Oracle® Fusion Middleware Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成 12c (12.2.0.1) E70107-04 |
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この項では、Oracle GoldenGateをクラスタ環境にインストールする場合のインストール要件について説明します。Oracle GoldenGateは、フェイルオーバーを自動化する機能を持つクラスタ管理ソリューションと組み合せて使用できます。Oracle Clusterwareソリューションによって、Oracle RACデータベースと組み合せて、あるいは組み合せずに使用できるという利点が得られ、Oracle GoldenGateが実行される非データベース・サーバーを含めることができます。
Oracle GoldenGateで高可用性を確保するには、クラスタの各ノードのローカル・ストレージにGoldenGateバイナリをインストールすることをお薦めします。ローカル・ノードにインストールすると、現在GoldenGateが実行されているノードに影響せずに、クラスタの1つ以上のノードでGoldenGateソフトウェアにパッチを適用しアップグレードすることができます。こうすると、事前定義された時刻に、アップグレードされたノードのいずれかにGoldenGateを切り替えることができます。
クラスタ化されたノードのいずれかでGoldenGateを実行するには、共有ストレージに特定のディレクトリを配置する必要があります。こうすると、クラスタの別のノードで実行されていたときにわかっていた前回の位置から、GoldenGateプロセスを再起動できるようになります。
Oracle GoldenGateをこのように実行する場合は、次の推奨事項に従ってください。
Oracle GoldenGateインストールの場所のパスが、すべてのノードで同一であることが必要です。
最低でも次のディレクトリを共有記憶域にインストールし、Oracle GoldenGateのリカバリ要件をサポートします。UNIXまたはLinuxでは、各ノードのインストール・ディレクトリからのシンボリック・リンクを作成できます。
br
dirchk
dirdat
dirbdb
dirprm
これらは、インストール中にCREATE SUBDIRS
を発行した際に作成されたディレクトリです。
Oracle GoldenGateのインストール後、「クラスタへのOracle GoldenGateの統合」を参照してください。
クラスタでOracle GoldenGateをインストールして使用する方法については、Oracle Maximum Availability (MAA)のホワイトペーパー(http://www.oracle.com/technetwork/database/features/availability/maa-goldengate-rac-2007111.pdf
)を参照してください。
少なくともいくつかのOracle GoldenGateディレクトリを共有記憶域にインストールする必要があります。クラスタのどのノードからも独立していて、すべてのノードから使用可能なクラスタ対応の共有記憶域を選択します。次の例に示すOracleクラスタ・ストレージ・オプションのいずれかを使用できます。
Oracle Database File System (DBFS) - データベース・ファイル・システム (DBFS)は、データベース表に格納されているファイルおよびディレクトリの上に標準のファイル・システム・インタフェースを作成します。DBFSは、ローカル・ファイル・システムのような共有ネットワーク・ファイル・システムを提供するという点でNFSに似ており、サーバー・コンポーネントとクライアント・コンポーネントがあります。ファイルはデータベース内部に格納されるので、Oracle Data Guardの高可用性とともに、データベースのバックアップおよびリカバリ機能を使用して保護されます。
Oracle Storage Management Cluster File System (ACFS) - Oracle ACFSは、マルチプラットフォーム対応のスケーラブルなファイル・システムであり、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)機能を拡張してPOSIX互換のファイル・システムを提供するストレージ管理テクノロジです。
Oracle ZFS - NFSプロトコルを使用してクラスタの各ノードからマウントできる、Oracle ZFS Applianceを使用します。