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Oracle® Fusion Middleware Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成
12c (12.2.0.1)
E70107-04
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3.4 フラッシュバック問合せの設定

特定の更新レコードを処理するために、Extractによってソース・データベースから追加の行データがフェッチされます。Oracle GoldenGateでフェッチされるデータは次のとおりです。

  • ユーザー定義型

  • ネストされた表

  • XMLTypeオブジェクト

デフォルトでは、Oracle GoldenGateでフラッシュバック問合せを使用してUNDO (ロールバック)表領域から値をフェッチします。そのように、Oracle GoldenGateでは特定の時点またはSCNで読取り一貫性行イメージを再構築し、REDOレコードと一致させることができます。

最適なフェッチ結果を得るには、ソース・データベースを次のように構成します。

  1. 次のようにOracle初期化パラメータUNDO_MANAGEMENTおよびUNDO_RETENTION(秒単位)を設定することで、REDO保存に十分な時間を設定します。
    UNDO_MANAGEMENT=AUTO
    
    UNDO_RETENTION=86400 
    
    UNDO_RETENTION can be adjusted upward in high-volume environments.
    
  2. 次の式を使用して、UNDO表領域で必要な領域を計算します。
    undo_space = UNDO_RETENTION * UPS + overhead
    

    説明:

    • undo_spaceは、UNDOブロック数です。

    • UNDO_RETENTIONは、UNDO_RETENTIONパラメータの値です(秒単位)。

    • UPSは、1秒当たりのUNDOブロック数です。

    • overheadは、メタデータ(トランザクション表など)の最小オーバーヘッドです。

    システム・ビューV$UNDOSTATを使用して、UPSおよびoverheadを見積ります。

  3. LOBが含まれている表には、次のいずれかを実行します。
    • LOB記憶域句をRETENTIONに設定します。これは、UNDO_MANAGEMENTAUTOに設定したときに作成される表のデフォルトです。

    • RETENTIONのかわりにPCTVERSIONを使用する場合、PCTVERSIONを初期値の25に設定します。これは、STATS EXTRACTコマンドでレポートされるフェッチ統計に基づいて調整できます(表3-2を参照)。これらの統計のSTAT_OPER_ROWFETCH CURRENTBYROWIDフィールドまたはSTAT_OPER_ROWFETCH_CURRENTBYKEYフィールドの値が大きい場合、統計で低い値を示すまでPCTVERSIONを10ずつ増やします。

  4. 次の権限のいずれかをOracle GoldenGate Extractユーザーに付与します。
    GRANT FLASHBACK ANY TABLE TO db_user
    
    GRANT FLASHBACK ON schema.table TO db_user
    

Oracle GoldenGateによって、フェッチの管理に次のパラメータが提供されます。


表3-2 フェッチの管理用のOracle GoldenGateパラメータとコマンド

パラメータまたはコマンド 説明

REPORTFETCHオプションを使用したSTATS EXTRACTコマンド

必要に応じてExtractフェッチ統計を表示します。

REPORTFETCHオプションを使用したSTATOPTIONSパラメータ

常にフェッチ統計が表示されるようにSTATS EXTRACTコマンドを設定します。

MAXFETCHSTATEMENTSパラメータ

Extractによってソース・データベースに保持される準備済の問合せおよびSQLEXEC操作のオープン・カーソル数を制御します。

MAXFETCHSTATEMENTSパラメータ

Extractのデフォルトのフェッチ動作(Extractでフラッシュバック問合せを実行するか、現在のイメージを表からフェッチするか)を制御します。

USELATESTVERSIONまたはNOUSELATESTVERSIONオプションを使用したFETCHOPTIONSパラメータ

UNDOの保存期限が切れている場合や、表の構造が変更された場合など、Extractのフラッシュバック問合せの失敗を処理します。Extractは、現在のイメージを表からフェッチするか、失敗を無視するように設定できます。

REPFETCHEDCOLOPTIONSパラメータ

フェッチされたデータが含まれる証跡レコード、または列が見つからない証跡レコードの処理時に、Replicatで応答を制御します。