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Oracle® Fusion Middleware Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成
12c (12.2.0.1)
E70107-04
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2.3 UNIX上での動的ビルドのライブラリ・パスの設定

Oracle GoldenGateでは、共有ライブラリを使用します。Oracle GoldenGateをUNIXシステムにインストールする場合、GGSCIまたは他のOracle GoldenGateプロセスを実行する前に、必ず次のことを確認してください。

  1. データベースのライブラリがシステムの共有ライブラリ環境変数に追加されていることを確認します。通常、この手順はデータベースのインストール時に実行します。不明な点はデータベース管理者に問い合せてください。

    Oracle GoldenGateがデータベースと同じサーバーで実行されている場合は、次のすべてが64ビットである必要があります。

    • Oracleライブラリのバージョン

    • Oracle GoldenGateのバージョン

    • データベースのバージョン

    Oracle GoldenGateがSQL*Net経由でリモートからデータベース・サーバーに接続する場合は、次の条件を満たす必要があります。

    • Replicat: Oracleクライアント・ライブラリとOracle GoldenGateビルドでOracleバージョン、ビット・タイプ(64ビットまたはIA64)およびオペレーティング・システムのバージョンを同一にしておく必要があります。

    • Extract: Oracleクライアント・ライブラリとOracle GoldenGateビルドでOracleバージョン、ビット・タイプ(64ビットまたはIA64)およびオペレーティング・システムのバージョンを同一にしておく必要があります。さらに、両方のオペレーティング・システムは同じエンディアンであることが必要です。

  2. Oracle GoldenGateプログラムをUNIXシステム上のOracle GoldenGateインストール・ディレクトリ外から実行する場合は、次のようにします。
    • (オプション) Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリをPATH環境変数に追加します。

    • (必須) Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリを共有ライブラリの環境変数に追加します。

    たとえば、Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリが/users/oggの場合、次の例の2つ目のコマンドではこれらの変数が設定されている必要があります。


    コマンド 環境変数にGGライブラリが必要か

    $ users/ogg > ./ggsci

    不要

    $ users > ./ogg/ggsci

    必要


例2-1 Kornシェルで変数を設定する場合

PATH=installation_directory:$PATH
export PATH
shared_libraries_variable=absolute_path_of_installation_directory:$shared_libraries_variable
export shared_libraries_variable

例2-2 Bourneシェルで変数を設定する場合

export PATH=installation_directory:$PATH
export shared_libraries_variable=absolute_path_of_installation_directory:$shared_libraries_variable

例2-3 Cシェルで変数を設定する場合

setenv PATH installation_directory:$PATH
setenv shared_libraries_variable absolute_path_of_installation_directory:$shared_libraries_variable

説明: shared libraries variableは、表2-1に示す変数のいずれかです。


表2-1 プラットフォームごとのUNIX/Linuxライブラリ・パス変数

プラットフォーム 環境変数

IBM AIX

LIBPATH

HP-UX

LD_LIBRARY_PATH

Sun Solaris

LINUX

LD_LIBRARY_PATH脚注1


脚注1

32ビットのOracle Databaseが存在する64ビット環境の場合、Oracle GoldenGateでは32ビットのOracleライブラリが含まれるようにLD_LIBRARY_PATHを設定する必要があります。

次に、Bourneシェルで変数を設定する方法の例を示します。

export LD_LIBRARY_PATH=/ggs/11.0:$LD_LIBRARY_PATH

注意:

Oracle GoldenGateのプロセスに必要なライブラリを表示するには、そのプロセスを開始する前にldd goldengate_processシェル・コマンドを使用します。なんらかの不足があれば、このコマンドでエラー・メッセージも表示されます。