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Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIX
12c (12.2.0.1)
E70111-04
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21.3 リバース・ユーティリティの構成

リバース処理は、GGSCIを通じて作成および開始したオンラインのExtractプロセスとReplicatプロセスを使用して実行します。これらのプロセスは、標準のローカル証跡またはリモート証跡に書き込みます。Oracle GoldenGateでは、トランザクションの順序を維持するため、リバース処理中にファイル順序が自動的に反転されます。

リバース・ユーティリティを構成するには、表21-2および表21-3に記載されているパラメータを使用してExtractおよびReplicatのパラメータ・ファイルを作成します。これらのパラメータに加え、他の任意のパラメータや、現在の同期構成に必要とされる特別なMAP文も指定します。


表21-2 リバース・ユーティリティ用のExtractパラメータ・ファイル

パラメータ 説明
EXTRACT group

EXTRACT groupでは、Extractプロセスを指定します。GGSCIでこのプロセスを作成します。

END {time | RUNTIME}

timeによって、Extractは、このパラメータで指定された時刻より後のタイムスタンプを持つデータソースのレコードに到達したときに終了します。有効な形式は、24時間表記の時間で次のとおりです。

yyyy-mm-dd[ hh:mi[:ss[.cccccc]]

RUNTIMEによって、Extractは、現在の日時より後のタイムスタンプを持つデータソースのレコードに到達したときに終了します。この時点までのタイムスタンプを持つ未処理レコードは、すべて処理されます。RUNTIMEを使用するメリットの1つは、実行のたびにパラメータ・ファイルで日時を変更する必要がない点です。かわりに、バッチ・プログラミング内でプロセスの開始時刻を制御できます。

[SOURCEDB datasource,]
[USERIDALIAS alias | USERID user [, options]]
  • SOURCEDBでは、データソース名を指定します(接続情報で必要な場合)。

  • USERIDおよびUSERIDALIASでは、認証情報を指定します。

データベース接続情報を指定します。詳細は、「Oracle GoldenGateのセキュリティの構成」を参照してください。

NOCOMPRESSDELETES

このパラメータによって、Extractは、主キーに限定せずにすべての列データを出力に送信します。削除操作を挿入操作に逆変換できます。

GETUPDATEBEFORES

Oracle GoldenGateで更新をロールバックできるように変更前イメージを抽出します。

RMTHOST hostname

ターゲット・システムの名前またはIPアドレス。

{EXTTRAIL input trail |
RMTTRAIL input trail}
  • EXTTRAILを使用してローカル・システムの抽出証跡を指定します。

  • RMTTRAILを使用してリモート・システムのリモート証跡を指定します。

次のように証跡の相対名またはフルパス名を指定します(2文字の証跡名を含めます)。

EXTTRAIL /home/ggs/dirdat/rt
TABLE [container.]owner.table;

複数のTABLE文またはワイルドカードで指定した、処理する1つ以上の表。特別な選択基準およびマッピング基準を含めます。


このExtractパラメータ・ファイルの例では、リモート証跡を使用します。


表21-3 リバース・ユーティリティ用のReplicatパラメータ・ファイル

パラメータ 説明
REPLICAT group

REPLICAT groupでは、GGSCIで作成するReplicatプロセスを指定します。

END {time | RUNTIME}

timeによって、Extractは、このパラメータで指定された時刻より後のタイムスタンプを持つデータソースのレコードに到達したときに終了します。有効な形式は、24時間表記の時間で次のとおりです。

yyyy-mm-dd[ hh:mi[:ss[.cccccc]]

RUNTIMEによって、Replicatは、現在の日時より後のタイムスタンプを持つデータソースのレコードに到達したときに終了します。この時点までのタイムスタンプを持つ未処理レコードは、すべて処理されます。RUNTIMEを使用するメリットの1つは、実行のたびにパラメータ・ファイルで日時を変更する必要がない点です。かわりに、バッチ・プログラミング内でプロセスの開始時刻を制御できます。

[TARGETDB datasource,]
[USERIDALIAS alias | USERID user [, options]]
  • TARGETDBでは、データソース名を指定します(接続情報で必要な場合)。

  • USERIDおよびUSERIDALIASでは、認証情報を指定します。

データベース接続情報を指定します。セキュリティ・オプションの詳細は、Oracle GoldenGateのセキュリティの構成を参照してください。

{SOURCEDEFS full_pathname} |
ASSUMETARGETDEFS
  • SOURCEDEFSは、ソース表とターゲット表に異なる定義が含まれる場合に使用します。DEFGENによって生成されたソース定義ファイルを指定します。DEFGENの詳細は、レプリケートされたデータとメタデータとの関連付けを参照してください。

  • ASSUMETARGETDEFSは、ソース表とターゲット表に同じ定義が含まれる場合に使用します。

データ定義の解釈方法を指定します。

MAP [container.]owner.table],
TARGET owner.table;

(複数のMAP文またはワイルドカードで指定した)反転データを適用する1つ以上の表。ソース・データベースからのデータを反転する場合、ソースとターゲットのTABLEエントリは同じです。ターゲット・データベースからのレプリケート・データを反転する場合、各MAP文のソースとターゲットは異なります。


次に示すのは、Replicatパラメータ・ファイルの例です。

例21-1 リモート証跡を使用したパラメータ・ファイルの抽出

EXTRACT ext_1
END 2011-01-09 14:12:20
USERIDALIAS ogg
GETUPDATEBEFORES
NOCOMPRESSDELETES
RMTHOST sysb, MGRPORT 8040
RMTTRAIL /home/ggs/dirdat/in
TABLE tcustmer;
TABLE tcustord;

例21-2 Replicatパラメータ・ファイル

REPLICAT rep_1
END RUNTIME
USERIDALIAS ogg
ASSUMETARGETDEFS
MAP tcustmer, TARGET tcustmer;