リバース処理は、GGSCIを通じて作成および開始したオンラインのExtractプロセスとReplicatプロセスを使用して実行します。これらのプロセスは、標準のローカル証跡またはリモート証跡に書き込みます。Oracle GoldenGateでは、トランザクションの順序を維持するため、リバース処理中にファイル順序が自動的に反転されます。
リバース・ユーティリティを構成するには、表21-2および表21-3に記載されているパラメータを使用してExtractおよびReplicatのパラメータ・ファイルを作成します。これらのパラメータに加え、他の任意のパラメータや、現在の同期構成に必要とされる特別なMAP
文も指定します。
表21-2 リバース・ユーティリティ用のExtractパラメータ・ファイル
パラメータ | 説明 |
---|---|
EXTRACT
|
|
END {
|
|
[SOURCEDB
|
データベース接続情報を指定します。詳細は、「Oracle GoldenGateのセキュリティの構成」を参照してください。 |
NOCOMPRESSDELETES |
このパラメータによって、Extractは、主キーに限定せずにすべての列データを出力に送信します。削除操作を挿入操作に逆変換できます。 |
GETUPDATEBEFORES |
Oracle GoldenGateで更新をロールバックできるように変更前イメージを抽出します。 |
RMTHOST hostname
|
ターゲット・システムの名前またはIPアドレス。 |
{EXTTRAIL |
次のように証跡の相対名またはフルパス名を指定します(2文字の証跡名を含めます)。
|
TABLE [ |
複数の |
このExtractパラメータ・ファイルの例では、リモート証跡を使用します。
表21-3 リバース・ユーティリティ用のReplicatパラメータ・ファイル
パラメータ | 説明 |
---|---|
REPLICAT
|
|
END {
|
|
[TARGETDB
|
データベース接続情報を指定します。セキュリティ・オプションの詳細は、Oracle GoldenGateのセキュリティの構成を参照してください。 |
{SOURCEDEFS
|
データ定義の解釈方法を指定します。 |
MAP [ |
(複数の |
次に示すのは、Replicatパラメータ・ファイルの例です。
例21-1 リモート証跡を使用したパラメータ・ファイルの抽出
EXTRACT ext_1 END 2011-01-09 14:12:20 USERIDALIAS ogg GETUPDATEBEFORES NOCOMPRESSDELETES RMTHOST sysb, MGRPORT 8040 RMTTRAIL /home/ggs/dirdat/in TABLE tcustmer; TABLE tcustord;
例21-2 Replicatパラメータ・ファイル
REPLICAT rep_1 END RUNTIME USERIDALIAS ogg ASSUMETARGETDEFS MAP tcustmer, TARGET tcustmer;