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Oracle® Server X6-2L Windows オペレーティングシステムインストールガイド

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更新: 2016 年 4 月
 
 

PXE ネットワークブートを使用して Windows Server 2012 R2 をインストールする

このセクションでは、お客様提供の Windows Imaging Format (WIM) イメージを使用して、確立された PXE ベースのネットワーク経由で Windows Server 2012 R2 オペレーティングシステムをインストールするために必要な初期情報について説明するとともに、従う必要のある手順を示します。

この手順は、Windows 展開サービス (WDS) を使用してネットワーク経由で Windows Server をインストールするための最初の手順を示しています。具体的には、WDS インストールサーバーと通信するサーバー PXE ネットワークインタフェースカードを選択する手順について説明します。WDS を使用して Windows Server 2012 R2 をインストールする方法の詳細は、Windows 展開サービスに関する Microsoft のドキュメント (https://technet.microsoft.com/en-us/library/jj648426.aspx) を参照してください。

始める前に

PXE を使用してネットワーク経由でインストールメディアをブートするには、次のことを行う必要があります。

  • インストールツリーをエクスポートするようにネットワーク (NFS、TFTP、DHCP) サーバーを構成します。

  • PXE のブートに必要なファイルを TFTP サーバー上に構成します。

  • PXE 構成からブートするようにサーバーの MAC ネットワークポートアドレスを構成します。

  • 動的ホスト構成プロトコル (DHCP) を構成します。


    注 -  ローカルネットワークに必要な DHCP サーバーは 1 つだけであるため、DHCP サーバーの構成が不要な場合もあります。

WDS を使用してインストールを実行するには、次のことを行う必要があります。

  • 必要なシステムデバイスドライバを install.wim イメージに、また必要に応じて boot.wim イメージに追加します。

    WIM インストールイメージにドライバを追加する手順については、Microsoft Windows 展開サービスのドキュメントを参照してください。

  • WIM の管理者パスワードを取得します。

  1. PXE ネットワーク環境が正しく設定され、Windows インストールメディアが PXE ブートに使用できることを確認します。
  2. サーバーをリセットします。

    たとえば、サーバーをリセットするには:

    • ローカルサーバーで、フロントパネルにある電源ボタンを約 1 秒間押してサーバーの電源を切ってから、もう一度電源ボタンを押してサーバーに電源を入れます。

    • Oracle ILOM Web インタフェースから「Host Management」->「Power Control」をクリックし、「Select Action」リストボックスから「Reset」を選択してから、「Save」をクリックします。

    • Oracle ILOM CLI から、「reset /System」と入力します。

    サーバーがブートプロセスを開始し、BIOS 画面が表示されます。


    image:BIOS 画面を示す図。

    注 -  次のイベントは非常にすばやく起こるので、F2 キーを押す準備をしておいてください。メッセージは画面に表示される時間が短いため、注意してください。スクロールバーが表示されないように画面のサイズを拡大することをお勧めします。
  3. PXE ブートが有効になっていることを確認するために、次の手順を実行します。

    注 -  PXE ブートはデフォルトで有効になっていますが、この手順では無効になっている場合に備えて、PXE ブートが有効になっていることを確認します。PXE ブートが有効になっていることを確認したら、以降の PXE ブートではこの手順を省略できます。
    1. F2 キーを押して、BIOS 設定ユーティリティーにアクセスします。

      BIOS 設定ユーティリティーが表示されます。

    2. 上部のメニューバーで「Advanced」を選択します。

      BIOS 設定ユーティリティーの「Advanced」画面が表示されます。

    3. 使用可能なオプションのリストから「Network Stack」を選択します。

      BIOS 設定ユーティリティーの「Network Stack」画面が表示されます。


      image:PXE ブートの BIOS 設定を示す図。
    4. 必要に応じて、該当する PXE サポート設定 (IPv4 または IPv6 のいずれか) を「Enabled」に設定します。
    5. 変更を保存して BIOS 設定ユーティリティーを終了するには、F10 キーを押します。

    これにより、サーバーがリセットされます。リセット後、再度、BIOS 画面が表示されます。

  4. BIOS 画面で、F8 キーを押して一時ブートデバイスを指定するか、または F12 キーを押してネットワークブート (PXE) を指定します。

    「Please Select Boot Device」メニューが表示され、使用可能なブートデバイスが一覧表示されます。表示される画面は、BIOS をレガシー BIOS ブートモードに構成したか、UEFI ブートモードに構成したかに応じて異なります。

    • レガシー BIOS ブートモードの場合、次のような画面が表示されます。


      image:レガシー BIOS ブートモードでの「Select Boot Device」メニューを示す画面。
    • UEFI ブートモードの場合、次のような画面が表示されます。


      image:UEFI ブートモードでの「Select Boot Device」メニューを示す画面。

    注 -  インストール時に表示されるブートデバイスメニューは、サーバーに取り付けられているディスクコントローラ (PCIe ネットワークカードなど) のタイプによって異なる場合があります。
  5. 「Please Select Boot Device」メニューで、PXE ネットワークインストールサーバーと通信するように構成されたネットワークポートを選択します。

    ネットワークブートローダーがロードされ、ブートプロンプトが表示されます。数秒後、インストールカーネルのロードが開始されます。

  6. インストールを完了するには、ローカルまたはリモートメディアを使用して Windows Server 2012 R2 を手動でインストールするStep 5 を参照してください。