Oracle® Fusion Middleware Business Intelligence Mobileアプリ・デザイナ・ユーザーズ・ガイド 11gリリース1 (11.1.1) E70086-01 |
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この序章では、直前のリリース以後のOracle BIアプリ・デザイナ・ユーザーズ・ガイドの変更点について説明します。
この序章には、次のトピックが含まれています。
Oracle BI Mobileアプリ・デザイナ11gリリース1 (11.1.1.9)での更新内容は次のとおりです。
計算済フィールドを「検索」ページのフィルタとして使用できるようになりました。計算済フィールドを作成したら、他のデータ・フィールドと同様に「検索」ページのフィルタ・リストにドラッグするだけです。
「検索ページの追加」を参照してください。
このリリースで、次のような変更および新機能がマップ・コンポーネントに導入されています。
緯度と経度の値に基づくマップの場合、「現在の場所を使用」を「初期表示」として使用できるようになりました。有効な場合、アプリはユーザーの現在地をブラウザから検出し、マップの中心点として使用します。別の場所からアプリにアクセスしているユーザーには、そのユーザーの現在の地理的位置を中心とするマップが表示されます。
「初期表示としての現在地の使用」を参照してください。
マップの初期表示プロパティを設定する場合、緯度および経度の設定をマップの初期中心点の指定に使用できなくなりました。かわりに、マップ・エディタでパンおよびズームを行うと、初期表示が自動的に保存されます。さらに、ズーム・レベルの数が18に増え、ズームの選択の幅が広がりました。
「初期ズーム・レベルおよびマップの中心の設定」を参照してください。
Mobileアプリ・デザイナに含まれている米国のマップでAlbersUSA図法が使用されるようになりました。以前はMercator図法が使用されていました。以前のバージョンのMobileアプリ・デザイナからアップグレードする場合、州の表示の違いに気付くでしょう。
このリリースでは、次の<geojson>要素の属性は非推奨です。
非推奨の属性 | 説明 | 現在の方法 |
---|---|---|
default-zoom-level | マップがアプリに表示される際のマップのデフォルト・ズーム・レベル。設定しない場合、デフォルトの0(世界全体)に設定されます。このプロパティは、アプリ・デザイナ内でリセットできます。 | アプリ内のマップの「初期表示」プロパティを使用してデフォルト・ズーム・レベルを設定します。 |
center-location | マップがアプリに最初に表示される際のデフォルト中心点。設定しない場合、デフォルトの0,0(経度および緯度)に設定されます。このプロパティは、アプリ・デザイナ内でリセットできます。 | デザイナ内でマップの中心を希望の位置にし、「初期表示」プロパティを有効にすることでデフォルトの中心点を設定します。これによって、現在の設定がマップの起動ビューとして固定されます。 |
label | アプリ・デザイナ内の選択リストに表示される名前。例: "World Regions" | display-name
"display-name"は必須で、アプリ・デザイナ内の選択リストに表示される名前を指定します。 |
このリリースで追加された<geojson>要素の新規属性を次に示します。
新規属性 | 説明 |
---|---|
display-name | 以前のリリースの"label"属性の代替です。
必須。アプリ・デザイナ内の選択リストに表示される名前。例: "World Regions" |
outline-file | オプション。米国のマップの場合、マップ上の境界を強調して描画する追加アウトライン・ファイルを指定できます。このリリースでは、outline-fileは、米国の郡のマップについて提供されています。 |
projection | オプション。米国のマップ専用。AlbersUSA図法またはMercator図法を指定します。 |
マップ構成ファイルの詳細は、A.7項「カスタム・マップの追加」を参照してください。
Mobileアプリ・デザイナに含まれる国および地域のマップが増えました。完全なリストは、http://www.oracle.com/technetwork/middleware/bi-foundation/default-2397753.html
にあります。
「挿入」メニューのプラグイン・タブには、一連のサンプル・プラグインが含まれています。これらのサンプルを確認して独自のものの設計の参考にしてください。「ページへのコンポーネントおよびプラグインの挿入」を参照してください。
Mobileアプリ・デザイナでサブジェクト領域ビジネス・ビューのキャッシュがサポートされるようになりました。この機能によって、アプリはOracle BIサーバーから毎回新たにロードするかわりにキャッシュのサブジェクト領域メタデータにアクセスできるため、レンダリング時間が短縮されます。この機能は明示的に有効にする必要があります。詳細は、「パフォーマンスを改善するためのメタデータ起動キャッシュのアクティブ化」を参照してください。
このリリースでは、過量のデータを生成するアプリのリクエストをブロックすることでメモリー不足エラーから保護するためのプロパティのセットが用意されています。プロパティ・セットで、データ・サイズおよび使用可能な空きメモリーが制限されます。アプリが設定された制限を超えると、アプリの処理が終了します。システムの要件に合せて制限を構成できます。詳細は、「メモリー・ガードを使用したメモリー不足エラーからの保護」を参照してください。
Oracle BI Mobileアプリ・デザイナ、リリース2 (11.1.1.7.10-BIMAD-PS1)での更新内容は次のとおりです。
ユーザー・インタフェースの重要な機能のいくつかが再設計され、アプリのコンポーネントとのインタラクションおよびカスタマイズが容易になりました。
再設計された機能は次のとおりです。
リボン・ツールバーは設計領域の上部に表示されなくなりました。
コンポーネントの「挿入」メニューは、コンポーネントを挿入する必要がある場合にのみアクティブ化されるようになりました。
コンテキスト・ツールバーから使用できるオプションは右側の「プロパティ」ペインに表示されるようになりました。
データ・ソースの「開く」または「リフレッシュ」オプションが「データソース」ペインに配置されました。
グローバル・フィルタおよび計算済フィルタを左側のアコーディオン・ペインから作成および管理できるようになりました。
このバージョンのBI Mobileアプリ・デザイナには、ロケーションインテリジェントな視覚化要素を作成できる新規マップ・コンポーネントが含まれています。詳細は、第3.15項「マップの挿入」を参照してください。
新規ページ・タイプを使用すると、アプリのコンシューマは視覚化するデータの組合せを非常に柔軟に選択できるようになります。検索ページでは複数のフィルタが提供され、ページに表示するデータを簡単に試行できます。任意のテキストまたは数値データ・フィールドをフィルタとして追加し、ユーザーが興味のあるフィールドを組み合せて新しいデータのパーソナル・ビューを得られるようにすることができます。詳細は、第3.6項「検索ページの追加」を参照してください。
BI Mobileアプリ・デザイナの最初のリリースには、フィルタと呼ばれるコンポーネントが含まれていました。このリリースでは、フィルタ・コンポーネントはリストという名前になりました。リストを含むアプリのページが最初に開かれたときのリストのデフォルト選択内容を指定できるようリスト・コンポーネントの機能が強化されました。さらに、複数の選択もサポートされるようになりました。第3.16項「リストの挿入」を参照してください。
BI Mobileアプリ・デザイナでは、アプリにカスタム・コンポーネントを追加する目的で、JavaScriptプラグイン拡張のアプリ・エディタへの追加がサポートされます。このリリースでは、アプリ・デザイナからソフトウェア開発キット(SDK)をダウンロードして、プラグインのコーディングおよびテストを簡単に行えます。第7章「カスタム・プラグインの追加」を参照してください。
SDKを使用して作成したカスタム・プラグインを簡単にアップロードおよび管理するために、プラグイン・ギャラリを使用できるようになりました。第7.8項「プラグイン・ギャラリへのアップロード」を参照してください。