Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド 12c(12.2.1) E70042-01 |
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この章では、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionの使用を開始する方法およびOracle BI EEでサイン・イン、サイン・アウトおよびナビゲートする方法を説明します。また、ホーム・ページ、グローバル・ヘッダー、別のユーザーとして実行する方法、プリファレンスの設定方法、およびOracle BI EEと他の製品との対話方法も説明します。
この章の内容は次のとおりです。
Oracle BI Enterprise Edition (Oracle Business Intelligenceと呼ばれることもあります)には、あらゆるビジネス・インテリジェンス機能が備わっており、次のことが可能です。
組織の最新データの収集
わかりやすい形式(表やグラフなど)でのデータの表示
組織内の人々へのタイムリーなデータの配信
これらの機能によって、組織では、よりよい決定、詳細な情報に基づいた措置、より効率的なビジネス・プロセスの実装が可能になります。
図1-1に、わかりやすい形式(タイル、表、グラフなど)で組織のデータを表示したダッシュボードの一部を示します。
Oracle BI Enterprise Editionでは、次のものを使用できます。
分析 - (Oracle BI EEのこの部分は、アンサーとも呼ばれます。)分析は、ビジネス上の疑問に対する回答を得るための、組織のデータに対する問合せです。分析では、データがわかりやすい形式(表、グラフなど)で表示されることにより、情報の探索や対話が行えます。分析の結果は、保存、編成および共有できます。
あらかじめ作成された、業界に固有の分析を購入することもできます。事前作成の分析は、購入したままでも、ビジネスの情報の必要性に応じて変更して使用することもできます。
分析の使用の詳細は、第2章「分析の作成」を参照してください。
ダッシュボード - (Oracle BI EEのこの部分は、インタラクティブ・ダッシュボードとも呼ばれます。)ダッシュボードでは、企業や外部情報をパーソナライズして表示できます。ダッシュボードは、分析、Webサイトへのリンク、Oracle BI Publisherレポートなどのコンテンツを含む1ページ以上のページで構成されます。ダッシュボードによって、エンド・ユーザーは分析情報にアクセスできます。
あらかじめ作成された、業界に固有の分析を含む事前構成済のダッシュボードを購入することもできます。
ダッシュボードの使用の詳細は、第5章「ダッシュボードの作成と使用」を参照してください。
フィルタ、選択ステップおよびプロンプト - フィルタ、選択ステップおよびプロンプトを使用すると、ダッシュボードや分析で表示するデータを制限したり、指定できます。
フィルタおよび選択ステップの詳細は、第6章、分析用データのフィルタリングと選択を参照してください。プロンプトの詳細は、第7章、ダッシュボードと分析でのプロンプトを参照してください。
エージェント - (Oracle BI EEのこの部分は、デリバーとも呼ばれます。)エージェントによって、ビジネス・プロセスを自動化できます。エージェントを使用して、イベント駆動型アラート、スケジュールされたコンテンツの公開および条件付きイベント駆動型アクションの実行を行えます。エージェントはスケジュールすることも、特定の条件でトリガーすることもでき、ユーザーにタイムリーな情報を配信できます。
エージェントの使用の詳細は、第9章「コンテンツの配信」を参照してください。
条件 - 条件は、分析またはキー・パフォーマンス・インディケータ(KPI)の評価に基づいて1つのブール値を返すオブジェクトです。条件を使用して、何かを行うかどうか(エージェントがコンテンツを配信するかどうか、など)を決定します。
条件の使用の詳細は、第10章「条件の使用」を参照してください。
アクション - アクションは、関連コンテンツへ移動したり、外部システムで操作、関数またはプロセスを起動する機能を提供します。アクションは、分析やダッシュボードのページなど、様々なオブジェクトに含めることができます。アクションによって、ユーザーは受け取ったデータから得られるビジネスの見通しに基づき、適切な行動をとることができます。
アクションの使用の詳細は、第11章「アクションの使用」を参照してください。
スコアカード - (Oracle BI EEのこの部分は、Oracle Scorecard and Strategy Managementとも呼ばれます)。スコアカードでは、企業の戦略を構成する目標や取組みのモデル化、指定されたKPIによる業績の評価、および全体的な業績の確認と表示を行えます。
スコアカードの使用の詳細は、第13章「スコアカード」を参照してください。
他の製品 - Oracle BI EEは、様々な方法で他の製品と対話します。たとえば、Oracle Hyperion Smart View for Officeを使用すると、Oracle BI EEからMicrosoft Officeアプリケーション(Excel、WordおよびPowerPoint)内で分析にアクセスしたり、実行することができます。
詳細は、「Oracle BI EEと他の製品との対話方法」を参照してください。
Oracle BI EEのこれらの領域(つまり、分析、エージェント、ダッシュボードなど)は、プレゼンテーション・サービスと呼ばれる場合もあります。
Oracle BIプレゼンテーション・カタログには、Oracle BI EEを使用してユーザーが作成した分析、ダッシュボード、KPIなどのオブジェクトが格納されます。ユーザーは個人のフォルダ(マイ・フォルダ)を持ち、作成したオブジェクトを格納できます。個人フォルダ内のオブジェクトには、オブジェクトを作成し、コンテンツをそのフォルダに保存したユーザーのみがアクセスできます。ユーザーは、個人フォルダにサブフォルダを追加し、自分にとって最も理にかなった方法でコンテンツを編成できます。
他のユーザーやグループがオブジェクトにアクセスできる共有フォルダに、オブジェクトを格納することもできます。ビジネス・ロジック・セキュリティ、カタログ・オブジェクト・セキュリティおよびデータ・レベル・セキュリティの組合せによって、データやオブジェクトの表示、オブジェクトの編集およびカタログからのオブジェクトの削除を行えるユーザーが決まります。管理者は、カタログの共有フォルダ構造の作成および保守を行います。
詳細は、Oracle BIプレゼンテーション・カタログとはおよびOracle BIプレゼンテーション・カタログでのオブジェクトの管理を参照してください。カタログの設定の詳細は、『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のOracle BIプレゼンテーション・カタログの構成と管理に関する項を参照してください。
Oracle BI EEへのアクセスには、組織で定められたURL、ユーザーIDおよびパスワードを使用します。
注意: Oracle BI EEを使用する場合、Cookieを受け入れるようWebブラウザを設定する必要があります。ここでは、Cookieを使用して、ユーザーがサイン・インしたセッションが追跡されます。シングル・サインオン(SSO)を使用してすでにサインオンしている場合は、(次の手順で説明されているような)サイン・イン・ページのすべてのフィールドに値を入力するように求めるプロンプトは表示されない可能性があります。 |
Oracle BI Enterprise Editionへサイン・インする手順:
ブラウザのアドレス・フィールドに、組織から指定されたURLを入力します。サイン・イン・ページが表示されます。
使用する言語を選択します。
このボックスへのデフォルトの入力は、「マイ・アカウント」ダイアログ: 「プリファレンス」タブの「ユーザー・インタフェース言語」フィールドで別の言語を選択することで変更できます。詳細は、プリファレンスの設定を参照してください。
注意: Windowsの場合、「地域と言語のオプション」ダイアログの「言語」タブで「複合文字や右から左方向に書く言語 (タイ語を含む) のファイルをインストールする」オプションを選択すると、ヘブライ語のフォントが右から左ではなく、左から右の間違った方向で表示されます。この問題を回避するには、「複合文字や右から左方向に書く言語 (タイ語を含む) のファイルをインストールする」オプションの選択を次のように解除します。
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ユーザーIDとパスワードを入力します。
スクリーン・リーダーの使用を容易にする方法で、Oracle BI EEのコンテンツをブラウザでレンダリングする場合は、「アクセシビリティ・モード」ボックスを選択します。
このボックスを選択すると、分析エディタとしてアクセシビリティ・モードのBIコンポーザ・ウィザードが使用されます(「分析」エディタは使用されません)。BIコンポーザの詳細は、BIコンポーザを使用した分析操作を参照してください。「分析」エディタの詳細は、「分析」エディタとはを参照してください。
アクセシビリティの詳細は、付録B、アクセシビリティ機能を参照してください。
「サイン・イン」をクリックします。次のいずれかのページ(構成によって異なる)が表示されます。
マイ・ダッシュボードと呼ばれる個人のダッシュボード。
ホーム・ページ。ホーム・ページの詳細は、Oracle BI EEホーム・ページとはを参照してください。
担当業務(コール・センター職員など)に固有のダッシュボード。
ダッシュボード(マイ・ダッシュボードまたは業務に固有のダッシュボード)には、通常、業務に関する分析およびその他の情報が含まれます。図1-1に、ダッシュボードの例を示します。
これで、Oracle BI EE内を移動できます。詳細は、Oracle BI Enterprise Edition内の移動を参照してください。
注意: Oracle BI EEからサイン・アウトするためにブラウザ・ウィンドウを閉じないでください。 |
Oracle BI EEからサイン・アウトする手順:
グローバル・ヘッダーで、「サイン・アウト」をクリックします。
Oracle BI EEへサイン・イン(「Oracle BI Enterprise Editionへのサイン・イン」で説明)すると、構成に応じて次のいずれかのページが表示されます。
マイ・ダッシュボードと呼ばれる個人のダッシュボード
担当業務(コール・センター職員など)に固有のダッシュボード
このページを起点に、Oracle BI EEを使用します。作業時、Oracle BI EE内を移動する主な方法としてグローバル・ヘッダーおよびホーム・ページを使用できます。
グローバル・ヘッダー - グローバル・ヘッダーは、Oracle BI EEインタフェースの上部に表示され、作業時、常に使用できます。グローバル・ヘッダーでは、Oracle BI EEが提供する機能にアクセスできます。たとえば、ホーム・ページへのアクセス、ダッシュボードへのアクセス、オブジェクト(分析やダッシュボード・プロンプトなど)のオープン、新規オブジェクトの作成などを行えます。グローバル・ヘッダーで使用できる機能は権限によって決まります。管理者は、リンクの順序を変更したり、会社や業界特有のリンクを追加することでグローバル・ヘッダーを変更できます。たとえば、Oracle Technology Network (OTN)へのリンクを追加できます。
グローバル・ヘッダーの詳細は、「Oracle BI EEグローバル・ヘッダーとは」を参照してください。
ホーム・ページ - ホーム・ページでは、Oracle BI EEの起動方法、オブジェクトの作成と変更方法、オブジェクトの参照と管理方法を知ることができます。
ホーム・ページの詳細は、「Oracle BI EEホーム・ページとは」を参照してください。
タスクの起点にアクセスすると、タスクの実行に必要なページ、ダイアログまたはエディタが表示されます。
注意: 他にナビゲーションの方法がない場合以外は、ブラウザの戻るボタンを使用してOracle BI EEをナビゲートしないことをお薦めします。ブラウザの戻るボタンでは、戻ったときにダッシュボードの状態が保持されない場合があります。ブレッドクラムは推奨されるナビゲーション方法です。ブレッドクラムの詳細は、ブレッドクラムを使用したナビゲートについてを参照してください。 |
ホーム・ページは、Oracle BI EEでタスクを行う起点です。ホーム・ページはセクションに分かれており、各セクションでは、個別のタスクを開始したり、オブジェクトを検索できます。このホーム・ページには、最近表示、作成または更新したオブジェクトや、所属するグループのユーザーが最も頻繁にアクセスするオブジェクトにアクセスできるセクション(たとえば、「最近」や「お気に入り」)もあります。
図1-2に、ホーム・ページの例を示します。
ホーム・ページの各領域の詳細は、ホーム・ページを参照してください。
起点の構成によっては、Oracle BI EEへサイン・インすると、ホーム・ページが表示される場合があります。
そうでない場合、グローバル・ヘッダーの「ホーム」ページをクリックして、いつでもホーム・ページに移動できます。グローバル・ヘッダーの詳細は、「Oracle BI EEグローバル・ヘッダーとは」を参照してください。
グローバル・ヘッダーによって、よく使用される機能へ簡単にアクセスできます。グローバル・ヘッダーは、ユーザー・インタフェースからいつでも使用できます。たとえば、グローバル・ヘッダーを使用すると、ホーム・ページに戻ることなく、新規タスクの開始、Oracle BIプレゼンテーション・カタログの検索、製品ドキュメントへのアクセス、別のオブジェクトの表示を行えます。グローバル・ヘッダーには、ホーム・ページ・リンクも含まれ、他のページからホーム・ページにアクセスできます。グローバル・ヘッダーで使用可能な機能は権限によって決まることに注意してください。
管理者は、リンクの表示順序を変更したり、社内または社外の場所(GoogleやOTNなど)へのリンクを追加することで、グローバル・ヘッダーをカスタマイズできます。詳細は、『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のプレゼンテーション・サービスでのカスタム・リンクの提供に関する項を参照してください。
図1-3に、グローバル・ヘッダーの左端の部分を示します。
グローバル・ヘッダーには、次のコンポーネントが含まれています。
検索 - カタログを検索できます。この領域の使用方法の詳細は、「オブジェクトの検索方法」を参照してください。
詳細設定 - カタログ・ページが検索モードで表示され、カタログ内のオブジェクトを検索できます。検索モードでは、ページ内に「フォルダ」ペインではなく、「検索」ペインが表示されます。
管理 - 管理者としてログインしている場合に使用できます。管理ページが表示され、権限およびマップのメタデータの管理などの管理タスクを行います。管理タスクの詳細は、『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』および『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』を参照してください。
ヘルプ - 次のオプションが表示されます。
xxxヘルプ(xxxはページ、エディタまたはタブの名前) - 現在のページ、エディタまたはタブのヘルプ・トピックを表示します。
ヘルプの目次 - Oracle BI EE、BI Publisherおよびマーケティングの目次へのリンク・オプションが備わったカスケード・メニューが表示されます。
ドキュメント - Oracle BI EEのドキュメント・ライブラリが表示されます。
OTN - OTNのBusiness IntelligenceとData Warehousingテクノロジ・センターのページが表示されます。
Oracle BI EEのバージョン情報... - Oracle BI EEのバージョンと著作権情報が表示されます。
サイン・アウト - Oracle BI EEからサイン・アウトします。
アラート - 1つ以上のアラートが生成されている場合にのみ使用できます。「アラート」ダイアログが表示され、アラートを管理できます。アラートは、パーソナライズされ、アクショナブルなコンテンツを、指定された受信者およびエージェントへの登録者に配信するエージェントによって生成される通知です。
ホーム - ホーム・ページが表示されます。ホーム・ページの詳細は、「Oracle BI EEホーム・ページとは」を参照してください。
カタログ - カタログ・ページが表示され、カタログ内のオブジェクトの検索やそれらのオブジェクトに固有のタスクを実行できます。
お気に入り - お気に入りオブジェクトや、お気に入りオブジェクトを編成するために作成したカテゴリが表示されます。また、「お気に入りの管理」リンクも表示されるので、これをクリックして「お気に入りの管理」ダイアログにアクセスし、お気に入りの編成に使用するカテゴリを作成して管理できます。お気に入りの詳細は、お気に入りとはを参照してください。
ダッシュボード - ユーザーのフォルダまたは共有フォルダ内の「ダッシュボード」サブフォルダに格納されているすべてのダッシュボードへのリンクが含まれています。(「ダッシュボード」サブフォルダに保存されていないダッシュボードは、グローバル・ヘッダーのダッシュボード・リストから表示されません)。
新規 - 作成可能なオブジェクトのリストが表示されます。オブジェクトを作成するには、オブジェクトをリストから選択します。オブジェクトの作成に適切なダイアログまたはエディタが表示されます。
開く - 次のオプションが表示されます。
開く - 「開く」ダイアログが表示され、使用するオブジェクトを選択できます。
最近使用したオブジェクト - 最近表示、作成または更新したオブジェクトのリストが表示されます。このリストを使用して、使用するオブジェクトを選択できます。
最も人気のあるオブジェクト - 所属するグループのユーザーから最も頻繁にアクセスされているオブジェクトのリストが表示されます。このリストを使用して、使用するオブジェクトを選択できます。
usernameとしてサインイン - (usernameは、現在のセッションで使用しているユーザー名)次のオプションが表示されます。
マイ・アカウント - 「マイ・アカウント」ダイアログが表示され、タイム・ゾーン、配信デバイス、配信プロファイルなどのプリファレンスを指定できます。プリファレンスの設定の詳細は、プリファレンスの設定を参照してください。
実行者 - 組織でこの機能を有効にし、適切な権限が付与されている場合にのみ使用できます。別のユーザーのかわりに操作を行えます。詳細は、他のユーザーの代理を参照してください。
Oracle BI EEでは、Oracle BI EEの理解に役立つ概念および手順に関する情報が含まれるガイド、状況依存ヘルプおよびライブラリに直接アクセスできます。
具体的には、次のものにアクセスできます。
Oracle Business Intelligence Enterprise Editionヘルプ - Oracle BI EEユーザー・インタフェースの各ページ、タグ、エディタ、ペインおよびダイアログには、ヘルプ・トピックが関連付けられています。これらの各ヘルプ・トピックには、概要、関連する概念や手順へのリンクおよび各コンポーネントの説明が含まれています。
ページ、エディタ、タブまたはダイアログのオンライン・ヘルプにアクセスするには、その「ヘルプ」ボタンをクリックします。
あるいは、ページ、エディタまたはタブの場合、グローバル・ヘッダーにある「ヘルプ」メニューから「xxxヘルプ」オプション(xxxは、ページ、エディタまたはタブの名前)を選択します。たとえば、カタログ・ページの場合、「カタログ・ページのヘルプ」オプションを選択します。グローバル・ヘッダーの詳細は、「Oracle BI EEグローバル・ヘッダーとは」を参照してください。
Oracle BI EE、Oracle BI Publisherおよびマーケティングのヘルプの目次 - これらの目次を使用することは、製品の知識を得たり、特定のトピックにアクセスするよい方法です。
これらの目次のいずれかにアクセスするには、グローバル・ヘッダーで「ヘルプ」メニューの「ヘルプの目次」オプションをクリックし、適切な目次を選択します。
Oracle Business Intelligence Enterprise Editionドキュメント・ライブラリ - Oracle BI EEドキュメント・セット内のドキュメントは、Oracle Technology NetworkのFusion Middlewareドキュメント・ライブラリに含まれています。
Oracle BI EEドキュメント・ライブラリにアクセスするには、グローバル・ヘッダーの「ヘルプ」メニューで「ドキュメント」オプションをクリックします。
Oracle Technology Network(OTN) - OTNには、Oracle Business Intelligenceに固有の情報および他のすべてのOracle製品に関する情報が掲載されています。OTNには、開発者、DBAおよび技術者が、アプリケーションの設計、構築、デプロイ、管理および最適化の方法に関する専門的な情報とベスト・プラクティスを共有したり、検索するのに役立つサービスやリソースがあります。OTNにあるアイテムのタイプには、Java、Linuxなどの業界標準のテクノロジに関する情報、すべてのOracle製品のドキュメント、ディスカッション・フォーラム、Oracleソフトウェア、ブログとポッドキャスト、他のOTNメンバーによって書かれた技術的な記事などがあります。
OTNにアクセスするには、グローバル・ヘッダーの「ヘルプ」メニューで「OTN」オプションをクリックします。
権限と許可により、分析の作成やスコアカードの編集などの特定のアクションを実行し、オブジェクトやアプリケーションなどにアクセスおよび管理するための資格を付与できます。ロールは、特定の要件に関連する権限を1つにグループ化し、職責に基づいて継続性を有効にしてアクセスを制限します。
権限およびロールは、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionで表示およびアクセスできるものを管理します。詳細は、『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のプレゼンテーション・サービスの権限の管理に関する項を参照してください。また、権限の詳細は、第14章「Oracle BIプレゼンテーション・カタログでのオブジェクトの管理」の「カタログの使用者」を参照してください。
代理機能では、別のユーザーのかわりにOracle BI EEの操作を行えます。この機能は、別のユーザーのダッシュボードやコンテンツを操作する必要がある場合やITサポート・スタッフがユーザー・アカウントのトラブルシューティングを行う必要がある場合などに便利です。
代理機能を使用するには、別のユーザーの代理を管理者から認可されている必要があります。詳細は、『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』の別ユーザーとして実行可能にする方法に関する項を参照してください。
別のユーザーの代理を認可する際、管理者は、他のユーザーのアカウントへのフル・アクセスまたは制限付きアクセスを付与します。
フル・アクセス - フル・アクセスが付与されている場合、ターゲット・ユーザーの権限が継承され、ユーザーのデフォルト・ダッシュボードの変更およびユーザーのコンテンツとプリファレンスの変更を行えます。
制限付きアクセス - 制限付きアクセスが付与されている場合、自身の権限が保持されますが、ターゲット・ユーザーのデータ表示権限が継承されます。制限付きアクセスでは、ユーザーのデータの表示のみ行えます。
アカウントへのアクセス権を持つユーザーのリストは、「マイ・アカウント」ダイアログ: 「ユーザーに委任」タブを開くと確認できます。このタブには、アカウントへのアクセス権を付与されたユーザー名のリストが表示されます。
別のユーザーの代理の詳細は、他のユーザーの代理を参照してください。
認可されてる場合、別のユーザーのかわりに操作を行えます。詳細は、他のユーザーの代理についてを参照してください。
別のユーザーのかわりに操作を行う手順:
グローバル・ヘッダーで、「usernameとしてサインイン」をクリックし、「実行者」を選択します。
「実行者」ダイアログが表示されます。
リストからユーザーのIDを選択するか、ボックス(ある場合)にIDを入力して、「OK」をクリックします。
ユーザーのデフォルト・ダッシュボードが表示されます。管理者から付与されたアクセス・タイプ(フルまたは制限付き)に応じて、このダッシュボードからコンテンツを表示または変更できます。
自分のアカウントに戻るには、「実行者」ダイアログを表示し、「停止」をクリックして「OK」をクリックします。
エンド・ユーザーは、Oracle BI EEに関する個人のプリファレンスを設定できます。権限に応じて、「マイ・アカウント」ダイアログで次のことができます。
表示名やユーザーIDなどのアカウント情報全般の表示。
言語、タイム・ゾーン、通貨などのプリファレンスの表示と変更。
場所やタイム・ゾーンなどのBI Publisherのプリファレンスの表示と変更。
Oracle BI Mobileのプリファレンスの表示と変更。
エージェントに対する配信オプションの表示と変更。配信オプションの詳細は、「デバイスと配信プロファイルとは」を参照してください。
所属するロールとグループの表示。
プリファレンスを設定する手順:
グローバル・ヘッダーで、「usernameとしてサインイン」をクリックし、「マイ・アカウント」を選択します。
「マイ・アカウント」ダイアログが表示されます。
適切な設定を行います。
「OK」をクリックし、変更を保存します。
Oracle BI EEは、様々な方法で他の製品と対話します。この項の構成は、次のとおりです。
注意: このガイドでは、Oracle BI EEとBI Publisherがインストールされ、統合されたコンポーネントとして実行されるよう構成されているものとします。そうではない場合、このガイド内のBI Publisherに関する記述が該当しない可能性があります。BI Publisherの実行の詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド』を参照してください。 |
BI Publisherを使用すると、印刷に最適な書式に設定されたレポートが作成できます。BI Publisherレポートは、BI Publisherデータ・モデルに基づいて作成されます。BI Publisherデータ・モデルは、BIサーバーや分析からのサブジェクト・エリア、リレーショナル・データベースに対するSQL問合せ、Essbaseや他のOLAPソースに対するMDX問合せ、LDAP、Webサービス、Microsoft Excel、HTTPフィード、XMLファイルなどの広範なソースからのデータ・セットで構成されます。BI Publisherでは、様々なレイアウト・タイプがサポートされるため、組織で必要なあらゆる種類のドキュメントを作成できます。Oracle BI EE内で、BI Publisherレポートの表示、作成、編集およびスケジュールを行ったり、レポートをダッシュボード・ページに含めたりできます。
Oracle BI EEには完全に統合化されたBI Publisherが含まれています。BI Publisherのすべての機能がOracle BI EEアプリケーション内に表示され、すべてのレポートと関連オブジェクトはOracle BI EE内で作成され、Oracle BIプレゼンテーション・カタログに保存されます。
統合環境を使用する場合、統合によって次の領域が影響を受けます。
エディタ - BI Publisherコンテンツを作成または編集できます。BI Publisherオブジェクトを使用する場合、適切なBI Publisherエディタが表示されます。たとえば、データ・モデルを使用する場合、「データ・モデル」エディタが表示されます。
ダッシュボード - BI Publisherレポートをダッシュボードに埋め込むことができます。ダッシュボード・ページを高い忠実度で印刷するためのカスタム印刷レイアウトおよびダッシュボード・コンテンツをExcelにエクスポートするためのカスタム・エクスポート・レイアウトも作成できます。詳細は、第5章「ダッシュボードの作成と使用」を参照してください。
カタログ - Oracle BIプレゼンテーション・カタログには、レポート、テンプレートなどのすべてのBI Publisherオブジェクトが含まれます。カタログ内のBI Publisherオブジェクトは、分析やフィルタなどのカタログ・オブジェクトと同様に扱うことができます。
セキュリティ - シングル・サインオン機能が提供されます。リリース11gのセキュリティ・モデルは、xmlp_template_designerなどのBI Publisher固有の権限が含まれるよう拡張されています。
BI Publisherレポートの作成の詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』を参照してください。BI Publisherレポートのスケジュールの詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド』を参照してください。
注意: このガイドでは、Oracle BI EEとOracle BI Mobileアプリケーション・デザイナがインストールされ、完全に統合されたコンポーネントとして実行されるよう構成されているものとします。そうでない場合、このマニュアルのOracle BI Mobileアプリケーション・デザイナについての記述の一部が当てはまらない可能性があります。Oracle BI Mobileアプリケーション・デザイナの詳細は、『Oracle Business Intelligence Mobileアプリケーション・デザイナ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。 |
Oracle Business Intelligence Mobileアプリケーション・デザイナは、携帯電話やタブレット向けに特化したアプリケーションを設計するツールです。
Oracle BI Mobileアプリケーション・デザイナで作成されたアプリケーションはプラットフォームおよびデバイスに依存しません。生成されたアプリケーションは最新のHTML5標準に基づいており、ご使用のモバイル・デバイスの最新のブラウザ上で実行できます。クライアントのインストールは必要ありません。
Oracle Business Intelligence Mobileは、Oracle BIコンテンツをスマートフォンおよびタブレットで表示および操作できるようにするアプリケーションです。
Oracle BI Mobileを使用すると、分析やダッシュボードなどのすべてのBIコンテンツ、BI Publisherコンテンツ、スコアカード・コンテンツおよびOracle BI Mobileアプリケーション・デザイナで作成されたモバイル・アプリケーションにアクセスして分析できます。
Oracle BI Mobileの詳細は、次のOracle Business Intelligence Mobile製品ドキュメント・ライブラリを参照してください。
Oracle Business Intelligenceアプリケーションは、Oracle Fusion、Oracle E-Business Suite、JD Edwards、Peoplesoft、SiebelなどのOracleアプリケーションに使用できる、事前に構築されたビジネス・インテリジェンス・ソリューションです。Oracle Business Intelligenceアプリケーションは、Oracle BI EEを基に構築されています。
Oracle BIアプリケーションは、組織内の主な業務分野に対応するために業界のベスト・プラクティスを使用して構築された業界固有のダッシュボードと分析で構成されます。ダッシュボードと分析は、組織の各エンド・ユーザーのロールに合ったものになっています。
通常、Oracle BIアプリケーションは、組織の事業や業界に照らした分析におけるビジネス・メトリックを提供するために、オラクル社のSiebel CRMアプリケーションなどの他の運用アプリケーションと統合され、これらのアプリケーションからアクセスできます。Oracle BIアプリケーションには、データの抽出、変換およびOracle Business Analytics Warehouseへのロードを行うETL(抽出、変換、ロード)ルーチンが含まれています。Oracle BIアプリケーションには、Oracle Business Analytics Warehouseおよびトランザクション・データベースへマップするメタデータも含まれ、組織のすべてのレベルに対する主なメジャーとメトリックが定義されます。これらのメジャーとメトリックは、Oracle Business Intelligenceのコンテンツ・デザイナに使用できます。
Oracle BI EEには、Microsoft Officeに対するアドインのセットが用意されており、ダウンロードしてインストールすると、Oracle Business IntelligenceのコンポーネントとMicrosoft Officeとの統合が可能になります。Oracle BI EEホーム・ページの「はじめに」セクションに、次のアドイン・コンポーネントをインストールするためのリンクがあります:
Template Builder For Word
Oracle Hyperion Smart View for Office
他のガイドに、コンテンツ・デザイナと管理者に関係の深いトピックがいくつか取り上げられています。表1-1にこれらのトピックをリストし、詳細の参照先を示します。
ハードウェアとソフトウェアの要件、プラットフォーム、データベースおよびその他の情報の詳細は、システム要件と動作要件のドキュメントを参照してください。いずれのドキュメントもOracle Technology Network(OTN)から入手できます。
システム要件のドキュメントには、ハードウェアとソフトウェアの要件、ディスク領域とメモリーの最小要件、必要なシステム・ライブラリ、パッケージまたはパッチなどの情報が記載されています。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-requirements-100147.html
動作要件のドキュメントには、サポートされているインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDKおよびサードパーティ製品が記載されています。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html