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Oracle® Audit Vault and Database Firewall管理者ガイド
リリース12.2
E70392-19
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1 Oracle Audit Vault and Database Firewallの概要

Oracle Audit Vault and Database Firewall (Oracle AVDF)の使用を開始するには、このマニュアルの最新バージョンのダウンロードやOracle AVDF使用の基本的な概念の理解など、いくつかの予備タスクを実行する必要があります。

ここでのトピック

1.1 このマニュアルの最新バージョンのダウンロード

このマニュアルの最新バージョンは、次のWebサイトからダウンロードできます。

http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=avdf122

その他のOracle製品に関するドキュメントは、次のWebサイトで探すことができます。

http://docs.oracle.com

1.2 Oracle AVDFについて学ぶ

Oracle AVDFの機能、コンポーネント、ユーザーおよびデプロイメントを理解するため、Oracle Audit Vault and Database Firewallコンセプト・ガイドに目を通すことをお薦めします。

1.3 Oracle Audit Vault and Database Firewallでサポートされているプラットフォーム

Oracle Audit Vault and Database Firewallは、様々なプラットフォームで実行できます。

現在のリリースのプラットフォームのサポートの詳細は、Oracle Audit Vault and Database Firewallインストレーション・ガイドを参照してください。

1.4 システム機能

ここでのトピック

1.4.1 Audit Vault and Database Firewallについて

Oracle Audit Vault and Database Firewall (AVDF)はデータベースやその他の重要なITインフラストラクチャ・コンポーネント(オペレーティング・システムなど)を、主に次のような方法で保護します。

  • ファイアウォール・ポリシーに基づいてネットワーク上のアクティビティの監視またはSQL文のブロック(あるいはその両方)を行うデータベース・ファイアウォールを提供します。

  • 監査データを収集し、監査レポートで使用できるようにします。

  • カスタマイズ可能な組込みのアクティビティ・レポートやコンプライアンス・レポートを多数提供し、アラートや通知をプロアクティブに構成できるようにします。

この項では、Oracle AVDFの管理機能と監査機能について簡単に説明します。

Oracle AVDFの監査機能の詳細は、『Oracle Audit Vault and Database Firewall監査者ガイド』を参照してください。

Oracle AVDFの機能、コンポーネント、ユーザーおよびデプロイメントの詳細情報を得るため、Oracle Audit Vault and Database Firewallコンセプト・ガイドに目を通すことを強くお薦めします。

1.4.2 Oracle Audit Vault and Database Firewallのセキュリティ技術導入ガイドおよび実装

Oracle Audit Vault and Database Firewallのセキュリティ技術導入ガイド(STIG)標準への準拠について学習します。

Oracle Audit Vault and Database Firewall (Oracle AVDF)は、セキュリティ技術導入ガイド(STIG)標準に準拠しています。

1.4.3 Oracle Audit Vault and Database Firewallのシステム要件

Oracle AVDFのハードウェアおよびソフトウェアの要件について確認します。

ハードウェアおよびソフトウェアの要件は、Oracle Audit Vault and Database Firewallインストレーション・ガイドを参照してください。

1.4.4 サポートされるセキュア・ターゲット

セキュア・ターゲットは、データベースまたはデータベース以外の製品で、Audit Vault AgentまたはDatabase Firewall(あるいはその両方)を使用して保護されます。セキュア・ターゲットがデータベースの場合、Database Firewallを使用して受信SQLトラフィックを監視またはブロックできます。セキュア・ターゲット(データベースであるかどうかに関係なく)がAudit Vault Agentでサポートされている場合、えそのターゲットのホスト・コンピュータにエージェントをデプロイし、内部監査証跡表およびオペレーティング・システム監査証跡ファイルから監査データを収集できます。

Oracle AVDFには組込みのプラグインが含まれているため、使用直後から各種のセキュア・ターゲット製品に対応できます。

関連項目:

関連項目:

  • Oracle AVDF SDKを使用して、さらに多くのセキュア・ターゲット・タイプから監査証跡を取得するためのカスタム・プラグインを作成する方法の詳細は、『Oracle Audit Vault and Database Firewall開発者ガイド』を参照してください。

  • Oracle Audit Vault and Database Firewallのセキュア・ターゲットとしてのOracle Big Data Applianceの詳細は、『Oracle Big Data Applianceオーナーズ・ガイド』を参照してください。

1.4.5 管理機能

Oracle AVDFの管理機能により、管理者は次のものを構成および管理できます。

  • セキュア・ターゲットおよびそのホスト・コンピュータ

  • Database Firewall

  • 高可用性

  • サード・パーティの統合

  • Audit Vault Agentデプロイメント

  • 監査証跡の収集

  • 監査データのライフサイクル、アーカイブおよびパージ

1.4.6 Oracle Audit Vault and Database Firewallの監査機能

Oracle Audit Vault and Database Firewallの監査機能について学習します。

Oracle Audit Vault and Database Firewallの監査機能により、次を構成および管理できます。

  • ファイアウォール・ポリシー

  • Oracle Databaseの監査ポリシー

  • レポートおよびレポート・スケジュール

  • Oracle Databaseの権限監査

  • ストアド・プロシージャ監査

  • アラート通知および電子メール通知

関連項目:

これらの監査機能の詳細は、『Oracle Audit Vault and Database Firewall監査者ガイド』を参照してください

1.4.7 Oracle Audit Vault and Database Firewallとサード・パーティ製品の統合

Oracle Audit Vault and Database Firewallとサード・パーティ製品の統合について学習します。

Oracle Audit Vault and Database Firewallは次のサード・パーティ製品と統合できます。

  • F5 BIG-IP Application Security Manager (ASM): F5 Networks社のこの製品は高度なWebアプリケーション・ファイアウォールで、Webベースの様々な攻撃に対してネットワークのエッジで包括的な保護を実現します。ASMによって、各HTTPおよびHTTPSリクエストが分析され、攻撃がWebアプリケーション・サーバーに達する前に潜在的な攻撃をブロックします。

    ノート:

    • この機能は、F5 BIG-IP ASMバージョン10.2.1でのみサポートされています。

    • F5 BIG-IP ASMの統合はリリース12.2.0.7.0で非推奨となり、19.1.0.0.0でサポートされなくなります。

  • Micro Focus Security ArcSight SIEM: この製品は、様々なソースからのsyslogメッセージをログに記録し、分析および管理するための集中管理システムです。

ノート:

ArcSight Enterprise Security Manager (ESM)のSecurity Information and Event Management (SIEM) (以前はHP ArcSight SIEMと呼ばれていました)は12.2.0.8.0で非推奨となり、12.2.0.9.0でサポートが終了します。かわりにsyslog統合機能を使用してください。

関連項目:

1.4.8 Oracle Audit Vault and Database FirewallとOracle Key Vaultの統合

Oracle Audit Vault and Database FirewallとOracle Key Vaultを統合できます。

Oracle Key VaultとOracle Audit Vault and Database Firewallの統合の詳細は、『Oracle Key Vault管理者ガイド』を参照してください

1.5 管理者のロールについて

Oracle AVDF管理者のタスク

管理者はAudit VaultとDatabase Firewallを構成します。管理者のタスクには、次のものが含まれます。

  • Audit Vault Serverでのシステム設定の構成

  • Audit Vault Agentがデプロイされているホスト・コンピュータ(通常はセキュア・ターゲットと同じコンピュータ)への接続の構成

  • 監視対象のデータベースまたはオペレーティング・システムごとの、Audit Vault Serverでのセキュア・ターゲットの作成

  • セキュア・ターゲット・ホスト・コンピュータでのAudit Vault Agentのデプロイおよびアクティブ化

  • Audit Vault Agentで監視するセキュア・ターゲットの監査証跡の構成

  • ネットワーク上のDatabase Firewallの構成

  • Database Firewallで監視するセキュア・ターゲットの強制ポイントの作成

  • 監査データおよび構成データのバックアップおよびアーカイブ

  • 管理者ユーザーの作成とアクセス管理(スーパー管理者のみ)

Oracle AVDFにおける管理者ロール

Oracle AVDFでは、2つの管理者ロールがあり、セキュア・ターゲットへのアクセス・レベルがそれぞれ異なります。

  • スーパー管理者: このロールは、他の管理者またはスーパー管理者を作成できます。また、すべてのセキュア・ターゲットにアクセスでき、特定のセキュア・ターゲットおよびセキュア・ターゲット・グループへのアクセス権を管理者に付与できます。

  • 管理者: 管理者は、スーパー管理者によってアクセス権を付与されているセキュア・ターゲットに関するデータのみ参照できます。

1.6 構成ステップの概要

Oracle AVDFでは、Audit Vault Agent、Database Firewallまたはこれらの両方をデプロイできます。この項では、次の場合にOracle AVDFシステムを構成するための推奨ステップの概要を示します。

1.6.1 Oracle AVDFの構成とAudit Vault Agentのデプロイ

これは、Oracle AVDFを構成してAudit Vault Agentをデプロイするための一般的なワークフローです。

  1. Audit Vault Serverを構成します。Audit Vault Serverの構成を参照してください。
  2. Audit Vault Agentをデプロイするホスト・コンピュータを登録します。次に、これらのホストにAudit Vault Agentをデプロイしてアクティブ化します。ホストの登録とエージェントのデプロイを参照してください。
  3. セキュア・ターゲットで、Oracle AVDFで使用するユーザー・アカウントを作成します。セキュア・ターゲットに対するOracle AVDFアカウント権限用のスクリプトを参照してください。
  4. Audit Vault Serverで、監視するセキュア・ターゲットをエージェントに登録し、これらのセキュア・ターゲットの監査証跡を構成します。セキュア・ターゲット、監査証跡および強制ポイントの構成を参照してください。

管理者としてシステムを構成した後に、Oracle AVDF監査者がOracle Databaseセキュア・ターゲットの監査ポリシーを作成してプロビジョニングし、他のセキュア・ターゲット・タイプについて様々なレポートを生成します。

1.6.2 Oracle AVDFの構成とDatabase Firewallのデプロイ

Oracle AVDFを構成してDatabase Firewallをデプロイするための一般的なワークフローを次に示します。

  1. Database Firewallの基本設定を構成し、このファイアウォールをAudit Vault Serverと関連付けます。次に、ネットワークのファイアウォールを構成します。

    Database Firewallの構成を参照してください。

  2. Audit Vault Serverを構成し、各Database Firewallをこのサーバーと関連付けます。

    Audit Vault Serverの構成を参照してください。

  3. Audit Vault Serverで、監視するセキュア・ターゲットをDatabase Firewallに登録します。次に、これらのセキュア・ターゲットの強制ポイントを構成します。オプションで、SQLトラフィックに対するデータベース・レスポンスも監視する場合は、スクリプトおよび構成ステップを使用して行います。

管理者としてシステムを構成した後に、Oracle AVDF監査者がファイアウォール・ポリシーを作成して、セキュア・ターゲットに割り当てます。監査者のロールおよびタスクの詳細は、『Oracle Audit Vault and Database Firewall監査者ガイド』を参照してください。

1.7 システム構成の計画

ここでのトピック

1.7.1 Oracle Audit Vault and Database Firewallの構成を計画するためのガイダンス

Oracle Audit Vault and Database Firewallの構成を計画するためのステップについて学習します。

この項のステップは、このユーザー・ガイド内の具体的なステップへのリンクを付記した、計画ステップの概要です。

関連項目:

Oracle Audit Vault Server、Oracle Audit Vault AgentおよびOracle Database Firewallのデプロイメントの計画に関するガイダンスは、Oracle Audit Vault and Database Firewall概要を参照してください。

1.7.2 ステップ1: Oracle Audit Vault Server構成の計画

Oracle Audit Vault Server構成の計画

このステップでは、サーバーの回復可能なペアを構成するかどうか、インストール時に行ったネットワーク構成設定を変更するかどうか、およびオプションのサービスの構成方法を計画します。

関連項目:

1.7.3 ステップ2: Database Firewall構成の計画

Database Firewallを使用する場合は、必要になるファイアウォールの数、その保護対象となるセキュア・ターゲット・データベース、ネットワーク内での配置場所、DAMモード(監視のみ)かDPEモード(監視およびブロック)のどちらで動作するか、およびファイアウォールの回復可能なペアを構成するかどうかを計画します。また、インストール時に指定したDatabase Firewallネットワーク構成を変更するかどうかも計画します。

関連項目:

1.7.4 ステップ3: Audit Vault Agentデプロイメントの計画

Audit Vault Agentをデプロイする場合は、監査データを収集するセキュア・ターゲットを決定し、そのホスト・コンピュータを特定します。これらのホストをOracle Audit Vault and Database Firewallに登録し、それぞれにAudit Vault Agentをデプロイします。次に、Audit Vault Serverで各セキュア・ターゲットを登録します。

1.7.5 ステップ4: 監査証跡構成の計画

Audit Vault Agentをデプロイして監査データを収集する場合は、監査証跡を構成する必要があります。この項では、監査データを抽出するセキュア・ターゲット用に監査証跡構成を計画するためのガイドラインを示します。選択する監査証跡のタイプは、セキュア・ターゲット・タイプによって異なります。Oracle Databaseセキュア・ターゲットの場合は、Oracle Databaseで有効にした監査のタイプです。

セキュア・ターゲットの監査証跡構成を計画するには:

  1. セキュア・ターゲットで監査が有効になっていることを確認します。Oracle Databaseセキュア・ターゲットの場合、Oracle Databaseで使用される監査のタイプを確認します。
  2. エージェントがセキュア・ターゲットと同じコンピュータにインストールされていることを確認します。

    Sybase ASEセキュア・ターゲットの場合、SQL*NetがSybase ASEデータベースと通信できるコンピュータにAudit Vault Agentがインストールされていることを確認します。

  3. 収集する監査証跡のタイプを決定します。

    表B-17に、各セキュア・ターゲット・タイプに対して構成できる監査証跡タイプとサポートされているプラットフォームを示します。

  4. セキュア・ターゲットの登録手順および監査証跡の構成手順をよく理解します。
  5. 監査データをMySQLまたはIBM DB2セキュア・ターゲットから収集している場合は、追加のステップを実行する必要があります。

1.7.6 ステップ5: 統合オプションの計画

統合オプションを計画する方法を学習します。

Oracle Audit Vault and Database Firewallは次のサード・パーティ製品と統合できます。

  • F5 Networks社のF5 BIG-IP Application Security Manager (ASM)

    ノート:

    • この機能は、F5 BIG-IP ASMバージョン10.2.1でのみサポートされています。

    • F5 BIG-IP ASMの統合はリリース12.2.0.7.0で非推奨となり、19.1.0.0.0でサポートされなくなります。

  • ArcSight Security Information Event Management(SIEM)

    ノート:

    Micro Focus Security ArcSight SIEMは、12.2.0.8.0で非推奨となり、12.2.0.9.0でサポートされなくなります。かわりにsyslog統合機能を使用してください。

1.7.7 ステップ6: 高可用性の計画

このステップでは、高可用性の構成で概説されている高可用性のオプションを検討します。

1.7.8 ステップ7: ユーザー・アカウントおよびアクセス権限の計画

スーパー管理者は、他のスーパー管理者および管理者を作成できます。スーパー管理者は、すべてのセキュア・ターゲットを参照および変更できます。管理者は、スーパー管理者がアクセスを許可したセキュア・ターゲットにアクセスできます。この計画ステップでは、アカウントを作成するスーパー管理者および管理者の数と、その管理者がアクセスできるセキュア・ターゲットを決定します。

1.8 Audit Vault ServerコンソールUIへのログイン

ここでのトピック

1.8.1 Oracle Audit Vault Serverコンソールへのログイン

Oracle Audit Vault Serverコンソールにログインする方法を学習します。

Oracle Audit Vault Serverのインストール後に初めてログインするとき、パスワードを設定する必要があります。

関連項目:

インストール後のタスクの詳細は、『Oracle Audit Vault and Database Firewallインストレーション・ガイド』を参照してください。

Oracle Audit Vault Serverコンソールにログインするには:

  1. ブラウザに、次のURLを入力します。

    https://host/

    hostは、Oracle Audit Vault Serverをインストールしたサーバーです。

    次に例を示します。

    https://192.0.2.1/

    Webサイトのセキュリティ証明書に問題があることを示すメッセージが表示された場合は、自己署名の証明書が原因である可能性があります。「このサイトの閲覧を続行する」(または、これと類似の)リンクをクリックします。

    関連項目:

    新しいUI証明書を提供して今後の証明書メッセージを回避する方法の詳細は、「Oracle Audit Vault ServerのUI (コンソール)証明書の変更」を参照してください

  2. 「ログイン」ページで、ユーザー名とパスワードを入力し、「ログイン」をクリックします。

    ダッシュボード・ページが表示されます。

1.8.2 Audit Vault Serverコンソールにおけるタブおよびメニューについて

Audit Vault ServerコンソールUIは、次の5つのタブで構成されます。

  • ホーム: 次の概要情報およびステータスを示すダッシュボードを表示します。

    • サーバー・スループット

    • ディスク使用率

    • CPU

    • RAM

    • ホスト

    • Database Firewall

    図1-1に示すように、ページ上部で、表示するデータの時間範囲およびリフレッシュ間隔を選択できます。

    図1-1 「ホーム」タブでのダッシュボードの時間範囲の選択

    図1-1の説明が続きます
    「図1-1 「ホーム」タブでのダッシュボードの時間範囲の選択」の説明
  • セキュア・ターゲット: セキュア・ターゲットの登録、セキュア・ターゲット・グループの管理、アクセス権限の管理、監査証跡および強制ポイントの監視を行うためのメニューがあります。

  • ホスト: (エージェントがデプロイされる)ホスト・コンピュータを登録および管理し、それらのホストでAudit Vault Agentをダウンロードおよびアクティブ化するためのメニューがあります。

  • Database Firewall: Audit Vault ServerでDatabase Firewallを登録し、高可用性のためにファイアウォールの回復可能なペアを作成するためのメニューがあります。

  • 設定: セキュリティ設定、アーカイブ設定およびシステム設定を管理するためのメニューがあります。また、ここからAVCLIコマンドライン・ユーティリティをダウンロードできます。

1.8.3 UIでのオブジェクト・リストの使用

Audit Vault Server UI全体にわたって、ユーザー、セキュア・ターゲット、監査証跡、強制ポイントなど、オブジェクトのリストが表示されます。Oracle AVDFレポートに対してと同じ方法で、これらのオブジェクトのリストをフィルタ処理およびカスタマイズできます。この項では、オブジェクト・リストのカスタム表示を作成する方法の概要を示します。詳細は、『Oracle Audit Vault and Database Firewall監査者ガイド』の「レポート」を参照してください。

Audit Vault Server UIでオブジェクト・リストの表示をフィルタ処理および制御するには:

  1. UI上の各リスト(レポート)には検索ボックスと「アクション」メニューがあります。
  2. リストでアイテムを探すには、検索ボックスに名前を入力した後、「実行」をクリックします。
  3. リストをカスタマイズするには、「アクション」メニューから次のいずれかを選択します。
    • 列を選択: 表示する列を選択します。

    • フィルタ: 正規表現を使用可能な演算子とともに使用して列または行によってリストをフィルタ処理します。完了したら、「Apply」をクリックします。

    • 行/ページ: 1ページ当たりの行数を選択します。

    • 書式: 次のオプションから選択してリストを書式設定します。

      • ソート

      • コントロール・ブレーク

      • 強調表示

      • 計算

      • 集計

      • チャート

      • グループ化

      必要に応じて各オプションの条件を入力し、「適用」をクリックします。

    • レポートの保存: リストの現在の表示を保存します。名前および説明を入力して「適用」をクリックします。

    • リセット: デフォルト表示にリストをリセットします。

    • ヘルプ: オンライン・ヘルプを表示します。

    • ダウンロード: リストをダウンロードします。ダウンロード形式(CSVまたはHTML)を選択して「適用」をクリックします。

1.9 Database FirewallコンソールUIへのログイン

ここでのトピック

1.9.1 Database FirewallコンソールUIへのログイン

Database Firewallのインストール後に初めてログインするとき、パスワードを設定する必要があります。

関連項目:

インストール後のタスクの詳細は、『Oracle Audit Vault and Database Firewallインストレーション・ガイド』を参照してください。

Database FirewallコンソールUIにログインするには:

  1. ブラウザに、次のURLを入力します。

    https://host/

    hostは、Database Firewallをインストールしたサーバーです。

    次に例を示します。

    https://192.0.2.2/

    Webサイトのセキュリティ証明書に問題があるというメッセージが表示された場合は、自己署名の証明書が原因である可能性があります。「このサイトの閲覧を続行する」(または、これと類似の)リンクをクリックします。

  2. 「ログイン」ページで、ユーザー名とパスワードを入力し、「ログイン」をクリックします。

    「ダッシュボード」ページが次のように表示されます。

1.9.2 Oracle Database Firewall UIの使用

Oracle Database FirewallのUIの使用方法について学習します。

管理者として、Oracle Database FirewallのUIを使用して、Oracle Database Firewallのネットワーク、サービスおよびシステム設定を構成します。また、各ファイアウォールを管理するOracle Audit Vault Serverを識別するには、Oracle Database FirewallのUIを使用します。ファイアウォールがターゲット・データベースに対する脅威を監視またはブロックできるように、ネットワーク・トラフィック・ソースを構成するためにも使用します。

関連項目:

Database FirewallコンソールUIを使用したOracle Database Firewallの構成の詳細は、「Database Firewallの構成」を参照してください

1.10 Audit Vaultコマンドライン・インタフェースの使用

Audit Vaultコマンドライン・インタフェース(AVCLI)の使用方法について学習します。

Audit Vault Serverコンソールのかわりに、AVCLIをダウンロードしてOracle Audit Vault and Database Firewallの構成および管理に使用できます。

関連項目:

1.11 Audit Vault and Database Firewall Enterprise Managerプラグインの使用方法

Oracle Enterprise Manager Cloud Controlをインストールした場合は、Oracle Audit Vault and Database Firewallプラグインをインストールできます。このプラグインを使用すると、Enterprise Managerを通じてOracle Audit Vault and Database Firewallを管理および監視できます。

次のタスクを実行できます。

  • Audit Vault and Database Firewallトポロジの表示

  • Audit Vaultコンポーネントの可用性とパフォーマンスの監視

  • セキュア・ターゲットでのAudit Vault Agentのプロビジョニング

  • Audit Vault and Database Firewallの初期化と、Oracle Databaseやホストなどのセキュア・ターゲット、およびホストとOracle Databaseの監査証跡との統合。

  • セキュア・ターゲットの機密列の検出の実行

  • セキュア・ターゲットの監視

Audit Vault and Database Firewall Enterprise Managerプラグインを使用すると、次のコンポーネントを管理して特定の操作を実行できます。

コンポーネント 実行される操作

Database Firewall

  • 再起動

  • 削除

  • 電源切断

Audit Vault Agent

  • アクティブ化

  • 非アクティブ化

  • 削除

  • 起動

  • 停止

強制ポイント

  • 起動

  • 停止

  • 削除

監査証跡

  • 起動

  • 停止

  • 削除

セキュア・ターゲット

  • 削除

関連トピック

  • Cloud ControlでのOracle AVDFの管理
  • Enterprise Manager管理エージェントの手動インストール