Oracle VM は、仮想化テクノロジの最新の利点をすべて備えたフル機能の環境を提供するプラットフォームです。Oracle VM を使用すれば、サポートされる仮想化環境内にオペレーティングシステムやアプリケーションソフトウェアを配備できます。Oracle VM アーキテクチャーには Oracle VM Manager と Oracle VM Server が含まれます。
Oracle VM Manager は、Oracle VM Server、仮想マシン、およびリソースの管理に使用されます。これはいくつかのサブコンポーネントから構成されており、Web ブラウザベースのユーザーインタフェースとコマンド行インタフェース (CLI) を含んでいます。CLI では、外部スクリプト経由または手動コマンドシーケンス実行により、インフラストラクチャーをコマンド行から直接管理できます。これらのインタフェースはそれぞれ、Oracle VM Manager のコアとは別個のアプリケーションとして実行され、コアとのインタフェースとして Web Services API が使用されます。
Oracle VM Server は管理対象となる仮想化環境であり、仮想マシン (別名「ドメイン」) を実行するための軽量でセキュアなサーバープラットフォームを提供します。これらの仮想マシンは Linux、Oracle Solaris、Microsoft Windows のいずれかになります。
Oracle VM Server は最低 1 つは必要ですが、クラスタリングを活用するにはいくつか必要になります。x86 ベースシステムの場合、Oracle VM Server はベースとなる Xen ハイパーバイザテクノロジの更新版に基づいており、Oracle VM Agent を含んでいます。Oracle VM Agent は、Oracle VM Manager との通信の管理に使用されます。
このドキュメントでは、Oracle VM Server を Oracle Server X6-2L にインストールする方法について説明します。完全な Oracle VM 環境や、Oracle VM のその他のコンポーネントのインストール手順については、次の Oracle VM ドキュメントを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/documentation/vm-096300.html