
が 9999 より小さく、DISCARD
が IMMDELAY
以下である場合は、即時移行および即時削除が一緒に行われます。
自動移行が DISCARD
の時間を超えた VTV を検出した場合、その VTV は移行キューの先頭に移動されて最初に処理されます。
MVCATTR
制御文はスワップ先の RTD デバイスタイプを MVC メディア名に割り当てます。RTD の MVC の読み取り中にエラーが発生した場合、VTCS は MVC を別の RTD にスワップして操作を再試行することがあります。
図3-110に示されているように、MVCATTR
制御文には次のパラメータがあります。
属性が割り当てられる MVC のメディア名を指定します。各メディア名には 1 つの MVCATTR のみを指定してください。
media-name
は MVC のメディア名を示します。表3-9 を参照してください。
MVC がスワップされる RTD デバイスタイプを定義します (可能な場合)。
device-type
は RTD のデバイスタイプを示します。表3-9 を参照してください。
表3-9 有効な MVC メディア名および互換性のある SWAPTO RTD のデバイスタイプ
有効な MEDIA 名 | 互換性のある SWAPTO デバイスのタイプ |
---|---|
|
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STORclas
制御文は VSM ストレージクラスを定義します。これは MGMTDEF
コマンドによってロードされます。
この文は、VTV のコピーを次のものに書き込むかどうかを指定できます。
MVC (必要な属性を持つ)
VTV のコピーがエクスポートされるリモート TapePlex の名前。ストレージクラスでパーティション分割されたメディアが使用されるかどうかも指定します。
VLE のサブシステム名。
図3-111に示されているように、STORclas
制御文には次のパラメータがあります。
ストレージクラスの名前を指定します。
stor-clas-name
はストレージクラス名を示します。この名前は、英字で始まる 1 - 8 文字の英数字である必要があり、SMS の命名規則に従っている必要があります。
オプションで、RTD および MVC が選択される ACS を指定します。
acs-id
は 10 進数の 2 桁の ACS 識別子を示します (00 - 99)。
オプションで、次のいずれかを指定します。
VLE サブシステム名
リモートライブラリ
ストレージマネージャー名を示す名前。
VLE の場合、この値は VLE サブシステム名に一致している必要があります。
リモートライブラリの場合、この値は SMC TAPEPLEX NAME
パラメータで定義されている TapePlex 名に一致している必要があります。
詳細は、Oracle の ELS のドキュメント『VLE 用ホストソフトウェアの構成』を参照してください。
STORMNGR
パラメータおよび ACS
パラメータの両方を指定すると、指定された ACS 番号を持つリモート TapePlex のライブラリに MVC の選択を制限できます。
オプションで、VLE からの VTV の削除がいつ行われるかを制御します。
VLE からの VTV の削除は、移行のために vMVC がマウントされるまで遅延されます。DELAY
がデフォルトです。
VLE からの VTV の削除は、RECLAIM
ユーティリティーが vMVC に対して実行されたときに行われます。
注意:
vMVC の CDS バックアップの内容を保護するためにDRCHKPT
ユーティリティーまたは CONFIG RECLAIM PROTECT
パラメータを使用し、VLEDELET(RECLAIM)
を指定した STORCLAS
の vMVC を RECLAIM
した場合、現在の CDS バックアップは vMVC の内容の DR ベースラインとして使用できなくなります。オプションで、MVC のメディアタイプの優先順位のリストを指定します。デフォルトのメディア選択リストはこのリストに置き換えられます。詳細は、Oracle の ELS のドキュメント『HSC および VTCS の構成』を参照してください。
list
はメディアタイプの優先順位のリストを示します。
オプションで、ボリュームが選択される名前付き MVC プールを指定します。MVC プール名を指定しない場合、ボリュームはデフォルトのプール (DEFAULTPOOL
) から選択されます。
poolname
は MVCPool
制御文で定義した MVC プールの名前を示します。
オプションで、このストレージクラスを参照する、REPLICAT(YES)
を指定した管理クラスの場合に、VTV 移行のためのソース VTSS (クラスタ内の) を指定します。FROMLST
が指定されている場合、このパラメータは指定できません。
プライマリ-セカンダリクラスタのセカンダリ VTSS である、レプリケートされた VTV を受け取る VTSS (デフォルト)。
プライマリ-セカンダリクラスタのプライマリ VTSS である、レプリケートされる VTV を送信する VTSS。
ピアツーピアクラスタのいずれかの VTSS。ソース VTSS はランダムに選択されます。
オプションで、VTV のコピーがエクスポートされる TapePlex の名前を指定します。構成内の少なくとも 1 つの VTSS も、CLINK 定義にこの名前を指定している必要があります。
name
は、TapePlex 名を示します。
オプションで、VTV から TapePlex へのエクスポートを同期して実行するかどうかを指定します。
VTV から TapePlex へのエクスポートは非同期に実行されます。これがデフォルトです。
VTV から TapePlex へのエクスポートは同期して実行されます。
同期エクスポートが指定されている 2 つのストレージクラスに VTV が指定されている場合は、最初のストレージクラスにのみ適用され、2 番目のストレージクラスは非同期にエクスポートされます。同様に、管理クラスに同期レプリケーションが指定されている場合、同期エクスポートは無視されます。
オプションで、ストレージクラスに移行またはエクスポートする場合、VTV を供給する VTSS のリストを VTCS に渡します。FROMLST
はクラスタ化された VTSS および VLE 間接続の両方に適用されます。詳細は、FROMLST パラメータの使用方法を参照してください。
vtss-list-name
は VTSS リストの名前 (MGMTDEF VTSSLST
制御文に指定されている) を示します。詳細は、VTSSLST 制御文を参照してください。
オプションで、このストレージクラスで動的リクレイムを有効にするかどうかを指定します。詳細は、動的リクレイムの使用を参照してください。
このストレージクラスで動的リクレイムを有効にしません。
このストレージクラスで動的リクレイムを有効にします。
オプションで、VLE の VMVC に移行された VTV データを重複排除するかどうかを指定します。
VTV を重複排除しません。これがデフォルトです。
VMVC に移行するときに VTV を重複排除します。
DEDUP
値は、VLE に送信されるすべての VMVC マウント要求に適用されるストレージクラスの属性です。DEDUP
は、マウントの有効期間に行われるすべての移行に適用されます。DEDUP
値を変更するには、VMVC をマウント解除して、DEDUP
値を変更し、VMVC を再マウントします。
動的リクレイムは、パーティションを作成できる T10000 ドライブによってフォーマットされた T10000B 以上のメディア (完全暗号化のみ) にのみ適用されます。これには、H レベルの CDS、VSM5 マイクロコード D02.11.16.00 以降、および T1010000B ファームウェア 1.41a.209 以降が必要になります。
動的リクレイムポリシーは、グローバルなシステム全体のレベル、またはストレージクラスおよび MVC プールのレベルで指定できます。グローバルポリシーを設定するには、VTCS CONFIg RECLAIM
文を使用します。
INPLACE
パラメータは、動的リクレイムの使用を制御します。この設定は、STORCLAS
文で明示的に指定するか、VTCS 構成の RECLAIM
文から継承できます。デフォルトは INPLACE=NO
です。ストレージクラスに派生した設定によって、いずれかのモードでフォーマットされたメディアの使用が強制されることはありません。パーティション分割をサポートしていないドライブまたはメディアでこのパラメータを使用することは許容されます。また、別のモードで書き込まれたメディアは、引き続き移行ターゲットとなります。これにより、動的リクレイムが有効にされている場合に、移行をアクティブに管理する必要がなくなります。その効果は、ストレージクラスに割り当てられた新しいメディアがフォーマットされ、標準 (INPLACE=NO
) モードまたはパーティション分割された (INPLACE=YES
) モードで書き込まれることです。切り替えはメディアが空の場合にのみ行うことができます。
標準と動的リクレイムの間の困難な切り替えが必要な場合は、パラメータの設定 (たとえば、STORCLAS
文の MEDIA
) を含む時間のかかる手順が必要となります。MVCMAINT
を使用して、MVC を MVC プールから削除するか、読み取り専用状態に設定する必要があります。また、間違ったモードでフォーマットされている MVC はドレインする必要があります。
INPTHRSH
パラメータは、パーティション分割された MVC が動的リクレイムの対象となる断片化レベルを指定します。パーティション分割された MVC の断片化が INPTHRSH
値と THRESH
値の間になると、最初に動的リクレイムの対象となります。最初のリクレイムの試みで領域が解放されなかった場合は、断片化レベルが大幅に上がったときに、リクレイムが再試行されます。断片化レベルが標準の THRESHOLD
に達した場合は、VTV を移動するフォールバックメソッドが実行されます。
VTCS CONFIG RECLAIM
文は、システムのグローバルなデフォルトを設定します。これらのデフォルトは、ストレージクラスおよび MVCPool
レベルでオーバーライドできます。
STORCLAS INPLACE
パラメータは、ストレージクラスで動的リクレイムを有効にするかどうかを指定します。最初に、動的リクレイムの効果を評価するために、VTCS CONFIg RECLAIM
文に INPLACE(NO)
を指定し、選択したストレージクラスに INPLACE(YES)
を指定できます。その後、すべての適格なメディアに動的リクレイムを適用するために、VTCS CONFIG RECLAIM
文に INPLACE(YES)
を指定できます。
このセットの MVC メディアに動的リクレイムのしきい値を設定するために、POOLPARM
文の INPTHRSH
パラメータを使用できます。これは特定の MVC に対して VTCS CONFIG RECLAIM
のデフォルトと異なる扱いをする場合に役立ちます。
動的リクレイムは、グローバルなシステム全体のレベルまたはストレージクラスのレベルで無効にできます。
動的リクレイムをグローバルに無効にするには、VTCS CONFIg RECLAIM
文に INPLACE(NO)
を指定し、ストレージクラスの定義によってこの設定がオーバーライドされないようにします。
1 つ以上のストレージクラスの動的リクレイムを無効にするには、ストレージクラスポリシー文の INPLACE
を NO
に変更します。
注:
移行のために現在使用されている MVC は、パーティション分割された形式のままになります。アクティブな MVC のそれ以降の移行を停止する場合は、MVCMAINT
ユーティリティーを使用してそれらを読み取り専用としてマークします。パーティション分割されたボリュームが空になると、パーティション分割されていないモードで自動的に再使用されます。すべての VTV が期限切れになるか、MVC が DRAIN
されると、MVC は空になります。STORclas
文では、ACS
パラメータおよび STORMNGR
パラメータの両方を指定できるようになりました。この文は、ターゲットがローカル HSC のテープライブラリ、VLE、またはリモートテープライブラリのいずれであるかについて、通常は中立的です。これらのパラメータの相互作用を次に示します。
ACS
パラメータまたは STORMNGR
パラメータのいずれも指定しない場合、MVC は使用可能なすべてのものから選択されます。
ACS
パラメータのみを指定した場合、MVC の選択は指定された ACS 番号を持つローカル HSC によって保守されているライブラリに制限されます。
STORMNGR
パラメータのみを指定した場合、MVC の選択は指定された VLE またはリモートライブラリ複合体に制限されます。リモートライブラリ複合体の場合、これは ACS 0 にのみ適用されます。
ACS
パラメータおよび STORMNGR
パラメータの両方を指定した場合、MVC の選択は指定された ACS 番号を持つリモート TapePlex のライブラリに制限されます。
ACS
パラメータおよび STORMNGR
パラメータを使用すると、ストレージクラスの場所を明示的に指定できます。可能な場合は、MVCPOOL
パラメータおよび MEDIA
パラメータを使用した暗黙的な場所の選択の代わりに、ACS
および STORMNGR
を使用します。
FROMLST
を指定しない場合、デフォルトの動作は次のようになります。
クラスタ VTSS で、コピーがクラスタ内の複数の VTSS に存在する場合、VTV は使用可能なすべての VTSS をソースにできます。これは、VTSS および接続された ACS が互いに地理的に離れている場合は最適でない可能性があります。
VLE と VLE との接続で、VTV のコピーが VTSS と一方の VLE に存在し、それを接続された VLE に移行する場合、デフォルトで VLE と VLE との接続が使用されます。同様に、接続されている VLE が地理的に互いに離れている場合は、最適ではない可能性があります。
図3-112は、VTSSA
に接続されているローカル VLE (LOCVLE
) およびリモート VLE (REMVLE
) を使用した DR シナリオを示しています。2 つの VTV コピーを移行したいと考えます。
最初に VTSSA
から LOCVLE
にローカルコピーします。
2 番目に、VLE 間のコピーを使用して LOCVLE
から REMVLE
にコピーします。
目的のとおりに VTV コピーを行うには、次を実行します。
VTSSA
のみを含む VTSS リストを作成する VTSSLST
文を作成します。
VTSSLST NAME(VSM2VLE) VTSS(VTSSA)
VTV コピーを REMVLE
に送信する STORCLAS
文を作成します。
STORCLAS NAME(FORREMOT) STORMNGR(REMVLE)
REMVLE
への移行コピーを遅らせる MIGRVTV
文を作成します。
MIGRVTV STOR(FORREMOT) IMMDELAY(360)
移行の遅延は 360 分になっていますが、これは、ローカルサイトへの移行がまず実行され、そのあと VLE と VLE 間のコピーによってリモートサイトへの移行が行われるようにするためです。360 分は値の例にすぎません。9998 までの値を指定できます (9999 は指定しないでください。自動移行でしか VTV が移行されなくなるからです)。
VTV コピーを LOCVLE
に送信する STORCLAS
文を作成します。
STORCLAS NAME(FORLOCAL) STORMNGR(LOCVLE) FROMLST(VSM2VLE)
FROMLST
パラメータは、ローカル VTV コピーのソースが VTSSA
であることを指定します。
最後に、2 つの VTV コピー (ローカルサイトへのコピーとリモートサイトへのコピー) を指定する MGMTCLAS
文を作成します。
MGMTCLAS NAME(DRVLE) MIGPOL(FORLOCAL,FORREMOT)
STORLST
制御文は、ストレージクラスのリストと各クラスに対応する優先度を指定します。これは MGMTDEF
コマンドによってロードされます。
図3-113 に示すように、STORLST
制御文には次のパラメータが含まれます。
ストレージクラスリストの名前を指定します。
stor-list-name
は、リスト名 (最大 8 文字の英数字) を示します。
ストレージクラスリスト上の 1 個から 10 個のストレージクラスを指定します。
stor-clas-name
は、STORclas
制御文で定義されたストレージクラスの名前を示します。
STORclas
パラメータに指定されたストレージクラスに対応する優先度のリスト。
order
は、指定された優先度を示します。有効な値は 0 から 9 (最高の優先度) であり、デフォルトは 5 です。複数のストレージクラスに同じ優先度を割り当ててもかまいません。たとえば、2 つのストレージクラスがどちらも 9 の優先度を持つ場合、VTCS はその 2 つからランダムに選択します。0 (ゼロ) の優先度は、VTCS がそのストレージクラスを選択するのは、ほかのすべてのストレージクラスが使用不可能な場合 (書き込み可能なフリーの MVC が存在しない場合など) だけであることを指定します。
ストレージクラスリストは、STORSEL
文のパラメータ MGMTclas
と VTSS
に指定された条件によってさらに限定されます。
STORSEL
制御文は、参照先の STORLST
制御文で指定されたストレージクラスのリストとその優先度に適用される、ストレージクラス使用規則を定義します。これは MGMTDEF
コマンドによってロードされます。
図3-114 に示すように、STORSEL
制御文には次のパラメータが含まれます。
オプションで、規則の適用先となる VSM 機能を指定します。1 つの文で指定できる機能は、1 つだけです。このパラメータを省略した場合、その適用先はすべての機能になります。本当にすべての機能が該当する場合は、FUNCtion
パラメータを省略することで、文の数を、省略しなかった場合にコーディングする必要のある量の 25% に減らすことが、効率上理にかなっています。
function
は機能名を示します。
機能 |
説明 |
---|---|
|
特定の VTV のマウント向け自動リコールに適用されます。ストレージクラスのリストは、指定された文によって決まります。このリストは、VTV をリコールするためのストレージクラス内の MVC のマウントに適した RTD のリストに影響を及ぼします。 |
|
特定の VTV のマウント向け要求リコールに適用されます。ストレージクラスのリストは、指定された |
|
エクスポートに適用されます。ストレージクラスのリストは、指定された |
|
統合に適用されます。ストレージクラスのリストは、指定された |
オプションで、規則の適用先となる 1 つ以上のホストを指定します。このパラメータを使用する場合、このパラメータに指定されないホストはすべて、この規則を無視します。このパラメータを使用しない場合、この文はすべてのホストに適用されます。
host-id
はホスト識別子 (最大 8 文字) を示します。
オプションで、管理クラスを指定します。
mgmt-class-name
は、MGMTclas
制御文で定義された管理クラスの名前を示します。
オプションで、VTSS を指定します。
vtss-name
は、次のような VTSS 名を示します。
自動リコールの場合、リコールが実行される VTSS。
その他のすべての機能の場合、以前 VTV が存在していた VTSS。この情報は、Display VTV
の出力に含まれる VTSS
値から判定できる可能性があります。
ストレージクラスのリストと各クラスに対応する優先度を指定します。
stor-list-name
は、STORLST
制御文で定義されたストレージクラスリストの名前を示します。
注:
STORLST
パラメータに指定されたストレージクラスリストは、パラメータ MGMTclas
と VTSS
に指定された条件によってさらに限定されます。VTSSLST
制御文は、VTSS のリストとそれぞれに対応する優先度を指定します。これは MGMTDEF
コマンドによってロードされます。
VTCS はまず、各 VTSS のシステム優先度を各種要因に基づいて決定します。たとえば、VTSS が要求を処理できるかどうかや、必要なリソースがオンライン状態/使用可能な状態になっているかどうか、あるいは VTSS が問題のある状態 (高 DBU) かどうか、などです。
最高のシステム優先度を持つ VTSS が複数存在する場合、VTSSLST
の優先度を使えば、どの VTSS が使用されるかに影響を及ぼすことができます。ただし、VTSSLST
が考慮されるのは、要求を処理する能力において同等の VTSS の明確な選択肢が存在する場合だけです。
図3-115 に示すように、VTSSLST
制御文には次のパラメータが含まれます。
VTSS リストの名前を指定します。
vtss-list-name
は、リスト名 (最大 8 文字の英数字) を示します。
VTSS リスト上の 1 個から 20 個の VTSS を指定します。
vtss-name
は VTSS 名を示します。
オプションで、VTSS
パラメータに指定された VTSS 名に対応する優先度のリストを指定します。
order
は、指定された優先度を示します。有効な値は 0 から 9 (最高の優先度) であり、デフォルトは 5 です。複数の VTSS に同じ優先度を割り当ててもかまいません。
最高のシステム優先度を持つ VTSS のセットの中では、次のようになります。
2 つ以上の VTSS が同じ最高の VTSSLST
優先度を持つ場合、VTCS は (DBU や VSM モデルなどの要因に従って) その 2 つからランダムに選択します。
0 (ゼロ) の優先度は、VTCS がその VTSS を選択するのは、ほかのすべての VTSS が使用不可能である場合 (例: DBU > 95% であるために使用不可能、VTSS がオフライン、すべての RTD がオフライン、すべての VTD がビジー状態) だけであることを指定します。
優先度ゼロを指定しても、その VTSS が決して選択されないという保証はありません。VTSS が決して選択されないようにするには、その VTSS を VTSS(..)
リストに指定しないでください。
注:
VTSSLST
パラメータに指定された VTSS リストは、次によってさらに限定されます。
VTSSSEL
文で指定された機能。
VTSSSEL
文の MGMTclas
、VTSS
、STORclas
、および MVCpool
パラメータによって指定される条件。
RTD の接続性など、その他の要因。
たとえば、スクラッチ割り当ての場合、VTSS のリストが絞り込まれ、管理クラスのポリシー (REPLICAT(YES)
など) を満たせる VTSS のみが残ります。VTSS リストの絞り込みの結果、条件を満たすものがなくなった場合、要求は失敗します。
VTSSSEL
制御文は、参照先の VTSSLST 制御文で指定された VTSS リストとその優先度に適用される、VTSS 使用規則を定義します。これは MGMTDEF
コマンドによってロードされます。
注:
VTSSSEL
文が考慮されるのは、処理される MVC 上の VTV が VTSS に存在していない場合だけです。VTV が存在している場合、VTCS は VTSSSEL
文を無視し、VTV が存在している VTSS から VTV を移行します。図3-116 に示すように、VTSSSEL
制御文には次のパラメータが含まれます。
オプションで、規則の適用先となる VSM 機能を指定します。1 つの文で指定できる機能は、1 つだけです。このパラメータを省略した場合、その適用先はすべての機能になります。本当にすべての機能が該当する場合は、FUNCtion
パラメータを省略することで、文の数を、省略しなかった場合にコーディングする必要のある量の 25% に減らすことが、効率上理にかなっています。
function
は、次の表で説明する機能名を示します。
機能 |
説明 |
---|---|
|
不特定 (スクラッチ) VTV の割り当てに適用されます。対象 VTD のリストは、指定された |
|
特定の VTV の割り当てに適用されます。対象 VTD のリストは、指定された |
|
要求リコールに適用されます。リコールの対象となる VTSS のリストは、指定された |
|
リクレイムに適用されます。リクレイムの対象となる VTSS のリストは、指定された |
|
ドレインに適用されます。ドレインの対象となる VTSS のリストは、指定された |
|
|
|
MVC 監査に適用されます。監査の対象となる VTSS のリストは、指定された |
|
エクスポートに適用されます。エクスポートの対象となる VTSS のリストは、指定された |
|
統合に適用されます。統合の対象となる VTSS のリストは、指定された |
オプションで、規則の適用先となる 1 つ以上のホストを指定します。このパラメータを使用する場合、このパラメータに指定されないホストはすべて、この規則を無視します。このパラメータを使用しない場合、この文はすべてのホストに適用されます。
host-id
はホスト識別子 (最大 8 文字) を示します。
注:
VTSSLST
パラメータに指定された VTSS リストは、パラメータ MGMTclas
、VTSS
、STORclas
、および MVCpool
に指定された条件によってさらに限定されます。オプションで、管理クラスを指定します。
mgmt-class-name
は、MGMTclas
制御文で定義された管理クラスの名前を示します。
オプションで、次のような VTV を持つ VTSS を指定します。
存在している
そこから移行された
vtss-name
は、VTSS 名を示します。
オプションで、ストレージクラスを指定します。MVC に基づいて VTSS が選択される場合にのみ適用されます。
stor-clas-name
は、STORclas
制御文で定義されたストレージクラスの名前を示します。
オプションで、名前付き MVC プールを指定します。MVC に基づいて VTSS が選択される場合にのみ適用されます。
poolname
は MVCPool
制御文で定義した MVC プールの名前を示します。
オプションで、VTSS のリストとそれぞれに対応する優先度を指定します。
vtss-list-name
は、VTSSLST
制御文で定義された VTSS リストの名前を示します。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
図3-117 に示すように、MIGrate
コマンド (フォーマット 1) には次のパラメータが含まれます。
移行する VTV を指定します。
volser
、vol-range
、または vol-list
は、1 つ以上の VTV の volser を示します。1 つ以上の範囲を指定することもできます。
移行する VTV の選択に使用されるデータセットを指定します。
name
はデータセット名を示します。表3-12 では、データセット名で有効なワイルドカードを説明します。GDG のメンバーのアドレス指定にワイルドカードを使用することはできません。
ワイルドカード |
説明 |
---|---|
* |
1 つの修飾子、または 1 つの修飾子内の 1 つ以上の文字。アスタリスクの前後には一連の文字が存在してもかまいません。 |
** |
0 個以上の修飾子。二重アスタリスクの前後に文字が存在していてはいけません。その前後にはピリオドまたは空白が存在している必要があります。 |
% または ? |
ちょうど 1 つの英数字または国別文字。 |
%% または ?? |
各修飾子内では、1-8 個のパーセント記号または疑問符を指定できます。 |
注:
ワイルドカードは、DFSMS/MSP 1.4
以上を実行している MSP システムでのみサポートされます。このレベルより下のシステムでは、カタログ検索でワイルドカードがサポートされません。移行する 1 つ以上の VTV を決定する 1 つ以上の管理クラスを指定します。MGMTclas
、VTVid
、DSN
は相互排他の関係にあります。
mgmt-class-name
は、MGMTclas
制御文で定義された 1 つ以上の管理クラスの名前を示します。詳細については、MGMTclas 制御文を参照してください。
オプションで、VTV の移行後に VSM にその VTV を VTSS から削除させるかどうかを指定します。
VTV の移行後にその VTV を VTSS から削除しません。
VTV の移行後にその VTV を VTSS から削除します (デフォルト)。
要求が送信されたあとで、ユーティリティーが操作の完了を待機せずに戻ることを指定します。
図3-118 に示すように、MIGrate
コマンド (フォーマット 2) には次のパラメータが含まれます。
指定されたしきい値に達するまで移行する 1 つ以上の VTSS を指定します。
name
は、1 つ以上の VTSS の名前を示します。
VTSS の領域が指定されたしきい値に達するまで、VTSS 領域管理/VTV 移行サイクルを VTCS に実行させることを指定します。有効な値は 0-95% です。
value
は、移行の目標となるしきい値 (VTSS 領域のパーセント) を示します。
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
図3-119 に示すように、MNTD
コマンドには次のパラメータが含まれます。
自動トランスポートクリーニングを制御します。
自動クリーニング機能を無効にします。OFf
が HSC の初期値です。
次の HSC クリーニング機能を有効にします。
自動クリーニング機能。クリーニングが必要なトランスポートの発生を検出し、クリーニングカートリッジのマウントをスケジューリングします。レベル 22 以上の LMU では、次回のマウント解除のあとでクリーニングが発生します。ほかのすべてのレベルでは、次回のボリュームマウントの前にクリーニングが発生します。
CLean
コマンド。特定のトランスポートでのクリーニングカートリッジのマウントをスケジューリングするために使用されます。詳細については、CLeanを参照してください。
ある手動モードの LSM で、LSM がオフラインに変更される前にロボットによってマウントされたボリュームのマウント解除が要求された場合に、制御データセットからボリュームを自動的に削除するかどうかを指定します。
ロボットによってマウントされたボリュームの手動マウント解除が要求された場合に、制御データセットからボリュームを自動的に削除することを示します。Auto
が HSC の初期値です。
ロボットによってマウントされたボリュームの手動マウント解除が要求された場合に制御データセットからボリュームを削除するかどうかを決定するようオペレータに促すメッセージを発行するように、HSC に指示します。
Dismount
を Manual
に設定することは、LSM を短時間だけオフラインに変更する場合に役立ちます。この場合、オペレータは、マウント解除メッセージに応答せず、ボリュームがトランスポートにマウントされたままにすることを選択できます。LSM がオンラインに変更されると、HSC が未処理のマウント解除要求を再駆動し、その結果、ボリュームがロボットによってマウント解除され、ストレージセル内に配置されることになります。
最大使用回数を超えたクリーニングカートリッジの自動取り出しを制御します。
マルチホスト環境では、特定の ACS の EJctauto
設定はすべてのホストで同じ値にすべきです。EJctauto
のステータスは、異なるホスト上の HSC 間で共有されません。
(MNTD
MAXclean
または VOLATTR
MAXclean
パラメータによって指定される) 使用可能回数を超えたクリーニングカートリッジを自動的に取り出すよう、HSC に指示します。ON
が HSC の初期値です。
使用上限を超えたカートリッジを ACS から取り出すか、それともそのクリーニングカートリッジを ACS 内にとどめるかをオペレータに尋ねるプロンプトを表示するよう、HSC に指示します。
使用上限を超えたクリーニングカートリッジを ACS 内にとどめるよう、HSC に指示します。クリーニングカートリッジの volser を表示するとともにこのアクションについて説明するメッセージが、発行されます。
オプションで、指定された ACS だけに EJctauto
設定が適用されることを指定します。このパラメータを省略した場合、EJctauto
設定はすべての ACS に影響を与えます。
acs-id
は、ACS を識別する 00 から 99 までの 10 進値を示します。1 桁の acs-id
を入力できます。
マウント時にパススルーが必要であったボリュームのマウント解除時に、HSC が新しいホームセル位置を選択すべきかどうかを指定します。
マルチホスト環境では、特定の ACS の Float
設定はすべてのホストで同じ値にすべきです。Float
のステータスは、異なるホスト上の HSC 間で共有されません。
マウント解除が発生した LSM 内でボリュームの新しいホームセル位置を選択するよう、HSC に指示します (使用可能なセルが存在する場合)。使用可能なセルが新しい LSM 内に存在しない場合は、空きセルのあるもっとも近い LSM 内で位置が選択されますが、ボリュームを元のホームセルに強制的に移動させることも可能です。Float を ON
に設定すると、パススルー操作の回数が減ります。ON
が HSC の初期値です。
ボリュームのマウント解除時にボリュームを元のホームセル位置に戻すよう、HSC に指示します。
注:
リモート ACS/CDS のリンクがダウンした状況でMNTD
Float
OFf
コマンドを使えば、カートリッジが元のホームセル位置に確実に戻るので、制御データセットで整合性の問題が生じません。リモートライブラリの詳細については、Oracle の ELS ドキュメント『ELS レガシーインタフェースリファレンス』を参照してください。オプションで、この ACS だけに Float 設定が適用されることを指定します。ACS パラメータを省略した場合、Float 設定はすべての ACS に影響を与えます。
acs-id
は、ACS を識別する 00 から 99 までの 10 進値を示します。1 桁の acs-id
を入力できます。
クリーニングカートリッジの最大使用可能回数を指定します。
最大使用回数を超えたクリーニングカートリッジがどのように処理されるかは、ACS で有効になっている EJctauto
設定によって制御されます。
マルチホスト環境では、MAXclean
設定はすべてのホストで同じ値にすべきです。MAXclean
の値は、異なるホスト上の HSC 間で共有されません。
クリーニングカートリッジの使用可能回数については、カートリッジベンダーの推奨に従ってください。
count
は、1 から 32767 の範囲の 10 進値を示します。HSC の初期値は 100 です。
count
の値は、ライブラリ内のすべてのクリーニングカートリッジに適用されます。使用回数がまだ count 未満であるようなクリーニングカートリッジで、ACS 内のトランスポートと互換性のあるものが存在している場合、使用回数が count に達したクリーニングカートリッジは選択されません。MNTD
EJctauto
の設定によっては、使用上限を超えたクリーニングカートリッジが自動的に取り出される場合があります。
手動モード時にマウントメッセージが発行されるかどうかを指定します。オペレータはこれにより、手動でマウントされたボリュームを制御データセット内に維持できます。
D
と応答して制御データセットからボリュームを削除するか、あるいは I
と応答してマウント要求を無視するようにオペレータに求める手動モードマウントメッセージを生成します。Delete
が HSC の初期値です。
M
と応答してメッセージを DOM
し、制御データセット内でボリュームを維持するか、あるいは I
と応答してマウント要求を無視するようにオペレータに求める手動モードマウントメッセージを生成します。
注:
MNTD MMount(Reply)
が指定された場合の、手動モードマウント解除に対する HSC のアクションは、MNTD Dismount
設定によって決まります。SCRDISM(ARCHIVE)
が指定された場合にカートリッジのアーカイブのために発生可能なパススルーの最大回数を指定します。
count
は、カートリッジのアーカイブで許可されるパススルーの最大回数を示します。指定可能な値は、1 から 99 までの範囲の 10 進数です。HSC の初期値は 1 です。
手動モード LSM でのスクラッチマウント要求を満たす際に、スクラッチボリュームがどのようにして選択されるかを決定します。
手動モード LSM でスクラッチマウントが要求されたときにはオペレータがスクラッチボリュームを選択する必要があることを指定します。Manual
が HSC の初期値です。
手動モード LSM でスクラッチマウントが要求されたときにスクラッチボリュームを選択するよう、HSC に指示します。Scratch
が Auto
に設定された場合、HSC 手動マウントメッセージは、まるでそれが特定のボリュームに対する要求であるかのように、カートリッジの VOLSER
とセル位置を表示します。
9310 または 9360 LSM 内でマウントされたスクラッチボリュームを、マウント解除時により大規模または低速な LSM に自動的にアーカイブするかどうかを指定します。
注:
9740 LSM はほかのどのタイプの LSM にも接続できません。したがって、SCRDISM
は、9740 を含む ACS でのマウントには影響を与えません。9310 または 9360 LSM 内でマウントされたスクラッチボリュームが、MNTD
Float パラメータの設定に従ってマウント解除されるべきであることを示します。CURRENT
が HSC の初期値です。
9310 または 9360 LSM 内でマウントされたスクラッチボリュームが、より大規模または低速なストレージデバイス内にアーカイブされるべきであることを示します。パススルーの回数が PASSTHRU
を超えていない場合にのみ、アーカイブが発生します。カートリッジのアーカイブは次のように発生します。
9360 から 9310 または 4410 へ
9310 から 4410 へ。
SCRDISM(ARCHIVE)
は、MNTD Float
パラメータの設定をオーバーライドします。
ARCHIVE
パラメータは、9740 LSM を含む ACS でのマウント解除には影響を与えません。
オプションで、MNTD
コマンドに関連付けられたホストを特定します。これを使えば、特定の起動オプションを特定のホストに制限できます。
このパラメータを指定しなかった場合、PARMLIB
にアクセスするすべてのホストでコマンドが実行されます。
hostid
は、ホスト ID (JES の SMF システム識別子) を示します。
注:
hostid
が、コマンドを実行しているホストに一致しなかった場合、メッセージが発行され、コマンドは処理されません。インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
MODify
コマンドは次の機能を実行します。
発行元のホストにかかわらず、すべてのホストに対し、CAP または LSM をオンラインまたはオフラインに変更する
SL3000 または SL8500 ライブラリの動的ハードウェア再構成を開始する
SLILIBRY FUTRACS
パラメータを使って事前に割り当てられた CDS 内の SL3000 または SL8500 の ACS 定義を追加、削除、または更新する
SL3000 および SL8500 ライブラリの動的ハードウェア再構成は、ドライブや拡張パネルの動的な追加や削除を可能にする Near Continuous Operation (NCO) の一部です。
動的ハードウェア再構成をアクティブにするには、MODify CONFIG
コマンドを入力してください。
Near Continuous Operation や動的ハードウェア再構成の詳細については、Oracle の ELS ドキュメント『HSC および VTCS の構成』を参照してください。
注意:
MODify CONFIG
を入力する前に、CDS のバックアップを実行してください。LIBGEN
、MERGEcds
、および HSC の再起動を実行せずに SL8500 構成から LSM を削除することも可能です。ただしこの操作には、Oracle StorageTek サポートによる補助が必要です。
MODify
コマンドと Vary コマンドの相違点を次に示します。
MODify
コマンドは、すべてのホストに対してグローバルに、指定された CAP または LSM をオンライン/オフラインにします。
オフラインに変更された CAP は、取り出し/挿入処理に使用できません。
オフラインに変更された LSM は、手動モードで操作する必要があります。
手動モードの LSM でも、ホストからの診断要求には応答できます。
Vary
コマンドは、1 つの LMU に対し、あるホストステーションをオンライン/オフラインにします。
すべての LMU ステーションがオフラインに変更されたホストは、その LMU に接続されたすべての LSM から切断されます。
切断されたホストのカートリッジ処理を、引き続き LSM を使って半自動化するには、接続されたホストから HSC コマンドを発行します。
図3-120に示すように、MODify
コマンドには次のパラメータが含まれます。
すべてのホストに対して CAP をオンライン/オフラインに変更することを指定します。
オンライン/オフラインに変更する特定の CAP。cap-id
の形式は AA:LL:CC
です。ここで、AA:LL
は LSMid を示し、CC
は CAP を示します。有効な値のリストについては、CAPidを参照してください。
オンライン/オフラインに変更する標準の CAP。lsm-id
の形式は AA:LL
です。ここで、AA
は ACSid (10 進数 00-99) を示し、LL
は LSM 番号 (10 進数 00-99) を示します。
すべてのホストに対して CAP をオンラインに変更することを指定します。CAP がオンラインに変更されると、HSC は、その CAP がオフラインに変更された際に有効になっていた CAP モード (自動または手動) を復元しようとします。
すべてのホストに対して CAP をオフラインに変更することを指定します。オフラインに変更された CAP は使用不可能な状態となり、割り当てが禁止されます。CAP のモード (自動または手動) は制御データセット内に保持されます。
CAP をオフラインに変更する際には、必ず CAP
パラメータを指定してください。LSM がオンラインの状態で、CAP をオフラインに変更するための lsmid
は指定したが、CAP パラメータを指定しなかった場合、LSM がオフラインに変更されてしまいます。
このコマンドは緊急時にのみ使用してください。CAP が別のアクティブなプロセスによって使用されていないことを確認してください。アクティブな CAP に対して MODify
コマンドを発行すると、その CAP を使用しているプロセスがエラーを受信する可能性があります。
オプションで、すべてのホストに対して 1 つ以上の LSM をオンライン/オフラインに変更することを示します。
すべてのホストに対してオンライン/オフラインに変更する、1 つ以上の LSM。lsmlist
の各要素は、単一の lsm-id
、lsm-range
のいずれかになります。リスト内の各要素がコンマまたは空白で区切られ、リスト全体が括弧で囲まれている必要があります。
lsm-id
の形式は AA:LL
です。ここで、AA
は ACSid (10 進数 00-99) を示し、LL
は LSM 番号 (10 進数 00-99) を示します。
すべてのホストに対して LSM をオンラインに変更することを指定します。オンラインに変更された LSM は、自動モードになります。LSM がオンラインに変更されると、LSM がオフラインに変更される前に自動モードだった CAP は、再度自動モード (アンロック状態) になります。
すべてのホストに対して LSM をオフラインに変更することを指定します。オフラインに変更された LSM は、手動モードになります。手動モード LSM 内の CAP は使用できませんが、各 CAP の自動/手動状態は保持されます。
LSM をすぐにオフラインに変更することを指定します。FORCE は必ず、LSM をオフラインに変更するための OFFline
パラメータと一緒に使用されます。
オプションで、SL3000 および SL8500 ライブラリ向けのハードウェア再構成処理の Near Continuous Operation (NCO) を開始します。これはシステムレベルの変更であり、CDS に接続されているすべてのホストに伝播されます。
Near Continuous Operation や動的ハードウェア再構成の詳細については、Oracle の ELS ドキュメント『HSC および VTCS の構成』を参照してください。MODify CONFIG
を入力する前に、CDS のバックアップを実行してください。
オプションで、SL3000 および SL8500 ライブラリ向けのハードウェア再構成処理の Near Continuous Operation (NCO) を開始します。これはシステムレベルの変更であり、CDS に接続されているすべてのホストに伝播されます。
Near Continuous Operation や動的ハードウェア再構成の詳細については、Oracle の ELS ドキュメント『HSC および VTCS の構成』を参照してください。
MODify CONFIG
を入力する前に、CDS のバックアップを実行してください。
ハードウェア構成の実行中に障害が発生している可能性のあるすべてのホストの内部フラグをリセットします。RESET
はさらに、ハードウェアおよびソフトウェアの比較フェーズ時に、HSC コンプレックスのすべてのアクティブな動的ハードウェア再構成を終了させます。障害の発生していたホストが回復すると、自動的に新しいハードウェア構成が認識および実装されます。
リセット機能は、障害の発生しているホストをリセットするためだけのものであり、実際の動的ハードウェア再構成処理を開始することはありません。動的ハードウェア再構成を起動するには、RESET
パラメータなしの MODify CONFIG
コマンドを別途実行する必要があります。
1 つ以上の ACS を HSC 構成に追加するための NCO 構成変更を開始します。追加された ACS は、ACSType
パラメータで指定されたライブラリタイプのライブラリ特性を備えます。追加可能な ACS の数は、SLILIBRY FUTRACS
パラメータに指定された数値によって制限されます。
構成変更に使用するライブラリタイプを指定します。オプションは SL3000
、SL8500
のいずれかです。
さらに、追加する ACS の数 (1-9) を表す N
(コンマで区切る) を指定することもできます。このキーワードが指定されなかった場合、1 がデフォルトになります。
ACSid(
acs-id
)
パラメータに指定された切断済み ACS を削除するための NCO 構成変更を開始します。
ACSid が削除されると、ACS が SLIACS
文で定義されたものである場合には、ACS を再度追加することはできません。ACS が、以前の MODify CONFIG ADD
コマンドによって追加されたものである場合、ACS を再度追加できます。
ACSid がもっとも大きな番号の ACS でない場合、ACS は「未割り当て」のステータスになります。
ACSid がもっとも大きな番号の ACS である場合、ACS は完全に削除されるので、別の ACSType として再度追加できます。
ACSid がもっとも大きな番号の ACS でない場合、ACS は未割り当てのステータスを持つプレースホルダーとなり、同じ ACSType として再度追加できます。
ACSid(
acs-id
)
パラメータに指定された ACS 構成を更新するための NCO 構成変更を開始します。これはシステムレベルの変更であり、CDS に接続されているほかのホストにもその変更内容が通知されます。
パラメータ ADD
と DELete
は、LIBGEN
処理中に SLILIBRY
マクロ内で FUTRACS
パラメータが指定された場合にのみ有効になります。
ACS 内でのセル検出をバイパスするため、ACS
acs-id
と一緒に使用されます。このオプションは、ドライブまたは CAP 変更のためだけに使用され、再構成時間を短縮します。
ある ACS のすべてのドライブのドライブ情報 (シリアル番号やワールドワイド名など) を更新するため、ACS
acs-id
と一緒に使用されます。このオプションは、不良ドライブを同じタイプのドライブに交換する場合にのみ使用されます。
注:
このコマンドオプションは起動されるとすぐに実行されるので、ライブラリのアクティビティーを中断しません。インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
MOUNT
コマンドは、スクラッチボリュームまたは特定のボリュームをトランスポートにマウントするか、あるいは VTV を VTD にマウントし、オプションで管理クラスをその VTV に割り当てます。
注:
バッチジョブで見逃されてしまったように見えるマウントを管理するために、このコマンドを使用しないでください。代わりに、SMC のRESYNCHronize
コマンドを使って保留中のマウントを自動化してください。詳細については、RESYNChronizeを参照してください。図3-119 に示すように、Mount
コマンドには次のパラメータが含まれます。
マウントするボリュームを指定します。
ボリュームのマウント先となるトランスポートのデバイスアドレスを指定します。
オプションで、指定されたホスト (JES の SMF システム識別子) に対して定義されたデバイスアドレスにボリュームをマウントすることを示します。
注:
指定されたhost-id
は、デバイスアドレス解決にのみ使用されます。サブプール検証用の host-id
は、コマンドの発行元から取得されます。ボリュームが読み取り専用アクセス用にマウントされることを示します。
hostid
は指定しないが Readonly
は指定する場合、オペランドの欠落を示すために、Readonly
の直後にコンマを入力する必要があります。例:
MOUNT 123456 0B0,,READONLY
オプションで、異なる記録方式のデバイスにボリュームをマウントできるようにします。ボリュームのメディアタイプは、デバイスとの互換性がある必要があります。高密度を読み取れないドライブに、高密度で書き込まれているボリュームをマウントできるので、注意が必要です。
マウントするスクラッチボリュームを指定します。
マウントするスクラッチボリュームを指定します。
ボリュームのマウント先となるトランスポートのデバイスアドレスを指定します。
オプションで、指定されたホスト (JES の SMF システム識別子) に対して定義されたデバイスアドレスにボリュームをマウントすることを示します。
注:
指定されたhost-id
はデバイスアドレス解決にのみ使用されます。サブプール検証用の host-id
はコマンドの発行元から取得されます。オプションで、スクラッチボリュームがスクラッチサブプールから取得されることを示します。このパラメータを指定しなかった場合の動作は、スクラッチプールがどのように定義されたかにより異なります。
VOLPARM
が指定されている場合、ACS 内のすべてのスクラッチテープのうち、VOLPARM
に指定されたが名前付きサブプールには割り当てられなかったものを含む DEFAULTPOOL
から、ボリュームが選択されます。
VOLPARM
が指定されていない場合 (つまり、VOLATTR
または UX03
スクラッチプール定義の場合)、ACS 内のすべてのスクラッチテープ (非サブプールボリュームとサブプールボリュームの両方) を含む subpool-0
からボリュームが選択されます。
オプションで、スクラッチボリュームのメディアのタイプを指定します。指定されたメディアは、要求された devaddr
と互換性がある必要があります。
media-type
は、メディアタイプを示します。
有効な media-type
値のリストについては、付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
注:
MEDia
を指定しなかった場合、メディアタイプにかかわらず次のスクラッチカートリッジが選択されます。インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
MOVe
コマンドはボリュームを、同じ LSM 内の指定された位置に移動するか、ACS 内のほかの LSM に移動します。
注:
すべての LSM へのボリュームの移動は、先着順に実行されます。ボリュームが移動されるにつれて、LSM がフル状態となり、その LSM の移動要求が満たされます。移動要求は引き続き、要求で指定された次の LSM に対して、指定されたボリュームの移動を行います。使用可能なすべてのセルにテープカートリッジが含まれていれば、LSM はフル状態になっています。移動要求の全体が完了するかすべての移動先 LSM がフル状態になるまで、この処理が継続されます。
移動は一度に 1 つずつ実行されますが、これは、ほかの LSM アクティビティーも可能にするためです。
図3-122に示すように、MOVe
コマンドには次のパラメータが含まれます。
カートリッジの移動「元」となる LSMid を、AA:LL
のフォーマットで指定します。Flsm
パラメータを指定する場合、Volume
パラメータは指定できません。
lsmid
は、LSM 識別子名を示します。LSMid (lsm-id
) は、ACSid (10 進数 00-99) と LSM 番号 (10 進数 00-99) をコロン (:) で区切ったものになります。
移動元のパネル番号を指定します。このパラメータは必須であり、Flsm
パラメータと一緒に指定する必要があります。
パラメータ Row
と Column
を指定しなかった場合、パネル全体が空になる可能性があります。
panellist
は、1 桁または 2 桁のパネル番号を示します。範囲は有効ではありません。Row
または Column
パラメータでリストを指定した場合、このパラメータにリストを含めることはできません。
同じ LSM 内でカートリッジが移動される場合、panellist
に指定されたパネルは、移動先のパネルから除外されます。
panel-list
要素は、LSM タイプに固有の 1 桁または 2 桁の 10 進数です。有効な値のリストについては、パネルを参照してください。
移動元となる行のリストを指定します。このパラメータは Panel
パラメータと一緒に指定する必要があります。
rowlist
は、1 桁または 2 桁の行番号、または行番号のリストを示します。指定可能な最大のリストは、4 行です。ただし、Column
パラメータでリストを指定した場合、このパラメータにリストを含めることはできません。範囲は有効ではありません。
rowlist
の各要素は、LSM タイプに固有の 1 桁または 2 桁の 10 進数です。有効な値のリストについては、行を参照してください。
移動元となる列のリストを指定します。このパラメータはオプションであり、Row
パラメータと一緒に指定する必要があります。このパラメータを指定しなかった場合、指定された行のすべての列が移動されます。
columnlist
は、1 桁または 2 桁の列番号、または列番号のリストを示します。Row
パラメータでリストを指定した場合、このパラメータにリストを含めることはできません。範囲は有効ではありません。
columnlist
の各要素は、LSM タイプに固有の 1 桁または 2 桁の 10 進数です。有効な値のリストについては、列を参照してください。
オプションで、移動するボリュームを指定します。
vollist
は、ボリュームのリスト (最大 300 個指定可能) またはボリュームの範囲を示します。Volume
パラメータを指定する場合、Flsm
パラメータは指定できません。
ターゲットの LSM を指定します。これは必須パラメータです。LSM は AA:LL
として指定します。ここで、AA
は ACSid、LL
は LSMid を示します。ACSid:
Flsm
パラメータの「aa
」(ACSid) と同一でなければいけません。
Volume
パラメータを指定した場合、そのボリュームが存在している ACS と同じでなければいけません。
lsmlist
は、LSM のリスト (最大 24 個指定可能) を示します。範囲は無効です。LSMid (lsm-id
) は、ACSid (10 進数 00-99) と LSM 番号 (10 進数 00-99) をコロン (:) で区切ったものになります。
オプションで、カートリッジの移動先となる、TLsm
内のパネルを指定します。
panel
は、1 桁または 2 桁のパネル番号を示します。このパラメータにリストや範囲を含めることはできません。有効な値のリストについては、パネルを参照してください。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
MVCDRain
コマンドは、ある MVC から現在の VTV とスクラッチ VTV のすべてをリコールするほか、オプションでその MVC を、ライブラリから物理的に取り出すことなく「仮想的」に取り出すことで、VSM がその MVC を使用できないようにします。このコマンドを使用すると、CONFIG RECLAIM CONMVC
設定をオーバーライドできます。
図3-123に示すように、MVCDRain
コマンドには次のパラメータが含まれます。
指定された volser を持つ 1 つ以上の MVC をドレインします。
volser
、vol-range
、または vol-list
は、1 つ以上の MVC (最大 50 個) の volser を示します。
オプションで、VTCS が MVC を「仮想的」に取り出すことを指定します (MVC は出力に使用されない)。
VMC の場合:
MVCDRAIN
で EJECT
パラメータを指定した場合、VTV が物理的に削除されます。
DRCHKPT
ユーティリティーまたは CONFIG RECLAIM
PROTECT
パラメータを使って vMVC の CDS バックアップコンテンツを保護してから MVCDRAIN EJECT
コマンドを発行すると、現在の CDS バックアップを vMVC コンテンツの DR ベースラインとして使用できなくなります。
MVCDRAIN
で EJECT
パラメータを指定しなかった場合、VTV は削除されませんが、VMVC 上の VTV が表示されないように CDS レコードが更新されます。
オプションで、ドレインとリクレイムの両方で VTCS が同時に処理する MVC の最大数を指定します。
nn
は MVC の数を示します。有効な値は 1 - 99 です。指定しなかった場合のデフォルトは、CONFIG RECLAIM
文で指定された CONMVC
値になります。
指定された名前付き MVC プール内の MVC をドレインします。
pool-name
は、MVCPool
制御文で定義された MVC プールの名前を示します。詳細は、Oracle の ELS のドキュメント『ELS レガシーインタフェースリファレンス』を参照してください。
指定されたストレージクラスの MVC をドレインします。
stor-class-name
は、STORclas
制御文で定義されたストレージクラスの名前を示します。詳細については、STORclas 制御文を参照してください。
オプションで、VTCS が読み取りデータチェックを使用して VTV をリコールするかどうかを指定します。
読み取りデータチェックを使用して VTV をリコールしません。これがデフォルトです。
読み取りデータチェックを使用して VTV をリコールします。
オプションで、ユーティリティーが要求送信後に処理の完了を待たずにリターンすることを指定します。
オプションで、保証期限の切れた MVC (MVC
レポートの Status T 列に W
と表示されたもの) を選択します。
オプションで、耐用期限の切れた MVC (MVC
レポートの Status T 列に T
と表示されたもの) を選択します。
オプションで、エラーのある MVC (MVC
レポートの Status B 列に B
と表示されたもの) を選択します。
オプションで、データチェックを含む MVC (MVC
レポートの Status D 列に D
と表示されたもの) を選択します。
インタフェース:
ユーティリティーのみ
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
RENVTSS
指定時はアクティブな HSC/VTCS が必要
更新対象の CDS を使用しているアクティブホストが (どの LPAR 上にも) 存在していない場合は、バッチ専用モードで実行可能
図3-124 に示すように、MVCMAINT
コマンドには次のパラメータが含まれます。
マニフェストファイルの入力 DD 名を指定します。マージされた 1 つのマニフェストファイルを指定することも、複数のマニフェストファイルを指定することもできます。
ddname
は、マニフェストファイルの DD 名を示します。デフォルトは MANIFEST
です。
指定された場合、VTCS は MANIFEST
ファイルを読み取り、更新対象の MVC (マニフェストファイル内のすべての MVC) を見つけます。次に VTCS は、残りのパラメータ (LOST
、READONLY
など) で指定されるアクションを使って CDS 内の MVC を更新します。
オプションで、読み取り/書き込み属性が変更される MVC を指定します。
volser
、vol-range
、または vol-list
は 1 つ以上の MVC の volser を示します。最大 50 個の MVC を指定できます。
オプションで、MVC の読み取り/書き込みステータスを設定します。
MVC は読み取り専用です。
MVC は書き込み可能です。
オプションで、MVC の「損失」ステータスを設定します。
MVC で損失が発生しています。
MVC で損失が発生していません。
オプションで、MVC のエラーステータスを設定します。
MVC はエラー状態になっています。
MVC はエラー状態になっていません。
オプションで、MVC の「論理取り出し」ステータスを設定します。
MVC が「論理的に取り出」されています。
MVC が「論理的に取り出」されていません。
オプションで、MVC の「耐用期限切れ」ステータスを設定します。
MVC の耐用期限が切れています。
MVC は耐用期限は切れていませんが、引き続き「保証期限切れ」の状態にあります (引き続き出力用として選択可能)。
オプションで、MVC の「保証期限切れ」ステータスを設定します。
MVC の保証期限は切れています。
MVC の保証期限は切れていません。
注:
WARRANTY
と RETIRED
は相互排他の関係にあります。オプションで、MVC の無効 MIR ステータスを設定します。
MIR が無効です。
MIR は無効ではありません。
オプションで、MVC が物理的に交換されたあとで MVC レコードの各種 MVC フィールドを更新します。
MVC レコードは更新されません。
次の MVC フィールドが更新されます。
MVC media type がクリアされます
Count of times mounted がゼロに設定されます
Warranty Expired Flag がオフに設定されます
Invalid MIR Flag がオフに設定されます
Retired Flag がオフに設定されます
Broke/Error Flag がオフに設定されます
Lost Flag がオフに設定されます
Data Check Flag がオフに設定されます
VTSS Last Written By がクリアされます
Date/Time MVC was last written to がクリアされます
Storage Class がクリアされます
Date/Time of Last Drain/Reclaim がクリアされます
Date/Time of Migrate from Empty State がクリアされます
Date/Time the MVC was last mounted がクリアされます
注:
このパラメータを使用する場合、MVC が空であり (何も含んでおらず)、かつアンマウント状態でなければいけません。REPLACED
は、LOST
、ERROR
、EJECT
、RETIRED
、WARRANTY
、INVLDMIR
の各パラメータと相互排他の関係にあります。オプションで、所有元 VTSS の名前を vtss-name
に設定します。
vtss-name
は新しい VTSS 名を示します。これは、構成に含まれる既存の VTSS の名前でなければいけません。
注:
RENVTSS
を使用するには、MVCMAINT
の実行元となるホストが、所有元の VTSS にアクセスできる必要があります。SLUADMIN の呼び出しで説明した必須の JCL 定義文のほかに、次の定義文も MVCMAINT
JCL に適用されます。
マニフェストファイルの DD 文。
注:
MVCMAINT
が実行される LPAR 上の HSC/VTCS が CDS を使用している場合、MVCMAINT
JCL で更新対象の CDS を指定できます。指定した場合、MVCMAINT
JCL で指定された CDS データセットが、HSC/VTCS で使用されている CDS データセットと一致する必要があります。
MVCMAINT
がバッチ専用モードで実行される場合 (つまり、CDS を使用するアクティブなホストが (どの LPAR 上にも) 存在しない場合)、MVCMAINT
JCL で更新対象の CDS を指定する必要があります。
MVCMAINT
コマンドには次のリターンコードが含まれます。
0
は、MVC で要求されたすべての更新が正常に終了したことを示します。
4
は、MVC で要求された更新の 1 つが失敗し、要求されたその他の更新の 1 つ以上が正常に終了したことを示します。
8
は、MVC で要求された更新がすべて失敗したことを示します。
注:
MVCMAINT
ジョブの最終的なリターンコードは、更新されたいずれかの単一の MVC によって生成された最大のリターンコードになります。たとえば、5 つの MVC がリターンコード 0 を生成し、1 つの MVC がリターンコード 8 を生成した場合、最終的なリターンコードは 8 になります。次のコマンドによって生成される MVCMAINT
レポートの例を、次に示します。
MVCMAINT MVC(022577-022579) READONLY=OFF
MVC RC 022577 04 022578 04 022579 04 MVCMAINT EXCEPTION REPORT *SLS6737I MVC 022578 ALREADY HAS READONLY(OFF); REQUEST IGNORED *SLS6737I MVC 022579 ALREADY HAS READONLY(OFF); REQUEST IGNORED SLS1315I SWS500.V5.CDS WAS SELECTED AS THE PRIMARY CONTROL DATA SET MVC Number Size Mount <----Status---> <------Last Mounted-----> Volser VTVs %Used %Avail %Frag (GB) Count I B L D R U T M Date Time VTSS ACSID Owner/ Consolidate Time 022577 0 0.00 99.96 0.04 .4 1 I - - - - C - - 2012Feb04 09:14:23 00 S1 022578 0 0.00 99.96 0.04 .4 4 I - - - - U - - 2012Mar08 10:11:04 VTSS16 00 S1 022579 0 0.00 99.96 0.04 .4 4 I - - - - U - - 2012Mar08 10:11:04 00 S1 3 INITIALIZED MVCS PROCESSED 0 NON_INITIALIZED MVCS PROCESSED 0 NON-LIBRARY MVCS PROCESSED
例3-49 に示すように、MVCMAINT
レポートには次の情報が含まれます。
処理された MVC のステータス - volser とリターンコード (0
- すべての更新が完了、4
- 一部の更新が完了、8
- すべての更新が未完了)。
すべての未完了更新の理由を示す例外レポート。
MVC サマリーレポート。
インタフェース:
ユーティリティーのみ
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
図3-125 に示すように、MVCPLRPT
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、指定された名前付き MVC プールの MVC のレポートを作成します。
poolname
は MVCPool
制御文で定義した MVC プールの名前を示します。詳細は、Oracle の ELS のドキュメント『ELS レガシーインタフェースリファレンス』を参照してください。
すべての名前付き MVC プール (DEFAULTPOOL
を含む) のレポートを作成するには、ALL
を指定するか、MVCPOOL
パラメータを省略します。
オプションで、指定されたストレージクラスの MVC のレポートを作成します。
stor-clas-name
は、STORclas
制御文で定義されたストレージクラスの名前を示します。詳細については、付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。まだメディアの割り当て先となっている、かつて存在していたストレージクラスを指定することもできます。
すべてのストレージクラスのレポートを作成するには、ALL
を指定するか、STORCLAS
パラメータ値を省略します。
STORCLAS
パラメータを使えば、MVCPOOL
から報告された MVC をフィルタリングできます。つまり、ストレージクラスが一致する MVC のみが報告されます。STORCLAS
パラメータが指定された場合、サマリーカウントセクションで、検出されたストレージクラスごと (パラメータ値 ALL
が指定されたか値が指定されなかった場合)、または指定された値に一致する MVC が存在するメディアタイプごとにストレージクラス小計が表示されます。
MVC 詳細行を報告します (デフォルト)。
サマリーカウントのみを報告します。
名前付き MVC プール CUST1POOL
のレポートの例を、次に示します。
MVC Number Size Mount <----Status---> <------Last Mounted-----> Volser VTVs %Used %Avail %Frag (GB) Count I B L D R U T M Date Time VTSS ACSID Owner/ Consolidate Time EVS99 200 10.80 84.57 4.63 2 1 I - - - - U W - 2012Feb04 09:14:23 VTSS8 00 S1 EVS100 0 0.00 100.00 0.00 UNKNOWN 4 I - - - R U T - 2012Mar08 10:11:04 VTSS8 00 S1 EVS101 1009 99.00 0.00 1.00 .4 4 I - - - R U T - 2012Mar08 10:11:04 VTSS8 00 S1 EVS102 5 8.25 91.75 0.00 .4 4 I - - - R U T - 2012Mar08 10:11:04 VTSS8 00 S1 EVS103 EXPVTV 0.12 99.88 0.00 .4 4 I - - - R U T - 2012Mar08 10:11:04 VTSS8 00 S1 EVS104 0 0.00 100.00 0.00 .4 4 I - - - R U T - 2012Mar08 10:11:04 VTSS8 00 S1 EVS105 200 10.80 84.57 4.63 10.2 4 I - - - R U T - 2012Mar08 10:11:04 VTSS8 00 S1 EVS106 200 0.00 100.00 0.00 .4 4 I - - - R U T - 2012Mar08 10:11:04 VTSS8 00 S1 EVS107 200 0.00 100.00 0.00 .4 4 I - - - R U T - 2012Mar08 10:11:04 VTSS8 00 S1 SUMMARY FOR MVCPOOL=CUST1POOL ACS MEDIA FREE-MVCs RECLAIM-MVCs USED MVCs VOLS GB VOLS GB VOLS GB 00 ECART 120 96 2 0.5 90 45 00 STK1R 30 600 1 3.5 25 350 00 TOTAL 150 696 3 4.0 115 395 SUMMARY OF MVCS BY USAGE: 137 TOTAL MVCS PROCESSED 135 INITIALIZED MVCS PROCESSED 2 UN-INITIALIZED MVCS PROCESSE 41 FREE MVCS AVAILABLE 0 MVCS WITH STATUS AUDIT 6 MVCS WITH STATUS DRAIN 4 MVCS WITH STATUS EXPORT 0 MVCS MARKED EJECTED 60 MVCS MARKED FULL 0 MVCS WITH MAXIMUM VTVS 82 MVCS MARKED READ-ONLY 3 MVCS WITH STATUS BROKEN 7 MVCS WITH STATUS LOST 0 MVCS MARKED RETIRED 0 MVCS WITH EXPIRED WARRANTY 0 MVCS HAVE INVALID MIRS 1 MVCS HAVE DATACHECKS 5 MVCS WITH STATUS CONSOLIDATE
次のリストでは、名前付き MVC プールレポートの各フィールドについて説明します。サマリーのフィールドはストレージクラスまたは名前付き MVC プールに対するものですが、そのどちらになるかは、レポートの JCL でどちらが指定されたかにより異なります。ストレージクラスが名前付き MVC プールを指定する場合、そのサブプールの情報がレポートに表示されます。
MVC volser。
MVC 上の現在の VTV の数。VTV エクスポートに使用された MVC では、このフィールドに EXPVTV
と報告されます。
現在の VTV によって使用されている MVC のパーセンテージ。
物理的に使用できる MVC のパーセンテージ。
最新でない VTV を含む MVC のパーセンテージ。この領域は、リクレイムされるか MVC がドレインされるまで、使用できません。
MVC のサイズ (G バイト)。これは、VTCS が MVC を使用したあとにのみ決定されます。VTCS が VTV を MVC に移行するまで、このフィールドには UNKNOWN
が表示されます。
VLE 内の MVC の定格容量は 250G バイトです。VTV が VMVC に複製解除ありで移行される場合、VTV は VTV 固有データと、ほかの VTV と共有されるデータとに分割されますが、後者は別の VMVC 上に配置できます。この結果、次のようになります。
VTV の合計が、VMVC メディアサイズの 250G バイトを超える可能性があります。ほかの VMVC 上に存在する共有データを VTV が参照するからです。
逆に、フル VMVC の VTV の合計サイズがメディアサイズの 250G バイトを下回る可能性があります。ほかの MVC 上に存在している VTV の共有データが VMVC に含まれているからです。たとえば極端な場合、VMVC に VTV コピーが 1 つも含まれていないのに、使用可能な領域や断片化された領域がまったく存在しない (MVC が VTV 共有データでいっぱいになる) 可能性があります。
この MVC が MVC インベントリに追加されたあと、書き込みまたは読み取りのためにマウントされた回数。
次の 1 つ以上のステータス:
この MVC は初期化されています。
この MVC には、調査すべきエラーがあります。このエラーが発生しても、この MVC はおそらく使用不可能にはなりませんが、B
とマークされてから 12 時間の間、VTCS はこの MVC を移行先として選択しません。12 時間が経過すると、この MVC は最低の優先度で後続の移行の対象となり、この MVC からのリコールが発生すると、VTCS がこの MVC をドレインする可能性があります。このエラー状態では、メッセージ SLS6686
、SLS6687
、SLS6688、SLS6690
、または SLS6693
が発行される可能性があります。
次のいずれかの条件が成立すると、この MVC エラーが発生する可能性があります。
MVC が別のジョブ (VTCS/VTSS 以外) によって破壊された
読み取り専用 MVC を移行に使用しようとする
DDR スワップエラー
RTD の故障
この MVC は、最後のマウント要求の際にマウントされませんでした。この MVC は引き続き移行用として使用可能ですが、L
とマークされてから 12 時間は、移行用として選択されません。12 時間が経過すると、この MVC には最低の優先度が設定されます。この状態は、MVC の次回マウント時にクリアされます。
この MVC でデータチェックが報告されました。VSM がこの MVC をふたたび移行に使用することはありません。
この MVC は読み取り専用としてマークされました。
次の使用ステータスのいずれかになります。
この MVC は出力 (移行、リクレイム、エクスポート、または統合) に使用できます。
この MVC は出力 (移行、リクレイム、エクスポート、または統合) に使用できません。
MVC の監査が実行中であるか、監査が失敗しました。監査が失敗した場合、VTCS はこの MVC を移行に使用しません。この状態をクリアするには、この MVC に対して AUDIT
を再実行します。
この MVC は統合 MVC です。
この MVC はエクスポート MVC です。
この MVC には使用可能な領域がありません。
この MVC に対して MVCDRain EJect
が発行されたか、RACROUTE
呼び出しによってこの MVC が更新用に取り出されました。この MVC がふたたび、移行またはリコールに使用されることはありません。この状態をクリアするには、MVCDRain
を EJect
オプションなしで、MVC に対して使用します。
自動ドレインまたは要求リクレイム、または明示的な MVCDRain
コマンドのために MVC がドレインされているか、あるいは以前の DRAIN
要求が失敗しました。後者の場合、VTCS はこの MVC を移行に使用しません。この状態をクリアするには、MVCDRain
を EJect
オプションなしで、MVC に対して入力します。
この MVC は、MVC あたりの最大 VTV 数に達しました。
次のステータスのいずれかです。
この MVC の耐用期限は切れています。
MVC 保証期限が切れました。
この MVC の MIR が無効です。
この MVC が最後にマウントされた日時、およびこの MVC が最後に使用された VTSS。
MVC が含まれている ACS、あるいはリモート MVC ボリュームまたは VLE の VMVC が含まれている VLE。
**MANY**
は特定の volser を持つ MVC が複数の場所で検出されたことを示します。この状態の MVC は使用不可としてマークされます。
MVC が空の場合、このフィールドは null になります。この MVC が統合 MVC の場合、統合の時間がこのフィールドに表示されます。この MVC が移行 MVC であり、かつ現在の VTV を含んでいる場合、MVC のストレージクラスがこのフィールドに表示されます。MGMTclas
文によって明示的に割り当てられたストレージクラスが存在しない場合のデフォルトのストレージクラスは、リクレイムまたは移行のために MVC への書き込みを最後に行なった VTSS の名前になります。
VTCS は、無効な管理クラスに割り当てられた VTV の移行要求を受け取ると、!ERROR
ストレージクラスを動的に作成し、その無効な管理クラスで定義された VTV を、!ERROR
ストレージクラスに移行します。このストレージクラスを使って無効な管理クラスを特定して修正し、影響のある MVC をドレインし、要求を送信し直します。
このセクションでは、次のカテゴリについて、MVC 数 (Vols) と合計ストレージ (Gb) が ACS 別、メディアタイプ別に表示されます。
100% 使用可能な領域を備え、移行された VTV を一切含まない MVC。表示されるストレージは、メディアタイプの容量に基づく合計の空き領域です。
領域リクレイムの対象となる MVC。表示されるストレージは、まだ領域リクレイムの対象になっていない MVC も含む、浪費領域の合計になります。
容量の一部または全部が使用された、初期化済みの MVC。
ストレージクラスまたは名前付き MVC プールの合計 MVC 数 (初期化済み、未初期化、および空き MVC の小計付き)。
このセクションでは、MVC を最後に使用したタスクごとの MVC 数が表示されます。
インタフェース:
ユーティリティーのみ
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
図3-119 に示すように、MVCRPt
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、レポートの対象となる MVC を指定します。MVC を指定しなかった場合、VSM システム内のすべての MVC がレポートに含まれます。
volser
、vol-range
、または vol-list
は 1 つ以上の MVC の volser を示します。
オプションで、レポートの対象となる MVC を含むストレージクラスを指定します。
stor-clas-name
は、1-8 文字のストレージクラス名を示します。
注:
STORclas
は、MVCid
、ALL
、および MANIFEST
とは相互排他の関係になります。オプションで、選択条件に従ってすべての MVC (通常であれば省略される MVC も含む) に対するレポートを生成します。
オプションで、レポートの生成に使用されるマニフェストファイルの入力 DD 名を指定します。
ddname
は、マニフェストファイルの DD 名を示します。マージされた 1 つのマニフェストファイルを指定することも、複数のマニフェストファイルを指定することもできます。
オプションで、MVC 詳細レポートを生成します。例については、例3-52 を参照してください。このオプションを指定しなかった場合はデフォルトで、MVC サマリーレポートが生成されます。例については、例3-51を参照してください。
オプションで、MVCRPt
が限定的な MVC 整合性チェックを行います (その間 CDS が予約される)。Oracle StorageTek ソフトウェアサポートから指示があった場合にのみ使用してください。
オプションで、MVCRPt
は、MVC 詳細レポート出力時と CHECK
パラメータ指定時に、読み取り専用 MVC を無視します。
以降のセクションでは、MVCRPt
コマンドによって生成される MVC サマリーレポートおよび詳細レポートについて説明します。
次の図に、MVC サマリーレポートの例を示します。
MVC Number Size Mount <----Status---> <------Last Mounted-------> Location Owner/Comment/ Volser VTVs %Used %Avail %Frag (GB) Count I B L D R U T M Date Time VTSS / ACS ID Consolidate Time DMV600 40 11.11 70.60 18.29 930.0 257 P - - - - U - - 2009Sep30 13:42:27 DVTSS16 00 DMV600 DMV601 0 0.00 100.00 0.00 500.0 256 I - - - - U - - 2009Sep29 16:59:59 00 DMV602 0 0.00 100.00 0.00 500.0 256 I - - - - U - - 2009Sep29 16:59:59 00 DMV603 0 0.00 100.00 0.00 500.0 256 I - - - - U - - 2009Sep29 16:59:59 00 DMV604 0 0.00 100.00 0.00 500.0 256 I - - - - U - - 2009Sep29 16:59:59 00 DMV605 0 0.00 100.00 0.00 500.0 256 I - - - - U - - 2009Sep29 16:59:59 00 DMV606 0 0.00 100.00 0.00 500.0 256 I - - - - U - - 2009Sep29 16:59:59 00 DMV607 0 0.00 100.00 0.00 500.0 256 I - - - - U - - 2009Sep29 16:59:59 00 DMV608 0 0.00 100.00 0.00 500.0 256 I - - - - U - - 2009Sep29 16:59:59 00 DMV609 0 0.00 100.00 0.00 500.0 256 I - - - - U - - 2009Sep29 16:59:59 00 DMV610 0 0.00 100.00 0.00 500.0 256 I - - - - U - - 2009Sep29 16:59:59 00 DMV611 0 0.00 100.00 0.00 500.0 256 I - - - - U - - 2009Sep29 16:59:59 00 DMV612 0 0.00 100.00 0.00 500.0 256 I - - - - U - - 2009Sep29 16:59:59 00 DMV613 0 0.00 100.00 0.00 500.0 256 I - - - - U - - 2009Sep29 16:59:59 00 DMV614 0 0.00 100.00 0.00 500.0 256 I - - - - U - - 2009Sep29 16:59:59 00 DMV615 0 0.00 100.00 0.00 500.0 256 I - - - - U - - 2009Sep29 16:59:59 00 DMV616 0 0.00 100.00 0.00 500.0 256 I - - - - U - - 2009Sep29 16:59:59 00 DMV617 0 0.00 100.00 0.00 500.0 256 I - - - - U - - 2009Sep29 16:59:59 00 DMV618 0 0.00 100.00 0.00 500.0 256 I - - - - U - - 2009Sep29 16:59:59 00 DMV619 0 0.00 100.00 0.00 500.0 256 I - - - - U - - 2009Sep29 16:59:59 00 20 Initialized MVCs processed 19 Initialized MVCs are standard format 1 Initialized MVCs are partitioned 0 Non-Initialized MVCs processed 0 Non-Library MVCs processed SLS0155I Condition code for utility function is 0
MVCRPt
MVC サマリーレポートには次のフィールドが含まれます。
MVC volser。
MVC 上の現在の VTV の数。VTV エクスポートに使用された MVC では、このフィールドに EXPVTV
と報告されます。
現在の VTV によって使用されている MVC のパーセンテージ。
物理的に使用できる MVC のパーセンテージ。
最新でない VTV を含む MVC のパーセンテージ。この領域は、リクレイムされるか MVC がドレインされるまで、使用できません。
MVC のサイズ (G バイト)。これは、VTCS が MVC を使用したあとにのみ決定されます。VTCS がこの MVC に VTV を移行するまで、このフィールドには N/A
が表示されます。
VLE 内の MVC の定格容量は 250G バイトです。VTV が VMVC に複製解除ありで移行される場合、VTV は VTV 固有データと、ほかの VTV と共有されるデータとに分割されますが、後者は別の VMVC 上に配置できます。この結果、次のようになります。
VTV の合計が、VMVC メディアサイズの 250G バイトを超える可能性があります。ほかの VMVC 上に存在する共有データを VTV が参照するからです。
逆に、フル VMVC の VTV の合計サイズがメディアサイズの 250G バイトを下回る可能性があります。ほかの MVC 上に存在している VTV の共有データが VMVC に含まれているからです。たとえば極端な場合、VMVC に VTV コピーが 1 つも含まれていないのに、使用可能な領域や断片化された領域がまったく存在しない (MVC が VTV 共有データでいっぱいになる) 可能性があります。
この MVC が MVC インベントリに追加されたあと、書き込みまたは読み取りのためにマウントされた回数。
次の 1 つ以上のステータス:
この MVC は初期化されています。パーティションフォーマットで書き込まれた MVC では、この列に文字「P」が表示されます。
これは MVC、ドライブ、またはその組み合わせに問題があることを示す一般的なエラーです。VTCS は、この状態の MVC を避けようとします。この状態をクリアするには、次のようにします。
MVC が問題の原因である場合は、DRAIN(EJECT)
コマンドを使用してサービスから MVC を除去してください。
この問題の原因が RTD である場合は、MVCMAINT
ユーティリティーを使用して MVC の状態をリセットします。
また、BROKEN
ステータスでは、メッセージ SLS6686
、SLS6687
、SLS6688
、SLS6690
の 1 つ以上が発行されます。これらのメッセージの詳細な回復手順については、Oracle の ELS ドキュメント『ELS メッセージおよびコード』を参照してください。
VTCS は MVC のマウントを試行しましたが、15 分のタイムアウト時間内にマウントが完了しませんでした。VTCS は、ハードウェア障害、HSC 障害、または MVC が ACS から除去されたことによって発生する状況からの回復を試みています。VTCS は、この状態の MVC を避けようとします。
LOST(ON)
ステータスにある MVC の後続マウントを正常に実行した場合、VTCS はステータスを LOST(OFF)
に設定します。
エラーの原因を特定し、解決してください。次のイベントの場合は、VTCS MVCMAINT
ユーティリティーを使用して LOST(OFF)
を設定することもできます。
LOST(ON)
ステータスがすでに解決済みの LSM 障害またはドライブエラーによって設定されていた場合
LOST(ON)
ステータスが、MVC が ACS 外にあったために設定され、その MVC がすでに再入力済みの場合。
この MVC に対してデータチェック状態が報告されました。VTCS は、この状態の MVC を避けようとします。この状態をクリアするには、次のようにします。
MVC 上のすべての VTV が二重化されている場合、取り出しオプションなしで MVC の MVCDRain
を使用します。これにより、すべての VTV が回復し、サービスから MVC が削除されます。
MVC 上に二重化されていない VTV が存在する場合は、MVC に対して VTCS AUDIT
を実行します。監査は失敗します。監査の終了後、イジェクトなしで MVCDRAIN
を実行します。これにより、データチェック領域の前にある VTV はブロック ID の昇順に、データチェック領域のあとにある VTV はブロック ID の降順にリコールされます。この順序で VTV を処理すると、VTCS がメディアからできるだけ多くの VTV を回復できるようになります。そのあと、まだ MVC 上に存在するすべての VTV についてデータを再作成する必要があります。
MVC は次の要件のいずれかにより読み取り専用とマークされています。
MVC は現在処理中のエクスポートまたは統合処理の対象です。読み取り専用状態により MVC は更新処理に対して保護されています。
MVC メディアにファイル保護が設定されます。エラーを修正し、MVCMAINT
ユーティリティーを使用して READONLY(OFF)
を設定します。
VTCS が MVC の更新を可能とする適切な SAF ルールが MVC には設定されていません。エラーを修正し、MVCMAINT
ユーティリティーを使用して READONLY(OFF)
を設定します。HSC、SMC、および VTCS のセキュリティーサブシステムユーザー ID の定義については、Oracle の ELS のドキュメント『ELS のインストール』を参照してください。
次の使用ステータスのいずれかになります。
この MVC は出力 (移行、リクレイム、エクスポート、または統合) に使用できます。
この MVC は出力 (移行、リクレイム、エクスポート、または統合) に使用できません。
MVC の監査が実行中であるか、監査が失敗しました。監査が失敗した場合、VTCS はこの MVC を移行に使用しません。この状態をクリアするには、この MVC に対して AUDIT
を再実行します。
この MVC は統合 MVC です。
この MVC はエクスポート MVC です。
この MVC には使用可能な領域がありません。
この MVC に対して MVCDRain
EJect
が発行されたか、あるいは RACROUTE
呼び出しによってこの MVC が更新用に取り出されました。この MVC がふたたび、移行またはリコールに使用されることはありません。この状態をクリアするには、MVCDRain
を EJect
オプションなしで、MVC に対して使用します。
自動ドレインまたは要求リクレイム、または明示的な MVCDRain
コマンドのために MVC がドレインされているか、あるいは以前の DRAIN
要求が失敗しました。後者の場合、VTCS はこの MVC を移行に使用しません。この状態をクリアするには、MVCDRain
を EJect
オプションなしで、MVC に対して入力します。
この MVC は、MVC あたりの最大 VTV 数に達しました。
次のステータスのいずれかです。
この MVC の耐用期限は切れています。VTCS はこの MVC からリコールしますが、この MVC には移行しません。この MVC をできるだけ早く置き換えてください。
MVC 保証期限が切れました。VTCS は MVC の使用を継続します。MVC が耐用期限切れ状態になった時点で置換ができるように計画してください。
VTCS が 9x40 メディアの MIR (メディア情報レコード) が無効であることを示すステータスを RTD から受信しました。MIR が無効でもデータへのアクセスは妨げられませんが、テープ上のレコードへのアクセス中に重大なパフォーマンスの問題が発生する可能性があります。この MVC は、有効な MIR エントリが含まれていないテープの領域に対して高速検索を実行できません。
VTCS はこの状態の MVC を優先しません。リコールでは、VTV が複数の MVC 上に存在する場合、VTCS は無効な MIR を含む MVC の前に有効な MIR を含む MVC を選択します。VTCS は、移行がテープ先頭から開始される場合を除き、無効な MIR を持つ MVC を移行に使用しません。テープの先頭から移行した場合は、MIR が修正されます。
VTCS は、無効な MIR の状態をマウント時またはマウント解除時のどちらかに検出します。マウント時に検出され、別の MVC で操作を完了できる場合、VTCS は最初の MVC をマウント解除して代替 MVC を選択します。代替 MVC に切り替える VTCS の機能はごく限られています。つまり、これは主に移行と仮想マウントに使用されます。
無効な MIR を含む MVC については、エラーの原因 (メディアまたはドライブの問題である可能性があります) を特定し、そのエラーを修正します。
無効な MIR を含む MVC を回復するには、MVC をテープの最後まで読み取ればよいだけですが、それは、VTCS 監査を通じて行えます。メディアが問題である場合は、MVCDRAIN EJECT
を実行して VTV をリコールし、MVC プールから MVC が削除されるようにします。
この MVC が最後にマウントされた日時、およびこの MVC が最後に使用された VTSS。
MVC が含まれている ACS、あるいはリモート MVC ボリュームまたは VLE の VMVC が含まれている VLE。
**MANY**
は特定の volser を持つ MVC が複数の場所で検出されたことを示します。この状態の MVC は使用不可としてマークされます。
MVC が空の場合、このフィールドは null になります。この MVC が統合 MVC の場合、統合の時間がこのフィールドに表示されます。この MVC が移行 MVC であり、かつ現在の VTV を含んでいる場合、MVC のストレージクラスがこのフィールドに表示されます。MGMTclas
文によって明示的に割り当てられたストレージクラスが存在しない場合のデフォルトのストレージクラスは、リクレイムまたは移行のために MVC への書き込みを最後に行なった VTSS の名前になります。
VTCS は、無効な管理クラスに割り当てられた VTV の移行要求を受け取ると、!ERROR
ストレージクラスを動的に作成し、その無効な管理クラスで定義された VTV を、!ERROR
ストレージクラスに移行します。このストレージクラスを使って無効な管理クラスを特定して修正し、影響のある MVC をドレインし、要求を送信し直します。
初期化済み MVC の合計数。また、MVC 数の内訳 (標準フォーマットとパーティションフォーマット) も表示されます。
初期化されていない MVC の数。
処理された非ライブラリ MVC の数。
MVC 詳細レポートでは、MVC サマリーレポートに含まれるすべてのフィールドのほかに、追加フィールドが表示された別のセクションも提供されます。MVC 詳細レポートに含まれるそれらの追加フィールドの例を、次の図に示します。
例3-52 MVCRPt の MVC 詳細レポート (追加フィールド)
Vtv Size Block Management Migration Block Message Volser (MB) Id Class Date Count DX0000 1802.24 0000/00000000 MF 2010Aug16 29078 DX0001 282.62 0000/00007196 MF 2010Aug16 4567 DX0002 3850.24 0000/0000836D-0001 MF 2010Aug16 62109 DX0003 1802.24 0001/0001760A MF 2010Aug16 29077 DX0004 2764.80 0001/0001E79F-0002 MF 2010Aug16 44602 DX0005 778.24 0002/000295D9 MF 2010Aug16 12561 DX0006 1802.24 0002/0002C6EA MF 2010Aug16 29077 DX0007 180.22 0002/0003387F MF 2010Aug16 2915 DX0008 2826.24 0002/000343E2-0003 MF 2010Aug16 45593 DX0009 3850.24 0003/0003F5FB-0004 MF 2010Aug16 62109 DX0010 266.24 0004/0004E898 MF 2010Aug16 4303 DX0011 3440.64 0004/0004F967-0005 MF 2010Aug16 55503 DX0012 1290.24 0005/0005D236 MF 2010Aug16 20819 DX0013 282.62 0005/00062389 MF 2010Aug16 4567 DX0014 3850.24 0005/00063560-0006 MF 2010Aug16 62109 DX0015 1802.24 0006/000727FD MF 2010Aug16 29077 DX0016 282.62 0006/00079992 MF 2010Aug16 4567 DX0017 1802.24 0006/0007AB69 MF 2010Aug16 29077 DX0018 2826.24 0006/00081CFE-0007 MF 2010Aug16 45593 DX0019 778.24 0007/0008CF17 MF 2010Aug16 12561 DX0020 1802.24 0007/00090028-0008 MF 2010Aug16 29077 DX0021 2826.24 0008/000971BD MF 2010Aug16 45593 DX0022 3850.24 0008/000A23D6-0009 MF 2010Aug16 62109 DX0023 282.62 0009/000B1673 MF 2010Aug16 4567 DX0024 3850.24 0009/000B284A-000A MF 2010Aug16 62109 25 VTVs found for MVC:DMV600 Last migrate:2010Aug16 13:00:04 181 unused / 11 used partitions found for MVC:DMV600 Unused partitions : --- --- --- --- --- --- --- --- --- --- --- 00B 00C 00D 00E 00F 010 011 012 013 014 015 016 017 018 019 01A 01B 01C 01D 01E 01F 020 021 022 023 024 025 026 027 028 029 02A 02B 02C 02D 02E 02F 030 031 032 033 034 035 036 037 038 039 03A 03B 03C 03D 03E 03F 040 041 042 043 044 045 046 047 048 049 04A 04B 04C 04D 04E 04F 050 051 052 053 054 055 056 057 058 059 05A 05B 05C 05D 05E 05F 060 061 062 063 064 065 066 067 068 069 06A 06B 06C 06D 06E 06F 070 071 072 073 074 075 076 077 078 079 07A 07B 07C 07D 07E 07F 080 081 082 083 084 085 086 087 088 089 08A 08B 08C 08D 08E 08F 090 091 092 093 094 095 096 097 098 099 09A 09B 09C 09D 09E 09F 0A0 0A1 0A2 0A3 0A4 0A5 0A6 0A7 0A8 0A9 0AA 0AB 0AC 0AD 0AE 0AF 0B0 0B1 0B2 0B3 0B4 0B5 0B6 0B7 0B8 0B9 0BA 0BB 0BC 0BD 0BE 0BF
MVCRPt
の MVC 詳細レポートには、次の追加フィールドが含まれます。
MVC 上の各 VTV の volser。
この VTV の非圧縮サイズ (M バイト単位)。
MVC 上のこの VTV の開始位置のパーティション ID および論理ブロック ID。複数のパーティションをまたがる VTV が存在する場合は、blockid
位置の右側に spanned to
パーティションが表示されます。
VTV の管理クラス。
VTV コピーが移行されたおおよその日付 (6.0 以上のシステムによって移行が行われた場合のみ)。この日付がおおよその値であるのは、CDS 内ではこの値は VTV 作成日からの日数として記録され、タイムゾーン調整によってこの値が 1 日分ずれる可能性があるからです。
この VTV が MVC 上で占めるデータブロックの数 (10 進)。
MVC 整合性チェックの結果を報告します。次に記載されていないメッセージはすべて、CDS の深刻な問題を示している可能性があるため、Oracle に報告してください。ただし、MVC レポートの実行中に MVC の監査が実行中であるか監査が失敗した場合に表示される可能性のあるメッセージは除外します。MVC レポートで監査状態の MVC が検出された場合は、4 以上のリターンコードが返されます。また監査状態では、ほかのいくつかのエラーが報告されなくなります。
nnnn
empty space to previous
説明: MVC 上でこの VTV の前に nnnn
(10 進) ブロック分の空き領域があることを示す通知メッセージ。
Migrated size was not as expected
説明: MVC m
上の VTV v
に対する出力の場合、MVC m に移行された VTV v の (圧縮) サイズが、CDS に記録された VTV v
の (圧縮) サイズと異なっていたことを示しています。
VTV v
が以前リコールされた際にエラーが発生していた場合、これは問題ありません。それ以外の場合、これはエラーを示している可能性があるので、Oracle StorageTek ソフトウェアサポートに報告してください。
MVC の使用済みパーティションと未使用パーティションのサマリー。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
OFFload
コマンドは、HSC Transaction Logging Service で使用されているアクティブログファイルからトランザクションレコードをオフロードし、それらをシーケンシャルデータセット内に保存することで、ログファイル内の領域を再利用できるようにします。
ロギングが現在アクティブになっている場合、OFFload LOGFILE
ユーティリティーを実行してファイル名を変更する必要があります。
図3-127 に示すように、OFFload
コマンドには次のパラメータが含まれます。
このキーワードは必須です。一般に、OFFload LOGFILE はパラメータなしで発行されます。ユーティリティーは、CDS に記録されたアクティブログデータセットから入力ログデータセットを選択します。
オプションで、CDS を使用または更新しないでログファイルをオフロードします。CDS が復元された場合や、CDS がその他の理由により信頼できないとみなされる場合には、必ずこのパラメータを使用してください。
primary-log-file-dsn
は、プライマリログファイルのデータセット名を示します。
例:
OFFLOAD LOGFILE LOGDSN(hsc.log1)
オプションで、オフロードを再起動し、失敗オフロードの開始時にアクティブになっていたログデータセットのグループの中から入力ログファイルを選択します。またこの場合、失敗オフロードで使用されていたブロック数の範囲も使用されます。
このパラメータは、失敗オフロードによるログデータセットの切り替え時にアクティブでなくなるログデータセットから、レコードを回復する場合に使用します。
SLUADMIN の呼び出しで説明した必須の JCL 定義文のほかに、次の定義文も OFFload LOGFILE
JCL に適用されます。
出力データセットを指定します。
このデータセットでは DCB を指定しないことをお勧めします。DCB を指定した場合、RECFM
と LRECL
は無視されます。
OPTION TITLE
制御文は、定義データセットの識別文字列を指定します。識別文字列は、ユーザーが定義データセットの内容を記述する際に役立つ情報であれば、どのようなものでもかまいません。この文は、定義データセット内に次の文と一緒に指定できます。
LMUPDEF
MGMTDEF
TREQDEF
(SMC)
また、ELS レガシーインタフェースリファレンスで説明されている次のレガシー HSC コマンドを使ってこの制御文を指定することもできます。
MVCDEF
SCRPDEF
VOLDEF
OPTION TITLE
文は定義データセット内に配置する必要があります。これをオペレータコマンドとして発行することはできません。定義データセット内に OPTion
文が複数指定されていた場合、最後に検出された OPTion
文の識別文字列のみが維持されます。
図3-128 に示すように、OPTION TITLE
制御文には次のパラメータが含まれます。
定義データセットの識別文字列を示します。識別文字列の最大長は、50 文字です。1 つ以上の空白文字、または英字、数字、国別文字 ($、@、# など) 以外の文字が識別文字列に含まれている場合、文字列を引用符で囲む必要があります。
オプションで、HSC テーブルルックアップの内部トレースを制御するために使用されます。問題解決時に、これらのパラメータの 1 つを指定するようソフトウェアサポートから要求される可能性があります。
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
図3-129 に示すように、OPTion
コマンドには次のパラメータが含まれます。
HSC メッセージの、オペレータコンソールとシステムログへの書き込み、またはオペレータコンソール、システムログのいずれかへの書き込みを可能にします。これらのメッセージは、HSC が終了前にアクティブなタスクの終了を待っていることを示します。Dialog
の初期値は、HSC の起動時に EXEC
文によって設定されます。
メッセージが書き込まれないことを指定します。EXEC
文で Dialog
パラメータが指定されなかった場合、Off
が HSC のデフォルト値になります。
メッセージがシステムログとオペレータコンソールに書き込まれることを指定します。
メッセージがオペレータコンソールのみに書き込まれることを指定します。
メッセージがシステムログのみに書き込まれることを指定します。
指定された ACS の ACS
acsid
is disconnected
メッセージ (SLS1664A
) を表示するかどうかを指定します。
このオプションは、将来の拡張性のために ACS が事前に LIBGEN
に追加された場合に役立ちます。DISCmsg
を入力すれば、あとにならないと接続されない ACS の表示をオフに切り替えることができます。
ある ACS の ACS
acsid
is disconnected
メッセージ (SLS1664A
) を表示します。これが初期値です。
ある ACS の ACS
acsid
is disconnected
メッセージ (SLS1664A
) を抑制します。
オプションで、コマンドの適用先となる ACS を指定します。ACS を指定しなかった場合、入力された DISCmsg
設定 (Show または Suppress) がすべての ACS に適用されます。
acsid
は 10 進の ACSid 値 (00-99) を示します。ACS を指定しなかった場合、すべての ACS に影響が及びます。
オプションで、CAP に挿入する VOLSER が切断されている ACS 内またはオフラインの LSM 内に存在していることが CDS 内で示されている場合に、重複 VOLSER 処理の続行を可能にします。
重複 VOLSER 処理を無効にします。これがデフォルトです。
重複 VOLSER 処理を有効にします。
1 つの EJect
コマンドで指定できるカートリッジの最大数を示します。
count は上限を示します。指定可能な値は 1 から 9999 です。HSC の初期値は 100 です。
挿入操作時に重複する VOLSER が制御データセット内で見つかったが、そのカートリッジの位置を ACS 内で特定できない場合に、オペレータ向けのプロンプトを HSC に表示させるかどうかを指定します。
制御データセット内のエントリと重複する VOLSER を持つカートリッジをユーザーが挿入しようとした場合、HSC は元のカートリッジの位置を特定しようとします。ENTdup
オプションは、カートリッジがホールセル内に存在せず、選択もされておらず、エラー状態でもない場合の HSC の応答方法を決定します。
制御データセット内のカートリッジを削除し、挿入を続行できるようにするように、HSC に指示します。
重複する VOLSER が挿入された場合にコンソールメッセージを発行するように、HSC に指示します。このメッセージは、HSC が制御データセット内のカートリッジを削除して挿入を続行できるようにすべきか、それとも重複するカートリッジを取り出すべきかを決めるよう、オペレータに要求します。Manual
が HSC の初期値です。
コンソール上に出力メッセージを表示する際に、大文字だけを使用するか、それとも大文字と小文字を混在させるかを指定します。
大文字を指定します。Upper
が HSC の初期値になります。
大文字と小文字を混在させることを指定します。
Significant Event Notification (SEN) 機能を有効または無効にします。SEN の詳細については、Oracle の ELS ドキュメント『ELS プログラミングリファレンス』を参照してください。
SEN を有効にします。
SEN を無効にします。
VIew
コマンドの発行時にシステムが LSM カメラを特定の位置に固定する時間の長さを秒単位で指定します。詳細については、VIewを参照してください。
count
は秒数を示します。count に指定可能な値は、5 から 120 までの範囲の 10 進数です。HSC の初期値は 10 秒です。
VIew
コマンドでは、単一の表示操作に対して OPTion Viewtime
の設定をオーバーライドできるようになっています。
VIew
コマンドの発行時には、ロボットのアクティビティーを記録する SMF レコード (サブタイプ 8) が書き込まれます。
スクラッチ不足メッセージ間の分数を設定します。
minutes
は分数を示します。minutes に指定できる値は 1 から 65535 です。初期値は 5 分です。
オプションで、OPTion
コマンドに関連付けられるホストを識別します。これを使えば、特定の起動オプションを特定のホストに制限できます。
このパラメータを指定しなかった場合、PARMLIB
にアクセスするすべてのホストにこのコマンドのオプションが適用されます。
hostid
は、ホストの識別子 (JES 用の SMF システム識別子) を示します。
注:
hostid
が、コマンドを実行しているホストに一致しなかった場合、メッセージが発行され、コマンドは処理されません。インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
図3-130 に示すように、RECall
コマンドには次のパラメータが含まれます。
リコールする VTV を指定します。
volser
、vol-range
、または vol-list
は、1 つ以上の VTV の volser を示します。1 つ以上の範囲を指定することもできます。
リコールする VTV の選択に使用されるデータセットを指定します。
name
はデータセット名を示します。表3-12 では、データセット名の有効なワイルドカードについて説明しています。
リコールする 1 つ以上の VTV を決定する 1 つ以上の管理クラスを指定します。
mgmt-class-name
または mgmt-class-list
は、MGMTclas
制御文で定義された 1 つ以上の管理クラスの名前を示します。詳細については、MGMTclas 制御文を参照してください。
MGMTCLAS
、VTVid
、DSN
は相互排他の関係にあります。
オプションで、VTCS が読み取りデータチェックを使用して VTV をリコールするかどうかを指定します。
読み取りデータチェックを使用して VTV をリコールしません。これがデフォルトです。
読み取りデータチェックを使用して VTV をリコールします。
VTV のリコール先を次のように指定します。
VTSS が指定されなかった場合 (デフォルト)、VTCS は、作成時の VTSS がアクセス可能であれば、そこに VTV をリコールしようとします。そうでない場合、VTCS は、最低の DBU を持つ VTSS に VTV をリコールします。
単一の VTSS が指定された場合、VTCS は、指定された VTSS がアクセス可能であれば、そこに VTV をリコールしようとします。そうでない場合、VTCS は、最低の DBU を持つ VTSS に VTV をリコールします。
VTV のリストが指定された場合、VTCS は、作成時の VTSS がリストに含まれていてアクセス可能であれば、そこに VTV をリコールしようとします。そうでない場合、VTCS は、リスト内で最低の DBU を持つ VTSS に VTV をリコールします。
vtss-name
は、1 つ以上の VTSS の名前を示します。
オプションで、ユーティリティーが要求送信後に処理の完了を待たずにリターンすることを指定します。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
RECLaim
コマンドは、要求 MVC 領域リクレイムを実行します。またこのコマンドは、CONFIG RECLaim
のパラメータ THRESHLD
、INPTHRSH
、MAXMVC
、CONMVC
の設定をオーバーライドすることもできます。
図3-131 に示すように、RECLaim
コマンドには次のパラメータが含まれます。
指定された名前付き MVC プール内の MVC をリクレイムします。
poolname
は、MVCPool
制御文で定義された名前付き MVC プールの名前を示します。詳細は、Oracle の ELS のドキュメント『ELS レガシーインタフェースリファレンス』を参照してください。
指定されたストレージクラスの MVC をリクレイムします。
stor-clas-name
は、STORclas
制御文で定義されたストレージクラスの名前を示します。詳細については、STORclas 制御文を参照してください。
指定された ACS 内の対象 MVC をリクレイムします。
acs-id
は 10 進数の 2 桁の ACS 識別子を示します (00 - 99)。
指定された MVC をリクレイムします。
volser
、vol-range
、または vol-list
は 1 つ以上の MVC の volser を示します。また、リスト内に個々の MVC と範囲を指定することもできます。例:
(MVC000-MVC005,MVC010,MVC015)
オプションで、1 つのスペースリクレイムタスクによって処理される MVC の最大数を指定します。
nn
は、MVC の最大数を示します。有効な値は 1 - 98 です。デフォルトはありません。指定しない場合、CONFIG RECLAIM
の値 (またはデフォルト) が使用されます。
自動領域リクレイムが開始されるためには、(THRESH
パラメータで決まる) 対象 MVC の数が、MAXMVC
値も超える必要があります。
オプションで、MVC が要求リクレイムまたは自動リクレイムの対象になるための、断片化領域のパーセンテージを指定します。
nn
は、断片化領域のパーセンテージを示します。有効な値は 4 - 98 です。指定しない場合、CONFIG RECLAIM
の値 (またはデフォルト) が使用されます。
オプションで、パーティション分割されたフォーマットの MVC を動的リクレイム処理の対象にする断片化された領域のパーセンテージを指定します。この値は、CONFIg RECLAIM
文で指定されたグローバル INPTHRSH
値をオーバーライドします。このパラメータが指定されなかった場合、現在のアクティブなグローバル INPTHRSH
値が使用されます。
nn
は、3 から 97 のパーセンテージを示します。この値は、THRESHLD
値未満である必要があります。
注:
INPTHRSH
が指定されている場合は、THRESHLD
も指定する必要があります。領域リクレイムがパーティションフォーマットの MVC を処理する際に、INPTHRSH
と THRESHLD
はどちらも役割を果たします。詳細は、Oracle の ELS のドキュメント『HSC および VTCS の構成』を参照してください。オプションで、ドレインとリクレイムの両方で VTCS が同時に処理する MVC の最大数を指定します。
nn
は MVC の数を示します。有効な値は 1 - 99 です。指定しなかった場合のデフォルトは、CONFIG RECLAIM
文で指定された CONMVC
値になります。
オプションで、リクレイムの最大時間を分単位で指定します。最大時間が過ぎると、VTCS はメッセージ SLS6682I
を発行します。現在マウントされている MVC が存在しない場合、ELAPSE
値に達した時点でリクレイムが停止します。ELAPSE
値に達した時点で、現在マウントされている MVC が存在していた場合、リクレイムはそのマウントされている MVC を処理したあと、活動を停止します。
nnnn
は、リクレイム時間 (分) を示します。有効な値は 1 - 1440 です。指定しない場合、リクレイム処理の時間制限はありません。
オプションで、ユーティリティーが要求送信後に処理の完了を待たずにリターンすることを指定します。
インタフェース:
ユーティリティーのみ
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
RECONcil
コマンドは、VTV のメディアや位置を調停します (VTV をあるストレージクラスから別のストレージクラスに移動します)。
RECONcil
は、MVC、VTV、STORCLAS
定義、および MGMTCLAS
定義の間で一連のクロスチェックを実行します。
RECONCIL
には次の 2 つの段階があります。
第 1 段階では、VTCS がチェック対象の MVC とストレージクラスを選択します。MVC がチェックされ、ストレージクラス定義や ACS 定義を満たしていることが確認されます。不一致が見つかった場合、リコールおよび再移行の対象となる VTV リストにそれらの MVC 上の VTV が追加され、その VTV の正しい MVC、ACS、およびストレージクラスコピーが確立されます。この段階のチェックは、RECONcil
のパラメータ STORCLAS
と MVC
によって制限されます。
第 2 段階では、VTCS が VTV と管理クラスを選択し、VTV コピーの正しい数と位置を確立します。不一致を含む VTV はすべて、リコールおよび再移行の対象となる VTV リストに追加されます。この段階のチェックは、RECONcil
のパラメータ MGMTCLAS
と VTV
によって制限されます。
STORclas
および MVC
パラメータは、指定されたストレージクラスまたは MVC に第 1 段階のチェックを制限します。STORclas
または MVC
が指定されなかった場合、VTCS はデフォルトですべての MVC をチェックします。
図3-132 に示すように、RECONcil
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、1 つ以上のストレージクラスを指定します。
stor-class-name1...stor-class-namen
は、1 つ以上のストレージクラスを示します。
MVC のリストまたは範囲。このパラメータは、STORclas
と相互排他の関係にあります。
mvc-list
または mvc-range
は、MVC のリストまたは範囲を示します。
オプションで、1 つ以上の管理クラスを指定します。このパラメータは、VTVid
と相互排他の関係にあります。
mgmt-class-name1...mgmt-class-namen
は、1 つ以上の管理クラスを示します。
オプションで、VTV のリストまたは範囲を指定します。このパラメータは、MGMTclas
と相互に排他的です。
vtv-list
または vtv-range
は、VTV のリストまたは範囲を示します。
オプションで、単一の調停タスクによって処理される MVC の最大数を指定します。
nn
は MVC の数を示します。有効な値は 1 - 98 です。指定されていない場合は、CONFIG RECLAIM
値 (またはデフォルト) が使用されます。MOVEVTV
が指定されていない場合、このパラメータは無視されます。
オプションで、後続のリコールおよび移行操作中に VTCS が同時に処理する MVC の最大数を指定します。
nn
は MVC の数を示します。有効な値は 1 - 99 です。指定されていない場合は、CONFIG RECLAIM
値 (またはデフォルト) が使用されます。MOVEVTV
が指定されていない場合、このパラメータは無視されます。
オプションで、調停の最大時間を分単位で指定します。最大時間が過ぎると、VTCS はメッセージ SLS6682I
を発行します。現在マウントされている MVC が存在しない場合、ELAPSE
値に達した時点で調停が停止します。ELAPSE
値に達した時点で、現在マウントされている MVC が存在していた場合、調停はそのマウントされている MVC を処理したあと、活動を停止します。
nnnn
は、時間 (分) を示します。有効な値は 1 - 1440 です。指定しない場合、調整プロセスの時間制限はありません。MOVEVTV
が指定されていない場合、このパラメータは無視されます。
オプションで、代替の MGMTclas
文を含むファイルの DD 名を指定します。このパラメータは、MOVEVTV
と相互に排他的です。
ddname
は DD 名を示します。
オプションで、VTV に適用される MGMTclas
文によって指定された現在アクティブな管理ポリシーに従って、VTV を移動します。MOVEVTV
を指定しなかった場合、レポートのみが生成されます (VTV は移動されません)。このパラメータは、POLICYdd
と相互に排他的です。
次に、RECONcil
レポートの例を示します。
次に、RECONcil
レポートの例を示します。
例3-53 RECONcil レポート (MOVEVTV を指定しなかった場合)
VTV Size Comp <----Creation----> MGMT MVC1 MVC2 MVC3 MVC4 Tapeplex REASON Volser (MB) % Date Time CLASS DX1000 358.4 0 2009Jan18 16:00:00 M5 SECNDARY EEXPORT DX1001 358.4 0 2009Jan18 15:59:58 M5 SECNDARY EEXPORT DX1008 358.4 0 2009Jan18 15:59:43 M5 SECNDARY EEXPORT DX1009 358.4 0 2009Jan18 15:59:41 M5 SECNDARY EEXPORT DX1010 358.4 0 2009Jan18 15:59:40 M5 SECNDARY EEXPORT DX1011 25.6 0 2009Jan18 15:59:38 M5 SECNDARY EEXPORT DX1020 358.4 0 2009Jan18 15:59:19 M5 SECNDARY EEXPORT DX1021 358.4 0 2009Jan18 15:59:18 M5 SECNDARY EEXPORT DX1024 358.4 0 2009Jan18 15:59:12 M5 SECNDARY EEXPORT DX1025 358.4 0 2009Jan18 15:59:10 M5 SECNDARY EEXPORT DX1028 358.4 0 2009Jan18 15:59:04 M6 SECNDARY EEXPORT DX1029 358.4 0 2009Jan18 15:59:01 M6 SECNDARY EEXPORT DX1032 358.4 0 2009Jan18 15:58:56 M6 SECNDARY EEXPORT DX1033 358.4 0 2009Jan18 15:58:54 M6 SECNDARY EEXPORT DX1036 358.4 0 2009Jan18 15:58:48 M5 SECNDARY EEXPORT DX1037 358.4 0 2009Jan18 15:58:46 M6 SECNDARY EEXPORT DX1050 51.2 0 2009Jan18 15:58:20 M5 SECNDARY EEXPORT DX1051 51.2 0 2009Jan18 15:58:17 M5 SECNDARY EEXPORT DX1052 51.2 0 2009Jan18 15:58:15 M5 SECNDARY EEXPORT DX1053 51.2 0 2009Jan18 15:58:14 M5 SECNDARY EEXPORT DX1054 51.2 0 2009Jan18 15:58:12 M5 SECNDARY EEXPORT DX1055 51.2 0 2009Jan18 15:58:10 M6 SECNDARY EEXPORT DX1056 51.2 0 2009Jan18 15:58:08 M6 SECNDARY EEXPORT DX1057 51.2 0 2009Jan18 15:58:06 M6 SECNDARY EEXPORT DX1058 51.2 0 2009Jan18 15:58:04 M6 SECNDARY EEXPORT DX1059 51.2 0 2009Jan18 15:58:02 M6 SECNDARY EEXPORT Total VTVs = 26 Total Size = 5913MB SLUADMIN (7.2.0) StorageTek Enterprise Library Software Utility PAGE 00003 TIME 08:06:35 Reconcile Tapeplex Report DATE 2015-01-19 Tapeplex Candidate VTVs Total VTV size (MB) SECNDARY 26 5913.60 DX1000 DX1001 DX1008 DX1009 DX1010 DX1011 DX1020 DX1021 DX1024 DX1025 DX1028 DX1029 DX1032 DX1033 DX1036 DX1037 DX1050 DX1051 DX1052 DX1053 DX1054 DX1055 DX1056 DX1057 DX1058 DX1059 Total tapeplexes = 1 Total Size = 5913MB SLS0155I Condition code for utility function is 0
RECONcil
レポートには次のフィールドが含まれます。
VTV volser。
VTV の非圧縮サイズ (M バイト)。<MOUNT>
は、レポート実行時に VTV がマウントされていたことを示します。<FENCED>
は、VTV の状態が不明であることを示します。<FENCED>
が表示される場合は、Oracle StorageTek ソフトウェアサポートに連絡してください。
達成された VTV の圧縮率。これは、VTV の非圧縮サイズのパーセンテージとして表された、VTV の非圧縮サイズと圧縮サイズの違いです。たとえば、100M バイトの VTV が 40M バイトに圧縮された場合、圧縮率は 60% と表示されます。0% の圧縮は、VTV 上で圧縮が不可能であったことを示します。
VTV が作成された日付と時間。
指定された VTV の管理クラスの名前。
Reconcil
の結果として影響を受けた MVC。
TapePlex 名。
VTV の選択理由: メディアタイプ、メディア位置、移行 (領域解放)、即時移行、またはストレージクラス。
RECONcil Tapeplex
レポートセクションには、TapePlex ごとに、候補 VTV の数と合計 VTV サイズ (M バイト) が表示されます。
次の一覧では、RECONcil MVC
レポートの各フィールドについて説明します。MVC ごとのデータのあとに、1 つ以上の VTV volser が MVC 上のコピーとともに出力されます。レポートのこのセクションのあとに続く合計行には、リコールおよび再移行の対象となる候補 MVC の数とそのサイズ (M バイト) が表示されます。
MVC の volser。
MVC のタイプ。
MVC のサイズ (MB)。これは、VTCS が MVC を使用したあとにのみ決定されます。VTCS が VTV を MVC に移行するまで、このフィールドには UNKNOWN
が表示されます。
MVC のストレージクラス、またはその上の VTV が統合された時間。
MVC 上の候補 VTV の数。
MVC 上のすべての候補 VTV のサイズ (M バイト)。
この MVC が存在する ACS。空白の場合、この MVC は現在 ACS 内に存在しません。
MOVEVTV
パラメータを指定して発行された RECONcil
コマンドから生成される RECONcil
レポートの例を、次に示します。
Move VTV - MVC 022705 ignored, MAXMVC reached Move VTV - VTV X04898 ignored, all MVC copies rejected Move VTV - 4 MVCs selected for processing Move VTV - 5 VTVs selected for processing Move VTV - 5 VTV copies to be processed Move VTV - 0 VTV copies not matched to request Move VTV - 1 VTV copies rejected by MAXMVC limit Move VTVs - MVC 023484 selected and contains 1 VTVs Move VTVs - MVC 022628 selected and contains 1 VTVs Move VTVs - MVC 022631 selected and contains 2 VTVs Move VTVs - MVC 022608 selected and contains 1 VTVs Recall from MVC 022628 to VTSS HBVTSS17 SLS6683I Bulk recall of 1 VTVs issued to MVC 022628 SLS6644I VTV X99909 recalled from MVC:022628 Block:25401431 SLS6637I Recall from MVC 022628 completed Recall from MVC 023484 to VTSS HBVTSS17 SLS6683I Bulk recall of 1 VTVs issued to MVC 023484 SLS6644I VTV X04897 recalled from MVC:023484 Block:02402581 SLS6637I Recall from MVC 023484 completed Recall from MVC 022608 to VTSS HBVTSS16 SLS6683I Bulk recall of 1 VTVs issued to MVC 022608 SLS6637I Recall from MVC 022608 completed Migrate to storage class HBVTSS16 from VTSS HBVTSS17 SLS6681I VTV X99909 migrated to MVC:022589 Block:01400025 StorCl:HBVTSS17 MgmtCl:SIMPLEX SLS6636I Demand migration to MVC 022589 completed Recall from MVC 022631 to VTSS HBVTSS16 SLS6683I Bulk recall of 2 VTVs issued to MVC 022631 SLS6644I VTV X99910 recalled from MVC:022631 Block:03400141 SLS6644I VTV X99908 recalled from MVC:022631 Block:05400281 SLS6637I Recall from MVC 022631 completed
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
RECOVer
コマンドは、動作不能になったホストによって所有されているリソースを回復します。クロスホスト回復では、障害の発生したホストによって所有されているライブラリリソースが解放され、その所有権が回復実行元のホストへと転送されます。それらのリソースには CAP やボリュームが含まれます。CAP は、一度に 1 つのホストでのみアクティブ化可能であり、ボリュームは、移動またはマウント時に特定のホストに割り当てられます。
図3-133 に示すように、RECOVer
コマンドには次のパラメータが含まれます。
回復を実行するホストの識別子 (JES 用の SMF システム識別子) を指定します。
オプションで、ホストが非アクティブ状態であることが HSC で検出されなかった場合でも、指定されたホストの回復を実行することを示します。このため、ホストのアクティブフラグがオンのままでも、ホストを回復できます。
注意:
FORCE
オペランドを使用するときは十分に注意してください。このオペランドを指定する前に、指定されたホストが非アクティブであることを確認してください。アクティブホストを強制回復する場合、そのホスト上の HSC をリサイクルする必要があります。テープアクティビティーの実行時、または回復されたホスト上での HSC のリサイクル時に予期しない異常終了の原因となるので、回復されたホスト上では、データベースアクティビティーは禁止されています。インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
RELease
コマンドは、割り当て済みの CAP を解放し、その CAP をほかのプロセスが使用できるようにします。その際、制御データセットを共有するすべての HSC を再起動する必要はありません。
CAP があるホストに割り当てられた状態のままになる可能性があるのは、CAP がアクティブな状態で、そのホスト上の HSC が回復を実行しないまま終了した場合です。
このコマンドは、接続済みの任意のホストから発行できます。オペレータは、リリース操作の確認として、コンソールメッセージに応答することを要求されます。
注意:
このコマンドは最後の手段として使用してください。CAP が別のアクティブなプロセスによって使用されていないことを確認してください。アクティブな CAP に対してRELease
コマンドを発行すると、その CAP を使用しているプロセスがエラーを受信する可能性があります。インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
図3-135 に示すように、REPLaceall
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、スクラッチリスト内で追加、削除、または置換するボリュームシリアル番号のリストを指定します。
vollist
はボリュームシリアル番号を示します。これは、単一のボリューム、ボリュームシリアル番号のリスト、ボリュームシリアル番号の範囲、リストと範囲の組み合わせ (コンマ区切り)、のいずれかになります。リストの全体をカッコで囲む必要があります。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
HSC が停止している (非アクティブである) 必要がある
RESTore
コマンドは、ライブラリの制御データセット (CDS) を、以前の CDS バックアップコピーから復元または再作成します。複数の CDS
DD 文が指定された場合、RESTore
プロセスで複数の CDS コピーが作成されます。
注意:
HSC から参照されるすべてのデータセット (プライマリ、セカンダリ、スタンバイ) を復元することが重要です。すべてのデータセットを復元しなかった場合は、CDS の不一致が発生する可能性があります。このユーティリティーを使用する場合やその動作方法の詳細については、Oracle の ELS ドキュメント『HSC および VTCS の管理』を参照してください。SLUADMIN の呼び出しで説明した必須の JCL 定義文のほかに、次の定義文も RESTore
JCL に適用されます。
プライマリ CDS を指定します。
オプションで、セカンダリ CDS を指定します。
セカンダリ CDS が存在する場合は、切り替えが発生してセカンダリ CDS がアクティブになったら、CDS を並べ替えることによってデータベースの整合性を維持できるように、この文を含めます。
オプションで、スタンバイ CDS を指定します。スタンバイ CDS が存在する場合はこの文を含めてください。そうすれば、切り替えが発生してスタンバイ CDS がアクティブになった場合に、CDS を並べ替えてデータベースの整合性を維持できます。
バックアップデータセット。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
図3-137 に示すように、SCRAtch
コマンドには次のパラメータが含まれます。
スクラッチリスト内で追加、削除、または置換するボリュームシリアル番号のリストを指定します。
vollist
はボリュームシリアル番号を示します。これは、単一のボリューム、ボリュームシリアル番号のリスト、ボリュームシリアル番号の範囲、リストと範囲の組み合わせ (コンマ区切り)、のいずれかになります。最大 100 個のボリュームシリアル番号を指定できます。リストの全体をカッコで囲む必要があります。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
SCREdist
コマンドは、ライブラリの全体でスクラッチボリュームの数を再分配またはバランシングします。
SCREdist
では、次の間でスクラッチボリュームの再分配を行えます。
ACS の指定から暗黙的に導出された LSM の間、または
オプションパラメータ経由で明示的に特定された LSM の間。
SCREdist
では、メディアタイプと記録方式を 1 つずつ選択できます。指定した場合、その MEDia
と RECtech
の設定に基づいてスクラッチボリュームの再分配が行われます。
MEDia
、RECtech
のどちらも指定しなかった場合、ボリューム再分配時にメディアタイプや記録方式は考慮されません。
ACS パラメータだけを指定した場合、再分配方式により、スクラッチボリューム数の多い LSM からスクラッチボリューム数の少ない LSM へカートリッジが転送されます。各 LSM 内のスクラッチボリューム数が定義されたスクラッチ許容レベル内に収まるまで、このプロセスが繰り返されます。
ACS 内に各種 LSM (4410、9310、9360、9740) が混在している場合は、ACS 内のスクラッチカートリッジのパーセンテージに基づいて分配が実行されます。つまり、このユーティリティーを実行すると、各 LSM の、ACS 内スクラッチテープ数に占めるパーセンテージと、ACS 内セル数に占めるパーセンテージが同じになります。たとえば、ある ACS の 9310 LSM 内に、その ACS 内のセルの 80 パーセントが格納されている場合、スクラッチテープの 80 パーセントが 9310 内に配置されます。
注:
SL3000 および SL8500 はスタンドアロンライブラリであり、ほかの LSM タイプと組み合わせることはできません。LSM パラメータを指定した場合、スクラッチ再分配が完了した時点で、指定した LSM だけにスクラッチカートリッジが格納されています。
複数 ACS 間での同時再分配を実現するには、このユーティリティープログラムを複数実行します。
再分配時には、スクラッチカートリッジ用のスペースを空けるために、非スクラッチカートリッジが移動されます。実際に移動されるスクラッチカートリッジの数は、空きセルの数と使用可能なスクラッチカートリッジの数に応じて変わります。
注:
凍結されたパネルにカートリッジを転送することはできません。図3-138 に示すように、SCREdist
コマンドには次のパラメータが含まれます。
スクラッチボリュームの再分配を行う、ライブラリ内の 1 つの ACS を指定します。
acsid
は ACS を示します。1 桁または 2 桁の 10 進の ACS 識別子。
オプションで、ACS 内の特定の LSM だけにスクラッチカートリッジが格納されることを指定します (指定しなかった場合、ACS 内のすべての LSM にスクラッチボリュームが再分配される)。
lsmlist
は、単一の LSM、または LSMid のリストを示します。LSMid (lsm-id
) は、ACSid (10 進数 00-99) と LSM 番号 (10 進数 00-99) をコロン (:) で区切ったものになります。LSM の範囲は許可されません。
lsmlist
に含まれる要素はカッコで囲む必要があるほか、複数の要素は空白かコンマで区切る必要があります。
オプションで、再分配するスクラッチボリュームが含まれるサブプールの名前を指定します。
subpoolname
はサブプールを示します。
オプションで、バランス許容値を指定します。スクラッチボリュームは、この指定された値に基づいて分配されます。
tolerancevalue
は、カートリッジ再分配の終了条件を表すパーセント値を示します。有効な値は 1-999 です。これらの値は、.1 から 99.9 までのパーセンテージを示します (つまり、1 は .1 パーセントを表し、999 は 99.9 パーセントに等しくなる)。HSC の初期値は 1 です。このユーティリティーで tolerancevalue
が指定されなかった場合、HSC はスクラッチ再分配の初期値を使用します。
指定されたすべての LSM 内のスクラッチテープのパーセンテージが、ACS 内のセルの各 LSM のパーセンテージの tolerancevalue
/ 2 パーセンテージポイント以内になった時点で、このユーティリティーはスクラッチカートリッジの再分配を終了します。
たとえば、5,000 個のセルを含む 1 つの 4410 LSM、1,000 個のセルを含む 1 つの 9360 (WolfCreek) LSM、および合計 600 個のスクラッチテープを備えた ACS があるとします。スクラッチ再分配は、4410 内に 500 個のスクラッチを、9360 内に 100 個のスクラッチをそれぞれ配置しようとします。
BALtol(100)
と入力した場合の設定は 10 パーセントになりますが、これは、すべての LSM が各 LSM の予定スクラッチ数 (4410 では 500、9360 では 100) の±5 パーセント以内に収まった時点でユーティリティーが終了することを意味します。
予定数は次のようにして計算できます。
expnumlsm
=
totscracs
x
(
totcellslsm
/
totcellsacs
)
ここでは:
expnumlsm
は、各 LSM の予定スクラッチ数を示します。
totscracs
は、ACS 内の合計スクラッチ数を示します。
totcellslsm
は、LSM 内の合計セル数を示します。
totcellsacs
は、ACS 内の合計セル数を示します。
前述の例では、4410 は 470530 の範囲のスクラッチ、9360 は 70130 の範囲のスクラッチを持つべきです。BALtol
範囲を求めるには次のようにします。
BALtol range =
expnumlsm
+
(
baltol
/
1000 x
totscracs
) \ 2
ここでは:
BALtol range
は、バランス許容値の範囲を示します。
expnumlsm
は、各 LSM の予定スクラッチ数を示します (上を参照)。
baltol
は、スクラッチカートリッジ再分配の終了条件を指定する、ユーザー指定のパーセント値 (tolerance-value
) を示します。
totscracs
は、ACS 内の合計スクラッチ数を示します。
オプションで、ACS 内で再分配するカートリッジのタイプを指定します。
media-type
はメディアタイプを示します
有効な media-type
値のリストについては、付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
オプションで、テープ表面にデータトラックを記録する際に使用される方式を指定します。
注:
RECtech
を指定しなかった場合、指定された MEDia
タイプに応じて次のスクラッチカートリッジが選択されます。recording-technique
は、記録技法を示します。有効な recording-technique
値については、付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
レポート出力時にデータが生成されるためには、SMC がアクティブであり、かつ複製解除機能を有効にした状態で 1 つ以上の VLE と通信している必要があります。出力レポートは、承認済みのライブラリから実行する必要があります。
図3-139 に示すように、SCRPT
コマンドには次のパラメータが含まれます。
1 つ以上のストレージクラスの名前を指定します。指定しなかった場合、レポートはすべてのストレージクラスに適用されます。
storage-class-name
または storage-class-list
は、ストレージクラス名、またはストレージクラスのリストを示します。ストレージクラス名は、英字で始まる 1-8 文字の英数字である必要があり、SMS の命名規則に従う必要があります。
次に、SCRPT
レポートの例を示します。
Storage STORMNGR Node Total Capacity Used Compressed Uncompressed Reduction Class MVCs (GB) (GB) (GB) (GB) Ratio PROD1 VLELIB1 0 4 1000 200 800 3200 16.0:1 1 3 750 200 400 1600 8.0:1 2 5 1250 200 400 1600 8.0:1 3 4 1000 0 0 0 1.0:1 VLELIB1 16 4000 600 1600 6400 10.7:1 Total= 16 4000 600 1600 6400 10.7:1 {All} VLELIB1 0 4 1000 200 800 3200 16.0:1 1 3 750 200 400 1600 8.0:1 2 5 1250 200 400 1600 8.0:1 3 4 1000 0 0 0 1.0:1 VLELIB1 16 4000 600 1600 6400 10.7:1 Total= 16 4000 600 1600 6400 10.7:1
SCRPT
レポートには次のフィールドが含まれます。
ストレージクラス。
VLE サブシステム名。
サーバーノード。
このグループ内の VMVC の合計数。
このグループ内のすべての VMVC の合計容量 (G バイト)。
このグループ内の使用済み VMVC 領域の合計 G バイト数。
このグループ内の圧縮データの合計 G バイト数。これは、VTSS がデータを (4:1 の比率で) 圧縮して VTV に書き込んだあとの、データのサイズに等しくなります。
このグループ内の非圧縮データの合計 G バイト数。これは、VTSS がデータを圧縮して VTV に書き込む前の、データのオリジナルサイズに等しくなります。
データのおおよその削減率。これは、「Uncompressed」の G バイトを「Used」の G バイトで割ったものになります。そのため、削減率には VTSS の圧縮と VLE の複製解除の両方が含まれます。削減率が大きいことは、圧縮と複製解除の効果が大きいことを示します。たとえば、VTSS は 16M バイトのデータを受け取り、それを 4M バイトに圧縮して、圧縮されたデータを VTV に書き込みます。VLE は続いて VTV を 2M バイトに複製解除し、それを VMVC に書き込みます。したがって、削減率は 16Mb2Mb または 8.0:1 になります。
計算は M バイトで行われるため、「Used」または「Uncompressed」フィールドに 0 GB と表示される可能性があり、1.0:1 以外の削減率が表示されることもあります。
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
SENter
コマンドは、現在取り出し操作に割り当てられている CAP で、挿入をスケジューリングします。SENter
コマンドは、CAP をカートリッジ取り出し用に割り当てたホストから発行する必要があります。
図3-140 に示すように、SENter
コマンドには次のパラメータが含まれます。
capid
は、カートリッジの挿入に使用する CAP を示します。1 つの CAP を指定する必要があり、その CAP が、SENter
コマンド発行元のホストに割り当てられる必要があります。
cap-id
の形式は AA:LL:CC
です。ここで、AA:LL
は LSMid を示し、CC
は CAP を示します。有効な値のリストについては、CAPidを参照してください。
注:
LSMid の形式はAA:LL
で、AA
は ACSid (10 進数 00-99) を示し、LL
は LSM 番号 (10 進数 00-99) を示します。SET
コマンドを使用すれば、ライブラリの再構成を実行することなしに、選択されたライブラリ構成設定を変更できます。これは、制御データセットに対して直接処理を実行するので、HSC がアクティブであることを要求しません。
このコマンドは、次の表に一覧表示されているいずれかのオプションとともに発行します。各オプションが個別に説明され、また以降のページではさらに詳細に説明されています。
オプション |
説明 |
---|---|
|
クリーニングカートリッジ接頭辞 |
|
HSC/VTCS コマンド接頭辞 |
|
すべての SMC クライアントシステムが、SMC |
|
取り出しパスワード |
|
SL8500 バルク CAP スキップグローバル設定 |
|
あるパネルまたは LSM 上に追加のカートリッジが格納されることを拒否 (凍結) するか、それとも許可 (凍結解除) するか |
|
古いホスト ID を新しいホスト ID に変更します |
|
指定されたホストで HSC アクティブおよびリリースレベルインジケータがクリアされることを指定します |
|
CDS の回復に必要な論理トランザクションを含めるプライマリおよびセカンダリログファイルを定義します。 |
|
|
|
次の VTCS 移行パラメータを変更します。
|
|
新しいホストが追加されることを指定します |
|
VTCS- |
|
LMU ステーションアドレスが設定されることを指定します |
|
特定のパネル内のドライブのデバイス番号が変更または追加されることを指定します |
|
HSC で使用される SMF レコードタイプが設定されることを指定します |
|
TapePlex が設定されることを指定します |
|
制御データセットの回復方法が設定されることを指定します |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
図3-141 に示すように、SET CLNPRFX
コマンドには次のパラメータが含まれます。
クリーニングカートリッジ用の 3 文字の接頭辞を示します。有効な文字は AZ、09、$、#、および @ です。
注:
クリーニング接頭辞を変更する前に、すべてのシステムで HSC をシャットダウンする必要があります。クリーニングカートリッジの接頭辞を変更するには、次のようにします。
すべての ACS からすべてのクリーニングカートリッジを取り出します。HSC は、クリーニングカートリッジに関する情報を CDS に記録します。
すべてのホスト上で HSC を終了します。
SET CLNPRFX
を使ってクリーニング接頭辞を変更します。
必要なすべてのホスト上で、HSC を初期化します。
新しい接頭辞で識別される新しいクリーニングカートリッジを、すべての ACS に挿入します。
注:
カートリッジをいったん取り出してから再挿入すると選択カウントがゼロに設定されるので、新しいクリーニングカートリッジを挿入することをお勧めします。選択カウントは、クリーニングカートリッジが使用された回数を追跡します。インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
図3-142 に示すように、SET COMPRFX
コマンドには次のパラメータが含まれます。
コマンド接頭辞の 2 文字の 16 進コードを示します。ほかのサブシステムに割り当てられた値と競合する値を選択しないでください。各コードに関連付けられた文字を、表3-14 に示します。
HSC または VTCS システムが再起動されるまで、コマンド接頭辞は有効になりません。
使用する接頭辞文字が、次のどれとも競合しないことを確認してください。
別のサブシステムのコマンド接頭辞文字 (JES の「$」、「*」、TSO の区切り文字「;」など)。
SYS1.PARMLIB
(CONSOL
xx) の CMDDELIM
キーワードの値として指定された、MSP のコマンド区切り文字 (富士通の MSP/EX インストールおよびチューニングガイドを参照)。
JES のインストール文またはデフォルトに指定された JES 行編集文字。JES の場合、初期化文は CCOMCHR
になります。
VM ホスト上で実行されている HSC が、MSP 上で実行されている HSC と CDS を共有する場合、使用するコマンド接頭辞文字が、VM 機能 (CP 行編集シンボルなど) のどれとも競合していないことを確認してください。次の表は、コマンド接頭辞コードと文字との対応関係を示したものです。
16 進 | 文字 |
説明 |
---|---|---|
|
null |
空白 |
|
セント |
|
|
. |
ピリオド |
|
< |
より小さい |
|
( |
左カッコ |
|
+ |
プラス |
|
| |
縦棒 |
|
& |
アンパサンド |
|
! |
感嘆符 |
|
$ |
ドル記号 |
|
* |
アスタリスク |
|
) |
右カッコ |
|
; |
セミコロン |
|
シンボルでない |
|
|
- |
マイナス |
|
/ |
スラッシュ |
|
, |
コンマ |
|
% |
パーセント |
|
_ |
アンダースコア |
|
> |
より大きい |
|
? |
疑問符 |
|
: |
コロン |
|
# |
クロスハッチ |
|
@ |
アット記号 |
|
= |
等号 |
|
" |
二重引用符 |
null コマンド接頭辞 (16 進の 40) を指定する場合、MSP MODIFY コマンドを使用してすべての HSC オペレータコマンドを実行する必要があります。
例: F SLS0 MOUNT EDU050,B30
ここでは:
F
は、MSP MODIFY
コマンドの短縮形です。
SLS0
は HSC サブシステムです。
MOUNT
は HSC オペレータコマンドです。
EDU050
は VOLSER ID
です。
B30
は、指定されたテープドライブです。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
SET DRVHOST
コマンドは、SMC DRIVemap
コマンドで定義されたドライブアドレスを使用して割り当てに影響を及ぼし、マウントおよびマウント解除を要求するよう、SMC クライアントシステムに指示します。
図3-143 に示すように、SET DRVHOST
コマンドには次のパラメータが含まれます。
各 HSC が、HSC SLILIBRY LIBGEN
マクロでそのホストに対して定義されたドライブに基づいて、SMC クライアントにデバイスアドレスを報告することを示します。
host-id
CDS 内に定義されたホスト名。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
図3-144 に示すように、SET EJCTPAS
コマンドには次のパラメータが含まれます。
18 文字の取り出しパスワード。
新しいパスワードは英数字、つまり AZ (大文字のみ) と 09 である必要があります。newpswd
を省略した場合、取り出しパスワードチェックが無効化されます。
注:
SLSPRINT
では newpswd
は表示されません。古い取り出しパスワードが指定されることを指定します。古いパスワードは、パスワードを変更または削除する場合に指定する必要があります。古いパスワードを削除するには、それを構文から省略します。つまり、OLDPASS()
とします。取り出しパスワードが現在存在していない場合、このパラメータを省略できます。
oldpswd
は、18 文字の古い取り出しパスワードを示します。
注:
SLSPRINT
では oldpswd
は表示されません。インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
SET EJCTSKP
コマンドは、レール 1-3 のマガジンの最後のスロットと、レール 4 の最初のスロットをスキップすることを EJECT
プロセスに要求する、SL8500 バルク CAP グローバル設定を有効または無効にします。これらの空のセルがあると、CAP からより簡単にマガジンを除去できます。
図3-145 に示すように、SET EJCTSKP
コマンドには次のパラメータが含まれます。
すべてのバルク CAP でこの設定を無効にします。
すべてのバルク CAP でこの設定を有効にします。
注:
CAP のタイプを SL8500 標準回転 CAP からバルク CAP に変更する方法やその逆を行う方法については、Oracle のELS ドキュメント『HSC および VTCS の構成』を参照してください。インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
図3-146 に示すように、SET FREEZE
コマンドには次のパラメータが含まれます。
あるパネルまたは LSM を凍結することを指定します。この場合、追加のカートリッジがそのパネルまたは LSM に移動できなくなります。この制限には、次の操作の結果としての、あるパネルまたは LSM 上での新しいカートリッジ位置の割り当ても含まれます。
MOVe
コマンド、ユーティリティー、または PGMI 要求
ACS へのカートリッジの挿入
フロート、スクラッチマウント解除、またはスクラッチ再分配の処理。
凍結パネル上のカートリッジが (マウント要求などによって) 選択された場合、そのカートリッジは、要求実行後に凍結パネル上のホームセルに戻ることができます。
凍結されたパネルまたは LSM 上にすでに存在しているカートリッジは、MOVe
コマンド、ユーティリティー、または PGMI 要求を使って慎重に外部へ移動する必要があります。あるいは、EJECt
コマンドや EJECt
ユーティリティーを実行してカートリッジを取り出してもかまいません。
あるパネルまたは LSM の凍結を解除することを指定します。この場合、追加のカートリッジがそのパネルまたは LSM に移動できます。
特定のパネルまたは LSM に処理が制限されることを指定します。
lsm-id
は、凍結または凍結解除する LSM の LSMid (AA:LL
) を示します。LSMid (lsm-id
) は、ACSid (10 進数 00-99) と LSM 番号 (10 進数 00-99) をコロン (:) で区切ったものになります。
オプションで、特定のパネルに処理が制限されることを指定します。
panel
は、凍結または凍結解除するパネルの 2 桁の ID を示します。指定されたパネルは、LSM 内の既存のドライブパネルでなければいけません。有効な値のリストについては、パネルを参照してください。
注:
LSM 内に凍結済みパネルがすでに存在している状態で、その LSM 全体を凍結した場合、LSM を凍結解除した時点ですべてのパネルが凍結解除されます。
LSM 全体を凍結解除したあとで一部のパネルが凍結されたままになるようにするには、SET FREEZE ON FORLSMID FORPANEL
文を同じ SLUADMIN JOBSTEP
に追加できます。
LSM が凍結されると、新しいセル割り当ては一切発生しなくなります。ただし、その凍結された LSM 内のカートリッジで、現在ドライブにマウントされているものはすべて、ホームセルに戻ります。
凍結または凍結解除されたパネルや LSM は、すべてのアクティブ HSC によって即座に認識されます。アクティブ HSC を停止して再初期化しなくても、SET FREEZE
による変更が検出されます。
凍結されたパネルで、MERGEcds
または Reconfiguration
ユーティリティーの実行によってパネルタイプが変更された場合、その新しいパネルは凍結されていない状態になります。パネルタイプが変更されなかった場合、マージまたは再構成のあとでパネルは凍結されたままになります。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
SET HOSTID
コマンドは、ホスト ID の名前を変更します。
注:
ホスト名変更時にほかのホストがアクティブであった場合、それらのアクティブホスト上の一部のメッセージでは、古いホスト名が表示される可能性があります。それらのホスト上で HSC が再起動されると、新しいホスト名がメッセージに表示されます。図3-147 に示すように、SET HOSTID
コマンドには次のパラメータが含まれます。
古いホスト ID を新しい名前に変更することを指定します。
newhost
は、JES 用の SMF システム ID を表す、18 文字のホスト ID を示します。newhost がすでに CDS 内で定義されていてはいけません。
古いホスト ID を指定します。
oldhost
は、18 文字のホスト ID を示します。このホストが CDS 内でアクティブとマークされていてはいけません。HSC は、停止していてもアクティブとマークされている可能性があります。SET HOSTID
は実行に失敗します。停止しているホストの HSC が非アクティブとマークされるようにするには、HSC をいったん起動してからシャットダウンします。また、停止しているがアクティブとマークされている HSC に対し、別のホストがクロスホスト回復を実行する可能性もあります。これらのいずれの場合も、停止している HSC の CDS 内でのステータスが、アクティブから非アクティブへと変更されます。動作フラグのリセットについては、SET HSCLEVelを参照してください。
注:
HOSTID
(newhost
または oldhost
) が小文字の場合、この ID を引用符で区切る必要があります。インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
SET HSCLEVel
コマンドは、指定されたホストの HSC アクティブおよびリリースレベルインジケータをクリアします。
注:
HSCLEVel
を使用する場合は、hostid
に指定されたホストが非アクティブの場合にのみコマンドを実行するようにしてください。HSC が突然終了すると、これらのインジケータが設定されたままになります。たとえば、HSC の取り消しやオペレーティングシステムの障害などです。
図3-148 に示すように、SET HSCLEVel
コマンドには次のパラメータが含まれます。
指定されたホストの HSC アクティブおよびリリースレベルインジケータをクリアすることを指定します。
指定されたホストのアクティブインジケータをクリアすることを指定します。
hostid
は、処理の制限先となるホストの 18 文字のホスト ID を示します。
注:
Oracle は、SET HSCLEVel
を実行する代わりに、次の代替方法を使用することをお勧めします。これらを使えば、HSC インジケータがリセットされ、障害が発生しているホストが所有しているリソースが回復されるからです。
ホスト上の HSC を再起動します。
RECover
hostid
FORCE
オペレータコマンドを入力します。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
SET LOGFILE
コマンドは、HSC 7.0 で導入された HSC トランザクションロギングサービスの一部です。
このコマンドは、CDS の回復に必要な VTCS 論理トランザクションを記録するために HSC トランザクションロギングサービスによって使用される、プライマリおよびセカンダリログファイルを定義します。
CDS を回復する必要が生じた場合にこれらのログファイル内の情報を使えば、CDS 内の VTCS データを元の適切な状態に回復するために必要な時間を短縮できます。
図3-149 に示すように、SET LOGFILE
コマンドには次のパラメータが含まれます。
プライマリログファイルのデータセット名。このパラメータは必須です。
ロギングを終了することを示すには、primary-log-file-dsn に OFF
を指定します。OFFload LOG
が実行されるまで、HSC サブシステム上でロギングが継続されます。ただし、IMMED
パラメータも指定された場合は除外します。
すべてのアクティブな HSC サブシステム上でロギングを即座に停止することを指定します。IMMED
を指定した場合、以前のログデータは一切オフロードできなくなります。
(オプション) セカンダリログファイルのデータセット名。セカンダリログファイルが以前定義されていた場合、このパラメータは必須になります。
セカンダリログファイルデータセット名のみを変更する場合でも、プライマリログファイルデータセット名の位置に既存のプライマリログファイルデータセット名を再度指定する必要があります。
二重ロギングから単一ロギングへの変更を行うには、secondary-log-file-dsn
に OFF
を指定します。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は不要です。QNAME
を変更する前に、すべてのシステム上で HSC をシャットダウンする必要があります。
図3-150 に示すように、SET MAJNAME
コマンドには次のパラメータが含まれます。
18 文字の QNAME
。QNAME
の右側には空白がパディングされます。この名前は QNAME
の要件に準拠すべきです。ホストの中に MSP ホストが存在する場合、オペレーティングシステムとの競合を避けるには、QNAME
が SYSA
-SYSZ
で始まらないようにしてください。HSC は承認済みであるため、SYSA
-SYSZ
の名前も許可されますが、デッドロックが発生する可能性があります。
注:
QNAME
を変更する前に、すべてのシステム上で HSC をシャットダウンする必要があります。インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
図3-151 に示すように、SET MIGOPT
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、移行パラメータを変更する VTSS を指定します。VTSS を指定しなかった場合、変更はすべての VTSS に影響を及ぼします。
vtssname
は VTSS の識別子を示します。
オプションで、同時処理される自動移行、即時移行、およびしきい値までの移行タスクの最大数を指定します。
nn
はタスクの数を示します。有効な値は 1 から VTSS に接続されている RTD の数までです。デフォルトはありません。値を指定しなかった場合、現在の値は変更されません。
オプションで、同時処理される自動移行、即時移行、およびしきい値までの移行タスクの最小数を指定します。
nn
はタスクの数を示します。有効な値は 1 から MAXMIG
設定までです。デフォルトはありません。値を指定しなかった場合、現在の値は変更されません。
オプションで、新しい上限 AMT を指定します。
nn
は、VTSS 領域のパーセントとしての新しい上限 AMT を示します。有効な値は 5-95 であり、LOWthld
の値より大きい必要があります。
オプションで、新しい下限 AMT を指定します。
nn
は、VTSS 領域のパーセントとしての新しい下限 AMT を示します。有効な値は 5-95 であり、HIGHthld
の値より小さい必要があります。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
図3-152 に示すように、SET NEWHOST
コマンドには次のパラメータが含まれます。
JES 用の SMF システム ID を表す 18 文字のホスト ID。
追加する新しいホストは、16 というホスト数の上限数を超えてはいけません。
newhost
がすでに CDS 内に定義されていてはいけません。
newhost
が小文字の場合、HOSTID
を引用符で区切る必要があります。
LIBGEN
内に現在定義されている既存の構成を新しいホストで使用することを指定します。使用される設定は次のとおりです。
SLILIBRY NNLBDRV
(非ライブラリドライブのエソテリック)
SLIACS ACSDRV
(ACS ドライブのエソテリック)
SLISTATN ADDRESS
(ACS 3270 ステーションのアドレス)
SLIDRIVS ADDRESS
(ドライブのアドレス)
model-host
は、18 文字のホスト ID を示します。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
図3-153 に示すように、SET RMM
コマンドには次のパラメータが含まれます。
VTCS-DFSMSrmm インタフェースを有効にします。このインタフェースを有効にした場合、管理クラスに DELSCR(YES)
が指定された VTV のすべてのスクラッチマウントおよびスクラッチ要求で、VTCS は DFSMSrmm と通信します。
VTCS-DFSMSrmm
インタフェースを無効にします。PTF L1H139T がインストールされている場合、VTCS の初期化時にこのインタフェースは自動的に無効化されます。
パラメータが指定されなかった場合、VTCS はこのインタフェースの現在の設定を表示します。
注:
DFSMSrmm
インタフェースを有効にする必要があるのは、IBM APAR OA03368 が適用されておらず、かつ次の (最小限の) VTSS マイクロコードレベルがインストールされていないサイトだけです。
VSM3: N01.00.65
VSM4: D01.00.03
VSM5: すべてのマイクロコードレベルに必要な変更が含まれている
必要に応じて、HSC 初期化時に読み取られる SLSSYS
xx
PARMLIB
メンバーに VTCS の SET RMM ENA
コマンドを追加することを、Oracle はお勧めします。
このインタフェースを有効にすると、スクラッチマウント処理で遅延が発生する可能性があります。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
SET SCRLABL
コマンドはスクラッチラベルのタイプを指定します。
スクラッチプールへの追加を行う場合は、Scratch Update
ユーティリティーの前に REPLaceall
機能を実行します。それ以外の場合は、この機能を使用したあと、Scratch Update
ユーティリティーを実行してスクラッチプールを更新するようにしてください。
図3-154 に示すように、SET SCRLABL
コマンドには次のパラメータが含まれます。
標準ラベルテープの不特定要求を自動化することを指定します。
ANSI ラベルテープの不特定要求を自動化することを指定します。
ラベルなしテープの不特定要求を自動化することを指定します。
非標準ラベルテープの不特定要求を自動化することを指定します。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
SET SLIDRIVS
コマンドは、特定のパネル内のドライブのデバイス番号を追加または変更します。
9310 および 9740 ライブラリの場合、影響のある HSC システムを再起動すると、これらの変更が有効になります。詳細については、HSC がアクティブな状態での SET SLIDRIVS の実行を参照してください。
SL3000 および SL8500 ライブラリの場合、ドライブの追加先となった ACS に対して MODIFY CONFIG UPD ACS(
XX
)
を発行すると、これらの変更が有効になります。NCO によってドライブが構成に追加されます。HSC を再起動する必要はありません。
注意:
9310 および 9740 ライブラリの場合、Oracle は、このパラメータを指定する前にすべてのホスト上で HSC を停止すること、およびSET SLIDRIVS
処理のたびに HSC を再起動することをお勧めします。表3-15 では HSC をアクティブなままにしておける場合をいくつか説明していますが、予測不可能な結果が発生する可能性があります。図3-155 に示すように、SET SLIDRIVS
コマンドには次のパラメータが含まれます。
パネルのデバイス番号。番号はパネルの上から下に向かって付けられます。あるデバイス番号が省略された場合、それは、パネル内のその特定の位置にあるドライブにホストがアクセスできないか、あるいはそのドライブが存在しないことを意味します。空白とコンマを使えば、複数のドライブ指定を区切ることができます。
指定するドライブの合計数 (コンマプレースホルダーも含む) は、次の値になる必要があります。
9310 の場合は 4、10、または 20
SL8500 の場合は 16
SL3000 の場合は 8、16、24、または 32
9740 (TimberWolf) LSM または SL8500 ライブラリでは、20 ドライブパネルは指定できません。
4410 LSM では、10 ドライブおよび 20 ドライブパネルは指定できません。
20 ドライブパネル構成に変更したり、20 ドライブパネル構成から変更したりする場合、このユーティリティーを実行できるためには、事前にパネル内のすべてのセルが空になっている必要があります。
4 または 10 ドライブパネル (標準) と 20 ドライブパネル (ワイド) 間でドライブパネルを変更しても、再構成を実行する必要はありません。影響のあるパネルは空である必要があり、パネル内のセルをカートリッジに割り当てることは一切できません。
標準構成からワイド構成 (またはその逆) に変更されるドライブパネルが必ず空の状態を保つようにするには、SET FREEZE
ユーティリティーでそれらのパネルを凍結します。その後、すべてのカートリッジをほかのパネルまたは LSM に移動します。
SET SLIDRIVS
でパネルタイプが変更される場合、新しいパネルは凍結されません。凍結済みパネルの中で、パネルタイプが変更されなかったものは、SET SLIDRIVS
のあとも凍結されたままになります。
HSC ではドライブアドレスの重複は許されません。あるパネル上のドライブアドレスと別のパネル上のドライブアドレスを交換する必要が生じた場合は、まずどちらかのパネル上のアドレスを、現在定義されていない一時的なアドレスに変更する必要があります。例:
LSM00, PANEL10, ADDRESSES400,401,402,403 LSM01, PANEL11, ADDRESSES404,405,406,407
アドレス 400403 を LSM01 に移動し、404407 を LSM0 に移動する場合、まず SET
ユーティリティーを実行して LSM0 のアドレス (400403) を 900903 (または現在定義されていないほかのアドレス) に変更します。次に、SET
ユーティリティーを実行して LSM01 のアドレスを 400403 に変更します。そして 3 回目のユーティリティー実行時には、LSM0 の一時的なアドレス (900903) を 404407 に変更します。
すべての 9310 LSM で、ドライブは上から下の順番で HSC に定義されます (addr0 がいちばん上のドライブ、addrn
がいちばん下のドライブを表す)。
ところが、9740 10 ドライブパネル LSM では、ドライブは下から上の順番で 9740 LSM に挿入および構成されます。(9740 4 ドライブパネルはほかのすべての LSM ドライブパネルと同様、上から下の順番で 9740 LSM に構成される。)
5 つの 9840 ドライブを含む 9740 10 ドライブパネルの定義方法を示す例を、次に示します。
SET SLIDRIVS(,,,,,BD4,BD3,BD2,BD1,BD0),FORLSMID(lsm-id), FORPANEL(panel)
SL3000 の場合、ドライブは上から下、右から左の順番で定義されます (ライブラリの前面から背面を見た場合)。
SL8500 の場合、ドライブは上から下、右から左の順番で定義されます (ライブラリの外側から見た場合)。
処理が特定の LSM に制限されることを指定します。
lsmid
は、アドレスを変更するドライブパネルを含む LSMid (AA:LL
) を示します。LSMid (lsm-id
) は、ACSid (10 進数 00-99) と LSM 番号 (10 進数 00-99) をコロン (:) で区切ったものになります。
処理が特定のパネルに制限されることを指定します。
panel
は、アドレスを変更するドライブを含むパネルの、2 桁の ID を示します。有効な値のリストについては、パネルを参照してください。
注:
指定されたpanel
は、LSM 内に存在しているドライブパネルでなければいけません。オプションで、トランスポートモデル番号を指定します。
model-type
は、モデルタイプを示します。
有効な model-type
値のリストについては、付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
注:
MODEL
パラメータは、存在しない ACS 内に定義された手動 RTD のドライブタイプを指定するためにのみ使用されます。LSM がオンラインに切り替わると、(非手動の) ドライブタイプが自動的に設定されます。処理が特定のホストに制限されることを指定します。指定されたホストのドライブデバイス番号のみが設定されます。省略した場合、すべてのホストのデバイス番号が変更されます。
hostid
は、処理の制限先となるホストの、18 文字のホスト ID を示します。
注:
特定のホストのドライブ位置の数は、グローバルに定義されたドライブ位置の数 (FORHOST
パラメータを指定せずに SET SLIDRIVS
を発行した場合) と等しくなる必要があります。次の説明は、9310 および 9740 LSM にのみ適用されます。これは、SL8500 や SL3000 には適用されません。
SET SLIDRIVS
パラメータを指定する場合、理想的にはすべてのホストで HSC をシャットダウンすべきです。ただし場合によっては、HSC がアクティブのままでも、不都合な結果が発生しないことがあります。表3-15 は、SET SLIDRIVS
実行時のオプションを定義したものです。
表3-15 HSC の状態/SET SLIDRIVS の動作
HSC の状態 | SET SLIDRIVS への影響 |
---|---|
停止 |
HSC がすべてのホスト上で停止している場合、HSC は初期化時に、すべての新しいドライブ位置を認識します。 |
アクティブ |
HSC がすべてのホスト上で動作中でもかまわないのは、新しいドライブ位置に新しいドライブを追加する場合だけです。あるホスト上の HSC を再起動すると、その HSC は新しいドライブ位置を認識します。 |
アクティブ |
既存のドライブ位置でユニットアドレスが変更または削除される場合、すべてのホスト上で HSC が再起動されるまで影響のある LSM をオフラインにするか、あるいは、再起動されていない HSC にアクセスするすべての影響のあるホストに対し、影響のある ACS をオフラインにする必要があります。 |
次の手順は、HSC がアクティブな状態でユニットアドレスを変更する方法の 1 つを示したものです。
1 つのホストで:
影響のある LSM をオフラインに変更します (MODify
lsmid
OFFline
)。LSM がすべてのホストに対してオフラインになります。
Oracle StorageTek CSE がハードウェア変更を行なっている間に、SET SLIDRIVS
を使って CDS のドライブレコードを更新します。
1 つのホスト上で HSC を再起動します。
再起動されていない HSC が稼働しているすべてのホスト上で、影響のある ACS をオフラインに変更します (Vary ACS(
acsid
)
OFFline
)。
影響のある LSM をオンラインに変更します (MODify
lsmid
ONline
)。ACS がオンラインになっているすべてのホストに対して、LSM がオンラインになります。ACS に対してオンラインになっており、かつ再起動済みの HSC が稼働しているホストのみが、この LSM に接続されたドライブにマウントします。
残りのホストで HSC を再起動します。影響のある ACS が起動されます。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
SET SLISTATN
コマンドは、ACS 内の LMU ステーションアドレスを追加または変更します。変更が有効になるのは、影響のある HSC が再起動されたあとです。
影響のある HSC とは、FORHOST
に指定されたホスト内に存在している HSC のことです。FORHOST
を省略した場合、すべての HSC が対象になります。処理が特定のホストに制限されないからです。
図3-156 に示すように、SET SLISTATN
コマンドには次のパラメータが含まれます。
特定の ACS に関連付けられた LMU ステーションアドレス。ステーションアドレスは必須ではありません。最大 16 個をコンマで区切って指定できます。
1 つ以上のステーションアドレスを既存のステーションリストに追加する場合、古いステーションと新しいステーションをすべて指定する必要があります。ここに指定されなかった (この ACS と Host ID の) ステーションはすべて削除され、使用できなくなります。
ある ACS やホストのステーションアドレスを削除するには、SLISTATN
パラメータのあとにステーションアドレスを指定しないでください。例:
SET SLISTATN(),FORACS(01),FORHOST(HSCA)
ステーションアドレスを変更する ACS を指定します。
acsid
は、ステーションを変更する ACSid (00 FF) を示します。
処理が特定のホストに制限されることを指定します。指定されたホストのステーションのみが設定されます。省略した場合、すべてのホストのステーションが変更されます。
hostid
は、処理の制限先となるホストの、18 文字のホスト ID を示します。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
SET SMF
コマンドは、HSC の新しい SMF レコードタイプを追加します。
HSC がすべての CPU 上で再起動されるまで、ACTIvities
コマンドで間違った結果が生成されます。HSC システムのなかには、レコード書き込み時に古い SMF タイプを使用するものもあれば、新しいレコードタイプを使用するものもあるからです。
図3-157 に示すように、SET SMF
コマンドには次のパラメータが含まれます。
SMF レコードタイプ。範囲は 0-255 (両端含む) です。
128-255 がユーザー定義のレコードなので、128-255 から数値を 1 つ選択し、その数値がほかのユーザー定義レコードタイプと競合しないようにすることをお勧めします。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
図3-158 に示すように、SET TAPEPlex
コマンドには次のパラメータが含まれます。
1-8 文字の TapePlex 名。
TapePlex 名は英字または数字で始まる必要があります。残りの文字では文字、数字、ハイフンのいずれかを使用できますが、ハイフンを末尾の文字に使用することはできません。NULL
値 (TAPEPLEX()
) を指定すれば、TapePlex 名が次の SMC トランザクションによって自動的に設定されるようになります。
注:
この名前は、この HSC システムと通信するすべての SMC システム上で SMCTAPEPlex
コマンドに指定された TapePlex 名と一致する必要があります。SMC の TapePlex
コマンドの詳細については、TAPEPlexを参照してください。インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
SET TCHNIQE
コマンドは、制御データセットの回復方法を設定します。これにより、CDS 内に現在定義されている回復方法が置き換えられます。
LIBGEN SLIRCVRY
マクロの詳細については、Oracle の ELS ドキュメント『HSC および VTCS の構成』を参照してください。回復方法値は必ず指定する必要があります。デフォルト値はありません。
図3-159 に示すように、SET TCHNIQE
コマンドには次のパラメータが含まれます。
制御データセットではどのような形式の回復も使用しないことを指定します。したがって、プライマリ制御データセットがアクセス不能になった場合、制御データセットを再構築する必要があります。
回復目的で、制御データセットの異なる 2 つのコピー (プライマリとセカンダリ) を用意することを指定します。これらのデータセットは異なる HDA 上および異なるストリング上に配置することをお勧めします。ジャーナルは記録されません。
回復目的で、プライマリ、セカンダリ、スタンバイの各制御データセットを記録することを指定します。HSC が動作している間、ジャーナルは記録されません。
TCHNIQE
ユーティリティーを呼び出して適切な回復方法値を設定するには、次の手順を使用してください。
後続の SET
回復方法に必要なすべての新規 CDS コピーの ALLOCATE
を、既存の CDS 定義に基づいて実行します。
SET
回復方法による更新の対象となる CDS を使用するよう構成されているすべてのホスト上で、HSC を停止します。
BACKup
ユーティリティーを実行します。
RESTore
ユーティリティーを実行し、現在の回復方法のサポートに必要なすべての CDS コピーを復元します。次のステップで行う回復方法の更新で新しい CDS コピーが必要になる場合は、それらのコピーもこの復元に含めてください。
SET
ユーティリティーを、適切な回復方法値を指定して実行します。この回復方法更新用の SET
ユーティリティーには、古い回復方法、新しい回復方法のいずれかに定義されているすべての CDS コピーの DD 文を含める必要があります。
BACKup
ユーティリティーをもう一度実行します。このバックアップにより、更新後の CDS の復元が可能となります。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
SET VAULT
コマンドは、サーバーコンプレックスの VAULT
情報を定義します。この情報は CDS 内に格納され、CDS にアクセスするすべてのサーバーシステムの VAULT
情報ソースとして機能します。
注:
このユーティリティーをはじめて実行する前に、SET VAULTVOL
ユーティリティーを実行して CDS 内にボールトボリュームレコードを作成しておく必要があります。図3-160 に示すように、SET VAULT
コマンドには次のパラメータが含まれます。
指定されたボールトを CDS から追加します。
cccc
はボールトの名前を示します。最大 8 文字まで指定できます。NAME(
cccc
)
は必須です。
オプションで、ボールトの説明を指定します。
aaaa
は説明を示します。最大 120 文字まで指定できます。空白文字が含まれる場合は、値の全体を単一引用符で囲む必要があります。このパラメータは、ADD
および MOD
パラメータでのみ有効です。
オプションで、TMS ボールト名を指定します。
bbbb
はボールトの名前を示します。最大 8 文字まで指定できます。このパラメータは、ADD
および MOD
パラメータでのみ有効です。
指定されたボールトを CDS から削除します。
cccc
はボールトの名前を示します。最大 8 文字まで指定できます。NAME(
cccc
)
は必須です。
CDS 内の指定されたボールトを変更します。
cccc
はボールトの名前を示します。最大 8 文字まで指定できます。NAME(
cccc
)
は必須です。
オプションで、ボールトのスロット数を指定します。
nnnn
はスロットの数を示します。スロット数の範囲は 1-999,999,999 です。MOD
オプションで SLOTS
数を指定する場合、その数は、ボールトに現在定義されている SLOTS
数よりも大きい必要があります。
すべてのボールトの合計スロット数は、SET VAULTVOL
ユーティリティーで設定されたボールトボリューム数を超えることはできません。
オプションで、ボールトの説明を指定します。
aaaa
は説明を示します。最大 120 文字まで指定できます。空白文字が含まれる場合は、値の全体を単一引用符で囲む必要があります。このパラメータは、ADD
および MOD
パラメータでのみ有効です。
オプションで、TMS ボールト名を指定します。
bbbb
はボールトの名前を示します。最大 8 文字まで指定できます。このパラメータは、ADD
および MOD
パラメータでのみ有効です。
オプションで、ボールトの新しい名前を指定します。
cccc
はボールトの名前を示します。最大 8 文字まで指定できます。このパラメータは、MOD
パラメータでのみ有効です。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
SET VAULTVOL
コマンドは、VAULT
ボリューム領域を定義します。この情報は CDS 内に格納され、CDS にアクセスするすべてのサーバーシステムの VAULT
ボリューム領域情報ソースとして機能します。
注:
SET VAULT
ユーティリティーを実行する前に、このユーティリティーを実行する必要があります。
SET VAULTVOL
ユーティリティーの実行後にすべてのボールトボリュームレコードを増加、減少、または削除するための SET
ユーティリティーコマンドは存在しません。ボールトボリュームレコードの数を増やすには、より大きなボールトボリューム数で構成された CDS に、Merge CDS
ユーティリティーを使ってボールトとボールトボリュームを移行します。
図3-161 に示すように、SET VAULTVOL
コマンドには次のパラメータが含まれます。
CDS に追加する VAULT ボリュームの数を指定します。
nnnnnn
は、ボリュームの数を示します。この数の範囲は 1-9,999,999,999 です。
注:
CDS のボールト用領域の要件を計算する方法の詳細については、Oracle の ELS ドキュメント『HSC および VTCS の構成』を参照してください。
ボールトボリュームの数は、SET VAULT
ユーティリティーで作成されるすべてのボールトの合計スロット数よりも大きい必要があります。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
SET VOLPARM
コマンドは、サーバーコンプレックスのボリュームとプールの情報を定義します。この情報は CDS 内に格納され、CDS にアクセスするすべてのサーバーシステム (ELS 7.0 以上) のボリュームおよびプール情報のソースとなります。
SET VOLPARM
は、VOLUME
/POOL
情報を、特定タイプの名前付きプールと関連する volser 範囲のかたちで定義する POOLPARM
および VOLPARM
制御文を読み取ります。
SET VOLPARM
の実行が完了すると、共通の CDS にアクセスするすべてのサーバーシステム (ELS 7.0 以上) で、古いボリュームやプールの定義が無効になります。
注:
HSC 6.2 以下のシステムは、SET VOLPARM
データの存在を認識しないため、まるで SET VOLPARM
ユーティリティーが実行されなかったかのように動作し続けます。
入力文の数が 10,000 カードイメージを超える場合は、EXEC PGM=SLUADMIN
文に REGION=0M
を指定してください。
SET VOLPARM
、CONFIG MVCVOL
、CONFIG VTVVOL
のいずれかの処理の結果として、MVC または VTV が構成から削除される場合:
MVC が削除された場合、それらの volser を構成内に VTV として再入力することはできません。
VTV が削除された場合、それらの volser を構成内に MVC として再入力することはできません。
ネイティブ HSC テープの volser を使用しないでください。
メッセージ SLS6944I
は、削除された MVC または VTV の数を示します。
SET VOLPARM
のあと、次のコマンドがシステム上 (ELS 7.0 以上) で無効になります。
HSC:
VOLDEF
SCRPDEF
VTCS:
MVCDEF
CONFIG VTVVOL
または CONFIG MVCVOL
HSC/VTCS システムを再起動しなくても、新しいボリュームおよびプール定義が有効になります。CDS コンプレックス内の接続された HSC/VTCS に定義変更の情報が通知され、ボリュームおよびプール定義が自動的にアクティブになります。
図3-162 に示すように、SET VOLPARM
コマンドには次のパラメータが含まれます。
POOLPARM
または VOLPARM
の定義を CDS に適用すべきかどうかを指定します。
定義を検証しますが、定義を CDS に適用することはしません (デフォルト)。
定義を適用します。YES
を指定した場合、POOLPARM
および VOLPARM
制御文を含む SLSPARM
データセットが読み取られ、CDS に適用されます。さらに、このアクションの日時が CDS に格納され、Display CDS
コマンドによって出力されます。
SLSPARM
データセット内に定義される POOLPARM
および VOLPARM
制御文は、VOLUME
または POOL
の情報を、特定タイプの名前付きプールと関連する volser 範囲、というかたちで定義します。
POOLPARM
文が読み取られると、次の POOLPARM
文までに検出された後続のすべての VOLPARM
が、その 1 つ前の POOLPARM
に適用されます。
VOLPARM
文の読み取り時に、それに先立つ POOLPARM
がなかった場合、それらの VOLSER
ボリュームは非サブプール (サブプール 0) ボリュームとみなされます。
詳細については、POOLPARM 制御文および VOLPARM 制御文を参照してください。
SLUADMIN の呼び出しで説明した必須の JCL 定義文のほかに、次の定義文も SET VOLPARM
JCL に適用されます。
ボリュームとプールを定義する POOLPARM
および VOLPARM
制御文を含むデータセットを指定します。
POOLPARM
または VOLPARM
を無効にするには、SET VOLPARM
ユーティリティーの実行時に空の SLSPARM 入力ファイルを指定します。
POOLPARM
または VOLPARM
の無効化が完了したあと、次のようになります。
VTCS CONFIg
が実行されるまで、以前のバージョンの POOLPARM
または VOLPARM
が、MVC および VTV 定義に対して有効なままになります。
HSC ホスト上で VOLDEF
、SCRPDEF
、および MVCDEF
コマンドが実行されるまで、以前の POOLPARM
または VOLPARM
の POOL
定義が有効なままになります。
POOLPARM
制御文は、サーバーコンプレックスのプール情報を、特定タイプの名前付きプールというかたちで定義します。
VOLPARM
文は、指定された POOLPARM
文に関連付ける volser、volser リスト、または volser 範囲を定義します。
POOLPARM
文と VOLPARM
文は、SLSPARM
データセット内に定義され、SET VOLPARM
ユーティリティーを使ってロードされます。詳細については、SET VOLPARMを参照してください。
POOLPARM
文が読み取られると、次の POOLPARM
文までに検出された後続のすべての VOLPARM
文が適用されます。
VOLPARM
文の読み取り時に、それに先立つ POOLPARM
がなかった場合、それらの VOLSER
ボリュームは非サブプール (サブプール 0) ボリュームとみなされます。
図3-163 に示すように、POOLPARM
制御文には次のパラメータが含まれます。
プール定義のタイプを指定します。有効なタイプは、SCRATCH
、CLEAN
、MVC
、および EXTERNAL
です。
TYPE(SCRATCH)
を指定する場合、次のサブパラメータが適用されます。
ボリュームプールの名前を指定します。
TYPE(SCRATCH)
プールでは、NAME
は必須ではありません。さらに TYPE(SCRATCH)
プールでは、NAME(DEFAULTPOOL)
は有効ではありません。
nnnn
はボリュームプール名を示します。最大 13 文字を指定できます。空白は指定できません。
オプションで、この名前付きサブプールにアクセスできるホストを定義します。
host-id
はホスト ID を示します。複数の host-id
を指定するには、各 host-id
値をコンマで区切ります。host-id
を指定しなかった場合のデフォルトは、すべてのホストになります。
HOSTid
によって、この名前付きプールに含まれるボリュームをマウントできるクライアントホストが決まります。HOSTid
リストに指定されていないクライアントからマウント要求が受信された場合、そのマウント要求は HSC によって拒否され、マウントは実行されません。SMC SERVer
コマンドで ALIASHOST
を指定しなかった場合、サブプールにアクセスする MSP ホストの 4 文字の SMFID
を指定します。そうでない場合は、SMC ALIASHOST
の指定内容に一致するホスト名を最大 8 文字で指定できます。
オプションで、この名前付きサブプールに関連付けられるラベルタイプを指定します。次のいずれかを指定します。
SL
は、標準ラベルのテープを示します。これは、このパラメータが省略されている場合のデフォルトです。
AL
は、ANSI ラベルのテープを示します。
NL
は、ラベルなしのテープを示します。
NSL
は、非標準ラベルのテープを示します。
注:
サブプールが指定されない (サブプール 0 の) スクラッチボリューム要求では、名前付きサブプール内で定義されていないボリュームが選択されます。オプションで、このスクラッチプールが DRTEST
環境で使用されることを指定します。
TYPE(CLEAN)
を指定する場合、次のサブパラメータが適用されます。
オプションで、この名前付きサブプールでのクリーニングカートリッジの最大使用回数を指定します。製造元の推奨使用回数を超える値を指定しないでください。
CLEAN
サブプール内で定義されるボリュームは、LIBGEN
で定義されたクリーニングカートリッジ接頭辞で始まる必要があります。
注:
VOLPARM
文で MAXclean
が指定されなかった場合、MNTD
オペレータコマンドの MAXclean
パラメータの値またはデフォルトが、すべてのクリーニングカートリッジ回数に対して使用されます。TYPE(MVC)
を指定する場合、次のサブパラメータが適用されます。
ボリュームプールの名前を指定します。TYPE(MVC)
プールでは、このパラメータはオプションです。さらに TYPE(MVC)
では、NAME(DEFAULTPOOL)
は有効ではありません。TYPE(MVC)
プールでは、NAME(ALL)
は有効ではありません。
nnnn
はボリュームプール名を示します。最大 13 文字を指定できます。空白は指定できません。
オプションで、この MVC プールが DRTEST
環境でのみ使用されることを指定します。
オプションで、MVC 初期化機能を有効または無効にします。
MVC 初期化機能を有効にします。
MVC 初期化機能を無効にします。
オプションで、MVC プール内の空き MVC の最小数を指定します。空き MVC には 100% 使用可能な領域があり、移行された VTV は含まれていません。
nn
は MVC の数を示します。有効な値は 0 - 255 です。デフォルトはありません。指定しない場合、CONFIG RECLAIM
の値 (またはデフォルト) が使用されます。
フリー MVC の数がこの値以下の場合、VTCS はメッセージ SLS6616I
を発行し、自動領域リクレイムを起動します。
オプションで、単一の領域リクレイム実行で処理される MVC の最大数を指定します。
nn
は MVC の数を示します。有効な値は 1 - 98 です。デフォルトはありません。指定しない場合、CONFIG RECLAIM
の値 (またはデフォルト) が使用されます。
自動領域リクレイムが開始されるためには、(THRESH
パラメータで決まる) 対象 MVC の数が、MAXMVC
値も超える必要があります。
オプションで、(すべての ACS でグローバルにではなく) 各 ACS で、あるいは名前付き MVC プールが指定された場合はそのプールで、自動領域リクレイムが開始されるレベルを指定します。
nn
はパーセンテージ値であり、次に等しくなります。
Reclaim Candidates
/
(
Reclaim Candidates
+
Free MVCs
)
* 100
ここで:
Reclaim Candidates
は、CONFIG RECLAIM THRESHLD
パラメータによって決定されるリクレイム候補の数を示します。
Reclaim Candidates
+
Free MVCs
は、リクレイム候補の数とフリー MVC の数を足したものに等しくなります。
有効な値は 1 - 98 です。デフォルトはありません。指定しない場合、CONFIG RECLAIM
の値 (またはデフォルト) が使用されます。
オプションで、MVC が要求リクレイムまたは自動リクレイムの対象になるための、断片化領域のパーセンテージを指定します。
nn
は、パーセンテージを示します。有効な値は 4 - 98 です。デフォルトはありません。指定しない場合、CONFIG RECLAIM
の値 (またはデフォルト) が使用されます。
オプションで、(プール内の) パーティションフォーマットの MVC が動的リクレイム処理の対象になるための、断片化領域のパーセンテージを指定します。
この値は、CONFIg RECLAIM
文で指定されたグローバル INPTHRSH
値をオーバーライドします。このパラメータが指定されなかった場合、現在のアクティブなグローバル INPTHRSH
値が使用されます。
nn
は、3 から 97 のパーセンテージを示します。この値は、THRESHLD
値未満である必要があります。
注:
INPTHRSH
が指定されている場合は、THRESHLD
も指定する必要があります。領域リクレイムがパーティションフォーマットの MVC を処理する際に、INPTHRSH
と THRESHLD
はどちらも役割を果たします。詳細は、Oracle の ELS のドキュメント『HSC および VTCS の構成』を参照してください。オプションで、MVCPOOL
の領域リクレイム動作を指定します。
VTCS は、メッセージ SLS6699E
を出力し、自動領域リクレイムをスケジューリングします。リクレイムは RECLAIM
コマンドを使って呼び出すこともできます。これがデフォルトです。
VTCS は、メッセージ SLS6699E
を出力せず、自動領域リクレイムをスケジュールしません。RECLAIM
コマンドを使用してリクレイムを呼び出すことができます。
RECLaim(DEMand)
は、MVCFREE
および START
と相互に排他的です。
VTCS は、メッセージ SLS6699E
を出力しますが、自動領域リクレイムをスケジュールしません。RECLAIM
コマンドを使用してリクレイムを呼び出すことはできません。
RECLaim(REPortonly)
は、MAXMVC
、START
、および THRESH
と相互に排他的です。
注:
REPortonly
は NORECLAM
パラメータと同等で、これに代わるものです。ただし、RECLaim
パラメータが指定されていない場合は、NORECLAM
を引き続き使用できます。VTCS は、メッセージ SLS6699E
を出力せず、自動領域リクレイムをスケジュールしません。RECLAIM
コマンドを使用してリクレイムを呼び出すことはできません。
RECLaim(NONe)
は、MVCFREE
、MAXMVC
、START
、および THRESH
と相互に排他的です。
オプションで、指定の MVCPOOL
は領域リクレイムに不適格であることを指定します。
注:
MVCFREE
、MAXMVC
、THRESH
、INPTHR
、および START
パラメータを使用すると、指定の sub-pool
の CONFIG
に指定されている値がオーバーライドされます。オプションで、MVCPOOL
は移行 MVC の選択に不適格であることを指定します。これにより、MVC 情報を CDS 仮想領域内に保持できます。MVC は新しい移行に使用されません。
TYPE(EXTERNAL)
を指定する場合は、次のサブパラメータが適用されます。
ボリュームプールの名前を指定します。TYPE(EXTERNAL)
プールには、このパラメータは必須です。
nnnn
はボリュームプール名を示します。最大 13 文字を指定できます。空白は指定できません。
オプションで、外部プール内のボリュームを所有している TapePlex の名前を指定します。
VTV の場合、これは Cross-TapePlex Replication によってインポートされるボリュームを制御します。VTV をインポートできるのは、送信側システムの TapePlex 名が OWNRPLEX
の値と一致している場合のみです。
EXTERNAL
プール内のボリュームをスクラッチできるのは、スクラッチ要求を発行した TapePlex が OWNRPLEX
名と一致している場合のみです。TapePlex 名は、SMC の TAPEPLEX NAME
パラメータおよび CONFIG TAPEPLEX THISPLEX
パラメータによって定義されます。
または、外部プール内のボリュームの OWNRPLEX
名が LOCALHSC
である場合、そのボリュームはローカルシステム上でスクラッチできます (ただし、ローカルシステム上でスクラッチボリュームとしては使用されません)。
注:
Cross-Tape Replication の詳細は、Oracle の ELS のドキュメント『HSC および VTCS の管理』および『ELS 障害回復およびオフサイトデータ管理ガイド』を参照してください。VOLPARM
制御文は、サーバーコンプレックスのボリューム属性を定義します。これらの文は、指定された POOLPARM
文に関連する volser、volser リスト、または volser 範囲を定義します。
POOLPARM
文と VOLPARM
文は、SLSPARM
データセット内に定義され、SET VOLPARM
ユーティリティーを使ってロードされます。詳細については、SET VOLPARMを参照してください。
VOLPARM
文は、POOLPARM
文に続いて指定され、その POOLPARM
のみに適用されます。
POOLPARM
文が読み取られると、次の POOLPARM
文までに検出された後続のすべての VOLPARM
文が適用されます。
VOLPARM
文が読み取られた場合、前に POOLPARM
がないときは、それらの VOLSER
ボリュームは非サブプールボリュームと見なされます。
図3-164に示すように、VOLPARM
制御文には次のパラメータが含まれます。
この定義が適用される 1 つまたは複数のボリュームを指定します。
volser
、volrange
、または vollist
は、単一の VOLSER、VOLSER 範囲、または VOLSER のリストを示します。
範囲を重複させないでください。そのようにするとエラーが発生し、POOLPARM
定義全体が無効になります。
オプションで、VOLSER
パラメータに指定されたボリュームのメディアタイプを指定します。
media-type
は、メディアタイプを示します。
有効な media-type
値のリストについては、付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
次の点に注意してください。
具体的なメディアタイプのみ入力できます。汎用的なメディアタイプ、つまり LONGItud
と HELical
は指定できません。
このパラメータが指定されていない場合、デフォルトは RECtech
パラメータの値に基づいて選択されます。表A-2 に、MEDia
が省略されている場合に使用されるデフォルト値を示します。
メディアタイプと記録技法の両方が省略されている場合は、すべてのメディアタイプと記録技法が適格と見なされます。すべての VOLPARM
文に MEDia
を常に指定することをお勧めします。
オプションで、VOLSER
パラメータに指定されたボリュームのメディアにデータを記録するための方法を指定します。
recording-technique
は、記録技法を示します。
有効な recording-technique
値については、付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
対応する VOLPARM
文にこのパラメータが指定されていない場合、デフォルトは MEDia
パラメータの値に基づいて選択されます。表A-4 に、RECtech
が省略されている場合に使用されるデフォルト値を示します。
オプションで、VIRTUAL
ボリュームの初期ステータスが SCRATCH
であることを指定します。
INITSCR
パラメータは MEDIA(VIRTUAL)
または RECTECH(VIRTUAL)
ボリュームでのみ有効です。INITSCR
は、VTV がはじめて定義されるときだけ意味を持ちます。
オプションで、定義された範囲内のボリュームを DRTEST
環境でのみ使用するように指定します。DRTEST
パラメータは、最初の POOLPARM
文より前に定義されている VOLPARM
文でのみ有効です。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
SET VOLPARM UPDATE
コマンドは、サーバーコンプレックスのボリュームとプールの情報に対する変更を定義します。SET VOLPARM
ユーティリティーによって CDS 内に格納されている情報が、新しい VOLUME
または POOL
情報を反映するように変更されます。
HSC/VTCS システムをリサイクルしなくても、更新されたボリュームプール定義が有効になります。CDS コンプレックス内の接続された HSC/VTCS に定義変更の情報が通知され、ボリュームおよびプール定義が自動的にアクティブになります。
図3-165に示すように、SET VOLPARM UPDATE
コマンドには次のパラメータが含まれます。
POOLPARM
または VOLPARM
の変更を CDS に適用するかどうかを指定します。
変更を検証しますが、CDS には適用しません (デフォルト)。
変更を適用します。YES
を指定すると、POOLPARM
および VOLPARM
change
制御文を含む SLSPARM
データセットが読み取られ、CDS に適用されます。
POOLPARM
および VOLPARM
Change 制御文は SLSPARM
データセット内に定義され、VOLUME
または POOL
情報を、特定タイプの名前付きプールおよびそれらに関連付けられた volser 範囲の形式で定義します。
POOLPARM
文が読み取られた場合、そこから次の POOLPARM
文までに見つかったすべての VOLPARM
文が、前者の POOLPARM
に適用されます。
VOLPARM
文が読み取られた場合、前に POOLPARM
がないときは、それらの VOLSER ボリュームは非サブプール (サブプール 0) ボリュームと見なされます。
SLUADMIN の呼び出しで説明されている必要な JCL 定義文に加えて、次の定義文が SET VOLPARM UPDATE
JCL に適用されます。
CDS のボリュームとプールの情報に対するプールとボリュームの変更を定義する POOLPARM
および VOLPARM
Change 制御文を含むデータセットを指定します。
POOLPARM
Change
制御文は、サーバーコンプレックスの新しいプール情報を、特定タイプの名前付きプールの形式で定義します。
VOLPARM
Change
制御文は、指定された POOLPARM
Change
文に関連する volser、volser リスト、または volser 範囲を定義または削除します。
POOLPARM
および VOLPARM Change
文は SLSPARM
データセット内に定義され、SET VOLPARM UPDATE
ユーティリティーを使用してロードされます。詳細については、SET VOLPARMを参照してください。
POOLPARM
Change
文が読み取られた場合、そこから次の POOLPARM
Change
文までに見つかったすべての VOLPARM
Change
文が適用されます。
VOLPARM
Change
文が読み取られた場合、前に POOLPARM
がないときは、それらの VOLSER ボリュームは非サブプール (サブプール 0) ボリュームと見なされます。
図3-166に示すように、POOLPARM Change
制御文には次のパラメータが含まれます。
次のいずれかを指定して、プールを追加、削除、または更新します。
サーバーコンプレックスに新しいプールを追加します。この POOLPARM change
文に続く VOLPARM
change
文は、このプールに関連付けられるボリュームを定義します。
既存のプールを削除します。プールが削除されると、関連付けられたボリュームも削除されます。
既存のプール定義を変更します。UPDATE
を使用すると、POOLPARM
のパラメータを変更できます。たとえば、MVCFREE
パラメータの値を変更できます。UPDATE
は、これに続く VOLPARM change
文を正しいプールに関連付ける場合にも使用されます。
注:
UPDATE
を使用してプールの名前を変更することはできません。POOLPARM
文のパラメータ。有効なパラメータについては、POOLPARM 制御文を参照してください。
注:
POOLPARM
文を削除または更新するときは、元の POOLPARM
文のパラメータをすべて指定してください。VOLPARM change
制御文は、直前の POOLPARM UPDATE
change
文に関連する特定の volser、volser リスト、または volser 範囲を定義または削除します。
POOLPARM
および VOLPARM change
文は SLSPARM
データセット内に定義され、SET VOLPARM UPDATE
ユーティリティーを使用してロードされます。
POOLPARM
change
文が読み取られた場合、そこから次の POOLPARM
change
文までに見つかったすべての VOLPARM
change
文が適用されます。
VOLPARM
change
文が読み取られた場合、前に POOLPARM
がないときは、それらの VOLSER ボリュームは非サブプール (サブプール 0) ボリュームと見なされます。
図3-167に示すように、VOLPARM Change
制御文には次のパラメータが含まれます。
次のいずれかを指定して、ボリュームを追加または削除します。
直前の POOLPARM UPDATE
文で定義されているプールに、新しいボリューム、ボリュームのリスト、または範囲を追加します。前に POOLPARM UPDATE
文がない場合は、非サブプール (サブプール 0) ボリュームとして VOLPARM
情報が追加されます。
既存のボリューム、ボリュームのリスト、または範囲を削除します。
VOLPARM
文のパラメータ。有効なパラメータについては、VOLPARM 制御文を参照してください。
注:
VOLPARM
文を削除するときは、元の VOLPARM
文のパラメータをすべて指定してください。インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
SET VOLPARM JOIN
コマンドは、複数の VOLPARM
文で定義されている連続したボリューム範囲を、1 つの新しい VOLPARM
文にマージします。
このユーティリティーの出力を SET VOLPARM
ユーティリティーへの入力として使用して、CDS 内にある元のサーバーコンプレックスのボリュームとプールの情報を置き換えることができます。
SLUADMIN の呼び出しで説明されている必要な JCL 定義文に加えて、次の定義文が SET VOLPARM JOIN
JCL に適用されます。
CDS 内に格納されるプールとボリュームを定義する POOLPARM
および VOLPARM
制御文を含む入力データセットを指定します。
ボリューム範囲のマージ操作の完了後に POOLPARM
および VOLPARM
制御文が格納される出力データセットを指定します。
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
図3-169に示すように、SRVlev
コマンドには次のパラメータが含まれます。
HSC が BASE
サービスレベルで動作するように指定します。
注:
HSC のサービスレベルがBASE
に下がると、LMU 方式を使用しているホスト間通信が CDS 方式に切り替えられます。HSC のサービスレベルが FULL
に復元された場合、LMU 通信に戻るには、COMMPath
コマンドを発行する必要があります。HSC が FULL
サービスレベルで動作するように指定します。
注:
HSC のサービスレベルがBASE
から FULL
に上がると、未処理のマウント要求が解決されます。インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
図3-170に示すように、STOPMN
コマンドには次のパラメータが含まれます。
プログラムインタフェースからのカートリッジ移動要求のモニタリングを終了するように指定します。
cc
または name
)オプションで、モニタリング情報が表示されているコンソールを指定します。このパラメータが省略されている場合、または L=
がコンソール ID またはコンソール名なしで指定されている場合は、コマンドを発行したコンソールに表示されているモニタリングが終了します。
オプションで、cc
はコンソール ID を指定します。指定できる値は、00 から 99 の範囲の 10 進数です。00 を指定すると、情報がハードコピーログに明示的に送信されなくなります。
オプションで、name
はコンソール名を指定します。
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
SWitch
コマンドを使用すると、LMU またはライブラリコントローラ (LC) のマスターとスタンバイの役割を手動で入れ替えることができます。切り替えは次の構成でサポートされます。
デュアル LMU
SL8500 デュアルライブラリコントローラ (LC)
デュアル LMU 環境では、このコマンドはマスター LMU で IPL を開始して、現在のスタンバイ LMU をマスター LMU にします。IPL が正常に完了すると、前のマスター LMU はスタンバイ LMU の役割を引き継ぎます。
複数 SL8500 ライブラリ ACS のデュアル LC 構成では、SWitch
コマンドは LMU に要求を発行して、ライブラリの LC をライブラリ ID によって切り替えます。
注意:
SWitch
コマンドを入力する前に、Display Acs
コマンドを発行して、切り替えるライブラリにスタンバイの TCP/IP アドレスまたはホスト名が割り当てられていることを確認します。割り当てられていない場合は、ライブラリを切り替えると HSC がライブラリとの通信を失うため、切り替えないでください。
SWitch
コマンドを発行する前に、すべての HSC アクティビティーを停止します。
SWitch
コマンドを発行したあと、切り替え処理が完了するまでは、ほかのホストで HSC を起動したり、HSC アクティビティー (マウント、マウント解除、Display ACS
、その他のコマンド) を開始したりしないでください。
注:
このリリースでは、デュアル LC 切り替えには SL8500 ライブラリのみがサポートされます。
自動切り替えが発生するためには (たとえば、LCA
から LCB
に、またはその逆)、LC に障害が発生する必要があります。このケースでは、LCA
にネットワークまたは通信の問題がある場合、HSC は LCA
の接続のネットワーク回復に入ります。接続を回復または修正できない場合は、SWitch
コマンドを発行して LCA
から LCB
に手動で切り替えてください。
ライブラリがパーティション分割されている場合は、SWitch
コマンドを発行する前に、同じライブラリ内のほかのパーティションを使用しているほかのホストソフトウェアグループ (ACSLS、HSC、ELS) を確認してください。
図3-171に示すように、SWitch
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、ACSid が指定されていることを示します。複数 ACS 環境構成の場合、または acsid
を指定する場合、このパラメータは必須です。
acsid
は、現在アクティブな接続をスタンバイに切り替え、スタンバイ接続をオンラインにしてアクティブとする必要のある、ACS を指定します。
単一 ACS 構成では、Acs
acsid
はオプションであり、デフォルトは ACS 00
です。acs-id
がデフォルトで 00 になる場合、またはほかのパラメータなしで指定された場合は、ACS のアクティブな接続すべてがスタンバイに切り替わり、スタンバイ接続がアクティブに切り替わります。
オプションで、ACS
acs-id
とともに使用して、ACS の内部スイッチ設定および内部競合カウントをリセットします。これは、SL8500 ライブラリに対して SWitch
が呼び出されたときに、SWitch
処理の完了後に 1 つまたは複数の LSM が準備完了状態に到達できない場合に役立ちます。
SWitch RESET
コマンドを発行する前に、Display Status
コマンドを入力して、切り替え処理中の ACS および競合がアクティブになっている ACS を特定することをお勧めします。
SWitch RESET
コマンドを発行する前に、ライブラリで SWitch
処理が完了していることを確認します。また、もう一度 SWitch
コマンドを発行する前に、SWitch RESET
が完了していることを確認してください。
SWitch ACS
コマンドの発行後、いつ SWitch RESET
コマンドを発行するべきかを判断するには、次のガイドラインを使用します。
SWitch
処理の完了が次のメッセージで示されたあと、SWitch RESET
を発行します。
SLS0694I ACS aa: Switch has completed
このメッセージが表示されない場合は、アクティブな接続に対する SLS6013I
メッセージが表示されるまで待ってから、SWitch RESET
コマンドを発行します。
切り替え処理の完了後に次のメッセージが表示された場合:
SLS1004I ACS aa cannot switch; ACS is busy
別のホスト上で SWitch RESET
コマンドを発行します。SLS1004I
メッセージが再度表示された場合は、別の HSC ホストを起動して SWitch RESET
コマンドを発行するか、HSC ホストを再起動して SWitch RESET
コマンドを発行します。
オプションで、接続スイッチの SL8500 ライブラリ ID を指定します。このパラメータは、SL8500 ライブラリにのみ適用されます。
lib-id
は、1 から 9 または A から G のライブラリ ID を示します。
SL8500 の 4 ライブラリ ACS クラスタの場合は、次の図に示すように、各ライブラリに 1 から 4 までの ID が割り当てられます。
ACS は最大 16 個のライブラリ接続と A および B ライブラリコントローラ (LC) 接続を持つことができます。初期リリースでは、1 台のライブラリ (ID 1 が望ましい) だけが A と B の LC 接続を持つことができます。その他のライブラリは、単一の LC 接続を持つことができます。各 LC はデュアル TCP/IP (2B および 2A) を処理できます。次の表では、LSM ID とライブラリ ID の相関関係について説明します。
注:
このコマンドを発行する前に、Display ACS
acs-id コマンドを使用して、切り替えるライブラリにスタンバイの TCP/IP アドレスまたはホスト名が割り当てられていることを確認します。スタンバイの TCP/IP アドレスまたはホスト名が割り当てられていない場合は、ライブラリを切り替えると HSC がライブラリとの通信を失うため、切り替えないでください。
切り替えが発生するためには (たとえば、LCA
から LCB
に)、LC に障害が発生する必要があります。たとえば、LCA
にネットワークまたは通信の問題がある場合、HSC は LCA
の接続のネットワーク回復に入ります。接続を回復または修正できない場合は、HSC SWitch
コマンドを発行して LCA
から LCB
に手動で切り替えてください。
ライブラリがパーティション分割されている場合は、SWitch
コマンドを発行する前に、同じライブラリ内のほかのパーティションを使用しているほかのホストソフトウェアグループ (ACSLS、HSC、ELS) を確認してください。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
TRace
コマンドは、選択された HSC および VTCS コンポーネントのイベントのトレースを有効または無効にします。
MSP GTF GTRACE
機能は、実際のトレースを実行します。イベントの GTF 出力を作成するには、GTF を起動する必要があり、イベントより前に TRace
コマンドを発行する必要があります。
図3-173に示すように、TRace
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、指定されたコンポーネントのトレースをオフにします。
トレースを有効または無効にする 1 つ以上のコンポーネント。コンポーネント名のリストを指定する場合は、識別子を空白またはコンマで区切ります。有効なコンポーネント名を次に示します。大文字は、許容される最小の省略形を示しています。
次の表では、有効なコンポーネントについて説明します。
コンポーネント名 |
説明 |
---|---|
|
割り当てボリューム検索 |
|
アドレス空間通信 |
|
CAP 共通 |
|
構成の制御 |
|
データベースサーバー |
|
関数ポイント。FP トレースは Oracle の開発者だけが使用します。 |
|
ホスト通信 |
|
初期化 |
|
LMU サーバー |
|
LibraryStation |
|
マウント/マウント解除 |
|
オペレータコマンド |
|
回復 (注: SERvice もトレースする必要があります) |
|
サービス |
|
ユーティリティー |
|
統合ユーザーインタフェース |
|
ボリューム/セル |
|
VTCS |
|
WTO サービス |
|
XML インタフェース |
注:
1 つ以上のコンポーネントについてトレースを有効または無効にするときは、すべてのコンポーネントトレースのステータスが表示されます。
デフォルトでは、TRace
コマンドの出力はすべて GTF に送られます。たとえば、LMU をトレースして出力を GTF に送るには、TR LMU
を発行します。ほかのパラメータは必要ありません。
Recovery コンポーネントをトレースするには、SERvice
コンポーネントもトレースする必要があります (Recovery のトレースにはサービスが使用されます)。
LS
コンポーネントは、LibraryStation が初期化されている場合にのみメッセージ SLS0068I
に表示されます。
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
図3-174に示すように、TRACELKP
コマンドには次のパラメータが含まれます。
トレースを有効または無効にする 1 つ以上の LOOKUP
定義ファイル。イベント名のリストを指定する場合は、識別子を空白またはコンマで区切ります。
1 つ以上のファイルについて LOOKUP
トレースを有効または無効にするときは、すべての LOOKUP
トレースのステータスが表示されます。LOOKUP
トレースの出力はすべて GTF に送られます。
有効な LOOKUP
テーブル名を次の表に示します。大文字は、許容される最小の省略形を示しています。
ルックアップ名 |
説明 |
---|---|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
オプションで、指定されたコンポーネントのトレースを無効にします。table-name
は、無効にするコンポーネントを指定します。
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
UEXIT
コマンドは、HSC がユーザー出口を処理する方法を定義します。
HSC ユーザー出口を使用すると、HSC の処理中に特定の点で独自の処理ルーチンを呼び出すことができます。HSC によって制御されるユーザー出口は、DDNAME
SLSUEXIT
によって識別されるロードライブラリから、HSC の初期化時にロードされます。HSC は UEXIT
コマンドを使用して次を管理します。
SLSUX03
SLSUX05
SLSUX06
SLSUX14
SLSUX15
UEXIT
コマンドを使用すると、ユーザー出口を無効にして HSC を起動したあと、HSC が稼動状態になっている任意の時点で出口を有効にできます。出口が期待どおりに動作しない場合は、必要な変更を行い、再度ロードしてください。
UEXIT
コマンドでは、固有のユーザー出口ロードモジュール名をオプションで指定でき、異なる時点 (たとえば、昼間勤務と夜間勤務) で実行できる異なるバージョンの出口を作成できます。ロードモジュールは、HSC の起動時に記述されるユーザー定義のロードモジュールライブラリに含まれています。
注:
ユーザー出口 03 およびユーザー出口 05 はレガシーインタフェースであり、ユーザー出口を必要としない代替の機能に置き換えられています。
ユーザー出口 03 は、HSC 初期化時に有効になっています。UEXIT
コマンドを使用してこの出口を有効化、無効化、または再ロードすることはできません。
図3-175に示すように、UEXIT
コマンドには次のパラメータが含まれます。
ユーザー出口番号を指定します。ユーザー出口番号については、Oracle の ELS ドキュメント『ELS レガシーインタフェースリファレンス』を参照してください。
指定されたモジュールがストレージにロードされます。
ユーザー出口のデフォルトの名前を指定します。名前が指定されていない場合は、HSC がモジュールをストレージにロードするときにデフォルトの名前が使用されます。
この出口に使用するモジュールの名前。これは、ロードモジュールのリンク編集に使用されるエントリポイントの名前です。
コマンドの完了時に、指定された出口がアクティブと見なされることを示します。Enable
はデフォルトです。
コマンドの完了時に、指定された出口が非アクティブと見なされることを示します。
オプションで、指定されたユーザー出口 (nn
) の最新モジュールを有効にするように指定します。このパラメータは Load
パラメータとともに指定することもできます。
オプションで、指定されたユーザー出口 (nn
) の最新モジュールを無効にするように指定します。このパラメータは Load
パラメータとともに指定することもできます。
Query
パラメータとともに使用して、単一のユーザー出口、出口の範囲、または出口のリストを指定します。ユーザー出口番号の範囲を指定する場合は、開始番号と終了番号をハイフンで区切る必要があります。例: (0409)
ユーザー出口のリストでは、ユーザー出口番号をコンマで区切り、リストを括弧で囲む必要があります。例: (01,04,10)
指定されたユーザー出口番号の、現在ロードされているすべてのバージョンのステータスを要求します。ユーザー出口のステータスの表示は、単一のユーザー出口、出口の範囲、または出口のリストに対して指定できます。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
図3-176に示すように、UNSCratch
コマンドには次のパラメータが含まれます。
スクラッチリスト内で追加、削除、または置換するボリュームシリアル番号のリストを指定します。
vollist
はボリュームシリアル番号を示します。これは、単一のボリューム、ボリュームシリアル番号のリスト、ボリュームシリアル番号の範囲、リストと範囲の組み合わせ (コンマ区切り)、のいずれかになります。最大 100 個のボリュームシリアル番号を指定できます。リストの全体をカッコで囲む必要があります。
インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
UNSElect
コマンドは、誤って選択状態になっているボリュームを選択解除します。
注:
HSC が誤ってボリュームを選択したままになっていることが明らかな場合にのみ、このユーティリティーを使用してください。このユーティリティーを正しく使用しないと、HSC が異常終了し、エラントボリュームが発生する可能性があります。
Display Volume DEtail
コマンドを発行して、問題のボリュームがあるホストを特定します。次に、問題のボリュームがあるホスト上で Display DRives
および Display Requests
コマンドを発行して、そのボリュームが使用されているかどうかを確認します。
選択されたボリュームがトランスポートにマウントされている場合は、そのトランスポートに対して DISMount
コマンドを発行します。ボリュームの LMU に対するアクティブな要求がある場合は、要求が完了するまで待機します。未完了応答ハンドラが要求がタイムアウトしたことを示している場合は、要求を終了することをお勧めします。
UNSElect
関数を呼び出すことができるのは、SLUADMIN
が APF 許可、キー 0 から 7、またはスーパーバイザ状態で呼び出されたときだけです。UNSElect
によって呼び出されるロードモジュールは SLUNSEL
です。このモジュールへのアクセスを制限すると、このユーティリティー関数へのアクセスが制限されます。
図3-177に示すように、UNSElect
コマンドには次のパラメータが含まれます。
選択解除の対象として VOLSER が指定されていることを示します。
volser
は、選択解除する VOLSER を指定します。
オプションで、ボリュームが選択されているホストと通信できない場合でも、ボリュームを選択解除するように指定します。
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
(Vary ACS
)
コンソールまたはユーティリティー、UUI All (Vary CLINK
、RTD
、または VTSS
)
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC (Vary ACS
)
アクティブな HSC/VTCS (Vary CLINK
、RTD
、または VTSS
)
図3-178に示すように、Vary
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、このホストに対して ACS をオンライン、オフライン、またはスタンバイにするように指定します。
acs-id
、acs-range
、または acs-list
は、変更する 1 つまたは複数の ACS を指定します。acs-list
の各要素には、単一の ACSid または ACSid 範囲を指定できます。範囲はダッシュで区切ります。リスト内の各要素がコンマまたは空白で区切られ、リスト全体が括弧で囲まれている必要があります。
オプションで、ACS acs-id
とともに使用して、単一の HSC ライブラリネットワーク接続、あるいは HSC ライブラリネットワーク接続の範囲またはリストを、オンライン/オフラインに変更します。
net-id
、net-range
、または net-list
は、変更する 1 つまたは複数のネットワーク接続を指定します。net-list
の各要素には、単一の net-id
または net-id
範囲を指定できます。範囲はダッシュで区切ります。リスト内の各要素がコンマまたは空白で区切られ、リスト全体が括弧で囲まれている必要があります。
このホストに対してステーションをオンラインまたはスタンバイにするように指定します。
このホストに対してステーションをオフラインにするように指定します。
オプションで、ステーションをただちにオフラインにするように指定します。FORCE
オプションは、HSC が FULL
サービスレベルにあるとき、または BASE
サービスレベルを越えて FULL
サービスレベルに移行しているときに指定できます。
このパラメータは、OFFline
オペランドにのみ適用されます。
オプションで、このホストに対してステーションをオンライン、オフライン、またはスタンバイにするように指定します。
ACS では、ホスト CPU と LMU の間の接続は「ステーション」と呼ばれます。各ステーションは、ホスト CPU からは 3278-2 デバイスに見え、サポートされている 3174、3274、または互換性のある端末コントローラのポートに物理的に接続されています。各 LMU は最大 16 のステーションを収容できます。ACS に接続されているホスト CPU の数に応じて、各ホスト CPU は各 LMU に対して 1 つまたは複数のステーションを持つことができます。
devid
、devrange
、または devlist
は、変更する LMU へのステーションを指定します。devlist
の各要素には、単一のデバイス番号またはデバイス番号の範囲を指定できます。範囲はダッシュで区切ります。リスト内の要素はコンマまたは空白で区切り、リスト全体を括弧で囲む必要があります。各デバイス番号は、コマンドを発行しているホストに接続されているデバイスを識別します。指定できる値は 000-FFF です。
指定された CLINK。
clink–id
は、リンクの ID を指定します。
クラスタ内の送信側 VTSS。
vtssname
は、送信側 VTSS の 1 から 8 文字の識別子を指定します。
このホストに対してステーションをオンラインまたはスタンバイにするように指定します。
指定された CLINK をオフラインに変更します。
オプションで、このホストに対してパス (VTSS から RTD へ) をオンライン、オフライン、またはスタンバイにするように指定します。これにより、VTSS からデバイスへの個別の RTDPATH
を希望の状態に変更できます。このパスは、VTSS から RTD への直接接続を表す場合と、仮想ライブラリへの接続を表す場合があります。
rtd-name
または rtdname-list
は、VTSS から仮想ライブラリの RTD にアクセスするためのパスに割り当てられている名前を指定します。
指定されたパス (VTSS から RTD へ) をオンライン状態に変更します。
指定されたパス (VTSS から RTD へ) をオフライン状態に変更します。
指定されたパス (VTSS から RTD へ) をオフライン (保守モード) 状態に変更します。
指定された RTD の状態を変更します。
rtd-name
、rtd-range
、または rtd-list
は、1 つまたは複数の RTD のユニットアドレスを指定します。RTD のリストおよび範囲の項目数は、VSM2 および VSM3 では 64、VSM4 では 256 に制限されています。
指定された RTD を、それらが接続されている VTSS に対してオンラインに変更します。
指定された RTD を、それらが接続されている VTSS に対してオフラインに変更します。
指定された RTD を、それらが接続されている VTSS に対してオフライン (保守モード) に変更します。
指定された VTSS の状態を変更します。
name
は VTSS の識別子を指定します。
注:
Vary VTSS では、指定された VTSS に関連付けられている VTD または RTD の状態は変更されません。指定された VTSS をオンラインに変更します。
指定された VTSS をオフラインに変更します。
指定された VTSS を休止状態に変更します。
注:
Vary VTSS では、指定された VTSS に関連付けられている VTD または RTD の状態は変更されません。インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
図3-179に示すように、VIew
コマンドには次のパラメータが含まれます。
カメラの焦点を CAP 内のセル位置に当てるように指定します。CAPID
または Lsm
パラメータを指定しない場合、コマンドのデフォルトは CAPid 00:00:00
です。Row
および Column
パラメータを指定しない場合、コマンドのデフォルトは行 0
、列 0
です。
複数の CAP を含む LSM 内の 1 つの CAP を識別します。
capid
は、表示する CAP を指定します。cap-id
の形式は AA:LL:CC
です。ここで、AA:LL
は LSMid を示し、CC
は CAP を示します。有効な値のリストについては、CAPidを参照してください。
単一の CAP を含む LSM を識別します。
lsmid
は、表示する単一の CAP を指定します。LSMid の形式は AA:LL
で、AA
は ACSid (10 進数 00-99) を示し、LL
は LSM 番号 (10 進数 00-99) を示します。
CAP 内の行番号を識別します。このパラメータを指定しない場合、コマンドのデフォルトは行 0
です。
rr
は行番号を指定します。rr
に指定できる値は 10 進数で、LSM タイプに固有です。有効な値のリストについては、行を参照してください。
CAP 内の列番号を識別します。このパラメータを指定しない場合、コマンドのデフォルトは列 0 です。
cc
は列番号を指定します。cc
に指定できる値は 10 進数で、LSM タイプに固有です。列には、パネルの左側から始まる番号が付けられています。有効な値のリストについては、列を参照してください。
カメラの焦点を LSM パネル内のカートリッジストレージセルまたは診断セルに当てるように指定します。Lsm
、Panel
、Row
、および Column
パラメータを指定しない場合、コマンドのデフォルトは LSM 00:00
、パネル 0
、行 0
、列 0
です。
LSM を識別します。このパラメータを指定しない場合、コマンドのデフォルトは LSMid 00:00
です。
lsmid
は LSMid を示します。LSMid の形式は AA:LL
で、AA
は ACSid (10 進数 00-99) を示し、LL
は LSM 番号 (10 進数 00-99) を示します。
カメラで表示するカートリッジストレージセルまたは診断セルを含んでいる LSM パネルの番号を指定します。このパラメータを指定しない場合、コマンドのデフォルトはパネル 0 です。
pp
はパネル番号を示します。pp
に指定できる値は 10 進数で、LSM タイプに固有です。有効な値のリストについては、パネルを参照してください。
LSM パネル内の行番号を識別します。このパラメータを指定しない場合、コマンドのデフォルトは行 0 です。
rr
は行番号を指定します。rr
に指定できる値は 10 進数で、LSM タイプに固有です。有効な値のリストについては、行を参照してください。
パネル 2 の列 3 では、行 28-41 の行エントリのみ指定できます。パネル 3 のセルはオプションです。
パネル内の列番号を識別します。このパラメータを指定しない場合、コマンドのデフォルトは列 0 です。
cc
は列番号を指定します。cc
に指定できる値は 10 進数で、LSM タイプに固有です。列には、パネルの左側から始まる番号が付けられています。有効な値のリストについては、列を参照してください。
カメラの焦点をカートリッジドライブに当てるように指定します。ドライブを特定するには、Address
パラメータを指定する必要があります。Host
パラメータを使用すると、別のホストに定義されているドライブを表示できます。
カートリッジドライブのアドレスを指定します。Address
パラメータは、検査するトランスポートのオペレーティングシステムアドレスを定義します。
xxx
は、トランスポートの 16 進数アドレスを示します。HSC は、指定されたアドレスが、指定されたホストの LIBGEN
で定義されているアドレスと一致することを確認します。
検査するドライブが VIew
コマンドの発行元ホストの LIBGEN
に定義されていない場合に、Address
パラメータに意味を与えます。
Host
パラメータが指定されていない場合、HSC は、VIew
コマンドが入力されたホストの LIBGEN
で定義されているドライブリストをチェックします。ドライブリスト内にアドレスが見つかった場合は、コマンドが実行されます。
hostid
は、トランスポートが定義されているホストを示します。
カメラの焦点をプレイグラウンドセルに当てるように指定します。Lsm
および Column
パラメータが指定されていない場合、コマンドのデフォルトは、LSM 00:00
のプレイグラウンド内のセルの相対位置です。
注:
プレイグラウンドは、LSM の初期化中にロボットハンド内に見つかったカートリッジが置かれる、予約済みのセル領域です。通常の LSM 初期化回復処理は、プレイグラウンドセルからカートリッジをそのホームセルまたは目的の宛先に移動しますが、異常な状況ではカートリッジがプレイグラウンドセル内に残る可能性があります。LSM 内のプレイグラウンドの位置については、該当する Oracle StorageTek ハードウェアのドキュメントを参照してください。LSM を識別します。このパラメータを指定しない場合、コマンドのデフォルトは LSMid 00:00
です。
lsmid
は LSMid を示します。LSMid の形式は AA:LL
で、AA
は ACSid (10 進数 00-99) を示し、LL
は LSM 番号 (10 進数 00-99) を示します。
パネルのプレイグラウンド内のセルの相対位置を識別します。このパラメータを指定しない場合、コマンドのデフォルトは、プレイグラウンド内のセルの相対位置です。
cc
は、プレイグラウンド内のセルの相対位置を示します。cc
に指定できる値は 10 進数で、LSM タイプに固有です。(LSM には、プレイグラウンドセルを複数持つものと、1 つだけ持つものがあります。)
カメラの焦点をパススルーポート (PTP) セルに当てるように指定します。Lsm
および Xlsm
パラメータを使用して特定の PTP を指定し、Column
パラメータを使用して特定のセルを指定し、Time
パラメータを使用して表示時間を指定することができます。
注:
PTP が 2 つの異なる LSM タイプで共有されている場合、列値の上限は、PTP 容量が小さい方の LSM によって決まります。LSM を識別します。このパラメータを指定しない場合、コマンドのデフォルトは LSMid 00:00
です。
lsmid
は LSMid を示します。LSMid の形式は AA:LL
で、AA
は ACSid (10 進数 00-99) を示し、LL
は LSM 番号 (10 進数 00-99) を示します。
PTP を共有する LSM を定義することによって、検査する PTP を識別します。
各 PTP は、それを利用する 2 つの LSM によって識別されます。Lsm
パラメータは、PTP を表示するために使用されるロボットを識別し、Xlsm
パラメータは、PTP を共有する LSM を識別します。LSM に複数の PTP が含まれているときは常にこの区別が必要です。
2 つ以上の PTP を含む LSM に Xlsm
が指定されていない場合、HSC は LIBGEN
を調べ、そこで Lsm(
lsmid
)
に対して定義されている最初の PTP を選択します。
ll
は、隣接する LSM の LSM 番号を示します。ll
の値は、00-99 の範囲の 10 進数です。(ACS は Lsm
パラメータで識別されます。)
パネル内の列番号を識別します。このパラメータを指定しない場合、コマンドのデフォルトは列 0
です。
c
は列番号を示します。c に指定できる値は 10 進数で、LSM タイプに固有です。
LSM モデル 4410、9310、および 9740 の場合は 0-3
WolfCreek LSM (すべてのモデル) の場合は 0 または 1。
注:
PTP が 2 つの異なる LSM タイプで共有されている場合、列値の上限は、PTP 容量が小さい方の LSM によって決まります。ttt
)ビデオモニターの表示時間を指定します。
ttt
は時間を秒単位で示します。
インタフェース:
コンソールまたはユーティリティー
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC/VTCS
VLEMAINT
ユーティリティーコマンドは、VLE ベースの MVC (VMVC) データの内容を、指定された VLE システムに移動またはコピーします。VTSS ストレージリソースは使用しません。
このユーティリティーは、必ず Oracle サポート担当者の指示の下で使用するようにしてください。
図3-180に示すように、VLEMAINT
コマンドには次のパラメータが含まれます。
指定されたターゲット VLE システムに内容を移動する、VLE ベースの MVC のリストまたは範囲を指定します。ターゲット VLE システムで選択された MVC は、ソース MVC のストレージクラスを継承します。
mvc-list
または mvc-range
は、MVC のリストまたは範囲を示します。
MOVEMVC
は COPYMVC
と相互に排他的です。
ソース VMVC のデータを受け取るターゲット VLE を指定します。このパラメータは必須です。
name
は、ターゲット VLE の名前を示します。この VLE は有効である (構成に定義されている) ことが必要です。そうでない場合、ユーティリティーはリターンコード 8 で終了します。
オプションで、ターゲット VLE に送信されるデータをフィルタ処理するための単一の管理クラスを指定します。この管理クラスを持っている VTV だけがターゲット VLE に送信されます。
name
は、管理クラスの名前を示します。この名前は有効である (MGMTDEF
に定義されている) ことが必要です。そうでない場合、ユーティリティーはリターンコード 8 で終了します。
指定されたターゲット VLE システムに内容をコピーする、VLE ベースの MVC のリストまたは範囲を指定します。COPYMVC
は、ターゲット VLE システム上の別のストレージクラスに対してデータの追加コピーを作成します。
mvc-list
または mvc-range
は、MVC のリストまたは範囲を示します。
COPYMVC
は MOVEMVC
と相互に排他的です。COPYMVC
では、STORclas
の名前を指定する必要があります。
ソース VMVC のデータを受け取るターゲット VLE を指定します。このパラメータは必須です。
name
は、ターゲット VLE の名前を示します。この VLE は有効である (構成に定義されている) ことが必要です。そうでない場合、ユーティリティーはリターンコード 8 で終了します。
オプションで、COPYMVC
処理のためにターゲット VLE で選択された VMVC に割り当てられるストレージクラスを指定します。COPYMVC
が指定されている場合、このパラメータは必須です。
name
はストレージクラス名を示します。この名前は有効である (MGMTDEF
に定義されている) ことが必要です。そうでない場合、ユーティリティーはリターンコード 8 で終了します。
VLEMAINT COPYMVC
を指定する場合は、次のオプションパラメータが適用されます。
オプションで、ターゲット VLE に送信されるデータをフィルタ処理するための単一の管理クラスを指定します。この管理クラスを持っている VTV だけがターゲット VLE に送信されます。
name
は、管理クラスの名前を示します。この名前は有効である (MGMTDEF
に定義されている) ことが必要です。そうでない場合、ユーティリティーはリターンコード 8 で終了します。
オプションで、VTV データが COPYMVC
処理のためにターゲット VLE システムで受信されたあとにそのデータに割り当てられる単一の管理クラス名を指定します。
name
は、管理クラスの名前を示します。この名前は有効である (MGMTDEF
に定義されている) ことが必要です。そうでない場合、ユーティリティーはリターンコード 8 で終了します。
注:
COPYMVC
処理中に、REPMGMT
で指定された管理クラスを持つ VTV が見つかると、それらはすべてバイパスされます。これは、ユーティリティーの再起動が発生した場合に、コピー完了確認として機能する可能性があります。インタフェース:
SLUADMIN
ユーティリティーのみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
VOLPCONV
コマンドは、既存の VOLDEF
、SCRPDEF
、MVCDEF
、および VTCS CONFIG
入力文を読み取り、それらを SET VOLPARM
文に変換します。既存の VTCS 構成もユーティリティーに入力されます。
図3-181に示すように、VOLPCONV
コマンドには次のパラメータが含まれます。
すべてのクリーニングカートリッジタイプに適用される接頭辞を指定します。
prefix
は、3 文字の接頭辞を示します。CLN
はデフォルトです。
SLUADMIN の呼び出しで説明されている必要な JCL 定義文に加えて、次の定義文が VOLPCONV
JCL に適用されます。
VOLATTR
文形式の入力の VOLDEF
定義。
注:
SERIAL
パラメータ内でマスキング文字 (%、?、または *) を使用してコード化された VOLATTR
文はサポートされていないため、メッセージ SLS0227I
が発行されます。VOLPCONV
を実行する前に、これらのマスキング文字を使用している VOLATTR
文を、マスキング文字の意図する範囲に変換する必要があります。SCRPOOL
文形式の入力の SCRPDEF
定義。
MVCPOOL
文形式の入力の MVCDEF
定義。
入力の VTCS 構成定義。VTCS 構成定義は、VTCS DEComp
ユーティリティーを実行して取得できます。
POOLPARM
および VOLPARM
制御文形式の出力の VOLUME
または POOL
定義。SLSPARM
データセットの論理レコードサイズは 80 です。
インタフェース:
ユーティリティーのみ
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
図3-182に示すように、VOLRpt
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、特定の ACS に関してのみレポートを作成するように指定します。
acsid
は、1 桁または 2 桁の 10 進数の ACS 識別子を示します。
オプションで、ACS 内の特定の LSM に関してのみレポートを作成するように指定します。
lsmlist
は LSM を示します。lsmlist
には、単一の LSM 番号または LSM 番号のリストを指定できます。LSM 番号は 00-99 の 10 進数です。
LSM の範囲は許可されません。リストが指定されている場合は、各要素が空白またはコンマで区切られ、リスト全体が括弧で囲まれている必要があります。
オプションで、特定の VOLSER に関する情報だけをレポートに含めるように指定します。
volser
、volrange
、または vollist
は、要求するボリュームシリアル番号を示します。vollist
に指定されたボリューム範囲のうち、制御データセット内にないものは、レポートの制御カードイメージリスト部分で 1 行に 1 つずつ表示されます。
VOLSER では、パーセント記号 (%) を「ワイルドカード」文字として使用してパターンマッチングを指定できます。VOLSER のパーセント記号は、その位置にある任意の 1 文字が一致することを指定します。
たとえば、A9%%%% は、文字「A9」で始まる 6 文字のボリュームシリアル番号すべてをレポート対象に選択することを指定します。
Q%12% は、「Q」で始まり、3 文字目と 4 文字目が「12」である、5 文字の VOLSER すべてをレポート対象に選択することを指定します。範囲指定にパーセント記号を指定することはできません。したがって、「A%0000A%9999」は無効です。
要求されたボリュームのうち、制御データセット内にないものは、ユーティリティーのボリュームレポートリストに表示されません。
オプションで、ソート順序を指定します。
複数のソート条件を指定できます。左から右へ順に、レポートをソートする順序を指定します。
たとえば、SORT(INS,USE)
では、生成されるレポートは、制御データセットに挿入された日付でソートされ、次に、日付ごとに選択回数でソートされます。
注:
SORT
と NOSORT
は相互に排他的です。使用可能な SORT
オプションは次のとおりです。
レポートをボリュームシリアル番号でソートすることを示します (VOL
はデフォルトです)。
レポートを、ボリュームが制御データセットに挿入された日付と時間でソートすることを示します。
レポートを場所でソートすることを示します。
レポートを、ボリュームが最後に選択された日付と時間でソートすることを示します。
レポートを選択回数でソートすることを示します。
レポートをメディア保証期限 (MWL
) のパーセンテージでソートすることを示します。これは、メディアの耐用期間のどの程度が使用済みであるかを示します。メディア保証期限は 100% で期限切れと見なされます。
メディア保証期限を収集して報告するには、テープライブラリおよびトランスポートが次の要件を満たしている必要があります。
SL8500 ライブラリまたは SL3000 ライブラリ
LMU 互換性レベル 21 以上
T9x40: すべてのメディアおよびモデルがファームウェアレベル 1.42 以上である (9840B を除く)
T10000: すべてのモデルおよびメディアがファームウェアレベル 1.38 以上である
メディア保証期限については、Oracle の ELS のドキュメント『HSC および VTCS の管理』を参照してください。
オプションで、レポートを昇順でソートするように指定します。ASCend
はデフォルトです。NOSORT
が指定されている場合、このパラメータは無視されます。ASCend
は、NOSORT
および DEScend
と相互に排他的です。
オプションで、レポートを降順でソートするように指定します。NOSORT
が指定されている場合、このパラメータは無視されます。DEScend
は、NOSORT
および ASCend
と相互に排他的です。
ソートされていないレポートを生成するように指定します。NOSORT
は、SORT
、ASCend
、および DEScend
と相互に排他的です。
オプションで、レポートにボリューム情報を含めるための条件を指定します。このキーワードが指定されている場合は、指定された条件の少なくとも 1 つに一致するすべてのボリュームがレポート対象として暫定的に選択されます。EXCLUDE
、VOL
、ACS
、LSM
などのほかのオプションが指定されている場合は、ボリュームに関する情報が、レポート対象に選択されたボリュームのリストから削除されることがあります。
ボリュームの選択では、EXCLude
パラメータより前に INCLude
パラメータが適用されます。
パラメータの値について、その反対の値が存在するかどうかはチェックされません (たとえば、NONSEL
が指定されていても SEL
のフラグは付けられたままで、逆も同様です)。
負の属性より前に正の属性が適用されます (たとえば、NONSCR
より前に SCR
が適用されます)。
ライブラリ内のすべてのボリュームをレポートに含める対象と見なすことを示します。デフォルトは * です。次のパラメータを複数指定する場合は、パラメータをコンマで区切る必要があります。
スクラッチボリュームが指定の条件に一致することを指定します。
非スクラッチボリュームが指定の条件に一致することを指定します。
エラントボリュームが条件に一致することを指定します。
非エラントボリュームが条件に一致することを指定します。
選択されているボリュームが条件に一致することを指定します。
選択されていないボリュームが条件に一致することを指定します。
読み取り可能な外部ラベルを持つボリュームが条件に一致することを指定します。
読み取り不可能な外部ラベルを持つボリュームが条件に一致することを指定します。
VOLATTR
と VAR
のメディアタイプが等しいボリュームが条件に一致することを指定します。
VOLATTR
と VAR
のメディアタイプが等しくないボリュームが条件に一致することを指定します。
外部ラベルを持たないボリュームが条件に一致することを指定します。
たとえば、INCLUDE(SEL、ERR)
では、選択されているボリュームとエラントボリュームだけがレポート対象として暫定的に選択されます。ボリュームの選択では、EXCLude
パラメータより前に INCLude
パラメータが適用されます。
メディア保証期限の不明なボリュームが条件に一致することを指定します。メディア保証期限は、ボリュームのマウント解除時に、LMU 互換性レベルが 21 以上のテープライブラリについて取得されます。LMU 互換性レベルを取得するには、Display ACS
コマンドを使用します。
メディア保証期限が nnn
% 以上であるボリュームが条件に一致することを指定します。メディア保証期限の不明なボリュームもすべて除外されます。
メディア保証期限の不明なすべてのボリュームを強制的に含めるには、INCLUDE(MWLNA)
を指定します。nnn の有効な値は 0-254 です。
メディア保証期限を収集して報告するには、テープライブラリおよびトランスポートが次の要件を満たしている必要があります。
SL8500 ライブラリまたは SL3000 ライブラリ
LMU 互換性レベル 21 以上
T9x40: すべてのメディアおよびモデルがファームウェアレベル 1.42 以上である (9840B を除く)
T10000: すべてのモデルおよびメディアがファームウェアレベル 1.38 以上である
メディア保証期限については、Oracle の ELS のドキュメント『HSC および VTCS の管理』を参照してください。
オプションで、レポートからボリューム情報を除外するための条件を指定します。1 つ以上の除外条件に一致するボリュームがレポートから除外されます。
*
パラメータを除き、EXCLude
パラメータの値は INCLude
の値と同じです (前述の INCLude
オプションのリストを参照)。
たとえば、EXCL(NONSEL)
では、選択されていないボリュームがレポートから除外されます。
ボリュームの選択では、EXCLude
パラメータより前に INCLude
パラメータが適用されます。
INCLUDE
パラメータと EXCLUDE
パラメータの両方に MWLGE
が指定されている場合、EXCLUDE
の制限値は INCLUDE
の制限値より大きくなければなりません。
パラメータの値について、その反対の値が存在するかどうかはチェックされません (たとえば、NONSEL
が指定されていても SEL
のフラグは付けられたままで、逆も同様です)。
負の属性より前に正の属性が適用されます (たとえば、NONSCR
より前に SCR
が適用されます)。
ライブラリ内のすべてのボリュームをレポートに含める対象と見なすことを示します。デフォルトは *
です。次のパラメータを複数指定する場合は、パラメータをコンマで区切る必要があります。
スクラッチボリュームが指定の条件に一致することを指定します。
非スクラッチボリュームが指定の条件に一致することを指定します。
エラントボリュームが条件に一致することを指定します。
非エラントボリュームが条件に一致することを指定します。
選択されているボリュームが条件に一致することを指定します。
選択されていないボリュームが条件に一致することを指定します。
読み取り可能な外部ラベルを持つボリュームが条件に一致することを指定します。
読み取り不可能な外部ラベルを持つボリュームが条件に一致することを指定します。
VOLATTR
と VAR
のメディアタイプが等しいボリュームが条件に一致することを指定します。
VOLATTR
と VAR
のメディアタイプが等しくないボリュームが条件に一致することを指定します。
外部ラベルを持たないボリュームが条件に一致することを指定します。
たとえば、INCLUDE(SEL、ERR)
では、選択されているボリュームとエラントボリュームだけがレポート対象として暫定的に選択されます。ボリュームの選択では、EXCLude
パラメータより前に INCLude
パラメータが適用されます。
メディア保証期限の不明なボリュームが条件に一致することを指定します。メディア保証期限は、ボリュームのマウント解除時に、LMU 互換性レベルが 21 以上のテープライブラリについて取得されます。LMU 互換性レベルを取得するには、Display ACS
コマンドを使用します。
メディア保証期限が nnn
% 以上であるボリュームが条件に一致することを指定します。メディア保証期限の不明なボリュームもすべて除外されます。
メディア保証期限の不明なすべてのボリュームを強制的に含めるには、INCLUDE(MWLNA)
を指定します。nnn
の有効な値は 0-254 です。
メディア保証期限を収集して報告するには、テープライブラリおよびトランスポートが次の要件を満たしている必要があります。
SL8500 ライブラリまたは SL3000 ライブラリ
LMU 互換性レベル 21 以上
T9x40: すべてのメディアおよびモデルがファームウェアレベル 1.42 以上である (9840B を除く)
T10000: すべてのモデルおよびメディアがファームウェアレベル 1.38 以上である
メディア保証期限については、Oracle の ELS のドキュメント『HSC および VTCS の管理』を参照してください。
オプションで、「最大クリーニング回数超過」列のクリーニングカートリッジの最大使用回数を指定します。各 POOLPARM TYPE(CLEAN)
に指定された MAXclean
は、この値をオーバーライドします。
nnnn
は最大使用回数の値を示します。有効な値は 0-32767 です。
オプションで、ボールトボリュームを詳細ボリュームレポートに含めるように指定します。VAULT
は、NOVOL
、ACS
、および LSM
と相互に排他的です。
ボールト CDS サブファイルが存在しない場合、このパラメータは無視されます。
ボールトボリュームは SUMMARY
レポートには含められません。詳細レポートでは、ボールトボリュームのセル位置は単語 VAULT
で示されます。insertion date/time
は、ボリュームがボールトに挿入された (つまり、テープライブラリから取り出された) 日付と時間です。ボールティングの詳細については、LCM ユーザーズガイドを参照してください。
オプションで、LSM および ACS ごとのボリューム属性の合計と、ACS または LSM ごとのサブプールデータをユーティリティーで提供することを指定します。合計は、ACS
(および場合によっては LSM
)、VOLser
または VOLume
、INCLude
または EXCLude
といった制限パラメータの使用によって影響を受けます。
TOTal
と SUBpool
の両方が指定されている場合は、両方のレポートが提供されます。サマリーレポートのヘッダーに表示される時間と日付は、ボリュームレポート
リストのヘッダーと同じです。
スクラッチ、選択済み、エラント、使用可能なセル、および外部ラベルのステータスタイプの合計を、LSM、ACS、およびライブラリごとにレポートで提供するように指定します。
合計は、ボリュームレポートリストおよび制御カードリストとは別のリストに、新しいページで表示されます。
LSM、ACS、およびライブラリごとのサブプール合計をレポートで提供するように指定します。
サブプール情報は、VOLPARM
機能を使用して提供できます。VOLPARM
情報の定義の詳細については、VOLPARM 制御文を参照してください。サブプール情報を指定するための代わりの方法については、Oracle の ELS ドキュメント『ELS レガシーインタフェースリファレンス』を参照してください。
合計は、ボリュームレポートリスト、制御カードリスト、およびボリュームレポート合計リストとは別のリストに、新しいページで表示されます。
サブプールが重複している (つまり、1 つのボリュームが複数のサブプールに属している) 場合、各ボリュームは最初に出現したサブプール内でのみ報告されるため、ほかのサブプールの合計は正確でないことがあります。
オプションで、SUMMary
とともに使用して、ボリューム詳細を生成せずにサマリーまたはサブプール合計を表示するように指定します。
NOVOL
を単独で指定しないでください。NOVOL
は、ACS
、VOLser
、VOLume
、SORT
、NOSORT
、INCLude
、EXCLude
、MAXclean
、および VAULT
と相互に排他的です。
ボリューム特性の定義に VOLPARM
機能を使用していない場合は、追加で必要になる可能性のある VOLRPT
JCL 文について、Oracle の ELS ドキュメント『ELS レガシーインタフェースリファレンス』を参照してください。
次の例は、SUMMary(SUBpool)
を指定して VOLRpt
コマンドを発行した場合に生成されるボリュームレポートです。
Volume Cell Loc Err Sel Ext Cln |--- Inserted --| |-- Last Used --| Times MWL Serial Media Rectech AA:LL:Pa:Ro:Co | Scr | Lbl Use Subpool ID Date Time Date Time Selected % B00141 T10000T1 T1B35 01:01:02:08:01 Y R SMCT10K 20110725 15:52:13 20110920 10:44:52 13 0 Subpool Totals, all Ranges Subpool ID Label Type Range Limits DRTEST? DEFAULTPOOL SL N/A - N/A No
VOLRpt
レポートには次のフィールドが含まれています。
ボリュームシリアル番号
メディアタイプ。付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
メディアフィールドの直前にアスタリスク *
またはダッシュ -
が表示されることがあります。
アスタリスク *
は、VOLATTR
文で定義されているメディアがメディアラベルの値と整合していないことを示します。
ダッシュ -
は、ボリュームには VOLATTR
または VOLPARM
でメディア値が定義されていないことを示します。
記録技法。付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
セル位置フィールドは、カートリッジの場所を ACS (
AA
)
、LSM (
LL
)
、パネル (
PA
)
、行 (
RO
)
、および 列 (
CO)
で示します。
エラント、スクラッチ、または選択済みヘッダーの下の Y
(yes) フラグは、ボリュームが現在そのステータスになっていることを示します。
ボリュームがエラント (Err)
ステータスになっている場合は、ボリュームのホームセルが Cell Loc 列に表示されます。
選択済みヘッダーの下の Y
(yes) フラグは、ボリュームが現在選択されている (つまり、そのマウント、マウント解除、取り出し、または移動が行われている) ことを示します。M
フラグは、ボリュームが現在マウントされていることを示します。合計レポートの選択済み列には、選択されているボリュームとマウントされているボリュームの両方が含まれます。ボリュームのホームセルが Cell Loc 列に表示されます。
外部ラベル:
R
は、ボリュームに読み取り可能な外部ラベルがあることを示します。
U
は、ボリュームに読み取り不可能な外部ラベルがあることを示します。
N
は、ボリュームに外部ラベルがないことを示します。
カートリッジの使用可否:
N
は、ボリュームが使用不可であることを示します。たとえば、クリーニング面を使い果たしたため使用できなくなった使用済みクリーニングカートリッジなどです。
M
は、クリーニングカートリッジが MAXclean
値で設定されている最大使用回数 (MNTD MAXclean
または VOLATTR MAXclean
パラメータで指定される) を超えたことを示します。
サブプール ID。
VOLPARM
制御文を使用してスクラッチサブプール定義が提供されている場合は、ボリュームのスクラッチサブプールが一覧表示されます。
*NON-VOLPARM*
は、VOLPARM
が有効になっているが、このボリュームは VOLPARM
に定義されていないことを示します。
DEFAULTPOOL
は、このボリュームが VOLPARM
に定義されており、プールは関連付けられていないことを示します。
*MVC*
は、このボリュームが、VTCS で移行ボリュームとして使用するために予約されていることを示します。
*DEFAULT*
は、このボリュームがクリーニングカートリッジであるが、VOLPARM
で定義されているサブプールには含まれていないことを示します。*DEFAULT*
が表示されます。
VOLPARM
が使用されていない場合、生成されるレポートは HSC 6.2 リリースのものと同じです。詳細は、HSC 6.2 のシステムプログラマーズガイドを参照してください。
ボリュームが挿入された日付と時間。
ボリュームが最後に使用された日付と時間
メディア保証期限 (MWL) は、ボリュームのマウント解除時に、LMU 互換性レベルが 21 以上のテープライブラリについて取得されるパーセント値です。互換性レベルがわからない場合、それを表示するには、HSC Display Acs
コマンドを入力します。詳細は、Display ACSを参照してください。
MWL のパーセンテージは、メディアの耐用期間のどの程度が使用済みであるかを示し、100% で「期限切れ」と見なされます。値の範囲は 0 から 254 です。このフィールドが空白の場合、MWL は不明です。
インタフェース:
ユーティリティーのみ
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
VTVMAINT
コマンドは次のことを行います。
MVC から VTV をリンク解除します。
VTV の管理クラスを設定します
オフライン VTSS 内の指定された VTV を論理的にマウント解除します。
電子的にインポートされた VTV の所有権を指定します
電子的にエクスポートされた VTV のコピーへの参照を追加または削除します。
図3-183に示すように、VTVMAINT
コマンドには次のパラメータが含まれます。
1 つまたは複数の VTV を指定します。
volser
、vol-range
、または vol-list
は、1 つ以上の VTV の volser を示します。
オプションで、指定された VTV の MVC コピーをリンク解除 (論理的に削除) します。
volser
は、MVC のボリュームシリアル番号を示します。値が指定されていない場合、VTV のすべての MVC コピーが削除されます。
オプションで、VTV の管理クラスを設定します。
mgmt-class-name
は、MGMTclas
制御文で指定した管理クラスの名前を示します。詳細については、MGMTclas 制御文を参照してください。
オプションで、指定された VTSS 内の指定された VTV を論理的にマウント解除します。
name
は VTSS の名前を示します。
マウント解除された VTV の移行されたコピーが存在し、オンライン VTSS からアクセス可能な場合、VTV へアクセスするのにこの VTSS が使用できます。
注意:
オフラインの VTSS にマウント中の VTV のコピーが変更されたあとに、移行されていない場合には、代替 VTSS にリコールする MVC のコピーは最新のものではありません。したがって、Oracle では、これらの現在のものでない MVC コピーをリコールしないことを強く推奨します。オフライン VTSS がオンラインに戻る準備ができているとき、VTSS を使用する本番ジョブの実行前に VTSS を監査することを強くお勧めします。また、VTSS VARY ONLINE
コマンドの発行前に VTD の "BOX" ステータスをクリアするようにしてください。
オプションで、電子的にインポートされた VTV の所有権を指定します。
name
は、VTV の元のコピーを所有する TapePlex の名前を示します。この名前は、構成内の既知の TapePlex 名のいずれかと一致する必要があります。
この名前が、CONFIg
TAPEPlex
文で THISPLEX
パラメータに指定されている名前と一致する場合は、電子インポートのステータスが削除されます。
オプションで、電子的にエクスポートされた VTV のコピーへの参照を削除するように指定します。
name
は、削除する TapePlex の名前を示します。このパラメータ値が省略されている場合は、電子エクスポートコピーへのすべての参照が削除されます。
このパラメータは、VTV の外部コピーへの参照を VTV レコードから削除するだけです。これによって、もう一方の TapePlex の接続が発生してリモートコピーが変更されることはありません。参照を削除すると、VTV の管理クラスの定義によっては、あとでエクスポートの自動再処理が発生する可能性があります。
オプションで、電子的にエクスポートされた VTV のコピーへの参照を追加するように指定します。
name
は、追加する TapePlex の名前を示します。この名前は、VTCS 構成に指定されている名前の 1 つに一致する必要があります。
このパラメータは、外部コピーへの参照を VTV レコードに追加するだけです。要求された VTV のコピーが、ほかの何らかの処理によってそこに物理的に配置されていると想定されています。VTV レコードでは、TapePlex の場所を最大 2 つまで追跡できます。
注:
DELEXpot
操作は、ADDEXpot
操作より前に実行されます。これにより、エクスポートされた場所の情報を 1 回の呼び出しで置き換えることができます。電子エクスポート機能が使用されない構成の場合、ADDEXpot
および DELEXpot
パラメータを使用して VTV にダミー追跡またはユーザー情報を追加できます。VTV レコード内の情報は、VTV データが更新されるたびにクリアされます。オプションで、VTV が vtss-name
に最後にマウントされた VTSS の名前を設定します。
vtss-name
は新しい VTSS 名を示します。これは、構成に含まれる既存の VTSS の名前でなければいけません。
注:
RENVTSS
を使用するには、VTVMAINT
を実行するホストが、所有している VTSS にアクセスできる必要があります。VTVMAINT
には次のリターンコードがあります。
0
は、VTV に対して要求されたすべての更新が正常に完了したことを示します。
4
は、VTV に対して要求された更新の 1 つが失敗し、ほかの少なくとも 1 つの要求された更新が正常に完了したことを示します。
8
は、VTV に対して要求されたすべての更新が失敗したことを示します。
注:
更新される各 VTV で生成されたリターンコードのうち最大のものが、VTVMAINT
ジョブの最終リターンコードです。たとえば、5 つの VTV がリターンコード 0 を生成し、1 つの VTV がリターンコード 8 を生成する場合、最終リターンコードは 8 です。次の例は、次のコマンドによって生成される VTVMAINT
レポートです。
VTVMAINT VTV(X00000-X00002) ULINKMVC MGMTCLAS(M1)
VTV RC X00000 04 X00001 04 X00002 04 VTVMAINT EXCEPTION REPORT VTV X00000 IS ALREADY IN MGMTCLAS M1 VTV X00001 IS ALREADY IN MGMTCLAS M1 VTV X00002 IS ALREADY IN MGMTCLAS M1 SLS1315I SWS500.V5.CDS WAS SELECTED AS THE PRIMARY CONTROL DATA SET SLUADMIN (7.2.0) STORAGETEK ENTERPRISE LIBRARY SOFTWARE UTILITY SSYS=HSCI PAGE 00003 TIME 15:50:09 VTCS VTV REPORT DATE 2015-06-17 VTV SIZE COMP <----CREATION----> <--LAST USED--> MGR SCR REPL MGMT MAX VOLSER (MB) % DATE TIME DATE TIME RES IMP EXPT CLASS MVC1 MVC2 MVC3 MVC4 VTV VTSSNAME X00000 0.01 0 2012MAY19 05:02:08 2012MAY19 05:22 - - R - - M1 022550 022551 022552 022553 800 X00001 0.01 0 2012MAY19 05:02:08 2012MAY19 05:22 - - R - - M1 033550 033551 033552 033553 800 X00002 0.01 0 2012MAY19 05:02:08 2012MAY19 05:22 - - R - - M1 044550 044551 044552 044553 800 3 INITIALIZED VTVS PROCESSED 0 NON-INITIALIZED VTVS PROCESSED
VTVMAINT
レポートには次の内容が表示されます。
処理された VTV のステータス - volser とリターンコード (0 - すべての更新が完了した、4 - 更新の一部が完了した、8 - 更新はどれも完了しなかった)。
すべての未完了更新の理由を示す例外レポート。
VTV レポート。
VTVRPt
コマンドは、VSM システム内の VTV のステータスを報告します。
次の表に示すオプションのいずれかを使用して、このコマンドを発行します。各オプションが個別に説明され、また以降のページではさらに詳細に説明されています。
オプション |
説明 |
---|---|
|
基本的な VTV レポートを生成します |
|
VTV の現在のコピーすべてについてその常駐場所を示す VTV レポートを生成します |
インタフェース:
ユーティリティーのみ
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
図3-184に示すように、VTVRPt BASIC
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、レポート対象の VTV を指定します。VTV を指定しない場合は、VSM システム内のすべての初期化済み VTV がレポートに含められます。VTCS が VTV を少なくとも 1 回使用している場合、その VTV は初期化されています。
volser
、vol-range
、または vol-list
は、1 つ以上の VTV の volser を示します。
オプションで、すべての VTV (初期化されていないボリュームも含む) について報告するように指定します。ALL
を指定しない場合は、初期化されている VTV のみが報告されます。
オプションで、使用不可の VTV (オフライン VTSS 内の VTV) についてのみ報告するように指定します。レポートでは、使用不可の VTV だけが次の 3 つのセクションに一覧表示されます。使用不可で VTD にマウント済み、使用不可で VTSS に常駐、使用不可で VTSS に常駐しフェンシングあり。
オプションで、空の VTV の出力を抑制します。
VTV レポートには、データを含んでいない VTV またはフェンシングされている VTV の詳細は出力されません。SUPEMPTY
は、ALL
および OPTION(UNAVAIL)
と相互に排他的です。
オプションで、レポートの生成に使用されるマニフェストファイルの入力 DD 名を指定します。
ddname
は、マニフェストファイルの DD 名を示します。マージされた 1 つのマニフェストファイルを指定することも、複数のマニフェストファイルを指定することもできます。MANIFEST
は SINCE
と相互に排他的です。
オプションで、時間を分単位で指定します。指定の時間以内にアクセスされた VTV のみが処理されます。
nnnn
は時間を分単位で示し、範囲は 1 から 9999 です。SINCE
は MANIFEST
と相互に排他的です。
次の例は、VTVRPt BASIC
コマンドによって生成される VTV レポートです。
SLUADMIN (7.2.0) STORAGETEK ENTERPRISE LIBRARY SOFTWARE UTILITY SSYS=HSCI PAGE 00002 TIME 15:50:09 VTCS VTV REPORT DATE 2015-06-17 SLS1315I HSC1.V70EC21.CDS WAS SELECTED AS THE PRIMARY CONTROL DATA SET SLUADMIN (7.2.0) STORAGETEK ENTERPRISE LIBRARY SOFTWARE UTILITY SSYS=HSCI PAGE 00003 TIME 15:50:09 VTCS VTV REPORT DATE 2015-06-17 VTV SIZE COMP <----CREATION----> <--LAST USED--> MGR SCR REPL MGMT MAX VOLSER (MB) % DATE TIME DATE TIME RES IMP EXPT CLASS MVC1 MVC2 MVC3 MVC4 VTV VTSSNAME A00240 66.4 85 2010MAY22 16:27:44 2010MAY22 16:57 R - - - - TRACE 4.0 VTSS92 A00241 14.0 0 2010MAY21 13:02:30 2010MAY22 07:48 - M - - - MGMT2CP 702972 0.4 VTSS90 A00406 14.0 0 2010MAY21 13:03:50 2010MAY22 08:45 - M - - - EXHPDM 700486 4.0 VTSS90 ... X50000 2,430.0 0 2009NOV18 09:04:18 2009NOV18 09:07 R - - I - PE EEXPORT 4.0 VTSS91 X50047 280.0 96 2009DEC03 14:29:35 2010APR30 06:48 R M - I - PE QUADYES 700483 700491 700494 700498 4.0 VTSS91 X50048 280.0 96 2009DEC03 14:29:41 2010MAY27 21:06 - M - I - QUADYES 702979 700492 700497 700499 4.0 VTSS91 X50060 0.0 0 - - S I - X50066 280.0 96 2009DEC03 14:56:17 2010MAY27 21:06 - M - I - DLVTVYES 702978 4.0 VTSS92 X50067 42.0 0 2010JAN21 11:28:55 2010JAN21 11:28 R - - I - EEXPORT 4.0 VTSS91 Y50000 4.8 0 2009NOV20 09:59:52 2009DEC18 11:56 R - - - - E OTHERDIR 0.4 VTSS91 Y50008 1,260.0 75 2009NOV20 09:59:56 2010MAY27 21:09 - M - - - E OTHERDIR 702978 0.4 VTSS92 Y50184 578.6 34 2010FEB02 22:25:27 2010MAY22 08:42 - M S - - APOOL 702972 0.4 VTSS90 485434 INITIALIZED VTVS PROCESSED 116566 NON-INITIALIZED VTVS PROCESSED SLS0155I CONDITION CODE FOR UTILITY FUNCTION IS 0
次のリストは、VTVRPt
または VTVRPt BASIC
コマンドによって生成されるレポートのフィールドについて説明しています。
VTV volser。
VTV の非圧縮サイズ (M バイト)。<MOUNT>
は、レポートが実行されたときに VTV がマウントされたことを示します。<FENCED>
は、VTV の状態が不明であることを示します。<FENCED>
が表示される場合は、Oracle StorageTek ソフトウェアサポートに連絡してください。
達成された VTV の圧縮率。これは、VTV の非圧縮サイズのパーセンテージとして表された、VTV の非圧縮サイズと圧縮サイズの違いです。たとえば、100M バイトの VTV が 40M バイトに圧縮された場合、圧縮率は 60% と表示されます。0% の圧縮は、VTV 上で圧縮が不可能であったことを示します。
VTV が作成された日付と時間。
VTV が最後に使用された日付と時間。この日付と時間の値は、VTV のマウント、移行、リコール、またはスクラッチが正常に完了することによって更新されます。
VTV のコピーのステータスを示します。下の列内にフラグがない場合は、この TapePlex 内には VTV の最新のコピーがないことを示します。
左側の列の R
は、VTSS に常駐する VTV のコピーがあることを示します。
右側の列の M
は、VTV の MVC コピーが少なくとも 1 つあることを示します。代わりに、この列に C
が含まれている場合、VTV は統合もされています。
VTV の使用可否を示します。
左側の列の S
は、VTV がスクラッチされた状態であることを示します。VTV がリモート TapePlex からインポートされたものでもある場合は、VTV をスクラッチマウント用に選択することはできません。
右側の列の I
は、VTV が別の TapePlex からインポートされたものであることを示します。インポートされた VTV は変更できません。
左側の列の O
は、VTV に部分的な (ライトワンス) VOLSAFE
保護が適用されていることを示します。
左側の列の A
は、VTV に完全な VOLSAFE
保護が適用されていることを示します。
VTV のレプリケーションまたは電子エクスポートのステータスを示します。常駐でない VTV には、レプリケーションの要件はありません。
左側の列では、次のステータスのいずれかになります。
VTV は現在、レプリケーションのためにキューに入れられています。
VTV のレプリケーションが開始されました。
レプリケーションが完了し、現在常駐している VTSS のパートナー内に VTV の別のコピーが常駐しています。
右側の列では、次のステータスのいずれかになります。
VTV の電子エクスポートが必要です。
VTV の電子エクスポートが開始されました。
VTV の電子エクスポートがリモート TapePlex によって拒否されました。
電子エクスポートが完了し、現在常駐している VTSS のパートナー内に VTV の別のコピーが常駐しています。
1 つの TapePlex へはこの VTV の電子エクスポートが正常に完了しましたが、別の TapePlex へはこの VTV の電子エクスポートが失敗しました。
VTVRPT COPIES
では、2 つの TapePlex の名前が表示され、どちらが成功しどちらが失敗したかが示されます。
指定された VTV の管理クラスの名前。
VTV が含まれている MVC (移行と統合の両方)。これらのすべてのフィールドが空である場合、この VTV は移行も統合もされていません。これらのフィールドの 1 つ以上に MVC volser が表示された場合、VTV はこれらの各 MVC に移行されています。
VTV の最大サイズ (G バイト単位) (.4、.8、2、または 4)。
この VTV が常駐している VTSS、または、この VTV が移行されている場合は、その VTSS が最後に存在した VTSS。このフィールドが空である場合は、この VTV が存在しない (作成も使用もされていない、スクラッチされた、削除された) か、または手動でインポートされました。
インタフェース:
ユーティリティーのみ
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
アクティブな HSC は必要ありません
図3-185に示すように、VTVRPt COPIES
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、レポート対象の VTV を指定します。VTV を指定しない場合は、VSM システム内のすべての初期化済み VTV がレポートに含められます。VTCS が VTV を少なくとも 1 回使用している場合、その VTV は初期化されています。
volser
、vol-range
、または vol-list
は、1 つ以上の VTV の volser を示します。
オプションで、すべての VTV (初期化されていないボリュームも含む) について報告するように指定します。ALL
を指定しない場合は、初期化されている VTV のみが報告されます。
オプションで、使用不可の VTV (オフライン VTSS 内の VTV) についてのみ報告するように指定します。レポートでは、使用不可の VTV だけが次の 3 つのセクションに一覧表示されます。使用不可で VTD にマウント済み、使用不可で VTSS に常駐、使用不可で VTSS に常駐しフェンシングあり。
オプションで、空の VTV の出力を抑制します。
VTV レポートには、データを含んでいない VTV またはフェンシングされている VTV の詳細は出力されません。SUPEMPTY
は、ALL
および OPTION(UNAVAIL)
と相互に排他的です。
オプションで、レポートの生成に使用されるマニフェストファイルの入力 DD 名を指定します。
ddname
は、マニフェストファイルの DD 名を示します。マージされた 1 つのマニフェストファイルを指定することも、複数のマニフェストファイルを指定することもできます。MANIFEST
は SINCE
と相互に排他的です。
オプションで、時間を分単位で指定します。指定の時間以内にアクセスされた VTV のみが処理されます。
nnnn
は時間を分単位で示し、範囲は 1 から 9999 です。SINCE
は MANIFEST
と相互に排他的です。
次の例は、VTVRPt COPIES
コマンドによって生成される VTV レポートです。
SLUADMIN (7.2.0) STORAGETEK ENTERPRISE LIBRARY SOFTWARE UTILITY SSYS=HSCI PAGE 00002 TIME 15:50:43 VTCS VTV REPORT DATE 2015-06-17 SLS1315I HSC1.V70EC21.CDS WAS SELECTED AS THE PRIMARY CONTROL DATA SET SLUADMIN (7.2.0) STORAGETEK ENTERPRISE LIBRARY SOFTWARE UTILITY SSYS=HSCI PAGE 00003 TIME 15:50:43 VTCS VTV REPORT DATE 2015-06-17 VTV SIZE MGMT <--VTSS COPIES--> OWNING <----MVC COPIES AND LOCATIONS----> <-EXPORT COPIES--> VOLSER (MB) CLASS SCR PRIMARY REPLICA TAPEPLEX MVC1/3 ACS MVC2/4 ACS TAPEPLEX TAPEPLEX 00240 10.5 TRACE - VTSS92 - - A00241 14.3 MGMT2CP - - - - 702972 00 A00406 14.1 EXHPDM - - - - 700486 00 ... X50000 2,462.3 EEXPORT - VTSS91 - EC20REM X50047 11.4 DLVTVYES - VTSS91 - EC20REM 700483 00 X50048 11.4 DLVTVYES - - - EC20REM 702979 00 X50060 NO COPY DLVTVYES - SEC20REM X50066 11.4 DLVTVYES - - - EC20REM 702978 00 X50067 42.5 EEXPORT - VTSS91 - EC20REM Y50000 13.3 OTHERDIR - VTSS91 - - EC20REM Y50008 316.6 OTHERDIR - - - - 702978 00 EC20REM Y50184 385.2 APOOL S - - - 702972 00 485434 INITIALIZED VTVS PROCESSED 116566 NON-INITIALIZED VTVS PROCESSED SLS0155I CONDITION CODE FOR UTILITY FUNCTION IS 0
次のリストは、VTVRPt COPIES
コマンドによって生成されるレポートのフィールドについて説明しています。
VTV volser。
VTV の圧縮サイズ (M バイト)。<MOUNT>
は、レポートの実行時に VTV がマウントされていたことを示します。<FENCED>
は、VTV の状態が不明であることを示します。<FENCED>
が表示される場合は、Oracle StorageTek ソフトウェアサポートに連絡してください。
指定された VTV の管理クラスの名前。
VTV がスクラッチされた状態であるかどうかを示します。この列の S
は、VTV がスクラッチされた状態であることを示します。
VTSS に常駐する VTV のプライマリコピーが含まれている VTSS の名前。このフィールドが空白の場合、現在 VTSS に常駐する VTV のコピーはありません。
VTV のレプリカコピーが含まれている VTSS の名前。このフィールドが空白の場合、現在 VTSS に常駐する VTV のレプリカコピーはありません。
この VTV の所有権を持っている TapePlex の名前。このフィールドが空白の場合、VTV は別の TapePlex によって所有されており、通常のように処理できます。このフィールドが設定されている場合、VTV は別の TapePlex からインポートされたもので、その内容は変更できません。
VTV が含まれている MVC (移行と統合の両方)。これらのすべてのフィールドが空である場合、この VTV は移行も統合もされていません。各 MVC volser の横にある番号は、MVC の ACS 位置です。これが --
に設定されている場合、MVC はライブラリ常駐ではありません。
VTV のコピーがエクスポートされた TapePlex の名前。これらの TapePlex 内のコピーでは、VTV はインポートされたものとして表示され、所有している TapePlex の名前が表示されます。これらの TapePlex の一部からさらに別の場所にコピーが転送されている可能性があるため、このリストは完全ではありません。名前の横にあるアスタリスク (*
) は、ターゲットの TapePlex によって拒否されたエクスポートを示します。
インタフェース:
ユーティリティーのみ
UUI サポート: はい
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
VVAUDIT
コマンドは、ボールト割り当てマップをボールトボリュームのレコードと同期します。マップ内のスロットが割り当てられていることを示している場合は、ボールトボリュームレコードが検索されます。そのスロット番号がどのボールトボリュームレコードにも見つからない場合、スロットは解放されます。
図3-186に示すように、VVAUDIT
コマンドには次のパラメータが含まれます。
オプションで、指定した vault-name を監査します。VAULT
が指定されていない場合は、すべてのボールトが監査されます。
vaultname
はボールトの名前を示します。
インタフェース:
コンソールまたは PARMLIB
のみ
UUI サポート: いいえ
サブシステムの要件:
BASE
または FULL
サービスレベルにあるアクティブな HSC
Warn
コマンドは、スクラッチ警告のしきい値を設定します。
しきい値を設定すると、スクラッチの数が指定されたしきい値を下回ったときに警告メッセージが発行されます。Warn
コマンドでは、設定するしきい値のスコープを絞り込むためのパラメータを指定できます。
SUBpool
、MEDia
、および RECtech
が指定されていない場合、しきい値は、指定された ACS または LSM のスクラッチボリュームに適用されます。
SUBpool
は指定されているが MEDia
および RECtech
は指定されていない場合、しきい値は、指定されたサブプールおよび ACS または LSM のスクラッチボリュームに適用されます。
MEDia
および RECtech
は指定されているが SUBpool
は指定されていない場合、しきい値は、指定されたメディアタイプ、記録技法、および ACS または LSM のスクラッチボリュームに適用されます。
SUBpool
、MEDia
、および RECtech
が指定されている場合、しきい値は、ACS または LSM 内の指定されたサブプール、メディアタイプ、および記録技法のスクラッチボリュームに適用されます。
図3-187に示すように、Warn
コマンドには次のパラメータが含まれます。
スクラッチしきい値を設定することを示します。
しきい値を変更する ACS。ACSid は 00-99 の 10 進数値です。
しきい値を変更する LSM。LSMid は、ACSid と LSM 番号で構成されます。LSMid の形式は AA:LL
で、AA
は ACSid (10 進数 00-99) を示し、LL
は LSM 番号 (10 進数 00-99) を示します。
しきい値を仮想ボリュームのサブプールに対してのみ設定するように指定します。acs-id
または lsm-id
も指定されている場合、VSM は許可されません。
オプションで、サブプールを指定することを示します。このパラメータはオプションです。
subpoolname
は、サブプールの名前を示します。
注:
スクラッチサブプール名は、SCRPOol
制御文で指定されます。詳細は、Oracle の ELS ドキュメント『ELS レガシーインタフェースリファレンス』を参照してください。しきい値を変更することを示します。
thresholdvalue
は、HSC で警告メッセージが発行されない、スクラッチボリュームの許容最小数を示します。指定できるしきい値は、0 から 99,999 の範囲の 10 進数です。
警告間隔の値は 5 分に事前設定されています。
注:
ACS または LSM 内のスクラッチボリュームの数がしきい値を下回ると、システムは警告メッセージを発行します。オプションで、しきい値のメディアタイプを指定します。MEDia
を指定する場合は、RECtech
も指定する必要があります。
media-type
は、メディアタイプを示します。
有効な media-type
値のリストについては、付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
オプションで、しきい値の記録技法を指定します。RECtech
はテープ面にデータトラックを記録するために使用する方法を示します。RECtech
を指定する場合は、MEDia
も指定する必要があります。
記録技法のリストを入力できますが、それらはコンマで区切る必要があります。
recording-technique
は、記録技法を示します。
有効な recording-technique
値については、付録A MEDia、RECtech、および MODel の値を参照してください。
注:
リストは、そこから選択が行われる汎用的なプールを指定します。暗黙の優先順位はありません。