EclipseのDeveloper Tools機能の詳細は、次の項を参照してください。
EclipseでのDeveloper Toolsの機能は、すべて「Oracle WebCenter Sites」パースペクティブ内にグループ化されています。ただし、EclipseがWebCenter Sitesインスタンスと統合されているかぎり使用可能な、EclipseのWebCenter Sitesコンポーネントで作業するためにパースペクティブを開く必要がありません。「Oracle WebCenter Sites」パースペクティブを開くには、「ウィンドウ」→パースペクティブを開く→「その他」→「Oracle WebCenter Sites」を選択します。
次の図に、「Oracle WebCenter Sites」パースペクティブを示します。
プロジェクト・エクスプローラとSites作業(左側のナビゲーション・ペインに表示)
テンプレート・ビュー(左側のナビゲーション・ペインに表示)
エラー・ログ、Sites UIおよびサイト・プレビュー・ブラウザ(Eclipse IDEの下部に表示)
ウィザード(Eclipse IDEの上部のWebCenter Siteツールバーに表示)
Sitesログ
Sitesロギング構成
Sites開発者参照
Developer Toolsのビューの詳細は、「Developer Toolsのビューについて」を参照してください。「プロジェクト」フォルダの詳細は、「Eclipseのプロジェクトとワークスペースの理解」を参照してください。
構成フォーム(図29-2)は、WebCenter Sitesと統合されたEclipseに初めてアクセスしたときに自動的に開かれます。それ以降のアクセスでは、WebCenter Sitesツールバーのプリファレンスの構成ウィザードを選択して、構成フォームを開くことができます。このフォームでは、作業対象にするWebCenter Sitesインスタンスを指定できます。
構成フォームでは、WebCenter Sitesのインストール・ディレクトリへのパス、RestAdmin
グループに属するWebCenter SitesユーザーおよびWebCenter Sitesインスタンスのプロジェクト名が必須項目です。必須情報をすべて入力すると、Developer Toolsは、そのWebCenter Sitesインスタンスに応じて、他の複数のパラメータを決定し、それらのパラメータの情報を読取り専用フィールドに表示します。また、「接続のテスト」ボタンで、Developer Toolsが指定のWebCenter Sitesインスタンスに接続しているかどうかを判断できます。オンラインにするチェック・ボックスは、オンラインで作業するか、オフラインで作業するかを指定するオプションです。このチェック・ボックスの選択を解除しても、EclipseのすべてのWebCenter Sitesビューにはアクセスできますが、WebCenter Sitesリソースの作成または編集はできなくなります。「OK」をクリックして、プロジェクトを作成します。オンラインでの作業を選択する場合は、「OK」をクリックしても、WebCenter Sitesインスタンスにログインし、すべてのWebCenter Sitesビューがリフレッシュされます。
Eclipseからアクセスする各WebCenter Sitesインスタンスには、Eclipseプロジェクトが割り当てられます。Eclipseプロジェクトのフォルダは、「プロジェクト・エクスプローラ」ビューに表示されます。このプロジェクトは、Developer Toolsワークスペースのアイテムを追跡するために必要になります。デフォルトでは、WebCenter Sitesインスタンスごとにプロジェクトが1つのみ作成され、1つのプロジェクトで対応できるWebCenter Sitesインスタンスは1つのみになります。
注意:
プロジェクトの主な目的は、情報の追跡を円滑にすることと、Eclipseイベントを処理することです。プロジェクトはDeveloper Toolsプラグインで管理されます。プロジェクトは、開いたり、閉じたり、変更したりしないでください 。
各Eclipseプロジェクトには、次のエレメントが含まれます。
datasource
: このフォルダは、すべてのデータのエクスポート先の場所にリンクされています。ローカル接続の場合、このフォルダは、ファイル・システムの<sites-home>
にあるconfig
フォルダに直接リンクされます。リモート接続の場合、このフォルダはプロジェクト(envision)フォルダ内部に作成され、接続先のWebCenter Sitesインスタンスのデータストアにリンクされます。
src
: Developer Toolsでは、デフォルトで1つのsrc
フォルダが提供され、このフォルダには、WebCenter SitesからエクスポートしたすべてのControllerアセットが格納されます。このフォルダ内のリソースは、バージョン・コントロール・システムにチェックインできます。このフォルダは、ControllerをWebCenter SitesからEclipseワークスペースにエクスポートするまでは空のままです。
WEB-INF
: このフォルダには、現在のWebCenter SitesインスタンスのWEB-INF
フォルダへのリンクが含まれています。リモート接続の場合は、このフォルダを接続先のWebCenter SitesインスタンスのWEB-INF
フォルダに手動でリンクする必要があります。手順は、「リモート・ホストでコード補完を有効にする方法」を参照してください。
図29-3に、サンプルのEclipseプロジェクト・フォルダを示します。
次の各項目では、Developer Toolsで使用可能なビューについて説明します。
このビューでは、コード関連のリソースにアクセスできます。リソースは、それぞれのサイト・アフィリエーションに応じてグループ化されます。リソースを選択すると、このビューの下側にあるテキスト・ボックスに、そのリソースについての簡単な概要が表示されます(図29-4)。
ツリー内のリソースを右クリックすると、選択可能な管理オプションが表示されます。表示されるオプションは、選択したリソースに応じて異なります。
Show Metadata: .main.xml
ファイルへのショートカットです。このファイルには、選択したアイテムのメタデータが含まれています。
Site Entry: リソースのサイト・エントリを表示したり、サイト・エントリを別のサイトと共有したり、新しいサイト・エントリを作成したり、サイト・エントリを削除したりします。
Share: このリソースが関連付けられているサイトを管理します。
Properties: このリソースのプロパティ(キャッシュ基準やデフォルトの引数など)を管理します。
Delete: このリソースを削除します。
このビューには、動的に更新されるWebCenter Sitesログ・ファイルのレコードが表示されます(図29-5)。このビューを使用すると、Eclipseと統合されたWebCenter Sitesインスタンスの動作を監視できます。
このビューには、Eclipsで作成したテンプレート・アセットの階層ビューと、WebCenter SitesからEclipseにエクスポートしたテンプレート・アセットが表示されます。「ソート」オプションをクリックして、関連付けられているデバイス・グループまたはサイト別にテンプレートをグループ化します。
次の図に、Eclipse IDEのテンプレート・ビューを示します。
このビューでは、ページをすばやくプレビューできます(図29-7)。このビューでWebページをプレビューするには、アドレス・バーにページのURLを入力して、[Enter]を押すか、「Go」をクリックします。現在のページをリフレッシュするには、キーボード・ショートカットの[Ctrl] + [R]を使用するか、「Go」をクリックします。
このビューには、組込みブラウザのAdminおよびOracle WebCenter Sites: Contributorインタフェースが表示されます(図29-8)。これは、スタンドアロンのブラウザで使用するAdminインタフェースまたはContributorインタフェースと同じです。
このビューには、Controllerアセットの表示および管理に使用される「コントローラ・アセット・ユーティリティ」フォームが表示されます。
このフォームは、Adminインタフェース(「一般的な管理」ツリーを選択して「システム・ツール」を開き、「コントローラ」をダブルクリックします)でも使用できます。
図29-9 Controllerビュー
WebCenter SitesシステムでODLを使用している場合、このビューには、動的に更新される「ログODLの構成」フォームが表示されます(図29-10)。「ログODLの構成」フォームでは、現在のログ出力の表示、ログ出力レベルの変更、新しいログ出力の追加、およびログの検索が可能です。
「ログODLの構成」フォームの使用の詳細は、『Oracle WebCenter Sitesの管理』を参照してください。
このビューには、Oracle WebCenter Sitesタグ・リファレンス、Oracle WebCenter Sites Java APIリファレンスおよびOracle WebCenter Sites Java APIリファレンスのVisitor Servicesのタブが表示されます。
ウィザードは、OracleメニューまたはWebCenter Sitesツールバーから起動できます。コード・ベースのWebCenter Sitesリソースを作成できます。
使用できるウィザードは、「新規テンプレートの作成」、新規コントローラの作成、新規エレメントの作成、新規SiteEntryの作成、新規エレメント・カタログ・エントリの作成および新規SiteCatalogエントリの作成です。
ウィザードを使用したWebCenter Sitesリソースの作成の詳細は、「リソースの作成方法」を参照してください。
WebCenter SitesツールバーのSynchUpウィザードからアクセス可能なデータ同期ツールでは、次の2つのタブが表示されます。
「エクスポート」タブは、IDEと統合されたWebCenter SitesからDeveloper Toolsワークスペースにデータをエクスポートするために使用します。このプロセスでは、Developer Toolsは、選択されたリソースをシリアライズ(データベース表現をファイルに変換)して、シリアライズした表現をDeveloper Toolsワークスペースにコピーします。これにより、そのリソースをEclipseで変更できるようになります。
次の図は、データの同期フォームの「エクスポート」タブを示します。
WebCenter Sitesからワークスペースにアイテムをエクスポートする手順:
「インポート」タブは、IDEと統合されたWebCenter SitesにDeveloper Toolsワークスペースからのリソースをインポートするために使用します。このプロセスでは、Developer Toolsは、選択されたリソースをWebCenter Sitesのネイティブ表現に変換して、WebCenter Sitesデータベースにコピーします。
次の図は、データの同期フォームの「インポート」タブを示します。
ワークスペースからWebCenter Sitesにアイテムをインポートする手順: