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Oracle® Fusion Middleware Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成
12c (12.2.0.1)
E70107-04
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15.4 ターゲットのインスタンス化の実行

この手順では、ターゲット表のインスタンス化の間にOracle GoldenGateでソースの進行中のトランザクション変更をキャプチャし、ターゲットに適用されるまで格納します。ターゲット表のインスタンス化を実行するまでに、Oracle GoldenGate環境全体が変更のキャプチャと配信用に構成されている必要があります。Oracle GoldenGateを初期ロード・ユーティリティとして使用する場合は初期ロード・プロセスも同様です。

注意:

Extractが新しいOracle GoldenGate構成で初めて起動されたとき、開いているソース・トランザクションはスキップされます。Extractの起動後に開始されたトランザクションのみキャプチャされます。

15.4.1 Oracle Data Pumpを使用したインスタンス化の実行

Oracle Data Pumpでインスタンス化を実行するには、My Oracle Supportドキュメント1276058.1を参照してください。このドキュメントを入手するには、次のようにします。

  1. http://support.oracle.comに移動します。
  2. 「Sign In」の下部から言語を選択し、Oracleシングル・サインオン(SSO)でログインします。
  3. 「Dashboard」で、見出し「Knowledge Base」を展開します。
  4. 「Enter search terms」の下の箇所で、ドキュメントID「1276058.1」を貼り付けるか入力し、「Search」をクリックします。
  5. 検索結果で「Oracle GoldenGate Best Practices: Instantiation from an Oracle Source Database [Article ID 1276058.1]」を選択します。
  6. 「Attachments」の下のリンクをクリックして、記事を開きます。

15.4.2 SQL*Loaderへのダイレクト・バルク・ロードを使用する場合のインスタンス化の実行

  1. ソース・システムで、GGSCIを実行します。
  2. プライマリ変更キャプチャExtractグループを起動します。
    START EXTRACT group
    
  3. データ・ポンプExtractグループを起動します。
    START EXTRACT data_pump
    
  4. 順序値をレプリケートする場合、次のようにします。
    • update.Sequenceに対してEXECUTE権限を持つ資格証明ストア内のユーザーのエイリアスで、DBLOGINコマンドを発行します。

      DBLOGIN USERIDALIAS alias
      
    • 次のコマンドを発行して、各ソース順序を更新し、REDOを生成します。このREDOから、Replicatがターゲット上の順序の初期同期を実行します。このコマンドの詳細は、Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIXを参照してください。

      FLUSH SEQUENCE [container.]schema.sequence
      
  5. 初期ロードExtractを起動します。
    START EXTRACT initial-load_Extract
    

    警告:

    初期ロードReplicatは起動しないでください。Managerプロセスで自動的に起動し、ロードの完了時に終了します。

  6. ターゲット・システムでGGSCIを実行します。
  7. VIEW REPORTコマンドを発行し、SQL*Loaderへの初期ロードがいつ完了したかを確認します。
    VIEW REPORT initial-load_Extract
    
  8. ロードが完了したら、変更データReplicatグループを起動します。
    START REPLICAT group
    
  9. INFO REPLICATコマンドを発行します。初期ロード中に生成された変更データをReplicatですべて適用したと表示されるまで、コマンドの発行を続けます。たとえば、初期ロードExtractが12:05に停止した場合、Replicatがその時間までのデータを適用したことを確認します。
    INFO REPLICAT group
    
  10. 変更配信ReplicatのHANDLECOLLISIONSをオフにし、初期ロードのエラー処理を無効にします。
    SEND REPLICAT group, NOHANDLECOLLISIONS
    
  11. 変更配信Replicatパラメータ・ファイルを編集し、HANDLECOLLISIONSパラメータを削除します。
    EDIT PARAMS group
    
  12. パラメータ・ファイルを保存して閉じます。

これ以降、Oracle GoldenGateでデータ変更の同期が続けられます。

15.4.3 入力ファイルからSQL*Loaderへのインスタンス化の実行

注意:

データにマルチバイト文字がある場合、特にオペレーティング・システムのキャラクタ・セットがデータベースのキャラクタ・セットと異なる場合、SQL*Loader方法は推奨されません。

  1. ソース・システムで、GGSCIを実行します。
  2. プライマリ変更キャプチャExtractグループを起動します。
    START EXTRACT group
    
  3. データ・ポンプExtractグループを起動します。

    START EXTRACT data_pump

  4. 順序値をレプリケートする場合、次のようにします。
    • update.Sequenceに対してEXECUTE権限を持つ資格証明ストア内のユーザーのエイリアスで、DBLOGINコマンドを発行します。

      DBLOGIN USERIDALIAS alias
      
    • 次のコマンドを発行して、各ソース順序を更新し、REDOを生成します。このREDOから、Replicatがターゲット上の順序の初期同期を実行します。このコマンドの詳細は、Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIXを参照してください。

      FLUSH SEQUENCE [container.]schema.sequence
      
  5. ソース・システムのOracle GoldenGateのインストール・ディレクトリで、オペレーティング・システムのコマンドライン(GGSCIではない)から初期ロードExtractを起動します。

    UNIXおよびLinux:

    $ /OGG_directory/extract paramfile dirprm/initial-load_Extract.prm reportfile path
    

    Windows:

    C:\> OGG_directory\extract paramfile dirprm\initial-load_Extract.prm reportfile path
    

    説明: initial-load_Extractは、初期ロードExtractの名前で、pathは、Extractレポート・ファイルが作成される場所の相対パスまたは完全修飾パスです。

  6. ソースからの初期抽出が完了するまで待ちます。コマンドラインからExtractレポート・ファイルを表示し、進捗と結果を確認します。
  7. ターゲット・システムで、初期ロードReplicatを起動します。

    UNIXおよびLinux:

    $ /OGG directory/replicat paramfile dirprm/initial-load_Replicat name.prm reportfile path
    

    Windows:

    C:\> OGG directory\replicat paramfile dirprm\initial-load_Replicat.prm reportfile path
    

    説明: initial-load Extractは、初期ロードReplicatの名前で、pathは、Replicatレポート・ファイルが作成される場所の相対パスまたは完全修飾パスです。

  8. 初期ロードReplicatが停止したら、コマンドラインからReplicatレポート・ファイルを表示し、結果を確認します。
  9. ASCII形式のファイルおよび初期ロードReplicatが作成した実行ファイルと制御ファイルを使用し、SQL*Loaderを介してデータをロードします。
  10. ロードが完了したら、変更配信Replicatグループを起動します。
    START REPLICAT group
    
  11. INFO REPLICATコマンドを発行します。初期ロード中に生成された変更データをReplicatですべて適用したと表示されるまで、コマンドの発行を続けます。たとえば、初期ロードExtractが12:05に停止した場合、Replicatがその時間までのデータを適用したことを確認します。
    INFO REPLICAT group
    
  12. 変更配信ReplicatのHANDLECOLLISIONSをオフにし、初期ロードのエラー処理を無効にします。
    SEND REPLICAT group, NOHANDLECOLLISIONS
    
  13. 変更配信Replicatパラメータ・ファイルを編集し、HANDLECOLLISIONSパラメータを削除します。
    EDIT PARAMS group
    
  14. パラメータ・ファイルを保存して閉じます。

これ以降、Oracle GoldenGateでデータ変更の同期が続けられます。