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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Content: Desktopの使用
12c (12.2.1)
E70073-01
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A 拡張クライアント構成

この項の項目は次のとおりです。

重要:

この項では、使用するコンピュータの拡張構成について説明します。必ずシステム管理者に問い合せ、この項のタスクの実行が許可されていることを確認してください。

注意:

Desktopの管理タスクについては、『Oracle WebCenter Contentのマネージング』を参照してください。

A.1 Windows Explorer Integrationオプションの設定

Desktopには、複数の拡張構成オプションが用意されており、使用しているコンピュータでWindowsエクスプローラと連携するように微調整できます。拡張オプションのダイアログ・ボックスを表示するには、次の操作を実行します。

  • Windows 7およびWindows Vista: Windowsエクスプローラを開き、[Shift]キーと[Ctrl]キーを同時に押しながら、フォルダ・リスト(「お気に入り」リストではなく)のWebCenter Content Serverアイテムを右クリックします。

    注意:

    Windowsエクスプローラにすべてのフォルダが表示されるようにします(これはデフォルトの設定ではありません)。「ツール」「フォルダー オプション」「全般」「すべてのフォルダーを表示する」をクリックします。

  • Windows XP: Windowsエクスプローラを開き、[Shift]キーと[Ctrl]キーを同時に押しながら、フォルダ・リストのWebCenter Contentサーバー・アイテムを右クリックします。または、[Shift]キーと[Ctrl]キーを同時に押しながら、Windowsデスクトップ上の「WebCenter Content Server」アイコンを右クリックします。

コンテキスト・メニューに、「プロパティ...」というオプションが表示されます。このオプションを選択すると、Windows Explorer Integrationのプロパティ・ダイアログ(図A-1)が開きます。

図A-1 Windows Explorer Integrationのプロパティ・ダイアログ

「図A-1 Windows Explorer Integrationのプロパティ・ダイアログ」の説明が続きます
「図A-1 Windows Explorer Integrationのプロパティ・ダイアログ」の説明

重要:

これらの設定変更は、その設定内容を把握している場合、またはオラクル社のサポート・エンジニアなどから特別な指示があった場合にのみ、行ってください。これらの設定の変更により、Desktopクライアントのインストールが破損する場合があります。

注意:

システム管理者が、使用しているコンピュータのこのダイアログ・ボックスの構成設定を変更しないように設定している場合もあります。そのような場合は、設定を変更することは可能ですが、「OK」をクリックしても、その変更は保存されません。

要素 説明

Windowsエクスプローラ統合ロギング

ソフトウェア実行時に発生したエラーをログ・ファイルに書き込む場合は、このチェック・ボックスを選択します。これは、トラブルシューティングおよび診断に役立ちます。このログ・ファイルはWebDAVClient.logと呼ばれ、Windows一時ディレクトリに(%TEMP%システム変数で定義されているとおり)配置されます。

最大ログ・ファイル・サイズ(MB)

Windowsエクスプローラ統合ログ・ファイルに許容される最大ファイル・サイズを指定します(MB単位)。ログ・ファイルがこの制限を超えると、このログ・ファイルは削除され、新しいログ・ファイルが開始されます。

アプリケーション統合ロギング

プログラムのコールなどの通常のDesktop操作をログ・ファイルに記録する場合、このチェック・ボックスを選択します。これは、トラブルシューティングおよび診断に役立ちます。このログ・ファイルはDIS_Log.logと呼ばれ、Windows一時ディレクトリに(%TEMP%システム変数で定義されているとおり)配置されます。ファイル・システムで指示されていないかぎり、このログ・ファイルにはサイズ制限はありません。

IdcClient.ocxロギング

IdcClient操作をログ・ファイルに記録する場合、このチェック・ボックスを選択します。これは、トラブルシューティングおよび診断に役立ちます。IdcClientは、コンテンツ・サーバーとの通信を処理します。このログ・ファイルはIdcClient.logと呼ばれ、Windows一時ディレクトリに(%TEMP%システム変数で定義されているとおり)配置されます。ファイル・システムで指示されていないかぎり、このログ・ファイルにはサイズ制限はありません。

ログの表示...

これらのボタンのいずれかをクリックすると、関連するログ・ファイルが表示されます。

URLを持つファイルを、%XX UTF8形式ではなくネイティブ文字で開く

Unicodeではなく、オペレーティング・システムのネイティブ・エンコーディング(Big-5など)でURLをエンコードする場合、このチェック・ボックスを選択します。

%XX形式の使用

このチェック・ボックスを選択すると、a-z、A-Z、0-9、「!」、「#」、「$」、「&」、「'」、「(」、「)」、「+」、「-」、「.」、「;」、「=」、「_」の文字を除くすべてのURLバイトが%XXエスケープ形式でエンコードされます。

次の拡張子を持つファイルを開く際にWebDAV URLを使用

指定したファイル拡張子を含むファイルをダウンロードした後オフライン・キャッシュから開くのではなく、WebDAVを使用して開く場合、このチェック・ボックスを選択します。つまり、WebDAVクライアントとして機能するよう、アプリケーションにWebDAV URLが指定されます。ファイル拡張子を区切るには、カンマを使用します。

「表示」ではなく「開く」をデフォルトのファイル操作にする

サーバー上のコンテンツ・ファイルを、Windowsエクスプローラのフォルダ・ツリーで選択して[Enter]を押すかまたはダブルクリックしたときに表示するのではなく開く場合、このチェック・ボックスを選択します。管理対象ドキュメントのローカル・コピーは、この設定に関係なく、常に完全な編集モードで開かれることに注意してください。

「表示」アクションと「開く」アクションの比較については、ファイルに対するコンテンツ管理アクションを参照してください。

ドキュメントを閉じるチェックイン・ダイアログを非表示にする

Microsoft Officeアプリケーションに管理対象ドキュメントに関する特別な「閉じる」ダイアログ・ボックスを表示しない場合、このチェック・ボックスを選択します。この場合、管理対象ドキュメントは管理対象外Officeドキュメントとほぼ同様(「変更を保存しますか。」)に保存されます。

パスワードの削除

このボタンは、使用しているコンピュータ上のすべてのコンテンツ・サーバー接続に対してキャッシュされているパスワードを削除する場合にクリックします。これによって、次回サーバーに接続したときにログインのプロンプトが表示されます。これは、コンテンツ・サーバーに対して不適切なログイン資格証明が誤ってキャッシュされた場合に役立ちます。

DDEによるドキュメントURLの起動

ShellExecute APIコールではなくDDEトランザクションを使用してURLを開くには、このチェック・ボックスを選択します。接続およびトランザクションは、DDEのやり取りが成功したかどうかを確認できるようにするタイムアウト値(ミリ秒単位)です。

関連実行可能ファイルを持つドキュメントURLを起動

実行可能ファイルとしてドキュメントに関連付けられた実行可能ファイルを使用し、ドキュメント引数としてURLを使用して、ShellExecuteへのコールを発行するには、このチェック・ボックスを選択します。(これは、URLに対して行います。)

関連実行可能ファイルを持つローカル・ドキュメントを起動

実行可能ファイルとしてドキュメントに関連付けられた実行可能ファイルを使用し、ドキュメント引数としてファイル・パスを使用して、ShellExecuteへのコールを発行するには、このチェック・ボックスを選択します。(これは、ファイル・システム上のファイル、つまり、チェックアウトされ、ディスク上にローカルにキャッシュされるファイルに対して行います。)

セカンダリ起動APIの引用終了

ドキュメント・パスを引用符で囲まずにShellExecuteをコールするには、このチェック・ボックスを選択します。

OK

このダイアログ・ボックスを閉じて変更内容を送信するには、このボタンをクリックします。

取消

このダイアログ・ボックスを閉じて変更内容を取り消すには、このボタンをクリックします。

A.2 ローカル・ファイル・キャッシュの場所の変更

Desktopでは、クライアント・コンピュータのファイル・システムにある一時記憶域キャッシュが使用されます。詳細は、コンテンツ・ファイルのローカル・キャッシュを参照してください。デフォルトでは、この記憶域キャッシュは、次のディレクトリにあります。

  • Windows XP: C:\Documents and Settings\USER\Application Data\Stellent\ SyndicationCache

  • Windows VistaおよびWindows 7: C:\Users\USER\AppData\Stellent\ SyndicationCache

ただし、この場所は、クライアント・コンピュータでのデータの格納場所として組織の標準に準拠していない場合があります。これに対応するには、次のWindowsレジストリ・キーを使用して、クライアント・コンピュータの一時記憶域キャッシュの場所を変更できます(パスの例を次に示します)。

重要:

Windowsレジストリを変更できるかどうかは、システム管理者に問い合せてください。不適切なレジストリの変更は、コンピュータの安定性にも影響を与えます。Windowsレジストリの編集は、自信がないかぎり、実行しないでください。

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Oracle\WebCenter Desktop\Content\WebDAV]
"Syndication Dir"="H:\\Application Data\\SyndicationCache"

ヒント

  • Windows VistaおよびWindows 7のAppData構造はデフォルトで非表示です。Windowsエクスプローラで隠しフォルダを表示するには、該当するオプションを有効にする必要があります。

  • このレジストリの値は、デフォルトでは含まれていません。手動で追加する必要があります。

  • レジストリの値は文字列値です。

  • オフライン・キャッシュ内の既存のファイルは、古い場所から新しい場所に自動的に移動しません。したがって、場所を変更する前にオフライン・キャッシュを空にすることをお薦めします。

  • オフライン・キャッシュの場所には、定義済サーバー接続ごとにサブディレクトリがあります。

  • この設定を変更した後は、必ずコンピュータを再起動してください(またはログオフして再度ログオンしてください)。

  • レジストリ・エディタでパスを入力するときは、単一の円記号(¥)を使用して、パスのディレクトリを区別します。ただし、レジストリ・ブランチをファイルにエクスポートすると、その値には二重の円記号(¥¥)が含まれます。

  • このレジストリ・キーの設定は、すべての定義済サーバー接続に対するオフライン・キャッシュの場所に影響を与えます。個別のコンテンツ・サーバーに対するキャッシュ場所の設定は変更できません。ただし、設定はユーザー固有のため、コンピュータにユーザー・アカウントが複数存在する場合、その設定は現在のユーザーのみに適用されます。

  • システム管理者が、使用しているコンピュータのDesktop構成設定を変更する機能を無効にしている場合もあります。

A.4 デフォルト・コンテンツ・プロファイル選択のオーバーライドの無効化

デフォルトのコンテンツ・プロファイルが割り当てられたフォルダに新しいファイルをドラッグ・アンド・ドロップまたはコピー・アンド・ペーストするときにメタデータを指定するように求めるプロンプトが表示された場合、通常はコンテンツ・チェックイン・ダイアログでそのプロファイルを変更できます。

次のWindowsレジストリ・キーを使用して、デフォルトのコンテンツ・プロファイルの選択をオーバーライドする機能を無効にできます。

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Oracle\WebCenter Desktop\Content]
"Metadata Prompts Allow Any Profile"=dword:00000000

重要:

Windowsレジストリを変更できるかどうかは、システム管理者に問い合せてください。不適切なレジストリの変更は、コンピュータの安定性にも影響を与えます。Windowsレジストリの編集は、自信がないかぎり、実行しないでください。

ヒント

  • このレジストリの値は、デフォルトでは含まれていません。手動で追加する必要があります。

  • レジストリの値はdword値です。

  • 値を0に設定すると、コンテンツ・チェックインのダイアログ・ボックスでのデフォルトのコンテンツ・プロファイルの選択が変更できなくなります。デフォルト値は1です。

  • 64ビットのWindowsで32ビットのMicrosoft Officeを使用している場合は、Wow6432Nodeを使用する必要はありません。

  • システム管理者が、使用しているコンピュータのDesktop構成設定を変更する機能を無効にしている場合もあります。

A.4 電子メール・チェックインのパターン・ベース・ファイル・ネーミングの構成および無効化

レジストリを使用して、電子メール・ファイルのネーミングに使用されるパターンを変更できます。デフォルトでは、電子メール・ファイルのチェックイン時のパターン・ベース・ファイル・ネーミングは有効になっています。デフォルトでは、件名および受信日付が<$xEmailSubject$>-<$xReceivedDate$>.msgの形式でファイル名に使用されます。次に例を示します。

Re Sales figures for 2012-05152013 153025.msg

パターン・ベース・ネーミングを無効にするには、Windowsレジストリ・キーにファイル・ネーミング・パターンとして空の文字列を指定します。

パターン・ベース・ファイル・ネーミングを構成または無効化するには、次のWindowsレジストリ・キーを使用します。

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Oracle\WebCenter Desktop\Content]
"MSG File Name Pattern"="<token>"

パターン・ベース・ファイル・ネーミングを無効化するには、空の文字列を使用します。

"MSG File Name Pattern"=""

パターン・ベース・ファイル・ネーミングを構成するには、次の1つ以上のトークンを使用します:

  • <$xEmailSubject$>

  • <$xEmailFrom$>

  • <$xEmailTo$>

  • <$xEmailCC$>

  • <$xPublicationDate$>

  • <$xReceivedDate$>

  • <$xEmailId$>

次に例を示します。

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Oracle\WebCenter Desktop\Content]
"MSG File Name Pattern"="<$xEmailSubject$>-<$xEmailFrom$>-<$xPublicationDate$>"

表示例:

Re Sales figures for 2012-John Doe-06252013 091159.msg

重要:

Windowsレジストリを変更できるかどうかは、システム管理者に問い合せてください。不適切なレジストリの変更は、コンピュータの安定性にも影響を与えます。Windowsレジストリの編集は、自信がないかぎり、実行しないでください。

ヒント

  • これらの設定は、Microsoft Outlookメッセージ・ファイルにのみ適用されます。Lotus Notesメッセージ・ファイルには、パターン・ベース・ファイル・ネーミングは適用されません。

  • このレジストリ値は、デフォルトでは含まれていません。パターン・ベース・ファイル・ネーミングを無効化または構成する場合は手動で追加する必要があります。

  • Desktopの電子メール・メタデータ・コンポーネントが、パターン・ベース・ファイル・ネーミングをオーバーライドするように設定されている可能性があります。この場合、これらのレジストリ設定は機能しません。

  • 日付ベースのトークンは、MMDDYYYY HHMMSS(たとえば、4/23/2013 5:18:52 PMが04232013 171852)に解決され、その日付はUTCに基づきます。メッセージ・ヘッダーの値が取得できない場合、トークンは値なしで解決されます。

  • パターン・ベース・ファイル・ネーミングが無効化されている場合、生成されるファイル名は、使用可能で適切な、件名、インターネット・メッセージIDまたはGUIDに基づきます。それぞれの例は次のとおりです:

    Re Sales figures for 2012.msg

    0E906834E170104899F28A9E1F4642029BA485@jdoe1.example.com.msg

    963533CA-F448-466F-97F9-525FB2AA43B8.msg

  • これらの設定は、レジストリ・キーが適用されるDesktopインスタンスを介してアクセスされるすべてのサーバーに適用します。

  • システム管理者が、使用しているコンピュータのDesktop構成設定を変更する機能を無効にしている場合もあります。