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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理
12c (12.2.1)
E67377-02
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9 カレンダ・イベントの管理

この章では、WebCenter PortalでMicrosoft Exchangeの個人の予定表を公開するためのイベントの構成および管理方法について説明します。

WebCenter Portalのバックエンド・サービスを確認および構成するには、常にFusion Middleware ControlまたはWLSTコマンド行ツールを使用してください。デプロイ後に加えた構成変更は、MDSメタデータ・ストアにカスタマイズとして格納されます。「Oracle WebCenter Portalの構成に関する考慮事項」を参照してください。

注意:

Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して行ったイベントの構成変更は動的ではないため、変更を有効にするには、WebCenter Portalがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。「WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。

この章の内容は次のとおりです。

権限

この章のタスクを実行するには、Oracle WebLogic Server管理コンソールでWebLogic ServerのAdminロール、WebCenter Portal管理を使用して付与されるAdministratorロールが付与されている必要があります。

ロールと権限の詳細は、「管理操作、ロールおよびツールの理解」を参照してください。

トラブルシューティングの詳細は、「イベントに関する問題のトラブルシューティング」を参照してください。

9.1 イベント接続について

WebCenter Portalにおいて、イベントは、ミーティング、約束、およびその他のタイプのチーム、プロジェクトまたはグループの出来事をスケジュールするために使用できるポータル・カレンダを提供します。またイベントを通じて、Microsoft Exchangeの個人の予定表にアクセスし、特定のポータルに関連付けられていないイベントをここでスケジュールすることもできます。

個人の予定表はMicrosoft Exchange Serverから提供されるため、このサーバーへの接続が必要です。Fusion Middleware ControlコンソールまたはWLSTを使用して、Microsoft Exchange Server接続を登録できます。

イベントを機能させるには、接続をアクティブとしてマークする必要があります。追加のMicrosoft Exchange Server接続を登録できますが、一度にアクティブにできる接続は1つのみです。

ユーザーがWebCenter Portalで個人イベントを表示するには、Microsoft Exchange Server上にアカウントを保有している必要があります。

9.2 WebCenter Portal用の個人イベントの構成

個人イベントへのアクセスを提供するための、構成プロセスの手順を示すガイドとして、この項のロードマップを使用してください。

この項のフロー・チャート(図9-1 )と表(表9-1 )は、WebCenter Portalで個人イベントを動作させるために必要な前提条件とタスクの概要を示しています。

図9-1 WebCenter Portal用の個人イベントの構成

図9-1の説明が続きます
「図9-1 WebCenter Portal用の個人イベントの構成」の説明

表9-1 WebCenter Portal用の個人イベントの構成

担当者 タスク サブタスク ノート

管理者

1.WebCenter PortalとMicrosoft Exchange Serverをインストールします

MS Exchange Serverは個人の予定表のバックエンド・コンポーネントです

1.a MS Exchange Server 2013を構成します(「Microsoft Exchange Server 2013: 構成」を参照)

1.b セキュリティの設定を編集します(「Microsoft Exchange Server 2013: セキュリティに関する考慮事項」を参照)

1.c SSLが有効化されていることを確認します(「Microsoft Exchange Server 2013 - セキュリティに関する考慮事項」を参照)

1.a MS Exchange Server 2010を構成します(「Microsoft Exchange Server 2010: 構成」を参照)

1.b セキュリティの設定を編集します(「Microsoft Exchange Server 2010: セキュリティに関する考慮事項」を参照)

1.c SSLが有効化されていることを確認します(「Microsoft Exchange Server 2010 - セキュリティに関する考慮事項」を参照)

1.a MS Exchange Server 2007を構成します(「Microsoft Exchange Server 2007: 構成」を参照)

1.b セキュリティの設定を編集します(「Microsoft Exchange Server 2007: セキュリティに関する考慮事項」を参照)

1.c (オプション) SSLを有効にします(「Microsoft Exchange Server 2007: セキュリティに関する考慮事項」を参照)

2.次のツールのいずれかを使用して、アプリケーションとイベント・サーバー間の接続を構成します

エンド・ユーザー

3.WebCenter Portalで個人の予定表が動作していることをテストします

3.a WebCenter Portalにログインして、ホーム・ポータル内のページにイベント・タスク・フローを追加します

3.b イベント・タスク・フローで「個人カレンダにログイン」をクリックし、MS Exchange Serverを入力します

9.3 イベントの個人イベントに関する前提条件

この項では、次の内容について説明します。

9.3.1 Microsoft Exchange Server 2013に関する前提条件

この項では、個人イベント用のサーバーとしてMicrosoft Exchange Server 2013を使用する場合の前提条件について説明します。

この項では、次の内容について説明します。

9.3.1.1 Microsoft Exchange Server 2013: インストール

インストールの詳細は、Microsoft Exchange Server 2013のドキュメントを参照してください。

9.3.1.2 Microsoft Exchange Server 2013: 構成

Microsoft Exchange Server 2013を個人イベント用のサーバーとして使用するには、Microsoft Exchange Server 2013 WebサービスのWSDLを編集してこのWebサービスの場所を指定する必要があります。

Microsoft Exchange Server 2013 Webサービスの場所を指定する手順は次のとおりです。

  1. Microsoft Exchange Server WebサービスのWSDLファイルを開きます。

    例:

    C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\ClientAccess\exchweb\ews\Services.wsdl
    
  2. Microsoft Exchange Server Webサービスを指すserviceセクションを追加します。

    例:

    <wsdl:definitions>
    ...
      <wsdl:service name="ExchangeServices">
        <wsdl:port name="ExchangeServicePort" binding="tns:ExchangeServiceBinding">
          <soap:address location="https://server.example.com/EWS/Exchange.asmx"/>
        </wsdl:port>
      </wsdl:service>
    </wsdl:definitions>

9.3.1.3 Microsoft Exchange Server 2013: セキュリティに関する考慮事項

イベントには、JAX-WSプロキシを介してMicrosoft Exchange Server 2013汎用Webサービスと通信するMicrosoft Exchange Server 2013アダプタが含まれています。アダプタとWebサービス間の通信を設定するには、Microsoft Exchange Serverのセキュリティ設定を編集する必要があります。Basic認証を有効にする必要があります。さらに、Services.wsdlMessages.xsdおよびTypes.xsdへの匿名アクセスを有効にして、JAX-WSがWebサービス・コールのコミット前にこれらにアクセスしてサービス・ポートを作成できるようにする必要があります。この処理では、仮想ディレクトリの作成および匿名認証の有効化およびWindows認証の無効化を行います。

Microsoft Exchange Serverのセキュリティ設定を編集するには:

  1. Microsoft Exchange Serverで「インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ」を開きます。
  2. IISの「computer_name」ノード「サイト」→「既定のWebサイト」「EWS」で、「認証」をダブルクリックします。
  3. 「基本認証」を右クリックして「有効にする」を選択し、EWSアプリケーションに対して基本認証を有効化します。
  4. 「サイト」で「既定のWebサイト」を右クリックして「仮想ディレクトリの追加」を選択し、Services.wsdlMessages.xsdおよびTypes.xsdに匿名アクセスを提供するのに使用する仮想ディレクトリを作成します。
  5. 「仮想ディレクトリの追加」ダイアログの「別名」フィールドで、仮想ディレクトリの名前を指定します(ExchWSなど)。
  6. 「物理パス」フィールドで、仮想ディレクトリへのパスを指定します。例(図9-2):

    C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\V14\ClientAccess\exchweb\ews

    図9-2 仮想ディレクトリの作成

    図9-2の説明が続きます
    「図9-2 仮想ディレクトリの作成」の説明
  7. 「接続」をクリックします。
  8. 「接続モード」ダイアログで、「アプリケーション・ユーザー」(パススルー認証)が選択されていることを確認します。
  9. 「OK」をクリックします。
  10. IISの「既定のWebサイト」→「ExchWS」「認証」をダブルクリックします。
  11. 「匿名認証」を右クリックして「有効にする」(図9-3 )を選択します。

    図9-3 匿名認証の有効化

    図9-3の説明が続きます
    「図9-3 匿名認証の有効化」の説明
  12. 「匿名認証」を右クリックして「編集」を選択します。
  13. 匿名認証の資格照明の編集ダイアログで、アプリケーション・プール・アイデンティティが選択されていることを確認します。
  14. 「Windows認証」を右クリックして「無効にする」を選択します。

イベントは、Basic認証を使用してMicrosoft Exchange Serverと通信します。通信を保護するには、SSLを有効にしてください。詳細は、次を参照してください。

http://www.microsoft.com/technet/prodtechnol/WindowsServer2003/Library/IIS/56bdf977-14f8-4867-9c51-34c346d48b04.mspx?mfr=true

また、IISでSSLAlwaysNegoClientCertプロパティがtrueに設定されていることを確認します。SSLAlwaysNegoClientCertプロパティは、SSLクライアント接続ネゴシエーションを制御します。

たとえば、次のコマンドを使用してSSLAlwaysNegoClientCertプロパティを設定します。

CScript.exe adsutil.vbs SET w3svc/1/SSLAlwaysNegoClientCert true

SSLAlwaysNegoClientCertプロパティの詳細は、次を参照してください。

http://www.microsoft.com/technet/prodtechnol/WindowsServer2003/Library/IIS/bce0fb87-79ea-40cd-963f-239545b61a12.mspx?mfr=true

SSLAlwaysNegoClientCertプロパティの設定の詳細は、次を参照してください。

https://www.microsoft.com/technet/prodtechnol/WindowsServer2003/Library/IIS/d3df4bc9-0954-459a-b5e6-7a8bc462960c.mspx?mfr=true to understand how to use adsutil.vbs

9.3.1.4 Microsoft Exchange Server 2013: 制限事項

現在、既知の制限事項はありません。

9.3.2 Microsoft Exchange Server 2010に関する前提条件

この項では、個人イベント用のサーバーとしてMicrosoft Exchange Server 2010を使用する場合の前提条件について説明します。

この項では、次の内容について説明します。

9.3.2.1 Microsoft Exchange Server 2010: インストール

インストールの詳細は、Microsoft Exchange Server 2010のドキュメントを参照してください。

9.3.2.2 Microsoft Exchange Server 2010: 構成

Microsoft Exchange Server 2010を個人イベント用のサーバーとして使用するには、Microsoft Exchange Server 2010 WebサービスのWSDLを編集してこのWebサービスの場所を指定する必要があります。

Microsoft Exchange Server 2010 Webサービスの場所を指定する手順は次のとおりです。

  1. Microsoft Exchange Server WebサービスのWSDLファイルを開きます。

    例:

    C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\ClientAccess\exchweb\ews\Services.wsdl
    
  2. Microsoft Exchange Server Webサービスを指すserviceセクションを追加します。

    例:

    <wsdl:definitions>
    ...
      <wsdl:service name="ExchangeServices">
        <wsdl:port name="ExchangeServicePort" binding="tns:ExchangeServiceBinding">
          <soap:address location="https://server.example.com/EWS/Exchange.asmx"/>
        </wsdl:port>
      </wsdl:service>
    </wsdl:definitions>

9.3.2.3 Microsoft Exchange Server 2010: セキュリティに関する考慮事項

イベントには、JAX-WSプロキシを介してMicrosoft Exchange Server 2010汎用Webサービスと通信するMicrosoft Exchange Server 2010アダプタが含まれています。アダプタとWebサービス間の通信を設定するには、Microsoft Exchange Serverのセキュリティ設定を編集する必要があります。Basic認証を有効にする必要があります。さらに、Services.wsdlMessages.xsdおよびTypes.xsdへの匿名アクセスを有効にして、JAX-WSがWebサービス・コールのコミット前にこれらにアクセスしてサービス・ポートを作成できるようにする必要があります。この処理では、仮想ディレクトリの作成および匿名認証の有効化およびWindows認証の無効化を行います。

Microsoft Exchange Serverのセキュリティ設定を編集するには:

  1. Microsoft Exchange Serverで「インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ」を開きます。
  2. IISの「computer_name」ノード「サイト」→「既定のWebサイト」「EWS」で、「認証」をダブルクリックします。
  3. 「基本認証」を右クリックして「有効にする」を選択し、EWSアプリケーションに対して基本認証を有効化します。
  4. 「サイト」で「既定のWebサイト」を右クリックして「仮想ディレクトリの追加」を選択し、Services.wsdlMessages.xsdおよびTypes.xsdに匿名アクセスを提供するのに使用する仮想ディレクトリを作成します。
  5. 「仮想ディレクトリの追加」ダイアログの「別名」フィールドで、仮想ディレクトリの名前を指定します(ExchWSなど)。
  6. 「物理パス」フィールドで、仮想ディレクトリへのパスを指定します。例(図9-4):

    C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\V14\ClientAccess\exchweb\ews

    図9-4 仮想ディレクトリの作成

    図9-4の説明が続きます
    「図9-4 仮想ディレクトリの作成」の説明
  7. 「接続」をクリックします。
  8. 「接続モード」ダイアログで、「アプリケーション・ユーザー」(パススルー認証)が選択されていることを確認します。
  9. 「OK」をクリックします。
  10. IISの「既定のWebサイト」→「ExchWS」「認証」をダブルクリックします。
  11. 「匿名認証」を右クリックして「有効にする」(図9-5 )を選択します。

    図9-5 匿名認証の有効化

    図9-5の説明が続きます
    「図9-5 匿名認証の有効化」の説明
  12. 「匿名認証」を右クリックして「編集」を選択します。
  13. 匿名認証の資格照明の編集ダイアログで、アプリケーション・プール・アイデンティティが選択されていることを確認します。
  14. 「Windows認証」を右クリックして「無効にする」を選択します。

イベントは、Basic認証を使用してMicrosoft Exchange Serverと通信します。通信を保護するには、SSLを有効にする必要があります。詳細は、次を参照してください。

http://www.microsoft.com/technet/prodtechnol/WindowsServer2003/Library/IIS/56bdf977-14f8-4867-9c51-34c346d48b04.mspx?mfr=true

また、IISでSSLAlwaysNegoClientCertプロパティがtrueに設定されていることを確認します。SSLAlwaysNegoClientCertプロパティは、SSLクライアント接続ネゴシエーションを制御します。

たとえば、次のコマンドを使用してSSLAlwaysNegoClientCertプロパティを設定します。

CScript.exe adsutil.vbs SET w3svc/1/SSLAlwaysNegoClientCert true

SSLAlwaysNegoClientCertプロパティの詳細は、次を参照してください。

http://www.microsoft.com/technet/prodtechnol/WindowsServer2003/Library/IIS/bce0fb87-79ea-40cd-963f-239545b61a12.mspx?mfr=true

9.3.2.4 Microsoft Exchange Server 2010: 制限事項

現在、既知の制限事項はありません。

9.3.3 Microsoft Exchange Server 2007に関する前提条件

この項では、個人イベント用のサーバーとしてMicrosoft Exchange Server 2007を使用する場合の前提条件について説明します。

この項では、次の内容について説明します。

9.3.3.1 Microsoft Exchange Server 2007: インストール

インストールの詳細は、Microsoft Exchange Server 2007のドキュメントを参照してください。

9.3.3.2 Microsoft Exchange Server 2007: 構成

Microsoft Exchange Server 2007を個人イベント用のサーバーとして使用するには、Microsoft Exchange Server 2007 WebサービスのWSDLを編集してこのWebサービスの場所を指定する必要があります。

Microsoft Exchange Server 2007 Webサービスの場所を指定する手順は次のとおりです。

  1. Microsoft Exchange Server WebサービスのWSDLファイルを開きます。

    例:

    C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\ClientAccess\exchweb\ews\Services.wsdl
    
  2. Microsoft Exchange Server Webサービスを指すserviceセクションを追加します。

    例:

    <wsdl:definitions>
    ...
      <wsdl:service name="ExchangeServices">
        <wsdl:port name="ExchangeServicePort" binding="tns:ExchangeServiceBinding">
          <soap:address location="https://server.example.com/EWS/Exchange.asmx"/>
        </wsdl:port>
      </wsdl:service>
    </wsdl:definitions>

9.3.3.3 Microsoft Exchange Server 2007: セキュリティに関する考慮事項

イベントには、JAX-WSプロキシを介してMicrosoft Exchange Server 2007汎用Webサービスと通信するMicrosoft Exchange Server 2007アダプタが含まれています。アダプタとWebサービス間の通信を設定するには、Microsoft Exchange Serverのセキュリティ設定を編集する必要があります。

セキュリティ設定を編集するには:

  1. Microsoft Exchange Serverで「インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ」を開きます。
  2. 「computer_name」ノード→「Webサイト」→「既定のWebサイト」→「EWS」で、「プロパティ」をクリックします。
  3. 「ディレクトリ セキュリティ」タブの「認証とアクセス制御」で「編集」をクリックします。
  4. 「基本認証」を選択します。
  5. 「OK」をクリックします。

    Services.wsdlMessages.vsdおよびTypes.vsdへの匿名アクセスを有効にして、JAX-WSがWebサービス・コールのコミット前にこれらにアクセスしてサービス・ポートを作成できるようにする必要があります。

  6. Services.wsdlを右クリックして「編集」を選択します。
  7. 「ファイル セキュリティ」タブの「認証とアクセス制御」で「編集」をクリックします。
  8. 「匿名アクセスを有効にする」を選択します。
  9. 「OK」をクリックします。
  10. Messages.xsdTypes.xsdに対して手順6から9を繰り返します。

イベントは、Basic認証を使用してMicrosoft Exchange Serverと通信します。通信を保護するには、SSLを有効にしてください。詳細は、次を参照してください。

http://www.microsoft.com/technet/prodtechnol/WindowsServer2003/Library/IIS/56bdf977-14f8-4867-9c51-34c346d48b04.mspx?mfr=true

また、IISでSSLAlwaysNegoClientCertプロパティがtrueに設定されていることを確認します。SSLAlwaysNegoClientCertプロパティは、SSLクライアント接続ネゴシエーションを制御します。

たとえば、次のコマンドを使用してSSLAlwaysNegoClientCertプロパティを設定します。

CScript.exe adsutil.vbs SET w3svc/1/SSLAlwaysNegoClientCert true

SSLAlwaysNegoClientCertプロパティの詳細は、次を参照してください。

http://www.microsoft.com/technet/prodtechnol/WindowsServer2003/Library/IIS/bce0fb87-79ea-40cd-963f-239545b61a12.mspx?mfr=true

SSLAlwaysNegoClientCertプロパティの設定の詳細は、次を参照してください。

https://www.microsoft.com/technet/prodtechnol/WindowsServer2003/Library/IIS/d3df4bc9-0954-459a-b5e6-7a8bc462960c.mspx?mfr=true to understand how to use adsutil.vbs

9.3.3.4 Microsoft Exchange Server 2007: 制限事項

現在、既知の制限事項はありません。

9.4 イベント・サーバーの登録

WebCenter Portalには複数のイベント・サーバーを登録できますが、一度にアクティブにできるサーバーは1つのみです。

新しい(アクティブな)接続の使用を開始するには、アプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。

この項には次のトピックが含まれます:

9.4.1 Fusion Middleware Controlを使用したイベント・サーバーの登録

イベント・サーバーを登録する手順は次のとおりです。

  1. Fusion Middleware Controlにログインし、WebCenter Portalのホームページに移動します。

    詳細は、WebCenter Portalのホームページへの移動」を参照してください。

  2. 「WebCenter Portal」メニューから、「設定」「サービス構成」を選択します。
  3. WebCenter Portalサービス構成」ページで、「個人イベント」を選択します。
  4. 新しいイベント・サーバー・インスタンスに接続するには、「追加」をクリックします。

    「個人イベント接続の追加」ページが表示されます(図9-6 )。

    図9-6 イベント接続の構成

    図9-6の説明が続きます
    「図9-6 イベント接続の構成」の説明
  5. この接続の一意の名前を入力し、Microsoft Exchange Serverのバージョンを指定して、この接続をWebCenter Portalのアクティブな(またはデフォルトの)接続にするかどうかを指定します(図9-6 )。

    表9-2 個人イベント接続: 名前

    フィールド 説明

    接続名

    接続の一意の名前を入力します。この名前は、WebCenter Portalのすべての接続タイプ間で一意である必要があります。

    接続タイプ

    接続先のMicrosoft Exchange Serverを選択します。

    • Microsoft Exchange Server 2007

    • Microsoft Exchange Server 2010

    • Microsoft Exchange Server 2013

    アクティブな接続

    これを選択すると、この接続がWebCenter Portalでイベントに使用されます。

    複数のイベント・サーバー接続を登録できますが、イベントで使用される接続はデフォルトの(またはアクティブな)接続1つのみです。

  6. イベント・サーバーの接続の詳細を入力します(表9-3 )。

    表9-3 個人イベント: 接続の詳細

    フィールド 説明

    WebサービスURL

    イベント・アプリケーションを公開するWebサービスのURLを入力します。

    次の形式を使用します。

    protocol://host:port/appWebServiceInterface/WSName

    http://myexchange.com:80/ExchangeWS/PersonalEventsWebService.asmx
    http://myexchange.com:80/EWS/Services.wsdl

    関連付けられている外部アプリケーション

    イベントを外部アプリケーションに関連付けます。外部アプリケーションの資格証明情報が、イベントをホストしているMicrosoft Exchange Serverに対してユーザーを認証するために使用されます。

  7. 「OK」をクリックして、この接続を保存します。
  8. 新しい(アクティブな)接続の使用を開始するには、WebCenter Portalがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。

9.4.2 WLSTを使用したイベント・サーバーの登録

WLSTコマンドのcreatePersonalEventConnectionを使用して、イベント・サーバー接続を作成します。既存の接続を変更するには、setPersonalEventConnectionを使用します。コマンドの構文と例は、WebCenter WLSTコマンド・リファレンスcreatePersonalEventConnectionに関する項およびsetPersonalEventConnectionに関する項を参照してください。

WLSTコマンドの実行方法の詳細は、「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。

注意:

新しい(アクティブな)接続の使用を開始するには、WebCenter Portalがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。『Oracle Fusion Middlewareの管理』のWLSTを使用した管理対象サーバーの起動および停止に関する項を参照してください。

9.5 アクティブなイベント・サーバー接続の選択

WebCenter Portalには複数のイベント・サーバー接続を登録できますが、一度にアクティブにできる接続は1つのみです。

この項には次のトピックが含まれます:

9.5.1 Fusion Middleware Controlを使用したアクティブなイベント・サーバーの選択

アクティブな接続を変更するには:

  1. Fusion Middleware Controlにログインし、WebCenter Portalのホームページに移動します。

    詳細は、WebCenter Portalのホームページへの移動」を参照してください。

  2. 「WebCenter Portal」メニューから、「設定」「サービス構成」を選択します。
  3. WebCenter Portalサービス構成」ページで、「個人イベント」を選択します。

    「個人イベント接続の管理」表に、現在のアクティブな接続(ある場合)が示されます(図9-7 )。

    図9-7 個人イベント用のアクティブな接続

    図9-7の説明が続きます
    「図9-7 個人イベント用のアクティブな接続」の説明
  4. アクティブな(またはデフォルトの)接続にする接続を選択し、「編集」をクリックします。
  5. 「アクティブな接続」チェック・ボックスを選択します。
  6. 「OK」をクリックして、接続を更新します。
  7. 新しい(アクティブな)接続の使用を開始するには、WebCenter Portalがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。

9.5.2 WLSTを使用したアクティブなイベント・サーバー接続の選択

WLSTコマンドのsetPersonalEventConnectiondefault=trueで使用して、既存のイベント・サーバー接続をアクティブ化します。コマンドの構文と例は、『WebLogic Server WLSTコマンド・リファレンス』のsetPersonalEventConnectionに関する項を参照してください。

その後、イベント接続を無効化するには、default=falseと指定して同じWLSTコマンドを実行します。接続の詳細は保持されますが、この接続はアクティブな接続として示されなくなります。

WLSTコマンドの実行方法の詳細は、「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。

注意:

アクティブな接続の使用を開始するには、WebCenter Portalがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のWLSTを使用した管理対象サーバーの起動および停止に関する項を参照してください。

9.6 イベント・サーバー接続の詳細の変更

イベント・サーバー接続の詳細はいつでも変更できます。

更新された(アクティブな)接続の使用を開始するには、WebCenter Portalがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。

この項では、次の内容について説明します。

9.6.1 Fusion Middleware Controlを使用したイベント・サーバー接続の詳細の変更

イベント・サーバー接続の詳細を更新する手順は次のとおりです。

  1. Fusion Middleware Controlにログインし、WebCenter Portalのホームページに移動します。詳細は、WebCenter Portalのホームページへの移動」を参照してください。
  2. 「WebCenter Portal」メニューから、「設定」「サービス構成」を選択します。
  3. WebCenter Portalサービス構成」ページで、「個人イベント」を選択します。
  4. 接続名を選択し、「編集」をクリックします。
  5. 必要に応じて接続の詳細を編集します。

    パラメータ情報の詳細は、表9-3 を参照してください。

  6. OK」をクリックして、変更を保存します。
  7. 更新された(アクティブな)接続の使用を開始するには、WebCenter Portalがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。

9.6.2 WLSTを使用したイベント・サーバー接続の詳細の変更

WLSTコマンドのsetPersonalEventConnectionを使用して、既存のイベント・サーバー接続を編集します。コマンドの構文と例は、WebCenter WLSTコマンド・リファレンスsetPersonalEventConnectionに関する項を参照してください。

WLSTコマンドの実行方法の詳細は、「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。

注意:

更新された(アクティブな)接続の使用を開始するには、WebCenter Portalがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のWLSTを使用した管理対象サーバーの起動および停止に関する項を参照してください。

9.7 イベント・サーバー接続の削除

イベント・サーバー接続はいつでも削除できますが、アクティブな接続を削除する際は注意が必要です。アクティブな接続を削除すると、ユーザーが個人の予定表にイベントを作成できなくなります。

この項では、次の内容について説明します。

9.7.1 Fusion Middleware Controlを使用したイベント・サーバー接続の削除

イベント・サーバー接続を削除するには:

  1. Fusion Middleware Controlにログインし、WebCenter Portalのホームページに移動します。

    詳細は、WebCenter Portalのホームページへの移動」を参照してください。

  2. 「WebCenter Portal」メニューから、「設定」「サービス構成」を選択します。
  3. WebCenter Portalサービス構成」ページのリストから、「個人イベント」を選択します。
  4. 接続名を選択し、「削除」をクリックします。

    注意:

    管理対象サーバーを再起動する前に、他の接続をアクティブとして選択してください。そうしないとサービスが無効になります。

  5. この変更を行うには、WebCenter Portalがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。

9.7.2 WLSTを使用したイベント・サーバー接続の削除

WLSTコマンドのdeleteConnectionを使用して、イベント・サーバーの接続を削除します。コマンドの構文と例は、WebCenter WLSTコマンド・リファレンスdeleteConnectionに関する項を参照してください。

WLSTコマンドの実行方法の詳細は、「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。

注意:

この変更を有効にするには、WebCenter Portalがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』の管理対象サーバーの起動および停止に関する項を参照してください。

9.8 イベント・サーバー接続のテスト

イベント・サーバーへの接続を確認するには:

  1. WebCenter Portalのページにイベント・タスク・フローを追加します。

    ヒント:

    WebCenter Portalでは、ホーム・ポータルのページにタスク・フローを追加します。『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のページへのイベント・タスク・フローの追加に関する項を参照してください。

  2. 「個人イベント」をクリックして、「個人カレンダにログイン」をクリックします。
  3. Microsoft Exchange Serverのログイン資格証明を入力します。

    Microsoft Exchange Serverからの個人イベントがタスク・フローに表示されます。