この章の内容は次のとおりです。
権限
この章のタスクを実行するには、ポータル・マネージャであるか、ポータル・レベルのBasic Services: Edit Page Access and Structure
(標準権限)またはPages: Edit Pages
(アドバンスト権限)のいずれかの権限を持つポータル・メンバーである必要があります。
権限の詳細は、「ポータルのロールと権限について」を参照してください。
ホーム・ポータルの個人ページでメッセージ・ボードは、あなたと他のユーザーとの間でメッセージを表示および投稿するための方法を提供します。メッセージを表示するには、ホーム・ポータルのいずれかの個人ページ(あなたが作成したページ)にメッセージ・ビューアを追加する必要があります。他のユーザーからのメッセージを受信するには、他のユーザーにその個人ページへのアクセス権を付与し、それらのユーザーのメッセージの表示/投稿を許可するようにメッセージ・プリファレンスを設定する必要があります。他のユーザーのメッセージを表示または投稿するには、そのユーザーの個人ページへのアクセス権を付与され、そのユーザーのプリファレンスによってユーザーのメッセージを表示/投稿するためのアクセス権を付与される必要があります。
ホーム・ポータル以外のポータルでは、メッセージ・ボードはポータルの範囲内のメッセージを表示および投稿するための方法を提供します。ポータルでは、メッセージ・ボード・タスク・フローのすべてのインスタンスが、同じコンテンツ(ポータルのメンバーである権限を持つユーザーが投稿したメッセージ)を表示します。ポータルのメッセージ・ボードは、権限モデルとしてページ権限を利用します。
表50-1に、ポータルのメッセージ・ボードでアクションを実行するために必要なページ権限を示します。
表50-1 ポータルのメッセージ・ボードのページ権限
ページ権限 | 投稿 | 表示 | 更新 | 削除 |
---|---|---|---|---|
ページの表示 |
いいえ |
はい |
いいえ |
いいえ |
ページのパーソナライズ |
はい |
はい |
このユーザーが投稿したメッセージの場合は可能 |
このユーザーが投稿したメッセージの場合は可能 |
すべてのページ・アクションの実行 |
はい |
はい |
すべてのメッセージについて可能 |
すべてのメッセージについて可能 |
関連項目:
注意:
個々のユーザーがメッセージ・ボードにアクセスする前に、システム管理者が、すべてのユーザーが自分および他のユーザーのメッセージで表示できるものと実行できる操作に影響を与えるグローバル・アプリケーション・デフォルトを設定できます。詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』のメッセージ・ボードの構成に関する項を参照してください。
「メッセージ・ボード」ビューアで使用できるほかに、メッセージは「アクティビティ・ストリーム」にストリーミングされます(システム管理者がメッセージ・ボード・アクティビティを表示しないように「アクティビティ・ストリーム」を構成した場合を除く)。
WebCenter Portalでは、次のメッセージ・ボード・タスク・フローが提供されます。
「メッセージ・ボード」では、メッセージの追加、表示、更新、非表示、削除およびビューの管理を行い、メッセージにプライベートのマークを付けて、プライベート・メッセージを共有できます(図50-1 )。
「メッセージ・ボード - クイック・ビュー」では、メッセージの追加、表示、更新、非表示および削除を行い、メッセージにプライベートのマークを付けて、プライベート・メッセージを共有できます(図50-2 )。
メッセージ・ボードの機能の詳細は、『Oracle WebCenter Portalの使用』のフィードバックおよびメッセージ・ボードの使用に関する項を参照してください。
「フィードバック」は、フィードバック注釈を表示、投稿および管理するための方法を提供します。フィードバック・タスク・フローを個々のユーザーに関連付けて、ホーム・ポータルのユーザーの個人ページに追加する必要があります。これにより、フィードバックを提供できるように、ユーザーは他のユーザーにその個人ページへのアクセス権を付与できます。
WebCenter Portalでは、次のフィードバック・タスク・フローが提供されます。
「フィードバック」では、フィードバックの表示、投稿および管理を行うことができます(図50-3 )。
「フィードバック - クイック・ビュー」では、フィードバックの表示と投稿を行うことができます(図50-4 )。
フィードバックの機能の詳細は、『Oracle WebCenter Portalの使用』のフィードバックおよびメッセージ・ボードの使用に関する項を参照してください。
ページにメッセージ・ボード・タスク・フローまたはフィードバック・タスク・フローを追加する手順は、「ページへのコンポーネントの追加」を参照してください。
注意:
リソース・カタログでのメッセージ・ボード・タスク・フローまたはフィードバック・タスク・フローの有無や場所は、リソース・カタログの構成方法によって異なります。たとえば、デフォルトのポータル・カタログでは、メッセージ・ボード・タスク・フローは「ソーシャルとコミュニケーション」フォルダに含まれます。
フィードバック・タスク・フローは、WebCenter Portalのデフォルトのポータル・カタログでは使用できないため、これらがページで使用できるようにしたカスタム・リソース・カタログに追加されている場合はそのエントリのみが表示されます。
詳細は、「リソース・レジストリからのリソースの追加」を参照してください(「リソース・カタログ・アイテムの追加」ダイアログで、「タスク・フロー」、「デザインタイム」の順に選択し、フィードバック・タスク・フローまでスクロールします)。ポータル・ページの編集にカスタム・リソース・カタログを使用するには、それが使用可能であることを確認し、「ポータルのリソース・カタログの変更」の説明に従って、ポータルでページによって使用されるように設定します。
注意:
「フィードバック」タスク・フローはユーザーの個人ページのためのもので、個人ユーザーに関連付ける必要があります。ただし、タスク・フローのプロパティの使用は高度なタスクであるため、『Oracle WebCenter Portalの使用』ではなくこのガイドで扱っています。
メッセージ・ボード・タスク・フローおよびフィードバック・タスク・フローには関連するプロパティがあり、これらのプロパティには、十分な権限を持つユーザーが、タスク・フローの「アクション・メニューの表示」からアクセスできます。たとえば、ページの編集モードで、このタスク・フローをクリックして「アクション・メニューの表示」を表示し、「パラメータ」を選択して「パラメータ」ダイアログを開きます(図50-5)。
次の各項では、メッセージ・ボード・タスク・フローおよびフィードバック・タスク・フローのプロパティと、タスク・フローのパラメータについて説明します。
注意:
詳細は、「コンポーネントのプロパティの設定」を参照してください。
ページ・エディタでコンポーネントを選択すると、「アクション・メニューの表示」が開き(図50-6)、ここから、コンポーネントのプロパティ(「パラメータ」、「アクセス」、「表示オプション」、「スタイル」および「コンテンツ・スタイル」)にアクセスできます。
メッセージ・ボード・タスク・フローまたはフィードバック・タスク・フローのプロパティを設定するには、次の手順を実行します。
表50-2 は、「メッセージ・ボード」および「フィードバック」タスク・フローに固有のパラメータについて説明しています。
表50-2 「メッセージ・ボード」および「フィードバック」タスク・フローのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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それぞれのフィードバック・メッセージについて表示する文字数。 指定の値を超えるメッセージは切り捨てられます。 このパラメータは、「フィードバック - クイック・ビュー」タスク・フローに関連付けられています。 |
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メッセージや投稿を表示する日付範囲の終了日。
このパラメータは、次のタスク・フローに関連付けられています。
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メッセージを表示するポータルを指定します ポータルの内部名を入力します。ポータルの内部名は、ポータルの管理設定の「一般」ページの「ポータルURL」で指定される名前になります。ポータルの表示名は「表示名」によって指定される名前で、ポータル上部にあるバナーに表示される名前になります。 このパラメータは、次のタスク・フローに関連付けられています。
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通常はフィードバックまたはメッセージ・ボードのエントリと関連付けられているアクション(プライベート、編集、非表示、削除など)を表示するか非表示にするかを指定します。
このパラメータは、次のタスク・フローに関連付けられています。
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タスク・フローのフッターを非表示にするかどうかを指定します。
このパラメータによって、「詳細」リンクがオン( このパラメータは、次のタスク・フローに関連付けられています。
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他のユーザー宛てに投稿したフィードバックの表示を有効にするか無効にするかを指定します。
このパラメータは、次のタスク・フローに関連付けられています。
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タスク・フローのヘッダーを表示するか非表示にするかを指定します。
このパラメータは、次のタスク・フローに関連付けられています。
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メッセージ入力フィールドおよびファイルとURLのアップロード用コントロールを表示するか非表示にするかを指定します(パブリッシャ)。
このパラメータは、次のタスク・フローに関連付けられています。
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表示するメッセージのタイプを指定します。
このパラメータは、ユーザーが各自のメッセージ・ボードを表示している場合にのみ適用されます。 このパラメータは、次のタスク・フローに関連付けられています。
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タスク・フローに表示するフィードバック・アイテムの数。 たとえば、タスク・フローに最大5つのアイテムを表示させるには、 このパラメータは、次のタスク・フローに関連付けられています。
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タスク・フローに表示するメッセージの数。 たとえば、タスク・フローに最大5つのアイテムを表示させるには、 このパラメータは、次のタスク・フローに関連付けられています。
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タスク・フローに表示するユーザーのID。 この値は自動的に 注意: ELのサポートが必要な場合は、アプリケーション開発者がEL式を指定できます。『Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』の式言語式に関する項を参照してください。 このパラメータは、「フィードバック」タスク・フローに関連付けられています。 |
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メッセージや投稿を表示する日付範囲の開始日。
このパラメータは、次のタスク・フローに関連付けられています。
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タスク・フローに表示するユーザーのID。 この値は自動的に 注意: ELのサポートが必要な場合は、アプリケーション開発者がEL式を指定できます。『Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』の式言語式に関する項を参照してください。 このパラメータは「フィードバック - クイック・ビュー」タスク・フローに関連付けられています。 |
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タスク・フローに表示するユーザーのID。 この値は自動的に 注意: ELのサポートが必要な場合は、アプリケーション開発者がEL式を指定できます。『Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』の式言語式に関する項を参照してください。 このパラメータは、次のタスク・フローに関連付けられています。
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「メッセージ・ボード」および「フィードバック」タスク・フローに関連付けられたプロパティを使用して、表示するメッセージの数、フィードバック投稿の最大長、メッセージ入力フィールドの表示と非表示などを制御できます。
タスク・フローのプロパティを設定すると、すべてのユーザーのタスク・フロー・インスタンス・ビューが影響を受けます。
この項では、タスク・フロー・パラメータを使用してこれらを行う方法の例を示します。次のサブセクションが含まれます:
ページ編集権限を持つユーザーは、「メッセージ・ボード - クイック・ビュー」または「フィードバック - クイック・ビュー」タスク・フローのHide Actions
パラメータを設定して、投稿された各メッセージに通常は関連付けられているアクションを非表示にできます。こうしたアクションには、「編集」リンク、「非表示」リンク、「プライベート」リンクおよび「削除」アイコンがあります(図50-7 )。
「メッセージ・ボード - クイック・ビュー」または「フィードバック - クイック・ビュー」タスク・フロー・インスタンスのアクションを非表示にするには、次の手順を実行します。
すべての「メッセージ・ボード」および「フィードバック」タスク・フロー・タイプのパラメータによって、所定のタスク・フロー・インスタンスに表示するメッセージ数またはフィードバック投稿数を指定できます。メッセージ数または投稿数が指定した値を超えた場合は、次のようになります。
「前」および「次」アイコンがタスク・フローのフル・ビューに表示され、ユーザーはページを移動してすべてのメッセージや投稿を表示できます。
タスク・フローのクイック・ビューに「詳細」リンクが表示されます。ユーザーがこれをクリックすると、動的に生成されたページが起動し、すべてのメッセージまたは投稿が表示されます。
「メッセージ・ボード」タスク・フローおよび「メッセージ・ボード - クイック・ビュー」タスク・フローの場合は、No of Messages
パラメータを使用します。「フィードバック」タスク・フローおよび「フィードバック - クイック・ビュー」タスク・フローの場合は、No of Feedback Items
パラメータを使用します。
所定のタスク・フロー・インスタンスに表示するメッセージ数およびフィードバック投稿数を制限するには、次の手順を実行します。
「フィードバック - クイック・ビュー」タスク・フロー・インスタンスのDisplay Message Size
パラメータを使用して、所定の投稿で入力できる文字の数を制限できます。制限値を超える投稿は切り捨てられます。
「フィードバック - クイック・ビュー」タスク・フローへの投稿で入力できる文字の数を制限するには、次の手順を実行します。
Hide Publisher
パラメータを使用して、「メッセージ・ボード」または「メッセージ・ボード - クイック・ビュー」タスク・フロー・インスタンスのメッセージ入力フィールドとそれに関連付けられたアイコンを非表示にできます。入力ポイントなしでメッセージ・ボードを現在のメッセージへのウィンドウにする場合、これが役立ちます。
ユーザーが「メッセージ・ボード」タスク・フロー・インスタンスへメッセージを追加できないようにするには、次の手順を実行します。
Hide Given
パラメータを使用して、両方のタイプのフィードバック・タスク・フローで他のユーザー宛てに投稿したフィードバックが表示されないようにできます。Hide Given
を選択すると、「表示」メニューが非表示になり、受信したフィードバックのみが表示されます。
他のユーザー宛てに投稿したフィードバックを非表示にするには、次の手順を実行します。
どちらのタイプのメッセージ・ボード・タスク・フローも、メッセージの表示先ポータルを指定するためのGroup Portal
パラメータを提供します。たとえば、ユーザーが標準ポータルに入力するメッセージをホーム・ポータルから表示できるように設定すると仮定します。ホーム・ポータルのページにいずれかのタイプのメッセージ・ボード・タスク・フローを配置して、標準ポータルに入力されたメッセージを表示するようにこれを構成できます。
指定したポータルにメッセージの表示をスコープ設定するには、次の手順を実行します。