以前のリリースでは、実行時のドメイン値マップを編集するには、最初にOracle JDeveloperで変更を加えた後に、そのドメイン値マップをアプリケーション・サーバーに再デプロイする必要がありました。現在は、Oracle SOAコンポーザによって、実行時のドメイン値マップを編集するためのサポートが提供されています。
この章の内容は次のとおりです。
ドメイン値マップの詳細は、「ドメイン値マップの使用」を参照してください。
Oracle SOAコンポーザは、Oracle SOA Suiteインストールの一部としてインストールされるEARファイルです。Oracle SOAコンポーザを使用すると、ドメイン値マップを使用するプロジェクトを再デプロイすることなく、実行時にデプロイされたドメイン値マップを管理できます。ドメイン値マップのメタデータは、1つのSOAコンポジット・アプリケーションに関連付けたり、複数のコンポジット・アプリケーション間で共有することもできます。図45-1 は、Oracle SOAコンポーザを使用してメタデータ・サービス(MDS)リポジトリからドメイン値マップにアクセスする方法を示しています。
Oracle SOAコンポーザにログインする手順は、次のとおりです。
Oracle SOAコンポーザにログインすると、図45-3 に示すように、Oracle SOAコンポーザのホームページが表示されます。
Oracle SOAコンポーザのメタデータにアクセスするには、SOADesigner
アプリケーション・ロールが必要です。このロールは、デフォルトで、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlの管理者権限があるすべてのユーザーに付与されます。このロールが付与されていないユーザーがOracle SOAコンポーザにログインすると、次のメッセージが表示されます。
Currently logged in user is not authorized to modify SOA metadata.
管理者権限を持たないユーザーにSOADesigner
アプリケーション・ロールを追加する方法の詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』を参照してください。
ドメイン値マップを使用するアプリケーションの実行中に、ドメイン値マップを編集できます。
注意:
SOAコンポーザを使用してDVMを更新する場合は、更新されたDVMを使用してDVMキャッシュも更新されます。
デフォルトでは、ドメイン値マップはビュー・モードで開きます。編集モードに変更すると、行の情報を変更できるようになります。変更を終了したときは、「実行時の変更内容のパブリッシュ」で説明されているように、変更内容を必ず保存し、コミットしてください。
編集セッションでドメイン値マップを開くたびに、各ユーザーのドメイン値マップごとにサンドボックスが1つ作成されます。変更内容を保存すると、そのサンドボックスに変更内容が保存されます。
変更内容をランタイムに反映してMDSリポジトリに永続的に保存するには、変更内容をパブリッシュする必要があります。セッションでは、変更内容をパブリッシュせずに保存することもできます。その場合、ドメイン値マップは保存済の状態のままです。後でドメイン値マップを再度開いて変更内容をパブリッシュできます。
実行時に変更内容をパブリッシュする手順は、次のとおりです。