プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成
12c (12.2.0.1)
E70107-04
目次へ移動
目次

前
次

2.2 ORACLE_HOMEおよびORACLE_SIDの設定

ORACLE_HOMEおよびORACLE_SIDのシステム環境変数が正しいOracleインスタンスに設定されていることを確認します。Oracle GoldenGateのプロセスでは、データベースへの接続時にそれらを参照します。

UNIXおよびLinuxシステムでのOracle変数の指定

WindowsシステムでのOracle変数の指定

2.2.1 UNIXおよびLinuxシステムでのOracle変数の指定

システム上に1つのOracle Databaseインスタンスが存在する場合には、システム・レベルでORACLE_HOMEおよびORACLE_SID環境変数を設定します。これらをそのように設定できない場合、インスタンスに接続されるすべてのExtractおよびReplicatのグループのパラメータ・ファイルで次のSETENV文を使用します。SETENVパラメータはシステムの設定より優先され、これらのパラメータによって、Oracle GoldenGateのプロセスがデータベースに接続する際にセッション・レベルでの変数の設定が可能になります。

SETENV (ORACLE_HOME = "path to Oracle home location")

SETENV (ORACLE_SID = "SID")

システムに複数のOracleインスタンスがあり、ExtractおよびReplicatのプロセスがそれらに接続する場合、各プロセス・グループのパラメータ・ファイルでSETENV文を使用する必要があります。SETENVパラメータへの入力として、Oracle GoldenGateを正しいOracleインスタンスに指し示すためにORACLE_HOMEおよびORACLE_SID環境変数を使用します。たとえば、別のOracleインスタンスからキャプチャする、2つのExtractグループのパラメータ・ファイルを次に示します。

グループ1:

EXTRACT ora9a
SETENV (ORACLE_HOME = "/home/oracle/ora/product")
SETENV (ORACLE_SID = "oraa")
USERIDALIAS tiger1
RMTHOST sysb
RMTTRAIL /home/ggs/dirdat/rt
TABLE hr.emp;
TABLE hr.salary;

グループ2:

EXTRACT orab
SETENV (ORACLE_HOME = "/home/oracle/ora/product")
SETENV (ORACLE_SID = "orab")
USERIDALIAS tiger1
RMTHOST sysb
RMTTRAIL /home/ggs/dirdat/st
TABLE fin.sales;
TABLE fin.cust;

2.2.2 WindowsシステムでのOracle変数の指定

システム上に1つのOracleインスタンスが存在する場合、Oracle GoldenGateについてはORACLE_HOMEORACLE_SIDのレジストリ設定で十分です。それらの設定がレジストリで不正確であり、それらの設定を変更できない場合、次のようにオーバーライドを設定できます。

  1. デスクトップまたは「スタート」メニュー(Windowsのバージョンに応じて)で、「マイ コンピュータ」を右クリックして「プロパティ」を選択します。

  2. 「プロパティ」で「詳細設定」タブをクリックします。

  3. 「環境変数」をクリックします。

  4. 「システム環境変数」の下にある「新規」をクリックします。

  5. 「変数名」にORACLE_HOMEと入力します。

  6. 「変数値」にOracleバイナリのパスを入力します。

  7. 「OK」をクリックします。

  8. 「新規」を再度クリックします。

  9. 「変数名」にORACLE_SIDと入力します。

  10. 「変数値」にインスタンス名を入力します。

  11. 「OK」をクリックします。

システムに複数のOracleインスタンスがあり、ExtractおよびReplicatのプロセスがそれらに接続する場合、次の手順を実行します。

  1. 前の手順(システムに1つのOracleインスタンス)を使用して、ORACLE_HOMEおよびORACLE_SIDのシステム変数を最初のOracleインスタンスに設定します。
  2. そのインスタンスに接続するOracle GoldenGateのすべてのプロセスを開始します。
  3. 次のOracleインスタンスに対して手順を繰り返しますが、まず既存のORACLE_HOMEおよびORACLE_SIDの変数を編集して新しい情報を指定します。
  4. そのインスタンスに接続するOracle GoldenGateのプロセスを開始します。
  5. 残りのOracleインスタンスに対して編集と起動の手順を繰り返します。