Oracle® Fusion Middleware Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成 12c (12.2.0.1) E70107-04 |
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このトピックでは、Oracle GoldenGateがOracle Automatic Storage Management (ASM)に格納されているトランザクション・ログをマイニングする場合に適用される追加の構成要件について説明します。
Extractは、ASMに格納されているログを読み取るよう構成されている必要があります。データベースのバージョンに応じて、次のオプションを使用できます。
RDBMSがOracle 11.1.0.7、またはOracle 11.2.0.2以上の11g R2のバージョンである場合、DBLOGREADER
オプションを指定してTRANLOGOPTIONS
パラメータを使用します。
これらのリリース(ただしOracle 11g R1バージョンではない場合)には、データベース・サーバーを使用してREDOおよびアーカイブ・ログにアクセスするAPIが存在します。使用した場合、このAPIによってExtractで最大4MBの読込みバッファ・サイズが使用できるようになります。バッファを大きくすると、REDO率が高い場合にExtractのパフォーマンスが向上する可能性があります。TRANLOGOPTIONS
のDBLOGREADERBUFSIZE
オプションを使用してバッファ・サイズを指定できます。
注意:
REDOおよびアーカイブ・ログが通常のディスクまたはRAWデバイス上にある場合は、DBLOGREADER
を使用することもできます。
DBLOGREADER
およびOracle Data Vaultを使用している場合は、「Oracle GoldenGate資格証明の確立」にリストされている権限に加えて、DV_GOLDENGATE_REDO_ACCESS
ロールをExtractデータベース・ユーザーに付与します。
Oracle GoldenGate Extractプロセスが確実にASMインスタンスに接続できるようにするには、tnsnames.ora
ファイルにASMインスタンスをリストします。Oracle GoldenGateがデータベースのホスト・マシンで実行されている場合には、ASMインスタンスへの接続に、Bequeath (BEQ)プロトコルを使用することをお薦めします。BEQプロトコルにはリスナーは必要ありません。TCP/IPプロトコルを使用する場合は、OracleリスナーがASMインスタンスへの新しい接続をリスニングしていることを確認します。listener.ora
ファイルに、次のようなエントリが含まれている必要があります。
SID_LIST_LISTENER_ASM = (SID_LIST = (SID_DESC = (GLOBAL_DBNAME = ASM) (ORACLE_HOME = /u01/app/grid) (SID_NAME = +ASM1) ) )
注意:
リモートExtract構成を使用する場合、BEQ接続は機能しません。TNSNAMES
とTCP/IPプロトコルを使用します。