この章には、システムの予備的なトラブルシューティングおよび障害回復のための情報が含まれています。Oracle サポートに支援要請の連絡をする前に、これらのアクティビティーを実行してください。
「Configuration Mode」設定画面の右側中央で、画面の透過性を設定します。この領域にある調整コントロールを使用して、表示の透過性レベルを 0 - 90% (値ゼロは完全な不透明を意味する) の間で設定できます。このオプションは、ほかのダイアログ (または画面) を開いたまま「DIVAdirector Server Status」画面を表示する際に便利で、両方を表示するのに必要な画面スペースを少なくできます。
「DIVAdirector Server Configuration」画面は常に、完全不透明のモードで開きます。調整コントロールを動かすと、それと同時に透過性レベルの変更の効果がデモとして表示されます。さまざまなレベルの効果を実際に見て確認してから、変更を確定できます。マウスボタンを放して少しすると、ダイアログは不透明の状態に戻りますが、コントロールで指定した最後の透過性レベルが一時的に保存されています。「OK」をクリックすると、変更後の設定がその他のすべてのサーバーダイアログに適用されます。一時的に保存された透過性レベルを破棄して以前の設定 (変更する前) を維持する場合は、「Cancel」をクリックします。
次は、コマンド行からの DIVAdirector Server の起動と停止です。
DIVAdirector Server は Windows のシステムサービスとして、システムの起動時に自動的に起動します (デフォルト)。DIVAdirector のネイティブのログ (たとえば、DIVArchive への接続のログ) はアプリケーションログとして、システムイベントビューアに保持されます。トラブルシューティング中は必要に応じ、Windows メニューを使用して手動でサーバーサービスを開始または停止します。
DIVAdirector Server サービスを停止するには、「スタート」、「すべてのプログラム」、「FPDI DIVAdirector 5」、「Stop DIVAdirector Server Service」を選択します。
DIVAdirector Server サービスを開始するには、「スタート」、「すべてのプログラム」、「FPDI DIVAdirector 5」、「Run DIVAdirector Server Service」を選択します。
サービスを最初に停止したあと、手動で DIVAdirector Server を対話型モードで起動できます。対話型モードの DIVAdirector Server アプリケーションと DIVAdirector Server サービスは同時実行できないため、対話型モードに入る前にサービスを停止する必要があります。
DIVAdirector Server アプリケーションを対話型モードで実行すると、Windows システムのステータス領域 (システムトレイ) にアイコンが表示され、ローカルデータベースおよび DIVArchive との接続の現在のステータスが表示されます。
DIVAdirector のトレイアイコンをクリックすると表示される「DIVAdirector Status」画面は 3 つのセクションに分かれており、各セクションにそれぞれ情報が表示されます。
「General Settings」セクションは画面の上部に表示されます。このセクションには、サーバーの最後の起動日時、接続の合計数、現在の接続の合計数、サーバーの動作モード、最後の同期日時、およびサーバーの現在の日時が表示されます。
「DIVArchive Manager」セクションは画面の中央にあります。このセクションには Oracle DIVArchive Manager の接続ステータスが表示され、現在の接続ステータスと最後に接続を確立した時間が表示されます。
「DIVAdirector Database」セクションは画面の下部にあり、使用中のデータベースソース名 (DSN - データソース名とも呼ばれる)、現在の接続ステータス、データベースとの接続が最後に確立された日時が表示されます。
エラー解決中に必要であれば、コマンド行ウィンドウを開き次の構文を使用して、DIVAdirector Server をコマンド行から (Windows システムサービスとしてではなく) 実行できます。
DIVAdirector Server.exe [-parameter]
次のいずれかの有効なコマンド行パラメータを入力する必要があり、その他の入力の場合、オペレーティングシステムプロンプトに戻ります。
install
(-i
)DIVAdirector Server サービスをインストールします。
uninstall
(-u
)DIVAdirector Server サービスをアンインストールして Windows サービスのリストから削除しますが、サービスの代わりに対話型モードを実行できます。
debug
(-d
)DIVAdirector Server アプリケーションを対話型モードで実行します。
config
(-c
)DIVAdirector Server を構成モード (限定モード) で実行します。
runservice
(-r
)DIVAdirector Server サービスを開始します。
stopservice
(-s
)DIVAdirector Server サービスを停止します。
help
(-h
または ?
)コマンド行の構文と使用できるパラメータのリストが表示されるヘルプダイアログを表示します。
次の手順を使用して、コマンド行から DIVAdirector Server サービスをインストールします。
Windows コマンド行プロンプトを開きます。
コマンド DIVAdirector Server.exe -i
を実行します。
「Installing DIVAdirector Server Service」ウィンドウで、「Local System」または「This User (DOMAIN\User)」の隣にあるラジオボタンをクリックします。ダイアログには次のオプションが表示されます。
ローカルシステムアカウントに対するネイティブ Windows 制限により、DIVAdirector はローカルのプロキシストレージしか使用できません。
管理ユーザーアカウントを DOMAIN\User の形式で入力し、ユーザーのパスワードと確認用のパスワードを入力します。ここに入力したユーザーは、ネットワーク共有として構成されたプロキシのストレージロケーションにアクセスできます。ユーザーは Admin グループに属している必要があり、NAS ベースのプロキシストレージへの読み取り権限と書き込み権限が付与されている必要があります。ドメイン (または '.' ドメイン) が指定されていない場合、ローカルシステムが暗黙的にアカウントドメインになります。
「OK」をクリックして、DIVAdirector Server サービスを開始します。
次は、DIVAdirector Web Server の起動と停止です。
Web ベースユーザーインタフェース関連の問題が発生する場合は、次の手順を使用して手動で DIVAdirector Web Server を起動および停止できます。
Windows で「スタート」をクリックして、インターネットサービスマネージャー (IIS) を開きます。
検索ボックスに「inetmgr
」と入力すると、検索が自動的に開始されます。検索結果に inetmgr プログラムが表示されたら、プログラム名をダブルクリックしてアプリケーションを起動します。
マシンのコンピュータ名をクリックし、「サイト」メニューの下にある「DIVAdirector 5」を探します。
「操作」パネル (画面右側) の「Web サイトの管理」セクションで、「開始」をクリックして Web サーバーを起動するか、「再起動」をクリックして実行中のサーバーを一度停止してから Web サーバーを再起動するか、または「停止」をクリックしてサーバーを完全に停止します。
灰色で表示されて選択できないメニュー項目は、Web サーバーの現在の状態を示しています。たとえば、「開始」のメニュー項目が灰色で表示されている場合、Web サーバーは現在実行中です。
次は、DIVAdirector Server とドロップフォルダのログファイルでエラーを確認します。
DIVAdirector では、システムとドロップフォルダの両方のログファイルが通常の運用中に作成されます。DIVAdirector の初期構成では、ログファイル名、サイズ、および場所を構成しました。ログに割り当てたファイル名と場所を忘れてしまった場合は、ロギングの構成を参照してください。
DIVAdirector Server ログには、さまざまなサーバー操作に関する情報と操作処理エラーの可能性がある情報が含まれています。ドロップフォルダログにはドロップフォルダ特有の情報が含まれています。
Web サーバーのログは DIVADirector_HOME\www\logs\log.txt ファイルに記録されています。Web サーバーのログはシステムのトラブルシューティングに使用するほか、Oracle サポートに支援を要求するときに提出を求められることがあります。
トラブルシューティング作業を容易に進めるため、システムの初期構成で設定したレベルを変更する必要がある場合があります。トラブルシューティング中、エラーや障害の発生源の特定を促進するため、ロギングレベルの引き上げが必要になることがあります。通常のシステム運用で推奨されるログファイルレベルの設定は、次のとおりです。
DIVAdirector Server ログのログレベルは、エラーを特定する際や Oracle サポートから指示された場合を除いて、レベル 2 より高くしないでください。
ドロップフォルダログのログレベルは、エラーを特定する際や Oracle サポートから指示された場合を除いて、レベル 0 より高くしないでください。
次は、フラットファイル形式でのデータベーステーブルのエクスポートです。
警告:
フラットファイルのエクスポートは、特定のデータベーステーブルのコンテンツをエクスポートするよう Oracle サポートから求められた場合にのみ実行してください。データベース復元操作を実行する前に、データベースを手動でバックアップしてください。
データベース復元を実行する前に、データベーステーブルをエクスポートする必要があります。次の手順を使用して、データベース内のテーブルをエクスポートできます。
「Admin」、「Backup」、「Flat File Export」画面に移動します。
エクスポートする 1 つまたは複数のテーブルを、リスト内の各テーブル名の隣にあるチェックボックスを使用して選択します。
画面上部で、フィールドを区別する「Separator」を選択し、文を囲む「Enclosure」を選択します。通常、「Separator」はコンマ、「Enclosure」は二重引用符にします。
テーブルエクスポートの最初の行が列名の場合、「Include columns names as first line」(いちばん上の「Enclosure」の隣) のチェックボックスにチェックマークを付けます。
画面右上の「Refresh」をクリックして、テーブルのリストをリフレッシュします。テーブルのリストが再生成され、選択した「Separator」と「Enclosure」を使用してページ上にリストが再表示されます。
各テーブル名の隣にあるチェックボックスを使用して、エクスポートするテーブルを選択 (または選択解除) します。いちばん上のチェックボックスにチェックマークを付けると、リスト内のすべてのテーブルが選択 (または選択解除) されます。
すべてのファイルをまとめて zip 形式で保存する場合は、画面のヘッダー行にある「Download All」を選択し、ファイルを個々に保存する場合は、画面右上にある「Export」をクリックします。
次は、手動バックアップとデータ復元です。
どのようなデータシステムでもデータベースの手動バックアップと復元は非常に重要な操作です。DIVAdirector では、必要に応じてこれらの操作を簡単に実行できます。
次の手順を使用して、DIVAdirector データベースの手動バックアップを実行します。
「Admin」、「Backup」、「Manual Backup and Restore」画面に移動します。
「Manual Backup and Restore」画面の「Operation」の隣にある「Backup」のオプションをクリックします。ディレクトリを参照し、バックアップ先フォルダを選択します。
注記:
バックアップのファイル名 DIVAdirector_database_timestamp.lhb は事前に定義されたものであり、変更できません。タイムスタンプの形式は DDMMYY-hhmm で、次のようになります。
DD = 日
MM = 月
YY = 年
hh = 時
mm = 分
バックアップ操作を開始するには、画面右上の「Backup Now」をクリックします。
バックアッププロセスの開始を知らせるメッセージが画面下部に表示され、完了するまでに通常 3-5 分程度かかります (データベース内のデータ量によって異なります)。メッセージは「Manual Backup and Restore」画面の下部に赤色のテキストで表示されます。
警告:
データベース復元操作を実行する前に、データベースを手動でバックアップしてください。
次の手順を使用して、DIVAdirector データベースを手動で復元します。
「Manual Backup and Restore」画面の「Operation」の隣にある「Restore」のオプションをクリックします。
「From」領域を参照し、サーバーのリモートファイルシステムツリーを表示します。
復元するデータベーススナップショットファイルを選択します (ファイル名を 1 回クリックします)。
「To」領域を参照し、復元の宛先フォルダを選択するか、「Restore to Active Database (logs off all connected users)」を選択します。
「Restore to Active Database (logs off all connected users)」オプションを選択した場合、復元プロセスによって既存のデータベースが復元されたデータベースに置換されます。接続中のすべてのユーザーがログオフされることを通知する確認のダイアログボックスが表示されます。
「Restore to Active Database (logs off all connected users)」オプションを選択しなかった場合は、「Restore Now」をクリックして復元プロセスを開始します。