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Oracle® Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureへのアップグレード
12c (12.2.1)
E69933-01
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1.3.1 Fusion Middleware Infrastructureの標準アップグレード・トポロジ

図1-1に、Oracle Fusion Middleware 11g Application Developerの標準アップグレード・トポロジと、このガイドのアップグレード手順実行後のOracle Fusion Middleware 12c Infrastructureトポロジを示します。

図1-1 Infrastructureアップグレード・トポロジ

図1-1の説明が続きます
「図1-1 Infrastructureアップグレード・トポロジ」の説明

このトポロジ図のすべての要素を表1-3 に示します。


表1-3 Infrastructureの標準アップグレード・トポロジの要素の説明

要素 説明と追加ドキュメントへのリンク

11g Application Developerトポロジ

これは図1-1 の左側のラベルです。これは、Oracle Fusion Middleware 11g Application Developerインストーラを使用して作成された一般的な単一ホスト・トポロジを示します。

これは、2つの管理対象サーバーのクラスタと管理サーバーが含まれる単一ドメインで構成されます。また、スキーマとともにオプションのファイルベースのストアまたはデータベースが存在します。

このドキュメントでは、このトポロジを、Oracle Fusion Middleware 12c Infrastructureディストリビューションを使用して作成した同等のトポロジにアップグレードする方法について順を追って説明します。

12c Infrastructureの標準インストール・トポロジ

これは図の右側のラベルです。これは、Oracle Fusion Middleware 12c Infrastructureディストリビューションを使用して作成された一般的な単一ホスト・トポロジを示します。

Application Developer 11gトポロジと同様に、これも、2つの管理対象サーバーのクラスタと管理サーバーが含まれる単一ドメインで構成されます。

APPHOST

アプリケーション層をホストしているマシンを示す、Oracleドキュメントで使用される標準用語。

DBHOST

データベースをホストしているマシンを示す、Oracleドキュメントで使用される標準用語。

Application Developer 11gではデータベースは任意でしたが、Oracle Fusion Middleware Infrastructure 12ではデータベースが必要であることに注意してください。詳細は、「Infrastructure 12cは特定のデータベース・スキーマを必要とする」を参照してください。

ファイルベースのストア

XMLのファイルベースのセキュリティ・ストア11gでは、ファイルベースのセキュリティ・ストアまたはデータベースベースのセキュリティ・ストアを使用できました。

ただし、12cではファイルベースのストアは非推奨で、サポートされているデータベースでOracle Platform Security Services (OPSS)スキーマを使用する必要があります。再構成ウィザードは、ファイルベースのストアをDBベースのストアに再関連付けするプロセスを自動化します。

スキーマがあるデータベース

リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用してOracle Fusion Middlewareスキーマが作成された、サポートされているデータベースを表します。

WebLogicドメイン

論理的に関連するJavaコンポーネントのグループ(ここでは管理サーバー、管理対象サーバーおよびその他の関連するソフトウェアコンポーネント)。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解でOracle WebLogic Serverドメインに関する項を参照してください。

管理サーバー

ドメインの構成オブジェクトをメンテナンスし、管理対象サーバーへの構成変更を分散させる、ドメインの中央制御エンティティ。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解の管理サーバーの説明に関する項を参照してください。

Enterprise Manager

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control。ドメインを管理するために使用する主要ツール。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解のOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlに関する項を参照してください。

クラスタ

同時に稼働し連携する、複数のWebLogic Serverインスタンスの集合。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解の管理対象サーバーと管理対象サーバー・クラスタの理解に関する項を参照してください。

マシン

1つまたは複数のWebLogic Serverインスタンス(サーバー)をホストするコンピュータを論理的に表現するもの。マシンは、ノード・マネージャを使用して管理対象サーバーを起動または停止するためにWebLogicの管理対象サーバーとノード・マネージャを論理的に結び付けるものでもあり、管理対象サーバーはマシンに関連付けされている必要があります。

管理対象サーバー

アプリケーション、アプリケーション・コンポーネント、Webサービスおよび関連リソースをホストします。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解の管理対象サーバーと管理対象サーバー・クラスタの理解に関する項を参照してください。

Oracle JRF

Oracle JRF (Java Required Files)は、Oracle WebLogic Serverインストールに含まれておらず、Oracleビジネス・アプリケーションおよびアプリケーション・フレームワークに共通の機能を提供するコンポーネントで構成されています。

JRFには、共通の場所にデプロイされる、いくつかの個別に開発されたライブラリおよびアプリケーションが含まれています。Java Required Filesに属すると見なされるコンポーネントには、Oracle Application Development Frameworkの共有ライブラリやODLロギング・ハンドラなどがあります。

インフラストラクチャ

次のものを含むサービスのコレクションを表すOracle Fusion Middleware 12cの用語(Oracle JRFと同様)。

  • メタデータ・リポジトリ(MDS)

    これにはOracle Application Developer Frameworkなどの、Oracle Fusion Middlewareコンポーネントのメタデータが含まれます。

    詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解のメタデータ・リポジトリの概要に関する項を参照してください。

  • Oracle Application Developer Framework (ADF)

  • Oracle Web Services Manager(OWSM)


Application Developer 11gトポロジは、「Application Developer 11gとInfrastructure 12cの重要な違い」で説明する違いを除き、Oracle Fusion Middleware Infrastructure 12cトポロジと同様です。