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Oracle® Fusion Middleware Oracle Cloud Adapter for Oracle RightNow Cloud Serviceユーザーズ・ガイド
12c (12.2.1)
E72708-01
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8 RightNowアダプタでのトラブルシューティングとエラー処理

この章では、Oracle RightNowアダプタの構成中に発生する可能性のあるトラブルシューティングの情報およびエラー・メッセージについて説明します。

この章では、以下のトピックを取り上げます。

8.1 OPatchインストールの検証

サーバー側とJDeveloperインストールの両方でOPatchの検証を実行する必要があります。検証手順は次のとおりです。

8.1.1 Oracle RightNow Cxアダプタ用のJDeveloperプラグインのインストールの検証

JDeveloperソフトウェアでOracle RightNowアダプタ・プラグインのインストールを検証するには、次の手順を実行します。

  1. JDeveloperを起動して、コンポーネント・パレットにOracle RightNowアダプタが存在することを確認します。または、次の場所に移動します。

    {MIDDLEWARE_HOME}/soa/plugins/jdeveloper/extensions and check for the following jar file.
    oracle.cloud.adapter.rightnow.jar
    
  2. 前述の手順で検証できない場合、インストールに失敗しています。パッチを再インストールしてください。

8.1.2 サーバー側でのOracle RightNowアダプタ・ランタイム・プラグインのインストールの検証

WebLogic Application ServerでOracle RightNowアダプタのインストールを検証するには、次の手順を実行します。

  1. FTPクライアントまたはPuttyを使用して、OPatchがインストールされているWebLogic Serverに接続します。

  2. 最新のOPatchによって、rightnow.jar{MIDDLEWARE_HOME}/soa/soa/modules/というモジュール・ディレクトリ構造にインストールされます。

前述のどの手順でも検証できない場合、インストールに失敗しています。パッチを再インストールしてください。

8.2 Oracle RightNowアダプタの設計時のJDeveloperエラーの理解

次の表は、JDeveloperでOracle RightNow Cxサーバーを使用する際に発生する一般的な設計時エラーとそれらに適用可能な解決策を示しています。

表8-1 JDeveloperでのOracle Cloud Adapter for RightNow Server CX

エラー 解決策

login()資格証明が無効であるか、最大ログイン数を超えました。詳細は、管理者に問い合せてください。

エンタープライズWSDLのメタデータはキャッシュにはありません。

有効なOracle Cx資格証明を指定します。CSFキーを削除し、それを再度追加して適切な資格証明を指定します。

インターネットに接続して「オフライン構成」チェック・ボックスを選択します。これによって、オフライン使用のためにメタデータがダウンロードされます。

RightNow Cxサーバーに接続できません。

インターネットに接続していることと、組織のファイアウォールの背後でブロックされていないことを確認します。

soa_serverでコンポジットのデプロイ中にエラーが発生しました: 同じリビジョンIDのコンポジットがすでに存在します。

プロジェクトがサーバーにすでにデプロイされているかどうかを確認します。同じリビジョン・ボックスを持つ上書きコンポジットを確認するか、リビジョン番号を変更します。

java.net.ConnectException: 接続が拒否されました: 接続; 宛先に使用できるルーターがありません。

SOAサーバーが起動して実行中であることを確認します。


8.3 APIフォルトとエラー処理の理解

通常、Oracle RightNow Connect Web Services for SOAP APIのエラー処理は、標準のWSDLフォルト・メカニズムを通じて実行されます。WSDLでは、RequestErrorFaultServerErrorFaultおよびUnexpectedErrorFaultという3つの異なるタイプのWSDLフォルトが定義されます。

WSDLによって定義されるベース・フォルト・タイプはRNFaultで、RNFaultのインスタンスには例外コードとメッセージが含まれます。

8.3.1 リクエスト・エラーについて

リクエスト・エラーは、検証の失敗やインバウンド・リクエストのデータ関連エラーが存在する場合に生成されます。

8.3.2 サーバー・エラーについて

サーバー・エラーは、リクエストの処理中にサーバーで発生する可能性のある既知の(予期された)エラーが存在する場合に生成されます。

8.3.3 予期しないエラーについて

予期しないエラーは、リクエストの処理中にOracle RightNow Cxサーバーで予期せず発生するまれなエラーです。これらの予期しないエラーは、特定のエラー・コードまたはステータスにマップされる必要はありません。

8.4 RightNow例外コードの理解

3つのフォルト・タイプであるRequestErrorFaultServerErrorFaultおよびUnexpectedErrorFaultは、すべて基本のRNFaultを拡張しますが、これは列挙型のExceptionCodeフィールドと文字列型のExceptionMessageで構成されます。

次のRightNow例外コードが定義されます。

  • ACCESS_DENIED。サービスに対するリクエストが作成されたが、接続を有効にするビットがサイト・インタフェースで無効になっているか、指定された資格証明のアカウント・プロファイルで公開SOAPビットが無効になっている場合に返されます。

  • INVALID_FIELD。リクエストが作成され、リクエスト内のオブジェクトのフィールドが存在しないか、特定のリクエスト(作成時の設定ID)でそれにアクセスできない場合に返されます。

  • INVALID_LOGIN。リクエストが作成されたが、ユーザー資格証明が無効である場合に返されます(これは、ユーザー名またはパスワードのいずれかである可能性があります)。

  • BAD_ID。リクエストに指定されたIDが無効の場合に返されます。

  • MISSING_ARGUMENT。リクエストに必要な引数が欠落している場合に返されます。

  • BAD_ID。リクエストに指定されたIDが無効の場合に返されます。

  • QUERY_TIMEOUT。指定した問合せがサーバーでタイムアウトした場合に、問合せリクエストについて返されます。

  • UNKNOWN_EXCEPTION。予期しない不明な例外が発生した場合に返されます。

8.5 アダプタのフォルト処理の理解

Oracle RightNowアダプタは、JCAアダプタです。そのため、フォルト処理は、他のJCAアダプタでの処理と同様になります(テクノロジ・アダプタのユーザーズ・ガイドのエラー処理に関する項を参照)。