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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Sitesの管理
12c (12.2.1)
E72541-01
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35 WCCコネクタ構成ファイルの使用

次の各トピックでは、WCC統合機能によって使用される構成ファイルについて説明し、ユーザー設定可能なパラメータが含まれるwcc-integration.iniに関する詳細な情報を提供します。

35.1 WCCコネクタの構成ファイルについて

WCCコネクタの構成ファイルは、WebCenter Sitesインストールの/Shared/clustersynch/ucm/iniディレクトリにある複数のINIファイルで構成されています。編集の必要な唯一のファイルはwcc-integration.iniファイルで、ユーザー構成可能なパラメータで説明しているように、WCCコネクタの状態の最適化およびトラブルシューティングに使用されます。

注意:

次の構成ファイルは編集しないでください。これらはデータ・ストレージ用に内部で使用されます。

  • wcc-matchers.ini: WebCenter Sitesの「コネクタ管理者」タブでルール・ウィザードを使用して作成されたルール文が含まれます。各ルールは名前別にリストされ、有効または無効によって識別されます。ここには、そのルールの説明と文のロジックも含まれます。このファイルはwcc-mappers.iniファイルと対になっています。

  • wcc-mappers.ini: ルール・ウィザードで定義されたルールの詳細が含まれます。このファイルはwcc-matchers.iniファイルと対になっています。

  • wcc-token.ini: サーバーがWebCenter Sitesと同期された最終時刻を示す、WebCenter Contentから受け取ったトークンが含まれます。

35.2 ユーザー構成可能なパラメータ

wcc-integration.ini構成ファイルには、ユーザー構成可能ないくつかのシステム・パラメータが含まれています。これらのパラメータは、WebCenter Sites Adminインタフェースでは構成できません。

wcc-integration.ini構成ファイルはWebCenter Sitesインストールの/Shared/clustersynch/ucm/iniディレクトリにあり、次の例に示すとおり、Javaプロパティ・ファイル形式を使用しています。

#wcc-integration.ini
wcc.batch.size=50
wcc.batch.autorepeat=true
wcc.download.dir=C\:\\Oracle\\WebCenter\\Sites\\tomcat\\temp
wcc.download.autoclean=true
wcc.keyfield=name
wcc.rule.case-sensitive=true

これらのパラメータはユーザー構成可能であり、次のように定義されます。

  • wcc.batch.size=[50]

    大量のコンテンツをバッチで処理する場合、このパラメータがバッチの最大サイズを指定します。

    wcc-integration.ini構成ファイルの作成時、デフォルトのバッチ・サイズは50に設定されます。この値は変更できますが、パラメータを空白のまま残すことはできず、有効な値を入力する必要があります。

  • wcc.batch.autorepeat=[true | false]

    コネクタの実行時、処理アイテムの合計数がwcc.batch.sizeパラメータに定義した数を超える応答を受信した場合に、バッチの処理後にコネクタを自動的に再実行するか(true)、次の手動実行または予定された実行まで待機するように(false)、コネクタを設定できます。

    wcc-integration.ini構成ファイルの作成時、このパラメータはデフォルト値のtrueに設定されます。この値は変更できますが、パラメータを空白のまま残すことはできず、有効な値を入力する必要があります。有効な値はtrueまたはfalseです。

  • wcc.download.dir=[temporary_zip_file_location]

    このパラメータは、WebCenter Contentから転送されたZIPファイルの一時ダウンロード場所を定義します。

  • wcc.download.autoclean=[true | false]

    このパラメータは、処理の完了後にZIPファイルを削除するかどうかを定義します。これは、一時ファイルを強制的にクリーンアップするか(true)、ファイルを分析用にディスクに残しておく(false)デバッグ・パラメータです。

    wcc-integration.ini構成ファイルの作成時、このパラメータはデフォルト値のtrueに設定されます。この値は変更できますが、パラメータを空白のまま残すことはできず、有効な値を入力する必要があります。有効な値はtrueまたはfalseです。

  • wcc.keyfield=[name]

    このパラメータは、WebCenter ContentのdDocNameメタデータ・フィールドの値を受け取るアセット・タイプ属性の名前を指定します。デフォルトでは、wcc.keyfieldの値はnameです。これは、nameがすべてのアセット・タイプで使用可能なデフォルト属性であるためです。この値を変更することは一般的ではありません。

    新しいシステムでは、ルールが作成されコンテンツ同期が開始される前に、1回これを変更できます。同期が開始されたら、この値は編集しないでください。編集すると、アセットが重複することがあります。デフォルト値を変更する状況の例として、nameフィールドが使用されている場合があります。dDocNameの詳細は、コンテンツ識別子属性を参照してください。

  • wcc.rule.case-sensitive=[true | false]

    このパラメータは、コネクタ・ルールに指定された文字列メタデータ値とコンテンツ・アイテムの実際のメタデータ値を比較するために使用されます。パラメータがtrueに設定されている場合、大文字と小文字の区別が有効になります。

    wcc-integration.ini構成ファイルの作成時、このパラメータはデフォルト値のtrueに設定されます。有効な値はtrueまたはfalseです。