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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Sitesでの開発
12c (12.2.1)
E72540-01
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29 EclipseのDeveloper Tools機能の概要

WebCenter Sitesが統合されたEclipse IDEのDeveloper Tools機能には、プロジェクト、ワークスペース、各種ビュー、データのエクスポート/インポートなどが含まれています。

EclipseのDeveloper Tools機能の詳細は、次の項を参照してください。

29.1 「Oracle WebCenter Sites」パースペクティブについて

EclipseでのDeveloper Toolsの機能は、すべて「Oracle WebCenter Sites」パースペクティブ内にグループ化されています。ただし、EclipseがWebCenter Sitesインスタンスと統合されているかぎり使用可能な、EclipseのWebCenter Sitesコンポーネントで作業するためにパースペクティブを開く必要がありません。「Oracle WebCenter Sites」パースペクティブを開くには、「ウィンドウ」パースペクティブを開く「その他」「Oracle WebCenter Sites」を選択します。

次の図に、「Oracle WebCenter Sites」パースペクティブを示します。

図29-1 「Oracle WebCenter Sites」パースペクティブ

図29-1の説明が続きます
「図29-1 「Oracle WebCenter Sites」パースペクティブ」の説明
次のビューは、Developer ToolsがWebCenter Sitesと正常に統合されるとEclipseで使用できます。
  • プロジェクト・エクスプローラとSites作業(左側のナビゲーション・ペインに表示)

  • テンプレート・ビュー(左側のナビゲーション・ペインに表示)

  • エラー・ログ、Sites UIおよびサイト・プレビュー・ブラウザ(Eclipse IDEの下部に表示)

  • ウィザード(Eclipse IDEの上部のWebCenter Siteツールバーに表示)

  • Sitesログ

  • Sitesロギング構成

  • Sites開発者参照

Developer Toolsのビューの詳細は、「Developer Toolsのビューについて」を参照してください。「プロジェクト」フォルダの詳細は、「Eclipseのプロジェクトとワークスペースの理解」を参照してください。

29.2 構成フォームの理解

構成フォーム(図29-2)は、WebCenter Sitesと統合されたEclipseに初めてアクセスしたときに自動的に開かれます。それ以降のアクセスでは、WebCenter Sitesツールバーのプリファレンスの構成ウィザードを選択して、構成フォームを開くことができます。このフォームでは、作業対象にするWebCenter Sitesインスタンスを指定できます。

構成フォームでは、WebCenter Sitesのインストール・ディレクトリへのパス、RestAdminグループに属するWebCenter SitesユーザーおよびWebCenter Sitesインスタンスのプロジェクト名が必須項目です。必須情報をすべて入力すると、Developer Toolsは、そのWebCenter Sitesインスタンスに応じて、他の複数のパラメータを決定し、それらのパラメータの情報を読取り専用フィールドに表示します。また、「接続のテスト」ボタンで、Developer Toolsが指定のWebCenter Sitesインスタンスに接続しているかどうかを判断できます。オンラインにするチェック・ボックスは、オンラインで作業するか、オフラインで作業するかを指定するオプションです。このチェック・ボックスの選択を解除しても、EclipseのすべてのWebCenter Sitesビューにはアクセスできますが、WebCenter Sitesリソースの作成または編集はできなくなります。「OK」をクリックして、プロジェクトを作成します。オンラインでの作業を選択する場合は、「OK」をクリックしても、WebCenter Sitesインスタンスにログインし、すべてのWebCenter Sitesビューがリフレッシュされます。

29.3 Eclipseのプロジェクトとワークスペースの理解

Eclipseからアクセスする各WebCenter Sitesインスタンスには、Eclipseプロジェクトが割り当てられます。Eclipseプロジェクトのフォルダは、「プロジェクト・エクスプローラ」ビューに表示されます。このプロジェクトは、Developer Toolsワークスペースのアイテムを追跡するために必要になります。デフォルトでは、WebCenter Sitesインスタンスごとにプロジェクトが1つのみ作成され、1つのプロジェクトで対応できるWebCenter Sitesインスタンスは1つのみになります。

注意:

プロジェクトの主な目的は、情報の追跡を円滑にすることと、Eclipseイベントを処理することです。プロジェクトはDeveloper Toolsプラグインで管理されます。プロジェクトは、開いたり、閉じたり、変更したりしないでください

各Eclipseプロジェクトには、次のエレメントが含まれます。

  • datasource: このフォルダは、すべてのデータのエクスポート先の場所にリンクされています。ローカル接続の場合、このフォルダは、ファイル・システムの<sites-home>にあるconfigフォルダに直接リンクされます。リモート接続の場合、このフォルダはプロジェクト(envision)フォルダ内部に作成され、接続先のWebCenter Sitesインスタンスのデータストアにリンクされます。

  • src: Developer Toolsでは、デフォルトで1つのsrcフォルダが提供され、このフォルダには、WebCenter SitesからエクスポートしたすべてのControllerアセットが格納されます。このフォルダ内のリソースは、バージョン・コントロール・システムにチェックインできます。このフォルダは、ControllerをWebCenter SitesからEclipseワークスペースにエクスポートするまでは空のままです。

  • WEB-INF: このフォルダには、現在のWebCenter SitesインスタンスのWEB-INFフォルダへのリンクが含まれています。リモート接続の場合は、このフォルダを接続先のWebCenter SitesインスタンスのWEB-INFフォルダに手動でリンクする必要があります。手順は、「リモート・ホストでコード補完を有効にする方法」を参照してください。

図29-3に、サンプルのEclipseプロジェクト・フォルダを示します。

図29-3 サンプルのEclipseプロジェクト

図29-3の説明が続きます
「図29-3 サンプルのEclipseプロジェクト」の説明

29.4 Developer Toolsのビューについて

次の各項目では、Developer Toolsで使用可能なビューについて説明します。

29.4.1 ワークスペース

このビューでは、コード関連のリソースにアクセスできます。リソースは、それぞれのサイト・アフィリエーションに応じてグループ化されます。リソースを選択すると、このビューの下側にあるテキスト・ボックスに、そのリソースについての簡単な概要が表示されます(図29-4)。

図29-4 ワークスペース・ビュー

図29-4の説明が続きます
「図29-4 ワークスペース・ビュー」の説明

ツリー内のリソースを右クリックすると、選択可能な管理オプションが表示されます。表示されるオプションは、選択したリソースに応じて異なります。

  • Show Metadata: .main.xmlファイルへのショートカットです。このファイルには、選択したアイテムのメタデータが含まれています。

  • Site Entry: リソースのサイト・エントリを表示したり、サイト・エントリを別のサイトと共有したり、新しいサイト・エントリを作成したり、サイト・エントリを削除したりします。

  • Share: このリソースが関連付けられているサイトを管理します。

  • Properties: このリソースのプロパティ(キャッシュ基準やデフォルトの引数など)を管理します。

  • Delete: このリソースを削除します。

29.4.2 ログ・ビューア

このビューには、動的に更新されるWebCenter Sitesログ・ファイルのレコードが表示されます(図29-5)。このビューを使用すると、Eclipseと統合されたWebCenter Sitesインスタンスの動作を監視できます。

29.4.3 テンプレート・ビュー

このビューには、Eclipsで作成したテンプレート・アセットの階層ビューと、WebCenter SitesからEclipseにエクスポートしたテンプレート・アセットが表示されます。「ソート」オプションをクリックして、関連付けられているデバイス・グループまたはサイト別にテンプレートをグループ化します。

次の図に、Eclipse IDEのテンプレート・ビューを示します。

図29-6 テンプレート・ビュー

図29-6の説明が続きます
「図29-6 テンプレート・ビュー」の説明

29.4.4 プレビュー・ビュー

このビューでは、ページをすばやくプレビューできます(図29-7)。このビューでWebページをプレビューするには、アドレス・バーにページのURLを入力して、[Enter]を押すか、「Go」をクリックします。現在のページをリフレッシュするには、キーボード・ショートカットの[Ctrl] + [R]を使用するか、「Go」をクリックします。

図29-7 Sitesプレビュー・ブラウザ・ビュー

図29-7の説明が続きます
「図29-7 Sitesプレビュー・ブラウザ・ビュー」の説明

29.4.5 Sitesビュー

このビューには、組込みブラウザのAdminおよびOracle WebCenter Sites: Contributorインタフェースが表示されます(図29-8)。これは、スタンドアロンのブラウザで使用するAdminインタフェースまたはContributorインタフェースと同じです。

29.4.6 Controllerビュー

このビューには、Controllerアセットの表示および管理に使用される「コントローラ・アセット・ユーティリティ」フォームが表示されます。

このフォームは、Adminインタフェース(「一般的な管理」ツリーを選択して「システム・ツール」を開き、「コントローラ」をダブルクリックします)でも使用できます。

図29-9 Controllerビュー

この図は、「コントローラ・アセット・ユーティリティ」ダイアログを示しています。

29.4.7 ロギング構成ビュー

WebCenter SitesシステムでODLを使用している場合、このビューには、動的に更新される「ログODLの構成」フォームが表示されます(図29-10)。「ログODLの構成」フォームでは、現在のログ出力の表示、ログ出力レベルの変更、新しいログ出力の追加、およびログの検索が可能です。

図29-10 「ログODLの構成」フォーム

図29-10の説明が続きます
「図29-10 「ログODLの構成」フォーム」の説明

「ログODLの構成」フォームの使用の詳細は、『Oracle WebCenter Sitesの管理』を参照してください。

29.4.8 開発者参照ビュー

このビューには、Oracle WebCenter Sitesタグ・リファレンスOracle WebCenter Sites Java APIリファレンスおよびOracle WebCenter Sites Java APIリファレンスのVisitor Servicesのタブが表示されます。

29.4.9 ウィザード

ウィザードは、OracleメニューまたはWebCenter Sitesツールバーから起動できます。コード・ベースのWebCenter Sitesリソースを作成できます。

使用できるウィザードは、「新規テンプレートの作成」新規コントローラの作成新規エレメントの作成新規SiteEntryの作成新規エレメント・カタログ・エントリの作成および新規SiteCatalogエントリの作成です。

ウィザードを使用したWebCenter Sitesリソースの作成の詳細は、「リソースの作成方法」を参照してください。

29.5 データ同期(エクスポート/インポート)ツール

WebCenter SitesツールバーのSynchUpウィザードからアクセス可能なデータ同期ツールでは、次の2つのタブが表示されます。

29.5.1 エクスポート(WebCenter Sitesからワークスペースにリソースを同期)

「エクスポート」タブは、IDEと統合されたWebCenter SitesからDeveloper Toolsワークスペースにデータをエクスポートするために使用します。このプロセスでは、Developer Toolsは、選択されたリソースをシリアライズ(データベース表現をファイルに変換)して、シリアライズした表現をDeveloper Toolsワークスペースにコピーします。これにより、そのリソースをEclipseで変更できるようになります。

次の図は、データの同期フォームの「エクスポート」タブを示します。

図29-12 SynchUpアイコン/「エクスポート」タブ

図29-12の説明が続きます
「図29-12 SynchUpアイコン/「エクスポート」タブ」の説明

WebCenter Sitesからワークスペースにアイテムをエクスポートする手順:

  1. エクスポートするアイテムを選択します。アイテムのリストを絞り込むには、正規表現検索バーに移動して、検索するアセット・タイプの名前を入力します。複数のアセット・タイプを検索するには、カンマ区切りのリストを入力します。
  2. エクスポートして閉じるをクリックします。

    Developer Toolsワークスペースにエクスポートしたアセットは、Sites作業ツリー・タブにリストされます。

29.5.2 インポート(ワークスペースからWebCenter Sitesにリソースを同期)

「インポート」タブは、IDEと統合されたWebCenter SitesにDeveloper Toolsワークスペースからのリソースをインポートするために使用します。このプロセスでは、Developer Toolsは、選択されたリソースをWebCenter Sitesのネイティブ表現に変換して、WebCenter Sitesデータベースにコピーします。

次の図は、データの同期フォームの「インポート」タブを示します。

図29-13 SynchUpアイコン/「インポート」タブ

図29-13の説明が続きます
「図29-13 SynchUpアイコン/「インポート」タブ」の説明

ワークスペースからWebCenter Sitesにアイテムをインポートする手順:

  1. インポートするアイテムを選択します。アイテムのリストを絞り込むには、正規表現検索バーに移動して、検索するアセット・タイプの名前を入力します。
  2. インポートして閉じるをクリックします。